2005.02.08C級1組9回戦 山崎VS淡路　対相掛り十字架銀 自滅の4thアタック
日時：2005.02.08
棋戦：第63期順位戦C級1組9回戦
戦型：対相掛り十字架銀75歩4thアタック
先手：山崎隆之六段
後手：淡路仁茂九段
▲２六歩 ▽８四歩 ▲２五歩 ▽８五歩 ▲７八金 ▽３二金
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽２三歩 ▲２八飛 ▽３四歩
▲３八銀 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽同　飛 ▲８七歩 ▽８四飛
▲２七銀 ▽４一玉 ▲１六歩 ▽１四歩 ▲６九玉 ▽３三角
▲７六歩 ▽２二銀 ▲５八金 ▽９四歩 ▲９六歩 ▽６二銀
▲６六歩 ▽５四歩 ▲５六歩 ▽７四歩 ▲６八銀 ▽７五歩
▲同　歩 ▽８五飛 ▲６七金右 ▽７五飛 ▲７七銀 ▽７四飛
▲３六銀 ▽４二角 ▲７九角 ▽７三桂 ▲４六角 ▽５二金
▲７六銀 ▽８四飛 ▲７五歩 ▽４四歩 ▲８六歩 ▽６四歩
▲８五歩 ▽８一飛 ▲７四歩 ▽８五桂 ▲８六歩 ▽９七桂不成
▲同　桂 ▽８六飛 ▲７九玉 ▽８一飛 ▲８五桂 ▽７二歩
▲６五歩 ▽２四角 ▲同　角 ▽同　歩 ▲７三歩成 ▽同　歩
▲７二角 ▽８二飛 ▲５四角成 ▽５三銀 ▲５五馬 ▽３九角
▲６八飛 ▽８四角成 ▲６四歩 ▽４三金左 ▲４六馬 ▽５四銀
▲５五歩 ▽４五銀 ▲同　銀 ▽同　歩 ▲５六馬 ▽８六歩
▲８三歩 ▽同　馬 ▲同　馬 ▽同　飛 ▲６三歩成 ▽４二金寄
▲５四桂 ▽３五角 ▲４二桂成 ▽同　玉 ▲６五角 ▽３三玉
▲３六歩 ▽８七桂 ▲８八玉 ▽６八角成 ▲同金引 ▽９九桂成
▲４三角成 ▽同　玉 ▲６五角 ▽５四歩 ▲同　角 ▽３三玉
▲３二金 ▽２三玉 ▲２二金 ▽同　玉 ▲２三歩 ▽３三玉
▲４二銀 ▽４四玉 ▲４三角成
まで123手で山崎六段の勝ち

山ちゃんの相掛り十字架銀指向。
31=66歩。相手はかなり手ごわいので。
36=75歩。中原より過激。当家では解説不能。悪手にしか見えない。
以下見たマンマ桂馬が死んでいる。
100手目のような局面は見たことがある。22銀の犠打で同銀とした変化が昨年MF手順にあった。本譜ではそんなことしなくとも壁銀なので銀一枚多いから先手必勝とひとめの形。

2005.02.08C級1組9回戦 石田VS宮田 中空三角理論 幻の4
日時：2005.02.08
棋戦：第63期順位戦C級1組9回戦
戦型：手損角換り　飛車先交換型
先手：石田和雄九段
後手：宮田敦史五段
▲７六歩 △３四歩 ▲２六歩 △８四歩
▲２五歩 △８五歩 ▲２四歩 △同　歩
▲同　飛 △８八角成 ▲同　銀 △３三角
▲２八飛 △２六歩 ▲７七桂 △２二飛
▲３八銀 △７二金 ▲７八金 △５二玉
▲６八玉 △８二銀 ▲１六角 △７四歩
▲３四角 △３二銀 ▲５六角 △２四飛
▲４六歩 △５五角 ▲４七角 △４六角
▲２五歩 △５四飛 ▲５八金 △３五角
▲６六歩 △７五歩 ▲同　歩 △７六歩
▲８五桂 △８三銀 ▲６五角 △６四飛
▲８六歩 △８四銀 ▲７四歩 △７五銀
▲６七金右 △６五飛 ▲同　歩 △３九角
▲１八飛 △６六銀 ▲４六歩 △６七銀成
▲同　玉 △４四角 ▲６六銀 △４八角成
▲４五歩 △３三角 ▲７三歩成 △同　桂
▲同桂成 △同　金 ▲８二飛 △６二桂
▲８五桂 △７四金 ▲７三歩 △７一金
72手まで後手勝ち
7=24歩。確かに石田先生が指している。
12=33角。ゴキゲン急戦の応用。
13=28飛。21飛成は体力測定が先かもしれない。
15=77桂。銀上がりは角を切られて27にブチこまれる。
以下初期ゴキゲン変化と違うのは後手は54歩を突いていないので玉が中住まいで囲えること。先手は持ち角+持ち歩で構図提出の宿題がある。
23=16角。34歩を取りに行くだけでは疑問。桂の活用構図が先決。
24=74歩。強引。これは石田も怒る。
27=56角。緩手。エサに釣られた。1歩得したので23歩と叩きたい。それが中空三角理論。幻の4だった。
28=24飛。74歩にヒモ。
29=46歩。筋が良い手は不良相手に大抵悪手。国立校ではよく見かける。教師は一生懸命やっているのに生徒は授業中にマニュキュア塗っている。

2005.02.08C級1組09回戦 飯塚VS中田功 ナカータ三間
日時：2005.02.08
棋戦：第63期順位戦C級1組09回戦
戦型：ナカータ三間
場所：東京将棋会館
先手：飯塚祐紀六段
後手：中田　功六段
▲７六歩△３四歩▲２六歩△４四歩▲４八銀△３二飛▲２五歩△３三角▲６八玉△６二玉
▲７八玉△４二銀▲５六歩△５四歩▲７七角△５三銀▲５七銀△５二金左▲８八玉△６四歩
▲９八香△７四歩▲９九玉△６三金▲８八銀△７二銀▲７八金△７一玉▲３六歩△９四歩
▲６八角△８二玉▲５九金△６五歩▲４六銀△６四銀▲６九金△４二飛▲３七桂△４一飛
▲７九金寄△５一角▲１六歩△４三飛▲５七銀△５三飛▲７七角△８四角▲５八飛△３三桂
▲５九飛△７五歩▲同歩△同銀▲２四歩△７六歩▲６八角△２四歩▲２九飛△２五歩
▲４六歩△５五歩▲同歩△同飛▲５六歩△５一飛▲２四歩△６六歩▲同銀△５六飛
▲７五銀△同角▲２三歩成△５八飛成▲３三と△６六歩▲６九銀△４八龍▲２五飛△３五歩
▲７三歩△同桂▲３五飛△５五歩▲７四歩△６五桂▲６六歩△同角▲６七歩△８八角成
▲同金寄△７七銀▲同金△同歩成▲同桂△同桂成▲同角△７三歩▲８五桂△７四金
▲６六角△９八龍▲同玉△８五金▲７四歩△７五桂▲７三歩成△同銀▲７八金△７四香
▲６五桂△７二歩▲７三桂成△同歩▲５四角△６三歩▲２二飛△７二銀▲７六歩△８七桂成
▲同玉△８六桂▲５五飛△９五桂▲８八玉△７八桂成▲同銀△８七金▲同銀△同桂成
▲同玉△８六金打▲７八玉△７六金上▲同角△同香▲６九玉△３八角▲４八金
まで139手で先手の勝ち
ナカータの三間。コレしかないので足元を見られる。ラクな駒組。
43=16歩。これを受けないのがナカータの戦略。
52=75歩。端を受けない分で5thアタックが気持ち良い。いいカンジ。
56=76歩。悪手。5-4途中からの偶数番2で59角阻止だがこの地点は76銀と出たい番地。三枚も駒が利いている場所への位など怖くない。
61=55歩。緩手。5-4-4などアクビが出る。
68=66歩。緩手の果てには悪手しかない。穴熊相手に駒渡すだけ。

2005.02.08C級1組09回戦 豊川VS真田 ゴキゲン向い飛車
日時：2005.02.08
棋戦：第63期順位戦C級1組09回戦
戦型：ゴキゲン向い飛車
場所：東京将棋会館
先手：豊川孝弘六段
後手：真田圭一六段
▲７六歩 △３四歩 ▲２六歩 △５四歩 ▲４八銀 △３三角
▲６八玉 △２二飛 ▲７八玉 △４二銀 ▲４六歩 △６二玉
▲４七銀 △７二玉 ▲５六銀 △８八角成 ▲同　玉 △３三桂
▲５八金右 △２四歩 ▲７八銀 △５二金左 ▲６六歩 △３五歩
▲４七銀 △２五歩 ▲同　歩 △同　飛 ▲２六歩 △２四飛
▲３六歩 △同　歩 ▲同　銀 △５五歩 ▲６七角 △３八歩
▲２五歩 △４四飛 ▲２四歩 △３九歩成 ▲２三歩成 △２九と
▲同　飛 △４六飛 ▲３三と △３六飛 ▲６四桂 △同　歩
▲４二と △６三金 ▲２二飛成 △５六歩 ▲５二と △４四角
▲３三歩 △５二金 ▲同　龍 △６二銀打 ▲４五銀 △６六角
▲７七銀 △同角成 ▲同　桂 △３九飛成 ▲５四銀 △７四銀
▲６一金
まで67手で先手の勝ち
真田得意の向い飛車。角換り33桂戦法も面白いが大体先に角交換すると同桂が連動手でハマリという流れになってしまった。これは当家の責任かもしれない。連動手を与えたら負けという分析が多すぎてトップ棋士が変態将棋では先に角交換しなくなってしまった。豊川はソレをバカのひとつ覚えで知っているので最短の挑発手順。案の定先に角交換をした真田が負けた。中途半端な角頭歩戦法のようになってしまうが向い飛車なのでなんとかなった。ゴキゲン54飛型の応用が利くため。森内もこういう将棋が相当好きだった頃がある。今でも好きかも知れない。
35=67角。芸がない豊川らしい一方通行に見えるが一応34飛防御と23地点へ二箇所利いている。
36=38歩。緩手。すでに手筋とは言わない。これを打つと手数を読まれてしまう。双頭手なら14角。行くなら56歩。
37=25歩。こんな緩手をマンマで許しては真田も面目ない。
39=24歩。相手が飛車を逃げる1手分でとうとう温泉卵が出来る。
43=46飛。悪手。28歩か56歩。中原なら54桂。角さえあれば飛車などいらない。

2005.02.08C級1組9回戦 窪田VS中座　対四間55角+47金型　猿マネ
日時：2005.02.08
棋戦：第63期順位戦C級1組9回戦
戦型：対四間55角+47金型
先手：窪田義行五段
後手：中座　真五段
▲７六歩 △３四歩 ▲１六歩 △８四歩 ▲６六歩 △６二銀
▲７八銀 △５四歩 ▲６八飛 △４二玉 ▲３八銀 △３二玉
▲５八金左 △５二金右 ▲４六歩 △５三銀 ▲３六歩 △７四歩
▲４八玉 △８五歩 ▲７七角 △５五角 ▲４七金 △７五歩
▲同　歩 △６四銀 ▲５六金 △２二角 ▲６五金 △８六歩
▲同　歩 △６五銀 ▲同　歩 △８八金 ▲３七玉 △７八金
▲同　飛 △７七角成 ▲同　飛 △８六飛 ▲８七歩 △８四飛
▲７四金 △７六歩 ▲８四金 △７七歩成 ▲６四歩 △６八飛
▲６三歩成 △同飛成 ▲８二飛 △６七と ▲８五角 △６一龍
▲５三銀 △６二歩 ▲５二銀不成△同　金 ▲６七角 △５五角
▲８三金 △９九角成 ▲７二金 △５五馬 ▲６四歩 △５一龍
▲８一金 △４四香 ▲４七金 △４二金 ▲５八桂 △６九銀
▲２六歩 △５三龍 ▲８六飛成 △６四龍 ▲６八歩 △５八銀不成
▲同　金 △４五銀 ▲２七玉 △４六銀 ▲同　金 △同　香
▲３七銀打 △６七龍 ▲同　歩 △６九角 ▲４六銀 △５八角成
▲５五銀 △同　歩 ▲４九銀打 △５七馬 ▲４四歩 △同　歩
▲６五角 △２二玉 ▲４三香 △３二金 ▲４一香成 △３九馬
▲１八飛 △４五銀 ▲２八飛 △４六桂 ▲１八玉 △５六歩
▲９一金 △３八桂成 ▲同　銀 △４八金 ▲３七銀 △３八金打
まで114手で後手の勝ち

窪田と言えば変態オタクのイメージしかない。ところが今回は素直に47金。迎合とも読める。＞2005.01.15A級順位戦 藤井VS羽生 対四間急戦56金
中座は藤井相手の時のように先に75歩とするはずとの見込みなので25手目56金となった。段々56金が早めに。先後逆なら金銀交換は2005.01.07棋王戦挑決第2局羽生VS森内と同じ。
だから中座も羽生の手をマネして34手目88金。窪田は森内のマネして37玉。というよりこれ以外は負ける。中座は55角はやらずに先に飛車を走った。これは実況&分析でも触れた裏手順。46飛とはできないので手が戻るのが不満。43手め74金がイモ。44手目76歩は一カ月前のMF実況&分析変化から転用。
76歩打たれたら負けに決っている。こんな簡単なコトもわからない窪田が本流のマネするのが間違い。久保は目も覚めるばかりに華麗だがクボタにはヘンタイが似合う。

2005.02.08C級1組9回戦 千葉VS魁秀　対四間銀冠穴熊　チンポ幻想
日時：2005.02.08
棋戦：第63期順位戦C級1組9回戦
戦型：対四間銀冠穴熊
先手：千葉幸生五段
後手：田中魁秀九段
▲７六歩 △８四歩 ▲１六歩 △１四歩 ▲６六歩 △６二銀
▲７八銀 △５四歩 ▲６七銀 △５二金右 ▲７七角 △４二玉
▲６八飛 △３四歩 ▲３八銀 △３二玉 ▲５八金左 △８五歩
▲４八玉 △３三角 ▲４六歩 △２二銀 ▲３六歩 △２四歩
▲２六歩 △２三銀 ▲３七桂 △２二玉 ▲５六歩 △３二金
▲３九玉 △１二香 ▲２八玉 △１一玉 ▲４七金 △４二金右
▲５八飛 △２二角 ▲７五歩 △９四歩 ▲９六歩 △５三銀
▲７八飛 △６四歩 ▲７六銀 △８四飛 ▲６八飛 △８二飛
▲６九飛 △６二銀 ▲２七銀 △４一金 ▲３八金 △３一金寄
▲９八香 △４四角 ▲４五歩 △２二角 ▲４六金 △５三銀
▲５九飛 △５二飛 ▲６七銀 △４二銀 ▲６八角 △６五歩
▲同　歩 △８八角成 ▲７七角 △同　馬 ▲同　桂 △８二飛
▲６六角 △３三銀 ▲８九飛 △７四歩 ▲６四歩 △６二飛
▲５五歩 △７五歩 ▲５四歩 △６四飛 ▲５三歩成 △７六歩
▲６五歩 △７四飛 ▲８五桂 △７七歩成 ▲７五歩 △８四飛
▲７七角 △８五飛 ▲５四と △７五飛 ▲７六歩 △６五飛
▲５六銀 △６六角 ▲８六角 △６一飛 ▲６九飛 △２二金上
▲５五銀 △同　角 ▲６一飛成 △４六角 ▲５三角成 △５七角成
▲５八歩 △同　馬 ▲４三と △４六桂 ▲５一飛 △３八桂成
▲同　銀 △４八金 ▲３九桂 △４一歩 ▲同飛成 △４三金
▲同　馬 △３二銀打 ▲３一金 △４一銀 ▲同　龍 △３八金
まで126手で田中魁秀九段の勝ち

現在女流名人戦を戦っている涼子のダンナは最近ヒドイ。毒卍に当たったのであろう。魁秀に銀冠穴熊に組まれたら勝てるワケない。しかも後手から9thアタックなど喰らったら大ポカでもないかぎり形も作れない。
千葉の病気は深刻。局後に阿久津と検討した結果48金が詰めろではないので33とで先手勝ちだったと慰められたらしい。こんな将棋の終盤を検討すること自体救いようがない。65手目までにすでに先手負けているので最終盤で慰めてもらっても意味がない。前日の涼子の負け方もひどかったが二人とも序盤でナゲヤリではそのうち心中しかねない。知の高めあい結婚などと言うのはアンポ闘争以来地に墜ちたチンポ幻想。
魁秀縦横無尽の歩の掃討戦術に説教されて当たり前。オマエはやる気アンノかと。

2005.02.08C級1組9回戦 岡崎VS神崎　ゴキゲン角換り　康光流66歩
日時：2005.02.08
棋戦：第63期順位戦C級1組9回戦
戦型：ゴキゲン角換り　康光流66歩
先手：岡崎　洋五段
後手：神崎健二七段
▲７六歩 △３四歩 ▲２六歩 △５四歩 ▲２五歩 △５二飛
▲２二角成 △同　銀 ▲６八玉 △３三角 ▲６六歩 △同　角
▲７七桂 △３三角 ▲７八銀 △７四歩 ▲６七銀 △６二銀
▲５八金右 △５三銀 ▲７八金 △６四銀 ▲４六歩 △４二玉
▲４五歩 △３二玉 ▲４八飛 △５三銀 ▲３八銀 △６二飛
▲３六歩 △６四歩 ▲３七銀 △６五歩 ▲３五歩 △同　歩
▲４六銀 △５二金右 ▲３五銀 △５五角 ▲４六銀 △６六歩
▲５六銀 △８二角 ▲６五銀 △３三銀 ▲４七金 △４六角
▲同　金 △７三桂 ▲５六銀 △６七銀 ▲同　金 △同歩成
▲同　銀 △６六歩 ▲５六銀 △６七金 ▲５九玉 △５七金
まで60手で後手の勝ち

康光は岡崎だけには自分の手をマネされたくなかったかもしれない。神崎は谷川手順踏襲。当家分析通り田村のように右桂など跳ねない。康光は26飛と上がったが岡崎は居玉でズースーシー64銀を見て46歩から飛車を4筋へ。神崎も謝罪後に飛車を6筋へ。45歩と65歩の戦いとなった。こういう喧嘩は先に王手した方が大抵押しきる。玉へのアタリが勝負のため。
41=46銀。気合いが悪かった。
42=66歩。角を逃げなくても2枚換え。
43=56銀。66歩に負けた。こんな位を取られたら勝てない。
45=65銀。捨て身でも66歩が残るのではひどい。康光の26飛構想は正しかった。飛車で6段目を死守するのは横歩取りの常套手段。横歩取り85飛で様々なバリアンテが生まれた含み資産かもしれない。

2005.02.08C級1組9回戦 勝又VS児玉　矢倉37銀75歩早仕掛け　中空三角理論3
日時：2005.02.08
棋戦：第63期順位戦C級1組9回戦
戦型：矢倉37銀75歩早仕掛け
先手：小倉久史六段
後手：児玉孝一七段
▲７六歩 △８四歩 ▲６八銀 △３四歩
▲６六歩 △６二銀 ▲５六歩 △５四歩
▲４八銀 △４二銀 ▲５八金右 △３二金
▲６七金 △４一玉 ▲７八金 △５二金
▲６九玉 △７四歩 ▲２六歩 △３三銀
▲７七銀 △３一角 ▲３六歩 △４四歩
▲７九角 △４三金右 ▲３七銀 △６四角
▲６八角 △３一玉 ▲７九玉 △２二玉
▲８八玉 △７五歩 ▲同　歩 △同　角
▲４六銀 △７三銀 ▲５五歩 △同　歩
▲５八飛 △５二飛 ▲５五銀 △７四銀
▲５四歩 △７三桂 ▲７六歩 △３一角
▲３七桂 △８五桂 ▲８六銀 △７五歩
▲同　歩 △同　銀 ▲同　銀 △同　角
▲７六歩 △３一角 ▲４一銀 △５一飛
▲３二銀成 △同　玉 ▲５三金 △５二歩
▲４三金 △同　玉 ▲８六角 △６九銀
▲３一角成 △同　飛 ▲５三歩成 △同　歩
▲６五角 △５二玉 ▲４三金 △６一玉
▲５九飛 △７八銀成 ▲同　玉 △４八角
▲５三金 △７二金 ▲５八飛 △３七角成
▲４六銀 △５七歩 ▲同　飛 △５六歩
▲同　角 △４八馬 ▲８三角成
91手まで先手勝ち

後手番カニカニ銀を期待したがゴーダ矢倉。羽生が負けたショックはC1でもかなりアレだったのかもしれない。ところがゴーダは38手目に75歩としている。児玉式は34手目なので気が短い。これは神の手なのでエクスタシー昇天だったかもしれない。
42=52飛。中空理論へ。
43=55銀。歩損解消。
44=74銀。双頭手。
45=54歩。セオリー通り。
46=73桂。緩手。中空理論の教科書では57歩。森下なら85歩。
47=76歩。これが「見せない棋士」と怒ってはいけない。
以下ナニもない。

日時：2005.02.08
棋戦：第63期順位戦C級1組9回戦
戦型：向い飛車
先手：真部一男八段
後手：渡辺　明竜王
▲７六歩 △８四歩 ▲５六歩 △８五歩
▲７七角 △５四歩 ▲８八飛 △３四歩
▲６八銀 △４二玉 ▲７八金 △７四歩
▲８六歩 △７七角成 ▲同　金 △８六歩
▲同　金 △３二玉 ▲５八金 △４二金
▲８五金 △５五歩 ▲同　歩 △７三桂
▲８四金 △６五桂 ▲８三歩 △５二飛
▲８五飛 △７五歩 ▲６六歩 △５六歩
▲６五歩 △６六角 ▲４九玉 △９九角成
▲７三角 △５五馬 ▲８二歩成 △同　銀
▲５五角成 △同　飛 ▲４六角 △５一香
▲７四金 △７一銀 ▲８一飛成 △３三桂
▲３八玉 △４五桂 ▲４九桂 △６六角
▲８七竜 △８六歩 ▲６七竜 △８八角成
▲５五角 △同　香 ▲６四歩 △８九馬
▲６五竜 △５七歩成 ▲同　桂 △５六馬
▲同　竜 △同　香 ▲６三歩成 △５七桂成
▲同　銀 △６六桂 ▲４八金 △５七香成
▲同　金 △５六歩 ▲６六金 △５七歩成
▲５五角 △６八飛 ▲４八桂 △同　と
▲同　銀 △５七銀
82手まで後手勝ち

真部がC1で向い飛車を山崎と渡辺明相手に試みた意欲に好感もてる。前回山崎には銀を使ったが今回は金。この対の棋譜がマナベ最後の思い出かもしれない。68銀を残せば飛車交換変化で79飛の王手がない。
16手目86金と18手目32玉の交換で後手指しやすい。19手目58金と20手目42金の交換で後手優勢。
21=85金。行くしかない。一発狙い。
22=55歩。すぐに73桂は金を突っ込まれる。
23=同歩。緩手。66角で迎撃したい。
24=73桂。予定。
25=84金。予定。
26=65桂。予定。
27=83歩。中空理論の最も原始的な形。連盟棋士なら重いとのみ言う。
28=52飛。ここしかない。
29=85飛。今度は中空理論横型の最も原始的な形。含みがないので単調。桂取り後の66角打飛車銀取りを避けつつ桂取り。
30=75歩。理論通り。これは裏番組のコバケンも同じ。
31=66歩。こんなにムシのいい手はないが85飛が緩手なので仕方ない開き直り。
32=56歩。桂を取れと催促。
33=65歩。催促されてハイ。
34=66角。23手めに先手が打ちたかった場所に打たれる。銀香取り。
35=49玉。一見銀を死守しつつ玉を逃げる双頭手だが・・・
36=99角成。香を取りつつ攻防の馬作成で後手勝勢。
37=73角。次に55馬とされると後手陣は鉄壁なので55歩を死守しつつ香取り。双頭手にしては冴えない。角は三頭手で打たないと逆転はない。だから77角も緩手。後手は歩切れなので64歩もオタスケ。大山なら67桂で55歩を死守。升田なら54歩。同飛なら46桂。同馬でも46桂。55馬なら飛車筋が止まる。要するに飛車筋を54歩で遮断。
38=55馬。誰でもこう指す。歩切れ解消の特典付。同馬同飛46角or66角では逆転はない。今度は中空三角理論なので飛車など逃げずに香を飛車の下に打つだけとひとめ。
39=82歩成。もったいない。これで2枚目の歩を渡してしまった。後手の悩みは歩切れだけだったので2枚も無条件に渡せば逆転の夢もない。
40=同銀。眠っていた銀が動いて気持ちよい。ついに1歩得。
41=55角成。63角成なら逆転するがその前に反則負け。淡路ならやる。
42=同飛。55馬と55飛は誰でも嬉しい。
43=46角。すでに最終盤なので緩手。
44=51香。これで逆転劇は霧散と冷酷に宣言。すでに見えていた手。
45=74金。マナベは諦めて最後のお願い。丸山なら69桂。谷川なら55角。羽生なら67桂。豊川なら62歩。 昔の真部なら投了。
46=71銀。やけに慎重。バラしても後手勝ち。
47=81飛成。渡辺明に最後までコケにされたので怒ったらしい。

2005.02.08C級1組コバケンVS有吉　四間VS穴熊　中空三角理論1
日時：2005.02.08
棋戦：第63期順位戦C級1組9回戦
戦型：四間飛車
先手：小林健二九段
後手：有吉道夫九段
▲７六歩 ▽８四歩 ▲７八銀 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽６二銀
▲６八飛 ▽４二玉 ▲４八玉 ▽３二玉 ▲３八玉 ▽５四歩
▲２八玉 ▽５二金右 ▲５八金左 ▽３三角 ▲７七角 ▽５三銀
▲４六歩 ▽２二玉 ▲３六歩 ▽４四歩 ▲４七金 ▽４三金
▲６五歩 ▽１二香 ▲３八銀 ▽１一玉 ▲１六歩 ▽１四歩
▲３七桂 ▽２二銀 ▲２六歩 ▽３二金 ▲２七銀 ▽７四歩
▲６七銀 ▽８五歩 ▲３八金 ▽５一角 ▲９六歩 ▽９四歩
▲５六歩 ▽８四角 ▲６六銀 ▽６二飛 ▲８六歩 ▽同　歩
▲８八飛 ▽７三桂 ▲７五歩 ▽６四歩 ▲７四歩 ▽６五桂
▲８六飛 ▽８二飛 ▲８八角 ▽９三角 ▲８三歩 ▽７二飛
▲７六飛 ▽８六歩 ▲７五銀 ▽８七歩成 ▲６六角 ▽５五歩
▲同　歩 ▽５七歩 ▲８四銀 ▽８六と ▲７九飛 ▽７七と
▲同　桂 ▽７四飛 ▲９三銀不成▽７六飛 ▲８四角 ▽９三香
▲同角成 ▽４二銀 ▲１五歩 ▽同　歩 ▲１三歩 ▽同　香
▲２五桂 ▽５八歩成 ▲１八香打 ▽２四銀 ▲１三桂成 ▽同銀上
▲１七香打 ▽１六桂 ▲同　銀 ▽同　歩 ▲同　香 ▽１四歩
▲同　香 ▽同　銀 ▲同　香 ▽１三歩 ▲同香成 ▽同　桂
▲１四歩 ▽１二歩 ▲１三歩成 ▽同　歩 ▲４一角 ▽２二玉
▲２五桂 ▽１一香 ▲１二歩 ▽同　香 ▲１四歩 ▽同　歩
▲１一銀 ▽３一玉 ▲８五角成 ▽７七桂成 ▲１三歩 ▽同　香
▲同桂成 ▽同　銀 ▲２五桂 ▽２四銀 ▲１三歩 ▽７八歩
▲１二歩成 ▽５一銀 ▲８四馬引 ▽６二桂 ▲５二香
まで131手で先手の勝ち

有吉の工夫58手目93角は中空三角理論の第一展開なら8筋に歩を打つ。飛車を切られてと金は穴熊なので怖くない。おかげでコバケンにセオリー通り逆に83歩。その中空の柱は8筋から7筋へそのままスライドして第二展開になるはずだったが有吉の自己都合は86歩に顕著。穴熊側からこんな悠長な手が通用するほどいくらなんでもコバケンは衰えていない。有吉は自分で7筋に柱を移しておいて8筋に未練を持つようでは将棋をナメている証拠。コバケンも相当有吉からバカにされているのであろう。63手目75銀は中空三角理論の教科書通り。森内羽生でも千日手にしたほどの柱相転移がアナグマ側から通用するはずない。理論への試みがどうこう以前に志が低すぎて見苦しい。
以下ヒドすぎて将棋ではない。コバケンもこんなとこでヤツアタリしているようだが、有吉が温泉将棋を指しているのが悪い。