MashudaBBS2004.12.06 分析 マシュダ一家
2004.12.05NHK杯 郷田VS北浜 手損角換り腰掛け銀

2004.12.06王将
リーグ 丸山VS郷田 角換り腰掛け銀同型
2004.12.06王将戦リーグ 康光VS阿久津 急戦矢倉

2004.12.05NHK杯 郷田VS北浜 手損角換り腰掛け銀 No: 6980 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/12/07 Tue 02:18:01

放映:2004.12.05
棋戦:第54回NHK杯三回戦
戦形:手損角換り腰掛け銀
先手:郷田真隆九段
後手:北浜健介七段
▲2六歩 ▽3四歩 ▲7六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8四歩
▲2五歩 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽2二銀 ▲7七銀 ▽3三銀
▲3八銀 ▽7二銀 ▲4六歩 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6三銀
▲6八玉 ▽4二玉 ▲5八金 ▽5二金 ▲5六銀 ▽3一玉
▲7九玉 ▽5四銀 ▲6六歩 ▽4四歩 ▲3六歩 ▽7四歩
▲3七桂 ▽7三桂 ▲4五歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽4六歩
▲8八玉 ▽4三金右 ▲4五銀 ▽3五歩 ▲5一角 ▽8五桂
▲7三角成 ▽7七桂成 ▲同 桂 ▽9二飛 ▲2四歩 ▽同 歩
▲7四馬 ▽7二飛 ▲5四銀 ▽7四飛 ▲4三銀成 ▽同 金
▲5五桂 ▽5四銀 ▲4三桂成 ▽同 銀 ▲4五桂 ▽3四角
▲3三桂成 ▽同 桂 ▲5一銀 ▽7二飛 ▲4四歩 ▽6九銀
▲6八金打 ▽7八銀成 ▲同 金 ▽2三角打 ▲5六歩 ▽4四銀
▲2四飛 ▽2二玉 ▲4三銀 ▽同 角 ▲4四飛 ▽7六角
▲2四歩 ▽3四金 ▲4二飛成

北浜の手損角換り。
11=77銀。郷田はこれを緩手と知っているが腰掛け銀が大好きな郷田には好感がもてる。
以下北浜は旧変化に戻されて拍子抜け。郷田は16歩を突かない。鈍さに慎重さが加わった。北浜はそれを評価しすぎ。
33=45歩。端歩をまったく突かない状態で5thアタックの開戦。
36=46歩。GNを45か34にするかという選択。当然34GNは後手に不利。後手玉に近い為。
37=88玉。トリプル手。後手の攻撃手から避けつつ飛車打ちのスヌキ未然阻止。かつ手損角換り特有の84歩保留を嘲笑。
38=43金。34地点GNの後手マイナス自認。2歩得の贅沢思考は北浜には最初からない。
39=45銀。GN補強。
40=35歩。贅沢しろと恫喝されついにサラ金に手を出す。
41=51角。桂取り。郷田は2歩損のツケ回収の為に暴れるだけ。
42=85桂。こんな贅沢はいいのかと半信半疑で。ここに桂を跳べるのが手損角換り腰掛け銀の紙に書いた主張。
43=73角成。行くしかない。
44=77桂成。解説ナメカタが驚いた通り。2手もかけた桂をすぐに清算して先手に渡すのは悪手。北浜は2歩得の贅沢感にのぼせてもっと贅沢しようと錯乱。
45=同桂。同金では桂を渡せないので。
46=92飛。解説ナメカタが驚いた通り悪手2。贅沢三昧で消費感覚が麻痺。ブランド買い症状。
50=72飛。平行駒アタリ偶数番2で不利。
52=74飛。おかげで二枚換えを許して一挙に劣勢。
56=54銀。カード会社からの督促にも動じない。
59=45桂。督促状の次には地元のヤクザが家に来た。
60=34角。恫喝にも動じない。
61=33桂成。いきなり詰めろ。
62=同桂。殺すと脅かされて身ぐるみ剥がされる。
63=51銀。これが嫌で後手は42飛変化を選択しなかったと言い訳しても遅い。
64=72飛。4枚の攻めは切れない。ここで78角成-86桂の玉砕でも後手負け。


2004.12.06王将リーグ丸山VS郷田 角換り腰掛け銀同型 No: 6979 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/12/07 Tue 01:28:08

日時:2004.12.06
棋戦:第54期王将戦挑戦者決定リーグ6回戦
戦型:角換り腰掛け銀同型 丸山定跡+45桂
先手:丸山忠久九段
後手:郷田真隆九段
▲7六歩 ▽8四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8五歩
▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲9六歩 ▽9四歩 ▲3八銀 ▽7二銀 ▲4六歩 ▽6四歩
▲4七銀 ▽6三銀 ▲6八玉 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽5四銀
▲5六銀 ▽4四歩 ▲6六歩 ▽5二金 ▲5八金 ▽4一玉
▲3六歩 ▽7四歩 ▲7九玉 ▽3一玉 ▲3七桂 ▽7三桂
▲2五歩 ▽3三銀 ▲4五歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽4四銀
▲1五歩 ▽同 歩 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲7五歩 ▽同 歩
▲2四飛 ▽2三歩 ▲2九飛 ▽6三金 ▲1二歩 ▽同 香
▲1一角 ▽3五銀 ▲4五桂 ▽4四角 ▲3三歩 ▽2二金
▲同角成 ▽同 玉 ▲3二金 ▽1三玉 ▲2一金 ▽3八角
▲2八飛 ▽4九角成 ▲1一金 ▽2四歩 ▲1八飛 ▽2三玉
▲5五桂 ▽7四金 ▲1二金 ▽同 飛 ▲1七香 ▽7二飛
▲1五香 ▽1四歩 ▲同 香 ▽1六歩 ▲同 飛 ▽同 馬
▲同 香 ▽1九飛 ▲2九歩 ▽1六飛成 ▲4一角 ▽3二香
▲1五歩 ▽同 龍 ▲7四角成 ▽1四玉 ▲6三桂成 ▽7一飛
▲7三成桂 ▽1八龍 ▲2八金 ▽1九龍 ▲6四馬 ▽2六香
▲5三桂成 ▽6三歩 ▲5四馬 ▽2八香成 ▲4三成桂 ▽7六歩
▲4四成桂 ▽7七歩成 ▲同 桂 ▽7六歩 ▲1七歩 ▽2五銀
▲3七角 ▽2九龍 ▲4九歩 ▽2六金 ▲同 角 ▽同銀右
▲3二馬 ▽2三金 ▲同 馬 ▽同 玉 ▲1五桂 ▽同 銀
▲2二金 ▽同 玉 ▲3二歩成
まで129手で先手の勝ち

郷田が手損角換りではなく角換り腰掛け銀を受けた時点でナニを丸山に聞きたいかひとめ。
57=45桂。この手は中川の新手などではない。随分研究されてきた手。
先手の32金ボコ打ちから余りに滑稽な展開の為に美的感興が沸かないので誰も指さなかった。腰掛け銀四辺形の洗練された攻防がグチャグチャになってしまうため。洗練されたデザインに飽きると石焼きイモ屋の炭火に哀愁を感じる時もある。石焼きイモの割り口はグチャグチャしていないとおいしく見えない。
89=41角。先手にはこれが自慢。丸山は石焼きイモを包丁で切ってみたかった。1筋で2枚香が飛車をサンドイッチ+5段目に双子の桂馬がアグラをかいている図は怪奇漫画。こういう芸術様式はある。新丸山デカダンスと読むこともできる。郷田がそれをなぜ丸山にやらせたのか次に読む。
98=18龍。郷田の主張。阿部のように19龍では王手番例外だが、これなら58金アタリのため駒アタリ奇数番3。
99=28金。逆行奇数番3。おそらく郷田はこれを期待。
構造上は裏番組の焦点と同じ。但し先後が逆。先手に逆行奇数番3を取られたことが問題。
100=19龍。金を打たせたことに満足。ところがこれはすでに逆行偶数番2で後手劣勢。
101=64馬。64地点がナンバー加算地点だったのでこれがトリプル手になってしまえば先手の優勢維持は簡単。
102=26香。郷田には意外かもしれないが当家ではこの26香変化まですでに1週間間前に作成済み。全く同じ変化。考えることは一緒だった。
103=53桂成。トリプル手効果。双子桂が大活躍。おそらく丸山はこれを期待して45桂変化を選択。桂が二枚捌けるので気持ちよい。いつものそば茶5本の注文が3本になった昼の時点で丸山は勝ったと思っている。
104=63歩。裏番組のアクツの65歩よりもっとヒドイ手を郷田が見せてくれた。駒アタリ偶数番4で負け確定。丸山にイモを食わせたかった郷田の自業自得。食い方はひとそれぞれ。

類似棋譜
日時:2004.11.26
棋戦:第63期B級1組順位戦9回戦
戦型:角換り腰掛け銀同型 丸山定跡+45桂
先手:中川大輔七段
後手:阿部隆七段
▲7六歩 ▽8四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8五歩
▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲3八銀 ▽7二銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲4六歩 ▽6四歩
▲4七銀 ▽6三銀 ▲6八玉 ▽5二金 ▲5八金 ▽4一玉
▲7九玉 ▽4四歩 ▲6六歩 ▽3一玉 ▲5六銀 ▽5四銀
▲3六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽7四歩 ▲3七桂 ▽7三桂
▲2五歩 ▽3三銀 ▲4五歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽4四銀
▲1五歩 ▽同 歩 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲7五歩 ▽同 歩
▲2四飛 ▽2三歩 ▲2九飛 ▽6三金 ▲1二歩 ▽同 香
▲1一角 ▽3五銀 ▲4五桂 ▽4四角 ▲3三歩 ▽2二金
▲同角成 ▽同 玉 ▲3二金 ▽1三玉 ▲2一金 ▽3八角
▲2八飛 ▽4九角成 ▲1一金 ▽2四歩 ▲1八飛 ▽2三玉
▲5五桂 ▽7四金 ▲1二金 ▽同 飛 ▲1七香 ▽7二飛
▲1五香 ▽1四歩 ▲同 香 ▽1六歩 ▲同 飛 ▽同 馬
▲同 香 ▽1九飛 ▲2九歩 ▽1六飛成 ▲4一角 ▽3二香
▲1五歩 ▽同 龍 ▲7四角成 ▽1四玉 ▲6三桂成 ▽7一飛
▲7三成桂 ▽1九龍 ▲3二歩成 ▽7六香 ▲1六歩 ▽同 龍
▲6四馬 ▽7七香成 ▲同 桂 ▽7六歩 ▲1七歩 ▽同 龍
▲1九香 ▽1八歩 ▲2八馬 ▽7七歩成 ▲同 金 ▽7三飛
▲同 馬 ▽1九歩成 ▲2八馬 ▽1八と ▲1七馬 ▽同 と
▲1二飛 ▽1三歩 ▲同飛成 ▽同 玉 ▲1五香
まで125手で先手の勝ち


2004.12.06王将戦リーグ 康光VS阿久津 急戦矢倉 No: 6978 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/12/07 Tue 00:26:42

日時:2004.12.06
棋戦:第54期王将戦挑戦者決定リーグ6回戦
戦型:急戦矢倉
先手:佐藤康光棋聖
後手:阿久津主税五段
▲7六歩 ▽8四歩 ▲7八金 ▽3二金 ▲6八銀 ▽3四歩
▲6六歩 ▽6二銀 ▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽4一玉
▲6九玉 ▽4二銀 ▲5八金 ▽7四歩 ▲6七金右 ▽5三銀右
▲2六歩 ▽8五歩 ▲7七銀 ▽5五歩 ▲同 歩 ▽同 角
▲2五歩 ▽5四銀 ▲7九角 ▽7三角 ▲2四歩 ▽同 歩
▲同 角 ▽2三歩 ▲6八角 ▽3一玉 ▲7九玉 ▽4四歩
▲8八玉 ▽5二金 ▲5六歩 ▽4三金右 ▲4六歩 ▽6四歩
▲5五歩 ▽6三銀 ▲4七銀 ▽8四角 ▲5六銀 ▽7三桂
▲4五歩 ▽同 歩 ▲3六歩 ▽6五歩 ▲5七角 ▽8六歩
▲同 歩 ▽8七歩 ▲同 金 ▽6四銀 ▲9八玉 ▽8五歩
▲同 歩 ▽同 桂 ▲8六銀 ▽7三角 ▲1八飛 ▽6六歩
▲同 角 ▽6五歩 ▲4八角 ▽5五銀 ▲6五銀 ▽4六歩
▲6四歩 ▽6六歩 ▲6八金 ▽4七歩成 ▲2六角 ▽6二角
▲同角成 ▽同 飛 ▲7三角 ▽9二飛 ▲6三歩成 ▽4六角
▲8五銀 ▽5六歩 ▲8四桂 ▽5七歩成 ▲6九金 ▽6七歩成
▲9二桂成 ▽6八と左 ▲同 金 ▽同 と ▲9一成桂 ▽2八金
▲4四歩 ▽同 金 ▲5二と ▽3三銀 ▲4五歩 ▽7八と
▲4四歩 ▽7九角成 ▲5九飛 ▽1八金 ▲5五角成 ▽5八飛
▲4三歩成 ▽8九馬 ▲同 飛 ▽同 と ▲8八歩 ▽5五飛成
▲6四角 ▽同 龍 ▲同 銀
まで117手で先手の勝ち

18=53銀。歩間2X3から急戦を狙う場合62銀の方向が作戦の要。53銀からの場合は55-73-84の明解な3手角狙い。
19=26歩。歩間2X4で牽制。
20=85歩。歩間2X4-1。疑問。
22=55歩。この3rdアタックは疑問手からの派生。
23=同歩。康光らしい。GN作成なら57銀。
25=25歩。疑問の発芽となる新規3rd作成。先手が等価歩交換で手得をして3rdアタック権利を正当に主張。79角で歩間2X2を選択すれば先手は後手に3手角を与えない変化を残せる。
26=54銀。予定。33銀は出遅れる。急戦を成功させる為には飛車先歩交換原理で手番を奪還しないとチャンスが来ない。後手が33銀としない方針を貫けば25歩は疑問手に逆行相転化。
27=79角。これを25手目に指すならば先手から角交換できる。
28=73角。後手の主張は通った形。今度46角には55銀。
29=24歩。3rdアタック。
31=同角。後手の3手角に対して飛車先歩交換原理を角に変換。68角の好位置に引ける為に同飛から28飛に引くより1手得。
36=44歩。歩間2X3。
37=88玉。疑問。端歩なら歩間2X4。
38=52金。先手の緩手に対応。
39=56歩。64歩からの第三次3rdアタックを牽制。この手によって後手の3手角は有効。
40=43金。56歩の必要悪で後手に与えられた逆行相転化手。
41=46歩。先に3rd作成することで64歩からの第三次3rdアタック牽制。
42=64歩。今度は4thになるため後手からの3rdアタック消滅。
43=55歩。疑問の仮想5thアタック。取れば56歩というだけの主張。
なぜ先手はここで純正5thアタックを取れなくなってしまったのかという問題。康光は悠長に指しすぎた。
46=84角。後手の3手角成就。右桂が使えるので後手の攻撃体勢万全。
47=56銀。対して先手は右桂が使えない状態で65歩を必死に阻止。
48=73桂。後手は理想的な攻撃布陣。
49=45歩。不本意な4thアタックだが行くしかない。先に65歩とされては負け。
51=36歩。余りに遅かった。
52=65歩。アクツは勝った気分であろう。
53=57角。必死の防戦。康光が序盤で悠長に胸を貸したツケ。
54=86歩。疑問。ここは純正駒アタリ奇数番3を取るべき。
55=同歩。渡りに船。歩損解消。
56=87歩。仕方ない。
57=同金。康光はいつもの悪いクセで反省の大長考に陥ったがこんなモノは取るしかない。同玉は85歩のアタリがキツイので同金。これで1歩得。
58=64銀。GN補強で作戦変更。
59=98玉。自陣駒アタリ原理では当然。88地点の重複回避。
60=85歩。方針破綻。やはり54手目のチャンスを逃すと修正手順は難しい。せっかく康光の勝負手で1歩得したのに作戦勝ちもオジャン。むしろ後手が勝負手を強いられる。
63=86銀。桂アタリで下に逃げるとどんな将棋も大抵すぐに負け。これが純正駒アタリ奇数番3で最初の優勢確保。
64=73角。感想戦では66歩が正解で後手優勢とのこと。66歩は当家ではひとめ。後手が純正逆行駒アタリ奇数番3を取るにはその手しかないため。アクツはこれが仮想4であることに気がつかなかった。
66=66歩。語呂あわせが運の尽き。ここでGN解消は諦めた証拠。
67=同角。同金を期待する方がおかしい。
68=65歩。ひどい手。
69=48角。連動手で先手勝勢。
70=55銀。後手の切り札。これしかないという地点で出す切り札は負けと同義語。
以下康光の寄せ芸。すでにお好み対局の域なので見せるだけ見せる。