36手め42玉を敗着にする羽生引退変化
棋戦：マシュダ一家アクビ杯
戦型：角換り腰掛け銀
先手：41手め35歩で桂頭狙い
後手：40手め封じ手76銀
▲２六歩 ▽８四歩 ▲２五歩 ▽８五歩 ▲７八金 ▽３二金
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽２三歩 ▲２八飛 ▽３四歩
▲３八銀 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽同　飛 ▲８七歩 ▽８四飛
▲７六歩 ▽９四歩 ▲９六歩 ▽６二銀 ▲４六歩 ▽６四歩
▲４七銀 ▽６三銀 ▲５六銀 ▽５四銀 ▲１六歩 ▽１四歩
▲７七角 ▽３三角 ▲同角成 ▽同　桂 ▲６八玉 ▽４二玉
▲３六歩 ▽６五銀 ▲４七銀 ▽７六銀 ▲３五歩 ▽８七銀成
▲３四歩 ▽７八成銀 ▲同　銀 ▽８八飛成 ▲３三歩成 ▽同　金
▲７七角 ▽７九角 ▲６九玉 ▽５七角成 ▲８八角 ▽４七馬
▲５八歩 ▽４六馬 ▲５七桂 ▽２八馬 ▲３三角成 ▽同　玉
▲４五桂 ▽４二玉 ▲８二飛 ▽７二銀 ▲６三金 ▽４六馬
▲７二飛成 ▽投了
67手で先手の勝ち

解題=8筋は完全放置で桂頭狙いから33地点狙い。49手め77角の双頭手でさらに後手に攻めさせる。50手め86角なら同角でも先手勝ち。57手め57桂打が詰み逃れの二段活用。王手飛車の筋で誘い馬を僻地に追いやる。後手が28飛を取っている間に角切りから45桂で寄せ。42玉を敗着にする。

37手め康光長考中2　羽生引退変化即詰み篇

康光がかなり引っ張ってくれるので今度は羽生引退変化即詰み篇まで出来てしまった。

棋戦：マシュダ一家人妻杯3
戦型：角換り腰掛け銀
先手：37手め77玉大股囲い
後手：38手め65銀
▲２六歩 ▽８四歩 ▲２五歩 ▽８五歩 ▲７八金 ▽３二金
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽２三歩 ▲２八飛 ▽３四歩
▲３八銀 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽同　飛 ▲８七歩 ▽８四飛
▲７六歩 ▽９四歩 ▲９六歩 ▽６二銀 ▲４六歩 ▽６四歩
▲４七銀 ▽６三銀 ▲５六銀 ▽５四銀 ▲１六歩 ▽１四歩
▲７七角 ▽３三角 ▲同角成 ▽同　桂 ▲６八玉 ▽４二玉
▲７七玉 ▽６五銀 ▲同　銀 ▽同　歩 ▲８八玉 ▽８六歩
▲７五銀 ▽８七歩成 ▲同　金 ▽８二飛 ▲８三歩 ▽同　飛
▲８四歩 ▽８二飛 ▲８三角 ▽６二飛 ▲７七桂 ▽５四銀
▲５八金 ▽８二歩 ▲６一角成 ▽同　飛 ▲７二金 ▽４一飛
▲６四銀 ▽６六歩 ▲６二金 ▽６七歩成 ▲同　金 ▽６九角
▲７八銀 ▽４七角成 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽２三歩
▲３四飛 ▽２九馬 ▲５四飛 ▽同　歩 ▲５三銀打 ▽投了
77手で先手の勝ち

37手め康光長考中

やはり77玉が可能か本気で考えている。有り得ないことが康光には有り得る。先ほどは44角で後手は失敗した。では先に38手め65銀はどうか。

棋戦：マシュダ一家人妻杯2
戦型：角換り腰掛け銀
先手：37手め77玉大股囲い
後手：38手め65銀
▲２六歩 ▽８四歩 ▲２五歩 ▽８五歩 ▲７八金 ▽３二金
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽２三歩 ▲２八飛 ▽３四歩
▲３八銀 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽同　飛 ▲８七歩 ▽８四飛
▲７六歩 ▽９四歩 ▲９六歩 ▽６二銀 ▲４六歩 ▽６四歩
▲４七銀 ▽６三銀 ▲５六銀 ▽５四銀 ▲１六歩 ▽１四歩
▲７七角 ▽３三角 ▲同角成 ▽同　桂 ▲６八玉 ▽４二玉
▲７七玉 ▽６五銀 ▲同　銀 ▽同　歩 ▲８八玉 ▽８六歩
▲７五銀 ▽８二飛 ▲８六銀 ▽６六歩 ▲同　歩 ▽４七角
▲６三角 ▽９二角成 ▲３六角成 ▽３五銀 ▲５八馬 ▽４六銀
▲４八金 ▽４五桂 ▲６八銀 ▽投了
57手で先手の勝ち

恍惚の康光
康光の最大傑作写真は3年前の王将戦中継。ルネッサンス前期の静謐のエロスを見る思いであった。
今日のはかなりキテいる。羽生が扇子の中段を握りしめていたのに対し康光は先っぽを持っている。この角度もマズい。しかし二人の行き方を示している。感度優先の康光か、マンナカを指でグリグリの羽生か。

36手め42玉
ここまでひっぱって42玉とは情けない。せっかくイチゴ杯2をUP寸前だったのに。これではその前の前の人妻杯に戻ってしまう。
羽生は退席。康光が今度は脇息上の肘にアタマを載せて苦悩している。
やっちゃおーかと真剣に考えているようだが、それ以前に羽生の腰抜けが許し難い。なんでいつも私が見せる役でアンタはナニもしないのかと。

康光は二日制の王位戦でも終始正座だったがハブはついにここでアグラ。先程は脇息に肘あてて頭を支えていた。ここで長考すると言うことは86歩変化を探っている。まずマシュー85飛の改作が後手で可能か。羽生引退変化から。

羽生引退変化1
棋戦：マシュダ一家イチゴ杯
戦型：角換り腰掛け銀
先手：36手め65銀
後手：40手め86歩
▲２六歩 ▽８四歩 ▲２五歩 ▽８五歩 ▲７八金 ▽３二金
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽２三歩 ▲２八飛 ▽３四歩
▲３八銀 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽同　飛 ▲８七歩 ▽８四飛
▲７六歩 ▽９四歩 ▲９六歩 ▽６二銀 ▲４六歩 ▽６四歩
▲４七銀 ▽６三銀 ▲５六銀 ▽５四銀 ▲１六歩 ▽１四歩
▲７七角 ▽３三角 ▲同角成 ▽同　桂 ▲６八玉 ▽６五銀
▲同　銀 ▽同　歩 ▲５八金 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽同　飛
▲８七歩 ▽７六飛 ▲８五角 ▽４六飛 ▲４七歩 ▽３九角
▲４六歩 ▽２八角成 ▲４一飛 ▽投了
51手で先手の勝ち

35手め68玉に羽生長考中　玉を囲う時の心構え

昼食前に康光が指した68玉はもしかしたら77玉のダルマ流で88地点まで2手でカコっちゃおうと言う手かもしれない。最近の康光ならそんなマサカと言う手が有り得る。
羽生にしてみればまず84飛で戦って先手の手損のままで後手から攻めが有り得るのかと言う摸索。そんなモノはないと棋聖が言っている。でも先手にその主張の代替はあるかもしれない。
女を囲うと大変だが玉を囲う時ぐらい笑顔でいたい。でも77玉など康光にやられた日にはハブも面目がない。

棋戦：マシュダ一家人妻杯
戦型：角換り腰掛け銀
先手：37手め77玉大股囲い
後手：37手め44角
▲２六歩 ▽８四歩 ▲２五歩 ▽８五歩 ▲７八金 ▽３二金
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽２三歩 ▲２八飛 ▽３四歩
▲３八銀 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽同　飛 ▲８七歩 ▽８四飛
▲７六歩 ▽９四歩 ▲９六歩 ▽６二銀 ▲４六歩 ▽６四歩
▲４七銀 ▽６三銀 ▲５六銀 ▽５四銀 ▲１六歩 ▽１四歩
▲７七角 ▽３三角 ▲同角成 ▽同　桂 ▲６八玉 ▽４二玉
▲７七玉 ▽４四角 ▲６六角 ▽６五銀 ▲４四角 ▽同　歩
▲６五銀 ▽同　歩 ▲８八玉 ▽投了
45手で先手の勝ち

昨日の棋王戦本戦対先崎戦はやはり負けた。千日手指し直しから先手番矢倉でアホな手指して先崎に角切られたと本人が言っている。
かなり余裕で遊んでいるので恩売りであろう。これで竜王戦に集中できる。
44手目の角切りはいくらなんでも渡辺明が86銀で先崎にやらせた5thアタック。例の踊る人形のオチとなった。先崎自戦記への手土産。
カンキみたいに先崎は喋りながら指す。角切りの時に「イチゴイチエに行く？」と聞かれたらしい。すぐに人妻専門店と判る。ところが日記で渡辺明はわざわざ「一期一会」と漢字で書いている。意味を知らなかったのかワイフへの配慮なのか定かでない。将棋で言うとイチゴはオワに近い。康光のイチゴ白書とは趣が違う。イチヨがつくと行かず後家専門の店の名前になる。

33手め33角成!!! マシュー85飛の場合

康光凄すぎる。これで負けたら八百長になるので当家に早速作図依頼が来た。そこで羽生に82飛の1手分をどこかで指させないといけない。

マシュー85飛の場合
日時：2005.08.02
棋戦：マシュダ一家梅星杯
戦型：銀冠角換り腰掛け銀
先手：マシュー85飛本番
後手：82飛で待機
▲２六歩 ▽８四歩 ▲２五歩 ▽８五歩 ▲７八金 ▽３二金
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽２三歩 ▲２八飛 ▽３四歩
▲３八銀 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽同　飛 ▲８七歩 ▽８四飛
▲７六歩 ▽９四歩 ▲９六歩 ▽６二銀 ▲４六歩 ▽６四歩
▲４七銀 ▽６三銀 ▲５六銀 ▽５四銀 ▲１六歩 ▽１四歩
▲７七角 ▽３三角 ▲同角成 ▽同　桂 ▲８八銀 ▽２二銀
▲７七桂 ▽２四歩 ▲８六歩 ▽２三銀 ▲８七銀 ▽４二玉
▲６八玉 ▽４四歩 ▲３六歩 ▽８二飛 ▲５八金 ▽５二金
▲３七桂 ▽７四歩 ▲２五歩 ▽同　歩 ▲同　桂 ▽同　桂
▲同　飛 ▽２四歩 ▲８五飛 ▽８四歩 ▲７一角 ▽８三飛
▲７五桂 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽７三桂打 ▲６六歩 ▽３七角
▲４七金 ▽１九角成 ▲６五歩 ▽２九馬 ▲６四歩 ▽６六香
▲７九玉 ▽５五桂 ▲６三歩成 ▽同　金 ▲５五銀 ▽７四歩
▲５四銀 ▽７五歩 ▲６三銀成 ▽４七馬 ▲８八玉 ▽７六歩
▲２二銀 ▽７七歩成 ▲同　金 ▽２二金 ▲５三角成 ▽３二玉
▲３一金 ▽３三玉 ▲５二成銀 ▽１八飛 ▲７八歩 ▽４三金
▲７五馬 ▽６九香成 ▲５三成銀 ▽７九銀 ▲９八玉 ▽６五桂
▲４三成銀 ▽同　飛 ▲６七金 ▽５八飛成 ▲６八歩 ▽同成香
▲５五桂 ▽投了
109手で先手の勝ち

康光は羽生の退席を見て初めて扇子を右手に握り音を出す。
「なんで来ないカナー」と怒っている。
しかしすでに後手番ブレークして2連勝。今日勝てば王位奪取が決まってしまう。羽生が77角成ならそれは康光勝ちであろう。丸山にも説教されたのが今週の羽生だから。
では先手番手損角換り腰掛け銀はどうか。やるワケない。やったらマシュダ一家にモロワザと棋聖は王位に負けたと昼に断定される。
羽生が戻って来た。まだ正座している。勝浦が居ればチンチン蒸れないかと聞くであろう。

31手め77角と32手め33角
以下羽生作成の歩間4からアウンの呼吸で相腰掛け銀。
アウンの呼吸なので1筋の素直な交換が息投合の確認。角道は互いに止めない。常に角交換変化を加えてより危険なパズルを楽しみたい。
ようやく血が廻りだしたハブ。右手に握られた扇子。あの角度から写すとマズい。康光も怪しげな雰囲気を察して左手を上顎にかける。今朝のヒゲの剃り具合を指の腹で探っている。
31手目77角は77角成催促でマシュダ賞狙いの銀冠角換り腰掛け銀。羽生は察して32手め33角で「先手番でソレやらせて」と遠慮ないリクエスト。それでは羽生にマシュダ賞をもって行かれる。
ここまでズーズーしいと今朝の萎れたハブはなんだったのか。

23手め46歩
康光の芸への意欲。これは相腰掛け銀となる。
すると2004.08.13Ａ級順位戦 康光VS丸山から生まれた新戦法「銀冠角換り腰掛け銀」への可能性さえある。まだ角は交換していない。
やはり将棋はセーノで指すと会話にならない。
この手を見ると羽生も元気がでてくる。旧友と久しぶりに語らう時。
なにかとんでもなく新しいモノが見えるねと。

22手めにすぐに72銀はない。康光が19手め76歩としているため。
なぜ棋聖は十字架銀で来ないのか羽生は不思議に思った。
マシュダ一家が現在先手最強と先月も言っていた相掛り十字架銀。
塚田の顔を思い出した。なぜ塚田も清水もいつもウメボシを食べているのか。
一応考える。2-1から3-1にしたら棋聖は27銀を指すのか。
ところが羽生は2-1のまま62銀。これなら先手は十字架銀にしないで腰掛け銀で来るかもしれない。羽生も十字架銀が怖い。というよりカッタルイ。後手からの攻め筋構築が全部先手に丸見え。だから腰掛け銀ならむしろ指しやすい。かなり早い段階で先手に作戦構築権利を譲ってしまうが後手番ならむしろその方がいい。でも12手め34歩の問いかけと方針が違う。74歩を突くカモという94歩の方針とも違う。
気になるので対局室カメラで羽生を見る。
あの子はあんなに落ち込んでいる。アンテナもしおれている。

王位戦第3局　相掛りとセーノ将棋
長野県阿智村昼神温泉郷「昼神グランドホテル天心」
立会人=勝浦修九段と神谷広志七段

相掛りから12手め羽生は34歩。1手でも多く康光の手を先に見たい。
では20手め94歩はどうか？これは逆に自分の手を見せたくない。
だからブランコ前進としてナンバリング。先手から角交換して95角の王手飛車がこれでない。だから後手は74歩が連動して突ける。
先手は必ず受ける。受けないと95歩で負ける。
22手めに羽生は23分考えた。
72銀から最近2局あった縦歩取りも面白い。
康光はお茶飲んでどっちでもお好きな方をと待っている。
羽生は後手であることを思い出す。
将棋には先後しかない。
右廻り左廻りと先後は違う。
将棋をセーノで先後同時に指したらどうなるか。
角交換できないのでどちらかが角筋を止めないといけない。
そうでないと22角成と84歩、あるいはその逆を同時に指してしまいかねない。セーノ将棋は2手で終わってしまう場合がある。