Home または旅のTop

こぼれ話・2

日記以外の旅にまつわる話
こぼれ話・5
(2002.4月)
こぼれ話・4
(2001.10月)
こぼれ話・3
(2001.9月)
こぼれ話・1
(2001.6〜7月)
*ただいま〜!
*痩せた!
*憧れの国境
*地図大好き
*
*
*
*旅のスケッチ
*旅の写真
*目には目を
*ダイエット?
*石橋を叩いて
*リバウンド?
*行くね!
*コイル・ヒーター
 の功罪
*愚か者
*予防接種
*恥ずかしい?
*出発延期だ!
*平和は何処へ?
*アンコール遺跡
*夜の訪問者
*虫除けネットは変?
*「これはなに?」
*中国寝台バス
*アプサラ・久美子
*電卓は必携?


旅の失敗 ・その1

昆明で荷物を送った。旅先で葉書は出したことあるが、荷物は初めてだった。
何事にも、初めてと言うことは、緊張や、迷いが発生する。
まぁ、荷物の一つや二つで緊張するっていうのも大袈裟ではあるが、
あたしにとっては一大イベントなのである。
中国語と英語が併記されている伝票に書き込んでいく。
英語が解らなくても漢字を見れば意味がだいたい分かる。
漢字が解らず英語を見ても解らないときは、情けない気分になってしまう。
差出人の住所の欄で、手が止まった。これって、日本だよなと思いつつ、
T/Cの延長の気分で、茶花賓館の住所を書いた。
問い合わせがあったら困ると思ったからだ。
そう思いはしたものの帰り道、なんだかイヤな予感がした。
書き換えにもどろうか、いや、もういいわ・・・・

ホーチミン、バンコクでも荷物を送った。
勿論その時は差出人の住所は日本のものを迷わずに書いた。
4ヶ月半ぶりの我が家、郵便物が溢れかえっており、
その中にはホーチミン、バンコクで送った荷物もあった。
しかし、中国で送った荷物は見あたらない。どこかで、紛失したのかもと思いつつ、
郵便物をチェックしていたら不在票が・・・3通入っていた。
いずれも11月とか12月とかで、中国からの荷物の引き取りを促すものだった。
おお、着くには着いてたんだと思いつつ、電話を入れる。
2ヶ月ぐらいで処分されるらしいが、例外もあり、保管してくれている場合もあるらしい、
というのを知っていたので、望みを託して事情を説明し探してもらう。
あたしの感は結構当たるのである。
中国での予感は現実となってしまった。
「中国に船便で、12月末に送り返しました」
「あっちゃ〜!」
その時から、あたしの荷物再送プロジェクトはスタートしたのである。

内容は・・・ *麗江で買った民族衣装の本=98元
*50周年民族切手
(豪華な真っ赤な台紙に切手56枚と封緘シート(?))
=60元。美しいイラストの切手、
中国の郵便局にはもうないだろう。
*56民族の絵葉書とそれに合わせた民族の切手を貼ってある
(2001.10.1.08の消印付)56枚セット=68元
*写真プリント8本分とミニアルバム=約200元(ネガは送らず)
*上海で買った中国の地図4冊=56元
(中国の旅が始まって2日目にして地図を4冊も買うなんて、
これも失敗)あたしは、地図が大っ好き!なんだ。

船便で中国に返送されて2ヶ月としたら、
もう昆明に着く頃か・・・
3月初旬とりあえず手紙を書くことにした。
茶花賓館と昆明郵便局に。
旅をずっとしていて不在だったため荷物が返送されたが、
そちらに着いているか、もし届いているならもう一度送って欲しいので
EMSだったらいくらかかるか教えてください、お手数かけます、
というような内容を中国語もどきで書いた。漢字の羅列/(^_^;)
そして、日本語でも同じ事を書いた。
日本語が分かる人に見せるかもしれないと思ったからだ。
だって、あたしの中国語は随分変だろう、習ったこともないんだから。
諦めかけた4月下旬に、茶花賓館と昆明郵便局から返信が届いた。
茶花賓館で預かってくれているようで、5月2日、40$を送金する。足りるはずだ。
(書類に書き込んで郵便局に提出すると手続き完了。現金は送れない)
しかし、又してもイヤな予感がしたのである。
預かってくれている王さんの名前の一文字が達筆すぎて解らなかった。
それに似せて書いたのだが、それがイヤな予感の元だった。

6月17日中国から届いたのは、荷物ではなく王さんからの手紙だった。
名前が違うのでお金を受け取れないといい、正しい名前を書いて印鑑を押したものが必要だと
いう内容だった。あぁ、なんてこった〜、またまた荷物の受け取りはおあづけに。
王さんの楷書で書いた正しい名前を書き印鑑を押した手紙をまたまた中国へ。 6月24日の事である。
あたしが送ったのは40ドルで、EMSで送り返してもらったら、ぎりぎりぐらいの金額で、
もしかしたら、両替手数料や、手紙一通分5元ほどを差し引くと、
残らないかもしれなくてそれはどう考えてもまずい。
足りなかったら、送ってもらえないかもしれないし、赤字になって、
あとで代金を払うとしても送り賃もバカにはならない。
それなら前と同じ、普通の郵便物として送ってもらおうという結論に至る。
それなら150元弱なので手紙に、EMSでもいいし普通郵便でもいい、
もしお金が残ったらは王さんが手間賃として受け取ってください、みたいなことを書き添えた。
ちょっと、多すぎると思いもしたが、今更ケチっても仕方がない。
荷物が届くのであれば、王さんに感謝すべきだ。
さぁ、どうなるかとあたしは、待った。1ヶ月ちょっとは掛かるかなと予測。

7月の最後の土曜28日、大阪淀川区にある、旅の本屋、飄漂舎へ旅本を買いに行く。
旅の本はここで必ず買うことにしている。
頑張って旅本にこだわっている姿勢が好ましく、応援したいからだ。
旅行人から出版される本には編集長の心配りか必ずサインが入っているので
得した気分になれる!
店主の藤井さんに中国で送った荷物のことを話した。
「もうそろそろかなぁ、と思ってるんやけど」
「また、旅に出てもいいけど荷物が届き、また不在で中国に返送されてしまったら
シャレにならんしな・・・」

噂をすれば影だったのかどうかは解らないが、
荷物は8月1日無事配達され中身もちゃんとあった。
謝々!王さん。150元って1週間の給料ぐらいかな・・・

5ヶ月にも及んだプロジェクトは成功し、幕を下ろした。
これで、今回のメコンの旅の全てが終わったのだ・・・
やれやれという気持ちもあったが、少し淋しい・・・

因みに、飄漂舎近くに住んでいる、カンボジア・シェムリアップのタソム・G.H.で
会ったO君は4月に帰ってきたばかりなのに、また東南アジアに旅立ったとか・・・
奴は、何かにはまっている?葉っぱか女か・・・?
それともプリンか、アサリの酒蒸しか?あたしはちょいと心配だぜ。

などと心配しているあたしも、あぶない・・・
あてもないのに2000ドルのT/Cを買ったし、そわそわしている。
連日自宅は37〜38度、暑さの訓練も、日々ばっちりだぜ!
インド、バンコク、シェムリアップの暑さなんか吹っ飛ばしそうな猛暑だもんね・・・

旅先での差出人の住所は迷わず日本の住所を!
(1人暮らしの不便なとこだぜ!気楽だけどさ)

トップヘ


アンコール・ワット/シャボン玉

あたしはアンコール・ワットを再び訪れる時、シャボン玉を飛ばしたいと
心に思っている。
思っていたら文房具兼ファンシーショップで携帯用のシャボンセットが売られていた。
迷わずに買い、アンコール・ワットでシャボン玉を飛ばすその日を思い描く。
もう少し涼しくなったら、行こう!


トップヘ


アンコール・ワット/お茶目な職人

アンコール・ワットの彫刻に手抜きがあるというのは、
ガイド本を持って見学した多くの人は
知っていることだろう。透かし彫りの手抜きは有名らしい。
で、あたしも手抜きを見つけた。
いや、もうどこかの本に紹介されているかも・・・
兵士の袖の花柄をよく見ると左の方はどう考えても作業途中で
右端兵士の袖の4枚の花びらが仕上がりだと思う。

兵士は右を向いて行進しているが「おや?」1人だけ左を向いているではないか!
「あんた、なんで左向いてんの?」
「しらん!」
と、返事が返ってきそうでもある。
これには何か意味があるのか、「否」とあたしは言いたい。どこにでもこんな奴はいる。
しかし、これは兵士のせいではなく石彫り職人の気まぐれと推測する。
この謎は永久に証されることはないだろう・・・
(そんなもん誰が調べるんじゃと、つっこまないでくれ!)
ほかにも組んだ足を見ると40人余のうち2〜3人ほど逆の奴がいたりする。
これは、利き足が違うせいだという結論に達した。

なんだか人間らしくて思わず笑ってしまう、あたしであった。

トップへ


旅の小細工

旅の前には、押入からミシンを取り出し細工ごとを始める。
ナップ・ザックやイージー・パンツを補強したり、隠しポケットを取り付けたり・・・
ハットにバンダナを付けられるようボタンを付けようとも思っている。(変か?)
そうそう、貴重品袋用の汗カバーも作りたい。
だって直接肌に付けると汗でぐっしょりし、まめに洗わないと臭くなるからだ。
メコンの旅の時はガーゼをピンで留めて使用したが、
次の旅の時はきちんとしたカバーで気持ちよく行きたい。
タオル地がいいかなぁ・・・
などと、あれこれ考えるのは、ふっふっふ!楽しい!
あっ!そうだ、着古したTシャツの袖を切ったヤツでもいいんじゃない?

トップへ


旅の失敗・その2

習慣というのは日常の無意識なもので、非日常の旅先では「しもた〜!」が発生する。
上海の浦江飯店のドミでのこと・・・
風呂にも入ったし(室内にある6畳ほどの広いバスルームはバスタブ付)
洗濯もしたし、「さぁ、干すか」
左のベランダには先人の干し物があったので、右のベランダにロープを張ることに。
しかし、あたしはこの時気付いたのであった。

「しもた〜!」
それは、下着の色だった。
あたしのは白パンツ・・・
干してあるのは、黒とかグレー・・・
そういや、ゆうべ里美が干していた下着はグレーっぽかった!
その時は「ふ〜ん」ぐらいで、気にも留めなかったが、
グレーの意味がドミに泊まってやっとわかったし、これから先の旅を思うとやはり
「しもた〜!」

ちょっといかがわしい感じの濃いめの色がアウターっぽくていい、
それに、汚れも目立たなくてグッドです。
白は、こっ恥ずかしい!し、長期になるとなんとなく薄汚れた感じになって
おおっぴらに干せない!

因みに、下着だけでぎゅっと絞ると生地が傷む。
タオルにくるんで一緒に絞ると水分も吸ってくれて伸びたり破れたりするのが防げる。

洗濯ロープの長さは、思いきって5mにしよう!(持っていく人は)
2〜3mだと部屋によっては留められるものに届かなかったりする。
ナイロンの紐より綿なんかが使いやすい。安全ピンで洗濯物を留められるし。
あたしは登山屋さんで細めのロープを買った。
ナイロンの荷造り用のは裂けてきてヘロヘロになる。
小物を干すハンガーもあるが、ちょっとだけ嵩張るし、
乾きが悪いような気がする。

トップへ


人には癖というモノがあって、つい犯してしまう過ちがある。
あたしの場合、手荷物が2つになると1つを忘れやすいという性もない癖、
その上、時々手に持っている唯一の物さえ、無意識に手を広げてしまい
なくしそうになる。
これというのも普段、肩、背中、ウエストで、バッグを携帯し手ぶら状態だからだ。
この困った癖は旅先では致命的で、自分なりに予防しなければならない。
あたしは紐を付けるという結論に達し、ボールペンもアウトドア用の物で首に掛けるか、
ポケットに安全ピンで取り付ける。カメラもウエスト・バッグのベルトに、
絡ませ中に入れている。これは、スリなんかがファスナーを開け、
取り出すのを予防でき、勿論ウエスト・バッグは腰に付けているか、斜めたすき掛け。
休憩の時はバッグパックに付けたチェーンと体はリンクさせる。
こんな風にしていたせいか、荷物は無事だったしボールペンも失うことなく、
無くなったのは芯のインクだった。日本でもインクが無くなるより早く本体を
無くすのだから紐付はとても便利。

数年前に1週間ばかりポルトガルを旅した時、3〜4本持っていた筆記具を紛失し、
手元に残ったのは黄色の蛍光ペンだけでマーカーとして使うにはいいが、
普通の文字を書くには余りにも薄く、後で読みづらい。
駅の売店で鉛筆を買ったが、書きたいと思ったとき書けないのはもどかしく、
それで、ひも付きとなった訳である。

ハンカチも安全ピンでシャツに留めて使うが、
幼稚園の子供みたいなので時々しかやらない。
更に帽子が付くと「なんだか変(?)」になっちまうんだよな。
で、これはあまりしなかった。

トップへ


雨の国境

タイトルはロマンチック・・・
食事中の人はいないと思うが食前の方、ごめんなさい!
"How to 斜面での「う●こ」"
が、正しいタイトルでございます。

これは、ラオスの旅日記にも書いてあるのだが、
ビジュアル的に紹介すべく、
昼寝て夜中に描き上げたもので、
より一層理解が深まると信じて疑わない。

イミグレは山あいにひっそりとあった。
あたしのような旅人はいなかった。
そうだ、トイレをと思ったが、鍵が掛かっている。
両替の人に訊く。
どうやら閉鎖されているようだ。
「どこでするの?」
「アナザー」
返事がかえってきた。なんてこったい!
「マウンテンOK?」
とジェスチャーすると一瞬怪訝そうな顔をし、
そしてケラケラ笑いながら「イエース、OK!」
困ったね〜、どこでしようか、せっぱ詰まる前に済ませたい!

あたりを見渡す。あぁあそこしかないか・・・
ラオスとベトナムの国境には橋がありそれを渡ればベトナムだ。
橋の手前の急な崖を下りる。
道からは見えないぐらいの所が良かろう。
ふむ、ここで正解だ。先人たちの落とし物がいくつかあった。
雨は降ってるし、パックは背負ったままだし、
足下は急でバランスがとりにくかった。

この時心配だったのは地元の人が、
「そっちにイミグレはないよ」
と覗きに来られる事であった。
幸いにもそのような親切な御仁はいなかったが。

ラオスの物はラオスに投下して、橋を渡る。
坂道を上るとベトナムのイミグレが目に入ってきた。

旅・こぼれ話[2]のトップ

こぼれ話・5--- こぼれ話・4--- こぼれ話・3--- こぼれ話・2--- こぼれ話・1


フランス -->英国 -->ビルマ -->ポルトガル -->客家 -->中国 -->ラオス-->
ベトナム -->カンボジア -->タイ -->インド -->ネパール -->
宿 -->こぼれ話 -->アンコール遺跡群