2003.11.05A級順位戦丸山VS三浦
横歩取り中座飛車16飛型
三浦の自己修復機能1-12

分析2003.11.06マシュダ一家
自己修復機能01 中原囲いの欠陥補修
自己修復機能02 明日では遅い
自己修復機能03 端は将棋の最重要のフレーム
自己修復機能04 駒アタリ奇数番グランドナンバー自動消滅
自己修復機能05 逆行連動手を導く双頭手
自己修復機能06 スリーサクリファイス=丸山ライン 
自己修復機能07 45角の潜在意識
自己修復機能08 死体に踊らせるカンカン踊り
自己修復機能09 駒アタリ偶数番予備の下層構造
自己修復機能10 三浦渾身の研究手
自己修復機能11 三浦デザイン
自己修復機能12 アルスオプの金紛ショー
三浦の自己修復機能12 アルスオプの金紛ショー  No: 3186 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/11/07 Fri 03:51:32

93手め=最大の急所43地点を開きにかかる。
同日の森内の完勝と比較すれば余りに玉は遠い。
羽生の32玉の顔面受けに谷川は内藤との会話もうわの空で驚いていた。
こちらでは秒読みのSMショー。
これをどうするべきか?
ダンサーと共に手拍子をするべきなのであろうか?
以下の変化で丸山金紛ショーでも見せるのであろうか?

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽2二銀
▲8七歩 ▽8五飛 ▲2六飛 ▽4一玉 ▲6八玉 ▽6二銀
▲3八銀 ▽5一金 ▲3六歩 ▽7四歩 ▲3七桂 ▽7三桂
▲4六歩 ▽7五歩 ▲3三角成 ▽同 桂 ▲3五歩 ▽2五歩
▲1六飛 ▽8四飛 ▲3四歩 ▽同 飛 ▲5六角 ▽5四飛
▲3四歩 ▽2八角 ▲1八香 ▽1九角成 ▲3三歩成 ▽同 銀
▲4五角 ▽9四飛 ▲7五歩 ▽4四銀 ▲3三歩 ▽同 金
▲7四歩 ▽同 飛 ▲5六角 ▽5四飛 ▲7四歩 ▽8五桂
▲7三歩成 ▽同 銀 ▲8三角成 ▽6二銀 ▲4五歩 ▽3五銀
▲6五馬 ▽3四飛 ▲2五桂 ▽3二金 ▲8六歩 ▽1八馬
▲8五歩 ▽7一香 ▲7五歩 ▽2六歩 ▲4七桂 ▽4五馬
▲1三桂成 ▽2七歩成 ▲3五桂 ▽同 飛 ▲4七銀 ▽4四馬
▲5六銀 ▽3八と ▲5九金 ▽6四桂 ▲5五銀打 ▽5六桂
▲同 歩 ▽3三馬 ▲4四歩 ▽同 歩 ▲3六桂 ▽3一歩
▲4四桂 ▽同 馬 ▲3二馬 ▽同 歩 ▲4四銀

これは感想戦とは言わない。ファンサービスとも言わない。
明治時代ならアルスオプと言う。平成時代にはタコと言う。
こんなことをいつまでもやっているから羽生が舞い上がる。


三浦の自己修復機能11 三浦デザイン   No: 3184 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/11/07 Fri 03:47:09

感想戦では丸山は打ちひしがれていたであろう。
三浦にハメられたからである。 口が裂けても言えない作戦負け。
では三浦デザインを整理してみよう。

1=一枚目の桂馬は香車と歩の二枚換えに換算。
2=二枚目の桂馬はサクリファイス。
3=案の定丸山は二枚目に釣られる。
4=手番を握り71香が実現。

BGMは丸山定跡16飛。

あとは秒読みである。しかしすでに丸山は消沈している。
それはそうであろう。絶対的自信を持っていた丸山ラインがこともあろうに三浦印のスルメに凌辱を受けたのであった。


三浦の自己修復機能10 三浦渾身の研究手  No: 3182 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/11/07 Fri 03:43:04

73=85歩。これで丸山は二枚目の桂馬を取った。しかし手番を渡してしまった。二手もかけて二枚目役者に媚びをふってはいけない。二手かけて桂香交換され手番を譲渡したのである。このような贅沢三昧のあとではイイワケしかない。
74=71香。これが三浦スペシャル。間違いなく三浦渾身の研究手。これを指したいために今まで阿呆のフリしてカンカン眺めていたのが三浦。

連盟棋士のイイワケを聞いてみよう。
「75手目▲7五歩では▲7六歩がよかった」
こんなタコ台詞は聞きたくない。どこに歩を打とうが丸山は歩切れである。
「77手目▲4七桂では単に▲1三桂成が優った」
正気であろうか?豊富な歩で15歩から叩かれ24銀の泡踊りで飛車が翻弄される。
「78手目△4五馬では逆転」
71手めで逆転してるんだっちゅーの。


三浦の自己修復機能9 駒アタリ偶数番予備の下層構造  No: 3181 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/11/07 Fri 03:36:53

連盟棋士はこのような地点を必ずゴマカす。だから「それほど大差ではなかった」などと言う。この言葉は丸山のラインダンスをデカダンスと呼ぶこと以上にアタマが悪い表現である。このようなバカどもに限って「プロ的には」などという慣用句を用いる。だから旧青野、先崎や阿部などは周囲をバカにしきった言葉のオンパレードである。「プロ的には」などという慣用句を用いる者は決して覇者にはなれない。土壌がそもそもそのようなものであるから我々も同じ態度で応じるしかない。
そもそも駒アタリ偶数番予備2などとその下層構造を書いたところでフンと笑って「プロ的には」などと言うのが彼らであった。下層構造より升田幸三の言葉の方が面白がられるのである。
72=丸山第二訂正のおかげで18馬と香車を手順に取られた。駒アタリグランドナンバーが消滅する三浦待望の一手。これでこの将棋は逆転する。最初に指摘した通りこの将棋は後手がどのようなタイミングで香車を取るかにかかっている。丸山デカダンスの86歩により三浦は突如として舞台で踊り出すことになった。


三浦の自己修復機能8 死体に踊らせるカンカン踊り   No: 3180 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/11/07 Fri 03:30:01

ところが52手めの44銀は三浦に一手で二手指されているような双頭手であった。だから丸山ラインはラインダンスとなる。出所がすでに疑問手なので我々はこの第二帝政時代を顎をはずして眺めるしかない。
71手め86歩は奢り。すでに桂得してさらに二枚目の桂馬を殺す行為は死体に踊らせるカンカン踊り。
なぜ丸山はこのようなことをするのか?
この86歩は連盟用語で悪手である。ところが連盟棋士は「間違いなく丸山がよかった」とここでも嘆いている。彼らにはこれが悪手であるとわからないのである。丸山にもこれが悪手であるとわからない。三浦に至っては断腸のフリをしている。我々はダンチョネ節を歌う局面である。この86歩は駒アタリ偶数番2だから悪手なのである。そして裏では駒アタリ偶数番予備2だから修復機能が麻痺する。駒アタリ偶数番予備2とは44地点と33地点。中原囲いの最弱点は43地点である。そして33地点はダイレクトに要の守備金へ作用する。しかし二手を同時に指すことはできない。だから誘惑されて麻痺する。これがドゥージエームエタージュ以降の退廃芸術である。
谷川が丸山を認めないのはこのデカダンスであった。


三浦の自己修復機能7 45角の潜在意識  No: 3178 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/11/07 Fri 03:23:56

マシュダ一家の午後とは翌日の深夜ではない。三浦のスルメを噛み砕いているうちに顎があごれてしまった。煮ても焼いても食えなかったこのスルメには味付けがしてある。二手も丸山に緩手がある。
別に我々は手を抜いているわけでない。スルメを食うのに手を抜く者は途中で吐き出すだけである。そのようなモッタイナイことをする者はそもそもスルメを買わない。
流れるような丸山ライン。丸山は油を鍋につけすぎである。油っぽい。だから流れる。あの45角が疑問手である為にもう止まらない。
疑問手とは悪手ではない為に丸山は修正をしなくてはならない。これを自己修復機能と呼ぶ。自分で出した問題手を自分で解決しなくてはならないので自己修復と呼ぶ。
丸山の一連の行為は16飛の横利きを手順に通すということ。48手めの局面で飛車が動ける場所は二箇所しかない。これが鍋に焦げつくという強迫観念の源であった。次に三浦に18馬とされると次の14歩-15歩で飛車が死ぬ。18馬-14歩で二手もかかる。煮ても焼いても食えなかった三浦に三手も指されてしまうという強迫観念が45角の潜在意識であった。


三浦の自己修復機能6 スリーサクリファイス=丸山ライン  No: 3177 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/11/06 Thu 13:42:09

53=33歩。丸山レベルのタイトルホルダーなら当然。これは先手の駒アタリ奇数番3。
55=74歩。これも手番掌握の歩のサクリファイス。丸山は寄せの構想を着実に実行。なぜこのように2歩も犠牲にするかと言うとすでに終盤思考をしているからである。逆に言えばこれで先手からの継続手が中断すれば即逆転が顕在化する。継続手続行の条件は手番を確実に握ること。
56-64手め=流れるような丸山ライン。これで挟撃体勢ができた。ところが歩を3枚も犠牲にしている。2枚の犠牲なら先手指せる。3枚も使って馬を作ってもここで歩切れでは当然先手苦しい。丸山が気分良くこのようなスリーサクリファイスを敢行できたのは桂得のためではない。25地点にある駒アタリナンバーのおかげである。25桂馬でいつでも双頭手として1歩補充できる。この25桂馬は33金に当たるために手番も掌握できる。それが丸山ラインの構図。
気がつけばメシの時間であった。続きは午後にしよう。


三浦の自己修復機能5 逆行連動手を導く双頭手  No: 3176 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/11/06 Thu 13:37:08

51=75歩。ここで丸山は1歩入手。この歩入手は大きい。丸山は1歩しか持っていなかったからである。丸山は無条件で桂得したのでない。桂馬と歩の交換をしたのである。そして序盤で1歩得したはずがすでに1歩損となっている。その代償が桂馬だった。
いかに1歩の価値が大きいか。
丸山がこの歩を取るのは当然であろう。
ところがこの手は緩手。おかげで三浦に手番を渡してしまった。ここではすでに三浦の作戦が暗躍している。
このようなことを言っているのはマシュダ一家のみであろう。
試しにきいてごらん。この局面では丸山優勢と連盟棋士は必ず言うから。三浦にもその合理的説明ができないはずである。
52=44銀。三浦は45角を動かせば18馬と香車が取れる。すると歩の損得ばかりか駒損も解消できる。おそらく三浦の研究ではそれで指せるという判断である。あとは玉型の差で勝負できるとの読み。三浦は実践者なのでその程度でよい。
我々はもっとえぐりたい。
もしここで丸山が角を逃げれば自分の手番で相手に18馬の駒アタリ解消を許してしまう。これを逆行連動手と言う。単に逃げただけでは別の地点での後手の権利をも浮上させてしまうことはわかるであろう。そのような手に名称を与えなくてはこの先何十年も将棋は理解されない。この銀は18地点にも働きかける双頭手である。銀が中央に進軍し同時に18馬で香取りを実現させる攻撃の双頭手。このような手は攻防手とは言わない。双頭手。その名のごとく一手で二手分の価値の高い手。三浦は攻撃の双頭手をここで指し得たということである。フルネームで「逆行連動手を導く双頭手」


三浦の自己修復機能4 駒アタリ奇数番グランドナンバー自動消滅  No: 3174 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/11/06 Thu 13:28:09

本譜に戻る。
なぜ46角が疑問手か?
それは飛車を安全地帯へ逃がしてしまったからである。そして次の点を丸山は見落とした。
50=丸山は依然として先手優勢と考えたはずである。それはこの局面が駒アタリ奇数番3と誤算しているからである。なぜ45角が疑問手であると連盟棋士には断言できないか?
45角によって駒アタリ奇数番のグランドナンバーが自動消滅したからである。即ち18地点の駒アタリが消滅している。この将棋は後手がどのタイミングで18馬と香車を取るかが最大のポイント。その基調音を先手自ら消してしまった為にこの50手めの局面では、駒アタリ奇数番3ではなく駒アタリ偶数番2となっている。
これに気がついた者はマシュダ一家のみである。だから我々だけが三浦を絶賛できる立場にある。三浦でさえそこまで数えたワケではないのでね。


三浦の自己修復機能3 端は将棋の最重要のフレーム  No: 3173 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/11/06 Thu 13:24:27

49手めの局面。三浦は飛車を渡せない。だから当然安全地帯へ逃げる。それが94地点。ここで9筋の端歩が突き合っていないためにここが最善の逃げ場所になる。これは先手の飛車が16地点へ逃げたこととまったく同じ原理。端の関係が礎石。だから端の概念を構成できない者は決して将棋で覇者とはなれない。我々はそれを真っ先に指摘してきた。ところが先崎などが端などどうでもよいという解説をテレビでも広めてしまった為に将棋は堕落のイチローを辿る一方だった。そこで我々は「ブランコの原理序説」に至るまで端の関係図を考察してきたのである。棋王戦からそれは顕著となった。当時の羽生にはマシュダ一家理論を理解できなかった。だから先崎までつけあがる。
しかし最近はどうであろう?ブランコの原理登場後、端に対して少なくとも連盟棋士は敬意と畏怖を抱くようになった。間違っても16歩を「居飛車の税金」などと島のように解説しなくなった。島や先崎の貧困言語ではこれからはダメであると連盟棋士諸君もわかってきた証拠。
端歩が「きな臭い」と言われた時代もあった。
こんな言葉ではダメ。
もっと明解に。
端は将棋の最重要のフレームである。
端の先には駒が置けない。
我々は何度も言う。
これはブランコの前進と後進運動であると。
昨日富岡が森内の16歩を見て同じ将棋を指したことがあると述べていた。後手で94歩を突いたのが富岡だったらしい。本人がそうテレビで滔々としゃべった。バカ丸だしである。その一手だけで後手負け。連盟棋士でもトミーあたりでは端がまったく理解不能という事をさらけ出しただけである。


三浦の自己修復機能2 明日では遅い  No: 3172 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/11/06 Thu 13:19:00

昨日の羽生は中原囲いの最大の欠陥43地点開放を修復し得なかった。同日に三浦がそれを成し遂げたことが我々には驚異である。これをライブでみられなかったことを生涯の悔いのひとつに数えても良い。連盟の手合い係を呪い殺したい気分である。我々は竜王戦完全攻略成功の美酒に酔いしれていたのが間違っていた。森内。明日では遅い。我々もその日のうちに三浦の棋譜を見るべきであった。
香車は取れる。そして丸山は先に奪った桂馬を銀と交換しにくるはずなので桂馬も入手できる。そして丸山定跡では飛車が必ず16地点へ行く。これが構想の基本。そして決して忘れてならないことは横歩取りの原点である1歩の価値。これは駒再利用ができる将棋特有の基本でもある。その基本が肥大化したのが横歩取り。横歩取り将棋とは序盤で先手が得をした1歩の価値をいかに換算するかに尽きる。昨日の森内は一枚の無駄もない寄せ。それは最後に森内の駒台に残った三枚の歩が証明している。康光も羽生も歩が三枚最後に残った場合はパーフェクト完遂の証しとなる。森内もついに昨日はその境地に達したのであった。問題は羽生。この日羽生は三浦に完全に追い越されている。
では本譜に戻ろう。


三浦の自己修復機能1 中原囲いの欠陥補修  No: 3171 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/11/06 Thu 13:14:35

昨日竜王戦と同時に丸山三浦のA級順位戦で横歩取りが指された。
48手めの局面は先手優勢。桂得かつ駒アタリ奇数番3で手番掌握。ここから丸山が負けることはまず有り得ない。ところがこの局面を三浦は想定している。マシュダ一家開設以来今日が初めて三浦に本気で注目する日となる。この将棋は三浦が大逆転しているように見えるからである。
三浦。どうも最近三浦の名前が当家に頻繁に登場していたかと思ったらそういうことか。
今日2年分のツケが一挙に支払われることになった。今まで我々は三浦だけは散々コキおろしてきた。先崎はA級を降り、島はまだ恥を知っているのでよい。しかし三浦だけは煮ても焼いても食えないので我々も諦めていた。まさかマシュダ一家諸手をあげて三浦を絶賛することになろうとは。
今日がその日である。「淡路の時間」に兆候はあった。しかし今日はキチンとオトシマエをつけるのである。

日時:2003.11.05
棋戦:A級順位戦
戦形:横歩取り85飛
先手:丸山
後手:三浦

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽2二銀
▲8七歩 ▽8五飛 ▲2六飛 ▽4一玉 ▲6八玉 ▽6二銀
▲3八銀 ▽5一金 ▲3六歩 ▽7四歩 ▲3七桂 ▽7三桂
▲4六歩 ▽7五歩 ▲3三角成 ▽同 桂 ▲3五歩 ▽2五歩
▲1六飛 ▽8四飛 ▲3四歩 ▽同 飛 ▲5六角 ▽5四飛
▲3四歩 ▽2八角 ▲1八香 ▽1九角成 ▲3三歩成 ▽同 銀
▲4五角 ▽9四飛 ▲7五歩 ▽4四銀 ▲3三歩 ▽同 金
▲7四歩 ▽同 飛 ▲5六角 ▽5四飛 ▲7四歩 ▽8五桂
▲7三歩成 ▽同 銀 ▲8三角成 ▽6二銀 ▲4五歩 ▽3五銀
▲6五馬 ▽3四飛 ▲2五桂 ▽3二金 ▲8六歩 ▽1八馬
▲8五歩 ▽7一香 ▲7五歩 ▽2六歩 ▲4七桂 ▽4五馬
▲1三桂成 ▽2七歩成 ▲3五桂 ▽同 飛 ▲4七銀 ▽4四馬
▲5六銀 ▽3八と ▲5九金 ▽6四桂 ▲5五銀打 ▽5六桂
▲同 歩 ▽3三馬 ▲4四歩 ▽同 歩 ▲3六桂 ▽3一歩
▲4四桂 ▽同 馬 ▲4六飛 ▽4三歩 ▲2四桂 ▽4二金寄
▲4四銀 ▽同 歩 ▲5五歩 ▽5四銀 ▲5六馬 ▽5五銀
▲2三馬 ▽5二玉 ▲9六飛 ▽1三香
112手で三浦勝ち


48手めの局面。丸山はここまでフツーに指して優勢を築いた。そして三浦はこの局面を研究してきたのである。48手めの局面を見た諸君は冗談と思うかもしれない。これで後手が勝てるはずがないと連盟棋士は8割確信していることであろう。残りの2割は遊んでいるだけである。このような局面から作戦を練ることは精神異常であろうか?
三浦はそれを考えてきたのであった。

49=45角。これは18香車を守りつつ54地点の飛車を狙う双頭手。桂馬を取る為に打たれた56角の二段活用。
これは最善手であろうか?
横歩取り総本山の丸山が指すからには昨日までは最善手である。これに異義を唱える者は連盟棋士にはいない。ただ独り三浦だけが45角は最善ではないと考えている。
そこで検証しよう。
まず三浦のグランドデザインがなんであるのか?
三浦の主張は馬を作り香車を取ることである。対して丸山は桂馬を先に入手し馬を作成して先攻すること。そこで桂馬と香車のどちらが有効かと言う将棋になる。三浦は香車の価値に着目した。グランドデザイン上では71香と打つこと。これが挟撃かつ自陣の玉の安全地帯を拡張する双頭手となる。71香には様々な歴史があった。しかし玉の安全地帯拡張をもくろむ双頭手として最初から企画した将棋はこれが最初であろう。これは中原囲いの欠陥を補修する画期的な発想である。