ORICON Weekly 1991年



1991年月別掲載本数

月別101112合計
本数13

February 4th 1991

 知ってますか? "スポーツマン"って言葉の元々の意味。なんと、なまけものって意味だったんですよ。イギリスで市民革命が起こって騎士としての生命を断たれた貴族が乗馬やアーチェリーなどの伝統という型でしかなくなった時、産業の中心にいた市民が仕事もしない年金貴族をあざけって呼んだ言葉なのです。しかしそれが伝統だけでなく精神修養にも良いことが認められて、いい意味へと変わってきたのです。
 さて、何がいいたいかもうお分かりでしょう。そう、アイドルファンという言葉です。もしかしたら明日にも良い意味に変わるかもしれないのです。アイドルを愛する気持ち、それは他の何よりもよい精神をつくるのですから。
(神戸市/前川勝美)

March 18th 1991

 コンサートビデオを見てつい興奮して声を張り上げてしまうというのは、よくある日常の光景ですね。また、ビデオの出てないコンサートなら自分でカセットにコンサートの曲順通りに録音して楽しむというのもあります。
 しかし、アンコール前のところを少し空けて録音して、それを再生して"アンコール"と叫んだり、ラストの曲で"惠理香ちゃ〜ん"と手をふってお別れしながら聞くというくらい徹底して楽しむヤツっているだろうか。
(神戸市/「EQUALロマンス」に感動の涙を流した、前川まさみ)

April 15th 1991

 コンサート前のある風景。
 私がひろちゃんのハチマキを買おうとすると店の人がタダで持ってっていいと言うのです。そのかわりパンフレットを買ってきてくれと二千円渡すのです。見ず知らずの私にですよ。持って逃げたってわかりゃしないのに…。
 もちろん私はそんなことしません。でもこんなことって普通ないんじゃないでしょうか? 単なる買い物客と店員なのに。こんな素敵な信頼関係も同じアイドルファンだからこそなんでしょうね。なんだかとっても幸せな気分でした。
(神戸市/グッズ屋のおにいさんハチマキありがとう、前川まさみ)

June 3rd 1991

 あるミニコミ誌で”前やんはほんとは誰のファンなの”とつっこまれた。確かに節操なくいろんなアイドルさんを追っかけるのっていけないのかもしれない。
 でも、ribbonの歌に”だって愛してるの 気持ち押さえきれない 理屈じゃない”ってあるじゃん。俗世間の常識や倫理を超越したところに、ひょっとしたら崇高な真理があるのかも?
(神戸市/わがままで節操のない、前川まさみ)

June 24th 1991

 昼食まで抜いてお金を貯めてる守銭奴で有名な私が、アイドルのコンサートに行くためにお金を惜しみなくつかっているのは一般にはやっぱり理解しがたいことのようだ。
(神戸市/この夏は東京に行くつもりの、前川まさみ)

August 19th 1991

 当初、野球をTV中継するなんてとんでもないと考えられていた。みんなTVを見るようになって球場に来なくなると思ったのだ。しかし実際には、TV中継したことによって自分の目で見たいという人が球場に殺到するようになり、野球は日本の代表的スポーツとなった。
 さあ次はアイドルコンサートの生中継の実現だ!
(神戸市/コンサートが盛り上がったら放送時間を延長して中継したりして。前川まさみ)

November 11th 1991

 新しく政党が成立し選挙に臨む人々は関心を持ってこの政党を支持したりする。しかしそれが具体的な議席というものに結びつかなかった場合、その政党は次第に勢力を失い消滅する。フランスの政治学者デュヴェルジェはこれを不動の法則と呼んだ。
 わかりやすくすると、新人アイドルのデビュー曲が期待したほど売れなかった場合、じきに消えてしまうってことと本質的には同じだと考えて間違いないのだろうか。
 ああ、アイドルファンはすべてをアイドルと結びつけて考える…。
(神戸市/11・5こんぺい党出馬! 衆院<シングルチャート>トップ当選なるか?! みなさん棄権することのないように。前川まさみ)

November 18th 1991

 辛島美登里さんはチャートマニアだそうだ。そのうえ”なぜ今こんな歌を歌うんだろう”とか”この曲は売れないか”とか言いながらアイドルの曲を分析しているそうだ。…ひょっとしてオリ通に寄稿してませんでしたか?
 そういえば、真璃子さんがあるラジオ番組にゲストで出たとき”私もこの番組にハガキ書きます”と言って本当に翌週読まれていたことがありました。ちなみにリクエスト曲は「恋い、みーつけた」。
 こーゆーの他に知ってる人いません?
(神戸市/短絡思考・前川まさみ)

December 9th 1991

 私は3時間もかけて通学しているので、日の昇る前に出かけて日が沈むころに帰っている。どうしようもないことであるが、疲れて帰るときなどはこんな生活納得いかないって思うこともある。でもこの前、帰り道で本っ当にキレイな夕焼けを見た。その風景の中では歓楽街の灯りでさえ実にちっぽけなつまらないものだった。そう、自分のくだらないわがままも。
 思わずこのすばらしい夕焼け空に向かって叫びたくなった。
−せーの、夕やけニャンニャーン!
 …何か間違ってないか(笑)。
(神戸市/早朝に雲の細くたなびきたるってのもとってもステキ! 前川まさみ)

December 16th 1991

 百歩譲って、自分がこの世界に関心がある以前のアイドルがやめていくのは仕方ないとしよう。しかしデビュー時から知ってるアイドルがやめると知った時の悲しみはとてもじゃないが表現できない。たとえそれほどファンでなくても、である。
(神戸市/前川まさみ)

寄稿士宣言

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