企業倫理はもともと欠如倫理欠如の企業

私の主張 企業倫理
倫理欠如の企業
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ＴＫ-Ｏ144　年金労務研究の川口徹

品質不正問題　神戸製鋼　日産自動車　川崎重工　スバル　20180313日経より

縦割り組織の弊害
神戸製鋼の各事業部門が独立意識が強く　それぞれの事業が別会社のようである　縦割り組織　人材や技術の交流が極めて少ない
品質不正・データ改ざん問題で浮き彫りになる
各事業ユニットへの権限移譲は本社の統率力の弊害を引き起こした
90年代は円高やバブル崩壊でリストラや工場の海外シフトが進行　
原因　収益偏重　品質意識の低下　
ガバナンスの強化　再発防止　企業体質の改善　　従業員との対話
経営陣は収益確保優先
製造現場は地道な改善活動に時間を割く余裕がなくなる

現場主義がいつの間にか空洞化　信頼が壊れる　疲弊する製造現場　
経営陣と現場との断絶　経営陣の無理解　　責任回避・責任逃れの言動　製造現場任せ　孤立した工場　人材確保に特段の配慮が亡くなっていく

パナマ文書　　タックスヘイブンを利用した脱税・節税　
マネーの流れと出どころの透明性の欠如　経済活動の実態に即した税負担という原則を回避　2016・4・21
富と所得の驚くべき不平等　サンダース上院議員

倫理なき経済の実態
タックスヘイブンを舞台に巨額の蓄財を隠そうとする
悪の法律事務所を中心とする闇のビジネスモデル　ペーパーカンパニーを駆使し非合法に蓄財　租税回避　マネーロンダリングをしている現実
国のリーダーたちが裏でせっせと蓄財　コンプライアンスを遵守すべき法律事務所信用を守るべき銀行員が関与しているケースがあるという
現職の首相の辞任

パナマ文書が波紋を広げている。
「国内ではソフトバンクグループ社長の孫正義氏や楽天会長兼社長の三木谷浩史氏がタックスヘイブン(租税回避地)の会社に出資していたことが判明。
丸紅や伊藤忠商事といった大企業もタックスヘイブンをビジネスで活用していたことが発覚している。」との報道がある
富の格差　民主主義の存立への懸念　　表の顔・裏の顔の使い分けはこんなことに使うものではないと思われるが

三菱自動車　　2000年以降リコール隠しが発覚　経営危機に　国土省　立ち入り検査2012/12/25
2002/6月にも立ち入り検査

三菱自動車　新たな不祥事　燃費不正62台　軽4車種実際より不正に良く見せる燃費　意図的に　２０１６・４・２１　
日産のゴーン社長が実権を握る　
日本に人材がいないのか　「人類みんな兄弟なり」ならば　日本のオリンピック選手に　国費税金を使うのは論理矛盾の気がする
昨年はドイツのフォルクスワーゲンのディーゼル車不正が話題　日本はまじめで信頼できるイメージブランドも　「日本おまえもか？」になる

原発事故を契機に科学の見直し

科学不信　盲信

観察から原理を明らかにする　　デカルト　ガリレオ　ニュートン

科学は有用な技術　１８～19世紀の産業革命　実用一辺倒

技術的合理性　経済合理性が優先される

科学技術のあり方

技術者の倫理

誤った判断を導いてしまう社会・組織の特質

原子力　バイオテクノロジー危険を伴う分野　科学の技術化に伸長であらねばならぬ

科学者は自らの研究の有用性を言い立てるだけでなく　その限界と危険制についても説明責任がある

価額の信頼　客観性

因果関係の検証　1950年代の水俣病　60年代の　薬害スモン

事故の発生確率に基づいて科学技術の安全性を考える発想
特殊な条件が偶然重なって生じる歴史的事態

大王製紙　元会長の不正行為　2011年　社外取締役の必要性
オリンパス　取締役の独立性ガ必要　
義務を遂行する意思力

海外へ逃げる自動車の生産2010/6/21　日経より
海外生産へアクセル　トヨタ自動車　ブラジル　中国で工場建設再開
スズキ　ホンダ　インド　中国での生産増大　新興国　生産コスト　為替変動の影響

高い法人税率　労働者派遣法見直し　二酸化炭素の削減　工場の流出　信頼関係
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田辺三菱　25日間業務停止　血液製剤　子会社（バイファー　北海道）データ―改ざん　
旧ミドリ十字　体質抜けず　日経2010/4/14

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倫理観
地銀の頭取・社長　天下り(大蔵省　日銀）・大手行出身で４割　帝国データバンク調査　
バブルの張本人に公的資金導入で救済　なるほどと納得(皮肉です）がいきます　
政界・財界の人的構成も同様でしょう　身分別社会保障制度というのでしょう　
国民は事大主義　権威に弱い　上命下服　従順な　自己主張しない　意見を述べない　疑わない・・・　良くもあり悪くもあり　

週間労働ニュース（日本労働研究機構発行）に雪印乳業の食中毒事件や三菱自動車のリコール隠しは企業のモラル・ハザードがここまで進んでいたかと多くの人を唖然とさせた　

従業員も労組も把握していたと考えるのが当然であろうと書かれていた　

しかしわたしは倫理の欠如が進んだのでなく　もともといわゆる倫理は欠如していると解するのが正当だと思います　倫理は願望うちの一つでもある

企業を守り生活を守るためにリコール隠しをしたのであって
倫理は手段の一つ(良いイメージ創り）に利用されているに過ぎなく　この場合リコール隠しを選択したとするのが理解しやすい　

消費者とか国民としての視点で考えなく企業人の視点で考えるからでしょう　倫理的行動が合理的だと思えば誰でもそれを選択するであろう　

したがって倫理的行動が合理的だと心の底から理解している　あるいは合理的なものは倫理的であるかどうかなのです　2000/10/13

組織の活性化と人材育成　変化　競争　エンプロいアビリティ　多様な選択肢　柔軟性と機動性　能力発揮　

生命体として過去生き抜いてきた経験の蓄積としての倫理観は本能として蓄積されれているのでしょう　

しかし新しき環境に対してはトライアンドエラーであって　経験の蓄積としての倫理観に拘束されるかされないかは本人の認識次第であり　好奇心　冒険心　新しい物への挑戦心そのものは倫理に対しては中立だと思います　

結果が出れば新しい経験として判断の材料にしていくのでしょう　

従って倫理そのものも生き抜くための手段につかわれるに過ぎないということだと思います　

普遍的あるいは至上主義的倫理は実践的でなく　社会環境　生活環境との相関関係にあると思います　2002.0908　川口