葛飾区再生計画案行政編


FATA REGUNT ORBEM ! CERTA STANT OMNIA LEGE

(不確かなことは運命の支配する領域。確かなことは法という人間の技の領域)

―― ローマの格言 ――

 

【09、観光】

観光資源は文化的なもの(cf.12節)であれ、スポーツ的なもの(cf.0602)であれ、受け継いだもの以上に新たに創り出して子孫へのプレゼントとする。伝統とは単に時間(歴史)の長さだけではない。地域特性というものは与えられるものではなく創造されるものであろう。

「一回行けばばたくさん」の施設でなくリピーター客を呼べる観光資源の開発(cf.0317的施設、0320[例2]、1309)。言うは易しであるが、現在葛飾に与えられた地理的、風土的、歴史的遺産などの条件の中でなし得ることは何か。5節の地域振興、8節の地場産業の起業とともに葛飾のオリジナリティを求めるべきであろう。「葛飾に行かねばハナシにならない」ものの創造である。これなくして純然たる観光というのは考えにくい。つまり、ある特定の一分野において全国的あるいは世界的なセンターを地域に作ることである。

0901、ホテル企業誘致

 以前、200人規模の学会「環境社会学会」と「環境と産業を考える地方自治体議員の会」の総会と研究会の葛飾開催を理事会へ提案したところ葛飾区内に宿泊施設がないことから他地域(前者は三重県松坂市、後者は新宿区)に負けてしまった。
葛飾区への行政視察(cf.2104)、あるいは交流事業での訪問者を区内で受け入れるべき宿泊施設(ホテル)が無いのは観光戦略上、致命的欠陥である。

供給が需要を発掘。区営ホテルでも可。葛飾区民がよその区のホテルで結婚式挙げてどうするのか。(区議会議員が浅草ビューホテルで結婚式をやったり、都議会議員が小岩のニューオークラで後援会を開いてどうするのか。)そのホテルで煙草を買えば所在地の区に1箱につき約35円の煙草消費税が入る。葛飾のホテルでの会合でその参加者100人が2箱ずつ煙草を買ったとすれば「100x2x35=7000円」が区の税収になる。会合が1日に10組あったとすれば「7000x10x365=2,492万円」が何もしないで入ってくるのである。何年間を合計すると巨大な額である。
 

0902、観光資源の開発

地域振興部あるいは企画部に「観光資源開発」セクションを設置する。(課あるいは室)

河川を利用した観光定期航路の開発東京湾クルーズ (cf.0612

ボート屋経営(区or民間)
 

0903、区民祭りの開催

祭りを創設して区民に根づかせる。区民の一体感の醸成(プラン0902とも連動)

メイン会場=水戸街道「金町〜四つ木間」(金〜日の三日間水戸街道は同区間は遮断)

各出張所単位あるいは自治町会対抗のイベント、リオのカーニバル、三社祭りのような祭りの創設、デズニーランドのエレクトリカルパレード、ねぶた、阿波おどり、山車

ペーロンレースの開催

100年後の区民へ「歴史的行事」の贈り物を残す。

0904、区長がガイドする葛飾区内の名所旧跡巡りツアーの実施

友好姉妹都市からの観光客、修学旅行生の希望に応える。

ツアーコースの作成は区観光協会に委託する。

0905、区内の臨河部に区営ホテルを建設する

建設に際してはPFIの手法を採用する。(cf.0212)葛飾区への集客、区民の地元での保養の場、自らの「区」を知ることのできる場、となるような施設とする。
運営は全面委託ではなく、「プラン0408」のB職員を含み、高齢者の雇用促進にも意を用いる。ホテル内の食堂は地元産の野菜などを活用する。(お土産としての即売も可とする。)


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