ヤブキリ

(キリギリス科)



ヤブキリの写真

◆ 6月頃から鳴き始めるキリギリスの仲間で、鳴く虫の中でもかなり大きめ。やぶや木の上で、昼夜を問わず騒がしく鳴きます。キリギリスが草原にいるのに対し、こちらはやぶにいるので「ヤブキリ」という名前がついたとか。キリギリスの方は有名な割に住んでいる場所は限られていて、少なくとも私は市川市内では姿を見たことも声を聞いたこともないのですが、ヤブキリは市内でも普通に生息しています。体が緑色なので葉の色にまぎれてすぐには見つからないのですが、それほど臆病ではないので、鳴き声を頼りにそっと近づいていけば探し出すことができるでしょう。
 肉食性で、アブラムシなどをバクバク食べるほか、時にはセミまで捕まえて食べることもあるとか。(セミ級の虫を食べてるところは私は見たことがありませんが。)そのぶん、強いアゴを持っているので、捕まえるときは噛まれないように注意しましょう。噛まれると結構痛いうえに、なかなか放してくれません。
 同じヤブキリでも、地域によって鳴き方の違うものが10種類ほどいるそうで、(私の知っている範囲では)市川にいるものは「ジキジキジキジキジキ......」と単調に鳴き続けます(これ以外の鳴き方をするヤブキリがいたら教えて下さい!)。この虫は風が吹くと鳴き出すという面白い性質があります。捕まえてきて虫かごに入れておいても一向に鳴き出さないという時は、扇風機でブーンと風を当ててみて下さい。途端に鳴き出しますよ。

◆ 見られる時期:- - - - - 6月 7月 8月 9月 - - -

◆ 大きさ:約4cm

◆ 声:ジキジキジキジキジキジキ......