丹頂 -冬 23-

標茶町、厚岸町、鶴居村、January, February, 1999

 エゾシカ。地元の人たちに聞くと、大抵は、鹿は食べ物、という答えが返ってきます。農作物に多大な危害を加える、駆除されるべき対象だからです。鹿による農業への被害は、年々増え続け、農家の方々に深刻な打撃を与え続けています。鹿は長年保護されてきて、大量に増え過ぎてしまい、人と動物との付き合いのバランスが崩れてしまいました。鹿による農業への被害は、何も北海道だけに限ったことではありません。

 鹿は、夕方から朝にかけて活動するため、一晩に何度も起きて畑を見回る農家の方々もいるようです。しかし、このような人の手間のかかる作業ができる農家は、多くはありません。鹿が畑に入れないように、防護ネットを張ったり、電気が通る鉄線を張り巡らせたりしている畑もありますが、北海道の畑は広いので、全てに渡ってそれらを施すのは、大変な費用と人手を必要とし、どの農家もできるというわけではありません。毎年、決まった量だけ鹿撃ち猟を認めていますが、それでさえ、有効な手立てとはなっていないのが現状のようです。

 

丹頂 春 1 2 3 4 5 6

丹頂 夏 1 2 3 4 5 6

丹頂 秋 1
丹頂 初秋 1 2 3 4 5 6 7 8 9
丹頂 晩秋 1 2
丹頂 冬 1 2 3 4 5 6 7 8 8B 9 10 10B 11 12 13 14 15 16 17 18 19 19B 20 21 22 23 24 25
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Kimimasa Mayama
Photographer
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uploaded December 3, 1999