松五郎のつぶやき。。。。。犬声人語

 我輩はドン松五郎である。ご先祖はイギリスの北方のシェットランド諸島で「シェルティ」であるが何故か日本風の古風な名前である。
一日中つながれて退屈なので2〜3日遅れではあるが古新聞ストックの新聞に目を通す毎日である。平成9年11月24日生まれの2歳9ヶ月(平成12年8月現在)であるが、人間の年齢に換算すると27歳である。立派な「成人」であるから世の中の出来事にも関心を持ち始めた。我輩のご主人のパパさんが「葛飾区再生計画案」とかを作っているので、我輩も「ワン社会再生」のために人間社会を観察しようと思う。

 我輩の人間社会観察日記である。お腹立ちの内容もありましょうが「犬の言うことだから」と笑って許して下さい。


 

7、(7月29日) 民主主義=有権者の歓心を買う→財政規模の肥大化⇒財源不足

99.7.28都知事が職員給与の5%カットを言い出した。財源不足の自治体が「免罪符」を得たとばかりに横並びに追随するであろう。有権者の歓心を買うことによって成立する民主主義であるから財政規模の肥大化、財源不足は不可避である。

何でもかでも「一律」と言うのは芸がない。5%カットしたいのだったら、その分稼ぐ(増収)算段をしたらどうか。不要事業を削り、無能・怠慢職員なら20%カットも辞さない。逆にMVP職員はボーナスアップも選択肢に。そしてトータルで人件費の5%カットになればよいのである。大体「追随する」という根性が気に入らない。自分達の判断で個々に決めればよいのである。それなくして「自治権獲得」なんて言うのは恥ずかしくて言い出せないであろう。

「あれもしろ、これもしろ」といいながら「人員削減、小さな自治体」を唱える者がいる。また、民間の景気が悪いのに公務員が景気に左右されないのはおかしいというような論調がある。「民間の景気が悪い」のは民間の努力不足であろう。人様の懐をあれこれ詮索する暇があったら自分の足元を固めるべきではないのか。(個人の努力のレベルを超えるものであることは分かるが、すぐ政府に、自治体に、何とかしろというのはミルクを求めて泣く赤ん坊の所作である。)我輩はもとより公務員ではないしパパさんも公務員ではないから公務員の肩を持つわけではないが民間の集団ヒステリーが気に入らないのである。

 

8、(7月29日) 匿名メールにパパさんに代わって我輩が答えよう

【匿名メールの扱い】受信するメールの約30%は匿名か明らかに仮名である。(しかし例え実名であってもその確認の方法はない)従って、メールでの意見の検討は当該メール内に返信可能なアドレスの記載のあるものに限ることにしている。

1999.7.29 『初めまして。腐れ厨房と申します。XX区の不可解な対応を耳にしましたのでお知らせします。もし機会があればXX区や○○社へこの対応をただして貰えればありがたいです。

「公金不正支払いを隠蔽するXX区と○○社」  約1400万円もの不正な過払い金をXX区が隠蔽しようとしているという話を聞きましたのでお知らせします。・・・前述の○○社従業員曰く「XX区役所に不正に請求してしまった約1400万円を返還した上で、未実施の保守点検作業を改めて実施するという方法ならまだ楽なのだが、XX区も一旦支払ったお金の返還を受けるのは予算との兼ね合いがあり問題があるそうだ。今後も一度決まった予算は使い切らなくていけないんだ。お陰で色々大変なんだよ」という事です。これはXX区が失態を隠す為に公金の不正支払いの事実を隠蔽する行為だと思います。おそらく今後正規の保守作業を実施していく中で今までの過払いを解消していくのだとは思いますが、体裁の為に事実を隠蔽し当然採るべき返金処理もしないというXX区の対応は納税者に対する背信ではないでしょうか?そして事実を隠蔽する会計処理は様々な不正の温床になる可能性があります。』

詳しくは「匿名メール」の主のホームページで見て下さい。

[我輩の意見]「約1400万円もの不正な過払い金の発生」に関する事実は(事後の処理がきちんと行われていれば)過誤として容認出来ても「一度決まった予算は使い切らなくていけない」には怒り心頭に発する。これが公務員世界の常識なんだろう。元公務員の平沢勝栄さんが「公務員というのは10件処理して9勝1敗よりも0勝0敗10分が評価される」と言っていたが、まさにこのことを言うんだろう。「自分がエラーしなければ、自分がヒット打てば、試合に負けてもいい。」「大企業は潰れても自治体は潰れることはない。」「ワルサやらなければクビになることはない。」「御身ご大切」「日々是好日」「南無阿弥陀仏…」こんな公務員根性は打破しないと、地方分権時代の「受け皿」にはほど遠い。パパさんの「行政主導の区政から政治主導の区政へ」が望まれる所以である。

[パパの意見]「体裁の為に事実を隠蔽し当然採るべき返金処理もしない」というのは「公務員世界の常識」というより、過誤を認めない風潮に問題があるのであろう。「修正」なり「リセット」がオープンに出来る職場環境(昇進のポイントを減点法から加点法に改めるべき)の形成が先決だね。(cf.0209)

 

9、(8月10日) メール:「雇用における年齢差別禁止法」の制定を

99.8.10 「雇用における年齢差別禁止法」の制定を、というメールが「働き盛りの会」代表の兼松信之さんからパパさんに来た。「自分の会社さえ良ければ」「自分さえ良ければ」がバブルを発生させ、その後の後始末でわが国をぐちゃぐちゃにした。日本全体の労働力資産から言って最早「いいとこ取り」は許されない。メールの最後の「年齢に関係なく、働きたい人が働ける世の中をつくりたい」、「真面目な人が報われる社会にしたい」はもろ手ともろ足をあげて賛成するとパパさんが言っていた。しかし、あまりにも長文で「人文字」を覚えたばかりの我輩は一度では読みきれないので「松五郎の玉手箱」に保管しておいて昼寝から醒めた時においおい読むことにする。(cf.0304)

 

10、(8月 7日) 救急車の隊員が受け付けで順番待ちをしていた

パパさんが憤慨していた。我輩のご主人様が自転車で「猛スピードでの歩道の車止めポール抜け」に失敗して激突。腕の骨二本が折れて外に飛び出す大怪我をした。事故現場の前の会社の方の親切で救急車を呼んでもらった。
(そこからが問題)
現場の西水元で受入先の病院を尋ねて20分。ようやく受け入れOKで行った亀有の「目白第三病院」には担当医が不在。それでも傷口の洗浄、レントゲン撮影等を済ませた。
それから40分かけて千駄木の「日本医科大学附属病院」へ。腕の骨の骨折で生命に別状ないからいいようなものの、「何だ!この怠慢さは」。驚くことに、着いた病院で救急車の隊員が受け付けで順番待ちをしていた。何のための救急病院の指定なんだ。

救急車の隊員さん、救急病院の医師、看護婦さんの個々には感謝しているのである。このシステムそのものを憤っているのである。

インターネットで現場から至近の『専門医師が現にいる救急病院』を把握し、直ちに搬送できる強い権限を救急車に持たせなければならない。病院側の都合は少なくとも搬送中の救急車に連絡させるべきである。到着後に「たらい回し」など許されるべきではない。(cf.1007)

◆ 00.11.23 <参考記事> 都内の病院情報ケイタイで検索

 東京都は22日、パソコン上で行っているインターネツトを通じた病院案内を、携帯電話でも医療機関検索サービスとして来月1日から開始することを決めた。日本IBMの変換ソフトを活用して構築したシステムで、自治体としては全国初の試み。

 使用可能な携帯電話は、iモード、EZWeb、J-スカイの3社。サービスは、都健康推進財団の携帯用ソフト「ひまわり」で開始する。都内にある約22,000件の全医療機関の名前や所在地、電話番号、最寄り駅、診療科目、診察曜日・時間、周辺地図(iモード)の閲覧、救急医療機関などの情報が分かる。また、外国人向けに英語の通じる病院案内(約80病院)のサービスも行う予定。都は若者対象にエイズ対策としての検査機関案内などの情報提供も実施していきたい考え。
アドレスは、http://m-himawari.tokyo-hpc.or.jp" (産経新聞朝刊)

 

11、(8月30日) 所詮「野党」の代表者選びだけど

 旧社民党、旧々社会党勢力をバックの「決断しないプリンス」の横路孝弘さんが民主党代表選挙に立候補を決めて曰く。 『憲法が絶対だとは思わないが、憲法前文や第9条など憲法の理念は生かすべきだ』と、彼によると1億2千万人の国民の命より憲法が優先するらしい。日米安保を否定しながら、その体制を前提にした平和が今後も続くとお考えの上での議論らしい。

 「武力」とは「矛を止める力」と書く。先ず1億2千万人の国民の安穏を保障した上での諸政策の議論でなければ国民は自民党等の与党グループに代わる地位を与えないであろう。(たとえ、反―自自公であっても)所詮、国民そっちのけ「野党」の代表者選びだわさ。コップのなかでガチャガチャやってよ。

 国旗・国歌法案の公聴会のおり自由党の松浪健四郎さんが「この程度の認識の公述人」とか言ったと報道されていたが、ご本人は「どの程度」か伺いたいものである。もっとも「この程度の認識」で野党第一党の代表候補になれるのだから……。

 「戦争愛好者」は「死の商人」くらいのもんだろうから、結局は「平和」への道筋のための認識の差なんだろうけどね。(cf.0701)

とって付けたように言うと、例え我輩の思いと違っても、こう言う意見の存在は嬉しい。猫も杓子も「改憲」「改憲」と騒ぐ世の中はよくない。

 

12、(9月 9日) 「主権を尊重を」立場変われば・・・よく言うよ

 住民の75%超が独立を希望した「東ティモール」へ治安回復のための国連安保理の多国籍軍・平和維持軍派遣に対し、インドネシアのウィラント国防治安相兼国軍司令官が、『各国はインドネシアの主権を尊重すべきだ』だって。もともとポルトガルの植民地から1976年6月に独立しようとしたのを武力で併合してしまったのに「主権を尊重」もないもんだ。


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