ジャック・デリダが昨日死んだ。いろいろ思い出す。
L'ecriture et la difference 1967
De la grammatologie 1967
どれも仮装舞踏会のガラクタであった。デリダが面白いのはそれを自分で知っていたこと。その正直さが70年代の若者を熱狂させた。当時のパリはデリダを筆頭に掲げることが合い言葉であった。ところがプラトンを誤読したこの教祖はカドが丸くなって孤高から好々爺になってしまった。アドルノの衒学趣味よりまだマシだったかもしれない。
それでも日本人はこんなモノを読んではいけない。バカになる。
ボビー・フィッシャーはデリダよりはるかに斬新。
両者は共に漂流者だったが、その極点の違いはクロス解釈に露骨に現れた。
ボビーがなんで日本に来たのか？
日本は地震も噴火も台風も大好きな国だから。
デリダは震度3の地震がきただけで逃げ出す。
日本人は震度4でもお茶を飲み、震度5でも慌てない。
震度6でも「来たか」と笑うのが羽生。
震度7でようやく腰をあげるのが中原。

日本将棋連盟。これほど珍しい団体は世界史で類例がない。
専属棋士は150人。有名なオーケストラと同じ規模だが不協和音さえ芸にするところがウィーンフィルを越えている。その頂点である名人については時代時代でいろんなことが言われる。しかしそのノレンは汚され血塗れになりながらも続いた。浮き世クラゲがナニ言っても次の一手問題集程度。こういうモノを一新聞社が売買の対象にしてはいけなかった。だから名人を決める順位戦などはホントーは国が予算をださないといけない。文部科学省などではセコイ話しかでない。これが米国なら国防省が予算を出す。戦争に役立つ人間レーダーが将棋なので国防予算から研究費が出てしまう。

文部+科学省となった実態は予算獲得。最近の文理融合とは中味が違う。
警視庁捜査2課は文部科学省所管の財団法人「世界青少年交流協会」の補助金不正受給事件で元副会長ら三名を逮捕した。容疑内容は補助金適正化法違反。補助金不正受給が各分野にあることは昔から文部科学省の役人は知っている。受給者のボスは役人を接待して水増し請求を恩でバックしている構図も昔と同じ。米長の公開日記をみてごらんなさい。連日接待の話ばかりだから。こういうバカマン関係にならないと水増し請求に監査が入る。ナアナアの関係なら監査は入らない。「世界青少年交流協会」など微々たる額で苛めなくとも、昔からあらゆる分野で水増しされた費用に国の補助金を右から左に出していたのは役人の方。役人が有形無形の見返りを受ける構図にメスを入れないとこんな事件は後を絶たない。ケンカしたら誰かがチクル構図も同じ。悪いことは独りでできないんでね。
米長が将棋連盟の総会で「誰が金を貰ってきた？」と怒鳴ったのは本人が自慢している話。補助金貰ってペコペコしているのが米長信者。
そんな額でアタマ下げるなら死んじゃいなさい。
文部科学省のハシタ金などアテにしているようでは人間も将棋もオシマイ。

マダム康光はイケイケ山崎が大好きと公言して憚らない。新婚早々自分のダンナより山崎を載せろと言っている。

日時：2004.10.04
棋戦：第35回新人王戦決勝第1局
戦型：手損角換り腰掛銀
先手：佐藤紳哉
後手：山崎隆之
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽３二金 ▲７八金 ▽８四歩
▲２五歩 ▽８八角成 ▲同　銀 ▽２二銀 ▲３八銀 ▽３三銀
▲７七銀 ▽７二銀 ▲４六歩 ▽６四歩 ▲４七銀 ▽６三銀
▲６八玉 ▽９四歩 ▲９六歩 ▽４二玉 ▲５八金 ▽５四銀
▲７九玉 ▽３一玉 ▲５六銀 ▽６五歩 ▲３六歩 ▽５二金
▲３七桂 ▽７四歩 ▲３五歩 ▽６四角 ▲４七金 ▽３五歩
▲４五桂 ▽４二銀 ▲６六歩 ▽同　歩 ▲同　銀 ▽４四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲７七角 ▽７三角 ▲６五銀直 ▽４五歩
▲７四銀 ▽４六歩 ▲１一角成 ▽４七歩成 ▲７三銀成 ▽同　桂
▲２三歩 ▽同　金 ▲１二角 ▽２二金打 ▲２一馬 ▽同　金
▲２三角成 ▽３二銀 ▲３四香 ▽６六角 ▲６八飛 ▽７四桂
▲６六飛 ▽同　桂 ▲３二香成 ▽同　金 ▲４四桂 ▽７八桂成
▲同　玉 ▽４三銀引 ▲３二桂成 ▽同　銀 ▲２二金 ▽４一玉
▲３二金 ▽５一玉 ▲７一銀 ▽４八飛 ▲７七玉 ▽６二香
▲６四歩 ▽８五桂 ▲８六玉 ▽７四桂 ▲７五玉 ▽６八飛成
▲８二銀不成▽６四龍 ▲８四玉 ▽投了
93手で先手の勝ち
山崎の手損角換り。手抜水割りは場末のイェリネク。
15=46歩。これで紳哉のイケメン度アップ。マダム康光はイケメン対決と知っている。
27=56銀。相腰掛け銀。マダム康光には腰に乗せたいイケメンと教えて頂きたい。
28=65歩。山崎のチンポ膨張。
29=36歩。45歩は千日手チンポの見せあい。
30=52金。ここでブランコ後進はダメ。
31=37桂。イクと予告。
32=74歩。遅れてイクとつぶやく。
33=35歩。イッテしまった。5thアタック大成功。
34=64角。駒アタリ偶数番2を大駒打ちで作成すれば負け。
35=47金。この逆行偶数番は疑問。ムッシュ康光なら66歩か手が滑って24歩で独りでイク。
36=35歩。おかげで歩損。
37=45桂。暴れる紳哉。
38=42銀。相腰掛け銀でこの銀を下がって勝てた棋士はいない。これがチンチン王戦の水準。
39=66歩。紳哉ラッキー。
以下見たマンマ。

これではマダムもロクな晩メシを作らない。そこで二日後には山崎の見せ場。

日時：2004.10.06
棋戦：竜王戦4組 残決決勝
戦型：手損角換り棒銀
先手：小野修一
後手：山崎隆之
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽３二金 ▲２五歩 ▽８八角成
▲同　銀 ▽２二銀 ▲３八銀 ▽３三銀 ▲７七銀 ▽８四歩
▲６八玉 ▽７四歩 ▲７八金 ▽６二銀 ▲１六歩 ▽９四歩
▲９六歩 ▽６四歩 ▲２七銀 ▽６三銀 ▲２六銀 ▽４四歩
▲１五銀 ▽２二銀 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　銀 ▽２三歩
▲１五銀 ▽４二飛 ▲２六銀 ▽４五歩 ▲５八金 ▽６二玉
▲３六歩 ▽４六歩 ▲同　歩 ▽同　飛 ▲４七歩 ▽４一飛
▲３七銀 ▽７二玉 ▲６六歩 ▽３三銀 ▲４六銀 ▽４四銀
▲７九玉 ▽６二金 ▲８八玉 ▽７三桂 ▲８六銀 ▽２二角
▲７七銀 ▽８五桂 ▲５六歩 ▽４五銀 ▲５七金 ▽７七桂成
▲同　金 ▽３六銀 ▲８六歩 ▽５四歩 ▲９五歩 ▽同　歩
▲８五歩 ▽８一飛 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽３三角
▲３四飛 ▽２五銀打 ▲３三飛成 ▽同　金 ▲１七桂 ▽２八飛
▲７八桂 ▽３四銀 ▲９三歩 ▽同　香 ▲６五歩 ▽４五歩
▲９四歩 ▽同　香 ▲６四歩 ▽同　銀 ▲９二角 ▽８二飛
▲７四角成 ▽７三銀 ▲６三歩 ▽７四銀 ▲６二歩成 ▽同　玉
▲９一角 ▽８三飛 ▲４五銀 ▽２九飛成 ▲投了
100手で後手の勝ち

6=88角成。またも山崎は凝りずに手損角換り。青野が毎朝タマゴご飯を食うようなモノ。
13=68玉。ムッシュは飛車先を突かないで森内に68玉を強要したが小野は羽生の68玉しか頭にない。
14=74歩。機敏。カマボコは紀文。
15=78金。二日目のパンツ。
16=62銀。早クリ銀示唆。
17=16歩。三日目のパンツ。敗因1。
18=94歩。山ちゃん優勢。
19=96歩。緩手。
20=64歩。谷川親分ならオイと言う。そこは勘弁して欲しい。二日前に負けたので自重。
21=27銀。山崎がやる気ないのに棒チンはいけない。
22=63銀。山崎は康光ファンであると自白する手。
以下康光流右玉構想を山崎がパクった。
38=46歩。手損角換り特有の4thアタック。
51=88玉。疑問。自分で手が作成できないと大抵悪手に誘惑される。
以下山崎の仮想5thアタック成功。小野にはわからない。
残決という用語はザンケツと読ませる。ホストクラブの隠語ではなく残留決定戦のこと。オチンチンがチンポと短縮形になるのと同じとカンキなら言う。山ちゃんが山?隆之と表記されるのは文字のインポ。

イェリネクに今年のノーベル文学賞を授与するらしい。世も末であろう。世紀末ウィーンに相応しい。エルフリーデは拒否するべきであったが、そうされては困るので受賞理由が凄い。「イェリネクは世間に流布する常套句、それに盲従する権力のアホさ加減を暴露」。要するに世界は田舎のワルを代弁者にしたくなった。
2001年カンヌ国際映画祭で審査員特別大賞獲得の「LA PIANISTE」はイェリネクの私的小説Die Klavierspielerinが元。1983年に刊行されていきなりアクビされたシロモノ。主人公エリカとワルターと言う名前はブ器用さを象徴する。オートマティックに育てられた人間がドラマティックに恋したがるとこうナッチャウのかと。愛染かつらと冬ソナをマゾになった鉄腕アトムが演じると今でもこうナッチャウ。当時のアクビの元凶は国家予算に保護されたオーストリアの芸術至上主義。そこからドロップアウトしたトライアスロン軍団がウィーン大学に雪崩込んだ。イェリネクが所属していた学科はミイラの集合体だったが、今では偽造ミイラが闇市場で高値の花という時代。
「LA PIANISTE」はフランスとの共同制作。オーストリアのコンプレックスを示している。オーストリアはフランスに憧れていた。大江健三郎がノーベル賞工作を謀ってオーストリアに来ていたのも80年代。世界は20年ほど遅れている。その間に作家は迎合してしまう。
イェリネクがオーストリアの作家であることを恥るお祭りが今回の自虐的受賞。
ウィーンには観光ガイドにゼッタイに載らないイェリネクという名前のカフェがあった。エルフリーデはそこで新聞を読む。大抵タブロイド紙の「求ム恋人」 欄。

飯塚をダシにすると宮田が怒るかもしれない。8月18日の棋聖戦1次予選で宮田は飯塚に負けてしまった。産経の特選局からも無視されたのでよほどひどかったのであろう。どの位ヒドイかと言うと、山崎の2歩以下だったと産経に断罪されたのが飯塚祐紀VS宮田敦史であった。
山崎の2歩事件はなぜ起こったのか？
山崎は2歩サンバカトリオと同じように故意に2歩を打ったのか？
それは棋譜が語ること。

日時：2004.08.31
棋戦：第76期棋聖戦1次予選
戦形：横歩取り84飛　地獄門定跡
先手：山崎隆之五段
後手：小林裕士五段
▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽８四歩 ▲２五歩 ▽８五歩
▲７八金 ▽３二金 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽８六歩
▲同　歩 ▽同　飛 ▲３四飛 ▽３三角 ▲３六飛 ▽８四飛
▲２六飛 ▽２二銀 ▲８七歩 ▽４一玉 ▲５八玉 ▽６二銀
▲３六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽５五歩 ▲３五歩 ▽４四角
▲３八金 ▽３五角 ▲３六飛 ▽５三角 ▲５五角 ▽２四飛
▲２七歩 ▽３三銀 ▲７五歩 ▽４四銀 ▲７七角 ▽６四角
▲３七銀 ▽７四歩 ▲同　歩 ▽５三銀上 ▲８六角 ▽７五歩
▲７七角 ▽５四銀 ▲６八銀 ▽４五銀右 ▲６六飛 ▽３六歩
▲２八銀 ▽７二金 ▲８六飛 ▽８三歩 ▲３七歩 ▽同歩成
▲同　桂 ▽３四飛 ▲２六飛 ▽２二歩 ▲６六飛 ▽３六銀
▲６四飛 ▽同　歩 ▲５四角 ▽５二飛 ▲７二角成 ▽同　飛
▲９五角 ▽９四歩 ▲６三金 ▽９五歩 ▲７二金 ▽４二金
▲６一飛 ▽３二玉 ▲８一飛成 ▽２九角 ▲３九歩 ▽４七銀成
▲６九玉 ▽３六歩 ▲３三歩
87手め2歩で先手反則負け

山崎は84飛からの地獄門定跡を知らないばかりか自己苦悶定跡としてしまった。小林裕の才気を甘く見すぎ。30手め44角とされていつものように色気づいたのが山崎。そこで血が昇って55角と5筋の歩を取ってしまう。地獄門定跡ではタダでもあげたい歩なのでこれで後手優勢。あとは後手は楽勝気分で抑え込みにかかるが、山崎は飛車を切るしかない。それからもうずっと投げたかったであろう。そのような棋譜。そこをすでに自分で見切っている所が違う。山崎は投げ場にずっと苦慮していた。できればボロ負けの印象を避けるために2歩が打てれば逆転という局面まで粘りたい。86手め36歩は泣きたくなるような酷い手。そこで自暴自棄を装い故意に33歩を打った。これは棋譜に書いてある通り。だから山崎は「ムシャクシャしてワザとやった」と言わなくてもバレてしまう。棋士もイチイチそんな本音を語る必要などない。棋譜は人間の嘘などよりはるかに正直。
山崎が当家に愛される理由は2歩などやらなくとも十分に棋譜の内容で才能を開花させているため。
ムシが来ないと頭に来て自分で身を捩って受精してしまう虫媒花。そのような棋譜。小林裕の作戦ともども産経の特選局に相応しい。

どうも森内の強さがA級全勝やブーハ4タコでは余りに凄すぎて感覚的に把握しにくいかもしれない。
そこで飯塚が名乗り出た。私と比較してくれと。
2004.08.13と言えば竜王戦準決勝で羽生が森下に負けた日。そしてＡ級順位戦康光VS丸山の角換り同型新24手組から新戦法「銀冠角換り腰掛け銀」のマシュー85飛が発見された日でもあった。

日時：2004.08.13
棋戦：棋王戦本戦2回戦
戦型：急戦矢倉
先手：飯塚祐紀
後手：森内俊之
▲７六歩　　△８四歩　　▲６八銀　　△３四歩　　▲７七銀　　△６二銀　　
▲５六歩　　△５四歩　　▲４八銀　　△４二銀　　▲７八金　　△３二金　　
▲６九玉　　△４一玉　　▲５八金　　△５三銀右　▲６六歩　　△５五歩　　
▲同　歩　　△同　角　　▲６七金右　△５四銀　　▲２六歩　　△７四歩　　
▲２五歩　　△５二飛　　▲７九角　　△２二角　　▲３六歩　　△７三桂　　
▲８六歩　　△８五歩　　▲７五歩　　△８六歩　　▲７四歩　　△８七歩成　
▲同　金　　△８五桂　　▲８六銀　　△６五銀　　▲８五銀　　△６六銀　　
▲６八金　　△６七銀成　▲同　金　　△９九角成　▲７七桂　　△８九馬　　
▲７八桂　　△２七香　　▲同　飛　　△７九馬　　▲同　玉　　△５八飛成　
▲２四歩　　△同　歩　　▲６二歩　　△８六歩　　▲同　金　　△６七竜　　
▲６八銀　　△５六角　　▲６七銀　　△同角成　　▲８八玉　　△６八銀　　
▲７六金　　△８六歩　　▲６一歩成　△８七金　　▲９九玉　　△７八馬　　
まで72手で後手勝ち

こんなのアリかよと飯塚は呆れているうちでなぎ倒された。敗因や勝因以前にサイズが違うと見せつける将棋。囲碁将棋ジャーナルで渡辺明が竜王挑戦者決定戦で森下をそのように扱ったのはむしろ頼もしい。今度の挑戦者はサンダル履きでママチャリに乗る。これが怖い。世間体などクソクラエと言う自信が羽生と似ている。カッコより実利。サンダル履きは水虫防止に最適とすでに確信している。これではセコイ心理戦など通用しない。技には技、力には力。目には目薬。

ツルちゃんのプッツンカメラはまた絶好調。王座戦第3局のリポートが素晴らしい。昼の木影に夕暮れの琵琶湖、そして例の局面を見る二人を対比。彼はやはり天才かもしれない。
夕焼けになるとカメラを構えるのは観光客。彼は夕焼けが落ちた瞬間の琵琶湖を狙う。すると奇数が偶数になる。

日時：2004.10.07
棋戦：第63期A級順位戦4回戦
戦型：対四間立石流第二変奏3rdアタック
先手：三浦弘行八段
後手：藤井　猛九段
▲７六歩 ▽３四歩 ▲４八銀 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽６二玉
▲７八玉 ▽４四歩 ▲５六歩 ▽７二銀 ▲５七銀 ▽７一玉
▲２六歩 ▽８二玉 ▲７七角 ▽１四歩 ▲５八金右 ▽３五歩
▲２五歩 ▽４五歩 ▲６六歩 ▽４四飛 ▲６八銀上 ▽３二金
▲２六飛 ▽３四飛 ▲４六歩 ▽３六歩 ▲４七金 ▽３七歩成
▲同　桂 ▽４四角 ▲２七飛 ▽３六歩 ▲４五桂 ▽３三桂
▲３八歩 ▽４五桂 ▲同　歩 ▽３五桂 ▲４四歩 ▽２七桂成
▲６五歩 ▽４九飛 ▲４八金 ▽１九飛成 ▲４三歩成 ▽同　金
▲１一角成 ▽４七歩 ▲５八金寄 ▽３八成桂 ▲４四歩 ▽４二金
▲７四桂 ▽９二玉 ▲６四歩 ▽同　歩 ▲６三香 ▽同　銀
▲４五角 ▽７四歩 ▲３四角 ▽７二金 ▲４三歩成 ▽８四香
▲７九金 ▽９五桂 ▲５三と ▽同　金 ▲６一角成 ▽８七桂不成
▲６九金 ▽９九桂成 ▲同　馬 ▽４八歩成 ▲９六桂 ▽８九香成
▲８六飛 ▽５八と ▲８九飛 ▽８五香
まで82手で後手の勝ち

これは明解な八百長試合。星を買った藤井。毎度のこと。
2004.09.21A級順位戦の深浦VS丸山もやはり八百長であった。
3手め48銀に対する42飛が暗黙の了解。まともなＡ級棋士はこんなタコ手順を死んでも見せない。18手め35歩は藤井のサービス。どうせ三浦がどこかで転ぶ。66歩で立石流第一変奏阻止。25手め26飛は「ソロソロ」と言う合図。27手め46歩でフンドシ変化へ。32手め44角が第二変奏常套句。
44手め49飛で先に受け駒を用意しないと後手は即負けとバレる。
47手め43歩成で浅間山周辺区域で流行っている八百長成功。当家以外にはバレなかった。ここは43角打ちで先手勝ちが富士山噴火手順。
55手め74桂は早く家に帰ろうと言う手。77手め96桂はハッキリ三浦にやる気ナシ。58とが入ってはどうしようもないので三原山手順では72馬切りで1手違いを作成。藤井ならそれでも間違えるかもしれない。
藤井最悪の序盤に三浦は改心の3rdアタックを見せておいてこのエンディングはいくらなんでも有り得ない。アンタの終盤力でも勝てるようにしてやったと三浦は棋譜で述べている。

▲７六歩 ▽３四歩 ▲４八銀 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽６二玉
▲７八玉 ▽４四歩 ▲５六歩 ▽７二銀 ▲５七銀 ▽７一玉
▲２六歩 ▽８二玉 ▲７七角 ▽１四歩 ▲５八金右 ▽３五歩
▲２五歩 ▽４五歩 ▲６六歩 ▽４四飛 ▲６八銀上 ▽３二金
▲２六飛 ▽３四飛 ▲４六歩 ▽３六歩 ▲４七金 ▽３七歩成
▲同　桂 ▽４四角 ▲２七飛 ▽３六歩 ▲４五桂 ▽３三桂
▲３八歩 ▽４五桂 ▲同　歩 ▽３五桂 ▲４四歩 ▽２七桂成
▲６五歩 ▽４九飛 ▲４八金 ▽１九飛成 ▲４三角 ▽同　金
▲同歩成 ▽３七歩成 ▲同　歩 ▽同成桂 ▲同　金 ▽同飛成
▲５五角 ▽６九龍 ▲同　玉 ▽３九龍 ▲５九桂 ▽７四香
▲７五歩 ▽３六角 ▲７八玉 ▽７五香 ▲７六歩 ▽同　香
▲７七歩 ▽８四金 ▲７六歩 ▽５八金 ▲８六香 ▽５七金
▲８四香 ▽８五銀 ▲８三香成 ▽同　銀 ▲７五桂 ▽６八金
▲同　玉 ▽４八龍 ▲７七玉 ▽６八銀 ▲８八玉 ▽６九銀不成
▲７七玉 ▽７八銀成 ▲６六玉 ▽５八角成 ▲８三桂成 ▽同　玉
▲８四金 ▽投了

91手で先手の勝ち

トリビアの泉の制作スタッフはよほど将棋が好きなのだろう。その潜在意識のコンテはナニかというと金玉。キンギョクと読めばそのまま将棋用語。この制作スタッフは「王手金取り」も「タマキン取り」と読みたがっている。
昨年のヒットは「勝海舟は犬にキンタマを噛まれて死にそうになったことがある」（第37回放送2003/11/19)
今日もキンタマであった。「キンタマは4gに成長すると思春期を迎える」という内容。説明はないがキンタマは4gから射精できるということを言っている。2個の合計重量ではない。1個の重さが4g。男子が手を染めずに初めて夢精する場合キンタマ1個は4gに成長したことを示す。
将棋にも玉がふたつある。駒なので二枚と数える。
今日初回放映の米長邦雄のNHK教育人間講座は「将棋の魅力」。すべてがマンネリ手順の中にたったひとつだけ面白い言葉をシナリオライターは挿入。将棋=死刑がない国といういつもの比較に「薬子の乱」を入れた。羽生は歴史の年代を暗記するのが嫌いだったが「薬子の乱」は「ヤット(810年)藤原氏」と覚えて頂きたい。クスコとは毒味係から来ている象徴的な名前。藤原薬子は毒薬をあおって自害したとされているが殺されたということ。「薬子の乱」には空海が絡んでいる。天皇の心をとらえた空海は特別な贈物をした。それが呪術の羅針盤。これは封印された。毒薬を超えていたため。
森が住む四国の第三十五番札所には高岳親王の逆修塔がある。森が四国に居るというのは面白い。
竜王戦が切羽詰まっているのでふと思い出した。「薬子の乱」を面白おかしく使った小説に澁澤龍彦「高丘親王航海記」がある。読売文学賞がお似合いの漫画。今の子供ならアニメ「海賊王」のように読むかもしれない。澁澤は玉が大好きだった。子供の頃「王手金取り」と言われて女にキンタマ掴まれた実話が澁澤の潜在意識の根底。その記憶の集大成があの断末魔の小説。これを書いて澁澤は死んだ。「マス書いて逝った」と言われる由縁。
こっちの人間講座は本人によれば遺言。こういう番組を制作するといつ死んでもよい。高丘親王の天竺ツアーは確か67歳の時。それまでモツかね？