1992年第5期竜王戦谷川VS羽生 全8局分析 2004.07.02-04 マシュダ一家
仮想ナンバー
駒台仮想番と
歩損逆行奇数番の構造
1992
.10.19-20第5期竜王戦第1局羽生谷川 第1部駒台仮想番の構造 相掛かり腰掛銀分析
1992.10.19-20第5期
竜王戦第1局羽生谷川 第2部前篇自陣駒アタリ斥力解消
1992.10.19-20第5期
竜王戦第1局羽生谷川 第2部後篇谷川57桂の背景
1992.10.28-29第5期竜王戦第2局 谷川VS羽生 矢倉中飛車 2ndから3rd
1992.11.09-10第5期竜王戦第2局千日手指し直し局 羽生VS谷川 相矢倉森下システム
37桂再考
1992.11.18-19第5期竜王戦第3局谷川VS羽生
相矢倉37銀 神の手3rd
1992.12.01-02第5期竜王戦第4局羽生VS谷川 相矢倉37銀 奢りの4th
1992.12.13-14第5期竜王戦第5局谷川VS羽生 角換わり腰掛銀同型 歩損逆行奇数番7th
1992.12.23-24第5期竜王戦第6局羽生VS谷川 相矢倉37銀
 狂った記念碑4th
1993.01.04-05第5期竜王戦第7局前編羽生VS谷川 角換わり腰掛銀 飛車先不突き1
ブランコ運動&6th発動

1993.01.04-05第5期竜王戦第7局後篇羽生VS谷川 角換わり腰掛銀 飛車先不突き2 歩損逆行奇数番5th

駒台仮想番の構造
1992年竜王戦第1局羽生谷川
相掛かり腰掛銀分析
No: 5754 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/07/02 Fri 20:49:34

駒台仮想番の構造 1992年竜王戦第1局羽生谷川 相掛かり腰掛銀分析

康光に捧ぐ

日時:1992.10.19-20
棋戦:第5期竜王戦第1局
戦型:相掛かり腰掛銀
場所:ロンドン「ザ・モントカームホテル」
先手:羽生善治 王座
後手:谷川浩司 竜王

▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩 ▲2六飛 △7二銀
▲3八銀 △6四歩 ▲1六歩 △1四歩 ▲7六歩 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲8七歩 △8二飛 ▲4六歩 △6三銀
▲4七銀 △5四銀 ▲5六銀 △3四歩 ▲4八金 △5二金
▲3六歩 △4四歩 ▲6八銀 △4二銀 ▲5八玉 △6五銀
▲同 銀 △同 歩 ▲3七桂 △4三銀 ▲5六歩 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲7七銀 △8二飛 ▲8七歩 △1三角
▲1五歩 △4六角 ▲5七銀 △2四角 ▲1四歩 △1五歩
▲7五歩 △1四香 ▲7四歩 △同 歩 ▲7六銀 △5四銀
▲7二歩 △同 飛 ▲5五歩 △6三銀 ▲6五銀 △3三桂
▲5四歩 △同 歩 ▲4四角 △5五銀 ▲5三歩 △4四銀
▲5二歩成 △同 玉 ▲5六銀引 △4六歩 ▲6六歩 △5五歩
▲6七銀 △4三金 ▲7七桂 △6四歩 ▲6五歩 △5四金
▲6四歩 △同 銀 ▲6三歩 △5三玉 ▲6九玉 △7五歩
▲4五歩 △同 桂 ▲同 桂 △同 銀 ▲3七桂 △5六銀
▲同銀直 △同 歩 ▲4五銀 △4七歩成 ▲同 金 △5七桂
▲7九玉 △7六歩 ▲同 銀 △同 飛 ▲5四銀 △同 玉
▲5五歩 △同 銀 ▲2四飛 △同 歩 ▲6五角 △6四玉
▲7六角 △6八銀 ▲8九玉 △8八歩 ▲同 金 △7九飛
▲9八玉 △8九銀 ▲同 金 △同飛成 ▲同 玉 △7八銀

まで126手で後手の勝ち

しばらく竜王戦全局分析シリーズを中断していた。満月の直後は谷川羽生戦が見たくなる。
今日は当家が百発百中の形勢判断を誇る「MF理論-駒アタリ奇数番原理」の最も神秘的な部分に光をあてる。
サンプルは有名な谷川伝説を生んだ棋譜。
この対局はロンドンで行なわれた。アソコは植民地時代のツケとオチが固まった都市。だから諧謔文化はスゴイがイメージはセコイ、汚い、せちがらい。島国の帝都にしては東京の方がはるかに大らか。今なら声を大にして言える。
「ニッポンは戦争に負けてホントーによかった」
靖国神社の英霊たちも枯れた涙を絞って「俺達の死はやはり無駄ではなかった」と喜んでくれる。
戦形は相掛りへ。
11=26飛。当時は常識的な手。後手に飛車先歩をすぐに交換させないだけの理由でこれが最善と自惚れていた時代。この飛車は以下の三重苦。
 1=26地点空間閉塞手。先手から棒銀恫喝ができない。
 2=角の双頭手で狙われやすい。
 3=ひねり飛車は膠着。
12=38銀。最強96歩のブランコ1の揺さぶりは相手が怖い。
14=64歩。死滅した塚田スペシャルは24歩の合せからこの歩を狙う横歩買い戦法。マンショ殺しの谷川らしい64歩。
15=16歩。このブランコ導入は緩手。塚スペ後遺症。
16=14歩。この交換は後手得。13角の空間開放手+2nd作成。
17=76歩。ここでも96歩が突けない羽生。後手棒銀が怖い。
18=86歩。結果後手にも飛車先歩交換を許し26飛の最大の意味消滅。
23=46歩。仕方ない緩手。すでに先手指しにくい。これが後手14手め64歩のブランコ後進ではすでに主導権を後手に奪われている。
24=63銀。機敏。46歩で26飛の横利きが消えたので76歩を狙う。
25=47銀。これもブランコ後進ではすでに作戦負けを認めるだけ。
26=54銀。次に65銀と出ると脅す。
27=56銀。65銀を阻止したつもりで作戦負けに気がつかない羽生。
これが片卍腰掛け銀。昨年の王位戦第1局相振りでは羽生は谷川のねじり腰掛け銀に負けて事実上王位奪取は水泡と帰した。羽生は序盤を知らないカモ。トナリの将棋を延々マネしてきた為悪い序盤だけ覚えてしまった。そこから中終盤を構築したために羽生の頭脳将棋はすでに死滅。谷川はマシュダ一家経由でそれに気がついて真っ先に光速ノートで壮絶な告白をしたのが昨年。そして森内は大三冠。
28=34歩。この当たり前の手を指しただけで後手の作戦勝ちでは「将棋などやってられない」と思う連盟棋士がほとんどであろう。ざまあみろ。この局面でソレが判らない棋士は転業した方がよい。
29=48金。序盤の作戦負けを認めたくない羽生のアホな手。
30=52金。すでに大振りブランコ。この交換は決定的。
31=36歩。緩手連鎖。つまり羽生は作戦負けとも思っていない。
32=44歩。素晴らしい。羽生の緩手に乗じて3rd作成。これでいつでも後手から仕掛け可能。ところが先手には仕掛けが皆無。45銀がこの44歩で阻止された為。攻撃準備となる3rd作成の瞬間先手の仕掛けが同時に封じられたらすでに作戦勝ちから後手優勢。
33=68銀。緩手連鎖3。これも作戦負けからのゆがみ。
34=42銀。谷川が確実に勝ちマスという手。羽生の緩手を容認する芸。
35=58玉。ゆがみのなれの果て。
36=65銀。すでに一回待ったのでもう待てない。3rdからの駒アタリ奇数番1。このナンバーは本来先手の権利。すでに先手勝てない。
連盟棋士で上記マシュダ一家分析を理解できるのは現在でも4人+1だけ。だから谷川森内羽生康光にタイトルを総ナメにされるのは当たり前。
39=37桂。羽生の開き直り。
40=43銀。最初の余裕をここで生かす。谷川が容易に崩れないのは自分の緩手1を地固めにするコツを体得しているため。当家なら谷川の緩手1さえ認めない。しかし羽生の序盤はチョロイので緩手1がこのように2倍になって手許に帰る。当家の用語で逆行相転化手。
41=56歩。自滅。ここで仕掛けられなければ逆転も相手のポカ以外有り得ない。
42=86歩打。これで5thから駒アタリ奇数番1の勝ちナンバー獲得。
なぜ4thだった41手めの局面がここでいきなり5thに換算されているのか?
それは86歩は駒台の歩が打たれたのではなく、「85地点にあった幻の歩」が動いて86歩になったのだと換算するのが今日発表する新作原理。すると「幻の歩」によってすでに41手めの局面が5thであったと気づく。持ち駒によってこのように幻想ナンバーを作成できるのは将棋という象徴遊戯の特権。
この将棋は最終盤で「谷川伝説57桂」を生んだ名局として世間では名高い。実際は42手で羽生は投了してもよかった。連盟棋士は今日それをマシュダ一家が分析して満月の夜に晒したことに驚いてもよい。全国の谷川ファンはあの谷川伝説を生んだ序盤がそこまで大差だったのかと嘆く必要はない。なぜなら本局によって仮想ナンバー作成の構造に当家が初めて名称を与えるため。
駒アタリ奇数番原理の神秘的な部分構造は名付けて「駒台仮想番」
この仮想ナンバーに触れたことは何度かある。連盟棋士は駒台に持ち駒があるとなぜ点数が増えるのか不思議に思ったことさえなかった。盤上の駒を駒台に移動すれば有利と知っていながら、なぜそうなのか説明を怠ってきた。それは駒台の駒が盤上のどこに打つかで意味が換るからと思い込んだため。
マシュダ一家はこう説明する。
1=持ち駒は盤上駒として即時換算可。
2=駒台の駒は確実にひとつだけ増減。
3=盤上の駒は確実にひとつだけ増減。
4=駒台仮想番は駒台と盤上を結ぶ+1。


素直に驚いた棋士には明日がある。
この論説は康光に捧げよう。
「駒台仮想番」の用語はマシュダ一家の駒アタリ奇数番原理のみならず偶数番原理にも共通する神秘のナンバーを説明する時に役立つ。
谷川はこれを読んでくつろぎの場でズッコケたかもしれない。悪意はない。たまたま竜王戦分析を再開したら次の棋譜がコレだった。
満月のせいであろう。
第1部はこれでいったん終える。第2部があるかどうかはわからない。



1992年竜王戦第1局羽生谷川
第2部前篇
 自陣駒アタリ斥力解消
No: 5755 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/07/03 Sat 02:12:27

いくら何でも谷川57桂にたどりつく前に分析終了では味気ないと思うであろうか?
しかし第2部の内容とはおよそエログロナンセンスの魔女の世界になりやすい。それでも世間に不健全な谷川心酔者が増えては谷川も迷惑なのでなんとか最後まで行ってみよう。気分は余り乗らないが満月パワーで乗りきれるであろう。

45=77銀。76歩を連動手で死守して歩損回避。
48=13角。このような手を見ると嬉しくなる。谷川が14歩と突いた時にこのブランコ後進は後手有利と当家が即時分析しても理解できない連盟棋士ばかりの中で谷川と康光は違う。この棋譜はいつも通り初手から当家はリアルタイムで分析している。当家の思考形態と一致すると一層喜びが増す。2004.06.17棋聖戦第1局で矢倉から康光が14歩とした時にも当家は即時13角の可能性を実況したが、それは可能性として有り得る為。島朗はいきなり14歩が「矢倉維新」などと衛星放送で述べた。その言葉だけが亡霊のように徘徊し子供達を洗脳。島はかつて平成維新の会で選挙にボロ負けした大前研一郎とお友達になれる。言葉を玩ぶクソ人間は自分の言葉に決して責任を取らない。島は昨年の名人戦で自分が解説担当した局を「名人戦史上に残る戦い」などと大げさに喧伝した。その中味は自己宣伝と自己弁護でしかなかった。このような自己中患者に限って13角などないと豪語し、定跡と違うだけで「ナントカ維新」などと言う。我々は定跡などどうでもよい。最初から嘘が多いため。あの時はバカ定跡からの派生変化ばかり研究する三浦が一言も言えなかった理由はすでに書いた。三浦も島も自分達の今までのクソまみれの棋士人生を否定できない卑怯者というだけのこと。三浦はすでに改心しつつあるので何とかなるであろう。島は執行猶予期間に何度も罪を重ねている。相当なザンゲ努力をしないと捨てネコ扱いされても仕方ない。当家が自家製用語を作成しなければならないのは、貴様等の既存用語では説明できないため。それ以外の時は縁台将棋のオッチャンにも分かりやすい言葉が最善。合わせるとこんなカンジ。
49=15歩。こんな駒アタリ偶数番2などタコ。
50=46角。これで1歩得。
51=57銀。何あわてててんだか。これもタコナンバー。
52=24角。悠然と凱旋。
53=14歩。相手に持ち歩2枚も渡してここで歩損解消は我田引水。手番は戻らない。
54=15歩。逆行駒アタリ奇数番1。
55=75歩。羽生はもう投げた方がよい。
56=14香。谷川がまたも難なく1歩得。57地点に泣く泣く銀を手離したので25銀もない。
57=74歩。2手かけてひたすら暴れる羽生。余りに遠い。
58=74同歩。谷川が何も考えない時間1。
59=76銀。駒アタリ奇数番1の連動手に期待。
60=54銀。65銀も許さない。44角なら4筋の歩が切れた上に33角から後手圧勝。
61=72歩。羽生の大好きなモタレ。青野が三浦にボロボロにされた時も衛星放送解説でこの歩の垂らしを述べていたのが今春の羽生。それさえも気がつかなかったのがNHKのアホどもが大好きな先崎解説委員=通称ブタセン。
62=72同飛。谷川が何も考えない時間2。
63=55歩。ヤケクソ。
64=63銀。谷川が何も考えない時間3。
65=65銀。銀の単身赴任。朝日OPの深浦は単身赴任さえ許さなかった。
66=33桂。すでに持ち歩4枚で64歩と打つ谷川ではない。行く。丸山なら64歩と打つであろう。
67=54歩。2ndの仕掛けでもトリトヌスへの直撃は全く別枠。
68=54同歩。さすがにここは谷川も手抜きできないと思った。角換り腰掛け銀における先手からの44歩なら丸山も手抜きできないのと同じ。
69=44角。羽生の取り柄は自分だけ4筋の歩が切れていることだったが直前に5筋が切れたので4筋は自陣を危険に晒してもサシと見るしかない。
70=55銀。谷川はすでに勝ちと思っているので危険な橋でも喜んで渡る。当家ならすでに終盤思考なので24地点が駒アタリ奇数番のGNに相転化したと見る。谷川がここでGN相転化を見たかは不明。
71=53歩。谷川がそうしてくれと羽生に強制した手。羽生が何も考えない時間。
72=44角。55角と取らせて55同歩を連動手にするか、金を取らせて52玉を連動手にするかという選択のみ。最終盤の構図が換る。
75=55銀。谷川が銀を引いて玉を連動手にしたので羽生も首を出す。すでに勝負はついているのでどのようにまとめるかという暗黙の了解。
76=46歩。羽生が4筋を切らしたので仕方ない。
77=66歩。断腸の思いを殺して羽生が何も考えない時間。
79=67銀。羽生が何も考えない時間X
80=43金。谷川緩手2。形作りに入れと催促。
81=77桂。要請に応じる。
82=64歩打。突然気が変わった谷川。一瞬後手は丸山かと思う。
83=65歩。羽生でも怒る。
84=54金。谷川緩手3。羽生に睨まれ慌ててつくろう谷川。これが43金の意味だと弁解。
85=64歩。ナルホドーと頷く羽生。
86=64同銀。これを手拍子でやったか故意にやったか定かでない。
87=63歩。ウッソーと羽生。同玉なら飛車切りから41角。放置なら62金で逆転。これで谷川は24地点がGNに相転化したことを最初から認知していなかったと判明。谷川が当家に最も愛される由縁。絶好調でもポカでもマシュダ一家理論を証明してくれる。
谷川がチョロいのかわざとやっているのか本人は白状できないであろう。本人さえGN相転化の構造を知らないのだから。序盤ですでに谷川勝勢なのでこれがふたりの信頼関係と素直に見る。一応読売新聞の顔を立てている。ガチンコ一発勝負ならすでに羽生は投了していた。今年の名人戦で森内相手に投了したように。
88=53玉。飛車を切られても41角の王手香取りだけは避ける。
89=69玉。63の礎石を残していよいよ羽生得意の最終盤準備。羽生が玉を移動した時はすでに全構図が把握されている。マシュダ一家理論ならこの69玉は一言で済む=自陣駒アタリ斥力解消。即ち69玉は自陣駒アタリ原理の範疇でトリプル手
 1=46歩短3度の位置から一度引く。
 2=金と銀の自陣駒アタリ重複を一挙に避ける。
 3=58地点空間開放手。ここに手駒を打って受ける場所作成。

90=75歩。谷川の故意の緩手。当家なら25歩。同桂なら45桂跳ね違いで駒アタリ奇数番1を取る。まずGNを消すことが先決。羽生が深浦から朝日OPを奪取した根本思考もソレ。2004.05.12&13名人戦第3局も同じ。
91=45歩。谷川の温情に甘え逆に駒アタリ奇数番1を取る。
92=45同桂。今度25歩は偶数番。素直に羽生を元気づける谷川兄貴。
93=45同桂。王手で桂交換なら砂漠のオアシス。
95=37桂打。手番を貰ったので銀取り。銀を取れば王手。
96=56銀。谷川はGNを認知していないので仕方ない。
97=56同銀。以下羽生がやっていることは連動手の連鎖のみ。
98=56同歩。当然。
99=45銀打。羽生得意の二重駒アタリに見えるがこれは偶数番。
100=47歩成。本局初の駒アタリ奇数番3で谷川の勝ち確定。
101=47同金。当然。


1992年竜王戦第1局羽生谷川
第2部後篇 谷川57桂の背景
No: 5756 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/07/03 Sat 02:20:31

102=57桂打。これが谷川伝説の有名な57桂。なぜこれが有名になったかと言うと当時の控え室は誰も読んでいなかった手のため。NHKの衛星放送で谷川勝勢と言う生中継最中に解説陣は誰もが別な手をテレビで公言していたと記憶する。この57桂は羽生玉を遠くに逃がすような手に見えた為に誰もが驚いたのであった。谷川は気が狂ったのかと大変な騒ぎであった。昨年の名人戦で島が自分のひどい解説ミスをゴマカスために「史上最高の名人戦」だの「これほど明暗を分ける成不成はない」などと後に将棋世界に書いたようにアレは連盟棋士が自己弁護するための空騒ぎ。加藤一二三の空咳よりタチが悪い。自分に正直に生きなさい。少し駒を動かせば誰にでも判る。なぜ羽生はあの時じっと69玉にしたかすぐに判るから。谷川は羽生にハメられなかっただけ。世間をダマスのはチョロイと連盟棋士は思ったであろう。いまだに谷川57桂が最高の手と思っているタニーファンがいる。テレビの影響力は怖い。当の谷川は57桂など眼中にない。むしろ谷川が真っ先に掲げるのは77桂。あれは構造がもっと複雑。2004.03.08&09王将戦第5局で森内が負け将棋を逆転していたはずのマシュー57桂は正真正銘の伝説。負け将棋を逆転する幻の一手を伝説と言う。相手のハメ手を見破る手やすでに勝ち将棋の中で生じた手は人工的。谷川が言う芸術とはドイツ語にすれば人工という意味。信頼関係なくして有り得ない産物。中原伝説の57銀も負けた米長が自分のバカさ加減をゴマカス為に「将棋史上の絶妙手」に仕立て上げただけ。中原はあんなもの当たり前と思って指している。ひっかかった米長がマヌケなだけ。
そういうことをキチンと言うべき立場の記者がそれ以上のマヌケなのでなんでもアリが将棋連盟。今年の升田賞がタコ相手に指した谷川の強姦手であった。今でもほとんどの記者が将棋をプロレスにしたい証し。来年の升田賞もこのカンジでゆくと谷川76銀となりかねない。藤井をネタにかなり笑える。
104=76歩。これを見てさすが谷川と褒めるべき。あの90手めの75歩が故意の緩手と当家が分析した通りの結果をここに見る。やはりあれはわざと谷川はやっていた。これでいっそう谷川を愛することができる。だから棋譜は初手から一手一手じっくり読むべき。楽しさが倍増する。局面が同じだからと飛ばすとロクなことはない。想定局面など棋士の欺瞞。三日も経てば違う発見で全てが覆っているかもしれない。例外は完全対象形への憧憬。なぜ例外かというと先天的欲望に人間は逆らえないため。それが角換り腰掛け銀同型と相矢倉グランクロス。羽生ならアモルフォファルスギガスもオマケで付け加えたいかもしれないがあれは独身者の華。渡辺明が当家のブランコ原理をあそこまで押し進めなかったら羽生とて夢を追うことはできなかった。渡辺明にはもっと期待できる。最近は7thの味も覚えてくれた。彼の周囲のクソ人間どもは何も知らないで言い寄る自己宣伝虫ばかりだがナベラは連盟の宝。大切に扱っていただきたい。何度も言うが本人の貴重な日記はソノマンマ読んではいけない。ソンマンマ読むとアホにしか見えない。
どこまで行ったか?
104手めであった。
この76歩は谷川が見せる2回目の駒アタリ奇数番3。
以下は羽生は絶体絶命なので形作り。24地点の羽生の唯一の命綱であったGNもきれいさっぱり解消して飛車を渡せば並べ詰み。羽生から飛車切りがなくとも自前の飛車で殺すという76歩であった。これが谷川の面白いところ。GN認識がなくとも自前の論理が完結している。谷川は批判を寄せつけない美意識の根源を示唆するばかりか、その野性の臭覚が論理のアナを即座に発見する時がある。丸山相手の77歩もそうだった。谷川将棋には必ずこの意外性がある。だから愛することができる。渡辺明にもそのようになっていただきたい。
谷川は75歩の故意の緩手をここでも華麗な寄せ芸の為に見せたことになる。
森内。覚えているか?
あの日の論稿で当家は最後にこう書いた。
「谷川は77桂打に今尚酔いしれている。しかし我々が本当に絶賛したいのは以上の理由で74手め75歩の緩手。これは我々に予測できない手。しかしそのおかげで77桂打が発生した。そこまでの道筋を導いた74手め75歩の緩手にこそ人間の言い知れぬ深遠な意思を我々は感じる。そしてそれこそが谷川の先天的な魅力の根源なのだと。」
今日分析したもうひとつの谷川の有名な棋譜は同一理由で肯定し得る。
74手め75歩を90手め75歩に、そして77桂打を57桂打に差し替えただけで上記の一文は本稿末尾にそのまま転用できる。谷川が常に当家の支持を得た由縁。しかし昨年森内にそれで竜王戦決勝トーナメントで負けた後遺症は大きい。
最後に最強羽生将棋でこの棋譜を羽生がなんと言っているか見る。
1=32手め44歩が後手の主流?序盤は他人委せで羽生が責任逃れしたということ。
2=13角を「巧妙な揺さぶり」と言う羽生は端の優劣を甘く見た。やはり当家のブランコ運動解釈は正しいと羽生も素直に驚いている。康光14歩に言葉だけ玩ぶ島など初代竜王の名に恥ずかしいただの粗大ゴミ。羽生康光森内ががん首そろえて米長の怨念を払拭するのに島は利用された。谷川がいなければ島研は輪姦の巣窟と言われて当然。
その後羽生は黙ってしまう。ボロ負けと思ってもどこが悪かったのか羽生の頭脳ではわからない。36手め65銀で「主導権を握る後手の意欲」などと書くようでは若かった。とっくの昔に主導権は取られてんの。当時の羽生はタコ。だから渡辺明が二十歳を過ぎてから最近30秒将棋で勝てなくなったなどと嘆く必要はない。実際羽生も谷川もどんどん強くなっている。森内に至っては圧倒的に強くなっている。
3=57手め74歩で「苦戦と見て戦線拡大」だと。こんなクソ台詞だけジジイのマネしている王子の時代もあった。これが将棋でよかった。羽生が皇太子なら当家は狙撃されている。
4=最終盤は羽生も世間に迎合。谷川相手だと迂濶なこと言えない。諸手で谷川を絶賛し連盟棋士を庇う。
子供でも王手が先手とわかる。自陣駒アタリ原理なら58玉から羽生が69玉とした時点で最後は67銀の利きですべて受かるとひとめ。当時の解説者が誰で何をいっていたか忘れていたが、羽生が「フツーは57歩成のとこに桂馬打ちません」と書いているので当時のタコ部屋は全員57歩成と言っていたのであろうか?羽生なら本心でそんなことは絶対に言わない。谷川相手だとなぜか絶賛するのが羽生。あの時は自分が所属した悪魔の巣窟「島研」を保護する演技と見てもよい。今年のNHK杯谷川森内戦での羽生の嘘解説も余りに迎合が過ぎるので当家同様谷川を愛してしまったのかもしれない。

以下はオチ。
羽生「谷川将棋には1本の線がある」
深浦「羽生将棋には1本の線がある」
康光「丸山将棋は妥協なしでコケル」
森内「康光将棋には1筋のオマンコ」
当家「緩手と緩手で握手すれば悪手」
森内のガチンコ将棋がやはり一番スッゴーイと言われる日も近い。
先週の王位戦挑戦者決定戦直後、山崎に勝った羽生が卑猥人間たちと貧乏臭い打ち上げ会場で酒を飲んでいると、同日森内に手損角換りを挑んで棒銀で惨敗した谷川が来た。よくもこのような談合パーティーを弦ちゃんのプッツンカメラは撮影できたものである。「アイツラはできている」と言葉で言っても誰も信用しないが谷川と羽生がセコイ中華料理屋で一緒に酒飲んでいる写真は露骨。当家にとってはほとんどオマンコ写真にしか見えない。こんなモノがネットに晒されるようでは彼らの会話も聞きたくなるのが人情であろう。
以下の会話なら谷川王位防衛
谷川「王位戦は楽しみにしているので」
羽生「またいろいろと教えてください」
以下の会話なら羽生王位奪取
谷川「王位戦は楽しみにしているので」
羽生「いえこちらこそ大いに楽しみに」
このふたりなら一言ですべて分かってしまう。
当家は漢字一文字で分かる。最近は初手で全てが見えてしまう。
それでは老後の楽しみが減るのでクリアーよりグラデに路線変更中。


1992.10.28-29竜王戦第2局 谷川VS羽生 矢倉中飛車 No: 5757 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/07/03 Sat 20:32:07

開始日時:1992.10.28-29
棋戦:第5期竜王戦第2局
戦型:矢倉中飛車
場所:福島県「ビューホテルアネックス」
先手:谷川浩司 竜王
後手:羽生善治 王座

▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲7七銀 △6二銀
▲5六歩 △5四歩 ▲4八銀 △4二銀 ▲5八金右 △3二金
▲6六歩 △4一玉 ▲6七金 △7四歩 ▲7八金 △5三銀右
▲2六歩 △5五歩 ▲同 歩 △同 角 ▲2五歩 △5四銀
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩 ▲2八飛 △5二飛
▲6九玉 △8二角 ▲6八銀 △3三銀 ▲5七銀左 △5一金
▲4六歩 △3一玉 ▲4七銀 △4二金上 ▲9六歩 △9四歩
▲5六銀右 △2二玉 ▲1六歩 △4四歩 ▲5五歩 △同 銀
▲同 銀 △同 角 ▲5六歩 △7三角 ▲8三銀 △9五歩
▲7四銀成 △9六歩 ▲9八歩 △8二角 ▲6三成銀 △5一飛
▲6五歩 △8五歩 ▲6四歩 △9三角 ▲6二成銀 △5四飛
▲6三歩成 △4五歩 ▲5五歩 △9四飛 ▲6六歩 △4四飛
▲4五歩 △同 飛 ▲4六歩 △5五飛 ▲5六銀 △5四飛
▲4五銀 △5八銀 ▲6八玉 △6七銀成 ▲同 金 △8四飛
▲7七角 △4四歩 ▲5六銀 △8六歩 ▲同 歩 △8八歩
▲5三歩 △3一金 ▲5二歩成 △3二金寄 ▲5三と寄 △8九歩成
▲4三銀 △8二角 ▲3二銀成 △同 金 ▲4三金 △3一金打
▲3二金 △同 金 ▲4三金 △3一金打 ▲3二金 △同 金
▲4三金 △3一金打 ▲3二金 △同 金

まで112手で千日手

2=84歩。谷川の矢倉を攻略。
5=77銀。この決めつけが問題。
9=48銀。次に55歩なら57銀連動手が間に合う。
11=58金。48銀に対して温い。玉を圧迫する為。
12=32金。この金移動の交換は後手優位。
13=66歩。この暑苦しい手は58金のドテラのせい。67金まで2手必要。
14=41玉。自陣駒アタリ斥力解消。涼しい手。
15=67金。この手で後手を引いた66歩のツケ。
16=74歩。77銀-58金-66歩の運動が招いた2nd。
17=78金。後手が自玉移動で斥力解消できたのにこれは逆の運動で斥力解消。ところが48銀の分が玉への斥力をもつ為に後手が囲いの原理では優位。従って後手にはすでに先攻権利がある。
18=53銀。非常に興味深い。11年前の羽生の直感と今日の当家の読みが完全一致している。この53銀は今日の感覚では死滅したはずの手。ところがは後手が攻め得るという読みは完全一致している。第1局の序盤作戦負けがよほどこたえたのであろう。これは綿密な戦略。余りに過激だが直感は正しい。
19=26歩。羽生の棍棒を見て最も過激に応酬。
20=55歩。山崎が今日の羽生に勝てないはず。羽生は竜王としてこのような手を準備した。2ndからの仕掛けは有り得ない。しかし後手がある目的の為に故意にこれを選択し得る。
21=55同歩。谷川は面食らって同歩。甘すぎる。当家なら25歩で行く。55歩を57銀からGNにする為。そもそも悪の巣窟島研のヤクザどもは駒アタリ奇数番1をすぐに解消するのがモットー。これは谷川から学んだ。嘘ではない。この棋譜がそう語ってる。モットーがタダの悪臭になった瞬間。これが読みのはずがない。ただの悪習敷衍。
22=55同角。谷川の手拍子をうまく誘った羽生。内心笑ったはず。
23=25歩。手順前後。この局面は77銀型の欠陥が55同歩のおかげで露骨に出た。59玉の形がひどい。後手は52飛で素通しの5筋を即時直撃できる為この25歩はひとめ手抜き出来る。
24=54銀。当時の羽生と今日の当家はやけに気が合う。
そういえば昨晩第1局分析第1部UP後2-3時間ほどで谷川光速ノート54がUPされた。第2部UP後にそんな気がしたので覗いたら案の定谷川は期待を裏切らない。そろそろ来るなと思うと大抵来ている。不思議なようだが研ぎ澄まされた人間のやることは表にでる前に必ずビビっとくる。何も感じさせないのがズボラな人間。約束の時間にいつくるか予想がつかない。
25=24歩。これは悪手。飛車先歩交換原理により後手を引く為後手に手番を渡したら5筋が危険とひとめ。 わかっていても仕方ない。33銀が許し難い谷川。序盤でしくじったと思いつつ自分に鞭打つ時間。
29=28飛。ここで手番を渡すのは痛い。
30=52飛。厳しい。これも谷川55同歩のおかげ。一瞬の手拍子が事態を困窮させた。
31=69玉。すでに後手の先攻を受け入れる覚悟はできている谷川。
32=82角。ひとめ悪手。ここは考える所。おそらく羽生は考えすぎた。
このように最重要の局面はひとめでないといけない。恐らく谷川を信用しすぎた。これは前局で序盤だけでボロボロにされた羽生の畏怖。羽生の研究は甘かった証し。前局で谷川は緩手を最低3つもだしている。そこをキチンと半日かけて読めばこんな悪手はまず考えないはず。当家でも第1部に2時間ほどしか費やしていない。
この局面はまず2ndを作成しないといけない。2ndを作成すれば即時持ち歩が3rdに換算される。羽生は持ち歩の意味を知らないだけ。駒台仮想番などと当時言っても誰も理解する意欲が沸かないであろう。谷川や羽生にさえ自分の将棋を越えてしまった言葉のため。今日なら彼らは理解できる。そこで今日の羽生ならここで絶対に82角とはしない。しかしそれ以前に谷川も55同歩とはしないのでこの局面は出てこない。だから具体的に答えを出しても無意味。しかし当家は断言する。この局面では2nd作成が最善と。羽生はそれを逃した為谷川の緩手を咎めることはできないとこの1手で判明。
33=68銀。谷川の自己修復機能。谷川が強いはずと感心する以前にこんな手を許した羽生がタコ。これは三重によい手。
1=1手で角を活用し先手の2筋緩手を逆行相転化。
2=後手が攻める5筋への強化で1手稼ぐ。
3=自陣駒アタリ斥力を発生させない。

3番目はマイナス効果がない駒移動となる為これを総じてトリプル手とは言えない。
一度あがった銀を下がれば手損と考えるのはタコ。後手などUの特権を放棄してわざわざ52飛としている。その1手分の相殺。むしろ52飛とした為後手の84歩が欠陥。しかも82角が悪手の為ここにカナ駒をボコ打ちされる構図。
34=33銀。呆れる緩手。ここでも2nd作成するべき。これが当時の羽生のレベル。
35=57銀。意味不明。
36=51金。意味不明というより悪手。
結局こうなってしまう。当家では分析対象外。
その後9筋の端歩ブランコが何の反省もなく実行されている。羽生のブランコ後進は悪手。これで意味不明の谷川57銀に特権を与えてしまった。
連盟棋士が今でもアホな理由。
45=16歩。谷川すでに逆転しているので後手が3rdを作成する瞬間を待つだけ。
46=44歩。ここは14歩でも35歩でも或いは64歩や85歩でも同じ。そこで羽生は諦めて角筋遮断の最も腰抜けな3rd選択に見えるがこれは双頭手。すでに逆転されてしくじったと思っているので43地点空間開放手とするだけのこと。これが竜王かと呆れる。今の羽生はもっと強い。
47=55歩。3rdからの駒アタリ奇数番1だが、羽生の3rdが双頭手のため硬直手。
48=55同銀!当家なら43銀の泡踊り。この仕掛けに乗ると後手不利。
51=56歩打ち。正調3rdからの駒アタリ奇数番1。
52=73角。先ほどの82角にしてもこの73角にしても羽生は頭悪すぎ。こんな所は先手からの4thを誘うのがマシュダ一家。
53=83銀打ち。鈍臭い相手には鈍臭い手。後手84歩の欠陥を素直に突く。もともとこのバカ手がなければ谷川はそもそも56歩などと打たない。羽生がこんな手を誘ったと見るかは別問題。それは邪宗なのでね。
54=95歩。この手を見て羽生は谷川を邪宗門に誘ったと判明。これは故意の悪手。
55=74銀成。谷川は悪手に悪手で応じてしまった。
以下は見ても無意味。
31金を何度も打って羽生が千日手に持ち込む。この千日手手順は先週の棋聖戦第2局でも先手の森内が戦友相手に披露。悪の巣窟で彼らはこの薬を調合して体を麻痺させていた。


1992.11.09-10第5期竜王戦第2局千日手指し直し局
羽生VS谷川相矢倉森下システム
No: 5758 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/07/03 Sat 22:39:34

日時:1992.11.09-10
棋戦:第5期竜王戦第2局千日手指し直し局
戦型:相矢倉森下システム
場所:富山県「氷見グランドホテルマイアミ」
先手:羽生善治 王座
後手:谷川浩司 竜王

▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀
▲5六歩 △5四歩 ▲4八銀 △4二銀 ▲5八金右 △3二金
▲6七金 △4一玉 ▲7八金 △5二金 ▲6九玉 △3三銀
▲7七銀 △3一角 ▲7九角 △4四歩 ▲3六歩 △7四歩
▲6八角 △4三金右 ▲7九玉 △6四角 ▲3七桂 △3一玉
▲3八飛 △8五歩 ▲2六歩 △2二玉 ▲1六歩 △5三銀
▲5七銀 △1四歩 ▲6五歩 △7三角 ▲6六銀右 △8四角
▲4六角 △7三角 ▲5七角 △6二飛 ▲7五歩 △3七角成
▲同 飛 △4五桂 ▲3八飛 △5七桂成 ▲同 金 △6四歩
▲7四歩 △6五歩 ▲7五銀 △6四銀 ▲同 銀 △同 飛
▲8二角 △7四飛 ▲9一角成 △7六歩 ▲6八銀 △7七銀
▲同 桂 △同歩成 ▲同 銀 △6六桂 ▲7五歩 △7八桂成
▲同 飛 △7一飛 ▲7六銀打 △6六金 ▲同 金 △同 歩
▲同 銀 △7三桂 ▲8二馬 △6一飛 ▲7七銀打 △6六飛
▲同 銀 △6五銀 ▲同銀左 △同 桂 ▲6九香 △7七歩
▲同 銀 △同桂成 ▲同 飛 △9五角 ▲7八銀 △7七角成
▲同 銀 △8六歩 ▲同 銀 △4八飛 ▲7八金 △4七飛成
▲7六角 △6八歩 ▲同 香 △5六龍 ▲7七銀 △5九龍
▲6九歩 △5八銀 ▲同 角 △同 龍 ▲6七銀 △4九龍
▲1五歩 △4七角 ▲5八歩 △5六銀 ▲1四歩 △6七銀成
▲同 香 △5八角成 ▲6八金 △8九金 ▲7八玉 △7六歩
▲1三銀 △同 香 ▲同歩成 △3一玉 ▲6一飛 △4一銀
▲8九玉 △6八馬 ▲6四馬 △4二金寄 ▲同 馬 △同 玉
▲4一飛不成△同 玉 ▲5二金 △同 玉 ▲6四桂 △4二玉
まで144手で後手の勝ち


千日手指し直し局の前に羽生が千日手局を何と言ったか見ると、途中まで定跡のような書きぶり。まあ谷川とてこの定跡の穴に気がつかなかったので仕方ない。羽生は谷川がチョロいと思ったはず。そういえば谷川が竜王であった。忘れていた。羽生は王座。だから「当時の王座はここまでマヌケ」と訂正しなくてはならない。「千日手やむなし」などと言う羽生は見たくない。それでは島田アナのタコぶりと一緒。誤字もある商品「最強羽生将棋」。要するにあの千日手は解説まで故意に手抜きされている。
千日手指し直し局は別の日に指された。体にはよい。今は同日何回でも終わるまでやらせる。
5=66歩。羽生は敏感というより気がついていない。77銀の欠陥は谷川が55同歩とした為に発生した。しかし羽生もそれを定跡と思い込み谷川を信用したということ。だからこの手は森下システム手順をマネしただけ。
23=36歩。2nd作成。
24=74歩。3rd作成。この手により先手が先攻権利を獲得しグランクロスへの道筋が発生した。
25=68角。なんど見ても味わいがある。森下システムの進行は実に素晴らしい。グランクロスが生命の仕組みならこの68角は人間の壮大な葛藤。
ここまで何度も指されてきたはずが見る度に違うモノを感じる。
29=37桂。この手が第4期竜王戦当家分析シリーズの課題であった。当家の分析後一旦死滅したはずのこの37桂が再び指されるようになった。当然であろう。この37桂に明解な結論はでていない。
それを今回抽出してみる。
30=31玉。何かがおかしい。先手の目的は後手の作戦抽出。しかし前局のテーマはいかに後手が主導権を取れるかにあった。37桂とは中庸であるがこれを攻撃手と見た場合、この時点で後手は先手の攻め手数をすべて読めるはず。ところがここで受けだけの1手を指した為にその権利が先手に譲渡されている。「入城」などと表現するように根底にあるのは「22玉の位置が最善」であるというグランドデザイン。全ては22玉の為に陣形が組まれたと言う思い込み。
22玉は最善ではない。むしろ飛車先で最も危険な場所。だから22玉から再度31玉と下がる場合が多い。するとそのような局面になった時に31玉とできれば後手は手損をせずに先攻できたことになる。森内は昨年の当家の自陣駒アタリ原理公開後、玉の泡踊りを羽生相手にも披露した。自陣駒アタリ原理は康光が棋聖戦でも過激に導入し当の森内が狂ったのが先週の出来事。
31=38飛。双頭手。飛車先歩は争点作成に2手かかる。これは1手で35地点に争点作成。それを制御しているのが後手の角筋。25桂と跳ねては19香が角でとられてしまう。そこでこれは将来への確実な投資としてみる。昔の中国ファンドのようなもの。横歩取りあたりの狭い感覚だと65歩の3rd駒アタリ奇数番1を取るが矢倉では違う。
ここで16歩は後手がブランコ後進運動が4thをつくるため危険。
32=85歩。唸る。谷川はスゴイ。先手が作成できない4thを自らここで見せるとは。
33=26歩。この手も双頭手。やはり後手の作戦抽出を促すと同時に31玉に働きかける。
34=22玉。これもおかしい。あの85歩はなんだったのか?
35=16歩。これで先手は5th作成箇所をみっつに増やす。
36=53銀。谷川の85歩はハッタリであった。残念。
37=57銀。森下システム全軍躍動。素晴らしい進軍ルート。
38=14歩。アホかと思う。これで谷川負けと解る。
39=65歩。羽生も気が早いというより谷川以下のアホ。こんなところで5th作成から駒アタリ奇数番1など有り得ない。駒アタリ奇数番1の手が6thになってしまうため。だから最善は96歩。
41=66銀。羽生も腰抜けと解る手。やはりよほど谷川が怖いのであろう。この銀は46地点へ行く銀。
42=84角。これで谷川のハッタリ85歩を双頭手にしてしまった。羽生が森下システムを指しこなせない証し。
43=46角。悪手。
44=73角。谷川もバカ相手につきあった時代。
45=57角。兄貴にドヤされすごすご引き上げる。何やってんだか。
こんな殴りあいはもともと羽生が自己陶酔で作成した6thからの駒アタリ奇数番1のためこうなる運命。
46=62飛。羽生の狙いが単純なダダっ子のため後手はなだめすかすだけ。
47=75歩。羽生も気が早い。こんな手はない。羽生負けとなる手。ここは46歩で7th作成がマシュダ一家セオリーだが問題は9筋。ここで46歩は後手から94歩とされこれを手抜きで先手は攻めないと95歩で負け。96歩とすると8th作成で攻める為には25歩しかない。羽生には死んでも25歩の9thなど理解できない時代。この25歩はいけない手と先輩が教えた。悪習は理論化不能。
48=37角成。いきなり何事かよく見れば桂を取って飛車角取りのY字固め。谷川はいつでも当家に愛される。6thからの駒アタリ奇数番1などないと当家はひとめであったが、ここでフンドシをみせてくれるところがニクイ。桂のサクリファイスできなり終盤へ。
52=57桂成。角切れば当然。
53=57金。この局面で後手指せると谷川が即断できる所がスゴイ。
このような進行を谷川ヴァイオレンスと前シリーズで名付けたが、何か物足りない。単なるレイプではない。学園暴力漫画ともヤクザ映画とも違う。死んだばかりのマーロン・ブランドの色気。谷川はゴッド・ファーザーであろうか?マーロン・ブランドというと地獄の黙示録。日本では目次録と変換される運命にある「黙示録」という言葉は実際「ヨハネの黙示録」にしか日本では使われない。こんな特殊訳語を考えた者は将来映画の標題になるなどとは思っても見なかったであろう。そこで日本のMBの死紹介同様、ゴッドタニーとしよう。
54=64歩。当家の理論ではこの偶数番はすでに寄せナンバー。
以下ゴッドタニーなら絶対寄せきるとこの手を見ただけで解る。
そこでざっと棋譜を動かすとスゴイ。本家ゴッド・ファーザーなど越えている。ここまでやるかという殴り殺し。これを映画にしたら北野武も裸足で逃げ出すほどの凄まじさ。しかも陰惨ではなく理論通りのフィナーレ突入から始まったところが素晴らしい。心臓が飛び出る棋譜。
ところがここまで見せておいて映画「ゴッドタニー」は途中で撮影中止となった。なんかおかしい。こういう所は大抵羽生が指摘しているはずなので重複するといけないのでここで最強羽生将棋を見る。やはり谷川の緩手を指摘していた。まず羽生は自己弁護から始める。あの谷川ヴァイオレンス37角切りから57桂成が前例がある局面と釘を刺すところから始まる。セコイ解説者。前例など関係ない。谷川はそれをマネしたのではなくそれで後手勝ちと思っているから指している。逆に羽生はそれで先手勝ちと思っているからこの手を指させたかというとそこが大違い。当家の理論では羽生がすでにおかしい。悔しかったら偶数番原理を貴様が証明するべき。羽生の弁解は73手め78同飛ではなく78同玉で難解。コイツは本当に卑怯者。だったらそのように指せばよい。それが出来なかった理由は57桂成を軽視した為。桂損で後手が攻めることなどできないとタカをくくってただけ。谷川はそれができると確信しているから角切りから57桂成が実際に指されている。それを「前例がある」などと一言で済ます羽生は最低の男。前例があるなら貴様の指し手はなんだ?
それとも最強羽生将棋はアカの他人が書いたのか?
ならばそれをハッキリ自分で公言するべき。解説者の名前はどこにも書いていない。だから羽生が書いたことにされても貴様に文句は言えない。「羽生は後に自著で述べている」との一文があるが、ならば羽生は谷川57桂成を知らなかったということになる。今でも記者が「ここまで前例がある局面」などと書くことがよくある。だから何だと言うのであろう?その前例がある局面を貴様たちは本当に理解し賛同して自分達の将棋に導入しているのか?
羽生。嘘つくな。貴様を粉飾している隣のバカは貴様のことなど少しも理解していない。だから誤解されてアタリ前。
感想戦では恐らく102手め47飛成ではなく76銀打ちで決まりと結論されたはず。こんな所は読んでもマシュダ一家論理上無意味。すでに54手めから寄せのため。


1992.11.18-19第5期竜王戦第3局
谷川VS羽生 
相矢倉37銀 神の手3rd
No: 5759 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/07/04 Sun 00:05:59

1992.11.18-19第5期竜王戦第3局 谷川VS羽生
開始日時:1992.11.18-19
棋戦:第5期竜王戦第3局
戦型:相矢倉37銀
場所:長崎県「長崎プリンスホテル」
先手:谷川浩司 竜王
後手:羽生善治 王座

▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀
▲5六歩 △5四歩 ▲4八銀 △4二銀 ▲5八金右 △3二金
▲6七金 △4一玉 ▲7八金 △5二金 ▲6九玉 △3三銀
▲7七銀 △3一角 ▲7九角 △4四歩 ▲3六歩 △4三金右
▲3七銀 △8五歩 ▲3五歩 △同 歩 ▲同 角 △4五歩
▲7九玉 △5三銀 ▲8八玉 △4四銀右 ▲6八角 △5三角
▲4八飛 △3四銀 ▲3六歩 △3一玉 ▲4六歩 △同 歩
▲同 銀 △4五歩 ▲3七銀 △2二玉 ▲1六歩 △9四歩
▲1五歩 △9五歩 ▲2六銀 △7四歩 ▲3七桂 △6四角
▲1八飛 △3三金寄 ▲5五歩 △同 角 ▲5六金 △7三角
▲3五歩 △4三銀 ▲4五桂 △2四金 ▲4六歩 △6四歩
▲3八飛 △8四角 ▲3七銀 △3五金 ▲3六銀 △同 金
▲同 飛 △3三歩 ▲3七飛 △6九銀 ▲6三金 △7八銀成
▲同 玉 △5五歩 ▲5七金 △6五歩 ▲5三桂成 △同 銀
▲同 金 △5六歩 ▲同 金 △6六歩 ▲6七歩 △6四桂
▲6五金 △5七歩 ▲6四金 △5八歩成 ▲4一銀 △6八と
▲同 銀 △6七歩成 ▲同 飛 △6六歩 ▲3七飛 △5六角
▲6七歩 △5七金 ▲同 銀 △6七歩成 ▲8八玉 △5七角成
▲4三金 △7九馬


まで110手で後手の勝ち

第3局分析の前にハッキリ言う。11年前の羽生王座と今の羽生の序盤は態度が悪い。悪いところも人マネしている。そんな羽生を絶賛しても仕方ない。終盤などそのうちフィナーレ突入後は人間はバカにされるだけ。時代劇で殺陣の場面は似たり寄ったりだが、三船敏郎の居合い抜きを殺陣とは言わない。アレは森内ガチンコ一発の魅力。前局では角切り一発で決まってしまった。これは森内のガチンコ一発の魅力とはやや違う。森内は相手が動いた瞬間に斬る。谷川は相手が来る直前に斬り込む。谷川ヴァイオレンスは王者の先制攻撃。森内は犯罪スレスレの過剰防衛として鑑賞することは出来る。これが毎回違うのがアテにならない連盟棋士。少なくとも前局までの分析でマシュダ一家理論には1分の隙も当家には発見できなかった。
この第3局は谷川が勝てば即竜王防衛決定なので読売は面白くない。そこで谷川に手抜きしろと命令したであろう。そこをまず抑えて読み始める。

01=76歩。これで谷川負けると解る。
05=66歩。今度は77銀をやらない。これは共感する。谷川らしい謙虚な気持ちというよりやはり羽生がみせた森下システムが余りに素晴らしく、しかも羽生ごときではそれが完全に把握しきれていなかったことが前局で判明したので、谷川が今度は挑戦する意気込み。
13=67金。これは挑発。谷川の羽生への痛烈な皮肉。
14=41玉。羽生は腰抜けでもいいんですと答える。
15=78金。許してやると気が変わる。
17=69玉。羽生が怯えているのに堂々と最善手。
25=37銀。谷川の色気。これは森下システムの主旨とは違う。先攻するという明解な手。反動も大きいので後手はこの能動的な手を見て戦略が練りやすくなる。すでに2ndの状態の為、3rdを作らせるか自分で作るかという選択肢から作図。
26=85歩。羽生はいきなり自分で3rd作成。谷川より気が短い。この頃の羽生は序盤がひどすぎる。これを見ただけでウンザリする。こんなバカに負けてあげるのかと谷川も茫然自失であろう。
27=35歩。スゴイ。谷川は本当にスゴイ。これには頭が下がる。
これが第2局なら解る。「3rdからの駒アタリ奇数番1ですでに先手優勢を意識」となる。しかし羽生が余りにタコなのでそこまでする必要はない局面。なぜここまで谷川は羽生を叩きのめす必要があったのか?
こう考えてみる。この先本局を離れて駒組を進めると5thからの先攻権利を谷川がゲットし先手勝勢となる。森下の終盤レベルだと7thまで引き伸ばす必要があるが、谷川だと5thで勝勢にできる。しかし3rdでは谷川レベルでも羽生相手に勝勢にはできない。むしろ羽生にチャンスを与えてしまう。
以下はいい線まで見せたが分析対象外。谷川は神技3rdに挑戦して「ダメだこりゃ」がオチ。谷川のお株を奪う羽生の華麗な寄せと書いたクソは死んだ方がよい。35歩は谷川には無理と一言で十分。
気構えはゴッドタニーであった。だから35歩を八百長とは言えない。
内藤や今日の囲碁将棋ジャーナルのタコトラはタイトル戦手抜き局でそこさえ見ていない。谷川や森内は神の手に挑戦したということを見るべき。
特にタコトラ。コイツは婚約パワーはスゴイなどと当家をいきなりパクッテいる。これがかつてのあのタナトラ棋聖かと思うと涙もでない。
あのイカレル昔の棋聖は裂け目に何を見たか少しだけ期待した方が間違い。模範パパは息子の甲子園出場にしか興味ないらしい。


1992.12.01-02第5期竜王戦第4局
羽生VS谷川 相矢倉37銀 奢りの4th
No: 5760 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/07/04 Sun 00:58:18

開始日時:1992.12.01-02
棋戦:第5期竜王戦第4局
戦型:相矢倉37銀
場所:北海道「登別プリンスホテル・石水亭」
先手:羽生善治 王座
後手:谷川浩司 竜王

▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀
▲5六歩 △5四歩 ▲4八銀 △4二銀 ▲5八金右 △3二金
▲6七金 △4一玉 ▲7八金 △5二金 ▲6九玉 △3三銀
▲7七銀 △3一角 ▲7九角 △4四歩 ▲3六歩 △4三金右
▲6八角 △7四歩 ▲7九玉 △6四角 ▲3七銀 △3一玉
▲8八玉 △8五歩 ▲2六歩 △2二玉 ▲1六歩 △5三銀
▲1五歩 △9四歩 ▲1八香 △9五歩 ▲3八飛 △4二銀右
▲4六銀 △7三桂 ▲3七桂 △2四銀 ▲2五桂 △4五歩
▲3七銀 △3三桂 ▲4六歩 △2五桂 ▲同 歩 △同 銀
▲2八飛 △4六歩 ▲6五歩 △同 桂 ▲2五飛 △7七桂成
▲同 角 △3三桂 ▲6五飛 △4七歩成 ▲2六銀 △4四歩
▲3五歩 △9六歩 ▲同 歩 △9八歩 ▲同 香 △9七歩
▲同 香 △同角成 ▲同 桂 △6四香 ▲同 飛 △同 歩
▲7三角 △9二飛 ▲9五香 △7二飛 ▲9一角成 △5七と
▲同 金 △7五歩 ▲同 歩 △2八飛 ▲7六銀 △1八飛成
▲6四馬 △6一香 ▲6三歩 △5三銀 ▲4六馬 △6三香
▲6五歩 △2九龍 ▲3四歩 △4五桂 ▲同 馬 △7五飛
▲同 銀 △7六歩 ▲2四桂 △9九銀 ▲9八玉 △7七歩成
▲3二桂成 △同 玉 ▲3三飛 △同 金 ▲同歩成 △同 玉
▲3七香

まで115手で先手の勝ち


13=67金。羽生の皮肉は二番煎じ。谷川には及ばない。
25=68角。谷川のように限界線を超えることは許されない。谷川が最初に見せた68角は壮絶な葛藤。この68角は妥協。
同じ手でもいつどのような時に指されたかで意味が全く違う。だからこの68角は面白い。ただマネした者にはソレなりのモノしか与えられない。
谷川は最初に68角で葛藤した為に前局では限界に挑戦する原動力を得た。羽生にはそれさえない。
26=74歩。スゴイ。当家は谷川をベタ褒めする気が毛頭ない。それでも指し手にソレを見る。
27=79玉。68角を双頭手にする手と見たいが緩手。谷川がすでに3rd作成したので神への挑戦2を見せつけている。羽生はコイと言うより腰に力が入らない手がこの79玉。
28=64角。さすがに駒アタリ奇数番1作成に74歩は選択できなかった。それは先手でも成功しなかったのだから後手でできるはずがない。それでもセオリー通り奇数番1。
29=37銀。これで森下システムのモロハの剣はヒフミの件となる。
30=31玉。これは受けの手ではない。下手に動けばすぐに攻めかかるゾと言う脅し。31玉なら谷川ヴァイオレンスが有り得る。怖い手。
31=88玉。怖くて何もできない証し。
32=85歩。緩手。この4th作成はおかしい。最善は94歩。
33=26歩。怖いので様子見。羽生は臆病。谷川を信用しすぎ。
34=22玉。85歩が谷川にも緩手であるらしいと認めた証拠。
まったく当時の谷川羽生は何をやってんだか自分達でもわからないであろう。
35=16歩。羽生優勢直前。
36=53銀。谷川も諦めた。
37=15歩。5th作成完了。すでに後手に攻めはなくあとは先手の攻撃が優勢を導ける構造。
38=94歩。緩手。おそらく谷川は羽生がこれを受けてくれると期待した。ここで6th作成するバカはいねーよ。
39=18香。セコイ手。羽生らしいが緩手ではない。
40=95歩。アホ。これで先手に7th作成権利を完全譲渡し先手が勝勢を導ける局面。あとはソレを待つだけ。
48=45歩。敗着になるかもしれない。理由はふたつ。
1=6thからの駒アタリ奇数番1の為に成功しない。
2=銀を引かれて後手に手がなければ先手に7thをプレゼントしただけ。

50=33桂。羽生がプレゼントした7thアタック。理論上有り得る。他には歩の突き捨て4箇所が該当。どれもハッキリしないので谷川らしい消去法。
51=46歩。ここが問題。これは7thからの駒アタリ偶数番2。
52=25桂。逆行駒アタリ偶数番2で桂得。
53=25同歩。連動駒アタリ偶数番2で桂損解消。
54=25同銀。1歩得で一段落したようでもGNは残った。
55=28飛。連動駒アタリ偶数番2で銀当て。
56=46歩。GN解消。歩成をみせる連動手。同銀なら36銀で後手勝ち。
57=65歩。谷川が羽生にプレゼントした駒アタリ奇数番3のラッキーナンバー。これで先手優勢。羽生が頭を使ったのではなく谷川が自分で操作した局面。そして谷川さえ操ったのが遡れば32手めの85歩と言う谷川さえ意味不明の手。だっからここで4th作成なんて貴様等にできっこねーの。
前回ゴッドタニー2があまりに過激な為撮影中止となったが、急遽「怒りのブーハ」に差しかえて上映された。


1992.12.13-14第5期竜王戦第5局
谷川VS羽生 角換わり腰掛銀同型 
歩損逆行奇数番
No: 5761 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/07/04 Sun 02:50:25

第5局分析前に第4局追記。
第4局分析後最強羽生将棋を読むのを忘れていた。今ざっと読む。
第4局も谷川の情けで勝たせて貰ったと羽生が書いている。
49手めに同銀と取るべきと言うのが彼らの結論。羽生は自分で37銀引きは腰抜けだったと書く。
当家の実況&分析ではこの49手めがなぜか抜けていた。
なぜだろう?この局面を見たときにまったく別の将棋を思いだしていたような気がする。これを同銀と取る場合はその将棋を扱う時にしよう。
終盤は谷川が勝ちを何度も逃したと羽生が素直に告白している。
谷川圧倒的な2連勝で迎えた第3局はゴッドタニー撮影中止命令。そして第4局は谷川が腰抜けブーハに駒アタリ奇数番3を与えて勝ちにしたというのが当家の分析であった。
では第5局を見る。

開始日時:1992.12.13-14
棋戦:第5期竜王戦第5局
戦型:角換わり腰掛銀同型
場所:三重県「グランドホテル向陽」
先手:谷川浩司 竜王
後手:羽生善治 王座

▲7六歩 △8四歩 ▲2六歩 △3二金 ▲7八金 △8五歩
▲7七角 △3四歩 ▲8八銀 △7七角成 ▲同 銀 △4二銀
▲3八銀 △7二銀 ▲4六歩 △6四歩 ▲4七銀 △6三銀
▲6六歩 △1四歩 ▲1六歩 △9四歩 ▲9六歩 △5四銀
▲5六銀 △4四歩 ▲5八金 △5二金 ▲6八玉 △4一玉
▲7九玉 △7四歩 ▲3六歩 △3一玉 ▲3七桂 △7三桂
▲2五歩 △3三銀 ▲4五歩 △同 歩 ▲3五歩 △4四銀
▲7五歩 △同 歩 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩
▲2八飛 △6三金 ▲6一角 △4三角 ▲同角成 △同 銀
▲7四歩 △同 金 ▲4五桂 △6五歩 ▲3四歩 △8六歩
▲同 歩 △3七角 ▲2九飛 △6四角成 ▲3三角 △7六歩
▲同 銀 △8八歩 ▲1一角成 △8九歩成 ▲6九玉 △8六馬
▲8三歩 △7七歩 ▲6八金左 △7九と ▲5九玉 △7八歩成
▲8二歩成 △6八と ▲同 金 △3六桂 ▲6一飛 △4一歩
▲5八玉 △7六馬 ▲4七玉 △3五銀 ▲5五馬 △4八金
▲3七玉 △4九馬

まで92手で後手の勝ち

角換り腰掛け銀となる。これは困った。矢倉でここまで酷評すれば角換り腰掛け銀では殺しかねない。そこでなんとか当家もアホのフリをしてみたい。しかし角換り腰掛け銀で先手が谷川となれば思わず腰が動いてしまう。何を言うかわからないが11年前の棋譜なので当時の谷川を対象にしているのだと肝に銘じていただきたい。
15=46歩。緩手。羽生は腰抜けと谷川が嘲笑。これは間違いない。丸山でもそう言う。
16=64歩。腰抜けで結構と開き直る羽生。
19=66歩。腰抜け野郎にはこれで十分。
20=14歩。一瞬唖然。直後に怒りが込み上げる。これはエキセントリックでもない。単に自分の棋譜に前例がないことを自慢しようとする悪ガキ。
21=16歩。当然のブランコ後進で3rd作成。
22=94歩。4thもそちらでドーゾと言う誘い。もし昨年渡辺明が王座になって今年竜王挑戦者になったらこのブランコ挑発はやるかもしれない。
23=96歩。谷川甘すぎ。
24=54銀。おかげで後手に先攻権利仮申請を提出される。
25=56銀。65歩を阻止しただけの手に見えたら健全な神経。このアイコ仕掛け銀は先手が3回目のブランコ後進を引かされた構造。局面をみてはいけない。どのような順番でこの局面に至ったかを見ないとナンバーが正視できない。構造とはそう言うもの。谷川が三回目のブランコ後進運動を後手に強いられている。
26=44歩。腰掛け銀完全四辺形を5thで作成完了。
27=58金。これがブランコ後進3のツケ。
28=52金。疑問。41玉が最善。
29=68玉。谷川助かった。羽生の緩手で帳尻あわせ。
30=41玉。ソレ先にやれっちゅーの。
31=79玉。羽生のせいでもう見る気がしない。
32=74歩。谷川が36歩を突かないので自分が突く。
33=36歩。谷川はこれを7thで突きたい。谷川は奇数番型棋士なのでね。
34=31玉。これはこの局面においてよい手ではないが商業将棋ではすでにこれしかない。これは飛車先歩の関係。つまり銀の位置の斥力が玉にどのように作用しているかをみるべき。するとこのブランコ後進は損な手。
35=37桂。後手の玉のブランコ後進の隙に乗じる作戦中枢。
36=73桂。タコ。当家なら殴り殺す。
37=25歩。谷川は優しい。
38=33銀。優しさを甘受。
これで例の局面となったなどとお世辞にも言えない。しかしそのようにして緩手を舐めあってここまで来た。だからこれを想定局面などということ自体おこがましい。この程度の力士が傷を庇いあって猿真似してここまで来ただけ。だからこの先もどの程度のモノか察しがつく。
ハッキリこの先は見たくない。貴様等はカッコつけたいだけ。

しかし何度みても飽きないうっとりする局面。神経が麻痺する。ここから見えない華が咲き狂っている。なんと言えばよいか。
ここに至るまで完全に肉体を制御し得なければこの先は麻薬中毒になるかもしれない。
39=45歩。谷川なら当然に見えるが事実は逆。谷川の将棋ではこの仕掛けが唯一例外の偶数番原理発動。そこで今日はこう考えて見る。谷川には偶数番原理の将棋は指せない。ならばこれは横歩取り後手と同じように故意に歩損して攻める将棋と思考すればよいと。
つまり最初の仕掛けは仮想ナンバーと思考する。あるいは0ナンバーでもよい。
40=45同歩。これで先手は1歩損となり7thへ逆行する。ここから始まると見るのが奇数番原理の思考法。1歩損で7thの権利を買ったと言うこと。名付けて「歩損逆行奇数番」。
41=35歩。この歩を取れば後手壊滅。これがGN2となる。GN1は無論45地点。谷川は当時このふたつが先手の権利と自惚れていた。だからGN1が生涯自分のモノと自惚れ谷川ラインを必死に作成していた時期。
42=44銀。当然。
43=75歩。歩が獲得出来るので桂頭攻め。
44=75同歩。これで後手は2歩得だが実質1歩得と換算。1歩得は仮想ナンバーから発生したため。
45-49=28飛。もっと過激な丸山ラインはまだ登場していなかった。
50=63金。74歩を阻止。
51=61角打ち。直接には34角成を見せる谷川ライン。何度も作図されてきた駒アタリ偶数番。ベートーヴェンは自分が不得手な声楽曲の分野において何度も譜面を書き直した。かの有名な第九の歌詞の音韻さえ旋律のアクセントと違う箇所がある。谷川はこの偶数番が自分の本質ではないと気がついていない為に何度も書き直すハメに。
52=43角。最も素直に34角成を阻止。
53=43角成。61角にあたった偶数番消去。
54=43同銀。同金では23飛成なので当然。銀が下がった為45GN1が先手の権利として浮上。
55=74歩。GNを入れた駒アタリ奇数番3。
56=74同金。桂取り解消。これで後手3歩得。
57=45桂。ついに破綻。アクセントがちぐはく。
いろいろあった。なぜこの一連の谷川ラインがダメだったのか?
横歩取り全盛期を終えた現在の視点で見るとすでに詰みまで読める局面で方針がすべておかしかったと言うべき。序盤から全構造を洗わないと無理。途中からいくら組み立てても、発音ができない外国人が懸命に迎合している様にしか見えない。丸暗記しただけの数式はダメ。


1992.12.23-24第5期竜王戦第6局
羽生VS谷川 相矢倉37銀
 
No: 5762 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/07/04 Sun 04:00:26

日時:1992.12.23-24
棋戦:第5期竜王戦第6局
戦型:相矢倉37銀
場所:静岡県「起雲閣」
先手:羽生善治 王座
後手:谷川浩司 竜王

▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀
▲5六歩 △5四歩 ▲4八銀 △4二銀 ▲5八金右 △3二金
▲6七金 △4一玉 ▲7八金 △5二金 ▲6九玉 △3三銀
▲7七銀 △3一角 ▲7九角 △4四歩 ▲3六歩 △4三金右
▲6八角 △6四角 ▲3七銀 △7四歩 ▲7九玉 △3一玉
▲8八玉 △8五歩 ▲1六歩 △2二玉 ▲2六歩 △7五歩
▲同 歩 △同 角 ▲4六銀 △4五歩 ▲3七銀 △6四角
▲4六歩 △同 歩 ▲同 銀 △4五歩 ▲3七銀 △5三銀
▲1五歩 △4四銀右 ▲1八飛 △7二飛 ▲4八銀 △4六歩
▲6五歩 △8二角 ▲1七桂 △2四銀 ▲2五桂 △8六歩
▲同 歩 △4七歩成 ▲同 銀 △3七角成 ▲4六角 △8七歩
▲9八玉 △4七馬 ▲9一角成 △2五銀 ▲8一馬 △7五飛
▲4五歩 △6九馬 ▲4四歩 △5八銀 ▲同 飛 △同 馬
▲4三歩成 △6七馬 ▲7九金打 △7七飛成 ▲同 桂 △8八飛
▲同金上 △同歩成 ▲同 玉 △8七金

まで88手で後手の勝ち


谷川は自家製ドブロクに酔って自分でコロンダ。第3局の挑戦が余りに贅沢であったことを思い知ったのが角換り腰掛け銀だったがそれがトップ棋士の宿命。谷川の心意気だけみせて貰えれば十分。
これで羽生が2連敗後の3連勝。谷川気質のおかげだが前局の角換り腰掛け銀は致命的。終盤以前の問題。だから谷川を唆すジャーナリズムは怖い。羽生でも谷川が無理攻めすると最初から解っている。誘えば乗ると。コイと言えばフルチンで来ると。
谷川はジャーナリズムに躍らされて絶大な自信をもってしまった?
当家は前局角換り腰掛け銀の敗北をそうはみない。あそこまでこだわると別なモノが生まれてくる可能性が高い。

相矢倉37銀再構築。
32=85歩。 しかし進歩がない。矢倉では雨漏りをリフォームしているだけ。しかも悪徳業者につかまったボッタクリ進行。
36=75歩!角換り腰掛け銀における偶数番原理の存在が谷川の潜在意識を動かした。これは4thからの仕掛けなので谷川将棋ではない。
39=46銀。羽生はタコ。
40=45歩。谷川らしさを引き出す3rdの奇数番1となった。
41=37銀。取れば44歩打ちで銀が死ぬので当然の退却。
42=64歩。谷川は半信半疑。
43=46歩。羽生も谷川のマネしたい年ごろ。ところがこれはカッコだけつけた大悪手。敵に1歩持たれてからの4thの仕掛けはダメ。
44=46同歩。谷川半信半疑2。
45=46同銀。島研メンバーの悪癖。当家なら48飛で勝負。
46=45歩。またしても谷川らしさを引き出す3rdの奇数番1。
47=37銀。すでに先手の指す将棋でない。羽生はこの局面まで指せると勘違いしている。
48=53銀。谷川完勝体勢。不思議なこともある。前局の角換り腰掛け銀の魔力が生んだ偶数番原理が谷川に侵入し、ついには羽生が共振運動で狂った。
49=15歩。羽生が狂った記念碑となる4th
50=44銀。谷川すでに負けようがない。
51=18飛。酷いあがき。
52=72飛。いきなり斬る準備。
53=48銀。怯えながらじっと待つ羽生。
54=46歩。谷川半信半疑3。この位までもらって席をたったであろう。
55=65歩。羽生の狂気続行。記念碑の4thが便所のラクガキとなった瞬間。 羽生は不思議な国を旅していると勘違いしている。
56=82角。羽生の82角とはえらい違い。この82地点は必然の美。
57=17桂。行くしかない行かず後家。
58=24銀。お見合い相手は怖いオニイさんだった。
59=25桂。レイプされる覚悟で会場へ。
60=86歩。5thからの駒アタリ奇数番1。谷川必勝ナンバー。
以下本当にレイプされてしまった。
その後ボロボロにされて故郷に帰ったレイプ後家は日記にこう書いている。
「74手め45歩を無視されるとは思いませんでした」
まったく反省していない羽生。すでにやり終わったあとは殺すしかない局面。


1993.01.04-05第5期竜王戦第7局 前篇
羽生VS谷川 角換わり腰掛銀
 
ブランコ運動& 6th発動
No: 5764 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/07/05 Mon 00:26:32

開始日時:1993.01.04-05
棋戦:第5期竜王戦第7局
戦型:角換わり腰掛銀
場所:大阪「東洋ホテル」
先手:羽生善治 王座
後手:谷川浩司 竜王

▲7六歩 △8四歩 ▲7八金 △3二金 ▲7七角 △3四歩
▲6八銀 △6二銀 ▲4八銀 △6四歩 ▲4六歩 △6三銀
▲4七銀 △5四銀 ▲5六銀 △5二金 ▲5八金 △4一玉
▲6九玉 △7七角成 ▲同 銀 △4二銀 ▲6六歩 △4四歩
▲7九玉 △3一玉 ▲3六歩 △1四歩 ▲1六歩 △9四歩
▲9六歩 △7四歩 ▲3七桂 △7三桂 ▲2六角 △4三金右
▲4八飛 △3五歩 ▲同 角 △3四金 ▲2六角 △2四歩
▲4五歩 △同 歩 ▲同 銀 △同 銀 ▲同 桂 △4四歩
▲3七角 △6二飛 ▲7五歩 △8五桂 ▲7四歩 △7七桂成
▲同 桂 △4五歩 ▲7三歩成 △9二飛 ▲8三銀 △4六銀
▲同 角 △同 歩 ▲9二銀成 △4七銀 ▲同 金 △同歩成
▲同 飛 △5八角 ▲7一飛 △2二玉 ▲4八飛 △6七金
▲5八飛 △同 金 ▲7六角 △5九飛 ▲8八玉 △5四桂
▲3五桂 △3三金引 ▲6七角 △6六桂 ▲2三銀 △同金寄
▲同桂成 △同 金 ▲同角成 △同 玉 ▲2一飛成

まで89手で先手の勝ち

それにしても前局の74手め69馬を光速の寄せとは良く言う。87歩と言う楔歩が見えないのであろうか?羽生がタコなだけであった。
さて最終局となった。すでにこの七番勝負第6局までの内容だけでも誰でも谷川ファンとなって当たり前。100年後の鑑賞者でさえ間違いなくこの七番勝負の今までの経過を見て谷川ファンになる。羽生は最終局で勝っても負けてもいい将棋を見せないとそれこそ地獄で見放される。
最終局をこれから見る。
しかしすでに分析開始後丸一日経過してしまった。当家も疲労している。何言うかワカンない。
誤植はあとで直して貰おう。
見れば羽生が先手になっている。振り駒では羽生を先手とするのが将棋連盟。記録係は東京寄りと言ってもよい。一度記録係の所属が東京本社か関西支社か調べて一覧表にしてみたらよい。
そうこうしているうちにNHK杯で中井が秀司に圧勝してしまった。
最終局までの道筋は当家でもかように遠い。6から7へのナンバーがひとつ抜けたのはこのNHK杯分析の分。

羽生はどうして先手番ばかりもらえるのか?
組織のスターは一人で良いからである。その一人に全員が金魚のフンのようにぶら下がるとカネになると彼らは言っている。北極星がふたつあっては困ると思っている。

初手76歩に谷川は84歩。矢倉にしてみろと谷川は言う。
3=78金。角換り腰掛け銀にすると羽生。逆に言えば角換り腰掛け銀が怖いから横歩取りでウォーミングアップしていたのが中座飛車全盛時代。角換り腰掛け銀の後手は負けやすいと言う経験値が大きい。そしてこの2年間で角換り腰掛け銀が再び指されるようになった。この78金で全棋士から後手番戦略の期待を一身に受けた谷川。
4=32金。角換り腰掛け銀を受けて立つと。しかしそちらも飛車先だけは突けと。
5=77角。矢倉もあるカモと谷川の気合いを外す羽生。
6=34歩。できるならやってみろと谷川。
7=68銀。兄貴に叱られ角換り腰掛け銀で。
8=62銀。谷川に羽生のケレンはない。72銀からの棒銀示唆もない。ここで42銀もある。先手から角交換させて22同金の壁金をどこかで戻すのに後手も1手費やすので手損はない。角交換しないなら33銀で後手が矢倉にしてしまう。すると68銀が困る。しかし谷川も羽生が88銀とはしなかったのでここは正面を見る。
9=48銀。先手の棒銀はないと自ら公言する手。飛車先を突かないで36歩から後手の34歩を狙うと見せかける。
ブランコ第1運動
10=64歩。ブランコ前進1
11=46歩。ブランコ後進1
12=63銀。ブランコ前進2
13=47銀。ブランコ後進2
14=54銀。ブランコ前進3
15=56銀。ブランコ後進3

なぜ腰掛け銀へのブランコ運動が三回も交互に行なわれすべて先手が後手を引いたのか?羽生は後手の戦略を見極めようと26歩を突かない為。だから谷川も自分から角交換せずに前進運動を3回得た。これを先手の誘いと見るか、後手の主導権へのリズムと見るかが勝負の呼吸。
ブランコ運動と時計の振り子運動は違う。ブランコ運動は徐々に大きく振れる。すると自分の力は慣性の法則に吸引される。最初の運動は自分の意思のようでも運動を繰り返すとやがて自分の力は少しで済む。
16=52金。ブランコ前進4
17=58金。ブランコ後進4
18=41玉。ブランコ前進5
19=69玉。ブランコ後進5

20=77角成。ここで行く。もし端歩をブランコ運動に入れるとブランコ7まで行くがそれは2ndを作成してしまう。後手は42銀と上がる1手で再び後進運動を強いられる為にその直前に2ndがあると先手に先攻権利の選択肢が増えてしまい不利。
23=66歩。羽生が1st作成。
24=44歩。谷川が即時2nd作成し腰掛け銀の四辺形完成。ここで見るべきは先手が3rdを即時作成できる箇所が一箇所であるのに対して後手には2箇所あるということ。飛車先歩を先手が突いていない分が後手に選択肢ひとつ増やしている。
ブランコ第2運動
25=79玉。第二ブランコ前進1。
26=31玉。第二ブランコ後進1。

27=36歩。羽生が3rd作成。なぜここで先手が切り札を出すかと言うと飛車先歩を突きたくない為。
28=14歩。第二ブランコ前進2。ならば4thへ誘うのみ
29=16歩。第二ブランコ後進2。素直に従う羽生。
30=94歩。第二ブランコ前進3。
31=96歩。第二ブランコ後進3。

上記のふたつの大きなブランコ第1運動と第2運動は連動運動として5-3に分割された。ところがブランコ第2運動では1-2の間に27手め36歩がスィング前進1のパッセージとして挿入されている。
32=74歩。ここで初めてスィング後進1が後手に顕在化。
即ち先手がすべて後進運動であったはずのふたつの大きなブランコ連動の中にひとつだけ3rd作成を果たした27手め36歩スィング前進1がすべての運動を逆転させたことになる。
33=37桂。第三ブランコ前進1。
34=73桂。第三ブランコ後進1。
ここでついにブランコ運動は逆転。そして羽生は飛車先を絶対突かないという当初の方針を貫くなら次の指し手は6thからの駒アタリ奇数番1しかない。


1993.01.04-05第5期竜王戦第7局 後篇
羽生VS谷川 角換わり腰掛銀
 
歩損逆行奇数番5th
No: 5765 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/07/05 Mon 01:53:31

35=26角打。不思議なこともある。この26角打はなぜか5日前の棋聖戦の手損角換りでも当家が思考回路に入れた筋。時は巡り巡って別な形で何かが噴き出す。我々のように一回分の短い人生のそのまたわずかな経験値でも不思議体験が何十回となくあった。これが千年単位ならば歴史は形を変えて巡っているはず。
なにが換らなかったのか?
それを見るのになぜ難解などと言うのだろう?
構造上一致する場面では指し手を限定しやすい。しかも6thからの駒アタリ奇数番1しかないとすればこの26角打のみ。45地点のGN作成&作動後、後手から37角と打たれては困るのでこの角は双頭手として打たれる。
角換り腰掛け銀のノーマルテンションでは8thからの仕掛けだが、この26角打は4手分速いハードテンション。小学1年生に足し算させても帳尻は合う。
36=43金。後手は浮いた44歩を死守するか放置して駒アタリ偶数番を作成する以外にない。しかし65歩の駒アタリ偶数番作成はいきなり44角から連動手の嵐を喰らいよろしくない。そこで33銀か43金、43銀しかないが谷川は43金とした。これは次に45歩のGN作成から先手がいつでも歩を入手できるために75歩という攻め筋が連動手として発生する構造。この75歩には放置するか63金or63銀下げで受けるしかない局面。33銀では45桂跳ねのアタリがきついので谷川は63金の受けは放棄して43金にした。
これは捨て身の双頭手。63金受けを放棄しつつ45歩にはすぐに同歩と取らずに33銀連動手で45地点のGNを後手の権利に変換しようという野望。
37=48飛。それさえ許さないGNへの投資。これが飛車先不突きの融通性。
38=35歩!どう見ても悪手にしか見えない。そもそも先手の仕掛けは無理筋のナンバー。そのナンバーをそのまま引き継げば悪手で握手する絵にしか見えない。後手のGNは無論65歩だが自分の畠を耕さないで敵の利権の地へ侵入するとは一言で谷川は野蛮。ワクワクしてしまう。
39=35同角。タダの歩なので喜んで食べる。
40=34金。谷川ラインは実に明解。思わず唸る。1歩損したことでナンバーが先手の手によってひとつ減少し、これが5thからの有無を言わせぬ駒アタリ奇数番1となっている。谷川が好きな攻撃ナンバー。
41=26角。ここしか逃げる場所はない。17角はすぐに15歩を突かれ5thナンバー連動手を喰らっては1歩得どころではない。
42=24歩。次に25歩と突くという実にクリアーな手の連続。羽生はこの1手分で貰った手番を使い即時逆襲するしかない。
43=45歩。待望のGN作成。これで奇数番原理始動。先後同型ではこれが8thだが、こちらは5thの逆襲。これで先手優勢のはず。
44=45同歩。ここで25歩と角をいじめても44角と出られてしまう。歩切れでは後手崩壊。GNは礎石として最強ナンバー。恐らく谷川はこの歩を取るときに負けを覚悟したはず。
以下ざっと見ても後手は一方的にやられている。キチンと見る気がしない。分析はここまで。
谷川は羽生のジラシに耐えられずにひっかかった。
あの第3局で神のナンバーに挑戦した奢りの反動。今回羽生がハードテンション6thで挑発した為に谷川は5thで対抗できるはずと自前の血が騒いで43金から35歩を決行した。結果一発で勝ちナンバーは羽生の手に。
谷川はこの最終局で負けたのではない。第3局の奢りはすでに人間の限界を超えていたことを自覚するべきだった。
それでも谷川。凄い。ほんと凄い。一瞬何事かと頭を殴られるような眩暈を覚える。
谷川は今でもそのチャレンジ精神は棋界ナンバー1。
王位防衛しろ!