MashudaBBS2004.09.15-19
2004.09.19NHK杯小林裕VS大介 イビアナVS四間 
+NHK阿部の講座
2004.09.19JT杯久保森内 相振り対称三間 久保左金の猛威
2004.09.19銀河戦準決勝 藤井VS谷川 相四間飛車
2004.09.14C級1組順位戦 渡辺VS中座 中座飛車の名称はこれで完全消滅
2004.08.11銀河戦準決勝 羽生VS屋敷 矢倉早囲い
2004.09.11達人戦決勝 谷川浩司VS中原誠 中飛車
2004.09.17B級2組 西川屋敷 袖飛車3rdアタック
2004.09.14C級1組 飯塚VS日浦 手損角換り腰掛け銀 8thアタックx2=必勝7thアタックの構図
 

2004.09.14C級1組 真部山崎 急戦向い飛車 手損角換りの構図


2004.09.19NHK杯小林裕VS大介 イビアナVS四間 No: 6492 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/09/19 Sun 23:15:22

2004.09.19NHK杯小林裕VS大介 イビアナVS四間
日時:2004.09.19
棋戦:第54回NHK杯二回戦
戦形:イビアナVS四間
先手:小林裕士五段
後手:鈴木大介八段
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽4四歩 ▲4八銀 ▽4二飛
▲6八玉 ▽6二玉 ▲7八玉 ▽3二銀 ▲5六歩 ▽9四歩
▲9六歩 ▽7二銀 ▲5八金右 ▽7一玉 ▲5七銀 ▽5二金左
▲7七角 ▽3三角 ▲2五歩 ▽8二玉 ▲8八玉 ▽6四歩
▲6六歩 ▽4三銀 ▲9八香 ▽6三金 ▲9九玉 ▽4五歩
▲8八銀 ▽4四銀 ▲3六歩 ▽5四歩 ▲7九金 ▽7四歩
▲6八金寄 ▽7三桂 ▲7八金寄 ▽8四歩 ▲1六歩 ▽1四歩
▲5九角 ▽8三銀 ▲2六角 ▽7二金 ▲3七桂 ▽2二角
▲4六歩 ▽同 歩 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲4六銀 ▽9五歩
▲同 歩 ▽9七歩 ▲同 香 ▽8五桂 ▲4五歩 ▽5三銀
▲5五歩 ▽同 歩 ▲8六歩 ▽9七桂成 ▲同 銀 ▽5六歩
▲5五桂 ▽5四金 ▲1七角 ▽5七歩成 ▲8八金上 ▽5六と
▲2四飛 ▽5五と ▲同 銀 ▽同 角 ▲2一飛成 ▽3七角成
▲9四桂 ▽同 香 ▲同 歩 ▽9二歩 ▲5一龍 ▽4三飛
▲5二龍 ▽1三飛 ▲4四歩 ▽6三銀 ▲4一龍 ▽4二歩
▲5八香 ▽3六馬 ▲5五歩 ▽4四金 ▲5四歩 ▽同銀右
▲同 香 ▽同 馬 ▲5二歩 ▽7六馬 ▲7七銀 ▽5四馬
▲5一歩成 ▽7五香 ▲5五歩 ▽4三馬 ▲5二と ▽7七香成
▲同金直 ▽3五歩 ▲5三と ▽同 馬 ▲4九香 ▽5五金
▲5一龍 ▽6二銀 ▲6一龍 ▽7一金 ▲4一龍 ▽9五香
▲9三歩成 ▽同 歩 ▲9六歩 ▽7五桂 ▲4二香成 ▽8七桂打
▲9八玉 ▽7六桂 ▲7八金寄 ▽5四馬 ▲5二成香 ▽4三飛
▲4二歩 ▽4八飛成 ▲6八銀 ▽同桂成 ▲6二成香 ▽9九桂成
▲投了
138手で後手の勝ち

久保の解説は1歩手前で引いている為一般受けはしないが的確。当家とほぼ一致の見解。
36=74歩。これは悪手の要素。大介が悪人に見える元。
37=68金。疑問。
41=16歩。緩手。久保はこの1筋交換に疑念を抱いているが後手には13角変化が有る為と説明。当家はそれより先手が優勢を確実に導けるはずの手順が角換り腰掛け銀のように先手から手詰まりにしたことを問題視。14歩に59角をセットで強いられるため。
45=26角。この1手で後手に銀冠を完成されると先手の利権が維持しにくい。
47=37桂。そこで仕方なく跳ねたが後手に誘惑された形。
48=22角。この1手が余りに大きい。13角を見せられ先手が8thアタックを強いられる。角換り腰掛け銀同等の差と思考すれば先手十分だが、イビアナには対四間圧勝のイメージが強すぎたためその程度でも満足できないという贅沢思考に付け込んだのが大介。周囲が贅沢三昧していただけだったのかもしれない。
56=97歩。久保はコレを同香か同銀かハッキリ言え。攻めあいは後手の無理攻めを増長させるだけ。桂香交換はハッキリ後手の得。
61=55歩。悪手。見たマンマ歩損+連動手。これは9筋攻めを重大視した結果。むしろ9筋で歩を得したと考えないといけないはずが、イビアナの奢りが裏目に。後手に歩の連動手など与えたら即逆転。
63=86歩。催促は当然。
66=56歩。これがキツイ。
67=55桂。悪手。せっかく貰った桂をドブに捨てる行為。これもイビアナの奢りが裏目に。66角の駒アタリ奇数番1を解消するだけのことに桂で逆行奇数番など指しては後手はさらに増長。
68=54金。A級なら当たり前。逆行奇数番を取り返すだけ。
69=17角。ひどい緩手だが仕方ない。
71=88金。ひどい緩手だが仕方ない2。
72=56と金。これが大介の将棋。煽ってから一転して真綿で首締め。豪快ではなく老獪。
以下いつもの大介イモ芸なので先手にもチャンスが到来。後手は5筋の馬と金が命なのでそれを攻める44銀打ち。とにかく後手玉は広すぎて寄らないので中央から押して行くしかない局面。なぜこれを打たないのか久保も解説しないのでずっと不思議だったが、両者気になっていた様子。感想戦の一番最後にそれが突然でて先手粘れるとハッと気がついたところで番組終了。
128手めのV2固めは大介がA級で勝てるようになった手。イモ攻めに羽生終盤術をミックスしたら急に勝ちだしたのが大介。
久保の言葉が印象深い。
「諦めたら負け」。
久保は成長して言葉も変わった。さりげないギャグも振り飛車党では最高の出来。久保の講座が楽しみ。

そう言えば今日の阿部の講座でようやく竜王戦最終局のグランクロスの最終盤が登場。あの局面を出さなければ阿部の終盤講座など意味ない。阿部が竜王位戴冠を既に手中にした瞬間で逃した最大のクライマックス。阿部は将棋世界の回想で半年経っても敗因がわからなかった。そのオトシマエをつけるのかと期待していたら、なんと91手めの桂打ちの局面で終わり。要するに阿部には今でもなぜ負けたのかわからない。読売から金でも掴まされたのであろう。
おい阿部。違うか?
違うならなぜ正確な全手順を省いた?
他の変化は詰みまでやってなぜ24桂以下だけすべて手抜きした?
一言でこいつは卑怯者。貴様はA級に来るな。
シーちゃんだけを楽しみにしていた講座であった。


2004.09.19JT杯久保森内 相振り対称三間 久保左金の猛威 No: 6490 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/09/19 Sun 20:34:44

2004.09.19JT杯久保森内 相振り対称三間 久保左金の猛威
日時:2004.09.19
棋戦:JT杯将棋日本シリーズ2回戦第2局
戦型:相振り対称三間
先手:久保利明
後手:森内俊之
▲7六歩 ▽3四歩 ▲7五歩 ▽3五歩 ▲7八飛 ▽3二飛
▲5八金左 ▽8二銀 ▲4八玉 ▽6二玉 ▲4六歩 ▽7二玉
▲4七金 ▽3四飛 ▲8六歩 ▽2四歩 ▲3八玉 ▽2五歩
▲6八銀 ▽6二金 ▲6六歩 ▽1四歩 ▲6七銀 ▽1五歩
▲2八玉 ▽5二金上 ▲3八銀 ▽4二銀 ▲9六歩 ▽9四歩
▲8五歩 ▽2四飛 ▲3六歩 ▽同 歩 ▲同 金 ▽8四歩
▲7七角 ▽8五歩 ▲8八飛 ▽8三銀 ▲7六銀 ▽5四飛
▲4八金 ▽1三角 ▲4七金 ▽3五歩 ▲4五金 ▽1四飛
▲3四歩 ▽4四歩 ▲同 金 ▽4三銀 ▲同 金 ▽同 金
▲6五歩 ▽3六歩 ▲8五銀 ▽8四歩 ▲同 銀 ▽同 銀
▲同 飛 ▽8三銀 ▲8八飛 ▽3四飛 ▲1一角成 ▽2六歩
▲同 歩 ▽3五角 ▲4五銀 ▽8四飛 ▲8七香 ▽8五歩
▲2一馬 ▽4四金 ▲3六銀 ▽2六角 ▲7六桂 ▽5九角成
▲8四桂 ▽同 銀 ▲8五香 ▽同 銀 ▲同 飛 ▽2六桂
▲8二飛打 ▽6一玉 ▲6二飛成 ▽同 玉 ▲8二飛成
まで89手で先手勝ち

森内は最初からサジを投げた対局。竜王戦に専念するために王座戦もやる気がない程だから仕方ない。竜王を取られては元も子もない。
第1局などわざわざソウルまで行かなくてはならない。手抜きは息抜き。
相振り対称三間で2004.08.31A級順位戦谷川VS久保と先後逆で同じ進行。やはり久保の金が盤面を制圧。
ポイントは7手めと8手めの金銀の相違から始まる。先手なら13手めで久保優勢ということ。やはり飛車を玉頭に移動した瞬間に左金を活用されてはダメ。33手めの6thアタックまでに勝負はついた。囲いで後手は劣勢。24手めの15歩が敗着。
すでに猛威を奮い始めた久保左金にはよほど綿密なプランがないと対抗できない。一夜漬けでは潰せない。ブンチン囲いでは谷川は無理と思っていたほどだからソレで戦う森内も相当なタヌキ。


2004.09.19銀河戦準決勝 藤井VS谷川 相四間飛車 No: 6489 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/09/19 Sun 03:33:02

2004.09.19銀河戦準決勝 藤井VS谷川 相四間飛車

対局:2004.09.03
放映:2004.09.19
棋戦:第12期銀河戦準決勝
戦型:相四間飛車
先手:藤井猛
後手:谷川浩司
▲7六歩 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽4二飛 ▲6八銀 ▽6二玉
▲5六歩 ▽5二金左 ▲5七銀 ▽1四歩 ▲6八飛 ▽7二銀
▲4八玉 ▽7一玉 ▲5八金左 ▽2四歩 ▲3八玉 ▽2五歩
▲8六歩 ▽3三角 ▲8五歩 ▽2二飛 ▲6五歩 ▽4二銀
▲3三角成 ▽同 桂 ▲8八飛 ▽2六歩 ▲同 歩 ▽同 飛
▲2七歩 ▽2四飛 ▲1六歩 ▽3五歩 ▲2八銀 ▽1五歩
▲同 歩 ▽1七歩 ▲同 香 ▽2五桂 ▲6六角 ▽1七桂成
▲同 銀 ▽2五香 ▲1六銀 ▽2七香成 ▲同 銀 ▽2六歩
▲同 銀 ▽同 飛 ▲2七歩 ▽1六角 ▲2八香 ▽1八銀
▲3九桂 ▽3六歩 ▲4八金直 ▽2一飛 ▲3六歩 ▽1五香
▲1七歩 ▽2五角 ▲8四歩 ▽同 歩 ▲8二歩 ▽同 玉
▲3七桂 ▽3六角 ▲8四飛 ▽8三歩 ▲3四飛 ▽5四角
▲5五歩 ▽6五角 ▲3二飛成 ▽4四歩 ▲1二龍 ▽3六歩
▲1五龍 ▽3七歩成 ▲同 金 ▽4五桂 ▲4六銀 ▽3七桂成
▲同 銀 ▽2五金 ▲1二龍 ▽3六歩 ▲4六銀 ▽4五歩
▲5七銀 ▽3一飛 ▲4八銀 ▽4六歩 ▲5七角 ▽2九銀不成
▲同 玉 ▽3七歩成 ▲3二歩 ▽4七歩成 ▲同 桂 ▽4八と
▲同 金 ▽4六歩 ▲同 角 ▽3六金 ▲投了
106手で後手の勝ち

3=66歩。藤井にはこれしかない。序盤に何の期待もさせないつまらない棋士。居飛車を指せ。
4=42飛。谷川は何を指すかわからないから初手から面白い。
5=68銀。カッコつけただけ。
6=62玉。タマには居飛車やってみろと叱咤。
7=56歩。もったいぶっただけの躊躇。
8=52金。居飛車やれと催促2。
9=57銀。また懲りずに負けコース。
10=14歩。57銀は見飽きた谷川。用意周到。
11=68飛。コレしかないなら最初から指せばいいのに。
12=72銀。1手稼ぐ囲い手順。
13=48玉。これが順位戦ボロ負けだったあとの修正手順らしい。
15=58金。ボロ負けだけは避けようという逃げ腰。
16=24歩。囲い完了し行くだけ。すでに後手作戦勝ち。
17=38玉。何も気がつかない藤井。
18=25歩。谷川楽勝の図。
19=86歩。こんなもの無視。
20=33角。22飛と回る準備+16歩には15歩。
21=85歩。これで先手は2手損とひとめ。
22=22飛。藤井相手なら2ndアタックでも勝てる。
23=65歩。敗着。すでに谷川は寄せ体勢なのに駒を渡す3rdを指したら絶対に藤井は勝てない。
24=42銀。勝利宣言。
25=33角成。悪手連鎖。連動手を与えるだけの餓鬼将棋。こんな手を指すようではオシマイ。
以下谷川なら目隠し将棋でも楽勝。藤井の序盤はひどすぎる。27手め以後はいつもの実力。


2004.09.14C級1組順位戦 渡辺VS中座
中座飛車の名称はこれで完全消滅
 
No: 6488 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/09/19 Sun 02:20:27

日時:2004.09.14
棋戦:第63期C級1組順位戦4回戦
戦型:横歩取り85飛 同窓会38金
先手:渡辺明五段
後手:中座真五段
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽2二銀
▲5八玉 ▽4一玉 ▲8七歩 ▽8五飛 ▲2六飛 ▽6二銀
▲3八金 ▽5一金 ▲4八銀 ▽7四歩 ▲3六歩 ▽7三桂
▲3七桂 ▽1四歩 ▲4六歩 ▽7五歩 ▲4五歩 ▽7六歩
▲3五歩 ▽2三歩 ▲4七銀 ▽7五飛 ▲3六飛 ▽8五桂
▲3三角成 ▽同 銀 ▲6八銀 ▽1五歩 ▲3四歩 ▽2二銀
▲8六歩 ▽3五歩 ▲2六飛 ▽8八歩 ▲同 金 ▽7七歩成
▲同 桂 ▽同桂成 ▲同 銀 ▽7四飛 ▲4四歩 ▽同 飛
▲5五角 ▽3四飛 ▲4二歩 ▽同 玉 ▲4四歩 ▽8七歩
▲7八金 ▽3六歩 ▲3五歩 ▽同 飛 ▲4三歩成 ▽同 玉
▲9一角成 ▽3七歩成 ▲同 金 ▽3四飛 ▲3五歩 ▽5四飛
▲6六銀 ▽7七歩 ▲同 金 ▽4五桂 ▲3六金 ▽3三桂
▲3四歩 ▽同 飛 ▲3五香 ▽4四飛 ▲3四歩 ▽5七桂成
▲同 玉 ▽4五桂 ▲5八玉 ▽2四桂 ▲4六金 ▽3七桂成
▲4五歩 ▽5四飛 ▲5五桂 ▽4二玉 ▲4四桂 ▽3一金
▲2五歩 ▽4八角 ▲2九飛 ▽4三歩 ▲2四歩 ▽4四歩
▲2三歩成 ▽7六歩 ▲同 金 ▽2八歩 ▲4九飛 ▽4七成桂
▲同 玉 ▽2六角成 ▲2二と ▽投了
117手で先手の勝ち

25=38金。乾杯音頭。非常に懐かしい声。
64=42同玉。こんな大悪手を晒すようでは今後一切横歩取り85飛を中座飛車などとは残念ながら呼べない。44歩など打たれては中原囲いが泣くだけ。基本中の基本も指せないのではアっこたんも顎が外れる。恐らく最初にして最後の当家がコメントできる中座の棋譜。


2004.08.11銀河戦準決勝 羽生VS屋敷 矢倉早囲い No: 6487 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/09/19 Sun 01:11:13

2004.08.11銀河戦準決勝 羽生VS屋敷 矢倉早囲い

対局:2004.08.11
放映:2004.09.17
棋戦:銀河戦第12期決勝トーナメント準決勝
戦型:矢倉 先手早囲い
先手:羽生善治二冠
後手:屋敷伸之九段
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽5二金右 ▲5八金右 ▽4四歩
▲7七銀 ▽4三金 ▲7九角 ▽3二銀 ▲6七金 ▽3一角
▲3六歩 ▽7四歩 ▲6八玉 ▽6四角 ▲3七銀 ▽4二玉
▲7八玉 ▽3一玉 ▲8八玉 ▽8五歩 ▲7八金 ▽7三銀
▲2六歩 ▽3三銀 ▲2五歩 ▽3二金 ▲4六角 ▽2二玉
▲1六歩 ▽9四歩 ▲9六歩 ▽4六角 ▲同 銀 ▽8四銀
▲4一角 ▽9五歩 ▲同 歩 ▽同 銀 ▲同 香 ▽同 香
▲6三角成 ▽9七歩 ▲同 桂 ▽6九角 ▲4八飛 ▽7八角成
▲同 飛 ▽9一香 ▲9八歩 ▽9七香成 ▲同 歩 ▽8六桂
▲同 歩 ▽同 歩 ▲同 銀 ▽同 飛 ▲8七銀 ▽8二飛
▲6四馬 ▽8九金 ▲7七玉 ▽8八銀 ▲同 飛 ▽同 金
▲8二馬 ▽9七香成 ▲8六玉 ▽8四飛 ▲8五香 ▽8七金
▲9五玉 ▽8二飛 ▲同香成 ▽9三銀 ▲9四歩 ▽8二銀
▲2四歩 ▽8三銀 ▲2三歩成 ▽同 玉 ▲1五桂 ▽1二玉
▲2三銀 ▽同 金 ▲8二飛 ▽7二銀打 ▲6二飛 ▽4二香
▲7二飛右成▽5九角 ▲6八角 ▽同角成 ▲同 金 ▽7二銀
▲同飛成 ▽7三角 ▲同 龍 ▽同 桂 ▲8四玉 ▽8二飛
▲8三歩 ▽8五飛 ▲7四玉 ▽8三飛引 ▲2三桂成 ▽同 玉
▲4一角 ▽3二桂 ▲同角成 ▽同 玉 ▲2三銀 ▽4一玉
▲6三角 ▽5一玉 ▲5二金 ▽投了
123手で先手の勝ち

12=44歩。順位戦でも昨日見せた康光囲いへの変化示唆。ここで突くのは興味深い。派生変化が多い。結果的にこれは位として直視するべき。先手の飛車先不突きが0なので3-3で序盤から対等を主張すると読む。一言で後手番の飛車先不突き矢倉対策。
13=77銀。羽生のフツー主義。
20=74歩。3rd作成で挑発。
21=68玉。未来の棋士に爆笑される早囲い。屋敷はコレを咎めないといけない。羽生は自分で答えが不明なので屋敷に聞いているだけ。羽生は屋敷を三連一発棋士と思っているのでナニもできないダロという挑発だけで相手をジラすのが得意。羽生の常套手段。
22=64角。緩手。これで屋敷負けとわかる。羽生の宿題は嫌味な高校教師と同じ。ここで怯んだら矢倉後手では羽生に絶対に勝てない。
以下羽生は貯金だけで指している。屋敷の矢倉は昨日もひどすぎ。派生変化は興味深いが屋敷には44歩などもったいなかった。康光が指せば当家も変化を出す。羽生に期待するのは無理。羽生は年金将棋を指し始めたため。


2004.09.11達人戦決勝 谷川浩司VS中原誠 中飛車 No: 6485 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/09/18 Sat 02:46:20

2004.09.11達人戦決勝 谷川浩司VS中原誠 中飛車

今年の達人戦は中原加藤戦が一番面白い。
決勝の谷川中原は中原に最初から勝つ気がない為ドッチラケ。
中原は羽生や森内同様芝居がヘタクソ。しかも連敗中の谷川がイマイチ腰が引けているのでつまらない。中原を基準にするとやはり教皇の聖戦力は並大抵ではない。

棋戦:達人戦決勝
日時:2004.09.11
戦形:中飛車
先手:谷川浩司
後手:中原 誠
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽5五歩
▲6八玉 ▽5二飛 ▲7八玉 ▽6二玉 ▲6八銀 ▽7二玉
▲5八金右 ▽3三角 ▲4六歩 ▽4二銀 ▲4七銀 ▽8二玉
▲7七銀 ▽5三銀 ▲3六銀 ▽5四銀 ▲2五銀 ▽3五歩
▲3四銀 ▽4二角 ▲2三銀不成▽6四角 ▲4七金 ▽7四歩
▲6六銀 ▽7三角 ▲2五歩 ▽6四歩 ▲2六飛 ▽6五歩
▲7七銀 ▽6四角 ▲9六歩 ▽9二玉 ▲2四歩 ▽7五歩
▲9七角 ▽7二飛 ▲7五歩 ▽同 角 ▲同 角 ▽同 飛
▲7六歩 ▽7二飛 ▲3四銀不成▽6六歩 ▲同 歩 ▽6五歩
▲4五銀 ▽同 銀 ▲同 歩 ▽3六歩 ▲6五歩 ▽3三桂
▲6四歩 ▽5二金左 ▲9五歩 ▽4五桂 ▲9四歩 ▽同 歩
▲5四角 ▽6六歩 ▲6三歩成 ▽6七角 ▲8八玉 ▽7四飛
▲6四歩 ▽8九角成 ▲同 玉 ▽6七歩成 ▲9三歩 ▽8二玉
▲8六銀 ▽7七桂 ▲9八玉 ▽6九桂成 ▲8五銀打 ▽6四飛
▲同 と ▽7二歩 ▲7四と ▽9三桂 ▲8三と ▽同 玉
▲7四角 ▽7三玉 ▲6三角右成▽投了
93手で先手の勝ち

5=48銀。中原のゴキゲンはかなり個性的なので羽生と比較されないように谷川慎重に。
6=55歩。今日はこの手で遊びますよとハッキリ明示。これで谷川勝ちにしてやると恫喝。
14=33角。中原の挑発。
以下王位戦の羽生谷川戦の二重パロディー。中原の構想は角の変換。芸が濃い。
40=92玉。中飛車の大家大内のパロディー。これで名人戦トリオ+中原でカルテット完成。
42=75歩。GN作成で9筋緩和。こういう発想をするのは現役では中原以外では森内だけ。
55=45銀。谷川も苦笑。
以下駒アタリ偶数番2のみの単調な展開。
64=45桂。この桂まで繰り出すところが芸。この発想も中原。谷川は黙って追従。
72=74飛。次から次へと。
73=64歩。ボソっと一言「老人会らしく」。
74=89角成。ジジイ扱いさせない中原。恐らく携帯電話が鳴った。


2004.09.17B級2組 ヒフミンVSキムカズ
横歩取り85飛 王手飛車定跡
 
No: 6484 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/09/18 Sat 01:26:33

2004.09.17B級2組 ヒフミンVSキムカズ 横歩取り85飛 王手飛車定跡
日時:2004.09.17
棋戦:B級2組
戦形:横歩取り85飛 王手飛車定跡
先手:ヒフミン
後手:キムカズ
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽4一玉
▲8七歩 ▽8五飛 ▲2六飛 ▽2二銀 ▲5八玉 ▽6二銀
▲3六歩 ▽5一金 ▲3八銀 ▽7四歩 ▲3五歩 ▽7三桂
▲3三角成 ▽同 桂 ▲3四歩 ▽4五桂 ▲3三歩成 ▽5七桂成
▲同 玉 ▽3五角 ▲5八玉 ▽2六角 ▲3二と ▽同 玉
▲6六角 ▽4四角 ▲同 角 ▽同 歩 ▲6八銀 ▽3七歩
▲同 銀 ▽3六歩 ▲4八銀 ▽2六飛 ▲2三歩 ▽同 銀
▲3九金 ▽2八歩 ▲3三歩 ▽4二玉 ▲7七桂 ▽4五飛
▲3七桂 ▽同歩成 ▲同 銀 ▽2七飛成 ▲2八金 ▽2四龍
▲2五歩 ▽同 龍 ▲2六歩 ▽5五飛 ▲5七歩 ▽3四龍
▲4六金 ▽1五飛 ▲2二角 ▽4五歩 ▲3六金 ▽4四桂
▲2五金 ▽同 飛 ▲同 歩 ▽2一金 ▲1一角成 ▽同 金
▲2四香 ▽同 銀 ▲同 歩 ▽3一歩 ▲2三桂 ▽2一金
▲3一桂成 ▽同 金 ▲1二飛 ▽2二歩 ▲3二銀 ▽同 金
▲同歩成 ▽同 玉
以下タオル

教皇は名人戦手順をやりたかったはずが木村が逃げた。森下が谷川に快勝して以来先手も王手飛車などまるで怖くない定跡。教皇必勝かと思ったら61手め37桂が逆行偶数番2。偶数番原理型棋士の思考はかくもハゲシー。61手め27歩で駒アタリ奇数番3を選択する変化は以下。

日時:2004.09.17
棋戦:マシュダ一家青春杯1
戦形:横歩取り85飛 王手飛車定跡
先手:61手め27歩+73手め34桂変化 
後手:43玉と逃げた場合
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽4一玉
▲8七歩 ▽8五飛 ▲2六飛 ▽2二銀 ▲5八玉 ▽6二銀
▲3六歩 ▽5一金 ▲3八銀 ▽7四歩 ▲3五歩 ▽7三桂
▲3三角成 ▽同 桂 ▲3四歩 ▽4五桂 ▲3三歩成 ▽5七桂成
▲同 玉 ▽3五角 ▲5八玉 ▽2六角 ▲3二と ▽同 玉
▲6六角 ▽4四角 ▲同 角 ▽同 歩 ▲6八銀 ▽3七歩
▲同 銀 ▽3六歩 ▲4八銀 ▽2六飛 ▲2三歩 ▽同 銀
▲3九金 ▽2八歩 ▲3三歩 ▽4二玉 ▲7七桂 ▽4五飛
▲2七歩 ▽同飛成 ▲1六角 ▽同 龍 ▲同 歩 ▽2九歩成
▲同 金 ▽5六桂 ▲5七銀左 ▽4八桂成 ▲同 銀 ▽2六角
▲3四桂 ▽4三玉 ▲4六桂 ▽3七歩成 ▲4二金 ▽同 金
▲同桂成 ▽同 玉 ▲2二飛 ▽3二桂 ▲2三飛成 ▽投了
83手で先手の勝ち

日時:2004.09.17
棋戦:マシュダ一家青春杯2
戦形:横歩取り85飛 王手飛車定跡
先手:61手め27歩+69手め34桂変化
後手:52玉と逃げた場合
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽4一玉
▲8七歩 ▽8五飛 ▲2六飛 ▽2二銀 ▲5八玉 ▽6二銀
▲3六歩 ▽5一金 ▲3八銀 ▽7四歩 ▲3五歩 ▽7三桂
▲3三角成 ▽同 桂 ▲3四歩 ▽4五桂 ▲3三歩成 ▽5七桂成
▲同 玉 ▽3五角 ▲5八玉 ▽2六角 ▲3二と ▽同 玉
▲6六角 ▽4四角 ▲同 角 ▽同 歩 ▲6八銀 ▽3七歩
▲同 銀 ▽3六歩 ▲4八銀 ▽2六飛 ▲2三歩 ▽同 銀
▲3九金 ▽2八歩 ▲3三歩 ▽4二玉 ▲7七桂 ▽4五飛
▲2七歩 ▽同飛成 ▲1六角 ▽同 龍 ▲同 歩 ▽2九歩成
▲同 金 ▽5六桂 ▲3四桂 ▽5二玉 ▲2二飛 ▽6一玉
▲2三飛成 ▽4八桂成 ▲6九玉 ▽4七飛成 ▲8三銀 ▽5八成桂
▲7九玉 ▽6八成桂 ▲同 金 ▽4九龍 ▲6九桂 ▽5八角
▲7二金 ▽5二玉 ▲3二龍 ▽4二角 ▲同桂成 ▽同 金
▲4三角 ▽5一玉 ▲4二龍 ▽同 玉 ▲3二角成 ▽投了
95手で先手の勝ち

1の変化では王手に34銀と桂を取れば角を抜いて勝ち。
2の変化では王手に34銀と桂を取れば後手が勝ち。
だから後手が26角を打つまでぎりぎり凌いで待てるかが勝負の決断。
指し手を読むと相手の手も必要があるために逆に負ける。だから当家は123と数える。
この定跡は後手から入玉されたら即負けなので教皇はまず押さえ込みに行った。ハッキリ悔しい。キムカズの勝ち方が許し難い。スリッパを手にしたオバサンのような将棋では深浦になってしまう。西川の方がよっぽど面白い。


2004.09.17B級2組 西川屋敷 袖飛車3rdアタック No: 6483 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/09/18 Sat 00:05:42

2004.09.17B級2組 西川屋敷 袖飛車3rdアタック
B2が熱い。ヒフミンがなんとキムカズ相手に横歩取り王手飛車定跡を挑むとは。
戦略家西川は最後に1分将棋で屋敷のダマシ手に散った。
西川の袖飛車を予想した屋敷は最初から康光囲い。80手めの局面で間違えた西川。

日時:2004.09.17
棋戦:B級2組
戦形:袖飛車3rdアタック
先手:西川
後手:屋敷
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲7七銀 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽5二金右 ▲7八金 ▽4四歩
▲6九玉 ▽4三金 ▲3六歩 ▽3二銀 ▲4六歩 ▽4二玉
▲4七銀 ▽3一玉 ▲3八飛 ▽5三銀 ▲3五歩 ▽同 歩
▲同 飛 ▽8五歩 ▲5八金 ▽7四歩 ▲9六歩 ▽3三角
▲3八飛 ▽5一角 ▲1六歩 ▽7三角 ▲6六銀 ▽6四銀
▲3六銀 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛 ▲8七歩 ▽8二飛
▲3五銀 ▽3三歩 ▲3六飛 ▽2二玉 ▲1五歩 ▽8五飛
▲5七銀 ▽6二角 ▲3七桂 ▽3四歩 ▲2六銀 ▽3三銀
▲4五歩 ▽同 歩 ▲1四歩 ▽同 歩 ▲1三歩 ▽4四角
▲同 角 ▽同 銀 ▲1四香 ▽4九角 ▲6一角 ▽3二金
▲2五銀 ▽2七角成 ▲1二歩成 ▽同 香 ▲同香成 ▽同 玉
▲8六香 ▽3五歩 ▲1六飛 ▽同 馬 ▲同 銀 ▽1九飛
▲6八玉 ▽7五飛 ▲同 歩 ▽8九飛成
以下屋敷勝ち

81手め同歩が痛恨の敗着。ここは43角成で先手勝ち。

1=▲4三角成 ▽同 金 ▲7五歩 ▽8九飛成 ▲3二飛 ▽投了 
2=▲4三角成 ▽7六飛 ▲3二馬 ▽7八飛成 ▲同 玉 ▽7五香 ▲7七歩 ▽7九金 ▲8八玉 ▽8九金 ▲9七玉  ▽投了

1の変化は51手め37桂が詰みに活躍。
2の変化は序盤の29手め96歩が命。3rdアタックを仕掛けた西川の絶妙手となるはずだった。飛車捨ての空間解消手となった屋敷の妖手75飛に散った。


2004.09.14C級1組 飯塚VS日浦 手損角換り腰掛け銀
8thアタックx2=必勝7thアタックの構図
 
No: 6481 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/09/15 Wed 20:03:00

2004.09.14C級1組 飯塚VS日浦 手損角換り腰掛け銀
8thアタックx2=必勝7thアタックの構図

日時:2004.09.14
棋戦:C級1組 4回戦
戦形:手損角換り腰掛け銀
先手:飯塚祐紀六段
後手:日浦市郎七段
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △3二金 ▲2五歩 △8八角成
▲同 銀 △2二銀 ▲7七銀 △3三銀 ▲4八銀 △6二銀
▲4六歩 △6四歩 ▲4七銀 △6三銀 ▲6八玉 △4二玉
▲7八金 △5二金 ▲3六歩 △8四歩 ▲5八金 △3一玉
▲6六歩 △5四銀 ▲5六銀 △7四歩 ▲7九玉 △4四歩
▲9六歩 △9四歩 ▲1六歩 △1四歩 ▲3七桂 △7三桂
▲4七金 △6二飛 ▲6八銀 △8五歩 ▲4五歩 △同 歩
▲同 桂 △4四銀 ▲4六歩 △8四角 ▲2四歩 △同 歩
▲同 飛 △2三歩 ▲2八飛 △6六角 ▲7七銀 △8四角
▲3五歩 △6五桂 ▲3四歩 △5七桂成 ▲6六歩 △4七成桂
▲同 銀 △6五歩 ▲3三桂打 △6六歩 ▲2一桂成 △同 玉
▲3三歩成 △同 銀 ▲同桂成 △同 金 ▲2五桂 △3二金
▲3三歩 △2二金 ▲4一角 △4二金 ▲3二銀 △同金右
▲同歩成 △同 金 ▲5二金
まで81手で先手の勝ち

36手めの局面は天才山崎が谷川相手に指した手損角換り腰掛け銀の象徴形。
37=47金。飯塚が逃げたのは郷田経由の反省で才能を消費した為。
38=62飛。すでに66歩型のため森内の仕掛け有効。
39=68銀。爆笑。飯塚もついにMF門下。
40=85歩。85桂のアタリを先に躱された為 8thの手損自虐。
41=45歩。角換り腰掛け銀特有の 8thアタック。
43=45同桂。矢倉戦ででてくる後手番の手筋導入。歩で桂を支える。
46=84角。従ってこれも矢倉戦の手筋応用。
47=24歩。2回目の8thアタックは駒アタリ偶数番2。
52=66角。後手1歩得。
55=35歩。必勝7thアタック。これを7と数えるために駒台仮想番と腰掛け銀の四辺形特有の55地点を加算。これが判明するまでに発狂数名。
56=65桂。駒アタリ偶数番2で後手負け。
63=33桂。角換り腰掛け銀では珍しいサザンクロス。
以下見たとおり。


2004.09.14C級1組 真部山崎 急戦向い飛車 手損角換りの構図 No: 6480 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/09/15 Wed 19:28:11

日時:2004.09.14
棋戦:C級1組 4回戦
戦形:急戦向い飛車
先手:真部一男八段
後手:山崎隆之五段
▲5六歩 △8四歩 ▲7六歩 △8五歩 ▲7七角 △5四歩
▲8八飛 △6二銀 ▲6八銀 △3四歩 ▲4八玉 △4二玉
▲8六歩 △7七角成 ▲同 銀 △8六歩 ▲同 銀 △7四歩
▲8五銀 △4四角 ▲7七角 △同角成 ▲同 桂 △7三桂
▲8四銀 △9五角 ▲8三歩 △7七角成 ▲8二歩成 △8八馬
▲8一飛 △8九飛 ▲6一飛成 △5一金 ▲9一龍 △6九飛成
▲5九金打 △7八龍 ▲5八香 △6五桂 ▲7二と △5三銀
▲7三銀成 △5二金打 ▲6一と △4一金 ▲8二龍 △4四馬
▲6三成銀 △6二歩 ▲5二成銀 △同 金 ▲8一龍 △3五桂
▲3八銀 △2八銀 ▲6二と △同 銀 ▲3六歩 △5五歩
▲3五歩 △5四馬 ▲6八金 △同 龍 ▲8六角 △5三金
▲3一龍 △同 玉 ▲6八角 △5六歩 ▲6六銀 △2九銀不成
▲5六香 △3六桂 ▲3七玉 △3八銀成 ▲同 金 △2八銀
▲同 金 △同桂成
まで80手で山崎五段の勝ち

12手めの挑発まで山崎が誘導した局面。真部の初手56歩はゴキゲン指向だがこれに山崎は怒った。7+8筋以外は先後鏡像形。山崎の才能は形と理へのバランスに表現されている。この形は現役メンバーのタイトル戦では出現しない。山崎は早く番勝負に出てきて欲しい。
12手め42玉を見せられたら連盟棋士はおよそ86歩と突く。後手は同歩と取ると同角が王手となり飛車がス抜かれる。そのまま歩を取られては負け。だから14手めは77角成。
15=77同銀。同桂は86歩で先手負け。同桂-86歩-75角は53角で負けを早めるだけ
16=86歩。歩を取られたら負けなのでこれしかない。
17=86同銀。1歩あれば84歩で先手勝ちの形。しかし1歩がないのが2ndアタックの宿命。同日の王座戦第2局で森内が自分で2ndアタックから仕掛け歩切れ故に手が作れなかった構造と同じ。それでも22手めまで進展させた為にまだ複雑だった。コチラは13手めで真部は仕掛けさせられた。
では1-17手めまでどちらが損をしたのか?
これは後手不利から逆行相で有利となる手損角換りの構図のためにその後の経過を1手づつ抽出しないと判明しない。
ブランコ運動は二組のみ。銀と玉だけ。これは先手だけに75角の王手が有るために後手の指し手が限定される。だから後手はその不利を解消するために先手にも必然手のみを求めた。
先手が飛車を振り77角とした2手分は85歩までの2手と換算する=相殺ゼロ。ところが13手めで先手から仕掛けた為に後手は77角成の1手分を損している。これは関西発祥の手損角換り戦法の系譜。しかも銀が連動手で進出したため先手は17手めで2手得していると言う思考を強いられる。もし86の銀が後手と同じように68地点に戻れば完全対称となるがそれでは逆に先手が2手損となってしまう。だから先手は相掛り十字架銀の換算法がなければ棒銀を後手に強いられてしまう。
18=74歩。ブランコ後進で誘う。
19=85銀。案の定真部は行く。
20=44角。桂をおびき出す。
21=77角。66角は67地点に角打のスキを作ってしまう。
23=77同桂。再度の角交換で先手が連動手でまた1手得。
24=73桂。後手はわざわざ新たな1手で銀アテ。
25=84銀。追い風に向かう海のヨット。
26=95角。中空三角理論。8筋の柱の夢遊銀を捕獲。
27=83歩。中空三角理論の引力。
28=77角成。先に桂得。
29-40=見たマンマ。
この40手めの局面で後手の3手損はどうなったかというと84銀にすべて換算されている。だから先手はこの辺境地で役に立たない銀を活用するためにさらに2手かけないといけない。すでに終盤なので後手にその手数を読まれてしまう。
41=72と。夢遊銀活用手順1。
42=53銀。序盤54歩の裏の意味。ここに逃げられる。
43=73銀成。夢遊銀活用手順2。この瞬間が終盤では1手損。
44=52金。ここで先手に詰めろが発見できなければ63夢遊銀を阻止するために受けるしかない。
45=61と。連動手1を招いた悪手1。
46=41金。連動手1で逃げる。
47=82龍。連動手2を招いた悪手2。
48=44馬。連動手2で逃げる。これで手損解消し自陣強化。
49=63成銀。歩を切った為に悪手3。これは銀なので質駒となる。
50=62歩。歩を使うところがなかったのに歩が切れたので有効。
ここに至って後手が手損で先手に攻めを強いたという終盤図ができあがる。以下はこーすればよかったという愚痴の山なので連盟棋士は山崎ならここで何しても何されても真部に勝つと断言する。これが彼らの唯一の信用の価値観。もし先手が羽生なら後手が52金と打った時点で検討会から立ち去る。羽生たちの将棋には61と金という手がない為。
結局真部は手損だけにこだわってここまできたのに自分の手で解消してしまった。後手番戦法の手損角換りの構図はこれだけ。
では先手が挑発に乗らなかった場合はどうか?
それは手損が自動消滅する。そのような将棋を専門棋士は好まない。