社会保障と人的資源の効率的活用

  静岡県富士市 社会保険労務士 川口徹BACKホーム
http://www.bekkoame.ne.jp/~tk-o/shakhshou/shakhoss.htm 

社会保障制度http://www.bekkoame.ne.jp/~tk-o/shahosho.htm
社会保障法・労働法の解釈・読み方
http://bekkoame.ne.jp/~tk-o/kaishaku.htm
社会保障に関する法として、
公的扶助関連では生活保護法 児童扶養手当などがある
社会保険関連では、健康保険 年金法 雇用保険などの法律がある

「改革の要点1」
2 人的資源の効率的活用

現在では 
社会保障制度

現役期の人の能力の最大発揮・活用のためのセイフティーネットとしての意味が加えられます 
すなわち人的資源の効率的活用で全体のレベルアップを目指し その成果を国民に還元を目的とします

労働保険は労働者の保護を目的としますと記述されていますが 労働者の保護のみを目的としてるわけではありません

人の労働能力の最大発揮・活用を言外に含んでいるわけですし かつ期待されているわけです 

従って労働者の権利を主張し 
自分を守る事は
第一段階として 国(企業ではありません)のためになるということです
 

万が一の労働能力喪失の場合にも可能な限り手厚く保護する事は 現役労働者に心強い安心を与えるためです
正当な権利を主張することは国家が健全であることの証明にもなります 国は企業より上位概念です

安心と安全を保障することにより更なる個人の能力を発揮してもらい社会全体のレベルアップを志向するということでしょう

情報や知識は現場現場に広く分散 身近な人が活用することにより経済効果が上がる

個人の能力開発 
労働市場のミスマッチの解消 
育児や介護と仕事の両立
病気など不測の事態に遭遇した場合の公的安全ネット

いったん開始された所得再分配政策は民主的な過程を通してスリム化されることはないだろう  F・ハイエク

日経社説より1999.12.11
今は一部の相当の能力の持ち主でない限り 選択の喜びを享受しぬくい過渡期にある
生涯の度の段階でも無理なく学べる教育制度が定着するなどの慣行の変化や仕組み制度の整備が必要だ

租税 児童手当3歳未満 17、5万円の給付 保育サービス〔入学前まで〕550万円 高校まで1000万円 国立大学800万円

老齢年金 年間200万円 老人医療 76万円 2015年には3人の現役世代で1人の高齢者を支えます

 

社会保障 支給金額 年間88兆円 内訳 年金 46兆円 医療 28兆円 2005年 
財源 税金と社会保険料

一般会計83兆円2008年

社会保障の財源
年金の財源
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税金 社会保険料
保険料方式といっても多額の国庫負担金を投入している
受益(給付)と負担の関係が少なくなっている 

基礎年金 国庫負担金が3分の1から2分の1へ 
高齢者医療 介護保険(50%が公費負担)の財源は
(権利として主張できる)保険方式から 税方式へ比重が移行している

積立方式 保険料と給付が関連
賦課方式 保険料と給付が断絶 税と同じ性格になる

税方式 所得税(公平性重視)か消費税(逆進的・労働意欲・広く負担)か
支援を必要としない高所得の高齢者 資力審査に多大な行政コスト

現在 少子高齢化のおける社会保障制度と税制
老齢年金 高齢者医者医療 高齢者介護等の社会保険等と税制
年金制度は
はじめに

経済的不平等の固定化
所得資産格差

1980年代後半からバブル期にかけて格差問題
相続資産の規模で格差が生まれる
資産への課税 資産移転への課税

生前贈与 遺産贈与などの私的個人間の所有権移転 これらの関係は
相続財産となれば 後世代の機会の平等を阻害する働きをします ここを議論すべきだと思いますが いかがでしょう相続税が高ければ消費を促進すると思いますが 「美田は残さず」と諺にもあります

 

同一世代(高齢者同一世代内)の相互扶助方式「改革の要点」
私が不思議に思うのは相互扶助方式であります 異世代 後世代が介護費用を負担する相互扶助方式 賦課方式です 
順繰りの後世代相互(世代間)扶助方式ですが 同世代の相互(高齢者世代内)扶助方式も考えて良いのではないか 
現役世代から高齢世代にシフトして世代間の公平を図る

高齢者は長年の生活の中から貧富の差が広がっています(所得格差・資産格差が大きい)
高齢者の大幅な所得控除は逆進性が強い 年金課税 資産課税 高所得層への給付の見直し

65歳以上の高齢者世帯の貯蓄額2500万円 全現役世代平均の1.5倍 高齢者1人当たりの収入は現役世代と変わらない
しかし 高齢者世帯の
3割は100万円未満の金融資産 15%は年収100万円未満 (平成13年国民生活白書)

高齢者と若年層との世代間格差
年金が格差助長 高齢者の底上げ
日本の資本市場に深みが欠けるのは高齢者世代の金融資産保有率が高いからである 彼らはリスクをとる必要もないし またそれが必ずしも彼らにとって望ましいわけではない 2002.0401日経

多数の豊かな高齢者が賦課方式によって
相対的に貧しい現役世代に年金・医療・介護について負担を強いる制度 
日経2000/06/28 鴇田(ときた)一ツ橋教授

高齢者の所得や資産の水準は個人による格差が大きいが 平均すれば現役世代と比べ必ずしも少なくない 日経2000/03/16
高齢者向けの優遇税制の大幅な見直し 高齢者にも負担 社会保険方式よりも消費税方式との提案あり
2000年の推計人口は 50歳以上が成年人口のほぼ半数を占める
負債を除いた日本の純金融資産でみれば50代以上は82%弱を保有する豊かな世代(国立社会保障人口問題研究所)

世代内の公平 日経2003/.6/1 小塩隆士 学芸大助教授
今までは世代間の公平が重視されていた。 賦課方式は 少子高齢社会では 世代間格差を拡大させた
公的年金は 最低限の所得保障 基礎年金のみに限定 世代内扶養へ 業種間年金制度 高齢者優遇税制
chousa

このように金融資産も多い高齢者が
なぜ現役世代の援助を受けるような仕組みになるのか  
このことは老親の財産(相続財産となる)への目減りを防ぐ一部の相続人(子)の潜在的策略としか考えられない 
世代内格差の縮小  うんざりするほど耳にする抜本的対策 

参考 リバースモーゲージ 
不動産を担保に生活資金を借り入れ 死亡後に不動産を処分することで返済する

http://www.bekkoame.ne.jp/~tk-o/shnkk.htm#59

要介護者のいない低所得者の保険料負担は社会保障制度の不正義の部分であり 疑問と不信感を持たせます
富裕者も多い高齢者の同世代の人への助け合いはないのでしょうか
世代間の公平と世代内の公平 世代間の相互扶助と世代内の相互扶助 扶助と公平

それよりも子の養育費教育費の現在の公的扶助から 社会的責任による費用の全額負担が論理的です 若い世代は資産の蓄積がない 高齢者は自己責任による資産蓄積の期間が長い

現在年金保険で使われている世代間扶養の意味は

一 社会的世代間扶養(家族間の世代間扶養でない) 
 現役世代の拠出金を原資として年金の給付金を決めると言う意味です  従って給付金が現役世代の 人口構成の影響を受けます
 人口から中立的な制度でなければ世代間の公平性 財政の安定性は期待できないでしょう

経済的強者と弱者 高齢同世代の(高齢者同一の世代内)の所得再分配・助け合い

低所得者と所得再分

年金保険制度には所得再分配という理念がありますが 
高齢同世代の高額所得者と低所得者間(高齢者の同一世代内)の所得再分配・助け合い・・・ 
それはどこに行ったのでしょうか

同世代どうしで解決したらどうでしょう 同世代の助け合いはしない? 話がとんでもない方向にそれている 大蔵省・・?? 助け合いという言葉には注意を要します 累進消費税 所得税(累進税率 勤労意欲の減退 助けたくない?)

高所得の高齢者 富裕な高齢者もたくさんいます この富裕層の高齢者は同世代の相互扶助として介護費用の負担をする気はないのでしょうか 同世代の富は同世代の人達の働きの結果ではないのですか 

世代間の所得再分配よりも高齢者同一世代内の所得再分配を重視すべきとも思われます

しかし現在では無理でしょう なぜならば共通の不安ではないからです 
若者なら将来に対する共通の不安はありますが富裕な高齢者は経済的不安はないから扶助の相互性はないのです  
富裕な高齢者はその富を楽しむのは当然のことだということです   

機会の平等と結果の平等

社会保障制度
自己責任・自助努力では解決できない場合の相互扶助制度であるのに
自己責任・自助努力で解決しているものまで世代間の助け合いに含めるのは高齢者に対する偏見の世論つくりである

不必要に若者に負担を感じさせる世論は社会悪ですし 
公的機関の不適切で不必要な介入になります

立ち上げは国家だとしても 将来は地域住民の自発的相互扶助精神の醸成による介護にしなければならないと思います

介護保険の負担が多くなれば私有財産との関連も考慮しなければなりません 
社会的責任が強調されれば自由も制限されなければならなくなります 

子の扶養と親の公的介護

子の育児・扶養は親の責任・私的責任(公的扶助) 
親の介護は社会的責任(介護保険) この発想の違いはなぜか 

高齢者の福祉が社会保険であり 育児が公的扶助で成り立ち、社会保険でない この二者の相違もかんがえなければなりません 


次世代現役の子供の育成が親・個人の責任で成り立っています 
これを抽象的に世代間として捉えれば矛盾は感じないかもしれませんが 具体的個人から捉えれば 育児に携わる人と 育児を負担しない人との間の不公平があります

今までは 子が直接老親の面倒を見ていた これからは老齢年金を介して親の面倒を見るのであるから納得と言う方が多いけれど 子が多額の保険料を納付しても ほんの小額の年金しか受給できない親も生じます 多数決で決めますか 多数決は不条理です → 育児の社会性

自由 自己責任 社会化 社会的責任 この程度とか バランスが議論されることになるのでしょうか

責任の社会化が
個人を責任から開放し それはさらに責任の分散を生じ 責任の所在があいまいになり 
無責任社会へ
との恐れもあるのです

出産・育児 生まれる権利・生む権利を考えよう 

はじめに

参考 介護保険

生活保護は税金のみ

       
子育て 児童手当 小学校卒業まで
3歳未満
3歳以上
企業と税金
病気 健康保険 医療費の7割
70歳以上9割等
出産一時金 埋葬料
7から8%
国保 税金も投入
失業 雇用保険 5割〜8割 90から360日 2% 税金も投入
  生活保護 最低限度の保障  
  厚生年金 給料比例  
  介護保険 9割支給 65歳以上は全国平均4000円

http://www.mhlw.go.jp/ 

http://nenkin.coop

経済 暮らしと安全保障 格差 民主国家
shakhshou/shahokeiz.htm

戦後レジームからの脱却 自立と共生

北欧諸国 オランダ和蘭 アイルランド カナダ デンマーク スウェ-デン フィンランド

国民所得の7割 重い税 社会保険料負担

1993年 GDP 日本世界3位 2006年日本世界18位

労働市場の規制緩和 市場開放 税制改革 創造力の育成

分別 自立心 環境への対応力 助け合いの精神

 

社会保障費shakhshou\shakho1.htm
社会保障とはhttp://www.bekkoame.ne.jp/~tk-o/shahosho.htm#100
社会保障とはhttp://www.bekkoame.ne.jp/~tk-o/shakaiho.htm

社会保障の財源
同一世代(高齢者同一世代内)の相互扶助方式「改革の要点」
shakahsh.htm#1

社会保障shakhshou\shakahsh.htm
社会保障制度と年金制度改正に向けて
shakhshou\shakaiho3.htm
社会保障包含の論理 排除の論理http://www.bekkoame.ne.jp/~tk-o/shakhshou/shakhghj.htm  

社会保障の財源
shakhshou\shakho.htm
社会保障社会的連帯の理念shakhshou\shakhrent.htm
司法の役割と行政の役割
shakhshou\sihogyose.htm 
社会保障社会的連帯の理念
平等と個人
 shakhshou\sisou.htm
情報の格差・情報弱者kakusajh.htm 格差社会の論点kakusas.htm#101
所得格差http://www.bekkoame.ne.jp/~tk-o/kakusa/kakusas.htm
 所得格差 学歴格差 健康格差
http://www.bekkoame.ne.jp/~tk-o/shakhshou/shakhoss.htm 
 
http://www.bekkoame.ne.jp/~tk-o/shakhshou/shakahsh.htm
http://www.bekkoame.ne.jp/~tk-o/shakhshou/ooknseih.htm
はじめに

shutyou/2007.htm

1  社会的連帯の理念
2 人的資源の効率的活用
3 老後のリスクと不安
個人の努力により 失業 疾病などのリスクを少なくする

高齢社会の年金nenkin2\shaho.htm
社会保障私見nenkin2\shakaiho.htm 8 私の年金感 社会保障制度 
手続きnenkin2tetuduki.htm ※ 老齢年金請求 手続き 2 障害年金  3 遺族年金 4 共済年金 5部分年金
話題nenkin2wadai.htm

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個人と平等shakhshou/sisou.htm#202

社会保障と経済
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