あの旧態ヘンタイ依怙地の日本将棋連盟が棋戦結果をキチンと先後表記できるようになった。
昨日の結果は下記のように表記されている。

● 中座　真 中原　誠 ○ 王位戦 予選
● 藤倉勇樹 ヒフミン ○ 王位戦 予選
○ 南　芳一 脇　謙二 ● 王位戦 予選 関西将棋会館
○ 阿久津君 中田　功 ● 王位戦 予選・千日手
● 佐藤秀司 森下　卓 ○ 朝日オープン 本戦1回戦
● 深浦康市 木村一基 ○ B1順位戦 8回戦
● 行方尚史 高橋道雄 ○ B1順位戦 8回戦
○ 阿部　隆 島　　朗 ● B1順位戦 8回戦
○ 先崎　学 青野照市 ● B1順位戦 8回戦
● 北浜健介 中川大輔 ○ B1順位戦 8回戦
○ 堀口シザ 野月浩貴 ● B1順位戦 8回戦
● 豊川孝弘 藤井　猛 ○ 棋聖戦 二次予選
○ 村田智弘 小林裕士 ● 王座戦 一次予選 関西将棋会館
○ 甲斐智美 貞升　南 ● 女流王将戦 予選

今までは上位者が一律左に書かれるのがシキタリであった。
今日は非常にわかりやすい。先後の勝敗がひとめで分かる。

過去に当家が勧めた改善策で密かに採用されたモノは以下
1=顔写真は写真家に。=個人が行っている。
2=先後順に名前表記。=そのようになった。
3=棋戦中継は一括で。=竜王戦から新兆候。
4=看板広告を有効に。=まだ序の口の段階。

棋戦中継に関しては連盟が一括して全ての棋戦を観戦できる料金体系にすれば誰でもすぐに支払う。毎日の徴収方法は煩瑣でダメ。個別に徴収するから客が逃げる。

双方探りあって39手めまで。野月勝てない。結局名人戦でも羽生はダメだったのでまた24歩に戻ったのが2年半前だったが以下ヒドすぎて見る気しない。一言で済む。後手が偶数番2しか取れないのでは負け。最低の棋譜。

日時：2005.11.04
棋戦：第64期B1順位戦
戦形：横歩取り85飛　55飛定跡24歩
先手：堀口一史座七段
後手：野月浩貴七段
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽８四歩 ▲２五歩 ▽８五歩
▲７八金 ▽３二金 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽８六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲３四飛 ▽３三角 ▲３六飛 ▽２二銀
▲８七歩 ▽８五飛 ▲２六飛 ▽４一玉 ▲６八玉 ▽６二銀
▲３八銀 ▽５一金 ▲３六歩 ▽７四歩 ▲３七桂 ▽７三桂
▲４六歩 ▽５五飛 ▲４五歩 ▽５四飛 ▲３三角成 ▽同　桂
▲６六歩 ▽２四歩 ▲８二角 ▽９二香 ▲９一角成 ▽５五角
▲６七金 ▽２五桂 ▲４八金 ▽３七桂成 ▲同　銀 ▽２五桂
▲２八銀 ▽同角成 ▲同　飛 ▽３七銀 ▲１八飛 ▽４八銀成
▲同　飛 ▽３七桂成 ▲４九飛 ▽４八金 ▲２九飛 ▽４七成桂
▲５六歩 ▽８八歩 ▲同　銀 ▽５八金 ▲７八玉 ▽５七金
▲８六歩 ▽５六金 ▲７七金 ▽４六金 ▲４四歩 ▽同　歩
▲９二馬 ▽５八飛成 ▲８七玉 ▽３三銀 ▲７四馬 ▽３八龍
▲７九飛 ▽５七金 ▲１六角 ▽６八金 ▲４二歩 ▽３一玉
▲３八角 ▽同成桂 ▲５二歩 ▽７九金 ▲同　銀 ▽３四角
▲５一歩成 ▽８九角成 ▲２三香 ▽同　金 ▲４一飛 ▽３二玉
▲３五桂 ▽投了
97手で先手の勝ち

最近先手のバカのひとつ覚えの48銀37桂にタカミチ54歩で強引にラーメン博物館へ誘う。本日の54歩では最も後ろ髪を引かれる地獄門。ノスタルジーには代え難い味わいがある。思い出すことが多い時は目を瞑って懐かしむ。
40手め25歩が駒アタリ奇数番3だった時代もあった。82歩を打つとこれは仮想偶数番4換算できる。43手め25飛は相手を甘く見すぎた。44手め55歩が地獄門定跡の白眉。仮想番を消去し純正駒アタリ奇数番3を導く。55手めは島のように歩が打てないので87金で打診。行方ハマった。58手めは裏番組の北浜みたいにフンドシかけずに28歩。タカミチ一本。以下鮮やか。行方はシミ付バックナンバーを全部読むと分かるから。

日時：2005.11.04
棋戦：第64期B1順位戦
戦形：横歩取り85飛
先手：行方尚史七段
後手：高橋道雄九段
▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽８四歩 ▲２五歩 ▽８五歩
▲７八金 ▽３二金 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽８六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲３四飛 ▽３三角 ▲３六飛 ▽２二銀
▲８七歩 ▽８五飛 ▲２六飛 ▽４一玉 ▲４八銀 ▽６二銀
▲３六歩 ▽５一金 ▲３七桂 ▽５四歩 ▲４六歩 ▽８六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲４五歩 ▽７六飛 ▲６八玉 ▽３五歩
▲４四歩 ▽同　角 ▲８二歩 ▽２五歩 ▲４二歩 ▽３一玉
▲２五飛 ▽５五歩 ▲８一歩成 ▽３三桂 ▲２九飛 ▽３六歩
▲３四歩 ▽３七歩成 ▲３三歩成 ▽同　銀 ▲３七銀 ▽３六歩
▲８七金 ▽７四飛 ▲３六銀 ▽２八歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲７五歩 ▽８八角成 ▲同　銀 ▽４六角 ▲２三桂 ▽２二玉
▲１一桂成 ▽２八角成 ▲７四歩 ▽５七歩成 ▲同　玉 ▽１一玉
▲３四歩 ▽６五桂 ▲６六玉 ▽４六飛 ▲５六角 ▽３六飛
▲１二香 ▽同　玉 ▲３三歩成 ▽５六飛 ▲同　玉 ▽５二香
▲６五玉 ▽５五馬 ▲７六玉 ▽６五角 ▲８六玉 ▽８五歩
▲同　玉 ▽９四銀 ▲９六玉 ▽８四桂 ▲投了
94手で後手の勝ち

角換り腰掛け銀がオッカナイ島は10手め54歩。これで島負け。
17手めまで阿部でなくともこう指す。阿部なら怒っているはず。
1歩得で先手必勝ジャンカと。例の大逆転劇が脳裏をかすめた。島の顔見るとソレばかり思い出す。何度読んでも笑える。それを怒りに変えて19手めは44飛と切ってサッサと終わらせたい。21手めでも切りたい。でも阿部は我慢。23手め48銀など見るとまたかと思う。24手め53銀でようやく安心した模様。
その安心が招く阿部の態度は相変らず。
48手め73歩は先後逆で森内が羽生に嫌味を言われた歩を島も思いだし笑い。
77歩や33歩の空間閉塞手で当家が勧めたいのは2003/1/23&24王将戦2局羽生善治VS佐藤康光の方。彼等は歩の切れた5筋にと金を作るという発想がないために見境ない怨恨試合となった。
中井分析補遺のパロディーでご丁寧に王手飛車を披露する島に当家は爆笑。
感想戦は島の一言で終わった。
「最近将棋を忘れまして」

日時：2005.11.04
棋戦：第64期B1順位戦
戦形：角換り腰掛け銀拒否55歩
先手：阿部　隆八段
後手：島　　朗八段
▲７六歩 ▽８四歩 ▲２六歩 ▽３二金 ▲７八金 ▽８五歩
▲７七角 ▽３四歩 ▲８八銀 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５五歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５二飛 ▲３四飛 ▽４四角
▲２四飛 ▽２二銀 ▲２八飛 ▽６二銀 ▲４八銀 ▽５三銀
▲６八角 ▽４一玉 ▲６九玉 ▽７四歩 ▲４六歩 ▽６四銀
▲７七銀 ▽７二飛 ▲６六銀 ▽７五歩 ▲４五歩 ▽７一角
▲７五歩 ▽同　銀 ▲同　銀 ▽同　飛 ▲４七銀 ▽７四飛
▲５六歩 ▽同　歩 ▲同　銀 ▽２六歩 ▲４六角 ▽７三歩
▲７九玉 ▽９四歩 ▲８八玉 ▽３三桂 ▲５九金 ▽９三角
▲７五歩 ▽同　角 ▲６六銀 ▽９三角 ▲２六飛 ▽８六歩
▲同　歩 ▽８七歩 ▲同　金 ▽７九銀 ▲同　角 ▽同飛成
▲同　玉 ▽３五角 ▲４六飛打 ▽６六角 ▲同　歩 ▽２五銀
▲２八飛 ▽４六角 ▲６八銀 ▽３六歩 ▲８三角 ▽３九飛
▲８八玉 ▽６二金 ▲４七銀 ▽６八角成 ▲同　金 ▽７九銀
▲７八玉 ▽６八銀成 ▲同　飛 ▽５七金 ▲６九銀 ▽２九飛成
▲３五角 ▽３七歩成 ▲５七角 ▽４七と ▲同角成 ▽１九龍
▲３五角 ▽５五桂 ▲４六馬 ▽６七銀 ▲８八玉 ▽４九龍
▲６二角成 ▽４六龍 ▲２三歩 ▽同　銀 ▲２二歩 ▽３一金
▲２一歩成 ▽同　金 ▲２四歩 ▽５七龍 ▲３八飛 ▽２四銀
▲２三金 ▽３二金 ▲２二金打 ▽２三金 ▲同　金 ▽３二金
▲２二金打 ▽２三金 ▲同　金 ▽３二金 ▲２四金 ▽７六銀成
▲同　金 ▽８七香 ▲９八玉 ▽５六角 ▲５二銀 ▽３一玉
▲５三馬 ▽投了
133手で先手の勝ち

今日はNHK杯分析が波紋を招いたおかげで9筋の色目使いが多い。
北浜は1筋打診もないまま27銀なので96歩を受けたのは合いの手。
おかげで中川54歩を許す。36銀に55歩止めは25銀阻止と54飛飛獄門の双頭手なので十字架銀が宙吊りにされる。中川は76歩を見て縦歩取りへ。北浜68銀で縦歩を取らせて手番を稼ぐ手法はシーザー相手の深浦を思い出す。あの時は5筋は突きあっていたので有効。コッチは地獄門。北浜ヴァージョンはなぜか気が換って65銀。双子の45銀をみると負けそうと分かる。地獄門のケルベロスではなくこま犬。これで北浜勝てるなら中川とてB1に居られない。この違いはどこに表出するかと言うと92手めのV2固めと115手めのフンドシ固め。フンドシは両取りなので相手は逃げてくれない。丸山パパならフンドシしないでサッサと入玉。

日時：2005.11.04
棋戦：第64期B1順位戦
戦形：対相掛り十字架銀55歩
先手：北浜健介七段
後手：中川大輔七段
▲２六歩 ▽８四歩 ▲２五歩 ▽８五歩 ▲７八金 ▽３二金
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽２三歩 ▲２八飛 ▽３四歩
▲３八銀 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽同　飛 ▲８七歩 ▽８四飛
▲２七銀 ▽９四歩 ▲９六歩 ▽５四歩 ▲３六銀 ▽５五歩
▲７六歩 ▽７四飛 ▲６八銀 ▽７六飛 ▲６九玉 ▽７四飛
▲７七銀 ▽６二銀 ▲６六銀 ▽４一玉 ▲５八金 ▽５一金
▲６五銀 ▽８四飛 ▲６六歩 ▽３三角 ▲４五銀 ▽２二銀
▲５六歩 ▽４二角 ▲５五歩 ▽３三桂 ▲５六銀右 ▽７四歩
▲７二歩 ▽７三桂 ▲７六銀 ▽７五歩 ▲６七銀左 ▽７四飛
▲７七金 ▽３五歩 ▲８六歩 ▽３一玉 ▲７八玉 ▽２一玉
▲７九角 ▽９五歩 ▲同　歩 ▽８五歩 ▲同　歩 ▽９七歩
▲８七金 ▽７六歩 ▲７一歩成 ▽９五香 ▲９六歩 ▽同　香
▲７五歩 ▽９四飛 ▲９五歩 ▽同　飛 ▲８六金 ▽９四飛
▲９七桂 ▽２四飛 ▲２六歩 ▽９七香不成▲同　香 ▽７一銀
▲３五角 ▽６二銀 ▲２四角 ▽同　歩 ▲２五歩 ▽同　桂
▲８一飛 ▽６四桂 ▲４五銀 ▽５六歩 ▲８七玉 ▽５七歩成
▲同　金 ▽７九角 ▲４六金 ▽７七歩成 ▲同　玉 ▽９七角成
▲９八歩 ▽７六歩 ▲同　銀 ▽７九馬 ▲５二香 ▽３一歩
▲５一香成 ▽同　銀 ▲８二飛成 ▽７六桂 ▲同　玉 ▽５七馬
▲３四桂 ▽６七銀 ▲８七玉 ▽９四香 ▲２三歩 ▽同　金
▲４二桂成 ▽同　銀 ▲４一角 ▽３二桂 ▲９一龍 ▽８四歩
▲９四龍 ▽８五歩 ▲６三角成 ▽８六歩 ▲９六玉 ▽８二金
▲７三馬 ▽同　金 ▲３五桂 ▽７六銀不成▲２三桂成 ▽同　銀
▲２二歩 ▽１二玉 ▲投了
140手で後手の勝ち

キムカズの飛車先不突きからの手損角換り。これは見もの。
11手め77銀は深浦が最新MF版を読んでいる証し。しかしキムカズも読んでいるので先越された。
18手め94歩は45角打たないのかとの再度の打診。裏番組の先崎と逆のことをしている。
駆引の発祥はやはりアレであろう。キムカズの打診で指す歩間6など当家は認めない。だから19手めは右辺で歩間5に戻すのがマシュダ一家。深浦はナニも考えずに96歩では負けそうと分かる。以下この二人になぜか似合うタコ踊り大会披露後にキムカズは31玉から62玉へ引っ越し。引っ越し魔と言えばモーベトシューを思い出す。ベートーヴェンの第九は光速ノート81によると谷川も歌ったらしい。あの旋律のアクセントは原詞とマッチしない箇所がある。故意にやったのかベートーヴェンにはクセがあったのか？　当家分析では後者。シラーが聞いたら俺の詩かと後ろを見る。ベトちゃんの歌曲はヘンタイアクセントが多すぎる。これは他の地方出身の作曲家にも多々みられる現象なので個性と見た方がいいかもしれない。高名な作曲家でも抑揚が逆だったりすることなどしょっちゅう。
深浦は9回待って9thアタック。これもクセ。9-8-7で後手から駒アタリ偶数番2で7thアタック。同歩か同銀か放置か迷った時はナニも考えずに無難選択がフカウラー。同銀は65歩同歩66角を嫌った。同歩には継ぎ歩がセオリー。74手め45歩がマシュダ一家の有名な駒アタリ奇数番3。先崎でもマネしているのでキムカズでもやる。82手め47歩成や84手め58歩も同様。同飛は割り打の奇数番3連作完成なので深浦は69飛。以下どうみても先手は勝てないので敗着は遡って指折り数えると分かる。手損角換りは7thアタックが主流。9thは亜流。

日時：2005.11.04
棋戦：第64期B1順位戦
戦形：手損角換り右玉遍歴
先手：深浦康市八段
後手：木村一基七段
▲７六歩 △３四歩 ▲２六歩 △３二金 ▲７八金 △８八角成
▲同　銀 △４二銀 ▲３八銀 △６二銀 ▲７七銀 △６四歩
▲１六歩 △１四歩 ▲４六歩 △６三銀 ▲４七銀 △９四歩
▲９六歩 △５二金 ▲６八玉 △７四歩 ▲３六歩 △８四歩
▲５八金 △７三桂 ▲３七桂 △８一飛 ▲２五歩 △３三銀
▲６六歩 △８五歩 ▲２九飛 △５四歩 ▲６七金左 △４二玉
▲７九玉 △３一玉 ▲６八金引 △４二玉 ▲７八金 △５一玉
▲８八玉 △６二玉 ▲５六歩 △４一飛 ▲６七金左 △４四歩
▲６八金引 △５一玉 ▲７八金 △６二玉 ▲４八金 △７二玉
▲５九飛 △４二銀 ▲５五歩 △同　歩 ▲同　飛 △５三銀
▲５九飛 △８一飛 ▲４五歩 △４三金左 ▲４四歩 △同　金
▲４六銀 △３三桂 ▲３二角 △８六歩 ▲同　歩 △８五歩
▲２三角成 △４五歩 ▲３三馬 △４六歩 ▲８五歩 △同　桂
▲８二歩 △同　飛 ▲８六歩 △４七歩成 ▲同　金 △５八歩
▲６九飛 △７七桂成 ▲同　桂 △７五歩 ▲８五桂打 △８四銀
▲７五歩 △７六歩 ▲４五桂打 △７七歩成 ▲同　玉 △６一桂
▲５三桂成 △同　金 ▲７六銀 △５九角 ▲同　飛 △同　歩成
▲１一馬 △８九飛 ▲５七香 △５四桂 ▲同　香 △同　金上
▲４一角 △６九銀 ▲７四桂 △同　銀 ▲同　角成 △７八銀成
▲同　玉 △６九飛成 ▲８七玉 △８九龍 ▲８八銀 △７八金
▲７七銀打 △５八と ▲６七銀 △６八と ▲４四馬 △同　金
▲６三金 △８一玉 ▲６四馬 △５四角 ▲６五歩 △６三角
▲同　馬 △７二香 ▲７八銀 △同　龍 ▲９七玉 △９五歩
まで138手で後手の勝ち

青野も先崎も当家検証シリーズへ参加。
竜王戦の山崎タコ解説の発祥は藤井。
藤井なら24歩でも森内相手に負けるとの2005.04.25-26名人戦第2局における当家実況&分析の真偽を青野は先崎に聞いてみた。山崎解説では15手め24歩が34飛で金アタリなので35角は「今度はない」と述べていたのが竜王戦第1局。先のMF変化では1筋の交換がないので15角変化があった。先崎の青野への敬意は一旦待つことに。それが15手め96歩。対郷田のNHK杯でやられたことを今度は先崎がマネしている。
青野94歩は既出MF変化では62銀の代わりに突いたが「青野センセーどーすんの」への返事で突くときは「お好きにドーゾ」。そこで先崎は手ごたえを感じて決行。
ここまで序盤でラブコールがあると当家も変化作成。
13角は先崎の得意技を青野が拝借。23手め24角も当家手順と同じ。
24手め23銀や41玉は13角成から46馬と凱旋されて後手負け。先手陣には飛車打の隙がない。そこで清算後先手が手得して35角に戻ったがここから新変化がある。当家第一変化は27手め25飛。57角成に75歩で勝負。狙いは馬消し狙いの46角。同馬なら同歩が連動手で47銀から棒銀。
この変化は後手が壁銀を解消できるので後手にも勝機あり。
第二変化は22飛車切り。これは横歩取り定跡と違ってハッキリ後手勝ち。これで先手勝てたら棋界の覇者になれる。
先崎は無難に28飛。29手めからまた分岐。36歩は35馬阻止+24歩から23角ブチ込み狙いだが構想が疑問。青野に見透かされて23歩とされて先崎慌てた。31手め77銀悪手がその証拠。後のやりたくない48金やるなら先にやるべきだった。しかし悪手連鎖とは前の手が疑問のタネなのでここは仕方ない。先崎は別のことを思い出していたがここでは触れない。32手め85歩で後手に双翼の陣を許しては36歩の悪手をなんとか二次利用するしかない。勝負するなら37桂。こうなると青野は棒銀もないからと1歩交換を誘って桂を狙ってくるはず。
37桂変化は以下52手め64馬が駒アタリ奇数番3。逆行ルート3-2-1から58手め36歩だが逆行奇数番を取るときには46歩より35歩が優る。連動手で1歩入手の方が得。羽生はそうだが谷川なら55歩。46歩の疑問手で78玉を許してしまうと逆転。
本譜ではどちらに馬を引くか引かせるかが大きな岐路。先崎の33手め48金は相当ナゲヤリなので勝ちに行くなら56馬、長引かせて負けない手なら13馬。ところが青野は85歩を継続手にしようと筋良く84馬としたのが躓きの開始地点。これでは後手の駒組が楽になる。おかげで青野は居玉で攻めを強いられ壁銀のまま終盤へ。本譜は意味不明ゾーンを通過。青野はすでにハッキリおかしいので先手が勝つように指している。
藤井と山崎は森内と香落ちでいいい勝負と先崎が証明することに協力したかったのかもしれない。

日時：2005.11.04
棋戦：第64期B1順位戦
戦形：手損角換り
先手：先崎　学八段
後手：青野照市九段
▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽３二金 ▲７八金 ▽８四歩
▲２五歩 ▽８八角成 ▲同　銀 ▽２二銀 ▲１六歩 ▽１四歩
▲３八銀 ▽６二銀 ▲９六歩 ▽９四歩 ▲２四歩 ▽同　歩
▲同　飛 ▽１三角 ▲３四飛 ▽３三歩 ▲２四角 ▽同　角
▲同　飛 ▽３五角 ▲２八飛 ▽５七角成 ▲３六歩 ▽２三歩
▲７七銀 ▽８五歩 ▲４八金 ▽８四馬 ▲４六歩 ▽７四歩
▲４七銀 ▽６四歩 ▲３五歩 ▽５二金 ▲６六歩 ▽６三銀
▲６九玉 ▽７三桂 ▲５六銀 ▽６五歩 ▲同　歩 ▽４八馬
▲同　飛 ▽５七金 ▲６八飛 ▽同　金 ▲同　銀 ▽３九飛
▲５九歩 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽２九飛成 ▲５五角 ▽６一桂
▲７一角 ▽８六飛 ▲８七歩 ▽８四飛 ▲６四歩 ▽５四銀
▲６六角 ▽８五飛 ▲７七桂 ▽３五飛 ▲４五銀 ▽同　銀
▲６三歩成 ▽同　金 ▲６四歩 ▽同　金 ▲６二歩 ▽５六銀
▲６一歩成 ▽４二玉 ▲４五桂 ▽同　銀 ▲同　歩 ▽５四金
▲６三銀 ▽３八飛成 ▲５二銀成 ▽投了
87手で先手の勝ち

渡辺明が昨日の対山崎敗戦での言い訳を早速している。 名人位が一挙に遠のいたことへの当家の不満は癒えない。
99角成のカラ成りがタコであることなど当たり前。ナニを今頃寝言コイているのか。99角成以前にその正反対側の11玉がアホだったとなぜ言えないのか？
19角成の代わりに85歩らしいが後手が85歩を突けなければ84歩の意味がマイナスしかないのでその変化を主軸に最初から構築しないといけない。85歩変化は当家も当日作成していたが本譜の展開以後からでは虚しいのでボツ。谷川のように基本変化に戻るという反省なら自虐+繕い+言い訳だらけの光速ノート80並に面白いが渡辺明がコレでは困る。愚痴の類より「負けてナニも書けない」と言うのが真っ当な棋士。ファンサービスなら帰りの新幹線では泣きじゃくっていたと嘘でも言って欲しかった。山崎は84歩の弱点を狙撃しただけのこと。だから最初から85歩しか逆転の目はない。2手の緩手後に情けない修正手順を公開しても後悔先に立たず。
競馬の次は女であろう。どうせ現役はクサレマンコ扱いされる。
そこで中井をまたしても思い出す。
渡辺明が女流王位戦第4局は投了数手前まで中井勝ちがあったラシーと先週の囲碁将棋ジャーナルで言っていたがラシーとは即詰みがないと同義語。
こんなカンジの変化であろう。

日時：2005.10.27
標題：女流王位戦第4局のオチとグチ
戦形：清水流横歩取りひねくれ飛車
先手：矢内が大嫌いの清水イチヨ
後手：久保同様にされた中井ママ
▲２六歩    ▽３四歩    ▲７六歩    ▽８四歩    ▲２五歩    ▽８五歩
▲７八金    ▽３二金    ▲２四歩    ▽同　歩    ▲同　飛    ▽８六歩
▲同　歩    ▽同　飛    ▲３四飛    ▽３三角    ▲３六飛    ▽２二銀
▲９六歩    ▽４一玉    ▲７五歩    ▽８二飛    ▲７七桂    ▽６二銀
▲８五歩    ▽５四歩    ▲７六飛    ▽４二角    ▲９七角    ▽３三銀
▲１六歩    ▽３一玉    ▲３八銀    ▽５三銀    ▲６六歩    ▽９四歩
▲３六歩    ▽４四銀右  ▲６五歩    ▽５五歩    ▲６八銀    ▽２七歩
▲３七銀    ▽５一金    ▲６七銀    ▽１四歩    ▲５八玉    ▽３四銀
▲３八金    ▽４一金    ▲２六銀    ▽９三桂    ▲３五歩    ▽２三銀
▲３七桂    ▽８五桂    ▲同　桂    ▽同　飛    ▲８七歩    ▽８四飛
▲３四桂    ▽同　銀    ▲同　歩    ▽５四飛    ▲６八金    ▽９五歩
▲同　歩    ▽５六歩    ▲同　銀    ▽９五香    ▲８六角    ▽９九香成
▲２二歩    ▽同　金    ▲２四歩    ▽９四飛    ▲９五歩    ▽８四飛
▲２三銀    ▽３二金寄  ▲４五銀    ▽２四角    ▲３二銀成  ▽同　金
▲４四銀    ▽同　歩    ▲２五銀    ▽８五銀    ▲３六飛    ▽３五歩
▲２六飛    ▽４二角    ▲３三歩成  ▽同　桂    ▲３四銀    ▽２二香
▲２三銀打  ▽同　香    ▲同銀成    ▽２八歩成  ▲３二成銀  ▽同　玉
▲３四金    ▽２五歩    ▲同　桂    ▽同　桂    ▲３三歩    ▽同　角
▲４三金打  ▽４一玉    ▲３三金直  ▽５一玉    ▲９三角    ▽４九銀
▲６七玉    ▽７六銀打  ▲同　飛    ▽同　銀    ▲同　玉    ▽８五銀
▲６七玉    ▽５五桂    ▲６六玉    ▽５四桂    ▲５五玉    ▽４五飛
▲５六玉    ▽３八銀不成▲４二金右  ▽６一玉    ▲６七玉    ▽７六銀
▲７八玉    ▽６六桂    ▲８八玉    ▽９六桂    ▲７九玉    ▽８九成香
▲６九玉    ▽７九金    ▲５九玉    ▽５八歩    ▲同　金    ▽同桂成
▲同　玉    ▽４七飛成  ▲投了
146手で後手の勝ち

手数が冗長でかったるい。中井は本譜手順のもっと前に簡単に勝てた。114手め49銀が甘いのでソレを勝因にしたがる言い訳をするから「惜しかったね」の一言にダマされる。もっと前の流れを見れば中井は勝ち筋をことごとく逃すように指している。人間が指しているので人間を見ないといけない。
変化補遺。
No: 8431の「27歩だけで勝ちたい場合2」では101手め先に42角成で103手め75角なら中井が王手飛車喰らって負けと伊勢丹愛好会は言っている。MF変化における王手飛車は誘いなので誘われた方が負け。桂があるので64桂と王手阻止+飛車取りで迎撃。それでも後手が飛車打ち王手に受け間違えると大逆転。変化中120手めは金合い以外は41龍があるので逆転。いずれも27歩を最後まで使う。
日時：2005.10.27
棋戦：女流王位戦第4局 No: 8431の2補遺
標題：王手飛車をかけさせて勝ちたい場合
戦形：対横歩取りひねり飛車
先手：清水の次郎長 見合い拒否
後手：中井ママの会 歩の頭の桂
▲２六歩    ▽３四歩    ▲７六歩    ▽８四歩    ▲２五歩    ▽８五歩
▲７八金    ▽３二金    ▲２四歩    ▽同　歩    ▲同　飛    ▽８六歩
▲同　歩    ▽同　飛    ▲３四飛    ▽３三角    ▲３六飛    ▽２二銀
▲９六歩    ▽４一玉    ▲７五歩    ▽８二飛    ▲７七桂    ▽６二銀
▲８五歩    ▽５四歩    ▲７六飛    ▽４二角    ▲９七角    ▽３三銀
▲１六歩    ▽３一玉    ▲３八銀    ▽５三銀    ▲６六歩    ▽９四歩
▲３六歩    ▽４四銀右  ▲６五歩    ▽５五歩    ▲６八銀    ▽２七歩
▲３七銀    ▽５一金    ▲６七銀    ▽１四歩    ▲５八玉    ▽３四銀
▲３八金    ▽４一金    ▲２六銀    ▽９三桂    ▲３五歩    ▽２三銀
▲３七桂    ▽８五桂    ▲同　桂    ▽同　飛    ▲８七歩    ▽８四飛
▲３四桂    ▽同　銀    ▲同　歩    ▽５四飛    ▲６八金    ▽９五歩
▲同　歩    ▽５六歩    ▲同　銀    ▽９五香    ▲８六角    ▽９九香成
▲２二歩    ▽同　玉    ▲２四歩    ▽９四飛    ▲９五歩    ▽５四飛
▲４五銀打  ▽８四飛    ▲２五銀    ▽２六桂    ▲３九金    ▽３八歩
▲４九金    ▽２八歩成  ▲７四歩    ▽３九歩成  ▲４四銀    ▽同　歩
▲２三銀    ▽３一玉    ▲３二銀成  ▽同　金    ▲２三歩成  ▽４九と
▲３三歩成  ▽同　桂    ▲３二と    ▽同　玉    ▲４二角成  ▽同　玉
▲７五角    ▽６四桂    ▲８四角    ▽７六桂    ▲２二飛    ▽３二歩
▲５二金    ▽同　玉    ▲３二飛成  ▽４二金    ▲４三金    ▽６一玉
▲４二龍    ▽６八桂成  ▲同　玉    ▽５九角    ▲６七玉    ▽６九飛
▲７六玉    ▽７九飛成  ▲８五玉    ▽７四龍    ▲投了
124手で後手の勝ち

先手に歩が一枚あるとこの変化にならない。だからこそ当日の実況&分析No: 8431通り76手め94飛をやらないと当家では三種類の変化で後手負け。この手を見たときにさすがママと拍手喝采した矢先の腰砕け。破棄された変化の集積が本譜の流れ。何が破棄されたかを順番に見て行くと実戦の心理状態も想定可能。
渡辺明の言い訳の根も初手から見ればすべてそこに書いてあるから。それを読みながら人間変化を制御。「ホンネの渡辺明」というのは幻想。連盟棋士の真実は棋譜にしかない。
羽生の最近の言い訳は一言で済む。「いかにノラリクラリ指すか」。
だからこそ危機を感じて中庸地点で試行錯誤している森内や丸山、康光や山崎が居る。ノラリクラリばっかシの玉無し将棋が横行したらどうなるか？谷川はそれを常に自覚している。山崎はいい親分を持った。渡辺明がブーハのマネをするようではオシマイ。
何度でも言うが棋士の言葉は棋譜にしかない。