2004.02.08NHK杯 森内VS谷川 相振り 対称四間
猿芝居
実況&分析 マシュダ一家
実況No: 4061 No: 4063 No: 4069 No: 4071 No: 4072

2004.02.08NHK杯 森内VS谷川 相振り 対称四間 No: 4128 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/02/09 Mon 18:31:33

昨日のNHK杯は本日VTRでキチンと見た。やはり棋王戦を分析しながら横目で見ただけでは何も見ていないに等しいので昨日の当家の最終パンチラ感想は本日ご破算とする。羽生は信用できない。

棋戦: NHK杯
放映:2004/02/08
戦形:相振り 対称四間(=相四間)
先手:森内
後手:谷川

▲7六歩 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽4二飛 ▲6八飛 ▽5二金左
▲4八玉 ▽6二玉 ▲3八銀 ▽7二銀 ▲3九玉 ▽7一玉
▲6五歩 ▽3五歩 ▲5八金左 ▽2四歩 ▲8六歩 ▽2五歩
▲8五歩 ▽8八角成 ▲同 飛 ▽3六歩 ▲4六歩 ▽4四歩
▲3六歩 ▽4五歩 ▲同 歩 ▽5五角 ▲3七桂 ▽3三桂
▲8四歩 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽8四歩 ▲5六角 ▽2二飛
▲6四歩 ▽3五歩 ▲6三歩成 ▽同 金 ▲6四歩 ▽同 金
▲4六角 ▽5四金 ▲3五角 ▽4二銀 ▲8三歩 ▽5五金
▲4四歩 ▽5六金 ▲4三歩成 ▽8三銀 ▲4二と ▽2六歩
▲同 歩 ▽2七歩 ▲5六歩 ▽6六角 ▲5七銀 ▽8八角成
▲5三角成 ▽8二玉 ▲8五歩 ▽6二金 ▲4三馬 ▽8五歩
▲2七銀 ▽6九飛 ▲1六歩 ▽2八歩 ▲5九金打 ▽8九飛成
▲2八玉 ▽4五桂打 ▲同 桂 ▽同 桂 ▲4六銀 ▽5七歩
▲4八金寄 ▽7七馬 ▲6九桂 ▽9九馬 ▲4五銀 ▽7八龍
▲7五桂 ▽4七歩 ▲3八金寄 ▽4六桂 ▲6三歩 ▽7二金
▲6一馬 ▽4二飛 ▲6二歩成 ▽同 飛 ▲8三桂成 ▽同 玉
▲8四歩 ▽9四玉 ▲6二馬 ▽同 金 ▲9六歩 ▽3八桂成
▲同 銀 ▽6四角 ▲4六歩 ▽9五銀 ▲8三歩成 ▽3七歩
▲8二飛 ▽3八歩成 ▲同 金 ▽4六角 ▲3七桂 ▽9六銀
▲8四銀 ▽3八龍 ▲同 玉 ▽4八金 ▲同 金 ▽同歩成
▲同 玉 ▽4七歩 ▲同 玉 ▽5八銀 ▲4六玉 ▽4七金
▲投了

126手で後手の勝ち


13=65歩。対称四間において先手であることを最大限主張する森内の新作。角筋開通手が同時に64地点駒アタリ奇数番予備1を作成する。
14=対羽生戦でも見せた谷川の位取りへのバランス。
15=58金。突如6手めに対応するブランコ後進。無論疑問有り。
16=24歩。谷川にブランコ前進を許す。
17=86歩。直後にブランコ後進では新作はポスターだけのお披露目。
18=25歩。谷川ブランコ前進2
19=85歩。森内ブランコ後進2
これで位は双方ふたつ取った。森内の新作ポスター65歩に対して谷川36歩という構図。玉への響きは以下。
森内新作ポスター65歩=玉頭増5度
谷川直情夫婦喧嘩36歩=玉頭5度
当家実況で新作65歩にかゆい笑いを感じた由縁。すでに終盤の構図において谷川有利。
20=88角成。そのわずかな有利を信じて行く谷川。谷川は終盤だけを信じている為に早く終盤になればなるほど勝ちが見えてくる。だからと言って序盤のセオリーを無視できる程相手は甘くない。序盤のセオリーとは連動手を相手に与えないこと。88角成では同飛が連動手。羽生が幼児語で終始序盤解説で述べていたのはこのこと。互いに角交換はしたくないと。ところが森内はここで重大なことを見落とした。新作65歩は飛車の支えがあって駒アタリ奇数番予備となった。88飛で森内は手得をしたようでも64地点駒アタリ奇数番予備1を放棄したことになる。
森内はここで谷川が角交換しないと思って新作を組み立てたはず。それは羽生の言動からも伺える。羽生はこの20手めで以下の変化に魅力を感じた。

羽生が示唆する相振り先後同型 20手め▽4四歩
▲7六歩 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽4二飛 ▲6八飛 ▽5二金左
▲4八玉 ▽6二玉 ▲3八銀 ▽7二銀 ▲3九玉 ▽7一玉
▲6五歩 ▽3五歩 ▲5八金左 ▽2四歩 ▲8六歩 ▽2五歩
▲8五歩 ▽4四歩 ▲7五歩 ▽4五歩 ▲中断

これは20手めに谷川が▽4四歩として後手が千日手を望んだ場合に可能な変化。羽生はまずこの形に見とれる。20手めで相振りの先後同型は興味深い。ところが▽4四歩と後手が角筋を止めると78銀が先に成立してしまう。このブランコ前進は先手有利。
谷川が20手めに88角成と強引に手損しても新作65歩が空振りした為に谷川作戦勝ち。
22=36歩。ご存じ谷川ヴァイオレンス全開。作戦勝ちすればあとは終盤を目指す為に最も厳しい手を指すだけ。羽生なら待つ。新作65歩の空振りを解説できなかった羽生がこの手に一瞬驚くのは当然。
あとはしばらく羽生解説通り。
69=16歩。強い受け。28銀打なら堂々と同玉と取り以下の変化で森内勝ち。

▲1七玉へ逃げる変化

▲7六歩 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽4二飛 ▲6八飛 ▽5二金左
▲4八玉 ▽6二玉 ▲3八銀 ▽7二銀 ▲3九玉 ▽7一玉
▲6五歩 ▽3五歩 ▲5八金左 ▽2四歩 ▲8六歩 ▽2五歩
▲8五歩 ▽8八角成 ▲同 飛 ▽3六歩 ▲4六歩 ▽4四歩
▲3六歩 ▽4五歩 ▲同 歩 ▽5五角 ▲3七桂 ▽3三桂
▲8四歩 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽8四歩 ▲5六角 ▽2二飛
▲6四歩 ▽3五歩 ▲6三歩成 ▽同 金 ▲6四歩 ▽同 金
▲4六角 ▽5四金 ▲3五角 ▽4二銀 ▲8三歩 ▽5五金
▲4四歩 ▽5六金 ▲4三歩成 ▽8三銀 ▲4二と ▽2六歩
▲同 歩 ▽2七歩 ▲5六歩 ▽6六角 ▲5七銀 ▽8八角成
▲5三角成 ▽8二玉 ▲8五歩 ▽6二金 ▲4三馬 ▽8五歩
▲2七銀 ▽6九飛 ▲1六歩 ▽2八銀 ▲同 玉 ▽4九飛成
▲4八金 ▽2九金 ▲1七玉

森内谷川はこのような強い受けがひとめ。羽生は解説で16歩を予測できなかったがボケたのであろう。もともとは羽生エスケープ。放映日の棋王戦におけるナマ谷川は17玉が安住の地と思っていた。安住の地とは丸山の国では墓場。
71=59金打。森内の粘りが絶賛されているが褒めるなら16歩の方であろう。これもただ受けただけではない。手番を取るという明解な目的がある。
81=69桂打。
羽生は歩で受けると思ったらしい。桂打もひどいが受けるだけの歩打はもっとひどい。今期NHK杯最低の解説であった。歩を打つなら84歩

王手飛車1 84歩を放置する場合
▲7六歩 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽4二飛 ▲6八飛 ▽5二金左
▲4八玉 ▽6二玉 ▲3八銀 ▽7二銀 ▲3九玉 ▽7一玉
▲6五歩 ▽3五歩 ▲5八金左 ▽2四歩 ▲8六歩 ▽2五歩
▲8五歩 ▽8八角成 ▲同 飛 ▽3六歩 ▲4六歩 ▽4四歩
▲3六歩 ▽4五歩 ▲同 歩 ▽5五角 ▲3七桂 ▽3三桂
▲8四歩 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽8四歩 ▲5六角 ▽2二飛
▲6四歩 ▽3五歩 ▲6三歩成 ▽同 金 ▲6四歩 ▽同 金
▲4六角 ▽5四金 ▲3五角 ▽4二銀 ▲8三歩 ▽5五金
▲4四歩 ▽5六金 ▲4三歩成 ▽8三銀 ▲4二と ▽2六歩
▲同 歩 ▽2七歩 ▲5六歩 ▽6六角 ▲5七銀 ▽8八角成
▲5三角成 ▽8二玉 ▲8五歩 ▽6二金 ▲4三馬 ▽8五歩
▲2七銀 ▽6九飛 ▲1六歩 ▽2八歩 ▲5九金打 ▽8九飛成
▲2八玉 ▽4五桂打 ▲同 桂 ▽同 桂 ▲4六銀 ▽5七歩
▲4八金寄 ▽7七馬 ▲8四歩 ▽5九馬 ▲同 金 ▽同 龍
▲8三歩成 ▽同 玉 ▲6五馬 ▽7四歩 ▲8四歩 ▽同 玉
▲9六桂 ▽9五玉 ▲7七角

王手飛車2 84歩を取る場合
▲7六歩 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽4二飛 ▲6八飛 ▽5二金左
▲4八玉 ▽6二玉 ▲3八銀 ▽7二銀 ▲3九玉 ▽7一玉
▲6五歩 ▽3五歩 ▲5八金左 ▽2四歩 ▲8六歩 ▽2五歩
▲8五歩 ▽8八角成 ▲同 飛 ▽3六歩 ▲4六歩 ▽4四歩
▲3六歩 ▽4五歩 ▲同 歩 ▽5五角 ▲3七桂 ▽3三桂
▲8四歩 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽8四歩 ▲5六角 ▽2二飛
▲6四歩 ▽3五歩 ▲6三歩成 ▽同 金 ▲6四歩 ▽同 金
▲4六角 ▽5四金 ▲3五角 ▽4二銀 ▲8三歩 ▽5五金
▲4四歩 ▽5六金 ▲4三歩成 ▽8三銀 ▲4二と ▽2六歩
▲同 歩 ▽2七歩 ▲5六歩 ▽6六角 ▲5七銀 ▽8八角成
▲5三角成 ▽8二玉 ▲8五歩 ▽6二金 ▲4三馬 ▽8五歩
▲2七銀 ▽6九飛 ▲1六歩 ▽2八歩 ▲5九金打 ▽8九飛成
▲2八玉 ▽4五桂打 ▲同 桂 ▽同 桂 ▲4六銀 ▽5七歩
▲4八金寄 ▽7七馬 ▲8四歩 ▽同 銀 ▲8三歩 ▽同 玉
▲6五馬 ▽7四歩 ▲7五桂 ▽9四玉 ▲5五馬 ▽5九馬
▲同 金 ▽同 龍 ▲8三角 ▽9五玉 ▲7七馬

谷川の終盤は相変らず羽生解説並にひどい。すでに逆転して先手必勝。
99=62馬。森内はここで飛車を取った。冗談であろう。最初から谷川を勝たせる意図が丸見え。数秒の感想戦で森内はこの飛車取りが敗因とよくも述べたものであるが、言わなくてもバレている。これは森内のブラックジョークにしかみえない。康光の悪い影響であろう。
99手めは72馬と金を取れば勝ち。

王手飛車3 99手め72馬
▲7六歩 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽4二飛 ▲6八飛 ▽5二金左
▲4八玉 ▽6二玉 ▲3八銀 ▽7二銀 ▲3九玉 ▽7一玉
▲6五歩 ▽3五歩 ▲5八金左 ▽2四歩 ▲8六歩 ▽2五歩
▲8五歩 ▽8八角成 ▲同 飛 ▽3六歩 ▲4六歩 ▽4四歩
▲3六歩 ▽4五歩 ▲同 歩 ▽5五角 ▲3七桂 ▽3三桂
▲8四歩 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽8四歩 ▲5六角 ▽2二飛
▲6四歩 ▽3五歩 ▲6三歩成 ▽同 金 ▲6四歩 ▽同 金
▲4六角 ▽5四金 ▲3五角 ▽4二銀 ▲8三歩 ▽5五金
▲4四歩 ▽5六金 ▲4三歩成 ▽8三銀 ▲4二と ▽2六歩
▲同 歩 ▽2七歩 ▲5六歩 ▽6六角 ▲5七銀 ▽8八角成
▲5三角成 ▽8二玉 ▲8五歩 ▽6二金 ▲4三馬 ▽8五歩
▲2七銀 ▽6九飛 ▲1六歩 ▽2八歩 ▲5九金打 ▽8九飛成
▲2八玉 ▽4五桂打 ▲同 桂 ▽同 桂 ▲4六銀 ▽5七歩
▲4八金寄 ▽7七馬 ▲6九桂 ▽9九馬 ▲4五銀 ▽7八龍
▲7五桂 ▽4七歩 ▲3八金寄 ▽4六桂 ▲6三歩 ▽7二金
▲6一馬 ▽4二飛 ▲6二歩成 ▽同 飛 ▲8三桂成 ▽同 玉
▲8四歩 ▽9四玉 ▲7二馬 ▽同 飛 ▲8三銀 ▽9五玉
▲9六金 ▽8四玉 ▲7二銀不成▽投了

105手で先手の勝ち

解説の羽生には72馬が見えなかった。小学生でもわかる。しかし谷川が84歩に94玉と逃げた局面であのバカ涼子がここで96歩がないかなどと言った為に羽生の頭は混乱した。96歩を「アリマスアリマス」と感激している。もう解説は止めていただきたい。ここまでヒドイ猿芝居は見たことない。
以下は森内&羽生演出の谷川「光速の寄せ」
世間をダマスのはチョロい。森内は谷川の為に口を封印した方がよい。
上記変化では谷川は歩を三枚駒台に残して投了する。本譜の猿芝居で谷川は歩を1枚残した。羽生康光は歩を駒台に三枚残して詰み上げる。