ヤマトシジミ

(シジミチョウ科)



ヤマトシジミの写真

◆ 市街地にもごく普通にいるおなじみの小さなチョウ。はねの表は美しい青、裏はくすんだ銀色で黒の斑点があります。草原、公園、道端など、ちょっとした草の生えている場所なら、晴れた日に地面近くをちらちら飛んでいる姿が見られます。特に幼虫の食草であるカタバミの生えているところに多くいます。
 シジミチョウの仲間でよく見かけるものは、このヤマトシジミのほか、ツバメシジミ、ベニシジミ、ルリシジミがあります。
 ツバメシジミは後ろばねの先端に1〜2mmほどの小さく細い突起があり、はねの裏は突起の付け根付近がオレンジ色になっています。(ヤマトシジミには突起が無く、はねの裏はくすんだ銀色でオレンジ色の部分はありません。)幼虫の食草はシロツメクサ、コマツナギなどのマメ科の植物で、成虫もシロツメクサの花をよく訪れます。
 ルリシジミはヤマトシジミと同様、はねの裏がくすんだ銀色で似ているのですが、止まっているところを観察して、斑点の位置や濃さの違いで見分けるといいでしょう。ヤマトシジミやツバメシジミは空き地・公園・河川敷などの草地の地面近くをちらちら飛ぶのに対し、ルリシジミは林のまわりにある草地で比較的高いところを飛ぶのも特徴。ヤマトシジミみたいだけど、ちょっと飛び方が違うな、と思ったら、このルリシジミである可能性があります。
 ベニシジミは前ばねの大部分と後ろばねの先の方がオレンジ色。はねの裏もオレンジ色の部分がはっきりしているので間違えることはないでしょう。河川敷でよく見かけます。
 ヤマトシジミにそっくりなシルビアシジミというチョウがいますが、こちらは市川にはほとんどいないそうです。(私はいちいち捕まえて詳しく観察するということをしないので、いても気が付かない可能性が高いのですが。)食草であるマメ科のミヤコグサやヤハズソウの生えているところを探すとひょっとしたらみつかるかも。はねの裏の斑点がヤマトシジミと微妙に違います。

◆ 見られる時期:- - - 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

◆ 大きさ(はねを広げたとき):約2.5cm