かつて雑誌投稿に精を出していた頃がありました。音楽チャートで知られている情報誌「オリコン」の読者投稿欄、通称「オリ通」です。4年にわたって投稿を行い、自らオリ通全盛期の末期を支えた寄稿士(オリ通投稿者)と自認する私の作品群です。よろしかったらご覧ください。
※なお一部作品については必要に応じて加筆を行っています。また全掲載作品を再掲しているというわけではありません。
ミニコミ『寄稿士宣言』序文(1993年09月05日発行)
オリ通の著しい凋落ぶりはもはや放置することは許されない。愚劣な者共の台頭をこれ以上許すことは破滅に繋がりかねない。今のままなら滅んだほうが良いという見方もあるが、せっかくアイドルに接する機会を得ながら何を為すべきかを知らないために何も得ることなくこの世界から離れていくとしたら、それが誰であろうと非常に残念。
だがその状態を放置し続けることは寄稿士の怠慢である。そもそも文章を書くことを通じてアイドルの素晴らしさを伝えるのは、まさに他の誰でもない私たち選ばれた寄稿士の使命である。
寄稿士以外の人間が下手な文章を書き、アイドルの価値を下落させているから、そんな雑誌には書く気がしないというのは一見正しいように思えます。しかしそれは寄稿士の採るべき道ではない。文章のなんたるかを、その天性の発想力・論理的文章構築力を用いて教え諭してあげるべきです。そうすれば流れは自ずと変わる。私たち寄稿士が文章を主導してあげるべきなのです。
確かに常にある程度以上のレベルの物を出力し続けることは難しいことかもしれません。しかしだからと言ってレベルを低く設定したくはありません。私たちはアイドル界に関する文章を書くことを公に認められた最高の存在、寄稿士なのです。