2005.08.07JT杯森下羽生　矢倉反森シス5thアタック　王位戦第3局エピソード完結篇

日時：2005.08.07
棋戦：JT杯　将棋日本シリーズ2005 2回戦第1局 大阪大会
戦型：矢倉反森シス5thアタック
先手：森下　卓 九段
後手：羽生善治 四冠
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽６二銀
▲５六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽４二銀 ▲５八金右 ▽３二金
▲７八金 ▽４一玉 ▲６九玉 ▽５二金 ▲７七銀 ▽３三銀
▲７九角 ▽３一角 ▲３六歩 ▽４四歩 ▲６七金右 ▽７四歩
▲６八角 ▽４三金右 ▲７九玉 ▽９四歩 ▲８八玉 ▽９五歩
▲２六歩 ▽７三銀 ▲１六歩 ▽６四銀 ▲２五歩 ▽７三桂
▲８六銀 ▽７二飛 ▲３五歩 ▽同　歩 ▲同　角 ▽５五歩
▲同　歩 ▽７五歩 ▲同　歩 ▽８五桂 ▲５七銀 ▽９六歩
▲同　歩 ▽９七歩 ▲同　香 ▽７五銀 ▲同　銀 ▽９七桂成
▲同　桂 ▽７五角 ▲７六歩 ▽４二角 ▲７五桂 ▽９二飛
▲８六歩 ▽７四歩 ▲６三桂成 ▽８六角 ▲８七金 ▽５九角成
▲６八銀 ▽６九馬 ▲７九銀 ▽９五歩 ▲同　歩 ▽同　飛
▲９六歩 ▽５五飛 ▲４六角 ▽５九飛成 ▲７八銀 ▽４七馬
▲６四角 ▽４二金寄 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲３四歩 ▽同　銀
▲３三歩 ▽同　桂 ▲２四飛 ▽２三銀打 ▲３五歩 ▽２四銀
▲３四歩 ▽３九飛 ▲６八銀 ▽９九龍 ▲７七玉 ▽６一香
▲３三歩成 ▽同　銀 ▲５三桂 ▽３二玉 ▲６一桂成 ▽２九飛成
▲５三歩 ▽５六桂 ▲５二歩成 ▽６八桂成 ▲同　金 ▽５七銀
▲４二と ▽同　金 ▲５七金 ▽同　馬 ▲２八香 ▽同　龍
▲同　角 ▽６七金 ▲同　銀 ▽７九龍 ▲８六玉 ▽６七馬
▲９一角成 ▽９四歩 ▲４三銀 ▽同　金 ▲７二飛 ▽４二金
▲７四飛成 ▽６六馬 ▲７七金打 ▽８五香 ▲同　桂 ▽９七銀
▲同　玉 ▽７七馬 ▲２三銀 ▽同　玉 ▲２八香 ▽２六歩
▲同　香 ▽２五歩 ▲１五桂 ▽２四玉 ▲４六馬 ▽投了
143手で先手の勝ち

会場のガラ空きを解説福崎は森下のせいにした。なんで最近落ち目の谷川に負けてくれなかったのかと。羽生谷川でもどうせ空席はある。福崎はオチャメ。暑い。お天道様には敵わない。雨ごいするのは関西棋士だけ。
25手め68角でコテコテの森シス。ここまでは懐かしの名人戦並の家元の迫力。
28手め94歩で玉を囲わずに4-3から端攻め示唆。29手め88玉は森下の限界。30手め95歩で先手は5th作成を後手に強要される。それが35手め25歩。
36手め73桂は羽生のLTD。後手から5thアタックを構築するべき。37手め86銀で森下にボロ負けはないと安心させた。38手め72飛は今日は負けますという羽生の意思表示。後手に囲い省略で先手の攻め筋を丸ごと転写されると炬燵の森下でも行くしかない。39手め5thアタックで開戦。後手が仕掛けさせたので羽生の反森下青票3-5と読める。
この形からは先手が入玉できるが後手は無理。39手めで先手勝ちなのであとはいかに切った張ったでマバラ客に見せるか。58手め羽生は逃げたのであとは森下はナニもせずに暴れるブーハを羽交い締めにするだけ。
59手め75桂は恫喝に近い。桂成がイヤなら74銀打てと。73飛ならアンタや島の好きな82銀打っちゃうカモと。
62手め74歩が羽生の執着。羽生はコレが見せたかった。桂頭に歩を打って歩切れは負けという王位戦第3局エピソード完結篇。もう1歩あれば95歩で後手勝ちだが歩は1枚。以下羽生は双頭手で馬作成しても森シス特有の47手め迎撃57銀を使われてしまった。森下システムではこの銀が上部を厚くする防戦の要だが本譜のように下部構造を連動手で強化することもできる。羽生は結局95歩を決行するが歩切れのため96歩と打てずに十字飛車に進路変更。角アテで龍作成だが78手めまたも逃げるのではよほど勝ちたくない模様。以下羽生の誘導で森下最初にして最後の例の名人戦第1局再現。ハブエスケープを森下が今度は演じさせられるという同窓会に成り果てた。

2005.08.07NHK杯　石川VS丸山　対石田三間袖飛車　奪還偶数番48歩

前回は石川が中原に勝った。
放映：2005.07.03
棋戦：第55回NHK杯1回戦
戦形：対三間天守閣美濃
先手：石川陽生六段
後手：中原誠永世十段
▲７六歩 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽８四歩 ▲１六歩 ▽６二銀
▲７八飛 ▽４二玉 ▲４八玉 ▽３二玉 ▲６八銀 ▽８五歩
▲７七角 ▽５四歩 ▲３八銀 ▽１四歩 ▲３九玉 ▽７四歩
▲５八金左 ▽５二金右 ▲５六歩 ▽２四歩 ▲２八玉 ▽２三玉
▲４六歩 ▽３二銀 ▲３六歩 ▽４四歩 ▲２六歩 ▽４三金
▲４七金 ▽３三桂 ▲６七銀 ▽３一角 ▲３七桂 ▽７三銀
▲５五歩 ▽同　歩 ▲６五歩 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽８七歩
▲５八飛 ▽８六角 ▲５五角 ▽５四歩 ▲６六角 ▽６四歩
▲５六銀 ▽６五歩 ▲７七角 ▽同角成 ▲同　桂 ▽８八歩成
▲６五桂 ▽８七飛成 ▲５三歩 ▽６四銀 ▲６三角 ▽８三龍
▲５二角成 ▽７七角 ▲６三歩 ▽５二金 ▲同歩成 ▽９九と
▲４二金 ▽同　金 ▲同　と ▽６三龍 ▲５三歩 ▽１五歩
▲同　歩 ▽１六歩 ▲同　香 ▽１二香打 ▲２七銀 ▽２二金
▲３一金 ▽５三銀 ▲３二金 ▽同　金 ▲５二銀 ▽４二銀
▲６三銀不成▽５五歩 ▲６七銀 ▽６六歩 ▲７八銀 ▽８六角成
▲２一飛 ▽２二角 ▲８一飛成 ▽７六馬 ▲５四銀不成▽１四歩
▲同　歩 ▽１五歩 ▲同　香 ▽１七歩 ▲２五歩 ▽同　桂
▲同　桂 ▽１四香 ▲８三龍 ▽４三金打 ▲１四香 ▽同　香
▲１五歩 ▽同　香 ▲１六歩 ▽２六香 ▲４三銀不成▽同　銀
▲２六銀 ▽５八馬 ▲同　金 ▽１八飛 ▲３七玉 ▽５八飛成
▲４三龍 ▽同　金 ▲４一角 ▽３二銀 ▲１四銀 ▽投了
125手で先手の勝ち

大金星のようだが中原はまた丸山とやりたくなかった。昨年やったのでね。 今回もNHKの組み合わせが悪かった。
2004.02.22ＮＨＫ杯準々決勝 丸山VS中原 中空飛車 第二相停滞手の後遺症

今日の丸山はその石川に対し飛車先歩84滞留で石田流を強要し76飛の瞬間に72飛で迎撃する丸山デカダンス。棒金も飽きたのでこれでどうかと。石川の回答は3-4構造からの65歩。4thアタックから偶数番原理で進行。65歩の跳躍偶数番2で角交換を強要する手法は久保式サバキ。
対して丸山達はGN維持で逆行奇数番1を取るのがパターン。ハッキリ62飛はひとめ。丸山デカダンスは日常言語の否定から始まり飛車の放浪癖を経て退廃美の海で踊る。石川の回答2は86飛で駒アタリ偶数番2。また逆行奇数番1で丸山は踊らされたと当家は読む。
平たく言えば谷川72飛や羽生式逆行奇数番1など汚れた河。俗っぽい。
解説深浦も鈍臭い。涼子が次々に鍋にブツ切り素材を突っ込むのでドロドロ煮込んだ鍋料理となった。飛車金取りで角切って金をブチ込む？過去の怨念をぶり返すから深浦は嫌われる。暑苦しい。涼子も名前で損している。実態と違う。
石川は目には目の66飛でGN解消。軽やかなステップが見てていて心地よい。これまたタカミチ並に暑苦しい顔と実態が違う。
丸山は汚れた河で靴下を洗う53銀。36手め52金逆行奇数番1で開き直る。角交換&自陣がバラバラの歩得など有り得ない。
歩間3から始まったので第三部は56歩か46歩で2-3にする。石川は56歩で79角打てと挑発。40手めすぐに丸山は79角と打ってダメに。偶数番2で飛車角交換を強要されて44手め64銀とバックステップを見せては歩得が2手損。66角で最弱点を突かれ一挙に後手苦しい。防戦一方の後手は44歩で歩を捨てては歩損も解消。
石川の仕事は45手めまでなのであとは時間勝負。49手め以後は双方疑問手が多すぎる。60手め48歩の対応で石川1分。丸山は10分も残しているので先手コケそうと判る。こう言う所は考えない。39金は受動番発生としか当家は思考しない。39金故62手め88歩で構造反転。先手の偶数番原理が後手に奪われる。＞後から来た者に
石川の敗因は67手64銀。偶数番原理で指してきたのに先手は初めてここで駒アタリ奇数番3を取っては全ての方針破綻。惜しかった。39金が受動番GNと知らなかった為に彼はこれが駒アタリ奇数番3と勘定できなかった。感想戦でも石川の39金解釈は苦虫顔。
石川の勝ち筋は感想戦通り先に45歩突いて4筋ブチ込み。98龍では後手1手負け。本譜では石川のナンバーを根こそぎ丸山に奪われた。

放映：2005.08.07
棋戦：第55回NHK杯2回戦
戦形：対石田三間袖飛車
先手：石川陽生六段
後手：丸山忠久九段
▲７六歩 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽６二銀 ▲７八飛 ▽４二玉
▲４八玉 ▽３二玉 ▲３八玉 ▽８四歩 ▲７五歩 ▽６四歩
▲５八金左 ▽６三銀 ▲９六歩 ▽９四歩 ▲２八玉 ▽４二銀
▲３八銀 ▽５四歩 ▲１六歩 ▽１四歩 ▲７六飛 ▽７二飛
▲６五歩 ▽８八角成 ▲同　銀 ▽６二飛 ▲８六飛 ▽８二飛
▲６六飛 ▽５三銀 ▲６四歩 ▽同銀左 ▲６八飛 ▽５二金左
▲７七銀 ▽７五銀 ▲５六歩 ▽７九角 ▲５七角 ▽６八角成
▲同　金 ▽６四銀引 ▲６六角 ▽４四歩 ▲同　角 ▽３三桂
▲７六銀 ▽８五歩 ▲７七角 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽４三金
▲６五歩 ▽５三銀 ▲７五銀 ▽５二銀 ▲４六歩 ▽４八歩
▲３九金 ▽８八歩 ▲９七桂 ▽８九飛 ▲９八香 ▽９九飛成
▲６四銀 ▽１五歩 ▲同　歩 ▽６四銀 ▲同　歩 ▽１五香
▲同　香 ▽１九銀 ▲同　玉 ▽３九龍 ▲２八銀 ▽３八龍
▲３九銀打 ▽１七歩 ▲１八歩 ▽同歩成 ▲同　玉 ▽１七歩
▲投了
84手で後手の勝ち

NHK講座S47A級順位戦加藤一二三VS有吉道夫　相矢倉　桂頭狙いは歩切れ負け+香地獄

今日のNHK講座は時期的にみっつも符牒が一致している。
1=先手が桂頭に歩を打つと歩切れで負け＞王位戦第3局の康光
2=有吉SMショー＞朝日OPのヒノタマ
3=香車連射＞銀河戦の久保

三日以内に康光有吉久保が見せたことは無意識の内に加藤一二三復活を支援しているという結果になった。
すでに燃え尽きたはずの講座が援護射撃で再燃どころか一層輝く。
特に康光演出は凄い。すでにオマケもついているというのにさらにトドメのエンディング。コレは羽生もさすがに読んでいない。
ラストクレジットでメイキングを見せる映画の手法に似ている。

2005.08.06銀河戦　久保VS羽生　久保の反乱　相振り

対局：2005.06.06
放映：2005.08.06
棋戦：銀河戦H11回戦
戦形：相振り
先手：久保利明
後手：羽生善治
▲７六歩 ▽３四歩 ▲７五歩 ▽５四歩 ▲６六歩 ▽４二銀
▲６八銀 ▽５三銀 ▲６七銀 ▽３三角 ▲７八飛 ▽２二飛
▲５六銀 ▽４四歩 ▲３六歩 ▽２四歩 ▲３八銀 ▽５二金左
▲４八玉 ▽６二玉 ▲５八金左 ▽７二銀 ▲３七銀 ▽１四歩
▲１六歩 ▽７一玉 ▲３八金 ▽２五歩 ▲６五歩 ▽１五歩
▲同　歩 ▽同　香 ▲１七歩 ▽２四角 ▲３九玉 ▽３三桂
▲２八玉 ▽１二飛 ▲４八金左 ▽３五歩 ▲同　歩 ▽同　角
▲３六銀 ▽１七香成 ▲同　桂 ▽同角成 ▲同　香 ▽１六歩
▲同　香 ▽同　飛 ▲１七歩 ▽３六飛 ▲３七歩 ▽３四飛
▲７四歩 ▽同　歩 ▲４六角 ▽１四飛 ▲１六香 ▽１五歩
▲同　香 ▽同　飛 ▲９一角成 ▽２六歩 ▲同　歩 ▽８二銀
▲９二馬 ▽９一香 ▲１六香 ▽３五飛 ▲９一馬 ▽同　銀
▲３六香 ▽４五飛 ▲３三香成 ▽３五飛 ▲２三成香 ▽２五歩
▲１三香成 ▽２六歩 ▲２七歩 ▽１五桂 ▲２六歩 ▽２七歩
▲３九玉 ▽１六歩 ▲同　歩 ▽１七角 ▲４九玉 ▽２八歩成
▲同　金 ▽同角成 ▲投了
92手で後手の勝ち

2005.06.02-03名人戦第5局 羽生VS森内 相横歩取り77銀型の三日後に対局が行なわれた。久保は2005.06.02A級順位戦初戦久保VS森下 対四間急戦の直後。
羽生が居飛車で来ると甘えた久保。それにしても序盤からオカシイ。12手めで後手作戦勝ち。羽生なら優勢に近い。久保は当家の結論を知っているはず。
25手めは敗着。なぜ久保がこんなことをしたのか不明。恐らくよほどアタマに来ることがあった。久保は故意に負けている。しかも誰かにアテつけるような負け方。
負け方も尋常ではない。ヤケクソに近い。
53手めは37香と打つつもりが歩と間違えたフリ。37香でも56飛車切りから45桂の連続技でどうせダメ。
59手め16香は飛車切りで銀を取られる代替として再度の16香のつもりが26歩でオジャン。結局69手めに二度目の16香だが75手めに45銀と飛車をまたも故意に取らなかった。37歩ミスクリックを再現しつつミスだったと認めない指し方。これは精神形態としては康光の弁明連鎖と共通している。しかし根幹が悪すぎた。序盤からすでに久保ではない。
対局直後の6月10日に日本将棋連盟が加藤一二三の銀河戦出場停止処分を公表。
6月16日には瀬川プロ試験の日程が発表され第3局に久保利明八段（観戦記：羽生善治四冠）と設定されている。久保にしてみればこの糞クラエ対局の予行練習かもしれない。
本譜同様羽生も観戦記の書きようがないくらいのモノにしてやるゾと。
名人戦やっている最中に瀬川の観戦記書けなどと羽生によくも言える理事が居る。感情の発露としての棋譜の読み方は有り得る。クソ理事会の手法は掲示板アラシと共通。相手を故意に怒らせネタにして売る。
しかし当家では羽生久保を漫画シリーズに入れるわけにはいかない。