日時：2004.10.05
棋戦：王座戦第3局
戦型：相振り
先手：森内俊之 大三冠
後手：羽生善治 王座王位
▲７六歩 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽３三角 ▲７八銀 ▽２二飛
▲６七銀 ▽２四歩 ▲４八銀 ▽４二銀 ▲３六歩 ▽６二玉
▲３七銀 ▽７二銀 ▲７七角 ▽７一玉 ▲８八飛 ▽５二金左
▲８六歩 ▽５四歩 ▲８五歩 ▽５三銀 ▲６五歩 ▽２五歩
▲３八金 ▽７七角成 ▲同　桂 ▽４四銀 ▲３一角 ▽２四飛
▲７五角成 ▽３五歩 ▲同　歩 ▽２六歩 ▲同　歩 ▽３五銀
▲６八玉 ▽４九角 ▲３九金 ▽２七角成 ▲８四歩 ▽同　歩
▲３六歩 ▽４四銀 ▲８四馬 ▽８二歩 ▲７九玉 ▽３七馬
▲同　桂 ▽２六飛 ▲２八金 ▽８六銀 ▲６六馬 ▽８七銀成
▲６八飛 ▽２七歩 ▲３八金 ▽３五歩 ▲８八歩 ▽７七成銀
▲同　馬 ▽３六歩 ▲４五桂 ▽２八歩成 ▲５三銀 ▽３八と
▲４四銀成 ▽８五桂 ▲６六馬 ▽２九飛成 ▲５四成銀 ▽４九と
▲３五角 ▽６二金打 ▲７八玉 ▽５九と ▲７九金 ▽１九龍
▲８六銀 ▽３四香 ▲６二角成 ▽同金直 ▲５三金 ▽２六角
▲６二金 ▽同　金 ▲２七歩 ▽１七角成 ▲８五銀 ▽３五馬
▲４六金 ▽４五馬 ▲同　金 ▽８六桂 ▲８七玉 ▽５八と
▲２六角 ▽５二金打 ▲３四金 ▽６八と ▲４三金 ▽投了
101手で先手の勝ち

見たマンマ。羽生はゼッタイ64歩は突かせないとだけ夕食時に決めた。

日時：2004.10.05
棋戦：第15期女流王位戦五番勝負第1局
戦型：相掛り
先手：矢内理絵子女流四段
後手：清水市代女流名人王位
▲２六歩 ▽８四歩 ▲２五歩 ▽８五歩 ▲７八金 ▽３二金
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽２三歩 ▲２八飛 ▽９四歩
▲９六歩 ▽３四歩 ▲３八銀 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽同　飛
▲８七歩 ▽８四飛 ▲２七銀 ▽４一玉 ▲６九玉 ▽６二銀
▲５八金 ▽５四歩 ▲７六歩 ▽５五歩 ▲６八銀 ▽５三銀
▲３六銀 ▽５四銀 ▲７七銀 ▽４四角 ▲４六歩 ▽３三桂
▲６六銀 ▽６四歩 ▲４七銀 ▽６五歩 ▲４五歩 ▽同　銀
▲６五銀 ▽３五歩 ▲６六角 ▽８二飛 ▲４六歩 ▽３四銀
▲３六歩 ▽同　歩 ▲同　銀 ▽３五歩 ▲４七銀 ▽５二金
▲５四銀 ▽４二銀 ▲７七桂 ▽９五歩 ▲同　歩 ▽９六歩
▲４五歩 ▽７一角 ▲４六銀 ▽９五香 ▲９八歩 ▽９二飛
▲４四歩 ▽同　歩 ▲５五銀 ▽３六歩 ▲４七金 ▽５三歩
▲４三歩 ▽同銀直 ▲同銀成 ▽同金右 ▲６五桂 ▽７四銀
▲５六銀 ▽５四歩 ▲６四銀 ▽３七歩成 ▲同　金 ▽５五歩
▲同　角 ▽５四金 ▲５三桂成 ▽同　角 ▲同銀成 ▽同　金
▲７五歩 ▽６三銀 ▲６一角 ▽４三桂 ▲３五歩 ▽４五銀
▲８三角成 ▽４二飛 ▲７七角 ▽３六歩 ▲３八金 ▽５五歩
▲４七銀 ▽３五桂 ▲４六歩 ▽４七桂成 ▲同　馬 ▽３四銀
▲３五歩 ▽４三銀 ▲９五角 ▽６四銀 ▲２七香 ▽１二銀
▲７四歩 ▽４五歩 ▲７三歩成 ▽同　桂 ▲７四馬 ▽６三歩
▲３四桂 ▽同　銀 ▲同　歩 ▽７七歩 ▲同　角 ▽６五桂打
▲３三歩成 ▽７七桂不成▲同　金 ▽３三金 ▲３四歩 ▽同　金
▲２六桂 ▽３五金 ▲３四歩 ▽６五桂 ▲７八金 ▽７七歩
▲６八金 ▽５六歩 ▲３三歩成 ▽７二飛 ▲４二銀 ▽５二玉
▲５三銀不成▽同　玉 ▲６六桂 ▽５七歩成 ▲５四金 ▽５二玉
▲６三金 ▽５一玉 ▲５二歩 ▽６一玉 ▲７二金 ▽同　玉
▲４七金 ▽７八金 ▲同　金 ▽同歩成 ▲同　飛 ▽６八銀
▲同　飛 ▽同　と ▲同　玉 ▽７七角 ▲投了
166手で後手の勝ち

清水相手に矢内が晴れ舞台で大健闘。敗因は明解。ニコチンはダメ。1本と数える。

なんと46手めは83歩などと夕食時の次の一手クイズでワザと予想していたらしい。これは「早いトコ終わらせろ」という怒りの発露。
もしかたら「26銀でハブ勝ちだったろバカヤロ」と楽屋で言っていたかもしれない。ここは神谷浩司がなだめすかさないとそのうち暴れ出しかねない気配。

当家が断定した通り羽生は82歩しかない。
まだ片上が出演している。82歩が凄い辛抱？コレ以外はすぐに羽生は負け。
凄いチンポなら谷川親分にみせてもらいなさい。
先ほどの谷川変化だが要するに香など取っても歩切れで馬が埋没しては困ると言いたいのかもしれない。36香には25銀かーなどと言ってお茶でも飲んでいたかもしれない。

谷川は苦笑どころか怒っていたようである。35手めは26銀で先手勝ちだろと大盤解説会の楽屋で言ったかもしれない。でも同歩でも一応歩得。だからクレームは羽生に言っていただきたい。49角を打ったのは羽生。

控え室によると45手めに56歩で次に48馬から羽生の馬を殺して先手勝ちだそうである。
いくらなんでも先手が2手指したらそれは必勝。谷川が考えた先手のポカにしては嘘くさいので恐らくコバケンのアイデアであろう。片上とていくらなんでもそこまでタコでは母校の面汚しとしか思われない。
56歩だと羽生はグリグリ付で28歩と打つ。

森内はじっと84馬で歩得。83歩なら馬と銀を換えても28銀打ちですぐに取り返せるばかりか2歩得。羽生は飛車成に82歩を打てば歩切れ。森内に見透かされて控え室が逆に説教された。
こういう所は当家は点数をキチンと数える。82歩を森内に打たれたら困る。だから羽生は82歩と蓋をする。

控え室には監査役コバケンがついに登場してバラしてしまった。
36歩で森内勝ちとそのうちコバケンのコメントが入るかもしれない。
こんな手まで控え室に丸見えではもうイケナイ。谷川にうまい大ポカを考えてもらうしかない。

羽生のユーモアは折り紙付。谷川は苦笑しているであろう。この手は後手が簡単に持将棋にする権利を買った温泉手。森内が本気汁出してうまく決めないともう1局指させるゾと言っている手。これも羽生44銀から伝染した手。
二回目はさすがに控え室でもバレるかもしれない。
39金-27馬までワンセット。8筋攻めはパターン通りなので要はやはり彼らの主題65歩の位。これが余りに強烈。

後藤正治氏の目>動く羽生王座、森内三冠は淡々=彼らはいつもそう。
杉本六段の目>重要な局面、先手どう受ける（32手）=受けようがない。
米長の目>大山は相振り飛車はつまらないと言う（32手）=某永世棋聖のコメントよりマシ
片上四段の目>33手目は▲同歩か▲４六歩か▲５六歩（32手）=▲同歩以外ない。
<片上四段の目>森内三冠、予想超えた強い手連発（29手）=誰でも打つ角。

こういうお笑い劇場に谷川は決して登場しない。
羽生が44銀とすれば29-36手めなど決まっている。当家でもソレ以外作成しない。
37手め68玉。森内らしい一番難解な手を選択。

谷川はここで羽生が午後も長考すると買いかぶった。羽生は王座戦ごときでそんな神業を披露しない。24手めの3rdアタックは以下。

24手めの3rdアタック35歩
▲７六歩 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽３三角 ▲７八銀 ▽２二飛
▲６七銀 ▽２四歩 ▲４八銀 ▽４二銀 ▲３六歩 ▽６二玉
▲３七銀 ▽７二銀 ▲７七角 ▽７一玉 ▲８八飛 ▽５二金左
▲８六歩 ▽５四歩 ▲８五歩 ▽５三銀 ▲６五歩 ▽３五歩
▲同　歩 ▽７七角成 ▲同　桂 ▽４五角 ▲５六銀 ▽２七角成
▲３八角 ▽同　馬 ▲同　金 ▽４四銀 ▲３一角 ▽３二飛
▲７五角成 ▽５五歩 ▲６七銀 ▽３五銀 ▲投了
40手で後手の勝ち

この変化で38同金が先手に与える連動手と思考したのが羽生。
だから森内が1手使って38金としたことに満足している。羽生らしい。
谷川ならそんなまどろっこしい手順は最近読まない。貯金はバンバン使って客に見せろと言うかもしれない。

海の向こうの矢内でもこう指す。
羽生は最初から24地点空間開放手を決めているので逃げるのはラク。
24飛だと今度は14角パロディーもあるかもしれない。

大爆笑。これはＪＴ杯以上かもしれない。
谷川ようやく参上。やはりわかっている。

25手め38金=森内はこの先ナニも考えてこなかった。羽生委せ。
この緩手で4thが自動的に5thになる。先に角交換は相手に連動手を与えるために通常は不利だが、玉の囲いにスキができた瞬間は77桂が弱点となる為に仮想5thアタックに変換。
26手め77角成=38金と77桂を悪手にするための仮想5thアタック実行。

これは当家予想と同じ。森内相手に3rdで連動手与えたら羽生の実力では自殺行為。だからここは4thで仕掛けを牽制するしかない。端はないので74歩と25歩しか該当しないが少し読めば25歩しかない。
これは双頭手。24地点空間開放手としても読める。

ナンジャこりゃという局面になってしまった。
矢内。違う。切り札45歩は最後。先にやっては切り札とは言わない。
おかげで54飛最強変化を清水に許してしまうかもしれない。
もーこうなったら嘘泣きで清水をダマせ。

矢内が完全に舐められている。
もーイケ！
銀バサミなど怖くない。切り札45歩でなんとかなる。

片上大輔がまだ出ている。チンチンに毛は生えたのであろうか？
65歩が怖い手などと言っている。
恐らく谷川はまだ到着していないのであろう。
あの日の羽生より森内は数段進歩した序盤。だから4thがこの角筋開通で3rdになっている。羽生の手番だから後手から神の手3rdアタックを指せと言う誘い。
あの日は羽生が谷川に4thで仕掛けさせられた。それが勝因となった谷川4th45歩。

大爆笑。谷川を出せ。あの日と同じにする森内演出には谷川にしか発言権はない。

矢内は相掛り十字架銀模様。清水の誘導で強いられた。さすがに矢内のイタヅラっけある誘いにはガンとして乗らない。94歩も堂々。26手め54歩は地獄門定跡。羽生が谷川に挑んだ2003.07.29&30王位戦第2局の擬態地獄門を思い出す。
清水らしい羽生への答え方。向こうでも見ている。

羽生は笑って33角。そういえば谷川が来るはず。これは谷川が王位防衛した手。今日は相振りパラリンピックとなる。二人ともニクイ。
北の乙女にもエールを送っている。

滋賀県長浜市「浜湖月」。忘れた頃に再開するに相応しい記憶。
王座戦第3局は森内が3手め66歩。今日はメッチャ負けますという手。
立会は桐山清澄九段。今日羽生が勝てば王座戦13連覇。ハブらしい。

今日は女流王位戦初戦の中継もある。
矢内先手26歩で家元に清水SP示唆。いきなりの挑発。コレはイクかもしれない。
清水市代も35歳。つくづく林葉直子が懐かしい。