新戦法「銀冠角換り腰掛け銀」
マシュー85飛スペシャル

序 幕 生死の葛藤 後手46手めの苦悩74歩
第一幕
入玉行進曲 最強の攻防戦には入玉 飛車交換篇
第二幕 特攻の犬死 55銀の落とし穴
第三幕 英雄の誕生 後手最強防御から必殺22銀へ
幕間劇 笑う自陣角
第四幕 攻防の果て 首の皮一枚残す攻撃

2004.08.15 解題 マシュダ一家


銀冠角換り腰掛け銀 マシュー85飛スペシャル 実践篇
第4幕 攻防の果て 首の皮一枚残す攻撃
No: 6275 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/08/15 Sun 23:26:43

新戦法「銀冠角換り腰掛け銀」のマシュー85飛は物凄い反響。46手めに後手が74歩以外の手を指すとマシュー85飛で飛車交換が必須となるため。74歩以外の手だと75桂が同歩と後手には取れない。だから後手の46手め74歩は最善手。そこで必然的にマシュー85飛変化に雪崩込む。
85同飛変化で後手が持将棋を目指すのが最善と判るまでに75同歩変化で指されるであろう。
丸山のおかげで当家も丸一日楽しめた。 半年後には横歩取り85飛並に流行るかもしれない。

銀冠角換り腰掛け銀 マシュースペシャル 実践篇
日時:2004.08.15
棋戦:マシュダ一家青春杯
戦型:銀冠角換り腰掛け銀 マシュー85飛
先手:摩修陀熔斎
後手:摩修陀楓斎
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8五歩
▲2二角成 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲7八金 ▽8二飛 ▲8六歩 ▽2四歩 ▲8七銀 ▽2三銀
▲6八玉 ▽4二玉 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽9四歩
▲7七桂 ▽3三桂 ▲4八銀 ▽6二銀 ▲3六歩 ▽5二金
▲5八金 ▽4四歩 ▲4六歩 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6三銀
▲3七桂 ▽5四銀 ▲5六銀 ▽7四歩 ▲2五歩 ▽同 歩
▲同 桂 ▽同 桂 ▲同 飛 ▽2四歩 ▲8五飛 ▽8四歩
▲7一角 ▽8三飛 ▲7五桂 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽7三桂打
▲6六歩 ▽3七角 ▲4七金 ▽1九角成 ▲6五歩 ▽2九馬
▲6四歩 ▽6六香 ▲7九玉 ▽5五桂 ▲6三歩成 ▽同 金
▲5五銀 ▽7四歩 ▲5四銀 ▽7五歩 ▲6三銀成 ▽4七馬
▲8八玉 ▽7六歩 ▲2二銀 ▽7七歩成 ▲同 金 ▽2二金
▲5三角成 ▽3二玉 ▲3一金 ▽3三玉 ▲5二成銀 ▽1八飛
▲7八歩 ▽4三金 ▲7五馬 ▽6九香成 ▲5三成銀 ▽7九銀
▲9八玉 ▽6五桂 ▲4三成銀 ▽同 飛 ▲6七金 ▽5八飛成
▲6八歩 ▽同成香 ▲5五桂 ▽投了
105手で先手の勝ち

解題
1=後手は飛車打が負けと悟って80手めに76歩と変化。これは取ると負けるので放置して、例の必殺22銀を打つ。この銀は何度打っても気持ちよい。銀冠角換り腰掛け銀では先手の最終兵器と言って良い。女をくどく時の殺し文句でもここまで決まらない。
2=92手めの43金打があらゆる変化で登場する後手の最強の受け。第二の難関なのでこれをクリアーしないと勝ち切れない。逆転負けする棋士は大抵このあたりから崩れる。
3=100手めの67金は必要な受け。ここで油断して55桂と詰めろを掛けると88銀成から先手玉は詰んでしまう。この88銀成が後手の最後のワナ。
4=104手め68香成りで飛車筋が閉鎖する為に詰めろをかけて先手勝ち。


銀冠角換り腰掛け銀 マシュー85飛
幕間劇 笑う自陣角
No: 6273 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/08/15 Sun 10:02:50

残り物には福があると言うが、第4幕にはロクな変化がない。3タコで迎えた七番勝負の第4局のようなものであろう。そこでこのようなものは幕間劇とするのが正しい構成法。タイトル戦でも3連勝後には一回負けてあげるのが商業将棋。
残りは自陣角変化しかない。康光が棋聖戦最終局で受けるだけの自陣角を実戦で読んでいたようなアホ変化ばかりとなる。将棋連盟の仲良し同人誌「将棋世界」なら元々アホ変化のオンパレードなので冗談で笑えるが、MF変化ではかなり躊躇する。だから最初からこれはお笑い変化とハッキリ断るのがせめてもの良心であろう。

対局日:2004/08/14(土) 17:38:57
棋戦:マシュダ一家青春杯
戦型:銀冠角換り腰掛け銀 マシュー85飛 お笑い63角
先手:マシューA
後手:マシューB
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8五歩
▲2二角成 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲7八金 ▽8二飛 ▲8六歩 ▽2四歩 ▲8七銀 ▽2三銀
▲6八玉 ▽4二玉 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽9四歩
▲7七桂 ▽3三桂 ▲4八銀 ▽6二銀 ▲3六歩 ▽5二金
▲5八金 ▽4四歩 ▲4六歩 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6三銀
▲3七桂 ▽5四銀 ▲5六銀 ▽7四歩 ▲2五歩 ▽同 歩
▲同 桂 ▽同 桂 ▲同 飛 ▽2四歩 ▲8五飛 ▽8四歩
▲7一角 ▽8三飛 ▲7五桂 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽6三角
▲6六歩 ▽1五歩 ▲6五歩 ▽同 歩 ▲6四歩 ▽7四歩
▲6三歩成 ▽7五歩 ▲5二と ▽同 玉 ▲6一角 ▽投了
71手で先手の勝ち

後手は1歩さえあれば先手の飛車を殺せる。そこで1筋の歩を香車と交換しにいったら王手飛車を逆に喰らってしまったという投了図となる。
これが教えることは「1歩千金」。桂馬と歩を交換するというMF構想は健全な大局観から来たのであって決して狂喜の沙汰ではなかったことがここで最終証明される。

最後に60手め61角変化。後手は次に63桂と打ちこんな変化を期待しているのかもしれない。
対局日:2004/08/14
棋戦:マシュダ一家青春杯
戦型:銀冠角換り腰掛け銀 マシュー85飛 お笑い61角+63桂
先手:マシューA
後手:マシューB
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8五歩
▲2二角成 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲7八金 ▽8二飛 ▲8六歩 ▽2四歩 ▲8七銀 ▽2三銀
▲6八玉 ▽4二玉 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽9四歩
▲7七桂 ▽3三桂 ▲4八銀 ▽6二銀 ▲3六歩 ▽5二金
▲5八金 ▽4四歩 ▲4六歩 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6三銀
▲3七桂 ▽5四銀 ▲5六銀 ▽7四歩 ▲2五歩 ▽同 歩
▲同 桂 ▽同 桂 ▲同 飛 ▽2四歩 ▲8五飛 ▽8四歩
▲7一角 ▽8三飛 ▲7五桂 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽6一角
▲6六歩 ▽6三桂 ▲7四飛 ▽6二桂 ▲同角成 ▽同 金
▲7一飛成 ▽5二玉 ▲7四桂 ▽7三金 ▲同 龍 ▽同 飛
▲6二金 ▽4二玉 ▲6一金 ▽7四飛 ▲投了
76手で後手の勝ち

将棋世界や週間将棋には本当にこのような冗談変化がたくさん掲載されている。そして最後に「この変化ではダメなので」と別な変化に続くというトコロテン方式が過去から現在まで延々と続いている。当家はそれがオカシーと第4幕では言いたい。
ここは最初の基本コンセプトを思い出すだけで正解手がすぐにわかる。82角成で後手はすぐに投了するであろう。

対局日:2004/08/14
棋戦:マシュダ一家青春杯
戦型:銀冠角換り腰掛け銀 マシュー85飛 お笑い61角完結編82角成
先手:マシューA
後手:マシューB
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8五歩
▲2二角成 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲7八金 ▽8二飛 ▲8六歩 ▽2四歩 ▲8七銀 ▽2三銀
▲6八玉 ▽4二玉 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽9四歩
▲7七桂 ▽3三桂 ▲4八銀 ▽6二銀 ▲3六歩 ▽5二金
▲5八金 ▽4四歩 ▲4六歩 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6三銀
▲3七桂 ▽5四銀 ▲5六銀 ▽7四歩 ▲2五歩 ▽同 歩
▲同 桂 ▽同 桂 ▲同 飛 ▽2四歩 ▲8五飛 ▽8四歩
▲7一角 ▽8三飛 ▲7五桂 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽6一角
▲8二角成 ▽同 飛 ▲7一飛成 ▽6二飛 ▲8一龍 ▽投了
65手で先手の勝ち

ウロボロスの輪は指し手を変えても最初の基本構想に戻る。
従ってマシュダ一家必殺85飛戦法に対抗し得る後手の最強の防戦は73桂打ち以外ないというのが当家の本日の結論。一昨日の実況MF変化と同じであった。ただし55銀ではなく66歩で溜めれば先手勝ちという驚異の22銀打が今日の日曜工作の結果
10年後のマシュダ賞候補ぐらいにはなるであろう。
戦法としては「銀冠角換り腰掛け銀-必殺マシュー85飛」が候補。85飛は71角&75桂とワンセット。

指し手として「絶体絶命からの奇跡の捨て駒22銀打」が今日の収穫。
実戦で指せる棋士は残念ながら現在の連盟にはいない。一昨日の丸山康光の終盤は不毛地帯を踏もうと言う将棋。彼らは怖くて踏み込めないのであった。
空想手順はだから夢がある。未来の棋士に期待しよう。


新角換り腰掛け銀から銀冠角換り腰掛け銀へ マシュースペシャル85飛
第3幕 英雄の誕生 後手最強防御から必殺22銀へ
No: 6272 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/08/15 Sun 09:06:45

60手め73桂跳ね 61手めの最善は66歩
日時:2004/08/13 Fri 19:00:35
棋戦:マシュダ一家青春杯
戦型:銀冠角換り腰掛け銀 マシュー85飛大逆転篇 必殺22銀
先手:マシューA
後手:マシューB
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8五歩
▲2二角成 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲7八金 ▽8二飛 ▲8六歩 ▽2四歩 ▲8七銀 ▽2三銀
▲6八玉 ▽4二玉 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽9四歩
▲7七桂 ▽3三桂 ▲4八銀 ▽6二銀 ▲3六歩 ▽5二金
▲5八金 ▽4四歩 ▲4六歩 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6三銀
▲3七桂 ▽5四銀 ▲5六銀 ▽7四歩 ▲2五歩 ▽同 歩
▲同 桂 ▽同 桂 ▲同 飛 ▽2四歩 ▲8五飛 ▽8四歩
▲7一角 ▽8三飛 ▲7五桂 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽7三桂打
▲6六歩 ▽3七角 ▲4七金 ▽1九角成 ▲6五歩 ▽2九馬
▲6四歩 ▽6六香 ▲7九玉 ▽5五桂 ▲6三歩成 ▽同 金
▲5五銀 ▽7四歩 ▲5四銀 ▽7五歩 ▲6三銀成 ▽4七馬
▲8八玉 ▽4九飛 ▲2二銀 ▽同 金 ▲5三角成 ▽3二玉
▲3一金 ▽3三玉 ▲5二成銀 ▽投了
87手で先手の勝ち

んなバンカナと言ってもこれは一番最初の基本戦略である88玉の早逃げの図。これは先手玉が絶対に詰まない形なので後手玉に詰めよをかけて勝てる。25歩としても42馬で詰み。35歩なら同歩。これは序盤の36歩が生きている形。もしこの36歩がないと入玉される。26桂打のシバリがあるようでもその場合は29飛から打たれてダメ。
80手めに後手の正解手36馬からの入玉手順を後手で指せる者はいない。そんなことしたら理性を疑われ連盟棋士は「激辛」などと揶揄するばかりか、記者まで「友だちを失う手」などとバカにするであろう。ところが22銀を先手が打った瞬間、控え室は「天才出現!」と驚天動地の騒ぎになるはずである。
79手めの88玉は銀冠角換り腰掛け銀の白眉。この手で後手は動揺し自陣を見る目を失う。ここまで来て初めて新角換り腰掛け銀から「銀冠角換り腰掛け銀」という名称になる。


新角換り腰掛け銀 マシュースペシャル85飛
第2幕 特攻の犬死 55銀の落とし穴
No: 6271 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/08/15 Sun 08:51:09

飛車交換変化は先手が勝つか持将棋引き分けとなった。そこで後手は75桂打には素直に同歩と取る。これで後手は桂得となる為に躊躇する方がおかしいと言うのがフツーの所帯持ちであろう。ところがこれはすぐに同飛と先手に歩が取られるために実質桂馬と歩の交換になる。しかも後手は歩切れであり次の飛車成を受けないと負けてしまう。そこで第2幕はいかに後手が飛車成りを防いで先手の飛車を取るかという変化になる。まず基本図は以下。

日時:2004/08/13 Fri 19:00:35
棋戦:マシュダ一家青春杯
戦型:新角換り腰掛け銀 マシュー85飛 基本図
先手:マシューA
後手:マシューB
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8五歩
▲2二角成 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲7八金 ▽8二飛 ▲8六歩 ▽2四歩 ▲8七銀 ▽2三銀
▲6八玉 ▽4二玉 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽9四歩
▲7七桂 ▽3三桂 ▲4八銀 ▽6二銀 ▲3六歩 ▽5二金
▲5八金 ▽4四歩 ▲4六歩 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6三銀
▲3七桂 ▽5四銀 ▲5六銀 ▽7四歩 ▲2五歩 ▽同 歩
▲同 桂 ▽同 桂 ▲同 飛 ▽2四歩 ▲8五飛 ▽8四歩
▲7一角 ▽8三飛 ▲7五桂 ▽同 歩 ▲同 飛
59手めで後手が考える番

この局面は後手が悩ましい。72飛成を防ぐのは単なる受けの手でしかない。しかし受けるときには受けないとすぐに終わってしまう。歩がない為に60手めに72飛成を防ぐ手段は4種類。
1=60手め63銀
2=60手め73桂跳ね
3=60手め73桂打
4=60手め61or63角打


1=60手め63銀変化
日時:2004/08/13 Fri 19:00:35
棋戦:マシュダ一家青春杯
戦型:新角換り腰掛け銀 マシュー85飛
先手:マシューA
後手:マシューB
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8五歩
▲2二角成 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲7八金 ▽8二飛 ▲8六歩 ▽2四歩 ▲8七銀 ▽2三銀
▲6八玉 ▽4二玉 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽9四歩
▲7七桂 ▽3三桂 ▲4八銀 ▽6二銀 ▲3六歩 ▽5二金
▲5八金 ▽4四歩 ▲4六歩 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6三銀
▲3七桂 ▽5四銀 ▲5六銀 ▽7四歩 ▲2五歩 ▽同 歩
▲同 桂 ▽同 桂 ▲同 飛 ▽2四歩 ▲8五飛 ▽8四歩
▲7一角 ▽8三飛 ▲7五桂 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽6三銀
▲8二角成 ▽同 飛 ▲7一飛成 ▽8三飛 ▲1一龍 ▽3三角
▲7一龍 ▽9三角 ▲7五龍 ▽8五歩 ▲同 龍 ▽同 飛
▲同 桂 ▽7一角 ▲6一飛 ▽5一飛 ▲同飛成 ▽同 金
▲7五香 ▽投了
79手で先手の勝ち
後手は歩切れの為に最後の香打が厳しい。仕掛けからすべて先手の手が連動手となっている。63銀は焼け石に水であった。

2=60手め73桂跳ね
日時:2004/08/13 Fri 19:00:35
棋戦:マシュダ一家青春杯
戦型:新角換り腰掛け銀 マシュー85飛
先手:マシューA
後手:マシューB
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8五歩
▲2二角成 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲7八金 ▽8二飛 ▲8六歩 ▽2四歩 ▲8七銀 ▽2三銀
▲6八玉 ▽4二玉 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽9四歩
▲7七桂 ▽3三桂 ▲4八銀 ▽6二銀 ▲3六歩 ▽5二金
▲5八金 ▽4四歩 ▲4六歩 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6三銀
▲3七桂 ▽5四銀 ▲5六銀 ▽7四歩 ▲2五歩 ▽同 歩
▲同 桂 ▽同 桂 ▲同 飛 ▽2四歩 ▲8五飛 ▽8四歩
▲7一角 ▽8三飛 ▲7五桂 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽7三桂
▲8二角成 ▽同 飛 ▲7三飛成 ▽8一飛 ▲7二龍 ▽2一飛
▲7四桂 ▽6三銀 ▲7三龍 ▽6一桂 ▲7一龍 ▽7三角
▲8二桂成 ▽9三角 ▲2二歩 ▽同 金 ▲7三龍 ▽同 桂
▲8三成桂 ▽7一角 ▲7三成桂 ▽5四銀 ▲7二角 ▽2九飛
▲6六桂 ▽4三銀 ▲6三成桂 ▽5一金 ▲8一角成 ▽9三角
▲9一馬 ▽1九飛成 ▲6四馬 ▽4一桂 ▲5四桂 ▽同 銀
▲5三成桂 ▽同 桂 ▲5四馬 ▽投了
99手で先手の勝ち

この変化でも角を見捨て飛車を成れば先手の攻めがいくらでも続く。
後手が飛車を捕獲した時には今度は馬を作成され攻めあいでは後手が手番を握れない。
以上の変化はすべて先手が82角成という捨て身の攻撃を後手最強防戦変化でも受けきることができなかった。軟弱に受ければ先手からじわじわイビリ殺されるだけ。

そこで今度は73地点に桂馬を打つ変化。これは後手の気持ちとしては本当はやりたくない。せっかく貴重な歩と交換した桂馬なのでこんなところに打ちたくない。しかし先手に角を切られ龍を作られるより手堅い。
60手め73桂打には今度は82角成の角捨て猛攻が成立しない。今度は先手が悩む番。ここで初めて実況&分析に登場したマシュダ一家必殺55銀が登場する。裏番組では森下が横歩取りで必殺55銀一発で羽生を仕留め竜王戦挑戦者決定戦ヘのキップを手にした日。当家は丸山新24手組に熱狂していた日であった。そして森下よりも先に別の55銀タコ殴り変化をUPしていた。

60手め73桂跳ね 61手め55銀 基本図
日時:2004/08/13 Fri 19:00:35
棋戦:マシュダ一家青春杯
戦型:新角換り腰掛け銀 マシュー85飛
先手:マシューA
後手:マシューB
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8五歩
▲2二角成 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲7八金 ▽8二飛 ▲8六歩 ▽2四歩 ▲8七銀 ▽2三銀
▲6八玉 ▽4二玉 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽9四歩
▲7七桂 ▽3三桂 ▲4八銀 ▽6二銀 ▲3六歩 ▽5二金
▲5八金 ▽4四歩 ▲4六歩 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6三銀
▲3七桂 ▽5四銀 ▲5六銀 ▽7四歩 ▲2五歩 ▽同 歩
▲同 桂 ▽同 桂 ▲同 飛 ▽2四歩 ▲8五飛 ▽8四歩
▲7一角 ▽8三飛 ▲7五桂 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽7三桂打
▲5五銀
61手めを見て焦る後手の手番。しかしここで正解手が指せれば後手は勝てるかもしれない。正解手に見えるのは62手め63桂打。

60手め73桂跳ね 61手め55銀には63桂打1
日時:2004/08/13 Fri 19:00:35
棋戦:マシュダ一家青春杯
戦型:新角換り腰掛け銀 マシュー85飛
先手:マシューA
後手:マシューB
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8五歩
▲2二角成 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲7八金 ▽8二飛 ▲8六歩 ▽2四歩 ▲8七銀 ▽2三銀
▲6八玉 ▽4二玉 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽9四歩
▲7七桂 ▽3三桂 ▲4八銀 ▽6二銀 ▲3六歩 ▽5二金
▲5八金 ▽4四歩 ▲4六歩 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6三銀
▲3七桂 ▽5四銀 ▲5六銀 ▽7四歩 ▲2五歩 ▽同 歩
▲同 桂 ▽同 桂 ▲同 飛 ▽2四歩 ▲8五飛 ▽8四歩
▲7一角 ▽8三飛 ▲7五桂 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽7三桂打
▲5五銀 ▽6三桂 ▲7四飛 ▽5五桂 ▲6四飛 ▽6三銀打
▲6六飛 ▽2九角 ▲5六歩 ▽4七桂成 ▲5九金 ▽4六成桂
▲5五歩 ▽同 銀 ▲6三飛成 ▽同 金 ▲7二銀 ▽9三飛
▲同角成 ▽同 香 ▲6三銀成 ▽5七角 ▲6九玉 ▽8九飛
▲7九金打 ▽4七角成 ▲5八歩 ▽9九飛成 ▲8二飛 ▽3三玉
▲6八金右 ▽5六銀 ▲5七金 ▽同成桂 ▲5一角 ▽2二玉
▲6八金寄 ▽同成桂 ▲同 玉 ▽6七銀成 ▲同 玉 ▽5六金
▲7八玉 ▽6七金打 ▲投了
104手で後手の勝ち

先手の狙いは飛車を切って銀と交換し72銀打で後手の飛車を取って攻めあいを誘発することであったが、後手にことごとく受けられると自滅する。上記変化で73手めに75歩だと以下のように形作りもできなくなる。

60手め73桂跳ね 61手め55銀には63桂打2
日時:2004/08/13 Fri 19:00:35
棋戦:マシュダ一家青春杯
戦型:新角換り腰掛け銀 マシュー85飛飛車交換篇 75歩75飛変化
先手:マシューA
後手:マシューB
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8五歩
▲2二角成 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲7八金 ▽8二飛 ▲8六歩 ▽2四歩 ▲8七銀 ▽2三銀
▲6八玉 ▽4二玉 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽9四歩
▲7七桂 ▽3三桂 ▲4八銀 ▽6二銀 ▲3六歩 ▽5二金
▲5八金 ▽4四歩 ▲4六歩 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6三銀
▲3七桂 ▽5四銀 ▲5六銀 ▽7四歩 ▲2五歩 ▽同 歩
▲同 桂 ▽同 桂 ▲同 飛 ▽2四歩 ▲8五飛 ▽8四歩
▲7一角 ▽8三飛 ▲7五桂 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽7三桂打
▲5五銀 ▽6三桂 ▲7四飛 ▽5五桂 ▲6四飛 ▽6三銀打
▲6六飛 ▽2九角 ▲5六歩 ▽4七桂成 ▲5九金 ▽4六成桂
▲7五歩 ▽5六成桂 ▲7六飛 ▽6五桂 ▲同 桂 ▽同 銀
▲7七飛 ▽7六歩 ▲同 銀 ▽同 銀 ▲同 飛 ▽6四桂
▲7七飛 ▽7六銀 ▲9七飛 ▽7七歩 ▲同 金 ▽同銀成
▲同 飛 ▽7六金 ▲9七飛 ▽6七成桂 ▲同 飛 ▽同 金
▲同 玉 ▽5六角成 ▲7七玉 ▽7九飛 ▲投了
100手で後手の勝ち

従ってイキナリ55銀はヤリスギ。先手はここで一回66歩と溜めるのが正しい。確かにそれではライブ実況では臨場感がない。そもそも当事者は85飛などチラっと見えても絶対に指せない手。だから康光丸山戦はチマチマした指し手で最終盤まで進行してしまった。一言で85飛変化は母ちゃんより怖い。だからこんな手を指したら発狂したとしか思われない。しかしここまで種明かしをしてみると66歩変化も出さないわけにはいかない。NHK杯が始まるまでに第3幕へ続くであろう。


新角換り腰掛け銀 マシュースペシャル85飛
第1幕 入玉行進曲 
最強の攻防戦 飛車交換篇
No: 6270 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/08/15 Sun 06:13:48

57手めの局面では連盟棋士なら150人中146人は75同歩と桂馬を取る。
85歩で飛車を取ると83桂不成が香車にあたる連動手となるため。
それでも早く家に帰りたい森内羽生康光谷川なら85歩と飛車を取って攻めあう。そこで「マシュースペシャル85飛」第1幕は飛車交換変化となる。
まず桂を成った場合は先手がすぐに負ける変化から

日時:2004/08/13 Fri 19:00:35
棋戦:マシュダ一家青春杯
戦型:新角換り腰掛け銀 マシュー85飛飛車交換篇 85歩83桂成変化
先手:マシューA
後手:マシューB
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8五歩
▲2二角成 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲7八金 ▽8二飛 ▲8六歩 ▽2四歩 ▲8七銀 ▽2三銀
▲6八玉 ▽4二玉 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽9四歩
▲7七桂 ▽3三桂 ▲4八銀 ▽6二銀 ▲3六歩 ▽5二金
▲5八金 ▽4四歩 ▲4六歩 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6三銀
▲3七桂 ▽5四銀 ▲5六銀 ▽7四歩 ▲2五歩 ▽同 歩
▲同 桂 ▽同 桂 ▲同 飛 ▽2四歩 ▲8五飛 ▽8四歩
▲7一角 ▽8三飛 ▲7五桂 ▽8五歩 ▲8三桂成 ▽2八飛
▲7二成桂 ▽4九角 ▲4七銀 ▽5五桂 ▲投了
64手で後手の勝ち

9段目の飛車はなんとかなるのが68玉型の強味だが8段目に飛車を打たれて58金を狙われるとすぐに先手玉は寄ってしまう。そこで金を取らせる間に玉は戦いながら78-88と脱出して絶対詰まない形を築いて攻めあうのが基本戦略となる。そこで83桂を連動手にするために59手めは桂馬を成らない。後手も先手にゼットを作成されては困るので一手もゆるめることができない。以下が後手の最強手順へ応じるコンセプト。

1=香車を先に取り金底の香で一手稼ぐ。
2=先手の必死狙いには飛車の攻防手で75歩-同飛成の入玉ルート確保。
3=詰めろを逃れた瞬間に寄せる。

以下が実行変化。

日時:2004/08/13 Fri 19:00:35
棋戦:マシュダ一家青春杯
戦型:新角換り腰掛け銀 マシュー85飛飛車交換篇 85歩83桂不成変化
先手:マシューA
後手:マシューB
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8五歩
▲2二角成 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲7八金 ▽8二飛 ▲8六歩 ▽2四歩 ▲8七銀 ▽2三銀
▲6八玉 ▽4二玉 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽9四歩
▲7七桂 ▽3三桂 ▲4八銀 ▽6二銀 ▲3六歩 ▽5二金
▲5八金 ▽4四歩 ▲4六歩 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6三銀
▲3七桂 ▽5四銀 ▲5六銀 ▽7四歩 ▲2五歩 ▽同 歩
▲同 桂 ▽同 桂 ▲同 飛 ▽2四歩 ▲8五飛 ▽8四歩
▲7一角 ▽8三飛 ▲7五桂 ▽8五歩 ▲8三桂不成▽2八飛
▲9一桂成 ▽4九角 ▲5九香 ▽5八角成 ▲同 香 ▽2九飛成
▲6六歩 ▽5五桂 ▲同 銀 ▽同 銀 ▲7二飛 ▽6九金
▲6七玉 ▽2七龍 ▲8八金 ▽5六銀打 ▲7八玉 ▽6六銀
▲6一角 ▽6七銀左成▲6九玉 ▽2九龍 ▲5九桂 ▽7七銀成
▲同 金 ▽同成銀 ▲5二角成 ▽3三玉 ▲4三金 ▽同 金
▲同 馬 ▽同 玉 ▲5三角成 ▽同 玉 ▲5四金 ▽同 玉
▲5二飛成 ▽5三歩 ▲5五銀 ▽同 玉 ▲5三龍 ▽4六玉
▲4七金 ▽投了
103手で先手の勝ち
先手は歩を三枚残してぴったり後手玉を詰まし先手は気持ちよく対局を終了できる。
手順中76手めに79銀打と詰めろをかけてきたら78玉の攻めあいでもよいが、一番手数が短くて済む順は以下の入玉。

日時:2004/08/13 Fri 19:00:35
棋戦:マシュダ一家青春杯 入玉
戦型:新角換り腰掛け銀 マシュー85飛飛車交換篇 85歩83桂不成変化 入玉
先手:マシューA
後手:マシューB
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8五歩
▲2二角成 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲7八金 ▽8二飛 ▲8六歩 ▽2四歩 ▲8七銀 ▽2三銀
▲6八玉 ▽4二玉 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽9四歩
▲7七桂 ▽3三桂 ▲4八銀 ▽6二銀 ▲3六歩 ▽5二金
▲5八金 ▽4四歩 ▲4六歩 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6三銀
▲3七桂 ▽5四銀 ▲5六銀 ▽7四歩 ▲2五歩 ▽同 歩
▲同 桂 ▽同 桂 ▲同 飛 ▽2四歩 ▲8五飛 ▽8四歩
▲7一角 ▽8三飛 ▲7五桂 ▽8五歩 ▲8三桂不成▽2八飛
▲9一桂成 ▽4九角 ▲5九香 ▽5八角成 ▲同 香 ▽2九飛成
▲6六歩 ▽5五桂 ▲同 銀 ▽同 銀 ▲7二飛 ▽6九金
▲6七玉 ▽2七龍 ▲8八金 ▽7九銀 ▲7五歩 ▽同 歩
▲同飛成 ▽8八銀成 ▲7六玉 ▽8七成銀 ▲8五玉 ▽8三歩
▲9四玉 ▽8四金 ▲同 龍 ▽同 歩 ▲8三玉 ▽投了
89手で先手の勝ち

ここで点数を数えて将棋を駒取り合戦にしてしまうのがマシュダ一家。
将棋は玉を詰ます遊戯であると確信している者は憤然としながら対局室をでるであろうが、将棋をもっと広く観る者は互いに傷つけあうこともなく気持ちよく対局を終了できる。
以上持将棋が成立するために後手が飛車交換をするのは本筋ではないというのが当家の結論。
将棋とは囲碁のように点数を競いあうことができるゲームでもあることを当家は3年間に渡りアピールしてきた。玉を詰まさなくては客商売ではないという連盟棋士は将棋の世界を狭くしているだけ。将棋は千日手でも持将棋でも楽しめる。


新角換り腰掛け銀マシュースペシャル85飛
序幕「生死の葛藤」後手46手めの苦悩74歩
No: 6269 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/08/15 Sun 04:40:49

新角換り腰掛け銀マシュースペシャル85飛 序章 後手46手めの苦悩74歩

昨日の康光丸山戦の実況&分析から当家の頭上に彗星のごとく出現した先手85飛変化は本当に可能であろうか?
まず衝撃の基本図57手め。
日時:2004/08/13 Fri 19:00:35
棋戦:マシュダ一家青春杯
戦型:新角換り24手組マシュー85飛 基本図
先手:マシューA
後手:マシューB
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8五歩
▲2二角成 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲7八金 ▽8二飛 ▲8六歩 ▽2四歩 ▲8七銀 ▽2三銀
▲6八玉 ▽4二玉 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽9四歩
▲7七桂 ▽3三桂 ▲4八銀 ▽6二銀 ▲3六歩 ▽5二金
▲5八金 ▽4四歩 ▲4六歩 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6三銀
▲3七桂 ▽5四銀 ▲5六銀 ▽7四歩 ▲2五歩 ▽同 歩
▲同 桂 ▽同 桂 ▲同 飛 ▽2四歩 ▲8五飛 ▽8四歩
▲7一角 ▽8三飛 ▲7五桂

何度みても呆れてしまう。まず53手めの白眉 ▲8五飛がマシュダ一家も昨日ついに発狂したと思われる局面。▽8四歩で飛車が歩で殺されてオシマイと連盟棋士は言うであろう。

当家が本当に発狂したか検証する前にまず46手めの後手の最善手が何か確認したい。
MF変化では45手めに56銀と相腰掛け銀とし、46手めに後手が74歩と先後同型にした場合にマシュー85飛が成立する。46手めに後手には35歩と言う仕掛けがある。これには昨日の実況&分析で47銀と下がって後手は玉頭に傷を作るために先手優勢と結論した。35歩には同銀と強く取る変化もある。
まず自己都合変化から。

日時:2004/08/13 Fri 19:00:35
棋戦:マシュダ一家青春杯
戦型:新角換り24手組マシュー85飛 35歩同銀変化冗談篇
先手:マシューA
後手:マシューB
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8五歩
▲2二角成 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲7八金 ▽8二飛 ▲8六歩 ▽2四歩 ▲8七銀 ▽2三銀
▲6八玉 ▽4二玉 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽9四歩
▲7七桂 ▽3三桂 ▲4八銀 ▽6二銀 ▲3六歩 ▽5二金
▲5八金 ▽4四歩 ▲4六歩 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6三銀
▲3七桂 ▽5四銀 ▲5六銀 ▽3五歩 ▲4七銀 ▽3六歩
▲同 銀 ▽3五歩 ▲同 銀 ▽3六歩 ▲2四銀 ▽同 銀
▲同 飛 ▽2三銀 ▲同飛成 ▽同 金 ▲3四歩 ▽同 金
▲2三銀 ▽2四金 ▲3二銀打 ▽3七歩成 ▲3四歩 ▽2五桂
▲3三角 ▽投了
67手で先手の勝ち
これでは後手負けるので64手めは51玉と先逃げするが34歩には飛車を打ちおろし角で金を狙って後手は攻めあいで勝てる。そこで先手は桂馬を犠牲にして歩と交換する変化を目指す。先手は棒銀が狙いなので後手の歩切れを誘う。

日時:2004/08/13 Fri 19:00:35
棋戦:マシュダ一家青春杯
戦型:新角換り24手組マシュー85飛 35歩同銀本命変化 桂のサクリファイス篇
先手:マシューA
後手:マシューB
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8五歩
▲2二角成 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲7八金 ▽8二飛 ▲8六歩 ▽2四歩 ▲8七銀 ▽2三銀
▲6八玉 ▽4二玉 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽9四歩
▲7七桂 ▽3三桂 ▲4八銀 ▽6二銀 ▲3六歩 ▽5二金
▲5八金 ▽4四歩 ▲4六歩 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6三銀
▲3七桂 ▽5四銀 ▲5六銀 ▽3五歩 ▲4七銀 ▽3六歩
▲同 銀 ▽3五歩 ▲同 銀 ▽3六歩 ▲3八歩 ▽3七歩成
▲同 歩 ▽2五歩 ▲2四歩 ▽1二銀 ▲3四銀 ▽7四桂
▲1五歩 ▽8六桂 ▲8八金 ▽1五歩 ▲1三歩 ▽同 銀
▲2三歩成 ▽投了
67手で先手の勝ち

冗談変化と同じように67手で先手が勝ってしまった。これは流行るかもしれない。角換り腰掛け銀の場合、冗談変化と本命変化の手数が同じだと大抵成立してしまう。これを世間では「嘘から出た誠」と言う。
以上の簡易検証で丸山が恫喝していた35歩は後手の自滅変化だったと言うことが判明。当日は当家も丸山を信用して35歩には一旦47銀としてそれでも先手勝ち変化となったが、強く同銀と取ってもっと早く勝てたということ。いずれにしても康光は昨日何も考えずに75歩という敗着を指したことになる。従って後手の46手めの最善手を連盟棋士は難解と言う。要するに千日手狙いしかない。しかし46手めに後手が銀を下がっては連盟棋士は即日失業であろう。主催紙側からクレームがつくだけでなく同業者から失笑を買う。そこで31玉ぐらいにしておくかもしれない。ところがこれは悪手。危険地帯へ行くために後手は負ける。飛車を動かせば負け。後手にとっても生死をさまよう局面なのでここは死んだつもりで74歩とするのが金玉をもった男。そこで最初の局面に戻り先手の仕掛け25歩からの奇跡の十字飛車変化が可能か初めて検証する気になる。