2004.04.23第17期竜王戦出場者決定戦1組2回戦
相振り飛車 後手穴熊
藤井猛VS羽生善治

羽生の大悪手とため息

死への13階段
実況&分析マシュダ一家


死への13階段 久保の55銀から羽生の55銀へ No: 5024 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/04/24 Sat 11:35:43

13:25にNo: 5016死への13階段をUPしたが、羽生は第一段目「2002.01.18B1順位戦 久保VS中原 煉獄の空中楼閣」における久保の55銀を昨日見せたことになる。
14段目で再び1段目に戻った。
久保の55銀は悲劇。羽生の55銀は喜劇。


2004.04.23竜王戦1組 羽生の大悪手とため息 No: 5022 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/04/24 Sat 02:26:55

日時:2004.04.23
棋戦:第17期竜王戦出場者決定戦1組2回戦
戦型:相振り飛車 後手穴熊
先手:藤井猛九段
後手:羽生善治名人王座

▲7六歩 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽3三角 ▲7八銀 ▽2二飛
▲3六歩 ▽4二銀 ▲6八飛 ▽5四歩 ▲2八銀 ▽6二玉
▲3八金 ▽5二金左 ▲4九玉 ▽2四歩 ▲8六歩 ▽7二玉
▲3七銀 ▽5三銀 ▲5八金 ▽8二玉 ▲8五歩 ▽9二香
▲9六歩 ▽9一玉 ▲6七銀 ▽8二銀 ▲9七角 ▽1四歩
▲7七桂 ▽1五歩 ▲8八飛 ▽7二金 ▲8四歩 ▽同 歩
▲同 飛 ▽8三歩 ▲8九飛 ▽6二金左 ▲9五歩 ▽6四銀
▲8六角 ▽3二飛 ▲6九飛 ▽1三桂 ▲4六歩 ▽7四歩
▲4七金左 ▽4四角 ▲2六銀 ▽2五桂 ▲5六歩 ▽1三香
▲4八玉 ▽1二飛 ▲4五歩 ▽1一角 ▲4六金 ▽1六歩
▲同 歩 ▽4四歩 ▲同 歩 ▽同 角 ▲3五歩 ▽5三角
▲4七金上 ▽3五歩 ▲9四歩 ▽同 歩 ▲9三歩 ▽同 香
▲8五桂 ▽1六香 ▲1七歩 ▽5五銀 ▲5三角成 ▽4六銀
▲5四馬 ▽4七銀成 ▲同 玉 ▽4二飛 ▲4三銀 ▽5三金打
▲9三桂成 ▽同 桂 ▲4二銀不成▽5四金 ▲3七歩 ▽4五金
▲1一飛 ▽8一桂 ▲9二歩 ▽同 玉 ▲9四香 ▽4六歩
▲5七玉 ▽3七桂成 ▲同 銀 ▽4七歩成 ▲同 玉 ▽2五角
▲3六歩 ▽同 金 ▲5七玉 ▽3七金 ▲9九飛 ▽4七角成
▲6八玉 ▽8八銀 ▲9三香成 ▽同 銀 ▲投了

112手で後手の勝ち


76手めの55銀は本来なら羽生の敗着。当家では2002年王将戦第5局康光の102手め55桂打を思い出していた。
なぜ羽生がこのような大見栄を切ったかと言うと藤井が75手め17歩など打った為。こんな所は同香が礼儀。17歩で羽生が切れた。マジギレしたナマハブは当家も好き。2年前の康光の心境と似ている。あの日の王将戦第5局も今日のようにチンタラチンタラ指して最後に康光がマジギレして終焉。

ここで思い出すのが2004.03.04A級順位戦最終日
当家はさすがにあの日の実況で触れなかったが、ここまで藤井にウナギイヌの自覚がないのであれば書かねばならない。
あの日藤井が丸山を即詰みできなかった時、衛星中継で解説の羽生が何と言ったか。羽生は藤井の119手め55龍を見てボソリと一言「やっぱり」と吐き捨て、ため息をついた。
あのため息に込められた羽生の思いがどれほどのモノか貴様にはわからないであろう。
「こんな馬鹿野郎の為に俺は3年間も付き合ったのか」と言うため息であった。なーにがフジイシステムかと。まともに付き合った俺はなんとバカだったのかと。
そこであの日の藤井の腐ったウナギのごとき55龍をどこかでパロディーにしたかったのが今日の羽生。55銀をどこで出すのがあのバカを混乱させることができるのか?
羽生はソレしか考えてない。湯河原温泉でナベラがカモの山崎をハメるような気分。今日はちょうどナベラの二十歳の誕生日でもあった。
55銀は渡辺明への誕生日プレゼントも兼ねている。

羽生が55銀で用意した主要変化はみっつ。藤井はいずれも勝ちを逃してポカするであろうとの算段。藤井はふたつめの分岐から必ず盲目状態となるため。これは例の119手め55龍が物語る藤井の心理構造。あの時の即詰み手順では駒を最後に捨てないと詰みあがらない。それが藤井にはできないと羽生は確信して大悪手を決行。

棋譜が示す通りにその心理を読むと羽生が読んだ筋は順番に以下。

MF変化1 78手め46金変化

▲7六歩 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽3三角 ▲7八銀 ▽2二飛
▲3六歩 ▽4二銀 ▲6八飛 ▽5四歩 ▲2八銀 ▽6二玉
▲3八金 ▽5二金左 ▲4九玉 ▽2四歩 ▲8六歩 ▽7二玉
▲3七銀 ▽5三銀 ▲5八金 ▽8二玉 ▲8五歩 ▽9二香
▲9六歩 ▽9一玉 ▲6七銀 ▽8二銀 ▲9七角 ▽1四歩
▲7七桂 ▽1五歩 ▲8八飛 ▽7二金 ▲8四歩 ▽同 歩
▲同 飛 ▽8三歩 ▲8九飛 ▽6二金左 ▲9五歩 ▽6四銀
▲8六角 ▽3二飛 ▲6九飛 ▽1三桂 ▲4六歩 ▽7四歩
▲4七金左 ▽4四角 ▲2六銀 ▽2五桂 ▲5六歩 ▽1三香
▲4八玉 ▽1二飛 ▲4五歩 ▽1一角 ▲4六金 ▽1六歩
▲同 歩 ▽4四歩 ▲同 歩 ▽同 角 ▲3五歩 ▽5三角
▲4七金上 ▽3五歩 ▲9四歩 ▽同 歩 ▲9三歩 ▽同 香
▲8五桂 ▽1六香 ▲1七歩 ▽5五銀 ▲5三角成 ▽4六銀
▲同 金 ▽5三金 ▲1六歩 ▽4五歩 ▲2三角 ▽4六歩
▲1二角成 ▽4七金 ▲5九玉 ▽7七角 ▲投了

88手で後手の勝ち

MF変化2 80手め53歩打ち変化
▲7六歩 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽3三角 ▲7八銀 ▽2二飛
▲3六歩 ▽4二銀 ▲6八飛 ▽5四歩 ▲2八銀 ▽6二玉
▲3八金 ▽5二金左 ▲4九玉 ▽2四歩 ▲8六歩 ▽7二玉
▲3七銀 ▽5三銀 ▲5八金 ▽8二玉 ▲8五歩 ▽9二香
▲9六歩 ▽9一玉 ▲6七銀 ▽8二銀 ▲9七角 ▽1四歩
▲7七桂 ▽1五歩 ▲8八飛 ▽7二金 ▲8四歩 ▽同 歩
▲同 飛 ▽8三歩 ▲8九飛 ▽6二金左 ▲9五歩 ▽6四銀
▲8六角 ▽3二飛 ▲6九飛 ▽1三桂 ▲4六歩 ▽7四歩
▲4七金左 ▽4四角 ▲2六銀 ▽2五桂 ▲5六歩 ▽1三香
▲4八玉 ▽1二飛 ▲4五歩 ▽1一角 ▲4六金 ▽1六歩
▲同 歩 ▽4四歩 ▲同 歩 ▽同 角 ▲3五歩 ▽5三角
▲4七金上 ▽3五歩 ▲9四歩 ▽同 歩 ▲9三歩 ▽同 香
▲8五桂 ▽1六香 ▲1七歩 ▽5五銀 ▲5三角成 ▽4六銀
▲5四馬 ▽5三歩 ▲4五馬 ▽4七銀成 ▲同 玉 ▽4二飛
▲4四歩 ▽5四金 ▲3五馬 ▽4四金 ▲2四馬 ▽投了

89手で先手の勝ち

これで79手め54馬とすれば後手は負けると羽生は即座に判断。そこで藤井が54馬と最初の正解手を指した時に羽生は演技をする必要がある。羽生は実はMF変化1で勝ちと誤算して銀を捨てたと藤井に思い込ませるだけでよい。その為には藤井が54馬とした時に意外そうな顔をして考えこむのが羽生演技。実際79手め54馬で中継は止まった。藤井は疑心暗鬼にかられたはずである。そこで以下の三つ又交差点で待ち合わせることとなった。

MF変化3 83手め44歩変化 55金の中空三角理論
▲7六歩 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽3三角 ▲7八銀 ▽2二飛
▲3六歩 ▽4二銀 ▲6八飛 ▽5四歩 ▲2八銀 ▽6二玉
▲3八金 ▽5二金左 ▲4九玉 ▽2四歩 ▲8六歩 ▽7二玉
▲3七銀 ▽5三銀 ▲5八金 ▽8二玉 ▲8五歩 ▽9二香
▲9六歩 ▽9一玉 ▲6七銀 ▽8二銀 ▲9七角 ▽1四歩
▲7七桂 ▽1五歩 ▲8八飛 ▽7二金 ▲8四歩 ▽同 歩
▲同 飛 ▽8三歩 ▲8九飛 ▽6二金左 ▲9五歩 ▽6四銀
▲8六角 ▽3二飛 ▲6九飛 ▽1三桂 ▲4六歩 ▽7四歩
▲4七金左 ▽4四角 ▲2六銀 ▽2五桂 ▲5六歩 ▽1三香
▲4八玉 ▽1二飛 ▲4五歩 ▽1一角 ▲4六金 ▽1六歩
▲同 歩 ▽4四歩 ▲同 歩 ▽同 角 ▲3五歩 ▽5三角
▲4七金上 ▽3五歩 ▲9四歩 ▽同 歩 ▲9三歩 ▽同 香
▲8五桂 ▽1六香 ▲1七歩 ▽5五銀 ▲5三角成 ▽4六銀
▲5四馬 ▽4七銀成 ▲同 玉 ▽4二飛 ▲4四歩 ▽5三金打
▲5五馬 ▽4四金 ▲2八馬 ▽5五金 ▲5八玉 ▽4六金
▲4四歩 ▽5七金打 ▲5九玉 ▽4七金直 ▲投了

94手で後手の勝ち

藤井が44歩とすれば羽生の勝ち。藤井が勝つためには43歩しかない。しかも二種類ありひとつは負け。

MF変化4 83手め43歩-1
▲7六歩 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽3三角 ▲7八銀 ▽2二飛
▲3六歩 ▽4二銀 ▲6八飛 ▽5四歩 ▲2八銀 ▽6二玉
▲3八金 ▽5二金左 ▲4九玉 ▽2四歩 ▲8六歩 ▽7二玉
▲3七銀 ▽5三銀 ▲5八金 ▽8二玉 ▲8五歩 ▽9二香
▲9六歩 ▽9一玉 ▲6七銀 ▽8二銀 ▲9七角 ▽1四歩
▲7七桂 ▽1五歩 ▲8八飛 ▽7二金 ▲8四歩 ▽同 歩
▲同 飛 ▽8三歩 ▲8九飛 ▽6二金左 ▲9五歩 ▽6四銀
▲8六角 ▽3二飛 ▲6九飛 ▽1三桂 ▲4六歩 ▽7四歩
▲4七金左 ▽4四角 ▲2六銀 ▽2五桂 ▲5六歩 ▽1三香
▲4八玉 ▽1二飛 ▲4五歩 ▽1一角 ▲4六金 ▽1六歩
▲同 歩 ▽4四歩 ▲同 歩 ▽同 角 ▲3五歩 ▽5三角
▲4七金上 ▽3五歩 ▲9四歩 ▽同 歩 ▲9三歩 ▽同 香
▲8五桂 ▽1六香 ▲1七歩 ▽5五銀 ▲5三角成 ▽4六銀
▲5四馬 ▽4七銀成 ▲同 玉 ▽4二飛 ▲4三歩 ▽5三金打
▲5五馬 ▽4三金 ▲9三桂成 ▽同 桂 ▲9四香 ▽9二歩
▲5一銀 ▽5四金 ▲4二銀成 ▽5五金 ▲同 歩 ▽3六角
▲5七玉 ▽6九角成 ▲4一飛 ▽8一桂 ▲投了

100手で後手の勝ち

MF変化5 83手め43歩-2
▲7六歩 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽3三角 ▲7八銀 ▽2二飛
▲3六歩 ▽4二銀 ▲6八飛 ▽5四歩 ▲2八銀 ▽6二玉
▲3八金 ▽5二金左 ▲4九玉 ▽2四歩 ▲8六歩 ▽7二玉
▲3七銀 ▽5三銀 ▲5八金 ▽8二玉 ▲8五歩 ▽9二香
▲9六歩 ▽9一玉 ▲6七銀 ▽8二銀 ▲9七角 ▽1四歩
▲7七桂 ▽1五歩 ▲8八飛 ▽7二金 ▲8四歩 ▽同 歩
▲同 飛 ▽8三歩 ▲8九飛 ▽6二金左 ▲9五歩 ▽6四銀
▲8六角 ▽3二飛 ▲6九飛 ▽1三桂 ▲4六歩 ▽7四歩
▲4七金左 ▽4四角 ▲2六銀 ▽2五桂 ▲5六歩 ▽1三香
▲4八玉 ▽1二飛 ▲4五歩 ▽1一角 ▲4六金 ▽1六歩
▲同 歩 ▽4四歩 ▲同 歩 ▽同 角 ▲3五歩 ▽5三角
▲4七金上 ▽3五歩 ▲9四歩 ▽同 歩 ▲9三歩 ▽同 香
▲8五桂 ▽1六香 ▲1七歩 ▽5五銀 ▲5三角成 ▽4六銀
▲5四馬 ▽4七銀成 ▲同 玉 ▽4二飛 ▲4三歩 ▽5三金打
▲5五馬 ▽4三金 ▲4六歩 ▽4四金 ▲6五馬 ▽5四金打
▲7四馬 ▽6四金 ▲9三桂成 ▽同 桂 ▲9六馬 ▽投了

95手で先手の勝ち

藤井は混乱した。そしてMF変化にさえ掲載することを憚られる最悪の83手め43銀打で一挙に地獄に墜ちた。
当家はあの日の羽生のため息に本日初めて共感を覚える。


32手め15歩 No: 5021 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/04/23 Fri 14:52:51

駒アタリ予備3を羽生が作成。
藤井が88飛とした瞬間に25歩で駒アタリ予備4となり、藤井の駒アタリ奇数番1となる84歩を緩手にする仕組み。
ここまでずうずうしい手は今後名人戦では有り得ない。藤井はやはり昨年のプレーオフがラストチャンスであった。


31手め77桂 No: 5020 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/04/23 Fri 14:48:40

藤井の自覚は散るサクラ。羽生はこれで千日手権利までも完全掌握。


30手め14歩 No: 5019 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/04/23 Fri 14:43:56

羽生の相振りへの終着駅は1年前のマシュダ一家。
25歩は後手の権利。
そしてこの14歩ブランコ前進に先手が付き合えば駒アタリ予備奇数番は後手が完全掌握。
藤井は先手としての仕掛けの基盤を後手に奪われた為に囲いで差がつけられる構造。
先手の唯一の主張は84歩の駒アタリ奇数番1のみ。後手はそれを駒アタリ偶数番予備から仕掛けさせるのが狙い。


24手め92香 No: 5018 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/04/23 Fri 13:57:54

羽生は何を長考しているのかと思ったらたった今92香を指した。
名人戦では大爆笑したが、今日は笑えない。
羽生にはMF理論を先回りすることができなかった。

以下は藤井へ。
1年前と同じ理由でウナギイヌの藤井は羽生に勝てない。
二度は書かない。


現在23手▲8五歩まで No: 5017 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/04/23 Fri 13:51:38

この進行の発想は1年前の考察「相振り飛車 快楽の園」と全く同じ。後手は駒アタリ予備を自分からは作成せずにアナグマへ至る。
森内が羽生を翻弄した名人戦第1局と基本は同じ。先手はアナグマを放棄し後手はアナグマを示唆。
逆に先手は自ら駒アタリ予備をふたつ作成。後手が25歩とすればみっつめとなり先手は77角で制御。65歩を切り札にする。65歩で駒アタリ予備偶数番となる為に後手は角交換ができない。
連盟将棋はMF理論の後追い。しかも1年遅れ。


相振り飛車2002-2004 死への13階段 No: 5016 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/04/23 Fri 13:25:50

2002.01.18B1順位戦 久保VS中原 煉獄の空中楼閣
2003.03.11名人挑戦プレーオフ第1局 藤井VS羽生羽生のハメ手1-4
2002.4.28早指し新鋭戦田村VS松尾相振り三間飛車サードディフェンス12手組
2003.05.30A級順位戦 藤井VS大介 相振り飛車 快楽の園
2003.07.15&16 王位戦第1局 羽生VS谷川 相振り飛車 北の快楽園1&2
2003.08.17NHK杯戦 久保VS森鶏二 駒アタリ奇数番の法則 ふたつの相振り飛車
2003.10.05NHK杯戦 山崎VS藤井 JT杯 羽生VS藤井 ふたつの相振り飛車 
2003.12.21NHK杯戦康光丸山戦 相振り丸山プラン
2004.02.01NHK杯戦 藤井VS森内 相振り 森内のスピン戦法
2004.02.08NHK杯戦森内VS谷川 相振り 対称四間 猿芝居
2004.03.12 B1順位戦深浦相振り予行練習棋譜
2004.03.14NHK杯戦準決勝 久保VS谷川 相振り四間あらゆる意味で凄い
2004.03.20NHK杯戦決勝 羽生VS久保 相振り飛車ポカの質


14手め52金左 No: 5015 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/04/23 Fri 11:56:42

先手は選んだ戦形そのものが職人組合の開き直りであるが、この52金左はそれを上回る恫喝。先手が何もしなければアナグマやっちゃうと言っている。羽生の気分は先週の森内。
一方先手はアナグマを目指すと駒のクリ換えがヘンタイ趣味となり千日手をしなくとも先後が入れ替わる。


13手め38金 No: 5014 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/04/23 Fri 11:50:03

96歩も75歩も56歩もできない。腰を低く厨房でネタを仕込むだけ。


12手め62玉 No: 5013 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/04/23 Fri 11:47:39

後手の優位性を誇示するトリプル手への発芽。
後手は初期値をそのまま利用。
これは同時に先手のネガをクローズアップする手法。


11手め28銀 No: 5012 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/04/23 Fri 11:43:02

定食についてくるオシンコのような手。もともと後手から15角も55角も有り得ないので「何も考えない時間」の延長。延滞料金は後手に請求権利がある。


10手め54歩 No: 5011 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/04/23 Fri 11:39:51

これで羽生が震撼した先週の森内の陣形となった。
皮肉な巡り合わせ。
ここで14歩とすると藤井は75歩と突くかもしれない。ここで54歩が先ならば75歩には53銀で逆襲できる。


9手め68飛 No: 5010 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/04/23 Fri 11:36:37

目を閉じても指せる。78銀が線路の車両止めとなっている為。
先手はこの手で二重苦を耐える。後手が飛車先を突けるのに先手が65歩としては角が巣抜かれてしまう。先手でこの形を指したい場合は何も考えないという時間がまず必要。実際次に14歩と突かれた場合今度は16歩とできない。


8手め42銀 No: 5009 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/04/23 Fri 11:24:52

羽生はしばらく考えた。藤井の事ではなく森内のこと。
ここで42銀は先週の名人戦を想起させる。これを指すと54歩も指す。すると森内が羽生に誇示した陣形となる。


相振りにおけるブランコ前進の権利 No: 5008 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/04/23 Fri 11:21:14

相振りを指す時に本譜変化の7手めの局面で先手は1筋交換の全変化を把握しないといけない。8手めに14歩と後手が指した場合、先手は16歩を指せば15歩-同歩-同香-同香変化はブランコ前進の権利となる為。これが33角双頭手の制御機能。この形になった時に双方に歩と香が1枚づつある。
この基本型で敵陣の駒組を操作しつつ後手は自陣を整備できる。序盤ですでに先手の方が苦労は多い。
ところが先手が居飛車で来れば8手め14歩は悪手となる。先手に棒銀で逆襲される為。
羽生が藤井の「自称ウナギ屋」という言葉を100%信用していない証拠が次の手でわかる。


7手め36歩まで No: 5007 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/04/23 Fri 11:07:41

1=76歩。藤井の場合は単体空間開放手。
2=34歩。羽生の場合はナンデモアリ。
3=66歩。藤井の場合は単体空間閉塞手。
4=33角。相振りにする空間開放手+1筋制御の双頭手。
後手が双頭手を出せるのは先手が角道を止めた為。すでに4手めで後手は有利。
5=78銀。四間飛車の余地を残す。
6=22飛。向い飛車だが藤井相手では相振りと決まっている。
7=36歩。角頭を攻めると見せつつ実態は右矢倉予告。このように決めつけて申し訳ないが藤井将棋は自称「老舗のウナギ屋」なので、ウナギ病蔓延の日までウナギしか出さない。MF理論ではこれが駒アタリ予備1となる空間開放手。後手はこの歩を二方向から狙うことができる。


本日は竜王戦1組 藤井VS羽生 相振り No: 5006 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 04/04/23 Fri 10:32:05

羽生が竜王位を失った為今日の因縁対決が実現。
ミスター竜王の余韻を残す藤井は1年前の順位戦プレーオフを思い出していたであろう。羽生が先手番左美濃55角戦法で千日手にし、後手番では相振りのハメ手で藤井を負かした。あの1局が基で羽生は名人を獲得したと言って過言ではない。
今日は羽生が後手で最初から相振りと決まっている。
1年で換ったことと言えば相振りが当たり前のように指され始めたこと。