羽生の38飛の動機のルーツは当家においては神の笑点55でできない飛車のお見合いを35地点へもってきたということ。
どちらの位を先に相手にするかという選択から始まる。
羽生はそもそも55地点を位として見ない。そうして見たときに千日手にされた苦いお見合い経験もあった。そこで35地点を最初から本命とする。
実はこれは谷川の思考法。
不思議であろうか？
当の谷川は55地点を位として読んでいるのになぜ先後違うだけでこうなってしまうのか？
それがコインの表と裏。

先ほど日記がＵＰされた。
およそ当家の分析と一致するがもっとも重要なことを彼は見落としている。
勝ちを見切るとは何か？
羽生を見ろ。例の対藤井戦を。
森内は66角など先手が指せないと見切っているから故意に金を投資している。彼らの将棋はそう。相手が指せない手を落とし穴にしている。
あれほど酷い将棋は久しくみたことはない。最大の試練であったろう。
森内もそれを乗り越えてここまできた。
今度は本命の竜王戦。

どうやら封じ手までにまだ2手も指していた。なんという中継であろう。
37手め38飛には23分。本局唯一の羽生のまともな手と言いたいがこれは谷川の手を羽生がパクった。そして谷川が笑いながら26分考えて応じた手が14歩。これには大爆笑。谷川のユーモアセンスは抜群。
この手の交換に関しては当家は現在言うことはない。最近握手するようになった谷川と羽生の恒例の「悪手で握手」のために彼らが作る将棋。

羽生の攻めは5筋逆襲。そこで先手から5thアタックを敢行されたらどうするか後手は把握しないといけない。

まず先手に少し花をもたせる後手勝ち手順
MF12  36手め53銀から変化1　飛車より角
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽６二玉 ▲６九玉 ▽７二玉 ▲４八銀 ▽５五歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽３二金 ▲６八銀 ▽８二玉
▲２八飛 ▽２三歩 ▲４六歩 ▽３五歩 ▲４七銀 ▽５四飛
▲６六歩 ▽７二銀 ▲７九玉 ▽２四飛 ▲２五歩 ▽３四飛
▲９六歩 ▽９四歩 ▲７七角 ▽４二銀 ▲８八玉 ▽５三銀
▲１六歩 ▽１四歩 ▲５六歩 ▽６四銀 ▲６七銀 ▽５六歩
▲同銀右 ▽５五銀 ▲４五銀 ▽３三飛 ▲２四歩 ▽同　歩
▲６五歩 ▽４六銀 ▲３三角成 ▽同　角 ▲投了
52手で後手の勝ち

次に後手楽勝手順
MF13  36手め53銀から変化2 　銀損の猛攻
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽６二玉 ▲６九玉 ▽７二玉 ▲４八銀 ▽５五歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽３二金 ▲６八銀 ▽８二玉
▲２八飛 ▽２三歩 ▲４六歩 ▽３五歩 ▲４七銀 ▽５四飛
▲６六歩 ▽７二銀 ▲７九玉 ▽２四飛 ▲２五歩 ▽３四飛
▲９六歩 ▽９四歩 ▲７七角 ▽４二銀 ▲８八玉 ▽５三銀
▲１六歩 ▽１四歩 ▲５六歩 ▽６四銀 ▲６七銀 ▽５六歩
▲同銀右 ▽５五歩 ▲４五銀 ▽３三飛 ▲２四歩 ▽同　歩
▲同　飛 ▽２三金 ▲５四飛 ▽３一角 ▲６五歩 ▽同　銀
▲５五飛 ▽５六歩 ▲５八金 ▽３六歩 ▲同　歩 ▽３四金
▲６五飛 ▽４五金 ▲同　歩 ▽２三飛 ▲投了
64手で後手の勝ち
飛車成り受からず銀の割り打ち歩の成り捨てナンデモあり

これらの変化では後手が一時的に33飛という窮屈な形になる。ひとめ醜い。そこで後手は33飛というブスを避けてミス伊勢志摩に走ってしまう。その場合はこうなる。

MF14 　36手め53銀から変化3　ミス伊勢志摩に走った場合
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽６二玉 ▲６九玉 ▽７二玉 ▲４八銀 ▽５五歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽３二金 ▲６八銀 ▽８二玉
▲２八飛 ▽２三歩 ▲４六歩 ▽３五歩 ▲４七銀 ▽５四飛
▲６六歩 ▽７二銀 ▲７九玉 ▽２四飛 ▲２五歩 ▽３四飛
▲９六歩 ▽９四歩 ▲７七角 ▽４二銀 ▲８八玉 ▽５三銀
▲１六歩 ▽４四歩 ▲５六歩 ▽５四銀 ▲５五歩 ▽同　銀
▲５六歩 ▽６四銀
この44手めの局面は序盤の55歩の古女房が捨てられた図。このようなことはよくある。

羽生の腰抜け手順のおかげで谷川は簡単にふたつの位を維持してしまった。
だからこの局面は当家は後手優勢とする。羽生は先手番である意味がない。千日手になったら間違いなく羽生の意向。
しかし谷川は行く。
現在4thなので5thアタックは谷川の権利。羽生は例によってウッチャリ逆転狙い。ジッとするだけ。38金はまるで怖くない。

ふたつの飛車交換変化
さて最後のオチは後手からの飛車交換強要変化。

まず本譜の進行で先手が飛車交換に応じた場合
MF10　29手め24同飛の飛車交換
先手：国産ブーハ
後手：日産タニー
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽６二玉 ▲６九玉 ▽７二玉 ▲４八銀 ▽５五歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽３二金 ▲６八銀 ▽８二玉
▲２八飛 ▽２三歩 ▲４六歩 ▽３五歩 ▲４七銀 ▽５四飛
▲６六歩 ▽７二銀 ▲７九玉 ▽２四飛 ▲同　飛 ▽同　歩
▲２八飛
31手めの局面は後手勝ち。

次に25飛変化の場合
MF11　27手め24同飛の飛車交換   25手め25飛変化8
先手：国産ブーハ
後手：日産タニー
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽３二金 ▲７八金 ▽５四歩
▲２五歩 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５二飛
▲６九玉 ▽６二玉 ▲４八銀 ▽７二玉 ▲６八銀 ▽８二玉
▲２八飛 ▽２三歩 ▲４六歩 ▽３五歩 ▲４七銀 ▽５四飛
▲２五飛 ▽２四飛 ▲同　飛 ▽同　歩 ▲２八飛
29手めの局面は先手優勢。

玉の位置により先手の駒組みに進展性が見込める。羽生はおそらくこの局面で先手不利と即断した。森内のような根性は最初から期待できなかった。谷川はもっと先を読んでいないと54飛は指せないので25飛変化では24飛はやらない。

MF10の変化となにが違うかと言うと自陣飛車の局面までに先手と後手がそれぞれナニを指しているかということ。これは見たマンマ。
このあと昨日の森内将棋のようにじっくり煮込むとその差が徐々に現れてくる。後手がどこかで72銀としなくてはいけないばかりか、先手の玉は1手で58玉の中住まいにできる。この形は飛車打に強い。後手は序盤の勇猛35歩の位を維持できないために負ける仕組み。

なぜ当家だけ棋譜公開2時間も前にNo: 6203で羽生が47銀なら谷川は阿部のように72銀ではなく54飛なのか予想できたかと言うと、それが谷川魂だから。
羽生の腰抜け将棋には47銀しかないのでこれはわかる。しかし次に54飛とはまず阿部以下の棋士は絶対に指せない。阿部以下と言うことは阿部も含む。昨年の谷川でさえ深浦相手に35歩を突けなかった。これを最初から突けと言っていたのはマシュダ一家だけである。
そして72銀などカッタルイ手順はやめてイキナリ54飛とやるべきと言っていたのも当家のみ。谷川は晴れの舞台で本当にソレを見せてくれた。マンモス・ウレピー。

羽生は腰抜け。貴様は死んでよい。
谷川炎の54飛の挑戦状を受けられないとは。
谷川。これに負けたら生涯の恥。徹底的に殺せ。
さて仮想森下変化のつもりがなぜか55角変化でNo: 6207がＵＰされてしまった。12角と打ってはダメダこりゃのオチを次のナンバーでＵＰする予定であった。しかしもう下記変化の枝葉末節は今日はない。
それにしても中日新聞の中継はナメクジ。谷川の情熱に塩をかけているのが羽生。

まだアベがブツブツ言っている。だからハイトーンでゴマカスくせがついた。それでは100歩譲って後手はどうしても34飛がやりたいんだと認めてあげよう。それでも72銀を先に決めるなど言語同断。35歩を指したからには谷川はすでに命がけの将棋を指していることになる。貴様とは違う。
そこで森下に登場してもらおう。馬など先手に勝手に作らせる。しかし位は角を打っても死守する。昨日の森下92角を今日は反対側の12地点に打ってみよう。

MF09　25手め25飛変化7　34飛-45角打ち変化2
先手：国産ブーハ
後手：日産タニー
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽３二金 ▲７八金 ▽５四歩
▲２五歩 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５二飛
▲６九玉 ▽６二玉 ▲４八銀 ▽７二玉 ▲６八銀 ▽８二玉
▲２八飛 ▽２三歩 ▲４六歩 ▽３五歩 ▲４七銀 ▽５四飛
▲２五飛 ▽３四飛 ▲５六歩 ▽２四歩 ▲２六飛 ▽５六歩
▲２二角成 ▽同　銀 ▲４五角 ▽２五歩 ▲２八飛 ▽２四飛
▲６三角成 ▽２六歩 ▲３八金 ▽５五角 ▲７七桂 ▽３三桂
▲１八馬 ▽７四飛 ▲２六飛 ▽２五歩 ▲２八飛 ▽７六飛
▲投了
48手で後手の勝ち

阿部が54飛前に72銀を先に決めたのは本人なら下記変化を嫌ったと言うであろう。つまり後手はなにが何でも34飛で35歩のズーズーしい位を死守するという貧しい演劇指向。以下の変化では角交換から45角打で先手が優勢になってしまうため。
MF09　25手め25飛変化6　34飛-45角打ち変化1
先手：国産ブーハ
後手：日産タニー
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽３二金 ▲７八金 ▽５四歩
▲２五歩 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５二飛
▲６九玉 ▽６二玉 ▲４八銀 ▽７二玉 ▲６八銀 ▽８二玉
▲２八飛 ▽２三歩 ▲４六歩 ▽３五歩 ▲４七銀 ▽５四飛
▲２五飛 ▽３四飛 ▲５六歩 ▽２四歩 ▲２六飛 ▽５六歩
▲２二角成 ▽同　銀 ▲４五角 ▽６四飛 ▲５六角 ▽投了

72銀前に先に54飛を決めれば後手は34飛変化など最初から考えない。
35手で先手の勝ち

35歩からまるで進まないので過激に谷川ヴァイオレンス2を作成。アクセル踏みすぎてタコメーターも吹っ飛んでるかもしれない。
なぜ阿部は竜王戦で先に54飛としないで72銀の美濃を先に決めたかと言うとタコ攻めになった時32龍が王手となる為。そんな変化を怖がっているから竜王になれなかった。あの対局は羽生に千日手にされてドッチラケ。
32龍変化などまるでこわくない。以下で後手が勝てる。

MF08　25手め25飛変化5　最も過激な寄せ
先手：国産ブーハ
後手：日産タニー
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽３二金 ▲７八金 ▽５四歩
▲２五歩 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５二飛
▲６九玉 ▽６二玉 ▲４八銀 ▽７二玉 ▲６八銀 ▽８二玉
▲２八飛 ▽２三歩 ▲４六歩 ▽３五歩 ▲４七銀 ▽５四飛
▲２五飛 ▽５六歩 ▲２二角成 ▽同　銀 ▲５六歩 ▽１四角
▲３五飛 ▽４七角成 ▲５八金 ▽同　馬 ▲同　玉 ▽５六飛
▲５七歩 ▽７六飛 ▲３二飛成 ▽７二銀 ▲７七歩 ▽４六飛
▲投了
42手で後手の勝ち
以下47地点に歩を受けるのは26飛で負け。

棋譜公開はまだ22手め35歩まで。
暇なので後手は飛車切りで金を取って先手の飛車を取る変化を作成してみた。竜王戦の羽生と阿部が逃げた変化。

MF04　25手め25飛変化1　25金
先手：国産ブーハ
後手：日産タニー
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽３二金 ▲７八金 ▽５四歩
▲２五歩 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５二飛
▲６九玉 ▽６二玉 ▲４八銀 ▽７二玉 ▲６八銀 ▽８二玉
▲２八飛 ▽２三歩 ▲４六歩 ▽３五歩 ▲４七銀 ▽５四飛
▲２五飛 ▽４四角 ▲４五歩 ▽６二角 ▲５六歩 ▽３三桂
▲５五歩 ▽７四飛 ▲２六飛 ▽４五桂 ▲４六歩 ▽７六飛
▲６六歩 ▽３六歩 ▲同　飛 ▽７八飛成 ▲同　玉 ▽２五金
▲３二飛成 ▽同　銀 ▲４五歩 ▽２八飛 ▲３八銀 ▽投了
47手で先手の勝ち

MF05　25手め25飛変化2 　35金変化
先手：国産ブーハ
後手：日産タニー
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽３二金 ▲７八金 ▽５四歩
▲２五歩 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５二飛
▲６九玉 ▽６二玉 ▲４八銀 ▽７二玉 ▲６八銀 ▽８二玉
▲２八飛 ▽２三歩 ▲４六歩 ▽３五歩 ▲４七銀 ▽５四飛
▲２五飛 ▽４四角 ▲４五歩 ▽６二角 ▲５六歩 ▽３三桂
▲５五歩 ▽７四飛 ▲２六飛 ▽４五桂 ▲４六歩 ▽７六飛
▲６六歩 ▽３六歩 ▲同　飛 ▽７八飛成 ▲同　玉 ▽３五金
▲同　飛 ▽同　角 ▲４五歩 ▽２八飛 ▲３八銀 ▽５六歩
▲投了
48手で後手の勝ち

後手にと金で攻められては困るので先手は飛車をとりあえず逃げる変化が以下。ここで後手が丸山のように14歩を突くと先手はラッキー

MF06　25手め25飛変化3 　35金変化-16飛-14歩
先手：国産ブーハ
後手：日産タニー
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽３二金 ▲７八金 ▽５四歩
▲２五歩 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５二飛
▲６九玉 ▽６二玉 ▲４八銀 ▽７二玉 ▲６八銀 ▽８二玉
▲２八飛 ▽２三歩 ▲４六歩 ▽３五歩 ▲４七銀 ▽５四飛
▲２五飛 ▽４四角 ▲４五歩 ▽６二角 ▲５六歩 ▽３三桂
▲５五歩 ▽７四飛 ▲２六飛 ▽４五桂 ▲４六歩 ▽７六飛
▲６六歩 ▽３六歩 ▲同　飛 ▽７八飛成 ▲同　玉 ▽３五金
▲１六飛 ▽１四歩 ▲４五歩 ▽２六金 ▲５四歩 ▽１六金
▲同　歩 ▽２八飛 ▲３八銀 ▽投了
51手で先手の勝ち

そこで後手は桂馬のサクリファイスで先手陣を乱してから飛車を取りたい。
MF07　25手め25飛変化4　 35金変化-16飛-37桂不成
先手：国産ブーハ
後手：日産タニー
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽３二金 ▲７八金 ▽５四歩
▲２五歩 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５二飛
▲６九玉 ▽６二玉 ▲４八銀 ▽７二玉 ▲６八銀 ▽８二玉
▲２八飛 ▽２三歩 ▲４六歩 ▽３五歩 ▲４七銀 ▽５四飛
▲２五飛 ▽４四角 ▲４五歩 ▽６二角 ▲５六歩 ▽３三桂
▲５五歩 ▽７四飛 ▲２六飛 ▽４五桂 ▲４六歩 ▽７六飛
▲６六歩 ▽３六歩 ▲同　飛 ▽７八飛成 ▲同　玉 ▽３五金
▲１六飛 ▽３七桂不成▲同　桂 ▽３六歩 ▲同　銀 ▽２六金
▲同　飛 ▽同　角 ▲投了
50手で後手の勝ち

後手は大変な駒損だが先手の陣形さえ乱せば昨日の森内のように歩と桂馬だけでも手が作れるかもしれない。
5筋の歩が切れて3歩手持ちが大きい。後手陣はこの場合阿部が選択した美濃より71銀で控えていた方がよい。74桂の一発狙いが先手にあるため。

ブーハが必死に扇子で頭を冷やしている。アレはキャブレターがイカレた証拠。要するにカニの存在を認めない谷川が56飛など許すはずがないと思って47銀と連動手のつもりで指したことであろう。すると谷川はフフンと咳をしてパチンと54飛にすれば先ほどの変化はない。
かなり過激な35地点の位はこの飛車で護れる。
羽生は腰抜けとミス伊勢志摩に言われても文句言えない。

いくら60年代の車と言っても時速50キロぐらいは軽くだせる。そこでもう少しアクセル踏んで時速60キロぐらいの谷川ヴァイオレンスを楽しんでみたい。
MF03　23手め25飛変化  56歩変化　谷川ヴァイオレンスの場合
先手：国産ブーハ
後手：日産タニー
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽３二金 ▲７八金 ▽５四歩
▲２五歩 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５二飛
▲６九玉 ▽６二玉 ▲４八銀 ▽７二玉 ▲６八銀 ▽８二玉
▲２八飛 ▽２三歩 ▲４六歩 ▽３五歩 ▲２五飛 ▽５六歩
▲７九玉 ▽５七歩成 ▲同銀右 ▽８八角成 ▲同　玉 ▽３三桂
▲２八飛 ▽５六歩 ▲６六銀 ▽５七角 ▲同銀上 ▽同歩成
▲投了
36手で後手の勝ち

どうやら当家の読みは羽生谷川と完全一致している。というより当家が彼らの心理を読むとソレしかない。
公開棋譜では46歩に39分、35歩に12分とある。羽生も頭が悪い。こんな手に39分では今日も期待できないかもしれない。
羽生がどうしても25飛をやりたいと言っているのでまずマシュダ一家子供教室用の基本変化から

MF02 23手め25飛変化  56飛変化
先手：国産ブーハ
後手：日産タニー
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽３二金 ▲７八金 ▽５四歩
▲２五歩 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５二飛
▲６九玉 ▽６二玉 ▲４八銀 ▽７二玉 ▲６八銀 ▽８二玉
▲２八飛 ▽２三歩 ▲４六歩 ▽３五歩 ▲２五飛 ▽４四角
▲４五歩 ▽６二角 ▲５六歩 ▽３三桂 ▲２六飛 ▽５六歩
▲５五歩 ▽２四歩 ▲５六飛 ▽２五歩 ▲４七銀 ▽３六歩
▲同　銀 ▽２六歩 ▲３八金 ▽３五歩 ▲４七銀 ▽４四歩
▲５四歩 ▽４三金 ▲２三歩 ▽５四金 ▲２六飛 ▽５五歩
▲投了
48手で後手の勝ち

始めに先手が取ったカニ見えた位はすぐに後手に奪われてしまう。
このカニが重要であって、カニは横に這う生き物だと言うことを忘れているからこうなってしまう。谷川の場合はそれさえも知らない。カニそのものの存在を認めないため。

22手めに35歩ならすぐに飛車で取られてしまうではないかとミス伊勢志摩が言っている。その場合はこうなって後手が歩得で勝つ。

MF01 23手め25飛変化
先手：国産ブーハ
後手：日産タニー
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽３二金 ▲７八金 ▽５四歩
▲２五歩 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５二飛
▲６九玉 ▽６二玉 ▲４八銀 ▽７二玉 ▲６八銀 ▽８二玉
▲２八飛 ▽２三歩 ▲４六歩 ▽３五歩 ▲２五飛 ▽４四角
▲４五歩 ▽６二角 ▲５六歩 ▽３三桂 ▲２六飛 ▽５六歩
▲投了

30手で後手の勝ち

テクスト版棋譜更新もいつになるかわからない。
そこで写真のか細い影と当家の予想を折り合わせてみる。
谷川は22手めに35歩と位を取ったことは十分に有り得る。これは最近マシュダ一家がヤレヤレと言っている35歩。これをそのまま残しては先手は負けるのでこれに働きかけてくるように後手が仕向けるのが狙い。逆に羽生がこれを放置すれば後手勝ちとなってしまう。その根拠は位取りの抗争。その一言で十分。

この20手めの局面は久保でなくても「後手は中古品」とわかる。
ミス伊勢志摩でもそう言うであろう。
日産タニーは新車ではないのでビンテージとして見ないといけない。
キャブレターも補修して使っている。見えない部品も交換しないでオリジナルの味を極力残す。
日産タニーは当時庶民の夢であった。家を買う気構えでローンを組んで生涯を共にする思いで庶民は買った。
そうした思い入れがある車がビンテージものとして今でも値段が下がらない。

ようやくテクスト版棋譜がでた。駒も見えない不鮮明な画像と更新遅延のJava棋譜などよりパソコン通信並のテクスト版棋譜で十分なのに。何が進歩しているのかわからない。これでは昔のラジオ中継の方がはるかに速くて正確。
昨日の王座戦中継における西尾の打ち込みは神業であった。利益追及には一に人材。マネーとナオンしか頭にないトップばかりだとたいていコケル。
公開棋譜を見ると54歩に谷川は34分。
谷川が56歩を突かないのは久保なら腰抜けと言うであろう。
昨日の森内を見た直後だと当家も突かないかもしれない。
ましてや谷川には第2局の主題を完結する義務がある。だからこれは残す。
逆に言えば羽生がこれを取った時に勝負はついているという将棋が全面戦争の構図。中原は先手で逆に55の位を奪った。谷川は後手番として最初から残した。

おそらく王位戦第2局で谷川が思い描いた55の位とは位取りの概念から来る。
歴代王者の将棋とは位の争奪戦であった。
昨晩の森内がまさにそれ。細かい指し手などどうでもよい。位だけで全てを見ている。これが骨太の大局観。渡辺明にはそれがわからなかった。
下記棋譜では55歩を後手に取らせた時に勝負はついている。勝敗が見えるまで55歩で盤面を制御しているのがMF変化。
ところが谷川は第2局で失敗した。
なにがおかしかったのか？
裏と表を間違えてしまった。
お金ならお店で裏と表を逆に差し出してもモノが買える。
将棋では裏と表は大変な違いがある。

羽生はなぜ谷川のゴキゲン中飛車で飛車先歩交換をしたかと言うと谷川に貸しがあるため。千勝局を谷川にプレゼントしたあの羽生の先手はおかしい。あんな将棋を勝てなかったためにその後ボロボロ負け出す。
現在13手め69玉まで公開されているがこれを勝てないのでは羽生の存在価値さえ疑う。昨晩の森内の指し回しには圧倒された。二日制ならもっとできるはず。
以下のみっつの棋譜で最も面白いのが中原VS久保。
2002.7.12&13 第43期王位戦第1局 羽生VS谷川
2003.11.30王将戦リーグ森内VS谷川
2004.02.06棋聖戦最終予選　中原VS久保
今日の羽生の選択は森内と全く違う。飛車先を交換する。これは中原と同じ。そして谷川もそれを望んだ。ここから森内並に全面戦争の構図を描けるのかということ。それができたら森内以上の評価を得る。

棋戦：棋聖戦最終予選を元にしたマシュダ一家杯
日時：2004.02.06
先手：中原誠永世十段+MF1
後手：久保利明八段+MF2

▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽５四歩 ▲２五歩 ▽５二飛
▲７八金 ▽５五歩 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽５六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲６九玉 ▽３二金 ▲２八飛 ▽２六歩
▲５七歩 ▽７六飛 ▲７七金 ▽７四飛 ▲２六飛 ▽６二玉
▲２八飛 ▽２三歩 ▲４八銀 ▽７二銀 ▲６八銀 ▽７一玉
▲９六歩 ▽４二銀 ▲５六歩 ▽３五歩 ▲６六歩 ▽２四飛
▲２五歩 ▽３四飛 ▲７八玉 ▽８二玉 ▲７六金 ▽４四歩
▲６五歩 ▽３三角 ▲６七銀 ▽４五歩 ▲７七桂 ▽５三銀
▲５七銀 ▽４二金 ▲９五歩 ▽５二金寄 ▲８六歩 ▽６四歩
▲同　歩 ▽同　銀 ▲６五歩 ▽５三銀 ▲５八金 ▽３六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲３七歩 ▽３四飛 ▲６六銀右 ▽６三金
▲５五歩 ▽６四歩 ▲８五桂 ▽６五歩 ▲同　銀 ▽８四歩
▲９三桂成 ▽同　玉 ▲２四歩 ▽６六歩 ▲同　銀 ▽２四飛
▲９四歩 ▽８二玉 ▲９三歩成 ▽同　香 ▲同香成 ▽同　玉
▲２六香 ▽１四飛 ▲２三香成 ▽４四角 ▲２五飛 ▽６四歩
▲５六銀 ▽９七歩 ▲９四歩 ▽８二玉 ▲８五歩 ▽５七歩
▲同　金 ▽９八歩成 ▲７七角 ▽６五桂 ▲９五角 ▽５七桂成
▲同　銀 ▽９七と ▲６七玉 ▽９六と ▲８四角 ▽９二歩
▲３六桂 ▽３三桂 ▲同成香 ▽同　角 ▲２一飛成 ▽６五歩
▲２四歩 ▽６四銀 ▲７五桂 ▽７四金 ▲６三桂成 ▽５一香
▲３二龍 ▽４二金 ▲７二成桂 ▽同　金 ▲３一龍 ▽７五香
▲９三歩成 ▽同　歩 ▲６五銀 ▽同　銀 ▲同　金 ▽同　金
▲５一龍 ▽５六歩 ▲７七歩 ▽５二金打 ▲６一龍 ▽５七歩成
▲同　玉 ▽６二金左 ▲９一銀 ▽同　玉 ▲９三角成 ▽８三銀
▲６二龍 ▽５六銀 ▲４八玉 ▽９三桂 ▲７一銀 ▽８一銀
▲６一龍 ▽７七香成 ▲８四歩 ▽５五角 ▲８三歩成 ▽６六角
▲３八玉 ▽８三金 ▲９二歩 ▽同　玉 ▲６二龍 ▽８二歩
▲４二龍 ▽３五歩 ▲７二銀 ▽４七銀不成▲２八玉 ▽７二銀
▲同　龍 ▽３九角成 ▲２七玉 ▽３六銀成 ▲同　歩 ▽２四飛
▲２五歩 ▽同　飛 ▲１六玉 ▽投了

177手で先手の勝ち

羽生なら2筋で取った歩を持って退室しても立会いの五十嵐は何も言わない。これはマナー違反でなく単に無頓着なだけと周囲は思ってくれる。
しかも副立会いが郷田なのでおそらく千日手を二回やっても誰も文句言わない。しかしこれは千日手にはならずに初日で終わってしまう。
谷川の頼みはタニー研だが山崎が最近まるでアテにならない。
当家も55歩に大笑いしている。
しかし谷川を救済できるのは目下のところ三重県郡阿児町のミス伊勢志摩しかいないのでは余りに悲しい。
そこでもう一度5筋の主題として考える。この55歩は表と裏があるコイン。
今日は後手で指されたので裏の顔として見る。

すべての手はわかっているのにこの初手だけが当家には不明であった。
それを棋譜で確認すると言うのも虚しい。
記事には羽生が「初手を打った」と書いてあったので記者は囲碁と思っているかもしれない。初手76歩とだけ書いていただければ嬉しい。
これは大変重要な手。この手にその日の心模様が反映される。
谷川の55歩への執着は時間のせい。昨晩の森下の端角もロクに見ていないであろう。前日は中日新聞の社長と歓談させられるのがアイドル棋士。

これは推測だが羽生は王者の25歩に谷川ならば当家に敗着扱いされた55歩であろう。54歩を指せば谷川の場合55歩とセット。これがご飯と味噌汁の関係なのか、紅茶にレモンの関係なのかは考慮時間が示す。

そのように見える。頭を下げてゲロしている。
吹き出しにセリフを入れたらこうなる。
日テレ=「お父さん、どうか許してください」
ＴＢＳ=「この畳、さすが賢島宝生苑」
フジTV=「マイッタ」
テレ朝=「オーット」

谷川は戻ってこの手を指した。なんという頑固者であろう。
羽生は呆れて退室。

谷川は退室した。駒台にはまだ角がない。手にもって便所に行くのは反則ではないがマナーに反するので谷川は死んでもそんなことはしない。
従ってまだ5手め。次の6手めが敗因かもしれない。

ここは三者択一。ゴキゲン以外なら手損角換りと横歩取りではどちらが勝ちやすいか。
相横歩取りはやらないであろう。二日制ではきつすぎる。
昨日の神谷森下戦で谷川が後手で不満を感じている。あれは神谷が悪いと羽生も思っている。
羽生は相かわらずコックリコックリ頭で舟を漕いでいる。

駒影が見えないので640表示にするがそれでも見えないので最後は画像を取込み拡大してみる。まだ5手め78金まで。角交換するか谷川が悩んでいる。
昨晩森下も快勝した手損角換りを羽生の先手番で見てみたいが、谷川は森内康光手順のマネをするのが嫌だと言っている。

角交換せずに32金と78金の駒影が見える。
いじらしい。阿部にもこのような恥じらいがあった。
この手以後写真が小さくなってしまって駒影が見えない。

対局は9時から。中継静止画配送は15分ほどして。中日新聞は余りやる気ない。
谷川は4手め角筋を止めるかあるいはゴキゲンか手損角換りか考慮中。
なんとか駒影で追う。
雰囲気は手損角換りであろう。