MashudaBBS2004.12.11-12
2004.12.11囲碁将棋ジャーナル 竜王戦第5局 深浦の奴隷解説

2004.12.12NHK杯丸山VS山崎 アナグマVS向かい飛車 丸山城攻略 前篇
2004.12.12NHK杯丸山VS山崎 アナグマVS向かい飛車 丸山城攻略 後篇
2004.12.10C級1組順位戦 渡辺VS石田 急戦矢倉


2004.12.10C級1組順位戦 渡辺VS石田 急戦矢倉 No: 7011 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/12/13 Mon 01:17:53

2004.12.10C級1組順位戦 渡辺VS石田 急戦矢倉
日時:2004.12.10
棋戦:C級1組順位戦7回戦
戦形:急戦矢倉 55歩+中飛車タイプ
先手:渡辺明六段
後手:石田和雄九段
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽4二銀 ▲5八金右 ▽3二金
▲7八金 ▽4一玉 ▲6九玉 ▽5五歩 ▲同 歩 ▽同 角
▲6七金右 ▽7四歩 ▲7七銀 ▽5三銀右 ▲7九角 ▽2二角
▲4六角 ▽6四銀 ▲3六歩 ▽5二飛 ▲3七角 ▽7三桂
▲5七銀 ▽6二金 ▲7九玉 ▽5三銀上 ▲4六銀 ▽5四銀
▲5八飛 ▽4四歩 ▲2六角 ▽5五歩 ▲8八玉 ▽5三金
▲3八飛 ▽4三金寄 ▲3五歩 ▽4五歩 ▲5七銀 ▽3五歩
▲同 角 ▽5六歩 ▲同 銀 ▽5五歩 ▲6五銀 ▽同 桂
▲同 歩 ▽5三銀 ▲6六金 ▽1四歩 ▲3四歩 ▽4四銀
▲2六角 ▽2五銀 ▲4八角 ▽3四銀 ▲6七金引 ▽8二飛
▲7五歩 ▽6五銀 ▲7四歩 ▽同 銀 ▲6二歩 ▽4六歩
▲同 歩 ▽3五銀右 ▲5四歩 ▽3六歩 ▲6一歩成 ▽4五歩
▲7三歩 ▽7五歩 ▲7一と ▽5二飛 ▲7二歩成 ▽4六歩
▲7三と ▽5四飛 ▲7四と ▽同 飛 ▲6六角 ▽4七歩成
▲6八飛 ▽3七歩成 ▲同 桂 ▽同 と ▲6一と ▽7六桂
▲同 銀 ▽同 歩 ▲6二と ▽3三角 ▲9八玉 ▽4七と
▲3六歩 ▽同 銀 ▲2六桂 ▽3一玉 ▲3四桂 ▽同 飛
▲5二と ▽5七銀 ▲7五角 ▽6四歩 ▲4一銀 ▽6八銀成
▲同金引 ▽5六歩 ▲2六桂 ▽3五飛 ▲6四角 ▽4二歩
▲3四銀 ▽6五飛 ▲3三銀成 ▽同金直 ▲4二と ▽同 金
▲3二銀打 ▽同金引 ▲同銀成 ▽同 玉 ▲5四角
131手まで

7=56歩。全棋士当たり前のように指しているがこれは本当に最善手であろうか?
8=54歩。この手の方に優位性があるのではないのか?石田もそう思った。
9=ここで初めてバランスが取れる。すると矢倉の序盤7手目までに未だに未解決の問題があることになる。
16=55歩。歩間4からの駒アタリ奇数番1。石田も凄いことをする。C1はこれだから油断できない。
22=53銀。疑問。角の方針が先決。3手角はあるが2手角がこの局面からあるのかどうか。
22手目73角変化1
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽4二銀 ▲5八金右 ▽3二金
▲7八金 ▽4一玉 ▲6九玉 ▽5五歩 ▲同 歩 ▽同 角
▲6七金右 ▽7四歩 ▲7七銀 ▽7三角 ▲7五歩 ▽同 歩
▲7四歩 ▽5五角 ▲5六金 ▽2二角 ▲6五金 ▽7六歩
▲同 銀 ▽5三銀左
32手にて後手優勢。
これではダメなので先手は73角には変化2で行く。
22手目73角変化2
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽4二銀 ▲5八金右 ▽3二金
▲7八金 ▽4一玉 ▲6九玉 ▽5五歩 ▲同 歩 ▽同 角
▲6七金右 ▽7四歩 ▲7七銀 ▽7三角 ▲7五歩 ▽同 歩
▲8六銀 ▽3三銀 ▲7五銀 ▽8五歩 ▲7四歩 ▽5五角
▲7六金
31手にて先手優勢。
従って2手角は成立しない。

そこで22手目85歩の場合。
22手目85歩変化1
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽4二銀 ▲5八金右 ▽3二金
▲7八金 ▽4一玉 ▲6九玉 ▽5五歩 ▲同 歩 ▽同 角
▲6七金右 ▽7四歩 ▲7七銀 ▽8五歩 ▲7九角 ▽7三角
▲4六角 ▽6四歩 ▲5七銀 ▽6三銀 ▲5六銀 ▽8四角
▲3八飛 ▽7三桂 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲6五歩 ▽同 歩
▲8六歩 ▽同 歩 ▲8五歩 ▽投了
39手で先手の勝ち

22手目85歩変化2 55歩位取りの場合
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽4二銀 ▲5八金右 ▽3二金
▲7八金 ▽4一玉 ▲6九玉 ▽5五歩 ▲同 歩 ▽同 角
▲6七金右 ▽7四歩 ▲7七銀 ▽8五歩 ▲7九角 ▽7三角
▲4六角 ▽6四歩 ▲5七銀 ▽6三銀 ▲5六銀 ▽5三銀
▲5五歩 ▽8四角 ▲7九玉 ▽7三桂 ▲3八飛 ▽4四銀
▲3六歩 ▽5二飛 ▲8八玉 ▽投了
39手で先手の勝ち
要するに16手目の55歩はヤクザの手であった。歩間4からの1stアタックとは筋違い角と同じ水準。石田は武市とお友達になったのかもしれない。
24=22角。従ってこの退却は仕方ない。73角や85歩ですぐに負けるよりよかった。角交換は後手不利。
25=46角。疑問。逆に先手が3手角を見せつけるがムシのよい手。
26=64銀。飛車取りを受けつつ進軍。
27=36歩。65歩では55銀。何もしなくても55銀。おかげで逃げ道を作るために後手を引く。
28=52飛。竜王戦に引き続きまたも陽動振り飛車。渡辺明は狙われているのか先輩にかわいがられているのかわからない。日記を読むとママチャリのカゴがヘコンでコンビニ弁当が入らなくなったと嘆いている。おかげで弁当を持って片手運転しているらしい。交通事故にでもあったら棋界の一大損失。カゴはビニール樹脂のモノならヘコまない。
29=37角。55銀と出る前に自分でヘコム。
30=73桂。これがあの石田であろうか?
31=57銀。恐らく渡辺明も圧倒されている。
32=62金。田丸ではない。確かに石田が指している。
33=79玉。センセー勘弁して下さいと言う渡辺明。
34=53銀。勘弁してあげた石田。
35=46銀。喜んで駒アタリ奇数番予備作成。
36=54銀。カスター将軍のノリ。
37=58飛。 ロードオブザリング。これがマシュダ一家の中空三角理論ダゾっと。
38=44歩。次に45歩の3rdアタック。
39=26角。45歩なら角切りから二枚換え。
40=55歩。悪手。ここは能動銀の泡踊りで勝負するのがロードオブザリング2。これでは釣りバカ日誌になってしまう。
41=88玉。以下王将戦最終リーグの観戦に行ったのであろう。おかげで呑気な寄せになってしまった。おそらく石田のボヤキを楽しんだ渡辺明。しかし竜王戦第6局はこうはいかない。ロードオブザリング3のノリで徹底的に横歩取り85飛を殺しに行く。初日で全変化が丸見えかもしれない。


2004.12.12NHK杯丸山VS山崎 アナグマVS向かい飛車 丸山城攻略 後篇 No: 7010 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/12/12 Sun 18:23:42

2004.12.12NHK杯丸山VS山崎 アナグマVS向かい飛車 丸山城攻略 後篇

26=51角。24歩は牽制されたが逆行歩間2で後手にチャンス発生。
27=57銀。以下先手指しにくい。
28=73角。山崎はこれで勝ちと思っている。74歩大成功。
29=46歩。出し遅れた印篭。
30=54歩。5thアタック牽制の6th作成。
31=68金。大悪手。まだしも16歩。
32=52金。今の交換ですでに先手勝ちにくい。
33=98香。そこで得意のアナシスで自陣駒アタリ原理に期待する丸山デカダンス。
34=33桂。46桂を狙う。
35=37桂。46桂を防ぐ。掛け合い漫才となったのは丸山のおかげ。
38=64角。以上の後手の戦略に関西のスターダスト阿部は驚く以外一言も言及できなかった。この64角は73桂を見せた好手と初めて解説らしいことを述べる。そこがMF分析の方向性と違う。当家ならこの手は双頭手による駒アタリ奇数番1予備と最初に思考。第1の意味は75歩の駒アタリ奇数番1による歩交換。1歩入手すれば35歩の第二次駒アタリ奇数番1で2歩手持ち。
39=99玉。阿部の解説も中途半端だが丸山はいつ引退してもおかしくない。
40=73桂。阿部は自分の解説した手を指されて急に自信がついたとしたら勘違い。これは99玉に対応する完封手順の双頭手裏番。表番がひとめでない棋士は本筋とは永遠に無縁。
41=66歩。65桂は困るので再度掛け合い漫才。
42=84歩。桂を跳んでしまったので桂頭を守る温泉手。
43=88銀。相手に温泉手を許すしかないアナシスの蓋。
44=83銀。後手はこれで準備OK。
45=79金。すでに悪手だが先手にはナニもない。
46=72金。乾杯音頭で突撃体勢に。
47=78金。ここまで酷いブランコ後進は珍しい。
48=75歩。6thアタックで戦闘開始。中盤戦。
53=48銀。阿部にはこの手が不思議らしい。35歩を牽制しただけで丸山なら当然の手。26飛で受けては飛車が横に回れない。
54=85歩。阿部には非常識の手らしい。第二次6thアタックを狙うにはここしかない。
ここで本局のトリックが明らかになる。先手は16歩で14歩との交換を2回促す地点があった。丸山はいずれも拒否した為に後手の7thアタックはすべて6thアタックに換算。丸山の勘定間違いは1筋。
55=57角。ここからが丸山の本領発揮のはず。根は中盤戦でなんとかなると言う楽天家。86歩の第二次6thアタックを誘って迎撃する手法。
56=53金。素晴らしい。誘いに乗らずに予備軍召集。
57=47銀。本局初の丸山の双頭手。35歩を阻止しつつ58銀からの繰り換え。
58=64金。前線へ。
59=77銀。敵将を迎え撃つ玉の家臣。
60=74金。藤井の夢幻金を彷彿。
61=88金。85の位が余りに脅威なので自陣整備。
62=75歩。この位取り法は谷川仕込み。親分も王将戦リーグで披露。
63=58銀。他に指す手がない。迎え撃つのみ。16歩では安食がふき出す。
64=64歩。ついに7thアタック準備完了。中盤の再構築成功。
65=67銀。城門に集結。
66=65歩。勝ちを決めに行く7thアタック敢行。後退ナシ。
67=76歩。駒アタリ偶数番2で錯乱。
68=同歩。逆行奇数番1で進軍。
69=同銀右。同銀直が正解と局後の丸山。56地点がそれで死守できるため。それだけの理由でこの同銀右が敗着とされたのが嘘感想戦。対右四間と勘違いしている模様。同銀直の場合今度は後手が76歩とはせずに66歩で銀にあてることができる。

69手め76同銀直の場合の後手勝ち変化
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽4四歩 ▲2五歩 ▽3三角
▲4八銀 ▽2二飛 ▲6八玉 ▽6二玉 ▲7八玉 ▽7二玉
▲7七角 ▽8二玉 ▲8八玉 ▽7二銀 ▲7八金 ▽9四歩
▲9六歩 ▽4二銀 ▲5八金 ▽4三銀 ▲3六歩 ▽7四歩
▲5六歩 ▽5一角 ▲5七銀 ▽7三角 ▲4六歩 ▽5四歩
▲6八金右 ▽5二金左 ▲9八香 ▽3三桂 ▲3七桂 ▽2一飛
▲2九飛 ▽6四角 ▲9九玉 ▽7三桂 ▲6六歩 ▽8四歩
▲8八銀 ▽8三銀 ▲7九金 ▽7二金 ▲7八金寄 ▽7五歩
▲同 歩 ▽同 角 ▲6八角 ▽4二角 ▲4八銀 ▽8五歩
▲5七角 ▽5三金 ▲4七銀 ▽6四金 ▲7七銀 ▽7四金
▲8八金上 ▽7五歩 ▲5八銀 ▽6四歩 ▲6七銀 ▽6五歩
▲7六歩 ▽同 歩 ▲同銀直 ▽6六歩 ▲同 銀 ▽6五歩
▲7五銀右 ▽同 金 ▲同 銀 ▽7四歩 ▲投了
76手で後手の勝ち

79=66銀。感想戦で35歩を丸山は提示。ボソリと16歩とも。最近の丸山語は当家にもナニ言っているかわからない。山崎の最新翻訳では「バカ」。丸山もその言葉に感銘を受け王将戦最終日で自分をそのように罵ったらしい。丸山はムーミンであった。アレはカバに似ている。
本日の阿部解説の白眉=「ワタシなんか風邪をひくと将棋は逆に調子が良い」
神吉ならこう言う=「頭にのぼった血が脳をついでに活性化させるんや」
谷川など怒るとナニするかわかんない。
朝日OP決勝に続いて「咳き込む白い結核青年」を1年に渡って演じる山崎。本当に病気になったらどーするのであろう。丸山がスタジオの便所に「セキにはサビぬき」とラクガキしたかは定かでない。


2004.12.12NHK杯丸山VS山崎 アナグマVS向かい飛車 丸山城攻略 前篇 No: 7009 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/12/12 Sun 18:11:12

2004.12.12NHK杯丸山VS山崎 アナグマVS向かい飛車 丸山城攻略 前篇

放映:2004.12.12
棋戦:第54回NHK杯三回戦
戦形:アナグマVS向かい飛車
先手:丸山忠久九段
後手:山崎隆之六段
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽4四歩 ▲2五歩 ▽3三角
▲4八銀 ▽2二飛 ▲6八玉 ▽6二玉 ▲7八玉 ▽7二玉
▲7七角 ▽8二玉 ▲8八玉 ▽7二銀 ▲7八金 ▽9四歩
▲9六歩 ▽4二銀 ▲5八金 ▽4三銀 ▲3六歩 ▽7四歩
▲5六歩 ▽5一角 ▲5七銀 ▽7三角 ▲4六歩 ▽5四歩
▲6八金右 ▽5二金左 ▲9八香 ▽3三桂 ▲3七桂 ▽2一飛
▲2九飛 ▽6四角 ▲9九玉 ▽7三桂 ▲6六歩 ▽8四歩
▲8八銀 ▽8三銀 ▲7九金 ▽7二金 ▲7八金寄 ▽7五歩
▲同 歩 ▽同 角 ▲6八角 ▽4二角 ▲4八銀 ▽8五歩
▲5七角 ▽5三金 ▲4七銀 ▽6四金 ▲7七銀 ▽7四金
▲8八金上 ▽7五歩 ▲5八銀 ▽6四歩 ▲6七銀 ▽6五歩
▲7六歩 ▽同 歩 ▲同銀右 ▽7五歩 ▲6五銀 ▽同 桂
▲同 歩 ▽4七銀 ▲5九飛 ▽5六銀成 ▲3九角 ▽5五歩
▲6六銀 ▽5四銀 ▲6四桂 ▽6二金 ▲7五銀 ▽6五金
▲5六飛 ▽同 歩 ▲7四銀打 ▽6四金 ▲8三銀成 ▽同 玉
▲6四銀 ▽同 角 ▲6五歩 ▽4六角 ▲6四金 ▽7七歩
▲7四銀 ▽8二玉 ▲8四角 ▽7八歩成 ▲同 金 ▽7六桂

4=44歩。山崎の場合なら33角矢倉も有り得るので当家では意外ではない。解説阿部は44歩で振り飛車しかないと思い込んでいるため意外だったらしい。
5=25歩。当家最新「歩間理論」では疑問手。マシュダ一家開設以来25歩をこのように思考したのは本局が初めて。歩間理論が最近力戦型序盤の疑問をことごとく解消し猛威を奮っているため。それまでは25歩を王者の手としたのが当家の指針。「名人経験者の丸山に相応しい手」と半年前なら言うところ。
6=33角。当然の手だがここですぐに思い出すことがある。昨年の棋王戦で羽生相手の対振り飛車アナグマ。ハブが飛車を振った場合の丸山の心理状態がそこにあった。
7=48銀。緩手。
8=22飛。疑問。これが丸山や山崎の現在の限界値。以下歩間3で進行。
18=94歩。子供のように指してこの手が後手の最初の最善手。
19=96歩。悪手。山崎を舐めすぎ。ただし丸山の場合構造全体に相停滞の闇が覆うという新解釈は可能。丸山は故意に自分からは歩間4を作成していない為。だからこの歩間4も3に強引に戻している。これが2ndナンバーになることに危機感さえ持っていない。丸山レベルでは駒アタリ奇数番原理を理解する以前の状態で硬直していると素直に見ることもできる。彼は単に経験値で指しているだけと。その経験値が余りに洗練されているために理論との一致を見ることがあった。マシュダ一家にとって最良のサンプルのひとつであった丸山将棋は、歩間理論の登場で欠陥を見せることになろうとは・・・。
20=42銀。緩手。山崎の序盤はこの程度。この1手ですべての構造が反転。
21=58金。緩手。これで山崎に勝機が訪れるハメに。
22=43銀。疑問。相当雑な序盤。
23=36歩。悪手。逆行歩間2など指す局面ではない。56歩や16歩で先手優勢だった。
24=74歩。阿部が驚嘆した手。プロでも指せない手らしい。マヌケな証拠。こんなのひとめ。これしかない。先手が36歩で3rdアタックを示唆しているので4thで牽制するだけのこと。すると74歩か84歩しかない。84歩は銀冠への組み手順がすべて勘定されるために緩手。よって山崎なら74歩以外にない。山崎は類まれな直感でこれを指したはずだが、マシュダ一家理論と完全一致。尚阿部は番組冒頭で手損角換りの開発者に淡路山崎の名前を出す前に坂田三吉の名前を出さなくてはいけなかった。しかも山崎の薔薇十字定跡の手順で見せた大長考後の角打はマシュダ一家駒アタリ奇数番原理に従って当家が最初に指摘している。マシュダ一家の名前が禁句なのは仕方ないが坂田三吉の名まで禁句ではいけない。
25=56歩。緩手。研究会棋士以下に成り下がった丸山。これはダメな手ではないが勝負をモチのように引き伸ばすだけの惰性路線。丸山にはナニも期待できない。歩間2を取りたいなら最善は16歩。5thアタックを目指して興業棋士を目指すなら46歩。後手が次に24歩と逆行5thアタックならば同歩同角に同飛と切って46角の王手飛車があるが46歩ではそれもないとだけ思考したであろう丸山。24歩には無視して45歩の連動手による2ndアタックの返し技がある。

山崎の74歩を咎めた場合の成功例
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽4四歩 ▲2五歩 ▽3三角
▲4八銀 ▽2二飛 ▲6八玉 ▽6二玉 ▲7八玉 ▽7二玉
▲7七角 ▽8二玉 ▲8八玉 ▽7二銀 ▲7八金 ▽9四歩
▲9六歩 ▽4二銀 ▲5八金 ▽4三銀 ▲3六歩 ▽7四歩
▲4六歩 ▽2四歩 ▲4五歩 ▽2五歩 ▲4四歩 ▽同 銀
▲4五歩 ▽同 銀 ▲3三角成 ▽同 桂 ▲5五角 ▽6四角
▲3三角成 ▽2八角成 ▲2二馬 ▽投了
39手で先手の勝ち
ところが27手目45歩には後手から必殺75歩がある。
以下が山崎が秘手74歩で狙った後手の逆転3rdアタック。
必殺75歩1
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽4四歩 ▲2五歩 ▽3三角
▲4八銀 ▽2二飛 ▲6八玉 ▽6二玉 ▲7八玉 ▽7二玉
▲7七角 ▽8二玉 ▲8八玉 ▽7二銀 ▲7八金 ▽9四歩
▲9六歩 ▽4二銀 ▲5八金 ▽4三銀 ▲3六歩 ▽7四歩
▲4六歩 ▽2四歩 ▲4五歩 ▽7五歩 ▲4四歩 ▽同 銀
▲7五歩 ▽7六歩 ▲6六角 ▽5五銀 ▲投了
34手で後手の勝ち

必殺75歩2
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽4四歩 ▲2五歩 ▽3三角
▲4八銀 ▽2二飛 ▲6八玉 ▽6二玉 ▲7八玉 ▽7二玉
▲7七角 ▽8二玉 ▲8八玉 ▽7二銀 ▲7八金 ▽9四歩
▲9六歩 ▽4二銀 ▲5八金 ▽4三銀 ▲3六歩 ▽7四歩
▲4六歩 ▽2四歩 ▲4五歩 ▽7五歩 ▲同 歩 ▽2五歩
▲4四歩 ▽同 銀 ▲4五歩 ▽5五銀 ▲5六歩 ▽7六歩
▲5五角 ▽同 角 ▲同 歩 ▽4六角 ▲3七銀 ▽5五角
▲6六銀 ▽2六歩 ▲5五銀 ▽2七歩成 ▲6六銀 ▽投了
47手で先手の勝ち

必殺75歩3
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽4四歩 ▲2五歩 ▽3三角
▲4八銀 ▽2二飛 ▲6八玉 ▽6二玉 ▲7八玉 ▽7二玉
▲7七角 ▽8二玉 ▲8八玉 ▽7二銀 ▲7八金 ▽9四歩
▲9六歩 ▽4二銀 ▲5八金 ▽4三銀 ▲3六歩 ▽7四歩
▲4六歩 ▽2四歩 ▲4五歩 ▽7五歩 ▲同 歩 ▽2五歩
▲2七歩 ▽7六歩 ▲6六角 ▽5四銀 ▲4四歩 ▽6五銀
▲5五角 ▽9二玉 ▲9八玉 ▽5四歩 ▲9一角成 ▽同 玉
▲4三歩成 ▽5五角 ▲投了
44手で後手の勝ち

必殺75歩4
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽4四歩 ▲2五歩 ▽3三角
▲4八銀 ▽2二飛 ▲6八玉 ▽6二玉 ▲7八玉 ▽7二玉
▲7七角 ▽8二玉 ▲8八玉 ▽7二銀 ▲7八金 ▽9四歩
▲9六歩 ▽4二銀 ▲5八金 ▽4三銀 ▲3六歩 ▽7四歩
▲4六歩 ▽2四歩 ▲4五歩 ▽7五歩 ▲同 歩 ▽2五歩
▲4四歩 ▽同 銀 ▲4五歩 ▽5五銀 ▲5六歩 ▽7六歩
▲5五角 ▽同 角 ▲同 歩 ▽2六歩 ▲2四歩 ▽同 飛
▲5四歩 ▽2七歩成 ▲4六角 ▽9二玉 ▲2四角 ▽2八と
▲5三歩成 ▽投了
49手で先手の勝ち

恐らく丸山らしい手は27歩なので負けと思って秘手74歩を咎める順に踏み込めなかったかもしれない。これではすでに負けと同義語。

以下後篇へ


2004.12.11囲碁将棋ジャーナル 竜王戦第5局 深浦の奴隷解説 No: 7008 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/12/11 Sat 15:47:37

序盤の敗因さえ深浦は指摘できない。深浦の伏線は「両者噛み合わない」。「今回の竜王戦は咀嚼障害者同士の戦いなので解説は適当にゴマかせ」と言う話ならわかる。
深浦だからこそ序盤変化を期待したが彼によれば16手目44歩の意味はひとつ。ここで他の手を指すと先手から17手目に65歩と角交換を強要されて2筋飛車先を突破されると。では16手目に35歩とした場合はどうか?
深浦の大局観ではこうなる。
戦型:陽動振り飛車 16手目に35歩+17手目65歩
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽5四歩
▲5六歩 ▽4二銀 ▲4八銀 ▽5三銀 ▲5七銀右 ▽6四歩
▲7八金 ▽3二飛 ▲2六歩 ▽3五歩 ▲6五歩 ▽4四歩
▲6四歩 ▽同 銀 ▲2五歩 ▽3四飛
22手で先手優勢
深浦が言うように飛車先など突破されない。だからここは別の視点で説明しないといけない。阿部も深浦も一言も示唆しなかった。15手目にしてすでに彼らの大局観は中古品と思われてよいのであろうか?
この22手目の局面は当家ではこう説明し始める。後手は84歩の1手を指した分が悪手に逆行相転化している為劣勢であることはひとめ。従ってすでに16手目の局面で44歩を指さなくてはならないということは12手目が悪手と言うこと。それを初日の午前中に見切ったのは当家のみ。だから初日昼には主要変化を作成完了してすでに先手勝ちと断定した。これは二日制是非以前の問題。初日午前中で終わっている将棋だったと言うこと。すると後手の選択肢はふたつしかない。千日手orいかに負けるか。
深浦には阿部が脳裏にさえ浮かばなかった前者を今日言ってもらいたかった。
44手目の局面で深浦はしばし沈黙。矢内が27角と進めると深浦は「え?」と瞬間躊躇。この手がおかしいと彼もマシュダ一家実況&分析を読んで知っている。しかしその後何も説明せずに局面をどんどん進めた。
連盟棋士とはこのような奴隷一族。一族維持の為に嘘つきを強いられる。深浦は33角で千日手の選択権は最初は森内に、そして決定権が渡辺明にあることをマシュダ一家実況&分析で明解に知っている。そうでないとこの最重要地点での27角打で「こんな手でしたか?」とトボケたりできない。封じ手に連動する後手の角打ちは衛星放送や控え室を始め散々全国で議論された。33角変化は当家のみしか公開しなかったがテレビは怖い。深浦の顔には44手目の局面の虚偽の実態がすべて書いてある。
深浦。自分に正直に生きなさい。恐らくそこにしか人間の存在価値はない。
借金があるらしい深浦の迎合主義は続く。
深浦によれば64手目は72金と森内が指せば難解だったと言う。
72金?それだけで中味はパス。
以下のように進めると後手玉は必死。先手玉は詰まない。

64手目72金変化
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽5四歩
▲5六歩 ▽4二銀 ▲4八銀 ▽5三銀 ▲5七銀右 ▽6四歩
▲7八金 ▽3二飛 ▲2六歩 ▽4四歩 ▲2五歩 ▽3三角
▲6九玉 ▽6二玉 ▲3六歩 ▽5二金左 ▲4六銀 ▽7二玉
▲3五歩 ▽5一角 ▲3八飛 ▽4五歩 ▲5七銀引 ▽3五歩
▲6五歩 ▽3三角 ▲同角成 ▽同 桂 ▲6四歩 ▽2五桂
▲2六歩 ▽3六歩 ▲2五歩 ▽3四飛 ▲2二角 ▽1二香
▲1一角成 ▽2七角 ▲1二馬 ▽3八角成 ▲同 金 ▽6四銀
▲2三馬 ▽3一飛 ▲2二馬 ▽5一飛 ▲5九銀 ▽2六歩
▲6八香 ▽6五歩 ▲4四馬 ▽2七歩成 ▲5四馬 ▽6三金
▲8三角 ▽同 玉 ▲6三馬 ▽7二金 ▲6四馬 ▽3八と
▲6三銀 ▽4九と ▲7二銀不成▽同 銀 ▲8二金 ▽同 玉
▲7四桂 ▽8三玉 ▲8二金 ▽9四玉 ▲9六歩 ▽投了
77手で先手の勝ち
手数も本局と同じ。衛星放送にはやはり間に合わない。これで後手に勝機があるとシラフで言える棋士が居るなら即日殺される。
局後の検討など頭が冷え切った中でメシとマージャンのことしか考えていない。面倒になるとボーリングでゴマカス。彼らはアナに指を入れるのが大好き。この変化は控え室でもでたはず。局後の解説者ならこの77手目の局面を見て先手勝ちと断言しないといけない。当家も当日は控え室の嘘にダマされて可能性を否定しなかったが数枚作成するとすぐにマギレがない必死変化と判明する。ライブなら間違うかもしれないのでソレで「お茶の間を沸かせ」で済むが局後の解説で嘘をついてはいけない。深浦が何の準備もしてこなかったはずはない。阿部の疑問解説もマシュダ一家実況&分析に従って二箇所直しているため。
当日の控え室酩酊言語を信用した人々は森内を誤解してしまった。
深浦まで図に乗って「難解」と述べたのは渡辺明の日記にまで書かれたアーちゃんイロニーを真に受けたため。森内はトンマだったと言う渡辺明の盤外戦術に連盟棋士まで荷担してはいけない。大山も羽生もこう言うスットボケが得意だった。丸山並に「んなバンカナ」と名人には言えない。森内が故意に操作したのは千日手のみ。それを避ければ負け。森内は二日目午前中衛星ナマ放送と考慮時間にその葛藤を刻んだ。それだけで価値のある放映。あそこまで人間の究極の葛藤をライブで見せるということは珍しい事件。千日手にするか負けるかという凄まじい形相を森内は見せていた。
深浦。清水イチヨのお絵書きと同じノリで竜王戦を喋るな。みっともない。
そんな深浦にもカワイイところがある。
エンディングで彼は右手でメガネに触った。渡辺明なら頭をかく。
シーちゃんなら本当に手を振ってくれる。