2000年7月



2000.07.29

大町/晴/30°C

ヘイケボタルの写真  昼間、一番騒がしく鳴いているのはアブラゼミ。少し前まではニイニイゼミが多かったのですが、今はアブラゼミの声にかき消されている感じです。
 あたりが薄暗くなる頃、カラスウリが真っ白な、可憐にも妖しげにも見える花を開き始めました。カメラを向けていると、毎年必ず誰かに「この花は何の花ですか?」と聞かれます。カラスウリだと教えると、「えー、これがカラスウリの花ですか」と大層感心されるのもいつものこと。夜8時ごろ満開になり、朝にはしぼんでしまうので、カラスウリの実は知っていても花は見たことがない、という方が大半かも。ちょっとしたやぶや道路脇など、結構あちこちに咲いているので、見たことのない方は懐中電灯を持って探してみては?葉が特徴的な形をしているので、昼間探しておくと確実に見られます。
 夜7時15分頃、ヘイケボタルが光り始めました。

2000.07.28

曇/26°C

ハヤシノウマオイの写真  ハヤシノウマオイが「スイーッチョン・スイーッチョン」と鳴き始めました。
 夜、雑木林でガの写真を撮っていると、「ブーン」という羽音が聞こえて来ました。ずいぶん大きな羽音なのでもしやと思って耳を澄ましていると、クヌギの木に止まる音がして、見ると予想通りカブトムシ。残念ながらメスでしたが(やっぱりオスの方がずっとかっこいい)、市内で野生のカブトムシを見るのは久しぶり。

2000.07.26

国府台/晴/26°C

エンマコオロギの写真  暑い中、ニイニイゼミが盛んに鳴いています。その他のセミは、ごくまれにアブラゼミミンミンゼミの声がする程度。
 ヒグラシの声を録音しようと、夕暮れ時、雑木林へ行ってみました。17時50分ごろ一匹が鳴き出したかと思うと、その声につられるようにすぐにあちこちで他のヒグラシも鳴き始め、林中がヒグラシの声でいっぱいに。ただ、録音のため近づくとすぐ鳴き止んでしまい、そのうち18時すぎになるとほとんど鳴き声が聞こえなくなってしまいました。私が歩き回っていたせいか、それとも、暗い雑木林であるため鳴き止むのが早いのか、結局まともな録音はできず。近くにある別の林では19時頃まで鳴いていましたが、こちらも、車の音とか、カラスの鳴き声とか、他のセミの声にじゃまされ、録音はうまくいきませんでした。ヒグラシの声は大好きなので、ぜひ今年中に録音したいと思っています。
 ヒグラシはあきらめ、他の虫の声を録音するため河川敷へ。先日、クサキリかな、と思った声は、どうやらクビキリギスだったようです。この日も同じような声がしたので探してみると、クビキリギスのオスとメス(どちらも褐色の個体)が草の葉の上にいました。春には耳をふさぎたくなるほど大きい声で鳴いていたのですが、この時期になると暑くて調子が狂うせいか、心なしかおとなし目の、クサキリに似た鳴き声。
 近所の畑の縁で早くもエンマコオロギが鳴いていました。秋の凛とした鳴き声に比べると情緒のないつまらない声。現れるのが早すぎたようで。

2000.07.24

国府台/晴/29°C

ツユクサの写真  早朝、河川敷へ。ツユクサが朝日を浴びて鮮やかに咲いていました。直接太陽の光を浴びて逆光にきらめく姿もいいのですが、草の影でひっそり咲いているものは花びらの紫が濃く、これはこれで気に入っています。午後になるとしぼんでしまうツユクサは、朝の苦手な私にはあまり縁のない花なのですが、そのくせ大好きな花でもあります。

2000.07.24

国府台/晴/26°C

ニイニイゼミの写真  早朝、近所の雑木林にセミの声を録音しに行きました。たくさん鳴いているのはニイニイゼミヒグラシもいたのですが、鳴き声はまったく聞こえず、結局収穫は写真だけ。暑い日が続いていることもあり、ヒグラシの「カナカナカナカナ...」という涼しげな鳴き声が無性に聞きたくなります。真夏になるとヒグラシは鳴かなくなってしまうので、鳴いているうちに録音しておきたいのですが、今年はもう無理かな?

2000.07.23

国府台/晴/34°C

ミソハギの写真  河川敷でミソハギが赤紫色の花を咲かせていました。写真を撮っているとすぐ近くからキジのオスがバタバタバタ...と飛び立ち、びっくり。

2000.07.22

国府台/晴

ヒロバネカンタンの写真  夜、虫の声を聞きに河川敷へ。ヒロバネカンタンがたくさん鳴いていたほか、ヒメギスマダラスズもあちこちで鳴いていました。キンヒバリもまだ数匹いましたが、春先と違って気温が高いため非常にせわしい鳴き方で鳴いていました。クサキリらしき声も聞こえて来ましたが、確認はできず。(後日談:26日、同じところでクビキリギスが鳴いていたので、どうやらクビキリギスの間違いのようです。)タンボコオロギも例によって時々つっかえながら鳴いていました。
 キンヒバリの声を録音してみたのですが、風が強いうえに、近くを通っている総武線・京成線・北総線などの電車の音や、車、バイク、救急車、飛行機、犬...と、ひっきりなしにじゃまが入るので、数秒以上続けて雑音なく録れている部分はほとんどないような...都会で虫の声を録音するのは至難の業。

2000.07.20

国府台/晴/34°C

アブラゼミの写真  気温は30度を軽く超え、積乱雲はむくむく、真夏の天気です。今年初めてアブラゼミの声を聞きました。

2000.07.17

中国分/曇

ミンミンゼミの写真  関東地方の梅雨が明け、それに合わせるようにミンミンゼミが鳴き出しました。
 夜、雑木林に寄ってみたところ、クヌギの木にコクワガタノコギリクワガタ、ヨツボシケシキスイ、キマワリ、その他ガの仲間などが樹液を吸いに集まってきていました。また、地上から50cmくらいのところで羽化真っ最中のニイニイゼミを発見。まだ体が殻からようやく出たばかりで、はねは縮んだままでした。

2000.07.16

国府台/晴

皆既月食の写真  前日までの天気予報が見事に外れ、天気は快晴。おかげで皆既月食を見ることができました。
 今回は月が地球の影の真ん中あたりを通ったため、皆既の時間が1時間47分もあるという好条件。20時57分から食が始まり、22時02分に皆既、22時55分には食の最大。赤銅色の月がぼんやりと空に浮かび、なかなか神秘的な眺めでした。皆既中の月の暗さは、私が過去に見た皆既月食の中では2番目位で、食が深いだけあってかなり暗い方。
 23時19分、皆既の終わり。それ以降は急速に明るさを取り戻し、24時54分、月食終了、普通の満月に戻りました。

2000.07.16

稲荷木/晴/32°C

ヒヌマイトトンボの写真  行徳橋付近の河川敷での観察会に参加。いまごろ一番多いらしいヒヌマイトトンボが見られるかも、と期待して行ったのですが、あいにく風が強く、アシ原の中に入ってしまっていたようで、残念ながら見ることは出来ませんでした。
 干潟ではキアシシギの姿を見ることができました。驚いたことに、キンクロハジロホシハジロが川面に。春になっても北へ帰らず、そのまま居着いているようです。ここにはいませんでしたが、東京の川の河口付近にはユリカモメも渡らずに居座っているとか。

2000.07.15

中国分/曇のち雨/30°C

カルガモの写真  ここしばらく梅雨前線が弱まり、まとまった雨が降ることがあまりありません。あと一週間ほどで梅雨があけるとのこと。梅雨の終わりが近づき、公園に咲いているアジサイも色褪せているものが多くなりました。
 春以降、ペアでひっそりと過ごしているのを見かけることが多かったカルガモが、この日は池に15羽ほどが来ていました。おそらく別の場所で育ち、ヒナが大きくなったのでここへ移動して来たのでしょう。近づくと、餌をもらえると思ってあちらも寄ってきます。が、カメラを向けると、「こいつは餌をくれそうもないな」とそれ以上は近づいて来ません。人間のことを実によく観察しています。
 この日はマメコガネを何匹も見つけました。アメリカでは「ジャパニーズ・ビートル」と呼ばれ、害虫として大層嫌われているらしいですが、かわいらしくて私の好きな虫のひとつです。

2000.07.06

堀之内

ヒロバネカンタンの写真  ヒロバネカンタンが一匹、くさむらで鳴いていました。姿はそっくりのカンタンとはずいぶん違う鳴き声なのですが、なぜか好きな虫のひとつ。

2000.07.02

大町/晴のち雨/31〜26°C

ヒグラシの写真  夕方、18時30分頃、雨の降る中ヒグラシの「カナカナカナカナ...」という声が聞こえてきました。
 キイトトンボが水辺の草むらを弱々しく飛んでいました。
 この日は夕方から突然大雨に降られ、ミドリシジミはあきらめかけていたのですが、雨が上がるとかなりの数が見られました。

2000.07.01

大町/晴/31°C

ノシメトンボの写真  この日はミドリシジミがかなり多く(20匹くらい?)見られました。トンボの仲間ではノシメトンボがとりわけ多く目につきました。草むらではヒメギスキンヒバリがさかんに鳴いていました。