実況&分析マシュダ一家
2005.06.02-03名人戦第5局 羽生VS森内 相横歩取り77銀型
譲渡理論躍動
第9回加藤一二三講座2005.05.29放映分
2005.06.02A級順位戦初戦 久保VS森下 対四間急戦

名人戦第5局 譲渡合戦の果て No: 7646 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  05/06/03 Fri 22:29:56

森内3勝2敗。数字で書くとかなりキワドイ。
39手目66歩に羽生は長考したようだが好手ではなく当然の着手。40手目28歩は当家への挨拶であろう。かなり笑わせていただいた。無論悪手に決まっている。
なぜ森内が二日目以後36手目からこんな手を誘発したかも明解。これは共同演出。
66歩変化は別にあったが角は反対側から57を目指す。その場合先手負け。羽生の面目は36歩変化の代りに64歩変化をプレゼントされたことで保たれた。しかも連動手どころか跳躍手というオチまでついている。最後のオチは羽生が跳躍偶数番を選択して森内に花をもたせるかということしかなかった。ところが控え室にもバレたために森内は様子を見切って清く自分の責任で後始末。すべて公開分析通りのナンバー。
敗因も勝因もない。どうやってふたりは譲り合ったのかという興味が残る。花田兄弟の確執も遺産相続の問題から発生。彼らにこの棋譜の会話を見ていただきたい。

日時:2005.06.02-03
棋戦:名人戦第5局
戦型:相横歩取り77銀型
先手:羽生善治
後手:森内俊之
▲2六歩 ▽3四歩 ▲7六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽7六飛
▲7七銀 ▽7四飛 ▲同 飛 ▽同 歩 ▲4六角 ▽8六歩
▲同 銀 ▽7三角 ▲同角成 ▽同 桂 ▲7七銀 ▽5二玉
▲8一飛 ▽8五飛 ▲同飛成 ▽同 桂 ▲8八銀 ▽8七歩
▲7九銀 ▽4四角 ▲6六歩 ▽2八歩 ▲同 銀 ▽6六角
▲6四歩 ▽9九角成 ▲6三歩成 ▽同 玉 ▲6四歩 ▽5四玉
▲6三角 ▽4四玉 ▲2四飛 ▽3四歩 ▲2一飛成 ▽8九馬
▲3六桂 ▽5五玉 ▲3二龍 ▽同 銀 ▲7四角成 ▽7八馬
▲同 銀 ▽6八金 ▲4八玉 ▽5八飛 ▲同 金 ▽同 金
▲同 玉 ▽6六桂 ▲6七玉 ▽投了
69手で先手の勝ち
残り時間=羽生1時間44分、森内12分


夕食後の進行ルートは二種類 No: 7645 [返信][削除]
 投稿者:実況&分析マシュダ一家  05/06/03 Fri 19:21:50

夕食後の進行ルートは二種類

後手勝ちの場合
58=逆行駒アタリ偶数番4
59=重複駒アタリ奇数番3
60=進行駒アタリ偶数番4
61=王手
62=王手解消
63=跳躍駒アタリ偶数番2

先手勝ちの場合
58=逆行駒アタリ偶数番4
59=重複駒アタリ奇数番3
60=重複駒アタリ奇数番3
61=重複駒アタリ奇数番3
62=王手
63=王手解消


譲渡理論から偽装タコ手大会=55玉の駒アタリ奇数番5 No: 7644 [返信][削除]
 投稿者:実況&分析マシュダ一家  05/06/03 Fri 19:02:09

本局で披露したマシュダ一家譲渡理論は最後に互いに勝ちを譲り合うというタコ手大会からその後どうなったのか?
36=駒アタリ奇数番1
37=逆行駒アタリ奇数番1
38=駒アタリ偶数番2
39=逆行駒アタリ偶数番2
40=駒アタリ奇数番3
41=逆行駒アタリ偶数番2
42=逆行駒アタリ偶数番2
43=停滞駒アタリ奇数番3
44=連動駒アタリ奇数番3で香得
45=初王手
44=王手解消
47=王手
48=王手解消
49=王手 王手歩取り双頭手
50=王手解消
51=王手 王手桂取り双頭手
52=王手解消
53=連動駒アタリ偶数番4 桂入手=桂香交換
54=連動駒アタリ偶数番4 桂入手=香得復帰
55=王手 桂放出
56=王手解消が本局初の駒アタリ奇数番5
57=羽生は飛車切り逆行駒アタリ奇数番5
夕食休憩 


森内のタコ芝居開始 No: 7643 [返信][削除]
 投稿者:実況&分析マシュダ一家  05/06/03 Fri 12:23:54

森内は87歩に44角の剛直。すでに妥協地点は過ぎたはずだがかなり強行路線。初版にしては芸がない。恐らく次の連盟ヴァージョンにはこの変化はない。 後手の最大の利権は先手が34飛と横歩を最初に取ったことで後手から36歩が利くということ。従って88銀変化には反対側の64角が36歩を最大限有効にする。これが骨格なのでどうしたら64地点に角を連動手で移動できるか当家では初日に思考。
86歩阻止の86空間閉塞手+2筋飛車打ちから64角と引いて64地点を閉塞させるラムダエックスに転身。これが最初の構図。
森内のように羽生の敗着88銀に直接働きかけるということは今日はどちらも勝ちたくない模様。羽生の選択がギリギリの分岐だったが森内は第6局で先手番で決めたい意図がミエミエ。筋は同じでも正反対のことをしている。


封じ手から羽生は88銀選択 No: 7642 [返信][削除]
 投稿者:名人戦 実況&分析マシュダ一家  05/06/03 Fri 11:44:22

封じ手85飛は流れから当然。互いに妥協しないで最強手を選択してきた。だから行くところまで行く。当家も85飛変化しか作らない。羽生の意図を察して森内も最高峰の戦いと意識している。
同飛同桂の直後に銀をどちらに引くかで興業将棋では勝敗が分かれる。
35手目68銀なら先手勝ち。
35手目88銀なら後手勝ち。
羽生は88銀選択。見せる将棋なら羽生が負ける。泥試合なら森内の力量では不明。
骨格は共通している。跳んだ桂がすぐに殺されては困るので後手は桂とカラメながら飛車打ち双頭手と角打ち三頭手選択。88銀変化にはラムダエックス。角が転身する。


久保のカタルシス No: 7641 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 05/06/03 Fri 00:32:09

序盤から中盤優勢をジット築き森下を挑発して終盤は2手スキで圧勝。
せっかくA級に復帰した途端にあの森下がここまでコケにされるとは。
何度でも言う。やはり久保が今期名人戦に来るべきであった。
タメにタメて爆発的な収束。天性のカタルシスが宿る久保将棋。

日時:2005.06.02
棋戦:A級順位戦初戦
戦型:対四間急戦
先手:久保
後手:森下
▲7六歩 ▽8四歩 ▲1六歩 ▽8五歩 ▲7七角 ▽3四歩
▲6六歩 ▽6二銀 ▲7八銀 ▽5四歩 ▲6七銀 ▽4二玉
▲1五歩 ▽3二玉 ▲6八飛 ▽5二金右 ▲3八銀 ▽5三銀
▲5八金左 ▽7四歩 ▲4八玉 ▽6四銀 ▲3九玉 ▽7五歩
▲7八飛 ▽7六歩 ▲同 銀 ▽7五歩 ▲6七銀 ▽7三銀
▲2八玉 ▽7四銀 ▲5六歩 ▽6四歩 ▲9八香 ▽4二銀
▲6八角 ▽6五歩 ▲同 歩 ▽9九角成 ▲4六角 ▽8四飛
▲9一角成 ▽8九馬 ▲6八飛 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽7六桂
▲6九飛 ▽9八馬 ▲5五歩 ▽8七馬 ▲7八歩 ▽8八桂成
▲6八飛 ▽6五銀 ▲6六歩 ▽7四銀 ▲5四歩 ▽5三歩
▲同歩成 ▽同 金 ▲5七香 ▽6三金 ▲8五歩 ▽同 飛
▲8二歩 ▽7六香 ▲5四歩 ▽5二歩 ▲8一歩成 ▽7八成桂
▲同 飛 ▽同香成 ▲5五馬 ▽3三桂 ▲5六馬 ▽7七成香
▲3四馬 ▽3五歩 ▲5六銀 ▽7六歩 ▲6五歩 ▽6六歩
▲1四歩 ▽同 歩 ▲1二歩 ▽同 香 ▲1三歩 ▽同 香
▲3五馬 ▽6七歩成 ▲1三馬 ▽5八と ▲3五桂 ▽2二金
▲同 馬 ▽同 玉 ▲3四桂 ▽1三玉 ▲2六香 ▽3二金
▲2二金 ▽投了

103手で先手の勝ち


85歩の意味 No: 7640 [返信][削除]
投稿者:実況&分析マシュダ一家 05/06/03 Fri 00:12:40

久保には毎回驚く。71手めに平然と81歩成。飛車を逃がす順など眼中にない。78成桂には同飛。コレで本当に久保は勝てるのであろうか?
77手目で久保の85歩の意味が判明する。77成香には34馬。次に67成香は同馬が85地点の飛車アタリ。これはうまくダマされた。73桂と逃げておけばと後悔しても仕方ない。久保の仕掛けが絶妙すぎる。銀入手後に96銀のエサを見せて実は玉頭直撃。35桂が厳しすぎるので森下は85同飛で入手した歩で35歩空間閉塞手で防戦。同馬なら今度こそ67成香だが35歩自体がヌルすぎるので56銀と逃げて連動手で進軍。57香の潜在力。


久保のキャッチコピー No: 7639 [返信][削除]
投稿者:実況&分析マシュダ一家 05/06/02 Thu 22:32:02

久保のキャッチコピーがサバキのアーティストでは余りに安っぽく聞こえる。ところが実際マンガのようなその展開を見ると口をアングリ開けてホントカヨとなっている場合が多い。押さえ込み専門店丸山でも最後はマナイタでサバいてしまう。
70手目52歩。完封を狙って完全押さえ込み体勢の森下相手に久保はどうやってサバキまくるのか。これからワクワクドキドキの時間帯。
実は久保の67手目82歩は良い手ではない。森下がナニもしないので久保が煽っている。そこで森下も奮発して68手目76香。先手玉に余りに遠い76桂と76香。この響きは地下鉄車内で聞く夏開始の合図に似ている。


A級順位戦初戦 久保森下67手目まで No: 7638 [返信][削除]
投稿者:実況&分析マシュダ一家 05/06/02 Thu 22:08:34

A級順位戦初戦 久保森下67手目まで
24=3rdアタックで後手から無理攻め。果敢な森下。気迫が凄い。
37=4thアタック
43=香得歩得
44=桂香交換+手番奪回
45=奪還3rdアタック
48=76桂は疑問
50=代償は香得だが
51=55歩。久保得意の仮想駒アタリ奇数番。今日は贅沢な5ナンバーで。さすがA級初戦
52=87馬は疑問。手順に78歩が固い。すでに守備陣で先手は優勢なので左辺が手順にまとまれば勝ち。
56=65銀。この銀を使わないと即時負けだが歩切れ解消でしかない。
57=66歩。連動駒アタリ偶数番4。
58=74銀?76銀ではなかった。
59=54歩。連動手で取り込んで久保優勢。
60=53歩。香打ちが厳しいので緩和。森下必死の防戦。
63=57香。それでも打つ久保。
64=63金。つらい。54歩では55歩の合せが厳しい。
65=85歩。懲りすぎかもしれない。飛車の横移動阻止+96銀狙い。
67=82歩。桂取り+馬活用。92馬から馬切り+96銀は森下にも見えるので後手の逆襲は可能。まだ勝負の行方は不明。


森内大長考で封じる No: 7637 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 05/06/02 Thu 21:32:10

30手目52玉に羽生の31手目81飛が森内には意外だったらしい。
52玉は三頭手だが感触が悪かったかと。
手番を渡すため。羽生は駒アタリ奇数番1を作成するしかない。相手の手に付加価値を与えて逆用しないと即時負けてしまう。
跳ねた桂が双頭手では困るので空間開放手を弱点にするために羽生は81に飛車を打った。相手の手を悪手に逆行相転化するにはコレしかないと。羽生は今日の気分と成り行きで指しているが指し手そのものは至って自然。
森内は封じ手時刻を過ぎても考えていた。
勝敗にこだわるとロクなことがない。むしろいかに最終盤のヨセとシノギを噛み合わせるかという点にしかこの将棋の面白みはない。
いろいろ楽しい逆襲合戦がある。いずれも相手の手を利用するので互いに信頼がないとウマク噛み合わない。谷川羽生ならピッタリ見せあう。

当家が面白いと思った変化1 77手で先手勝ちの場合
1=55角を誘い56飛で同飛同歩を連動手にする。
2=55角は56歩に逃げるがさらに55角打ちで同角を強いる。
3=すると57歩は2回の連動手だけで敵駒を消し55に進軍できる。
4=54歩が寄せの直撃。30手目52玉を咎める。
X=73角の後手玉詰めろに15角王手の詰めろ逃れをエサに釣る。

当家が面白いと思った変化2 78手で後手勝ちの場合
1=先手からの角銀交換を誘いと金作成or横からの龍攻めを与える。
2=後手は香を取らせて84角+54飛の形を作る。
3=寄せは歩の連続成捨てから。
4=66歩を突かせて66角と45桂の組み合わせが決め手。
X=57角成と龍のスヌキを見せる66角に56銀の受けはない。

互いに返し業を応酬しあうのが良質な棋譜。
いろいろ楽しい変化が転がっているので勝敗はどうでも良いから見せていただきたい。森内86歩はそれを目指した手なので羽生がうまく応じてくれる。


28歩の変化 No: 7636 [返信][削除]
投稿者:実況&分析マシュダ一家 05/06/02 Thu 17:09:01

26手目で28歩という手はダメ。同銀で2歩損では名人戦では後手負けに等しい。序盤は飛車より角&飛車より馬の格言が通用するのは1歩損まで。横歩取り85飛でも28歩という手は大抵悪手。後手からそんな手はないのと同様に先手にも88歩などはない。そのような将棋にするなら最初から相横歩取りを森内も羽生も名人戦では選択しない。


24手目86歩と25手目同銀 譲渡原理 No: 7635 [返信][削除]
投稿者:実況&分析マシュダ一家 05/06/02 Thu 16:50:29

24手目86歩と25手目同銀 譲渡原理
この気合いと気合いの交換で終わってしまった。あとは簡単な変化を組み立てる。
昔の羽生の頭脳では25手目同銀はアジワル。ところが25手目88歩など今日の名人戦で指す手ではない。従って負けても名人戦では取る。横歩を指したことがない大介なら単に気合いと言うであろう。91角成は87歩成で即先手負け。ここで勝負が決まったとすると譲渡の回数で計算してみるしかない。ここで一般棋士と名人戦棋士とでは計算法が異なる。羽生森内の場合は初手から繰り込む。譲渡+譲渡-というようにブランコ原理同様に理論に組み込める。

次に一般形勢判断。歩得したので先手優勢が表層の答え。だから後手が裏のコインで逆転できるという非常に明解な構図。
先手は歩得の代りに同銀の悪形修復に77銀と引かないといけないので1歩得に満足して後手の挑発を笑って受けるしかない。歩損で攻めるのは横歩取り85飛も同様。
26手目73角は同桂の連動手で双頭手として手得。27手目同角は仕方ない。逆に46角同歩の形は47角と打たれて先手負け。29手目では銀を下がらないと88歩が厳しいので仕方ない。先手は1歩得を強いられた後仕方ない手を指す回数も記録される。


気合いとやる気の違い ダメになった竜王戦 No: 7634 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 05/06/02 Thu 13:18:11

対棒銀51角で思い出した。昨日の松尾の51角はなんであろう?
NHK6月号によると松尾は例のタコ手51角を「なんであんな手を指したか今でもわからない」。右四間で応援していた矢先のエアーポケット再現であった。これは病気なので阿部のように教皇の鉄槌をくらって改心するのが最も手ッ取り早い。
今期竜王戦は丸山まで渡辺明のシモザに座りたくないと棋譜で公言している。余りにやる気がないまま郷田に角換り腰掛け銀先手でナナメに負けた。羽生と違って丸山は勝つ気がないと形もつくらない。
これは気合いがないのでなく最初からやる気がない証拠。気合いがあれば醜女にも仕込めるが最初からやる気ないと立たない。
森内はまだ挑戦権争いをしているが名人は上座に座るので例外。まだやる気がある。


加藤一二三が相横歩取りを指した場合=相手は気合いだけで負ける No: 7633 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 05/06/02 Thu 12:53:57

今日の立ち会い加藤一二三は相横歩取りを指したことがない。千勝棋士でもそんなモノであった。だからこそ加藤一二三は相横歩取りなど名人戦でやるモノか?と思っている。これにはNHK加藤一二三講座で対コバケンの棋譜など今時晒すかと?と当家は疑問を投げ返したい。あの棋譜は対棒銀の杉本藤井戦とともに比較分析しないと意味がない。一言で対棒銀で後手は偶数番原理で対抗できるのかと言う問題。対コバケンの棋譜だけではオマケの小冊子並に内容がショボい。
ただし講座テクストの前文39Pが今までで一番濃い内容。加藤一二三が対振り飛車の戦略を網羅して短くまとめている。

中飛車
1=先手では38飛戦法。大山大内羽生を撃破
2=後手では53金戦法。>屋敷中原参照
3=44歩止め
4=穴熊

四間飛車
1=先手では55歩止め。>藤井羽生 シーザー杉本 先崎藤井参照
2=先手では矢倉。加藤一二三考案の新戦法
3=先後共に棒銀。先手指せる、後手無理ではないとの表現
4=藤井シス攻略は不要。加藤一二三は強豪相手に棒銀しか指さない
加藤一二三は対四間に棒銀しか指さないとかつてNHK杯の羽生解説で言われたことを1-3で修正している。 4では藤井にも棒銀で行けと言っているのが教皇なので当家の訂正は正しい。当家の実況&分析通り羽生なら藤井相手に55歩止めで十分。杉本相手ならシーザーでも勝てる。先崎レベルがマネすると藤井にボコられる。
加藤一二三はなぜか上記4を下記棒銀対策の4に挿入しているのがミソ。論理構成を故意にボカしている。羽生なら笑っているであろう。

後手四間の棒銀対策
1=22角引きより51角引き 名人戦第4局では羽生は両方ミックス
2=美濃に執着せず42金43金で迎撃
3=サバキから棒銀封じの急戦迎撃策へ
4=話を混乱させる。

三間飛車
1=先手では37桂戦法 >中原加藤 22飛は難解
2=後手ではすぐれた戦法がふたつあると前フリ。
3=次のページにはナニも書かれていない。
4=落丁本かと一応ページを確認するがやはり話題が飛んでいる。
加藤一二三は三間より四間が優秀と公言している。従って三間など眼中にない。対四間並の情熱を注げば楽勝なのでカットしたのであろう。

相横歩取りは羽生が押し3回の結果故の森内の選択なので後手で負けたら名人が全責任を負わされる。それではアンマリなので羽生は77銀とした。4回も押して負けなら仕方ない。むしろ羽生が負けた方が戦法レパートリーがどんどん減少する中で後手救済策がひとつ増えたことになる。
加藤一二三が相横歩取りを指さない理由はふたつ。
1=後手で不利と思っているので自分からやらない。
2=相手は気合いだけで負けるので相横歩取りを指さない。
で今回の羽生は気合い77銀選択。
気合いならすでに羽生は前日の屏風事件で加藤一二三に負けている。
対局場の加藤一二三と言えば滝止め事件で有名だが、今回は旅館が用意した屏風を外させた。確かに小便臭い情けない絵なので外して正解であった。
名人戦の屏風と言うと昨年の2004.05.19&20名人戦第4局が印象深い。三重県菰野町「グランドホテル向陽」の用意した屏風
屏風がないとその裏で羽生は仮眠を取ることができない。羽生には絵の柄など眼中にない。黄色はよくない。集中力が散漫になる。
当家が知る限り加藤一二三は黄色いネクタイだけは締めたことがなかった。


羽生は77銀型選択 横綱と名人の違い No: 7632 [返信][削除]
投稿者:実況&分析マシュダ一家 05/06/02 Thu 12:03:57

羽生は77銀型選択。
23手目46角以下の変化も羽生には懐かしい。
当家の77銀型分析>2005.02.25朝日オープン準決勝 深浦VS三浦 相横歩取り77銀 連動74歩VS単独36歩の戦い

77銀型なら森内が最も得意とする分野へ突入。
羽生を煽ってマクル。羽生は初手から押し、引いてから押し押しなのであとは押し相撲しかない。相撲では押し相撲でないと横綱になれない。将棋では逆。引きもないと横綱になれない。相撲と違ってセーノではなく先手後手があるため。
相手を踏み倒してカラカラ笑う永世名人はかつていなかった。


名人戦第5局 羽生の初手チョンパと森内相横歩取りの話 No: 7631 [返信][削除]
投稿者:実況&分析マシュダ一家 05/06/02 Thu 11:49:09

初手26歩を指して羽生はチョンパ。チョンチョンチョンなら負けるが、チョンパでは負けられない。
もし羽生が初手76歩でも森内は第2手めを今日は84歩とはしない。84歩では今日羽生に勝てない。だから34歩に決まっている。すると羽生は第3手目を最初に指す方が得と考えた。初手26歩に第2手目84歩もない。ナマ森内ではナマ羽生の十字架銀に勝ちにくい。
そこで初手26歩には自動的に34歩。第3手目も当然76歩。
これは心理的にどういうことかと言うとどちらに飛車を振るファンサービスの笑いが譲渡されたかという問題。
1=初手76歩なら羽生に飛車を振る権利譲渡。
2=初手26歩なら森内に飛車を振る権利譲渡。
3=5手目25歩は後手に丸なげ。ここで勝負を見切る。
4=森内は手損角換りで負けたら自分史に汚点。そこで横歩取りしかない。横歩取り85飛ではエピソード2となるので竜王戦の二番煎じとなる。横歩取り84飛の戦略は最終局の振り駒次第の秘策。そこで後手で負けても許される本局では相横歩取り。
今年4月18日の棋聖戦準決勝において森内が三浦の相横歩取りに負けている。チャンスを試すならココ。森内は先手77桂型で三浦に負けた。77桂はその時点までの当家の分析支持の表明。この将棋の方針は早々にふたつしかない。後手が角交換して横歩を取ればまずは手番の問題。そこで先手は手を渡す。すると後手の待機策が失敗する。逆に先手が手番を絶えず取り続けると後手の待機策は成功しやすい。一言で巧妙に仕組まれた逆転筋で後手がハメること。先手に焦らせて攻めの継続を後手が強いればそれは実戦で有り得る。だからこそ相横歩取りに先手有利の結論は連盟棋士には出せなかった。
もうひとつ森内には主張がある。相横歩取りとは手損がない角換り将棋でもあった。それが初戦からの主題との一致を見るのかという興味。
そこで序盤の最も興味深い2手目まで遡る。すると後手は先手に一回権利を再譲渡している。だから5手目に先手は行く。これに呼応する相横歩取りなので作戦的にすでに後手森内は先手羽生から戦形を強いられている。もし羽生が77銀型を選択すれば二重に相手を強いることになる。一言で77銀ならば現役名人を踏み倒す手。
今日のアシスト清水が番勝負はあとになるほど1局の価値が高くなると先ほど言っていた。当家の味方は逆。あとになればなるほど1局の価値が低くなる。従って当家にとって価値が最も高いのは初戦。