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t.s.hawk@aries.bekkoame.or.jp



ふらふら旅行記



「旅に出よう」
という、友人Iの一言で全ては始まった。
「予算は5万円くらいで、夏休みにいこうぜ。」
「うん、いいよ。」
「何処に行くかは、その時決めよう。」
それで、決行してしまう辺りがいい感じではないか。
結局、私とIが夏休みに入る8月8日金曜日の夜に出発…事前に決めたのはそれだけだった。(^_^;

8月8日(金)

さて、会社をさっさと定時であがり、私はIのアパートに向かった。 私の勤め先は東京の神田、Iのアパートは神奈川県の厚木…この行程だけで 既に旅行と言えなくもないが、これはさすがに慣れてしまっている。 既に会社が休みに入っているMが車を手配してくる予定になっていて、 その晩のうちに出発する予定になっていた。しかし、
「具合が悪いから、明日の朝行く。」 とのMからの電話で、出発はあっさり翌日に延期。 その晩はたっぷり寝ることに…翌朝出発するときには午前9時になっていた。

8月9日(土)

西に行こう…と、思っていたのだが、ドライバーのMが北に行こうと言う。 で、北に行くことにする。高速にのると混んでいるだろうから、 国道を北へ向かう。私はどの道路が何号線だかよく分からないが 、IとMが道を決めているようなので特になにも言わなかった。 1時間程走って朝食をとっていないことに気がつき休憩。 日ざしが強いので帽子などを買って、再度出発する。 しばらく走っていると、2台のバイクが傍を並走していることに気がついた。 ツーリングのカップルだ。で、その彼女の運転姿勢が非常にいい。 背筋がピンとまっすぐになっているのだ。
おもちゃのまち切符 「きっと、免許とったばかりなんだな。」と、M。
我々は、彼女が気に入ってしまった。 予定を変更、しばらく2台のバイクの後につけることにした。 追走すること約30分。バイクを見失った我々は、栃木県小山市辺りにいた。

とりあえず、一服した我々は、地図上に「おもちゃのまち駅」なる 駅名を発見。行ってみることにした。 そこは、東武鉄道の駅の一つで、おもちゃ工場などが近くにある町だった。 記念に、切符を一枚買って、辺りを見てまわる。 駅前は、なにやらお祭りの準備をしていた。そんな、時期なのだ。 周辺地図で「おもちゃ博物館」という施設もあると知って足を運ぶが、 タッチの差で拝館時間をまわってしまっていた。 おもちゃの博物館 公園 しかし、博物館のまわりは広い公園になっていて、そこに来ただけでも よかったと思わせてくれた。 おそらく、博物館のある「壬生町」の町興しであろう。施設も公園も まだ非常に新しかったし、人出もまばらであった。

「おもちゃの博物館」を後にした我々は、その日の宿を探して北上。 宇都宮で通りがかりの旅館に飛び込んで宿を確保した。 朝食つきで一人4700円である。

こう言っては何だが…ボロ旅館であった。 10年以上前のものと思われるテレビ…鍵のない部屋…(もちろん 中からかけることは可能)…いい感じである。 でも、たった一人でやっているらしいおばさんはいい人であった。

さて、飛び込みなので夕食はつかない。 車は旅館の駐車場に止めて、歩き出した。で…ゲームセンター発見。 Iは早速「鉄拳3」をやりだした。私は私で脱衣麻雀「雀雀しましょう」 を発見。久しぶりにのめり込む。Mは…どうしてたんだろう??

ひとしきり遊んで、夕食にしようということになった。 しかし、我々の予算に見合うような店がなかなかない。 店自体少ないのだ。だいたい、宇都宮は観光地ではないんだろう…で、 仕方なく「ロッテリア」に入る。…そこで私は、缶クーラーを当てた。 (つまり、缶ジュースを入れておくビニール製のバックだ) いいかげんな夕食を済ませ、夜風に辺りながらふらふらと旅館に帰る。 そろそろ眠くなってきた。

Iが風呂に向かったので、後を追ったら「一人ではいる」と追い出されてしまった。 そんなものかな…と思い、仕方なく出てくるのを待つ。 Mはかぜ気味ということで、さっさと寝てしまった。 Iと入れ換わりに風呂に入る。 風呂は大浴場であった。まあ、大浴場とは名ばかりであったが…それでも、 大きな風呂は気持ちがいい。 あまりに気持ちいいので、つい頭のてっぺんまでつかってみようとして、 おもいっきりお湯を鼻から吸い込んでしまった。

旅先の夜は早い。 Iとオセロなどしていたが、結局11時頃には皆寝てしまった。 普段、午前2時3時まで起きている私にとっては、信じられないくらい 健康的である。 そうそう、なぜだか知らないが、スズメが以上に多かった。 夜中、ビヨビヨと鳴く声が外から聞こえていた。

8月10日(日)

朝7時、朝食。卵焼き、シュウマイ、しらすおろしにご飯、味噌汁、のり。 いかにも旅館の朝食というメニューである。 食後、ロビーで新聞を眺める。このとき初めて、世界陸上での鈴木博美さん の金メダルを知る。日本やったぜ!! Mの調子があまりよくなさそうだ。でも、食事はぺろりとたいらげていた。 食べられれば、とりあえず大丈夫だろう。 8時半、旅館を後にした。

真岡鉄道 最初は、JR小山駅で私とIをほうり出してもらうつもりだった。 しかし、Mが早く帰りたがっていたので、一番近い駅を探す。 真岡駅という駅が近そうだったのでそこへ行くことにした。 しかし、じゃあね、とMと別れるのもなんなんで、通りがかりの マクドナルドで一服することに。 行楽に向かうらしい家族連れで店内はごった返していた。

真岡駅と言うところは、真岡鉄道という私鉄(たぶん)の駅だ。 駅舎を遠目に見るとSLの形をしていて、非常におしゃれなところだ。 しかし、このまま北上しても茂木というところで行き詰ってしまうので、 とりあえずJRの下館に出ることにした。次の発車までは…1時間…

合成写真 駅舎の上の階が「真岡市情報センター」なるものになっていたので あがってみる。パソコンが10台ぐらい列んでいる。皆インターネットに 繋がっているようだ。あと、ゲームのようなバーチャルリアリティ体験機。 それに、パソコンの編集機器をおいた小さなスタジオがあった。 我々には、さほど珍しいものはない。展望デッキに出て、 太陽を眺めながらしばしくつろぐ。 そうそう、マッキントッシュを使った簡易合成写真製造器(そんな名前では なかったけれど…)があったので、友人と一緒に撮る。 まあ、プリクラと大差はない。 前出のバーチャルリアリティ体験機も試してみたが、ヘッドマウントディスプレイ に映し出されっる映像がぼやけていてさっぱり分からなかった。

SL 1時間後、ようやく鉄道に乗る。 ディーゼルで動いているらしい、ワンマン鉄道であった。 辺りには、田圃と林がひろがっている。 いなかだな…と思いつつ、自分の住んでいる千葉も大差ないことに気がつき苦笑。 久下田という駅でなにやら通過待ちをするという。 しばらくすると、SLが走ってきた。これはまったく予想外だった。 嬉しくて、カメラのシャッターをきった。

下館駅 下館駅についた。 とりあえず、地図を買うことにして、駅前の書店に入った。 で、次は水戸方面に向かおうということにして時刻表を見る。 ここでも、1時間待ち。 しかたなく、昼食をとることにした。 しかし、食べるのに適当なところがない。 天気は快晴である。歩いているだけで体力を消耗してくる。 結局、駅の傍のコンビニでサンドイッチを買ってベンチで食べた。

日立駅 JR水戸線の友部行きの電車に乗った我々は終点に着くと、 そのまま乗り換えて、常磐線の高萩行きに乗った。 で、なにを思ったか日立市で下車。駅の外に出た。 まあ、電車の窓から海が見えたからだったのだが… ご存じの通り、日立市は工場地帯である。 とても、観光客が宿を取る雰囲気の場所ではない。 とはいえ、ビジネスホテルや銭湯はちゃんとある。 いざとなったら、ここに戻ってくればいいやなどと思いつつ一服。 もう一度、JRに乗る。

高萩駅 次に降りたのは高萩駅であった。 時間がそろそろ4時をまわっていた。ここで宿をとろうかということになり、 看板が見えるビジネスホテルに飛び込む。 「日曜だから空いていますよ」ということで決定。 一人4100円である。

荷物を部屋において外に出る。 海が近そうだったので行ってみる。 残念ながら、遊泳時間は夕方4時までらしく、みんな帰り支度をしていた。 とりあえず、波打ち際まで行ってみる。 水着を買って、翌日泳ぐのもいいかな…とおもう。 でも、男二人だしなあ…結局泳がずじまいであった。

夕食を、と思ったのだが、日立市で一服したときに食べた ケンタッキーフライドチキンが結構腹に残っていたので、お茶だけとする。 ゲームセンターを探すがない。…困ったものである。

部屋に戻りシャワーを浴び、洗濯物を抱えてコインランドリーへ。 洗濯中は近くのコンビニで立ち読みをする。…まったく。

洗濯も終わり、部屋に戻ってテレビを見る。 裏ビデオも流れていたが、同じものを延々とながしていてさっさと飽きる。 林原めぐみさんのCDを聞きながら、さっさと寝てしまった。

8月11日(月)

翌日…9時近くまで寝ていた我々がチェックアウトしたのは10時ぎりぎりであった。 これ以上北上すると予算がもたないということで、南下を決定。 駅前でおにぎりを買って、JR常磐線に乗り水戸へ向かう。

鹿島神宮駅 水戸駅で、鹿島臨海鉄道に乗り換えることにする。 そろそろおみやげを買ってもいいかなと思い、梅ようかんを買う。 ついでに駅弁とお茶も買って鉄道に乗り込む。 うん、だんだん鉄道マニアじみて来たような気がするぞ…。

鹿島神宮 1時間半ほどかかって鹿島神宮駅につく。 辺りにはなにもない。 せっかく来たんだから、ということで鹿島神宮にお参りをする。 強烈だった日ざしもちょっとかげをひそめ、境内はさわやかで気持ちよかった。 ひと通りお参りしてから駅前の喫茶店で一服。 今度は銚子のほうへ行ってみようか、ということに。 しかし…ここで、3度目の一時間待ちをくう。 駅の傍にゲームセンターがあったので迷わずそこへ。 私は、毎度のごとく麻雀ゲームをやるが、Iは「鉄拳3」がなく不満そうであった。

JR鹿島線で香取に出て、そこから銚子に向かった。 銚子駅に降りたのは5時ちょっと前であった。 Iのおばさんが銚子にいるという。運が良ければ泊めてもらえるかもしれないと、 連絡をするが連絡がとれず。 結局、ビジネスホテルをあたって、2軒目で部屋を見つける。 一人4500円…いままでで一番綺麗であった。

銚子電鉄 せっかく銚子まで来たのだから、新鮮な魚が食べたい。 しかし、Iは生魚がだめだという…食感がだめらしい。 とりあえず、なんでもありそうな食堂に入る。 私は、刺身定食をたのむ。さすが港町。魚は美味しかった。

満足して店を出た我々は、またもやゲームセンターへ。 時刻は8時半なのだが、辺りは人影が少ない。 都心の0時過ぎを思わせる静けさであった。こんなものなのかな。

部屋に戻り、世界陸上の特集を見る。 やっぱりスポーツはいいなあ。 棒高飛びのブブカに走り高跳びのソトマイヨルが印象に残る。 とはいっても、テレビを見るしかやることがないから早々に眠くなる。 で、12時には眠りについていた。

8月12日(火)

灯台からの眺め 我々がチェックアウトしたのは午前9時ごろであった。 銚子電鉄にのって犬吠埼までいってみることとする。 ちょうど「潮つくし号」という遊園地の乗物のような窓のない車両に 乗ることが出来た。 醤油工場の大豆を煮る臭いや潮の香りを堪能する。 家族連れがたくさん乗っていた。

銚子電鉄切符 犬吠埼について、灯台に登る。 灯台のてっぺんからの眺めは目がくらむようであった。 登り99段下り99段の階段でふらふらになった我々は、朝食をとっていないこと に気がつく。 レストランに入り、カレーライスをたのむ。 それでも足りなくて、屋台でいか焼きとサザエ焼きを買い、海を眺めながら食べる。 うん、このいかは美味しかった。ちょっと、大きかったけど…。

さて、そろそろ予算もなくなってきたな、ということで千葉に向かうことに。 銚子電鉄で銚子駅に出、そのまま総武本線に乗り換えて千葉駅へ。 2時には千葉駅にいた。

千葉についてから、カラオケ、ゲームセンター、ビリヤードと いつも通りの遊びを一通りこなして…午後10時半お開きとする。


私とI …いかがだっただろうか…はっきりいっていいかげんである。 貧乏旅行…というわけでもない。 普段、便利なものに慣れすぎてしまっている我々を再認識したりした。 でも、見るべきものはいくつかあった。 真岡鉄道のSLなどはその最たるもので、偶然の面白さを感じたものだ。 友人Iは冬も行こうと言っている。 はたして…どうなることやら。(^_^)

ちなみに、左が私。右が友人Iである。→

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