羽生が千日手以外は先手負けと見切ったのは43手めの65同歩。
決して取ってはいけない歩を取ったからにはどの変化にも先手の勝機はないと諦めた証し。この歩を取ると先手の歩得継続確定となり後手は1歩しか入手できない。その歩を打開に使わせれば先手が逆転できる。だから後手も千日手を望む以外ないとの読み。羽生にしてみれば森内と違って望むも何も千日手以外に即負けの地点が42手めの局面。
羽生が底無しの力を常に発揮できる理由は、相手が想像さえしない悪手から千日手手順がみえる為。序盤でいくら優勢を築いてもご破算にされては作戦は盗まれるだけ。だから常勝棋士は1=千日手、2=終盤、3=おやつという順に好きになる。連盟将棋は勝敗だけで評価される土壌を村グルミで作ってきたので将棋関係者には誰一人としてそれを批判できない。

千日手模様となった時、ＮＮＫの衛星放送解説では解説の高橋道雄と飛び入りの木村一基が同一手順が繰り返されているかのような説明を行った為に視聴者はこの対局に嫌悪を抱いた。
この怠惰な解説者は71手めと63手めが全く同一であることを見落としている。森内は63手めの羽生の65同銀を見て本譜と同じように千日手が打開できる。ところが森内が棋譜でそれを確認したのが71手めであった。即ち羽生は森内に打開して勝ってくれと63手めで要請していたことになる。羽生のリクエストで森内は後手が勝てると思って記録用紙を何度も確認後打開したのが真相。千日手を望んだのは羽生ではなく森内。
ＮＨＫの中継は千日手に関して理解がない。村上アナウンサーは71手めの局面をハッキリ61手めと実況している。このアナウンサーは朝日オープンを「全日本プロ」と旧名で紹介したり、森内の4手めを「5手め」と言ったり基本的な間違いが多すぎる。高橋道雄と木村一基の対局者を蔑視した投げ槍な態度も同様。指し手を見ずに「自分は千日手は嫌いです」と滔々と述べるＮＨＫ寄りの醜い連盟棋士。呪われないうちにトットと失せろ。
森内は打開して負けたかもしれない。しかし羽生はこれ以上は指さないと千日手手順で森内に語った。だから森内は打開できた。棋譜にそう書いてある。

羽生の66金からの千日手手順は非常に興味深い。66金を確認した戦慄の瞬間を共有しただけで二日間ライブ観戦した甲斐がある。
天空の城ラピュタのミニマム音楽の開始。参照千日手をテーマにする場合
森内は局後千日手は仕方ないと述べた。それを千日手成立直前に変化させた羽生。金銀歩の要素だけで複相構造を奏でるのはチェスの終盤常套句。
ところ将棋の場合そこから勝ち変化が双方に作成できる。
羽生はマシュダ一家手順の45金でなく本譜変化からの45金でも勝機があった。これが竜王戦第5局分析で披露したクライゼル効果。
問題はその先。
この変化は本来の主題とまったくかけ離れている。
強いて言えば43歩不動明王の欠陥をクローズアップすること。羽生と当家の趣向は一致している。この光明のあて方は成田山に失礼であると。
デザイン上感興が湧かない。むしろ千日手の運動の方がアニメのミニマム音楽のように面白い。
羽生は一旦負けた将棋なので森内に素直に勝ちを譲った。ユニークな千日手手順なので記録に留めようということ。
第2局がますます楽しみとなる。

71手め65同銀で千日手回避の意思を後手に促した羽生に対して森内は約30分考え72手め64歩打で千日手打開。羽生はさらに諦め気味の千日手手順へ。森内は82手め47銀打で再度打開。83手め57金打で一挙に羽生は息切れ。67歩打+45金打のマシュダ一家手順は幻の盤外ホームラン。

棋戦：第62期名人戦七番勝負第1局
戦型：ゴキゲン向飛車
先手：羽生善治名人
後手：森内俊之竜王

▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽３三角
▲６八玉 ▽２二飛 ▲７八玉 ▽４二銀 ▲５六歩 ▽６二玉
▲５七銀 ▽７二玉 ▲６六歩 ▽８二玉 ▲５八金右 ▽５三銀
▲６七金 ▽７四歩 ▲２五歩 ▽６四歩 ▲７七角 ▽５二金左
▲８八玉 ▽６三金 ▲７八銀 ▽９二香 ▲８六歩 ▽９一玉
▲８七銀 ▽８二銀 ▲７八金 ▽７一金 ▲３六歩 ▽４四銀
▲４六歩 ▽５二飛 ▲９六歩 ▽５五歩 ▲同　歩 ▽６五歩
▲同　歩 ▽５五銀 ▲５六歩 ▽６六歩 ▲同　銀 ▽５六銀
▲５五歩 ▽６七銀成 ▲同　金 ▽６四歩 ▲５六銀 ▽６五歩
▲同銀直 ▽６四金打 ▲６六金 ▽６五金 ▲同　金 ▽６四銀
▲６六金打 ▽６五銀 ▲同　銀 ▽６四金打 ▲５六銀打 ▽６五金
▲同　金 ▽６四銀 ▲６六金打 ▽６五銀 ▲同　銀 ▽６四歩
▲５六銀 ▽６五金 ▲６七銀打 ▽６六金 ▲同　銀 ▽６五金
▲６七金 ▽５六金 ▲同　金 ▽４七銀 ▲５七金打 ▽５六銀成
▲同　金 ▽６七金 ▲投了

86手で後手の勝ち

終局19時50分
消費時間　羽生=7時間42分　森内7時間53分。（持ち時間各9時間）

羽生「そこまでやるんじゃ名人戦が泣く。清算して金打って」
森内「じゃ遠慮なく」
羽生「遠慮は泣かないか」
森内「結局67金打でしたけど」
羽生「45金なんてボクには無理」

羽生「34歩ではどーすんの？」
森内「やっぱ51角でしょ」
羽生「そっちがマシュダ一家手順でいーの？」

森内「そっちの金打？」
羽生「MF変化はマズイっしょ」
森内「久保手順になっちゃう」
羽生「歩の方取ってくんない」

森内「それより15角どう受けます？」
羽生「金打でいーんじゃ？」
森内「みなさん引いてますけど」

82手め47銀でNo: 4918手順回避。
森内「これでも45金やる？」
羽生「ソレこっちの筋悪53銀打といい勝負」

72飛変化にはもっと筋悪の53銀打で64金に当てる。金が逃げれば52銀不成がなんと角金取り。これでは主審もＨだったと認めるしかない。

44歩から51角の大転換。
飛車はついに72地点へ。
75歩から羽生の夢は消える。

74手目65金に28分消費し夕食休憩に。
消費時間　羽生=7時間13分　森内=7時間37分

MF変化X　45金
棋戦：第62期名人戦七番勝負第1局
戦型：ゴキゲン向飛車
先手：羽生善治+マシュダ一家Ａ
後手：森内俊之+マシュダ一家Ｂ

▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽３三角
▲６八玉 ▽２二飛 ▲７八玉 ▽４二銀 ▲５六歩 ▽６二玉
▲５七銀 ▽７二玉 ▲６六歩 ▽８二玉 ▲５八金右 ▽５三銀
▲６七金 ▽７四歩 ▲２五歩 ▽６四歩 ▲７七角 ▽５二金左
▲８八玉 ▽６三金 ▲７八銀 ▽９二香 ▲８六歩 ▽９一玉
▲８七銀 ▽８二銀 ▲７八金 ▽７一金 ▲３六歩 ▽４四銀
▲４六歩 ▽５二飛 ▲９六歩 ▽５五歩 ▲同　歩 ▽６五歩
▲同　歩 ▽５五銀 ▲５六歩 ▽６六歩 ▲同　銀 ▽５六銀
▲５五歩 ▽６七銀成 ▲同　金 ▽６四歩 ▲５六銀 ▽６五歩
▲同銀直 ▽６四金打 ▲６六金 ▽６五金 ▲同　金 ▽６四銀
▲６六金打 ▽６五銀 ▲同　銀 ▽６四金打 ▲５六銀打 ▽６五金
▲同　金 ▽６四銀 ▲６六金打 ▽６五銀 ▲同　銀 ▽６四歩
▲５六銀 ▽６五金 ▲６七銀打 ▽６六金 ▲同　銀 ▽６五金
▲６七金 ▽５六金 ▲同　金 ▽６五銀 ▲同　銀 ▽同　歩
▲６七歩 ▽６四金 ▲４五金打 ▽投了

87手で先手の勝ち

羽生「65金が今度は45金にならない？」
森内「67金を嫌って歩でそっちが受けるなら」
羽生「すると6筋からそのまま4筋へクライゼル効果が発生？」
森内「43歩保留の弱点をここで抽出する気？」

6筋の串団子がそんなに美味しいか？
ゴザの上でオイチョカブにしていーのかね？

深浦。森内を煽るな。反転65金変化などすでに当家で出す気さえしない。
これはすでに名人のダメな棋譜。無効試合にして作り直せ。名人の醜態を印刷するのは悪趣味。

羽生からの65金を嫌ってここで打ちたい歩を打つのに30分も無駄にした森内。後手からの65金変化とした。

羽生が惑わしているのは65金打の時。
森内畏れるな！

羽生は千日手を成立させる65同金とせずに71手め65同銀とした為に同一手順4回の千日手規定と外れた。手数が伸びるだけで千日手の双方の意思は同一。
なぜ羽生はここに至って闇を着るのか？
羽生を姑息な名人と呼ぶ前に、この65同銀に意外な顔をして記録用紙に見入る森内に注視。

NHKは午前中も午後も振り駒を「念入り」と何度も繰り返しつつ、記録係が駒を盤から取る肝心な場面を昨日放映の映像から削除している。あんな振り駒に勝負を賭ける者が納得するはずない。人様々な振り駒は加古の酒より臭い悪習。
森内は故意に千日手への道を選択。羽生とて余りに出来が悪いので無効試合とすることに同意。
悪習を露骨に強いられた棋士の反乱？
羽生の序盤不勉強もヒドイが毎日とNHKの欺瞞の方が悪質。

羽生が未練無いのは当然。ゴザ対局らしい。
羽生が66金とすれば打開は無理。諦めろ。

森内の後手番最強Ｗ駒アタリ奇数番1。躊躇も未練もない。

右ではなく左で取った。衛星中継に合わせた羽生演出。6時までに終わらせて頂きたい。羽生に勝機はない。千日手は有り得る。

残り時間　羽生=2時間53分。森内=2時間48分

森内が1時間も思考して奇数番連動手をここで選択すれば羽生は助からない。
同銀直なら攻めあいで玉砕。同銀右ならチャンスカード待ち。どうせ助からないなら玉砕手順が羽生。それが森内への信頼。すでに負けたのであとはいかに周囲が唸る見せ場を互いに目指すか。

そういえば中原が対局室に居た。
中原が先手なら喜んで金銀スクラムで穴熊を圧迫する「空中楼閣」を造営する。
久保。その怖さを控え室で語ってみろ。

羽生の攻めの主軸は後手の当初の切り札75歩を奪還する先手からの75歩。
しかし67金となっては最強銀冠も形無し。相手に銀ではなく金を渡したことでナナメゼットの形を96歩に求めたがすでに遅い。
昼の時点ですでに羽生の創作力は枯れていた。遡れば序盤ですでに気力を削がれた。故意の緩手と悪手でいい線まで森内が戻してくれたがあとは容赦しないであろう。

結局羽生でさえ攻めのデザインは半日で構築できなかった。
森内は飛車さえ交換すれば勝勢。6筋放棄で2筋3筋に相転化可能。
羽生の6筋は重すぎる上にうわずるだけ。振り飛車特有の主砲配置転換で森内プラン続行。

1歩損して手番を掌握したのでこれが森内の権利。先手最大の位を奇数番連動手で破壊する。

47銀成では羽生のみっつめの位取り85歩の余裕を与えてしまう。65歩の位の中枢を残しては闇夜に飛ぶ鳥。森内なら当然連動手維持。

すでに存在する駒アタリ奇数番を自分の持ち札に換算する駒アタリ奇数番換算手。羽生の忍耐。ハブデザインとしては妥協の産物。

2歩損を維持されては負けなので着実に歩を入手。歩切れからの1歩入手で連動駒アタリ奇数番維持。森内優勢。
ここで48手め66同銀とすると同金で歩切れの為に継続手なし。48手め66同銀同金以下57銀打の金歩取りには55金から64金で後手マズイ。もっと固く67銀打とされて46銀成から歩切れ解消すると78角の迎撃で後手シビレル。
羽生の狙いは金銀交換後、75歩+64銀ブチコミで上記変化同様65歩の位からの継続手。しかし手番は森内なので先受けできる。1歩有るのが後手の救世主。

羽生が最悪手を選択すれば44-47手めまでお子様ランチメニュー。

羽生は最悪手を選択。怪獣同士が決戦しているようなもの。
そのうちゴジラ映画で成田山を壊して頂きたい。

迷った時は基本に戻る。
この将棋は6手め康光&森内33角が輪郭を提示し、羽生が23手め77角で逆行相を目指した為。羽生は作戦負け覚悟で本譜を進行させ森内に攻めさせた。
すでに不利な局面を逆転させる最重要基本要素は77角と初日に述べた通り。77角は空間開放手から相転化手となった時に羽生は逆転する。

同歩ならば久保の言うとおり先手楽しいが24同角変化は後手飛車が再度22地点に戻り互いに2歩交換して、今度は2筋を後手にジワジワ圧迫される。
そこで16歩と14歩が挿入されても流れが先手に悪い。

昨年のマシュダ一家セオリーに慣れた様子。しかし同歩と森内が取ると仮定して37桂と言う所が万年振り飛車党らしいズルズル思考。
森内が同角と取れば37桂では先手負ける。

森内は向い飛車から中飛車にしてナカヒロ16歩の換算手に破れ去った苦い経験がある。あの1局で森内は竜王挑戦を阿部に譲って1年待つハメに。
ここで羽生の16歩は換算手として余りに雄大。その対となる最もフツーの手は65同歩だが、それは後手にプレゼントする駒アタリ奇数番1となり後手の攻めに弾みがつく。66歩など打たれては先手陣崩壊。駒アタリ奇数番原理だけで名人戦が終わってしまっては何の進歩もないということ。

37桂がこの局面ではもっとも派手な逆行偶数番。
96歩を双頭手に換算できる。
しかし角変換のラインが消えるのでデザイン上やや閉塞気味。

奇数番原理なら24歩+35歩。しかし森内は偶数番原理で来た。
逆行換算手なら手は広い。要は角。最もデザインが楽しい時間。
すべて羽生次第。

本局初の森内の故意の悪手。004.03.08&09王将戦第5局矢倉反地獄門本定跡55歩のように二人が故意の悪手三連チャンとするかは羽生次第。
あのような将棋を名人戦で見たいと総論で述べた通り森内の凄まじい気迫。
あの日森内は幻の57桂変化を逃して負けた。しかし今度は96桂そのものが羽生96歩に封印されている。新たな伝説は生まれるのか？

駒アタリ予備5からの駒アタリ奇数番1は即座に消すのがセオリー。

行くなら今しかない。94歩は駒アタリ予備偶数番となり1筋の端歩スィングで調整する以外ないが16歩-14歩の交換に羽生は付き合わずにイキナリ37桂で来る。52飛の欠陥を先手に即座に突かれては敗勢。
この55歩は羽生が誘った。それが96歩のＸの意味

ここで突くのが正解。羽生の自己修復機能は健全。受けの領域ですべて思考している証し。先に突くと緩手だが後手が来る直前で最終盤の玉の逃げ場所を確保して後手の攻めを誘う。この空間開放手は最強銀冠の最後の砦。95桂阻止となる変化ならば双頭手へ逆行相転化。95歩の攻撃手となればすでに逆転後のトリプル手へ。即ちふたつの芽をもつ最強の空間開放手。自陣駒アタリ原理で考察した通り。

昨日のマシュダ一家セオリー通り55歩が先の順。72飛からでは平等の歩交換原理でむしろ後手を引くので44銀を継続手にする為には55歩が先。銀冠となれば昨日から決まっている。
森内はここで一昨年向い飛車から52飛でナカヒロに負けた竜王戦を思い出したはず。
あの日のアポトーシスの波動2を。

羽生なら当然。ここで46銀は腰掛け銀の対称四辺形となり単純千日手。46歩変化が一番面白い。先手角の自由度を増す。相変らず後手が優位に立つが、ここまで組みあがれば名人戦らしい熱戦が期待できる。後手が優位である理由は攻めの組み立ての権利がある為。先手はそれを組み替える。羽生が最も得意な自己修復機能の領域。

ここは森内少し考えて当然。最強銀冠に後手が先攻するとウッチャリを喰らう。だから攻めの原理で55歩は受けの原理に撃退される。
羽生は森内が思考する間、指を舐め始めた。コレがでると羽生は絶好調。
羽生は36歩としたからには次にイキナリ35歩を狙っている。それを阻止する為に後手に55歩が用意されていたはずが、先手が銀冠では75歩が後手の継続手とならない。後手に穴熊に組ませた先手の権利はここでの36歩から35歩の継続手。35歩を阻止するために44銀で受けるのはアナグマのツケ。
タカミチは相変らずいい加減な棋士。44銀が積極的な手と誤解している。コイツは53銀を62銀からビッグ4にしたいそうである。こんな棋士をよくもＡ級に寄越したものである。それほどＢ１は不作。
山崎や渡辺明を解説者にしたらよい。

すでに後手の切り札75歩には最強銀冠で鉄壁の迎撃体勢なので今度は36歩が駒アタリ予備5を作成する攻撃手として有効。
タカミチやキムカズは封じ手どころかここでも96歩など読むタコ。封じ手で96歩など有り得ないと当家はハッキリ述べている。ここでも有り得ない。ここまで我慢して駒アタリ予備5も取れないような名人は過去にいない。タカミチなど名人は最初から無理。キムカズも変化作成で駒アタリ予備4からの仕掛自体を後手に作成して解説するようでは棋聖戦は無理。森内どころか久保にも勝てない。貴様は二度と出るな。

羽生の封じ手86歩はランチメニューなので30-34手めは自動的に付いてくるライスとサラダ。二人の指し手も早い。
今日の衛星中継オープニングは新勝寺の銅鑼入り。寺でモーツァルトのディヴェルティメントを演奏するよりはるかに深遠な響き。あれは鐘楼からではない。

丸田は封をバッサリ切る。封じ手開封で最も絵になるのは丸田祐三。
最もヒドイのは大内。駒を並べる前に封じ手開封しようとしたのが一昨年の竜王戦。封をバッサリ切れない立会人は信用されていない連中。
封じ手は86歩。妥当。作戦負けは仕方ない。むしろ銀冠で後半の自陣駒アタリ原理へ繋ぐのが最善。羽生の序盤は無茶苦茶であったが銀冠ならば名人戦らしい収束。羽生らしい攻防が期待できる。
森下の対振り飛車最強銀冠は当家でも分析したばかり。
参照=攻めの法則&受けの法則=駒アタリ奇数番原理&自陣駒アタリの原理

久保が封じ手86歩と言うのも当然。
36歩はひとめダメ。読んでもダメだった。羽生が30分損したのは仕方ない。名人戦は持ち時間が9時間なので封じ手時刻の関係。

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二日目

羽生が1時間半も封じ手に使ったが森内は直前の92香に1時間費やしている。すでに寄せの構図を選択する時間。封じ手に36歩でやったらどうかと言うリクエストがある。まず森内勝ち手順から。

コンセプト
1=封じ手を36歩とすれば35歩の仕掛けがあるので後手は先に1歩入手。
2=そこで本局の焦点となる森内74歩に意味を与える。即ち72飛から十字飛車変化が主軸。この変化前に16歩と14歩の1筋交換があると先手陣は壊滅。だから封じ手16歩は有り得ない。
3=先手は王手飛車を後手にかけさせて最後は歩の頭に打つ55角の合い駒で先手の緩手56歩をクローズアップ。

MF変化3
戦型：ゴキゲン向飛車
先手：羽生+マシュダ一家Ａ
後手：森内+マシュダ一家Ｂ
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽３三角
▲６八玉 ▽２二飛 ▲７八玉 ▽４二銀 ▲５六歩 ▽６二玉
▲５七銀 ▽７二玉 ▲６六歩 ▽８二玉 ▲５八金右 ▽５三銀
▲６七金 ▽７四歩 ▲２五歩 ▽６四歩 ▲７七角 ▽５二金左
▲８八玉 ▽６三金 ▲７八銀 ▽９二香 ▲３六歩 ▽７二飛
▲３五歩 ▽同　歩 ▲４六銀 ▽３六歩 ▲３八飛 ▽７五歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲３六飛 ▽７六歩 ▲５九角 ▽２五飛
▲２六歩 ▽７五飛 ▲投了

44手で後手の勝ち

これだけでは面白くないので見せ場を作りたい。それには後手の協力が必要。

MF変化4
戦型：ゴキゲン向飛車
先手：羽生+マシュダ一家Ａ
後手：森内+マシュダ一家Ｂ
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽３三角
▲６八玉 ▽２二飛 ▲７八玉 ▽４二銀 ▲５六歩 ▽６二玉
▲５七銀 ▽７二玉 ▲６六歩 ▽８二玉 ▲５八金右 ▽５三銀
▲６七金 ▽７四歩 ▲２五歩 ▽６四歩 ▲７七角 ▽５二金左
▲８八玉 ▽６三金 ▲７八銀 ▽９二香 ▲３六歩 ▽７二飛
▲３五歩 ▽同　歩 ▲４六銀 ▽３六歩 ▲３八飛 ▽７五歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲３六飛 ▽７六歩 ▲５九角 ▽２五飛
▲２六歩 ▽７五飛 ▲３七桂 ▽６五歩 ▲４五桂 ▽６六歩
▲３三桂成 ▽６七歩成 ▲同　銀 ▽３五歩 ▲同　飛 ▽同　飛
▲同　銀 ▽３八飛 ▲７八金 ▽３三桂 ▲３一飛 ▽７七金
▲同　桂 ▽同歩成 ▲同　角 ▽６五桂 ▲３三角成 ▽７七歩
▲同　馬 ▽同桂成 ▲同　玉 ▽２二角 ▲５五角 ▽投了
71手で先手の勝ち

この切り合い変化で後手は61金取りも放置し先手は54歩の頭に角を打つという王手で終焉。つまり森内は直接72飛から十字飛車変化では見せ場を羽生に与えるということ。相手の派手な手を殺す手が最も美しい。54歩と56歩の見合いを残して最終盤へ行くと魅力に欠ける。ポイントは順番に後手からの55歩と75歩。

先手からの36歩にはマシュダ一家変化では55歩を先に決めて72飛変化に相転化。55地点を閉塞させる為。後手82玉は角筋に弱いだけ。先手が26歩25歩にかけた2手を無効とする手順が74歩。タカミチも久保も言及しなかった。久保は知っていたフシがある。26歩変化でゴマカして解説していたため。タカミチなら本譜の25歩を26歩と勘違いしてバカ手順を披露して恥ずかしくないであろう。厚顔無恥が彼の取り柄。封じ手36歩変化では後手が駆使する駒アタリ偶数番原理が登場する。森内の92香はもともと羽生の36歩を誘った手。森内の三度目の誘惑なので羽生は乗らない。マシュダ一家理論では36歩そのものが駒アタリ予備5なので後手に先に仕掛けられる。75歩が余りに厳しいので先手は86歩からの銀冠が妥当。後手に穴熊に組まれても仕方ない。羽生はすでに序盤駒組の作戦負けを自認している。25歩もロクに突けず角交換も出来ない緩手の連続では森内に嘲笑されて当前。怒りっぽいタカミチも92香などフザケルナと控え室で言っているであろう。我々は爆笑する。森内は極めてユニークな棋士。

新勝寺境内にはケシの花が咲いている。 艶かしいゆがんだ茎。
久保は本局の形における康光開発33角に魅惑を感じたと言う。
33角に向い飛車の選択と角交換後の後手陣の隙がない為。
当家では康光の33角と言えば真っ先に2003/1/23&24王将戦2局羽生善治VS佐藤康光の24手めを思い出す。あの33角はゴキゲン中飛車における阿部の82玉をさらに上回る絶妙手であった。「生命体の鏡 」ゴキゲン中飛車として分析し、その後康光勝ち手順を作成した楽しい思い出。
http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/030124ohsho2W.htm
あの日の構想は夢見るような展開。実戦では挫折して日の目を見なかった。
本局で森内は2度のチャンスを見送った。羽生の緩手が目に余るので勝負を早めることもできた。
丸田祐三九段の「高野山の闇」の話はフツーに聞けば興味深い。夜道の参道は一寸先が闇。足を踏み外せば崖から落ちる。丸田は戦地の闇を思い出して怯える。升田大山第2戦まで見て疲労して帰宅。丸田は高野山の決戦のクライマックスを見ることはなかった。王将戦では「寺は寒かった」と語る丸田。
畏れや不満とはなんであろう？
外灯があったりエアコンが効いていれば畏れや不満はないのか？
同じ人間が同じ過ちを犯す。
羽生の9手め78玉を見届けるまで丸田の話さえなぜ軽薄に映ったか？
羽生は生まれたばかりの赤子のように指した。
森内への畏れ。先週も中座飛車で森内に負けて羽生は棋聖戦敗退。
羽生は着物ではなく闇を着ている。
闇は美しい。

ついに副立会いの久保登場。最初から出していただきたい。
森内とはＡ級順位戦で「相当な逆転負け」と言う久保。
「あの時勝っていれば自分が挑戦者でここにいたカモ」
おい。久保。その前に歯のヤニを落とせ。
久保の封じ手予想は86歩。
森内33角は康光が指した手として感動したことがある久保。30局ほどあると言う。
羽生の今日のやる気ない指し口では86歩は妥当。
当家もタカミチが言う36歩や96歩などでは変化作成などしない。前者はオシマイ。後者は無意味。端のスィングはすでに遅い。

初日消費時間　羽生=3時間54分。森内=3時間20分　羽生封じ手=１時間36分
持ち時間各9時間

5時から衛星中継。タカミチ解説はイモ。貴様は寝てろ。アッコたんが正しい。
羽生が29手め36歩なら森内は44銀などしない。いきなり55歩で羽生負け。
タカミチは64歩でマシュダ一家75歩変化も言えない腰抜け。しかも22飛向い飛車では54歩の継続手55歩が「ない」というタコ。飛車は振り直すので53銀が速い。それが33角の意味。

大爆笑。羽生が潜れないので森内が潜る。
初日から腸捻転となってしまう。森内ありがとう。

爆笑。羽生は75歩が怖くて潜れない。駒アタリ予備4からの仕掛けはないのに。

本譜が千日手並に退屈なので問題の22手め64歩をやめて75歩変化を作成。
この75歩は先手からプレゼントされた駒アタリ予備3からの駒アタリ奇数番1として後手から有効な仕掛け。

75歩MF変化1　96角変化
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽３三角
▲６八玉 ▽２二飛 ▲７八玉 ▽４二銀 ▲５六歩 ▽６二玉
▲５七銀 ▽７二玉 ▲６六歩 ▽８二玉 ▲５八金右 ▽５三銀
▲６七金 ▽７四歩 ▲２五歩 ▽７五歩 ▲同　歩 ▽６四銀
▲７六金 ▽７二飛 ▲８五金 ▽７五銀 ▲７四歩 ▽８四銀
▲同　金 ▽同　歩 ▲６五銀 ▽６四歩 ▲５四銀 ▽７四飛
▲６八玉 ▽５二金左 ▲４五銀 ▽６五歩 ▲同　歩 ▽８八角成
▲同　銀 ▽３九角 ▲３八飛 ▽２八金 ▲９六角 ▽３八金
▲７四角 ▽４九飛 ▲８三飛 ▽７二玉 ▲５四銀 ▽７三歩
▲投了

54手で後手の勝ち

75歩MF変化2　58飛変化
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽３三角
▲６八玉 ▽２二飛 ▲７八玉 ▽４二銀 ▲５六歩 ▽６二玉
▲５七銀 ▽７二玉 ▲６六歩 ▽８二玉 ▲５八金右 ▽５三銀
▲６七金 ▽７四歩 ▲２五歩 ▽７五歩 ▲同　歩 ▽６四銀
▲７六金 ▽７二飛 ▲８五金 ▽７五銀 ▲７四歩 ▽８四銀
▲同　金 ▽同　歩 ▲６五銀 ▽６四歩 ▲５四銀 ▽７四飛
▲６八玉 ▽５二金左 ▲４五銀 ▽６五歩 ▲同　歩 ▽８八角成
▲同　銀 ▽３九角 ▲５八飛 ▽７二銀 ▲５五角 ▽７三桂
▲１一角成 ▽６五桂 ▲５五馬 ▽６四金 ▲７五歩 ▽５五金
▲７四歩 ▽５七桂成 ▲同　飛 ▽同角成 ▲同　玉 ▽６六角
▲投了

60手で後手の勝ち

もし上記変化を避けると先手はジリ貧。森内が22手め64歩で溜めた理由は昨年の名人戦第3局「死者の舟」で当家のみが実況&分析で指摘した森内の敗因▲88玉に換る最善手▲68玉が羽生側に発生するため。今度は羽生の敗着となる▲68玉の泡踊りが昨年森内が逃した最善手とオーバーラップすることを潜在意識が嫌ったと見るしかない。森内がここまで緩めるとは。

ゴザの上で行う将棋らしい。これで先後ともに金に2手づつ使用。
14手めに対応する後手からのセカンドリクエスト。

玉移動のスィングにおいて羽生は後進運動。77角の角スィング後進で得た砂漠の水場。
ここに至り後手が駆使するべき手番換算原理に先手が手をそめ始めた奇妙な事態が顕在化。

森内の回想は向い飛車特有の飛車交換変化。
谷川を思い出していたであろう。
その場合1筋が先に動くがここで52金とした為に飛車交換を後手から仕掛けることはない。
これは67金へのブランコ後進。
名人戦らしい？
雄大か悠長かと問うならコレは64歩からの悠長な継続手。
森内は羽生が故意にスキを与えたと読んだ証拠が64歩+67金。

空間開放手。森内の緩手でこの手が逆行双頭手となれば羽生に逆転チャンスが発生。
谷川の場合故意の緩手は仕掛け後だが、仕掛け前の森内の緩手は羽生の戦意喪失度を見て回想した痕跡有り。

本局初の森内の緩手。この偶数番予備は手番換算原理のパッセージ。しかし羽生はすでに戦意喪失しているので奇数番原理の畳表で十分。
ここで64歩の駒アタリ予備4は36歩の誘い。羽生の36歩を逆行奇数番にする為の仕掛け。ところが羽生がアナグマを目指す場合36歩はない。しかも94歩の誘いにも乗らない。すると駒アタリ予備5を後手が獲得するためには94-95歩の2手必要。
これは胎蔵界の慈悲とは言わない。
なぶり殺し。

新勝寺奥殿？新勝寺にしてはどーもおかしい。畳の目にムラがある。
あのヘリなしの畳はよくみるとゴザだった。
畳を傷つけない為の苦肉の作もゴザの浮ついたヘリが放映されたのでは台なし。
和室に露骨なエアコンとゴザでは成り金趣味。
ゴザの上で金を動かすのは乞食。

36歩の偶数番には94歩96歩の交換で再度奇数番予備から後手の仕掛け確保。
3番から行くかシャネルの5番で行くかという違い。

出し遅れた証文。
これが森内にプレゼントした駒アタリ予備スリーナンバー。
ここからすぐに森内は仕掛けてもよい。
羽生からの36歩は偶数番予備。

森内独壇場。これで55+75のふたつの駒アタリ奇数番執行権利を確保。
64銀からの進出が余りに速い。羽生の反撃手は46銀が緩手となり間に合わない。玉移動が先手ハッキリ不利となる逆行相。初手76歩を狙うのが昨年来のマシュダ一家最強セオリー。

緩手の継続手を強いられる羽生。

境内で行なわれた羽生インタビューの声は余りに弱々しい。まるで人口肛門装着直後の患者のオナラ。
インタビュアーのＮＨＫ村上は「全日本プロと平行して・・・」などと言っている。朝日新聞の名前を出したくないＮＨＫのマニュアルであろうか？
朝日オープンと改名して3年経ったことを誰か村上に教えてあげたらよい。

これで駒アタリ予備3を獲得する権利は森内が掌握。

羽生は何も考えない。玉の異動先が初形88角で閉鎖されている為に指す手がこれしかない。これでは公開処刑。

これがトリプル手であるとわかるまでに阿部と康光の苦悩があった。

羽生の手に七福神まで笑い出した。これで森内の玉は逆行相転化して優位に。

ブランコ後進完遂。ここで手番が羽生に回ることが後手の主張。

これで金剛界変化消滅。
羽生もほっと一息。襖の天女を見る。あの鼓は子宮。

森内が示す胎蔵界マンダラの慈悲。
当家の荒霊はここで角交換後65角打で歩得して勝つ。
それが初手76歩と56歩の最初の欠陥となる金剛界手順。連盟棋士には無理。
かつて羽生のグランサタンに康光も指せなかった。

次に55歩と森内に位を取られたら53銀出からオシマイなので羽生はこれしかない。

成田山には「高雄マンダラ」を一千年ぶりに復元したタテ4.2ｍXヨコ3.95ｍの平成大マンダラがある。金剛界マンダラと胎蔵界マンダラの双頭画。
智慧と慈悲の対比。構成は以下。

金剛界マンダラ
1=大日如来
2=四仏
3=十六大菩薩等の37尊
4=八会+九会1461尊

胎蔵界マンダラ
1=9x9のフレーム
2=9尊。大日如来と四仏と四菩薩
3=12院四方配置=持明院-遍知院-蓮華部院-金剛手院-釈迦院-文殊院-地蔵院-除蓋障院-虚空蔵院-蘇悉地院-外金剛部院
4=今回の名人戦では寺側は文殊院を選択。その象徴が新勝寺奥殿の鼓を持つ天女。

永野英樹のブラームスソナタ第1番が余りに眠い。
名人戦VTRを何度も見た方が楽しい。
長岡裕也三段の振り駒は明解な八百長。
盤上の羽生の歩を表を上にして重ねて取り、手のオニギリ空間で表を上にしたまま狭く振って投げれば表が多く出るのは当たり前。
マトモな振り駒は駒を裏表交互に重ねてオニギリに納めてから高く振る。しかし振り駒の方法は記録係まかせ。しかも記録係は多額の報酬を主催紙から得て仕事している。だから主催紙まかせ。
毎日に限らず朝日でも羽生はトーナメントですべて振り駒で先手をもらった。これが八百長と思わない人々はすでに息のかかった人々。
だから振り駒などやめるべき。丸田。貴様、そんなことも言えないの？
85歳の大長老はタダのお飾りか？
当家が振り駒を悪しき慣習と呼ぶのは歩を痛めるから。
将棋でもっとも大切な歩を放り投げる行為は冒涜に等しい。

先手：羽生
後手：森内

▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽３三角
▲６八玉 ▽２二飛 ▲７八玉 ▽４二銀

羽生の初手が欠陥となる逆行相を森内が掌握。

盤面に緊張を作ったのは森内。羽生はなにもしていない。
これは名人戦。羽生が名人。名人は今日ここにいなかった。

森内は無論55歩などと止めない。42銀でふたつの連動手誇示。

角交換できない羽生。頭を垂れて腰引き継続手。

羽生を映せ。85歳のボケ老人とNHK最悪アナ村上をここでダスナ。

森内の気迫がビンビンとんでくる。
羽生が何もしないのでさらに挑発。

これで羽生は枠組み決定。
何もしないで手番換算原理を引き入れた。

33角成-同桂から向い飛車の3年前の森下研究手順は谷川粉砕後当家でも何度か扱った。この変化は先手が腰を引くと千日手。羽生に決定打を問われる。

森内！

中倉彰子はなぜ羽生は5手めに25歩と突けないのかタカミチに聞いている。
素晴らしい突っ込み。タカミチは羽生が腰抜けだからと暗に述べている。

畳にはヘリがない。
日本の空にはヘリだらけ。
カメラ用支柱は白木をやめた珍しい配慮。
奥襖には天女。
欠陥は格子背後のエアコン影。これだけで興ざめの対局室。

▲２五歩と突けない羽生は覚悟。
ゴキゲン中飛車全面戦争の構図を見ろ。

負けた直後の森内の映像にＮＨＫのテロップ
「羽生に勝てないのか・・・」
おい。このテロップを作成したデーマン。
貴様は第1局も第2局も見ていない。結果しか見ていない。

タカミチ「ＮＨＫのクソアナ。アホなこと森内に聞くな。森内には羽生の調子など関係ない。強いから勝つ。ソレだけのことを相手の調子で貶めるな」

「羽生と並んだと？」
「並んだ？俺はチューリップか？」
「凄いリップサービスです」
「ナーランダーナーランダー」
「マイクどーぞ」

ゴキゲン中飛車。
森内。手番換算原理を早速披露するか？

今までの羽生インタビューで最も力ない声。
生まれたばかりの雛のさえずり。

村上アナは森内が5手めを考えていると言っている。実際は4手めを彼は考えている。

解説タカミチは矢倉を予想した。矢倉や角換り腰掛け銀では千日手手順が淡白。だから森内は竜王戦第1局の心を読んだ。

後手となった挑戦者森内は換算している。
第2手めを今指した。
34歩。
これを初手として換算する時間。

悪しき慣習振り駒で長岡裕也三段が歩を三枚出して羽生が先手。1枚は立つ。
18世名人を決めるかもしれないこの振り駒は立ち会いの丸田ではなく記録係が行なう。記録係の名前を連盟サイトは掲載しない。
初手76歩。