皆既月食 2000年7月16日



皆既月食の写真

 皆既が1時間47分も続いた非常に長い月食。梅雨の真っ最中、しかも前日の天気予報が曇りということで完全に諦めていたのですが、当日はみごとな快晴で、食の最初から最後までじっくり見ることが出来ました。
 今回は月が地球の影の真ん中付近を通ったため、食の最大付近では普段の皆既月食よりも暗い月になりました。もっとも、以前、火山が噴火して地球の大気が汚れていた時期の月食では、皆既中の月を肉眼で探すのに苦労したほどの暗さで、今回はその時よりは明るめでしたが、それでも写真に撮るにはかなりの露出時間が必要でした。
 写真は食の最大(22時55分)の数分後に撮ったもので、肉眼で見た感じはこれよりずっと暗かったのですが、皆既中の色はこのような赤銅色で、普段見ている冷たく明るい月とはまるで違う印象を受けました。

撮影データ
 撮影日時:2000年7月16日23時02分 (JST)
 撮影地:千葉県市川市
 カメラ:キヤノン EOS-3
 レンズ:キヤノン EF 100-400mm F4.5-5.6 (400mm F5.6)
 フィルム:フジクローム プロビア100F
 ガイド:タカハシP-2赤道儀
 露出:1分