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こぼれ話・1

日記以外の旅にまつわる話
(2001.6〜7)


アンコール遺跡・タソム(カンボジア)

AちゃんとBちゃんは仲良しの旅行者。
シェムリアップのゲスト・ハウスのタソムに泊まっている。
観光はもちろんアンコールワットである。彼女たちが乗ったバイタクの青年は、
日本語は当然ダメで、英語も数字と挨拶ぐらいしか話せない。
三ケツ、身振り手振りで遺跡を巡る。ガイドではないのでそれでいいのではあるが。
(三ケツ=3人でバイクに乗ること)
奴は明るかった。バイクで転んで、Aちゃんがすねから血を流していても
「ノー・プロブレム」だったらしい(^_^;)
運転テクニックはいまいちなのか、三ケツが苦手だったのかは分からない。

昼過ぎて、雲行きがちょっと怪しくなってきて雨がぽつりぽつり・・・
2人は戻ろうかとも思ったが、まだ見たい遺跡があったので回ってもらうことにした。
「タソムに行って」タソムは東バライの北にある遺跡だ。
「オーケー!」バイタク君は元気にそう言って、エンジンをかけた。
降り始めた雨の中、バイクは走る、はしる、はしる。

しばらくするとAちゃんとBちゃんは、おかしいことに気付いた。
なんだか、周りの風景が妙なのだ。
バイクは、シェムリアップの街に戻っていたのであった・・・
そう、奴はタソムを間違えたのである。
バイタクが遺跡のタソムを知らないとは思えない。
心の中で、「あ〜雨も降ってきた。早く帰りたい」と思っていたのだろう。
だから、2人の言葉を聞き「よっしゃ〜!」と返事したのだ。
2人が大笑いをしたのは言うまでもない。
AちゃんとBちゃんとバイタク君はすっかり仲良くなった!

楽しいじゃないの

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夜の訪問者(ベトナム)

サパ・バックハーツアーに参加したあたしは、ナンシーと同じ部屋になった。
彼女は明るいアメリカ人。1人で旅をしていて、少し前は日本を1ヶ月旅したと言っていた。
ベトナム戦争に何か思い出でもあるのか、そんな年代の女性だった。
着替えが大胆でみんな見てしまった・・・
この国にアメリカ人が旅行というのには少し驚き、勇気があると感心する。
あたしは込み入った話は出来ないので他愛もない簡単なやり取りをし、
2人とも早々と眠りに就いた。

どれくらい眠っていたのか、2時間ぐらいか、突然ナンシーが声をあげた。
あわてて灯りをつける。彼女は何か音がすると言い、あちこち探し始めたのだ。
しかし音の原因となるものは見つからないし、あたしは聞いてないのでさっぱり分からない。
変なアメリカ人と思った。狭い部屋だから探しようもない。
ナンシーは首をすくめるジェスチャーをし、もういいわと諦めた。 うとうととしかけた時、名前を呼ばれる。耳を澄ますと何かが聞こえてきたのだ。
カサカサと乾いた感じの音である。
隣の部屋の子が夜中にポリ袋に何かを出し入れしているんじゃないかと思い、
そう言うとナンシーから「ノー」の返事。
灯りのスイッチをオンにした。すると音はしなくなったのだ。
いったい何なんだ?部屋を見渡しても何かいるわけでもない。
狐につままれたようだった、がその時ふと天井に目をやると・・・・
なんと、犯人がいたのである。それは一匹のコウモリだった・・・・
ナンシーと顔をあわせ、2人とも揃って大きく息を吸い込みそして、
むせかえって笑った、わらった!

奴はナンシーの枕元の上にある蚊帳収納ボックスから現れたようである。
灯りがつくとじっとするから音が聞こえなかったのだ。
奴が棲家にしていたかは定かではないが原因が分かって一安心。
翌日には姿を現さなかった。

このホテルは夜7時過ぎでないと電気がつかない。ここはアジア・・・

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虫除けネットって変?

あたしは、蚊が大嫌い!あ、誰でもそうだよなぁ・・・
とにかく耳の近くで羽音をたてられるのは我慢ができないのだ。
でもかぶっている人いない・・・

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「これはなに?」

シェムリアップの某ゲストハウス。
日本語を勉強中のバイタク君がたくさんいる。

ある夜のことだった。
若いバイタクが多い中、年長と思える青年はテラスで日本語を勉強していた。
いや、日本語と英語を一緒に覚えていくという方法で、英語さえダメなあたしには
とうてい真似の出来ない勉強方法だった。
彼はローマ字を一生懸命読んでいた。向かいに座ったあたしに読み方を訊いてくる。
いくつかの文を読み進んでいく内に「これはなに?」のフレーズ。
あたしは近くを指して「これ、ニアリー、これはなに?」
遠くを指して「あれ、ファー、あれはなに?」とジェスチャー付きで教える。

彼は、そばにいた数人のカンボジア青年の内の1人の青年の体を指して言った。
「これはなに?」その日本語の使い方は正しかった。
「OK!」と視線をそらし答える。
「ジャパニーズ・プリーズ」それは・・・そこは、股間だった・・・。
ひえ〜、やはり、そうきたか!しょうがねぇなー、う〜む、よっしゃ〜!
(何が、どう、よっしゃ〜!なのかは分からないが)周りに日本人がいないのを
確かめ「言うたるぞ〜!」と心密かにほくそ笑みながら、
大きく深呼吸し、 はっきりと言ってやった。
「ジャパニーズ・おチンチン」
バイタク青年は不思議そうな顔をしたのが、股間を指されたカンボジア青年が
プーッと吹き出し声を上げて笑い始めたのだ!
「えっ!?あ〜しまった!」そう思ったが後の祭り。
青年の名はティナ・・・あたしは彼が日本語がぺらぺらだとは知らなかった!
(くっそ〜!)さすがのあたしも恥ずかしかった。
顔から本当に火が出たと思った。

そんな言葉まで知ってるほど、ティナは日本語がうまいのだ。
あー、目眩がする・・・あー、よしてくれ!指を指して
「これはなに?」というのは!
「イングリッシュ・プリーズ!」げ〜、次はそれか!
「アイ・キャン・ノット・スピーク・イングリッシュ」と逃げる。
(それぐらいは知ってるわい!)しかし、バイタク君は紙にピー・イー・エヌ・・・
と書き始めるわ、ティナは辞書を引いて見せてくるわで顔面真っ赤状態!
翌日、旅立ちの時も「これはなに?」を連発された・・・

ティナ以外にも、このゲストハウスに出入りしている日本語、
英語ぺらぺらのガイドの青年が数人いる。
たいていは、気のいい青年が多い。(が、たまにイヤな奴もいる。
日本語を知りすぎて旅人にとって不愉快な言葉を言う奴には、
日本語でとどめを刺そう)

あたしは、シェムリアップではバイタク君たちのペット状態だった(とほほ)。
と、思っていたら、ポカラで会った中年の旅人に
「プノンペンでバイタクにからかわれていただろう?」
と、いわれ驚いてしまう。あたしって、何?からかわれやすい?
英語が殆ど話せないので、身振り手振りが大袈裟になると、
何故か現地の人が寄って来るんだよね・・・
きりっと、かっこよくスマートに旅してみたい、一度だけ・・・

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中国寝台バス

このバスは寝床がござ風だった。
お、いいねぇと喜んだのは束の間で、
これには辛いものがあった。
というのも中国のバスは上下左右に
よく揺れるのは周知のこと。
揺れるたびにあたしの体はスーと
流れてゆくのだ、ござの目に沿って右に左に。
滑り止めのない寝台バス。
一晩中踏ん張っていた。
あまりにも悲しすぎる・・・
汚いマットの方がまだまし・・・
(中国日記・2より)

ダンシング・シューズ

寝台バスに乗ると入り口で薄いビニール袋を
くれる。最初は靴が盗まれるから個人で
保管するのかと思ったが違った。
床に置くと振動で小気味よく踊りながら
靴が散歩をするのだ。そして、あっという間に別々に何処かへ行ってしまい、
荷物の影に隠れたりして探すのは結構大変。

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「アプサラ・久美子」?

訪れる国の言葉も英語も殆ど話せない。
しかし、旅をしていると話せる話せないに関わらず地元の人と言葉の
やり取りが発生してくる。あたしの呼ばれ方・・・

「チンプトン」
中国昆明からモンラー行きのバス、隣は中国のちょっと怪しげな寝癖の付いた
30才ぐらいの青年だった。(上記のバス)
青年は何気なくあたしに声をかけてきたのだが、
あたしの返事というか反応に一瞬固まったようにも見えた。
「チンプトン、カンプトン」
という返事だけは出来たので、青年は中国語が話せない日本人だということは分かってくれた。
その後、些細な用がある時、例えばちょっと通してくれとか、
食事とかで外へ出るとき
「チンプトン」
といってあたしに声をかけてくるようになった。
きみ、それは正解だよと思った。

「ママ」
これはカンボジア・シェムリアップのゲストハウスでの呼び名。
いつからかは分からない。泊まり始めて3日ぐらいしてからだと思う。
どうもバイタク君が言い始めた気がする。
いつの間にか同宿の日本人旅行者にまでそう呼ばれてしまう。
遺跡のレストランでもバイタク君が何度も「ママ」と言うので、
違う宿の旅人にまで「ママ」と声をかけられてしまうようになる。
日本語の名前は覚えにくいのでそれでも良いかと呼ばれるままに。
しかし、宿のボスはそんな風に気安く「ママ」とは呼んだりはせず、
難しい日本の名前を聞き直しては呼んだ。
それはよそよそしいのではなく宿と客との節度を保っているようにも思えた。
というか、きっとボスとの年齢が近いのでそう呼びにくかったのかもね・・・
ふ〜む・・・きっとそうだ!
あたしは、日本でもママではない!のだよ。ほんとにね。

「デストロイヤー」
カンボジア旅日記の2001.12.28の「あたしはデストロイヤー」に。
このニックネームの顛末はあるよ。
カメラを3回壊して修理してもらったとき、そう呼ばれたのさ。

「マダム」
これは、女の人一般の呼び方だね。ベトナムのタムコックと
ポイペットの物乞いの少女に連発された。
甘えるような声を出し、付きまとってくるのがむかついた。
あたしに甘えていいのは猫だけだ!
日本ではマダムという敬称は使う意味がちょっと違うよなぁ・・・
だからちょっと面食らう。

「レズビアン」未遂
おお!なんてすごい呼ばれ方だ!
バラナシのベンガリー小路のソナに言われてしまう。
いくつだとか、子供はいるか、結婚はしてるのか、恋人はいるか、
男は好きか等の質問が矢継ぎ早に発せられる。正直に答えると、
「アー・ユー・レズビアン?」と言って露骨にイヤな顔をされた。
ひえ〜!そこまで飛躍するかぁ!と思った。男を好きと言うのもイヤだし、
かといって女を好きといわれるはもっとイヤ。「女もきらい」と付け足す。
あたしは人間は大好きだけど、男も女も嫌いだ。
(ごめん!本当は男が大好きなのさ!照れるじゃないか!(^_^;))

「クミコ」
名前を聞かれ、「クミコ」と答えると、一様に驚き、さすが一発で覚えてくれた。
インド・バラナシではとても便利というか、不便というか・・・
日本人で一番有名な名前だろう。上記のソナはあたしが通りがかると
「クミコ〜、マテ〜、クミコ〜!」と見えなくなるまで呼び続けていた。
ここでは、名乗らない方がいいか・・・

「クレイジー」
バラナシで、少年たちがバルーンをあげるという。
紙で張り合わせした色鮮やかで長方形の畳1枚ぐらいの大きさだった。
あたしは宿の人にも知らせてやりたかったので、ガートから大声を張り上げて
「バルーンをあげるよ〜!」と何度も何度も言った。
それを見ていたインドの青年に
「アー・ユー・クレイジー?」
あっちゃ〜!言われてしもた〜!
バルーンは風に乗ってガンガーを越え、不浄の地の向こうまで飛んで、
やがては見えなくなってしまった。

「オールド・ミス」
おおおおっ!これもすごいぞ。今では死語になっている、
いや差別用語にでもなっているかもしれない。
ポカラ・レイクサイド・Sweet Dream G.H.の入り口の旅行社で
エア・チケットを購入した時だった。名前やら年齢を聞いてくる。
そして、ミスかミセスかを訊いてきた。
「ちっ!さっさとミスと書けよ」とも思ったが「ミス」と答える。
だいたいは訊いてこないんだよね。ミスと言うには、あまりにもミステイクな
年齢なので、ちょっとだけ恥ずかしかった。 それがいけなかった。
照れ隠しに思わず「オールド、クラシック」と余計なことを口走ってしまう。
「しもた〜!」だが、しっかり聞き取られ「オールド・ミス」「オールド・ミス」
とばか受け!大爆笑・・・でした・・・とほほのほ・・・
他の旅人に言ってはいけないよと英語でいったつもりだが、
分かってないだろうね、多分・・・

「アプサラ・久美子」
願わくば、こう呼ばれたい・・・
ふ〜む、自己申請するかー!って、誰にだ?

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電卓は必携か?

大切な電卓が壊れてしまった。
旅に出て1週間ぐらい経ち、中国での旅にも幾分慣れてきた頃のことである。
簡単な計算だったのでおかしいことに気付いた。
もしかしたら日本を出る前から壊れていて気が付かなかっただけなのかもしれない。
一応は確かめて、携行したのだが、はちゃめちゃに壊れていたのなら、
すぐに分かっただろうに・・・
1つだけおかしいのだ。数字が表示されない。
押し加減が悪いのかと思い何度も押したが、無駄のようであった。
その数字というのは「0」う〜む、「0」だから困るというものではなく
1でも2でも3でも困る。
奇しくも「メイド・イン・チャイナ」であった。やってくれるよなぁ、中国!!
とても小さくてキー・ホルダーになっていて、
ブルーのスケルトン、可愛いくて気に入っていたのに・・・
壊れた電卓を持っていても仕方なく、復活の気配も全くないようだったので、バイバイをする。
その後4ヶ月とちょっとは筆記算。出費と残金がピタリと合うような厳密な計算はしないので
特別に困りはしなかった。(負け惜しみが入っとります(T_T))
日々の出費は一応付けたが、例えば中国なら1日5元以下位の差はノー・プロブレム。
TCの枚数とドルの現金だけは管理したが、現地通貨で日々使うお金に対しアバウトだった。
なくても、そんなに不便とは感じなかった。ということは、不要なものなんか?!
日本は消費税のせいで計算が大変だが、あたしが行った国は
だいたい二桁と0がいくつか付いたりする位なので計算はしやすい。

しかし、次の旅にはもうちょっといい電卓を持っていこうかとも思っている。
あたしは、数字に弱い・・・よく勘違いをする・・・

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