3時の終局のため2時間の衛星中継は1時間に短縮されたが森内は千日手をパスした時点で投げてもよかった。退屈な阿部解説などアクビがでるだけ。最終盤の寄せ解説もゴメンナサイではデンパが汚れる。問題の44手目は感想戦では故意に両者沈黙を保ったらしい。ならば阿部が代わりに言うべきだった。もし森内が44手目33角で千日手を示唆すれば渡辺明は受けたかもしれない。渡辺明は第6局をまた先手で指せるため。指直しの第5局は時間が短縮されて森内先手となる。渡辺明なら当然横歩取り85飛。短時間ではわずかなミスが即致命傷。それで負けても本局よりマシ。問題は第6局も森内は後手で指さなくてはならないこと。それが竜王戦の規定。森内はこの規約に反発して「1局完結方式」を名人戦以降も訴えていた。あの告白は強烈。
44手目の27角以後は森内にとって負けと判っている捨て将棋。だから全くネバることを考えていない。負けるために指している。64手目以後に仮に千日手の筋が発見できても森内は絶対に千日手にしない。負けた方が番勝負では森内にとって有利のため。作戦負け以後こうした捨て試合となったのは竜王戦の規約のせい。だから森内に向かって盛り上げろというのは間違い。むしろ森内は勝負に撤している真摯な棋士。谷川タイプを森内に求めても無意味。谷川さえソレで羽生に殺された過去がある。

序盤の森内作戦負けの原因はふたつ。アドヴァイス風に表記すると以下。
1=升田のマネなど貴様にムリ。
2=12手目64歩など指すくらいなら投げろ。

感想戦で渡辺明は13手目78金の代わりに端歩、例えば96歩かと述べた。ここで歩間2X2を先手で取ろうとしたと言うことはマシュダ一家最新理論を理解し早速応用したくなった証し。若者は覚えるのが早い。森内世代は先入観にマミれてダメ。谷川さえ過去の遺物を捨て切れなかった。全部捨てれば序盤から換る。羽生相手時の森内の意欲は今回は通用しない。マシュダ一家理論の方が進歩が速かったため。
ナベーランドの王子の皮肉は59手目に27金とと金を取れば最終盤にマギレがなかったカモということ。森内が捨て将棋を指していると察した為に54馬から角捨てで行った。おかげで危ない端を渡るハメに。森内に捨て将棋の自覚がなければ大逆転は可能。
旧谷川たちの場合は形作り要請に付き合うがネバーラナイ相手には容赦ないのがネジ式世代。それに納得できる客層が必要なのであって棋士に迎合させるのは大衆芸能路線。読売がソレを望むなら棋戦方式を変更すべき。無制限1本勝負のデスマッチの方が読売らしい。

日時：2004.12.07&08
棋戦：第17期竜王戦第5局
戦型：陽動振り飛車
先手：渡辺　明六段
後手：森内俊之竜王
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽５四歩
▲５六歩 ▽４二銀 ▲４八銀 ▽５三銀 ▲５七銀右 ▽６四歩
▲７八金 ▽３二飛 ▲２六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲６九玉 ▽６二玉 ▲３六歩 ▽５二金左 ▲４六銀 ▽７二玉
▲３五歩 ▽５一角 ▲３八飛 ▽４五歩 ▲５七銀引 ▽３五歩
▲６五歩 ▽３三角 ▲同角成 ▽同　桂 ▲６四歩 ▽２五桂
▲２六歩 ▽３六歩 ▲２五歩 ▽３四飛 ▲２二角 ▽１二香
▲１一角成 ▽２七角 ▲１二馬 ▽３八角成 ▲同　金 ▽６四銀
▲２三馬 ▽３一飛 ▲２二馬 ▽５一飛 ▲５九銀 ▽２六歩
▲６八香 ▽６五歩 ▲４四馬 ▽２七歩成 ▲５四馬 ▽６三金
▲８三角 ▽同　玉 ▲６三馬 ▽５八歩 ▲９五桂 ▽９四玉
▲８一馬 ▽５九歩成 ▲７九玉 ▽９五玉 ▲８六桂 ▽８五歩
▲６三馬 ▽５二角 ▲６四馬 ▽８四玉 ▲６五馬 ▽投了
77手で先手の勝ち

やはり先手はどの変化も歩を3枚残して勝つようにできている。投了は77手目だったというのがオチ。

必殺75銀捨て1は75手目73馬で即詰みなので今度は持ち駒の銀捨て空間開放手で詰めろをかけた場合

▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽５四歩
▲５六歩 ▽４二銀 ▲４八銀 ▽５三銀 ▲５七銀右 ▽６四歩
▲７八金 ▽３二飛 ▲２六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲６九玉 ▽６二玉 ▲３六歩 ▽５二金左 ▲４六銀 ▽７二玉
▲３五歩 ▽５一角 ▲３八飛 ▽４五歩 ▲５七銀引 ▽３五歩
▲６五歩 ▽３三角 ▲同角成 ▽同　桂 ▲６四歩 ▽２五桂
▲２六歩 ▽３六歩 ▲２五歩 ▽３四飛 ▲２二角 ▽１二香
▲１一角成 ▽２七角 ▲１二馬 ▽３八角成 ▲同　金 ▽６四銀
▲２三馬 ▽３一飛 ▲２二馬 ▽５一飛 ▲５九銀 ▽２六歩
▲６八香 ▽６五歩 ▲４四馬 ▽２七歩成 ▲５四馬 ▽６三金
▲８三角 ▽同　玉 ▲６三馬 ▽５八歩 ▲９五桂 ▽９四玉
▲８一馬 ▽５九歩成 ▲７九玉 ▽９五玉 ▲８六桂 ▽８五歩
▲６三馬 ▽７五銀打 ▲同　歩 ▽７六桂 ▲８四銀 ▽同　玉
▲７四金 ▽同　歩 ▲同　馬 ▽９五玉 ▲９六歩 ▽投了
83手で先手の勝ち

75手目は銀を取らずに96歩でも同手順で後手玉は即詰み。

渡辺明の頓死筋　必殺75銀捨て
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽５四歩
▲５六歩 ▽４二銀 ▲４八銀 ▽５三銀 ▲５七銀右 ▽６四歩
▲７八金 ▽３二飛 ▲２六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲６九玉 ▽６二玉 ▲３六歩 ▽５二金左 ▲４六銀 ▽７二玉
▲３五歩 ▽５一角 ▲３八飛 ▽４五歩 ▲５七銀引 ▽３五歩
▲６五歩 ▽３三角 ▲同角成 ▽同　桂 ▲６四歩 ▽２五桂
▲２六歩 ▽３六歩 ▲２五歩 ▽３四飛 ▲２二角 ▽１二香
▲１一角成 ▽２七角 ▲１二馬 ▽３八角成 ▲同　金 ▽６四銀
▲２三馬 ▽３一飛 ▲２二馬 ▽５一飛 ▲５九銀 ▽２六歩
▲６八香 ▽６五歩 ▲４四馬 ▽２七歩成 ▲５四馬 ▽６三金
▲８三角 ▽同　玉 ▲６三馬 ▽５八歩 ▲９五桂 ▽９四玉
▲８一馬 ▽５九歩成 ▲７九玉 ▽９五玉 ▲８六桂 ▽８五歩
▲６三馬 ▽７五銀 ▲同　歩 ▽６九飛 ▲８八玉 ▽７六桂
▲９八玉 ▽８九飛成 ▲同　玉 ▽７七桂 ▲同　金 ▽８八銀
▲７八玉 ▽８九角 ▲投了
86手で後手の勝ち

現在java棋譜が不通状態なので局面図のみ見ると51手目22馬。しばらく更新がないのでこれで投了かもしれない。ひとめ終わっている。先手は手番を握り桂香の丸得。やはり27角とする位なら34飛を指す前に投げてもよかった。封じ手に投了と書いてもおかしくない初日。二日目はギリギリひっぱって勝てと渡辺明に無言のリクエストをしたのが間違い。そんな味付は子持ちシシャモにない。
阿部は34飛をひとめ「竜王の手」と絶賛したが、千日手好きの阿部が絶賛するなら森内が千日手を避けて27角とした地点の方が似合う。33角打に12馬なら99角成。77桂の馬封印には切り合いで勝負。従って後手は温泉気分の先手に44手目33角打で千日手か打開の選択を強いることができた。
森内が27角としたのは興業棋士としてのプライド。その誘いさえ冷酷に拒否したのが渡辺明。切り合いを徹底的に避けて桂香得だけを見せつけて盤面を場末の温泉場にした。このような相手なので森内も冷酷に千日手を示唆するべきだったと怒ることは出来る。森内が一晩悩んだのはそのせいかもしれない。千日手はダメと逆にクギを刺すのが読売記者のため。おかげでこの棋譜はギャグに。羽生阿部戦でも竜王戦では2回も千日手があった。だからこそ指し直し以後は殺気だって盛り上がったと言う見方もできる。羽生相手のグランクロスから故意の千日手を選択した過去も忘れて34飛を「竜王の手」と喧伝する阿部。相当なアホかお人ヨッシーと福崎が無言の微笑みで示すだろう。
誰か手ぬぐいを対局室に差し入れて頂きたい。森内のオシボリは捩れたまま凍りついている。渡辺明にはティッシュを。

頓死回避には単に桂を取れば先手勝ち
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽５四歩
▲５六歩 ▽４二銀 ▲４八銀 ▽５三銀 ▲５七銀右 ▽６四歩
▲７八金 ▽３二飛 ▲２六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲６九玉 ▽６二玉 ▲３六歩 ▽５二金左 ▲４六銀 ▽７二玉
▲３五歩 ▽５一角 ▲３八飛 ▽４五歩 ▲５七銀引 ▽３五歩
▲６五歩 ▽３三角 ▲同角成 ▽同　桂 ▲６四歩 ▽２五桂
▲２六歩 ▽３六歩 ▲２五歩 ▽３四飛 ▲２二角 ▽１二香
▲１一角成 ▽２七角 ▲３九飛 ▽３七歩成 ▲同　桂 ▽４九角成
▲同　飛 ▽３七飛成 ▲１二馬 ▽３八龍 ▲５九飛 ▽６五桂
▲６六銀 ▽４八金 ▲６五銀 ▽５九金 ▲同　銀 ▽２九飛
▲７五桂 ▽１九飛成 ▲８三角 ▽６二玉 ▲６三香 ▽５一玉
▲６一角成 ▽４二玉 ▲２三馬 ▽５九龍 ▲同　玉 ▽５七香
▲６九玉 ▽４九龍 ▲６八玉 ▽投了
75手で先手の勝ち

44手目27角以下渡辺明がポカした場合の後手勝ち変化2
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽５四歩
▲５六歩 ▽４二銀 ▲４八銀 ▽５三銀 ▲５七銀右 ▽６四歩
▲７八金 ▽３二飛 ▲２六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲６九玉 ▽６二玉 ▲３六歩 ▽５二金左 ▲４六銀 ▽７二玉
▲３五歩 ▽５一角 ▲３八飛 ▽４五歩 ▲５七銀引 ▽３五歩
▲６五歩 ▽３三角 ▲同角成 ▽同　桂 ▲６四歩 ▽２五桂
▲２六歩 ▽３六歩 ▲２五歩 ▽３四飛 ▲２二角 ▽１二香
▲１一角成 ▽２七角 ▲３九飛 ▽３七歩成 ▲同　桂 ▽４九角成
▲同　飛 ▽３七飛成 ▲１二馬 ▽３八龍 ▲５九飛 ▽６五桂
▲６六銀 ▽４八金 ▲７五桂 ▽８二銀 ▲１三馬 ▽５九金
▲同　銀 ▽２九飛 ▲６三金 ▽７一玉 ▲７二香 ▽同　金
▲同　金 ▽同　玉 ▲６三金 ▽７一玉 ▲６八馬 ▽５七香
▲同　銀 ▽同桂不成 ▲同　馬 ▽４八銀 ▲６八馬 ▽５九飛成
▲同　馬 ▽同銀成 ▲７九玉 ▽６八金 ▲同　金 ▽８八角
▲７八玉 ▽６九銀 ▲６七玉 ▽６八龍 ▲同　玉 ▽５八成銀
▲６七玉 ▽６六金 ▲投了
92手で後手の勝ち
解題=歩が二枚残るのがミソ。

44手目27角以下渡辺明がポカした場合の後手勝ち変化
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽５四歩
▲５六歩 ▽４二銀 ▲４八銀 ▽５三銀 ▲５七銀右 ▽６四歩
▲７八金 ▽３二飛 ▲２六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲６九玉 ▽６二玉 ▲３六歩 ▽５二金左 ▲４六銀 ▽７二玉
▲３五歩 ▽５一角 ▲３八飛 ▽４五歩 ▲５七銀引 ▽３五歩
▲６五歩 ▽３三角 ▲同角成 ▽同　桂 ▲６四歩 ▽２五桂
▲２六歩 ▽３六歩 ▲２五歩 ▽３四飛 ▲２二角 ▽１二香
▲１一角成 ▽２七角 ▲３九飛 ▽３七歩成 ▲同　桂 ▽４九角成
▲同　飛 ▽３七飛成 ▲１二馬 ▽３八龍 ▲５九飛 ▽６五桂
▲６六銀 ▽４八金 ▲７五桂 ▽８二銀 ▲１三馬 ▽５九金
▲同　銀 ▽２九飛 ▲６三金 ▽７一玉 ▲７二香 ▽同　金
▲同　金 ▽同　玉 ▲６三金 ▽７一玉 ▲６八馬 ▽５七香
▲５二金 ▽６八龍　 ▲投了
74手で後手の勝ち

森内が千日手を避けて44手目27角とした場合の先手勝ち変化
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽５四歩
▲５六歩 ▽４二銀 ▲４八銀 ▽５三銀 ▲５七銀右 ▽６四歩
▲７八金 ▽３二飛 ▲２六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲６九玉 ▽６二玉 ▲３六歩 ▽５二金左 ▲４六銀 ▽７二玉
▲３五歩 ▽５一角 ▲３八飛 ▽４五歩 ▲５七銀引 ▽３五歩
▲６五歩 ▽３三角 ▲同角成 ▽同　桂 ▲６四歩 ▽２五桂
▲２六歩 ▽３六歩 ▲２五歩 ▽３四飛 ▲２二角 ▽１二香
▲１一角成 ▽２七角 ▲３九飛 ▽３七歩成 ▲同　桂 ▽４九角成
▲同　飛 ▽３七飛成 ▲１二馬 ▽３八龍 ▲５九飛 ▽６五桂
▲６六銀 ▽４八金 ▲７五桂 ▽８二銀 ▲１三馬 ▽５九金
▲同　銀 ▽２九飛 ▲６三金 ▽７一玉 ▲７二香 ▽同　金
▲同　金 ▽同　玉 ▲６三金 ▽６一玉 ▲５二金 ▽同　玉
▲６三歩成 ▽４一玉 ▲２三馬 ▽３二歩 ▲５二金 ▽３一玉
▲１三角 ▽投了
79手で先手の勝ち

偶数番原理VS奇数番原理　或いは森内が千日手を目指す場合

37=26歩。初日の最終手は桂取りの駒アタリ偶数番2。
38=36歩。森内が90分で書いた封じ手。三間の飛車先を突く常識的な手。
39=25歩。次に37歩成では逆転なので桂を取る。逆行奇数番1。
40=34飛。森内は不自然な長考。ここで投了は有り得る。しかし指した。35飛の駒アタリ偶数番2ではなく逆行奇数番1を選択。次に先手の攻めの要である64歩を銀で取るなら逆行奇数番1をリセット。55歩なら駒アタリ偶数番2。森内は前者思考。これは先手が26歩の偶数番原理で来たために奇数番原理で対抗する構図。基本は連動手で指された64歩を残しては攻めあい負けという大局観。だから35飛の駒アタリ偶数番2からの攻めあいを避けた。
41=22角。ここまでが午前中の衛星放送。この駒アタリ偶数番2で番組終了。

以下は先手が千日手を受けた場合
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽５四歩
▲５六歩 ▽４二銀 ▲４八銀 ▽５三銀 ▲５七銀右 ▽６四歩
▲７八金 ▽３二飛 ▲２六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲６九玉 ▽６二玉 ▲３六歩 ▽５二金左 ▲４六銀 ▽７二玉
▲３五歩 ▽５一角 ▲３八飛 ▽４五歩 ▲５七銀引 ▽３五歩
▲６五歩 ▽３三角 ▲同角成 ▽同　桂 ▲６四歩 ▽２五桂
▲２六歩 ▽３六歩 ▲２五歩 ▽３四飛 ▲２二角 ▽１二香
▲１一角成 ▽３三角 ▲同　馬 ▽同　飛 ▲２二角 ▽３四飛
▲１一角成 ▽３三角
以下千日手

角を合わせて33飛となった時に後手は12香とした1手分を得している。
この手得で64歩が取れる仕組み。今度は33飛のため64銀とした時に44桂の飛車金取りがない。

すでに封じ手の局面で森内がナニ指しても後手負けなので当家は序盤を再検証していた。
14手目の局面。阿部には15手目の26歩が意外らしい。ここは75歩の位取りではないかと言う。桐山が得意とも。
75歩で歩間2X2+3rd作成は後手に歩間2X1+4thの権利が発生。従って26歩の方が優秀。やはり歩間理論で見た方が単純で判りやすい。
27手目38飛に換えて福崎推奨65歩に阿部は感動したと言うが、それは62玉型の変化。先手からここで65歩は駒アタリ偶数番2なので方針と違う。従って38飛のGN維持は自然。この手によって逆に後手が28手目45歩で駒アタリ偶数番2を引かされ劣勢に陥る。阿部は29手目同銀変化もあると述べたがこれは35歩で後手からGN解消でリセットされてしまう。
阿部と福崎の漫談はお笑いに撤していただきたい。阿部が本筋型棋士と言うのは嘘。コマチャクレた漬物好きが阿部と福崎。本筋とは至ってシンプルな展開のこと。
31手目は歩のサクリファイスから連動手を狙った好手。これで森内はシビレている。12香は即負けなので33角しかない。34手目も33飛は即負けが見えるので同桂しかない。35手目は絶好の連動手。歩損解消+寄せの位となる双頭手。36手目は唾を飲んで玉砕の桂跳ね。37手め26歩と桂殺しに打たれ森内は断腸の思いであろう。明日は福崎がダンチョネ節を披露してくれる。ここは歩を惜しんで28飛などとしたら先手は逆転される。オシンコはダメと期待のニューフェース長野亮アナも言うであろう。

01=76歩。阿部はこの手つきを「鼓舞」と表現。コマイと彼は読む。阿部の思いコミはいつでもネタになる。シーちゃんがなつかしい。あれは妙に息のあった口座であった。元旦ペアー将棋が楽しみ。
02=84歩。34歩は飽きたので。
05=66歩。歩間2X4。
06=54歩！歩間2X5。
07=56歩。55歩を嫌った為に後手に逆行歩間2X4を与えるハメに。
08=42銀！升田を意識。この手を指して退室。
09=48銀。森内不在の間に指す。当家の分析をそのまま読んできた阿部はここで58飛を推奨。阿部は序盤に辛いがコマイ心理を読むには大味な棋士。だから48銀不在指しの心理読みも誤差がひどい。渡辺明が58飛など指すワケない。58飛には森内は居飛車で楽勝。
10=53銀。48銀の平行歩間2X4に満足して陽動振り飛車示唆。この手を指す前に今度はキチンと椀を持ってポットから茶を入れる森内。用意の作戦を余裕でカマス。 一言でハッタリ。ここでは既に55地点に1stが出来ている。阿部はなぜ55歩変化を述べないのか？それは森内がすぐに53銀を指したため。その間読売の小田などが喋っていては序盤の一番面白い地点がクソマミレ。NHKの中継は相変らず序盤描写がいい加減。読売記者などより対局室を見せろ。阿部はもっと言いたいことがあったはず。
11=57銀。平行歩間2X4。こうして1stを残したまま歩間2X4を交換しあう構図。
12=64歩。いきなり2ndアタック示唆。この手は悪手。歩間2X3になるため。
13=78金。65歩を拒否。自然な手。阿部はここでも84歩を狙って先手からの振り飛車を期待していた。ここで67銀は先手劣勢。
14=32飛。潮時。78金で先手の居飛車確定の為と言う阿部発言は間違い。64歩を指したことにより有効な手がないだけ。歩間2X4を取り返すには端歩か44歩しかない。44歩は負け。14歩は26歩とされ結局33角となっては13角変化もないため緩手。94歩は96歩で後手不利。従ってこの32飛は仕方なく指した。
15=26歩。歩間2X4で先手優勢。
16=44歩。歩間2X5でなんとか凌ぐ。森内は不利自認だが44歩では先手優勢維持。16手目は35歩としたくても4筋に互いに腰掛け銀を作成すると千日手にはならずに55歩の3rdアタックで後手は負ける。83地点が致命傷。
17=25歩。最初の3rdアタック誇示。
18=33角。受けるしかない。
19=69玉。後手の飛車角銀を縛ったので自陣駒アタリ原理に従い築城続行。この手は価値が最も高い。攻防のバランスを一手で引き締める黄金の手綱。
20=62玉。84歩の傷があるので仕方ない。
21=36歩。やり放題の4th。
22=52金。歩間3+3rdの状態で膠着した為に仕方ない緩手。
23=46銀。速攻。
24=72玉。次に35歩を突かれては銀交換後の44角変化が王手香取りで負けなので仕方ない。83地点の傷も消す双頭手と慰めるしかない。
ここで昼食休憩。
25手目は当家では35歩変化しか作成しない。それで先手勝勢のため。 49金が守護神。
これは先手にとっても怖い4thアタック。羽生は谷川相手に勝てなかったが渡辺明なら指せる。森内も来いと言っている。羽生森内康光は4thアタックで勝勢を築けなかった世代。渡辺明に夢を託した。逆に言えば俺達に出来なかったことを貴様なら出来るのかと森内は問う。
だから35歩しかない。初日で勝敗が判る乱戦に見えるが当家では35歩で先手勝ち。昼までに終わった。あとは渡辺明が油断してコケルことを期待するしかない森内と言うのが当家分析結果。