「アプサラ・久美子」?
訪れる国の言葉も英語も殆ど話せない。
しかし、旅をしていると話せる話せないに関わらず地元の人と言葉の
やり取りが発生してくる。あたしの呼ばれ方・・・
「チンプトン」
中国昆明からモンラー行きのバス、隣は中国のちょっと怪しげな寝癖の付いた
30才ぐらいの青年だった。(上記のバス)
青年は何気なくあたしに声をかけてきたのだが、
あたしの返事というか反応に一瞬固まったようにも見えた。
「チンプトン、カンプトン」
という返事だけは出来たので、青年は中国語が話せない日本人だということは分かってくれた。
その後、些細な用がある時、例えばちょっと通してくれとか、
食事とかで外へ出るとき
「チンプトン」
といってあたしに声をかけてくるようになった。
きみ、それは正解だよと思った。
「ママ」
これはカンボジア・シェムリアップのゲストハウスでの呼び名。
いつからかは分からない。泊まり始めて3日ぐらいしてからだと思う。
どうもバイタク君が言い始めた気がする。
いつの間にか同宿の日本人旅行者にまでそう呼ばれてしまう。
遺跡のレストランでもバイタク君が何度も「ママ」と言うので、
違う宿の旅人にまで「ママ」と声をかけられてしまうようになる。
日本語の名前は覚えにくいのでそれでも良いかと呼ばれるままに。
しかし、宿のボスはそんな風に気安く「ママ」とは呼んだりはせず、
難しい日本の名前を聞き直しては呼んだ。
それはよそよそしいのではなく宿と客との節度を保っているようにも思えた。
というか、きっとボスとの年齢が近いのでそう呼びにくかったのかもね・・・
ふ〜む・・・きっとそうだ!
あたしは、日本でもママではない!のだよ。ほんとにね。
「デストロイヤー」
カンボジア旅日記の2001.12.28の「あたしはデストロイヤー」に。
このニックネームの顛末はあるよ。
カメラを3回壊して修理してもらったとき、そう呼ばれたのさ。
「マダム」
これは、女の人一般の呼び方だね。ベトナムのタムコックと
ポイペットの物乞いの少女に連発された。
甘えるような声を出し、付きまとってくるのがむかついた。
あたしに甘えていいのは猫だけだ!
日本ではマダムという敬称は使う意味がちょっと違うよなぁ・・・
だからちょっと面食らう。
「レズビアン」未遂
おお!なんてすごい呼ばれ方だ!
バラナシのベンガリー小路のソナに言われてしまう。
いくつだとか、子供はいるか、結婚はしてるのか、恋人はいるか、
男は好きか等の質問が矢継ぎ早に発せられる。正直に答えると、
「アー・ユー・レズビアン?」と言って露骨にイヤな顔をされた。
ひえ〜!そこまで飛躍するかぁ!と思った。男を好きと言うのもイヤだし、
かといって女を好きといわれるはもっとイヤ。「女もきらい」と付け足す。
あたしは人間は大好きだけど、男も女も嫌いだ。
(ごめん!本当は男が大好きなのさ!照れるじゃないか!(^_^;))
「クミコ」
名前を聞かれ、「クミコ」と答えると、一様に驚き、さすが一発で覚えてくれた。
インド・バラナシではとても便利というか、不便というか・・・
日本人で一番有名な名前だろう。上記のソナはあたしが通りがかると
「クミコ〜、マテ〜、クミコ〜!」と見えなくなるまで呼び続けていた。
ここでは、名乗らない方がいいか・・・
「クレイジー」
バラナシで、少年たちがバルーンをあげるという。
紙で張り合わせした色鮮やかで長方形の畳1枚ぐらいの大きさだった。
あたしは宿の人にも知らせてやりたかったので、ガートから大声を張り上げて
「バルーンをあげるよ〜!」と何度も何度も言った。
それを見ていたインドの青年に
「アー・ユー・クレイジー?」
あっちゃ〜!言われてしもた〜!
バルーンは風に乗ってガンガーを越え、不浄の地の向こうまで飛んで、
やがては見えなくなってしまった。
「オールド・ミス」
おおおおっ!これもすごいぞ。今では死語になっている、
いや差別用語にでもなっているかもしれない。
ポカラ・レイクサイド・Sweet Dream G.H.の入り口の旅行社で
エア・チケットを購入した時だった。名前やら年齢を聞いてくる。
そして、ミスかミセスかを訊いてきた。
「ちっ!さっさとミスと書けよ」とも思ったが「ミス」と答える。
だいたいは訊いてこないんだよね。ミスと言うには、あまりにもミステイクな
年齢なので、ちょっとだけ恥ずかしかった。 それがいけなかった。
照れ隠しに思わず「オールド、クラシック」と余計なことを口走ってしまう。
「しもた〜!」だが、しっかり聞き取られ「オールド・ミス」「オールド・ミス」
とばか受け!大爆笑・・・でした・・・とほほのほ・・・
他の旅人に言ってはいけないよと英語でいったつもりだが、
分かってないだろうね、多分・・・
「アプサラ・久美子」
願わくば、こう呼ばれたい・・・
ふ〜む、自己申請するかー!って、誰にだ?
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電卓は必携か?
大切な電卓が壊れてしまった。
旅に出て1週間ぐらい経ち、中国での旅にも幾分慣れてきた頃のことである。
簡単な計算だったのでおかしいことに気付いた。
もしかしたら日本を出る前から壊れていて気が付かなかっただけなのかもしれない。
一応は確かめて、携行したのだが、はちゃめちゃに壊れていたのなら、
すぐに分かっただろうに・・・
1つだけおかしいのだ。数字が表示されない。
押し加減が悪いのかと思い何度も押したが、無駄のようであった。
その数字というのは「0」う〜む、「0」だから困るというものではなく
1でも2でも3でも困る。
奇しくも「メイド・イン・チャイナ」であった。やってくれるよなぁ、中国!!
とても小さくてキー・ホルダーになっていて、
ブルーのスケルトン、可愛いくて気に入っていたのに・・・
壊れた電卓を持っていても仕方なく、復活の気配も全くないようだったので、バイバイをする。
その後4ヶ月とちょっとは筆記算。出費と残金がピタリと合うような厳密な計算はしないので
特別に困りはしなかった。(負け惜しみが入っとります(T_T))
日々の出費は一応付けたが、例えば中国なら1日5元以下位の差はノー・プロブレム。
TCの枚数とドルの現金だけは管理したが、現地通貨で日々使うお金に対しアバウトだった。
なくても、そんなに不便とは感じなかった。ということは、不要なものなんか?!
日本は消費税のせいで計算が大変だが、あたしが行った国は
だいたい二桁と0がいくつか付いたりする位なので計算はしやすい。
しかし、次の旅にはもうちょっといい電卓を持っていこうかとも思っている。
あたしは、数字に弱い・・・よく勘違いをする・・・
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