「聖アントニウスの誘惑3」 MashudaBBS2004.08.13
2004.08.13A級順位戦 康光VS丸山 角換り同型新24手組 革命的な1局
2004.08.13竜王戦準決勝 森下羽生 屋敷渡辺 横歩取り85飛の明暗

実況&分析 マシュダ一家


2004.08.13竜王戦準決勝 森下羽生 屋敷渡辺
横歩取り85飛の明暗
 
No: 6268 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/08/14 Sat 01:47:18

竜王戦準決勝も二組が同時に行なわれた13日の金曜日。
今日は渡辺恒雄も賄賂工作がバレて読売巨人軍のオーナー辞任。つくづく薄汚い連中。読売の山田も小田もそろそろ竜王戦契約の裏取引の中味をバラされないうちにゲロ吐いたらよい。西條がウズウズしている。
ナベツネはとっくに巨人に飽きている。だから適当な理由つけて潮時だった。松井が去って何もない。原の時にすでにどうしようもなかった。
今日の羽生はすでに羽生ではない。分析するとバカになる。46手め65飛はやると思った。飛車切りが最近のテーマなのでね。しかし手間暇かけた仕掛けがすでに先手の連動手で消されては65飛は余りに悲しい。
50手めまでに終わっていた。飛車の捨て場を暗中模索した結果が68手め43金。これが本当に羽生かと思うと情けない。

日時:2004.08.13
棋戦:竜王戦 準決勝
戦型:横歩取り85飛
先手:森下 卓
後手:羽生善治
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽2二銀
▲8七歩 ▽8五飛 ▲2六飛 ▽4一玉 ▲5八玉 ▽6二銀
▲3八金 ▽5一金 ▲4八銀 ▽7四歩 ▲3六歩 ▽7三桂
▲3七桂 ▽1四歩 ▲4六歩 ▽7五歩 ▲4五歩 ▽2五歩
▲同 飛 ▽7六歩 ▲2九飛 ▽7五飛 ▲4七銀 ▽8五桂
▲3三角成 ▽同 桂 ▲6六角 ▽6五飛 ▲6八銀 ▽2三歩
▲4四歩 ▽同 歩 ▲8六歩 ▽7七歩成 ▲同 桂 ▽同桂成
▲同 銀 ▽3五歩 ▲4二歩 ▽5二玉 ▲7三歩 ▽同 銀
▲7四歩 ▽6二銀 ▲5六桂 ▽4二玉 ▲3五歩 ▽3六歩
▲4四桂 ▽4三金 ▲2五桂 ▽同 桂 ▲同 飛 ▽3三桂
▲2九飛 ▽3五飛 ▲4六銀 ▽3四飛 ▲3五歩 ▽4四飛
▲同 角 ▽同 金 ▲3四桂 ▽5二玉 ▲3二飛 ▽4二歩
▲2二飛成 ▽5四桂 ▲5五銀 ▽3四金 ▲同 歩 ▽4六桂打
▲6八玉 ▽3八桂成 ▲7二銀 ▽投了
93手で先手の勝ち

一方の渡辺明はカルーク勝ってしまった。
屋敷は後追い棋士なので森内最強35歩で挑んだが最近コレばかりなので見透かされた。ナベラは門柱桂定跡選択。屋敷が69玉変化を選択した時点で負けとわかる。
終盤も相変らずひどい。おそらく63桂成で勝ったと本気で屋敷は思っていたのかもしれない。90手めの81角の受けが頭になかったのであろう。だからあわてて52歩などとしたのかもしれない。これでは底歩が利かないので29飛成が余りに厳しい。渡辺明もあまりのことに呆れていたかもしれない。連載中の「終盤のセロリ」のネタができてしまった。59銀打ほど惨めな合駒は最近記憶にない。56桂はひとめ詰めろのV2固め。後手玉は上部が広くて61角でも全然詰まないので屋敷は仕方なく18角の王手龍をかけたが投げきれなかったのであろう。

日時:2004.08.13
棋戦:竜王戦 準決勝
戦型:横歩取り85飛
先手:屋敷伸之
後手:渡辺 明
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽2二銀
▲8七歩 ▽8五飛 ▲2六飛 ▽4一玉 ▲5八玉 ▽6二銀
▲3六歩 ▽5一金 ▲3八銀 ▽7四歩 ▲3五歩 ▽7三桂
▲3三角成 ▽同 桂 ▲3四歩 ▽4五桂 ▲6六角 ▽2五歩
▲3六飛 ▽6五桂 ▲2三歩 ▽同 金 ▲2四歩 ▽5七桂左成
▲6九玉 ▽5四角 ▲1六飛 ▽3七歩 ▲同 桂 ▽3六歩
▲2三歩成 ▽3七歩成 ▲2二角成 ▽5二玉 ▲5八歩 ▽3八と
▲同 金 ▽3七歩 ▲同 金 ▽5八成桂 ▲同 玉 ▽4五桂
▲6八銀 ▽3七桂成 ▲3三馬 ▽6四歩 ▲5五桂 ▽6一玉
▲5六飛 ▽5二金 ▲3二と ▽3六角 ▲同 飛 ▽同成桂
▲4一角 ▽2八飛 ▲4八銀 ▽5一金打 ▲同 馬 ▽同 金
▲6三桂成 ▽4七成桂 ▲6九玉 ▽5八成桂 ▲7九玉 ▽6三銀
▲同角成 ▽7二銀 ▲7三金 ▽6三銀 ▲同 金 ▽8一角
▲7三金打 ▽6三角 ▲同 金 ▽7二金 ▲5二歩 ▽2九飛成
▲5九銀打 ▽6二金上 ▲5一歩成 ▽7一玉 ▲6二金 ▽同 玉
▲6一銀 ▽5六桂 ▲5二と ▽7一玉 ▲7二銀成 ▽同 玉
▲1八角 ▽8三玉 ▲2九角 ▽6九金 ▲8八玉 ▽6八桂成
▲同 銀 ▽同成桂 ▲同 金 ▽7七銀 ▲9八玉 ▽8七飛成
▲同 玉 ▽8六銀打 ▲投了
122手で後手の勝ち

これでモリタクとナベラの三番勝負。これはドーナルかわからない。
新角換り腰掛け銀を1局入れろと言うのは贅沢なお願いであろう。


2004.08.13A級順位戦 康光VS丸山 角換り同型新24手組 革命的な1局 No: 6267 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/08/14 Sat 00:52:47

棋戦:順位戦第63期A級2回戦
戦型:新角換り24手組
先手:佐藤康光棋聖
後手:丸山忠久九段

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8五歩
▲2二角成 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲7八金 ▽8二飛 ▲8六歩 ▽2四歩 ▲8七銀 ▽2三銀
▲6八玉 ▽4二玉 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽9四歩
▲7七桂 ▽3三桂 ▲4八銀 ▽6二銀 ▲3六歩 ▽5二金
▲5八金 ▽4四歩 ▲4六歩 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6三銀
▲3七桂 ▽5四銀 ▲7五歩 ▽3一玉 ▲2九飛 ▽2二玉
▲5六歩 ▽4三金右 ▲4八金 ▽6五歩 ▲4一角 ▽6三角
▲同角成 ▽同 銀 ▲2五歩 ▽同 歩 ▲同 桂 ▽同 桂
▲同 飛 ▽2四歩 ▲2九飛 ▽6四銀 ▲3五歩 ▽6六歩
▲同 歩 ▽6七歩 ▲5七玉 ▽7五銀 ▲3四歩 ▽6二飛
▲3五桂 ▽6六銀 ▲5八玉 ▽3四金 ▲2三桂成 ▽同 金
▲6三歩 ▽同 飛 ▲4一角 ▽6二飛 ▲6三歩 ▽8二飛
▲3一銀 ▽3三玉 ▲7二歩 ▽同 飛 ▲7六銀 ▽3五桂
▲6七銀 ▽7五銀 ▲3六歩 ▽4七桂成 ▲同 玉 ▽4三桂
▲6五桂 ▽6四銀 ▲8四桂 ▽1二飛 ▲6二歩成 ▽6五銀
▲5二と ▽7五角 ▲4二銀不成▽2二玉 ▲5三と ▽5五桂打
▲同 歩 ▽同 桂 ▲3八玉 ▽4八角成 ▲同 玉 ▽4七金
▲5九玉 ▽6七桂成 ▲同 金 ▽6六歩 ▲6八金 ▽6七銀
▲2八飛 ▽5七歩 ▲2三角成 ▽同 玉 ▲3五桂 ▽同 金
▲1五桂 ▽同 歩 ▲投了
128手で後手の勝ち

マシュダ一家分析は完璧であった。丸山の誘惑54銀に乗せられて45手めに75歩としたのが敗因。この位は負担となるだけ。結局マシュダ一家変化同様25歩の合せで桂交換するしかないが飛車を下がるのではすでに何もなかったということ。70手めに75銀と主人公の位を取られて一瞬で砂漠となった。
マシュダ一家奇跡の十字飛車変化は康光の75歩で当家のモノとなった。
康光。残念だったね。45手めで勝負あったということ。悔しかったら45手めにもう一度75歩としてみろ。絶対に勝てないから。
同型変化はまだわからない。角換り腰掛け銀同形がわからないのと同じ。しかし後手に楽しみが多い。丸山がこの将棋を勝ちきったことは大きい。新24手組のおかげで将棋の寿命が伸びたばかりか楽しみが倍増した。この1局は革命的。変化が多く終盤が面白い。
丸山は今日一番輝いた棋士。康光も新24手組から31手めまで貢献している。33手めは48銀が疑問かもしれない。50手めまでの道のりは長いので相当楽しめる。


45手め75歩? No: 6266 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/08/13 Fri 19:00:35

どうやら丸山の誘惑に乗った康光。
このまま先後同型が進行すると打開しにくいとの判断。
この75歩は後手の桂馬を跳ねさせない位だが後手にとっては実は空間閉塞手。先手からの下記十字飛車変化がこの75歩で消滅するために後手は自陣を悠々と囲える仕組み。

マシュダ一家必殺駒台6thアタック

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8五歩
▲2二角成 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲7八金 ▽8二飛 ▲8六歩 ▽2四歩 ▲8七銀 ▽2三銀
▲6八玉 ▽4二玉 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽9四歩
▲7七桂 ▽3三桂 ▲4八銀 ▽6二銀 ▲3六歩 ▽5二金
▲5八金 ▽4四歩 ▲4六歩 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6三銀
▲3七桂 ▽5四銀 ▲5六銀 ▽7四歩 ▲2五歩 ▽同 歩
▲同 桂 ▽同 桂 ▲同 飛 ▽2四歩 ▲8五飛 ▽8四歩
▲7一角 ▽8三飛 ▲7五桂 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽7三桂打
▲5五銀 ▽同 銀 ▲同 飛 ▽5四銀 ▲同 飛 ▽同 歩
▲7二銀 ▽9三飛 ▲6三銀打 ▽同 金 ▲9三角成 ▽同 香
▲6三銀成 ▽投了

73手で先手の勝ち


50手めまで先後同型に進んで端攻めを見せたい場合 No: 6265 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/08/13 Fri 18:39:33

もし先手が50手めまで後手を誘導して端攻めを期待したい場合、自玉に近い所に傷を自ら作成することになり最終盤で玉の広さに差がでてしまう。
以下が先手が抱かして負けるパターン。
光の柱に最初に入った者が勝つ構造。

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8五歩
▲2二角成 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲7八金 ▽8二飛 ▲8六歩 ▽2四歩 ▲8七銀 ▽2三銀
▲6八玉 ▽4二玉 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽9四歩
▲7七桂 ▽3三桂 ▲4八銀 ▽6二銀 ▲3六歩 ▽5二金
▲5八金 ▽4四歩 ▲4六歩 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6三銀
▲3七桂 ▽5四銀 ▲5六銀 ▽7四歩 ▲6六歩 ▽7三桂
▲7九玉 ▽3一玉 ▲9五歩 ▽同 歩 ▲9三歩 ▽同 香
▲7一角 ▽9二飛 ▲8五桂 ▽同 桂 ▲同 歩 ▽9四香
▲8四歩 ▽9一飛 ▲8二角成 ▽4一飛 ▲6四馬 ▽4五歩
▲同 歩 ▽同 桂 ▲同 桂 ▽同 銀 ▲同 銀 ▽同 飛
▲4六歩 ▽4一飛 ▲7四馬 ▽6三歩 ▲4七馬 ▽5五桂
▲5六馬 ▽3七角 ▲投了
80手で後手の勝ち


45手め56銀の相腰掛け銀変化 No: 6264 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/08/13 Fri 18:22:13

相腰掛け銀基本コンセプト
1=誘惑に乗らない。
2=35歩には銀の泡踊りで桂交換を挑む。
3=千日手変化には堂々と打開する。
4=丸山のお株を奪って角を切り駒損でも細い攻めを繋げる。

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8五歩
▲2二角成 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲7八金 ▽8二飛 ▲8六歩 ▽2四歩 ▲8七銀 ▽2三銀
▲6八玉 ▽4二玉 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽9四歩
▲7七桂 ▽3三桂 ▲4八銀 ▽6二銀 ▲3六歩 ▽5二金
▲5八金 ▽4四歩 ▲4六歩 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6三銀
▲3七桂 ▽5四銀 ▲5六銀 ▽3五歩 ▲4七銀 ▽3六歩
▲同 銀 ▽3五歩 ▲4七銀 ▽7四歩 ▲2五歩 ▽同 歩
▲同 桂 ▽同 桂 ▲同 飛 ▽7五歩 ▲同 歩 ▽7六歩
▲同 銀 ▽8六飛 ▲8七銀 ▽8二飛 ▲8六歩 ▽7六歩
▲同 銀 ▽8六飛 ▲8七銀 ▽8二飛 ▲8三歩 ▽7二飛
▲2四歩 ▽3四銀 ▲2九飛 ▽7三桂 ▲5六桂 ▽5五銀
▲2三角 ▽3三金 ▲3四角成 ▽同 金 ▲2三歩成 ▽2五歩
▲6一銀 ▽6二飛 ▲5二銀成 ▽同 飛 ▲7四歩 ▽7二歩
▲7三歩成 ▽同 歩 ▲3三歩 ▽投了

93手で先手の勝ち


44手め54銀 聖アントニウスの誘惑 No: 6263 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/08/13 Fri 18:03:16

さて康光は無事に37桂を跳ね、36歩の疑問手を解消することができたと安心したかもしれない。その途端に丸山は44手めに54銀。74歩と同型を目指さずに腰掛け銀をブランコ前進で見せつけた。これにはさすがに康光もカチンときたであろう。自分の方は右桂を跳ねてしまったので56銀にはすぐに35歩と桂頭を狙われる。互いに1歩持っているために先手だけ腰掛け銀ができないとすればどこでこんなになってしまったのであろう?
やはり36歩の波紋がそのまま広がってしまった。
自分だけ座席に座れない場合、子供とジジイは大抵怒る。
しかし新婚早々怒ってはいけない。
これは聖アントニウスの誘惑。


39手め46歩でデザインの権利を確保 No: 6262 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/08/13 Fri 17:45:17

さすがにここで37桂とするようでは負けなのでキッチリ46歩。
このような所を間違えてはA級で指せない。
ここは常識のようでも相手が丸山だと1手ごとに何するかわかんないので見極めないといけない。ここで46歩は後手からすぐに45歩の仕掛けがあるかもしれない。そこで時間を節約するためにマシュダ一家理論がある。
丸山は4thで仕掛けられない。その一言であとは読まない。
だから丸山にはこの手以後腰掛け銀しかないということになる。62銀と早々に形を見せたため。双方腰掛け銀の先後同型になるかは康光次第なのでこの1手でデザイン権利を確保したことになる。


38手め44歩! No: 6261 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/08/13 Fri 17:33:22

いよいよ佳境。これは危険な変化を持つ手。後手は桂馬交換を狙う。
角を切ってカナ駒+桂馬+歩で飛車を召し捕るコンセプト。
以下がマシュダ一家手順

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8五歩
▲2二角成 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲7八金 ▽8二飛 ▲8六歩 ▽2四歩 ▲8七銀 ▽2三銀
▲6八玉 ▽4二玉 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽9四歩
▲7七桂 ▽3三桂 ▲4八銀 ▽6二銀 ▲3六歩 ▽5二金
▲5八金 ▽4四歩 ▲3七桂 ▽6四角 ▲4六角 ▽4三金右
▲6六歩 ▽4五桂 ▲同 桂 ▽同 歩 ▲6四角 ▽同 歩
▲2五歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽3三桂 ▲2九飛 ▽3八角
▲2八飛 ▽4九角成 ▲5九金 ▽2七歩 ▲1八飛 ▽5九馬
▲同 銀 ▽2八金 ▲1七飛 ▽2五桂 ▲投了

64手で後手の勝ち


37手め58金 No: 6260 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/08/13 Fri 17:22:56

残念ながら康光は35歩の神の手3rdアタックは敢行できずに58金のブランコ後進運動を選択せざるを得なかった。
すると35手めの36歩は飛車のコビンを開通しただけの傷となってしまう。
だからここに桂馬を跳ねる空間開放手としてデザインする以外にない。
すでに康光の疑問手36歩と37手め58金によって先後同型は一時的に崩れた。


36手め52金 No: 6259 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/08/13 Fri 17:13:12

双方桂馬が跳ねて互いの十字飛車変化は消滅した。
では最初の基本図に戻り先手はここで桂頭を直撃した場合どうなるか?

37手め35歩変化

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8五歩
▲2二角成 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲7八金 ▽8二飛 ▲8六歩 ▽2四歩 ▲8七銀 ▽2三銀
▲6八玉 ▽4二玉 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽9四歩
▲7七桂 ▽3三桂 ▲4八銀 ▽6二銀 ▲3六歩 ▽5二金
▲3五歩 ▽同 歩 ▲5六角 ▽4四歩 ▲3四歩 ▽4五桂
▲4六歩 ▽6四角 ▲4七銀 ▽8五歩 ▲同 歩 ▽8六歩
▲9八銀 ▽9三桂 ▲投了

50手で後手の勝ち

だから丸山は悠然と52金ができた。これが30手め94歩の意味。先手が33桂を狙えば93桂で攻めあえるという構想。


丸山が30手めで十字飛車変化を敢行できなかった真相 No: 6258 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/08/13 Fri 16:58:57

さて1筋を突きあった直後に後手から十字飛車が可能なら丸山は30手めに94歩とせずにいきなり85歩ができるはずである。ところが丸山は平然とスィング2で94歩であった。つまり25飛には先手は26歩で受けるだろうということ。
そこで十字飛車から26歩変化で先手勝ちとなる順が以下。

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8五歩
▲2二角成 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲7八金 ▽8二飛 ▲8六歩 ▽2四歩 ▲8七銀 ▽2三銀
▲6八玉 ▽4二玉 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽8五歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲7七桂 ▽2五飛 ▲2六歩 ▽3五飛
▲8三角 ▽6二金 ▲5六角成 ▽2五歩 ▲同 歩 ▽5四角
▲3八銀 ▽3三桂 ▲2四歩 ▽1二銀 ▲4六馬 ▽2五飛
▲同 飛 ▽同 桂 ▲2三歩成 ▽同 銀 ▲3六歩 ▽8六歩
▲9八銀 ▽7六角 ▲8八歩 ▽投了

57手で先手の勝ち

ここまで考えて康光は16歩としたはず。飛車交換変化ではこの16歩が敗因となってしまうため。


31手め77桂のもうひとつの理由 後手からの十字飛車から1筋攻め防御 No: 6257 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/08/13 Fri 16:11:05

康光がそこまで読んでいたか知らないがもし77桂としなかった場合逆に後手から十字飛車変化も可能。

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8五歩
▲2二角成 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲7八金 ▽8二飛 ▲8六歩 ▽2四歩 ▲8七銀 ▽2三銀
▲6八玉 ▽4二玉 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽9四歩
▲3八銀 ▽8五歩 ▲同 歩 ▽同 飛 ▲8六歩 ▽2五飛
▲同 飛 ▽同 歩 ▲8三角 ▽6二金 ▲5六角成 ▽2六歩
▲2八歩 ▽1五歩 ▲同 歩 ▽1八歩 ▲同 香 ▽1九飛
▲4五馬 ▽5四角 ▲同 馬 ▽同 歩 ▲投了

52手で後手の勝ち

丸山なら序盤からこの程度のことはやりかねい。もし康光が上記変化を畏れて77桂としたのならばこれも実は丸山の掌中であったということになる。


31手め77桂! No: 6256 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/08/13 Fri 15:53:38

ここで38銀では下記No: 6255変化で後手に主導権を掌握され48銀の選択肢を失う。
そこで康光はもっとも過激な77桂。
これは25歩の合せから先手に十字飛車変化があり後手は放置できない。そこで後手も25地点を補強する33桂しかない。桂馬を双方に跳ねれば先手が先に桂頭を狙えるという康光の主導権への意欲。


角換り同型新24手組の後手の作戦1 先手の桂馬を狙う No: 6255 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/08/13 Fri 15:43:29

すでに銀冠の形は双方出来ているが玉が入城していない。
先後同型から先に指すのは先手。従って先手の形を見て後手は棒銀を見せることができる。先手がそれを阻止しようと桂馬を跳ねた時に後手優勢となる。銀は引いて桂頭を狙うことができる。先手の桂馬を狙うのは角換り腰掛け銀と横歩取りの手法。棒銀はあくまでも誘い水。

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8五歩
▲2二角成 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲7八金 ▽8二飛 ▲8六歩 ▽2四歩 ▲8七銀 ▽2三銀
▲6八玉 ▽4二玉 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽9四歩
▲3八銀 ▽7二銀 ▲4六歩 ▽8三銀 ▲4七銀 ▽8四銀
▲7七桂 ▽7四歩 ▲投了

38手で後手の勝ち


2004.08.13A級順位戦 康光VS丸山 角換り同型新24手組 No: 6254 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/08/13 Fri 15:05:42

2004.08.13A級順位戦 康光VS丸山 角換り同型新24手組

10手め85歩に11手め34飛とした場合
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8五歩 ▲3四飛 ▽8八角成
▲同 銀 ▽4五角 ▲2四飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽6七角成
▲7八角 ▽5七馬 ▲2三角成 ▽同 金 ▲同飛成 ▽2二飛
▲同 龍 ▽同 銀 ▲5五飛 ▽5六飛 ▲同 飛 ▽同 馬
▲3二飛 ▽4二飛 ▲3六飛成 ▽2三馬
34手で後手の勝ち

従って先手は10手め85歩に34飛と横歩が取れない為に11手めは78金とする。これで通常の横歩取り変化と同じになる。

10手め85歩には11手めは78金が正解
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8五歩 ▲7八金 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛
15手めで先手やや有利
本日の裏番組竜王戦準決勝は2組ともこの先手やや有利の横歩取りとなった。

丸山はいずれの変化も避けるために10手め23歩打。ここで康光は長考している。横歩を取ると角交換後ふたつの変化。

10手め23歩打に11手め34飛変化1
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲3四飛 ▽8八角成
▲同 銀 ▽4五角 ▲5六角 ▽同 角 ▲同 歩 ▽5七角
▲6八金 ▽2四角成 ▲同 飛 ▽同 歩
22手めで先手やや有利

変化1は先手1歩得で指せるが飛車の方を取られると以下の変化で先手負け。

10手め23歩打に11手め34飛変化2
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲3四飛 ▽8八角成
▲同 銀 ▽4五角 ▲5六角 ▽3四角 ▲同 角 ▽2四飛
▲2五角打 ▽4二銀 ▲2六歩 ▽3三金 ▲5六角 ▽4四金
▲投了
24手で後手の勝ち

従って先手は横歩が取れない。上記変化以外で後手からの25角打は先手から飛車を切り47角成を阻止するのが定跡。先手にはいずれの変化にも78金が入っていない為56角打の迎撃でも先手不利がマシュダ一家の結論。先手からの56角打は急戦早石田では下記の前例がある。

日時:2004.06.06
棋戦:朝日オープン
戦形:急戦早石田
先手:今泉アマ
後手:村山慈明
▲7六歩 ▽3四歩 ▲7五歩 ▽8四歩 ▲7八飛 ▽8五歩
▲7四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽6五角
▲5六角 ▽同 角 ▲同 歩 ▽2二銀 ▲6八金 ▽3三銀
▲4八玉 ▽4二玉 ▲3八玉 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲8七歩 ▽8二飛 ▲7六飛 ▽6二銀 ▲8六飛 ▽同 飛
▲同 歩 ▽7一金 ▲8五歩 ▽8七歩 ▲7九銀 ▽7五飛
▲7七角 ▽7三桂 ▲6九金 ▽6五桂 ▲6六角 ▽7六飛
▲4八金 ▽3五角 ▲6八銀 ▽8八歩成 ▲7七桂 ▽6四歩
▲3六歩 ▽2四角 ▲5五角 ▽7九と ▲同 金 ▽5六飛
▲6四角 ▽7七桂成 ▲5七歩 ▽3六飛 ▲3七歩 ▽7六飛
▲9一角成 ▽6八成桂 ▲同 金 ▽7九飛成 ▲6九飛 ▽8八龍
▲5五馬 ▽8五龍 ▲6六馬 ▽3五角 ▲7九飛 ▽4四角
▲同 馬 ▽同 銀 ▲4六香 ▽5五銀打 ▲5六桂 ▽3二金
▲9六角 ▽8一龍 ▲4四桂 ▽同 歩 ▲7三銀 ▽8八龍
▲7八飛 ▽9九龍 ▲6二銀成 ▽同 金 ▲7一飛成 ▽6一歩
▲4一銀 ▽5四角 ▲6二龍 ▽同 歩 ▲5二角成 ▽3三玉
▲3二銀成 ▽同 玉 ▲7九歩 ▽2四香 ▲3六歩 ▽7九龍
▲6九金打 ▽7三龍 ▲5六歩 ▽3六角 ▲3七金打 ▽2七香成
▲4九玉 ▽3七成香 ▲同 金 ▽2七桂 ▲2八香 ▽4六銀
▲同 金 ▽3九桂成 ▲同 玉 ▽2七銀 ▲投了
118手で後手の勝ち

手順中56角は誰でも思いつく。当家でも今日の丸山24手組披露宴を見てすぐに作成した変化なので早石田ならすぐにでてくる。将棋世界9月号「盤上のトリビア」によれば、それを先手の新手と驚いたのが今日竜王戦準決勝で羽生と戦っている森下らしい。こんなことでは今日は負けるであろう。早石田の56角は湯河原温泉タコ倶楽部のジョークなので真に受けてはいけない。オマヌケメンバーはいつものように森下、島、大介。山岸浩史の証言によると最近清水イチヨも参入している。56角のアホ手順で先手が勝てると思った大介を唆しているが島と森下なので「大介新手」とおだてて公式戦でやらせようとしている。その大介は今泉アマを唆した。連盟棋士とは詐欺師と思われてよいのであろうか?
早石田56角は飛車を取った場合に後手は角成りを一旦受けないといけない。そこで後手は角を取ってトリトヌス地点をこじあけて優勢となる。角換り将棋に56歩の形は致命的なのでA級で指す者はいない。大介が羽生相手に指せば午前中で終わる。本日紹介する横歩取りマシュダ一家定跡では飛車を取って後手優勢となる。

康光は丸山が誘った序盤のブラックユーモアを楽しみつつ28飛とした。
こうして本日の角換り同型24手組が午前中に公開された。

棋戦:A級順位戦
戦形:角換り同型新24手組
先手:康光
後手:丸山
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8五歩
▲2二角成 ▽同 銀 ▲8八銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲7八金 ▽8二飛 ▲8六歩 ▽2四歩 ▲8七銀 ▽2三銀

すべて丸山の誘導で成立した24手組の角換り先後同型。美しい形。
湯河原温泉タコ倶楽部はこれを見て少しは恥を知っていただきたい。