映画館がやってきた!

構築日記・不定期便
- What's NEWを兼ねた日記のような読み物 -
2006年1月
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2006.1.30
  • タミフルは野菊のような人だ…
     妻が風邪をひいて「炭阻菌」を殺す薬を処方される
     話題の新薬「タミフル」を期待して医者に行ったら、体温がそれほど高くないことを 理由にあっさり、「インフルエンザじゃないね」と言われ、抗菌剤を処方された。
     自宅で「医者から貰った薬が分かる辞典」を調べると、非常に強力なクスリで、 効能書きのラストはバイオ・テロで有名な「炭阻菌」であった。
     副作用のリスクも高いらしいが、辞典には「価格が高いので、病院で良く使用される」 との解説。
     高い薬は儲かるから処方するのか?身もフタも無い書き方をする辞典である。
  • 風邪の原因は「ウィルス」だから「抗生物質」は効かない
     というのは、もはや「常識」になっているのに医者は「抗生物質」を与え続けるという、 歪んだ構造になっていたけれど、昨シーズン辺りから抗生物質が「タミフル」に切り 替っているようだ。
     これも、日本が世界一沢山使っているのは、結局「高い薬を使いたい」 という欲求がバイアスになっているような気がする。
  • ためしてガッテンによると熱が出なくてもインフルエンザのケースが30%ある
     とか。
     あいにく妻はインフルエンザの検査さえしてもらえなかったのだが、最近タミフル 使用に伴う「インフルエンザ検査」の普及で、「熱が出なくても実はインフルエンザ」 というケースが多い事が分かってきたらしい。
     もちろん、本人は高熱が出るより楽なのだが、活動できる分「人にうつすリスク」は 高い。
2006.1.28
  • BSデジタルの画質がよくなる
     BSデジタル各局の伝送スロット数が、22から24スロットに増加する。
     最近ではwowowの「S.A.S.年越しコンサート」なんか見ると、伝送容量はいくらあっても 充分ということが無いなぁと思う。少しずつであっても、こうして各局が高画質化に 取り組むのは大歓迎である。
  • 『北の零年』鑑賞(WOWOW/HV)
     内容はともかく、異常にピントのあっていないシーンが気になる。コントラスト や発色などはとても良いだけにもったいない。
     泣いている女のアップで目にピントが来てないって有り得ないよ…。普通NGで 取り直しだろうと思うのだが、ピンボケが多すぎて切が無かったとか?
     馬が暴走するところとか、大迫力の良いシーンも色々有ったけれどね。
     演出はさすが「行定勲」というかセカチューというか、甘い。メロメロ。
     ラストで腕に政府の兵隊の鉄砲の弾をくらった吉永小百合が、手当てもせずに 畑を耕すのが意味が分からないよね。
     心の中で「どんな試練にも負けずに畑を耕して生きていこう」と思うのは アリだけれど、実際やらないし、「身を呈して鉄砲の弾を止めた」という 芝居が「なんだ、カスリ傷か…」という
  • 心臓病予防「大豆に効果なし」  米の民間団体が研究結果(asahi.com)
     23日のイソフラボンの話題の続編。
     一口で言えば、大豆食品を食べるのと、サプリの錠剤を飲むこととは違う。ということか。
     米国流食生活(主食が牛肉)で大豆サプリを取るのと、「和食の中で自然に大豆が多い」 食生活の比較をイメージして見れば、想像は付く。
      先日の「ためしてガッテン」で、紹介されていた、悪玉コレステロールに対抗する 「超善玉コレステロール」は、適正な内臓脂肪率のときに「体内で合成」される。
     つまり、心臓病を予防する魔法の薬は、結局肥満問題と直結していてサプリメント は意味が無い。最近発表された色々な情報は、互いに辻褄が合っている。
  • それでも「健康に良いもの情報」は氾濫する
     真実は「バランスの良い食生活で太り過ぎない」以外の魔法は無い。というところだと思う。
       しかし、様々な食品の生産者が、自分の商品に付加価値をつけるために 「健康効果を発見してほしい」と研究機関にお金を出している。
     お金をもらった研究機関は、どんなに些細な効果でもクライアントに成果を 出さないわけには行かない。
     結果として、あらゆる食品に何らかの「健康効果がある」という話になって いるのだと思う。
2006.1.27
  • ガッテン料理
     妻が演奏旅行で留守なので、久しぶりの自炊生活。 「NHKためしてガッテン」 で紹介されていた「蒸し豚」料理と、ハンバーグ。
     あまりちゃんと計量しないのでハンバーグは若干パン粉多過ぎのような気も したが、今まで作った中では「前代未聞のジューシーハンバーグ」が出来た。
     しかし、一度に400gも作ったので三食ハンバーグか…というのもひどいので 半分冷凍。妻に食べさせて自慢(?)する予定。
  • 妻は札幌交響楽団の定期演奏会に合唱で参加。
     そのため三泊四日で出かけているが、昨日から「蟹三昧」「寿司三昧」の メールが届いている。当然「ジンギスカン食べ放題」とか、まだまだ食いまくって くるんだろうなぁ、むき〜(^^;
2006.1.26
  • RD-X6号起動せず
     電源を入れ、見るナビを押すとサムネイル画像が出ない。
     不審に思いつつも、この「黒いサムネイル」を再生して見ると10秒ほど真っ暗な画面が続いた後、 結局再生されずに放送画面に戻ってしまう。
     電源の再投入をしても同じ。
     数分同じことを繰り返していると、一部のサムネイル画像が表示され始めた。
     でも、再生できない。
     さらに繰り返して7〜8分程したところで、中身の再生が出来るようになった。
     このとき室温は16度。
     寒くてHDDが回転しなかった可能性があると見ているが、困ったことである。
2006.1.24
  • ポニーキャニオン、初のHD DVDソフトを3月28日に発売
    予定価格:「夜桜」、「さくら」各4,935円「地球の大自然」5,460円
     …一時間未満のネイチャーモノで来た
     今後順次他のソフトも発表されるのだろうが、なにもわざわざNHKで常時放送している ような番組から発表しなくても?という気がするな…。
     特に、季節的にわざわざ買わなくても本物の「桜」が見られる時機にねぇ…(^^;
     いや、ハイビジョンと本物の桜を戦わせようと言う意図か?
  • 「アンフェア(3)」
     いかん、雪平刑事アホだ。
     口座を洗って作家の久留米とゴーストライター平井(容疑者)の接点を発見したのは いいが、二人の関係は二年以上継続的に毎月135,00円の振込み…って感じの金銭関係だ。
     事件と前後して、数百万円以上の振込みがあったならいざ知らず、誰が見ても 普通の雇用関係にしか見えない。
     これで「金を渡して殺人を依頼した」とは… ぐっと評価ダウン(^^;
     ところで、「夕日を背にして東京タワーの見える屋上の数は?」などという 検索が瞬時にできるコンピュータってどういうシステムよ?
     こいつはヴァンダインの「殺人の方法と、それを探偵する手段は合理的で、 しかも科学的であること。空想科学的であってはいけない。」という ルールに抵触するぞ。
     コンピュータを「魔法の水晶玉」のように扱うのは、 演出家のITスキルの低さを露呈するな。
     屋上の数は何千もあるだろうが、「鍵のかかっていない屋上は案外少ないものだ」 と『ダーティ・ハリー』が言ってました。
     刑事ドラマを書くなら、この辺も配慮して下され。
2006.1.23
  • 大豆イソフラボンの(サプリメントとしての)摂取目安は、一日30mg(食品安全委員会の専門調査会)
     豆腐換算でたったの半丁だとか。
     簡単に言うと、日本人はもともと大豆食品をとっているので通常の食生活での安全性については 問題としないが、高用量の摂取に関しては安全性を確認した研究は無い。ということだそうだ。
     海外では、乳幼児、乳がん患者の大豆摂取を避けるべきと指導している国もあるそうだ。
     閉経後女性に関しては、長期間のイソフラボン製剤の服用で臨床的に有意な病気の発病率の 上昇が見られるようだ。
  • 米国産牛肉、再禁輸
     米国から輸出条件(特定危険部位の除去)を逸脱した製品が 出荷され、日本の検査で発覚した。
     出荷した業者はぐだぐだと言い訳しているようだが、これはアメリカ人の 「田舎モノ感覚」が噴出している感じである。
     リスク論的には、今回問題になった米国産牛肉の安全性が「科学的には問題ない」 というのは本当だ。同じ肉を米国人は普通に食べていることも確かだ。
     今回の問題は「約束」に対する信用の問題である。
     アメリカ人は世界中で自国のルールを押し付けているけれど、外国の 要求したルールを受け入れることに慣れていない。それが、今回の 間違いの元だ。
     国内ではこの件で「安易に輸入再会した日本政府が悪い」などと言っている 人がいるが、 こういうのは国内の「業界の犬」の人だ。今回の国内対応は 「きちんと国内の検査で検出した」とプラス評価に値すると思う。
     今やるべきことは、「米国は契約社会である」と言い、自国の社会システムに 疑いも持っていない米国人に「外国との約束を守れないようでは、三流国だ」 と思い知らせてやることだ。

  • 「ノックスの十戒」「ヴァン・ダインの二十則」再考1
     有名な、「推理小説のべからず集」だが、重複が多いのと、「フェアな推理」のための 原則と、「文学としての品質」の話がごっちゃになっているので、整理してみる。
     ノックスの十戒は"Nx"、ヴァン・ダインの二十則は"Vx"とする。

    A1.推理小説としての公正さに関する問題(犯人の設定について)

    • N1a.犯人は小説の初めから登場している人物でなくてはならない。
      = V10a.犯人は物語の中で重要な役を演ずる人物でなくてはならない。
      = V10b.最後の章でひょっこり登場した人物に罪を着せるのは。その作者の無能を告白するようなものである。
      = V11.端役の使用人等を犯人にするのは安易な解決策である。その程度の人物が犯す犯罪ならわざわざ本に書くほどの事はない。
    • N1b.読者が疑うことの出来ないような人物が犯人であってはならない。(例、物語の記述者が犯人)
    • N7.探偵自身が犯人であってはならない。
      = V4.探偵自身、あるいは捜査員の一人が突然犯人に急変してはいけない。これは恥知らずのペテンである。
    • V12.いくつ殺人事件があっても、真の犯人は一人でなければならない。但し端役の共犯者がいてもよい。
    • V13.冒険小説やスパイ小説なら構わないが、探偵小説では秘密結社やマフィアなどの組織に属する人物を犯人にしてはいけない。彼らは非合法な組織の保護を受けられるのでアンフェアである。
    • V17.プロの犯罪者を犯人にするのは避けること。それらは警察が日ごろ取り扱う仕事である。真に魅力ある犯罪はアマチュアによって行われる。
    • V19.犯罪の動機は個人的なものがよい。国際的な陰謀とか政治的な動機はスパイ小説に属する。
    A2.推理小説としての公正さに関する問題(トリックについて)
    • N3.秘密の通路や秘密室を用いてはいけない。
    • N4.科学上未確定の毒物や、非常にむつかしい科学的説明を要する毒物を使ってはいけない。
      = V14.殺人の方法と、それを探偵する手段は合理的で、しかも科学的であること。空想科学的であってはいけない。例えば毒殺の場合なら、未知の毒物を使ってはいけない。
    • N10双生児や変装による二人一役は、予め読者に双生児の存在を知らせ、又は変装者が役者などの前歴を持っていることを知らせた上でなくては、用いてはならない。
    • V2.作中の人物が仕掛けるトリック以外に、作者が読者をペテンにかけるような記述をしてはいけない。
    • V18.事件の結末を事故死とか自殺で片付けてはいけない。こんな竜頭蛇尾は読者をペテンにかけるものだ。
    A3.推理小説としての公正さに関する問題(探偵方法について)
    • N2.探偵方法に超自然力を用いてはならない。(例、神託、読心術など)
      = V8.占いとか心霊術、読心術などで犯罪の真相を告げてはならない。
    • N6.偶然の発見や探偵の直感によって事件を解決してはいけない。
      = V5.論理的な推理によって犯人を決定しなければならない。偶然や暗合、動機のない自供によって事件を解決してはいけない。
    • N8.読者の知らない手がかりによって解決してはいけない。
      = V1.事件の謎を解く手がかりは、全て明白に記述されていなくてはならない。
      = V15.事件の真相を説く手がかりは、最後の章で探偵が犯人を指摘する前に、作者がスポーツマンシップと誠実さをもって、全て読者に提示しておかなければならない。
    • N9a.ワトソン役は彼自身の判断を全部読者に知らせるべきである。
    • V6.探偵小説には、必ず探偵役が登場して、その人物の捜査と一貫した推理によって事件を解決しなければならない。
    • V9.探偵役は一人が望ましい。ひとつの事件に複数の探偵が協力し合って解決するのは推理の脈絡を分断するばかりでなく、読者に対して公平を欠く。それはまるで読者をリレーチームと競争させるようなものである。

    B.一般小説としてのクオリティーの問題
    • V3.不必要なラブロマンスを付け加えて知的な物語の展開を混乱させてはいけない。ミステリーの課題は、あくまで犯人を正義の庭に引き出す事であり、恋に悩む男女を結婚の祭壇に導くことではない。(ミステリならミステリらしく!)
    • V7.長編小説には死体が絶対に必要である。殺人より軽い犯罪では読者の興味を持続できない。
    • V16.よけいな情景描写や、わき道にそれた文学的な饒舌は省くべきである。
    C.その他の問題
    • N5.中国人を登場せしめてはいけない。(当時の欧米における人種感の反映)
    • N9b.ワトソン役は一般読者よりごく僅か智力のにぶい人物がよろしい。
    • V20.自尊心(プライド)のある作家なら、次のような手法は避けるべきである。これらは既に使い古された陳腐なものである。
      • 犯行現場に残されたタバコの吸殻と、容疑者が吸っているタバコを比べて犯人を決める方法。
      • インチキな降霊術で犯人を脅して自供させる。
      • 指紋の偽造トリック
      • 替え玉によるアリバイ工作
      • 番犬が吠えなかったので犯人はその犬に馴染みのあるものだったとわかる。
      • 双子の替え玉トリック。
      • 皮下注射や即死する毒薬の使用
      • 警官が踏み込んだ後での密室殺人
      • 言葉の連想テストで犯人を指摘すること。
      • 土壇場で探偵があっさり暗号を解読して、事件の謎を解く方法。

  • 「ノックスの十戒」「ヴァン・ダインの二十則」再考2
     ノックスの十戒は良く整理されているが、一部「ワトソンは頭が悪い方が良い」とか 「中国人を出すな」とか、微妙に「ミステリーは知的趣味だ」という主張が滲み出していて、 そこが頭が悪い。
     ヴァン・ダインの二十則は、ノックスと重複している部分は仕方ないが、「ミステリと無関係」 の項目や自分自身の記述に重複があって実質14則程か。  ヴァン・ダインの重複と蛇足をみると、本人にはミステリを書くほどの論理的思考は出来なかった 人ではないかと思える(^^;。しかも、「こうすればフェア」というより「こういうトリックに騙されて むかついた」という鬱憤晴らしの様でもある(^^;;
     「例外の無いルールは無い」とは良く言うが、ここに書かれたミステリのルールも、 違反しているけれど「フェア」であり、傑作である作品はいくらでもある。
     それを考慮したうえで、最低限の約束を整理すると上の一覧で、太字にした6種類に集約される。
    すなわち、
    • N1a.犯人は小説の初めから登場している人物でなくてはならない。
    • N4.科学上未確定の毒物や、非常にむつかしい科学的説明を要する毒物を使ってはいけない。
    • N2.探偵方法に超自然力を用いてはならない。
    • N6.偶然の発見や探偵の直感によって事件を解決してはいけない。(ラストでの犯人の自供も含む)
    • N8.読者の知らない手がかりによって解決してはいけない。
    • V2.作中の人物が仕掛けるトリック以外に、作者が読者をペテンにかけるような記述をしてはいけない。
       その他の項目は、一見アンフェアなトリックであっても、読者に十分な手がかりが与えられていれば 有効であると考えるべきだろう。
  • 最近のTVドラマは?
     「トリック」は、もともと無理めのトリックが多いドラマだが、トリック自身を 「なんて手間のかかることを…」とギャグにしているので、娯楽として成立している。ただし、 「未知の即効性の毒薬」を多用しているのは改善すべき点だと思う。
     「アンフェア」は、連続殺人事件というミステリの王道を行くように見える。
     当然犯人は「最初の殺人の関係者」であるべきだで、初回に登場しているべきだ。
     「古畑」は、最初に視聴者の前で犯罪が起きるという特殊な展開を持っていて、 「私はどこで犯人を特定したのでしょう」というのが視聴者への挑戦になっている。
     それは面白いのだが、犯人の自供が決め手になるケースが多いのが、もう一工夫ほしかっ たかもしれない。むしろ、見所が古畑と犯人の駆け引きにあって、純粋なスミテリーでは無いと 解釈するのが妥当だろうか。
2006.1.22
  • 『王は踊る』DVD鑑賞
     きのうのステージの復習で(^^)
     改めて見ると、映画の時間で政治上の駆け引きの描写に費やされる部分が長く、 タイトルほどには王様の舞踏シーンが無いのが不満かも。
     折角なんだから、ルイ14世が「舞踏で貴族のハートをがっちり掴んでいたんだぜ」 という部分に納得がいくくらい、バシバシ踊って頂きたいものである。
     そういう点ではむしろ「メイキング映像」の方が「踊り」が映っていて面白かったり する。
     やっぱり、映画の踊りのが美しいかも。重心の移動が滑らかだ。
2006.1.21
  • 「バロック音楽と舞踏のスペクタクル〜ヴェルサイユの祝祭IV」鑑賞(浜離宮朝日H.(築地))
     映画『王は踊る』を見て以来、ルイ14世の時代とバロックダンスが気になって いる。それで、バロックダンスのコンサートを見てみることにした。
     幸い、このコンサートはずばり、ルイ14世の宮廷の踊りをテーマにしたものだった。
     近年は「古楽」の研究も進んでいるが、20年ほど前に、この時代に使われていた「舞踏譜」 が解読されて、踊りも当時の再現が可能になって、以来、失われたバロックダンスの再興に 取り組む人たちが出てきたのだとか。
     前半のステージは、バロックダンスの歴史解説を交えた紹介。
     特徴は、ほとんど上半身を使わず足の「ステップ」だけの踊りであること。二人で踊る時も 組まないこと。
     現代のフランスのバレエやイギリスの社交ダンスともかなり距離があるが、それだけに 「そういう踊り」なのか「単にぎこちない」のか、見ていて良く分からない。
     後半のステージは、映画『王は踊る』の冒頭で14歳のルイ14世が踊っていた「夜のバレエ」… これは、 夜6時から朝6時まで12時間も踊ったものらしいが、この舞踏会から再構成された ステージは、非常に面白かった。
     映画では残念ながらラストでルイ14世が太陽の化身として夜明けの光と共にステージ に立つところしかないのだが、今回のステージは、その前にも王が踊ったとされる 幾つかの踊りを、絵画に残された衣装を再現したものを用いて踊られた。
     舞台は、日本人の踊り手(研究家?)と、海外のトップクラスの踊り手二人が出ていたのだが、 ラストのルイの役は外人さん。
     バロックダンスに限らず日本人の踊りは、どうしても小さく見えてしまう傾向があるの だけれど、さすがにラストの外人さんの「太陽王なルイ」は、神々しく見えた。

     まあ、まだまだ鑑賞する自分のスキルが無いに等しいので、今回の舞台が良いのか悪いのかも 全然分からないのだが、「もう少し先を知りたい」ような気分にはなったので、 きっと良い舞台だったのだろうと思う。

  • 先週(13日)も、築地の浜離宮朝日H.でコンサートを聴いて食事は「寿司」だったので、 今週は居酒屋を目指す。
     築地の酒の「注目株」というと、「いたどり裏店」なのだが、今日は生憎の 豪雪(?)のために街に人通りが無く、早仕舞いしてしまったようであった。
     で、「じげ」の世話になる。オーダーストップ30分前で些か忙しかったけれど、 串焼きコースに、カマの刺身と焼きおにぎり、浜汁をつけてさくっと(^^)
     毎回変わったものが登場する「お通し」は、今回は「貝刺し焼き」だった。
     刺身に出来る貝を、炭火でかる〜く炙って味付け海苔で巻いて食べるもの。旨かった。
2006.1.19
  • 2006年第一四半期ドラマ3
    • 「神はサイコロを振らない」(NTV水10)…すばらしい。続けて見る。
       本作品で、今シーズンチェックを入れた作品は全て放送開始。
       原作は大石英司、主演「小林聡美」、スタッフは「すいか」と一緒。
       あの「すいか」のスタッフで小林聡美主演…って素晴らしいじゃありませんか??  しかも「尾美としのり」が共演らしい。転校生コンビだ…
       というわけで予約していたのだけれど、連続ドラマの「初回の手本」みたいな進行で 感動してしまった。すばらしい「つかみ」。
       ストーリーは、こんな感じ。
       十年前に長崎を飛び立ったプロペラ機が行方不明になった。
       懸命の捜索にもかかわらず、当時現場海域では何ひとつ遺留品が見つからず捜索打ち 切り。この事故で主人公(小林聡美)は、恋人(山本太郎)と親友(ともさかりえ)を失った。
       事故当時、「機体はマイクロブラックホールに飲み込まれ、十年後に再び現れる」と いう学説を唱えた学者がいた。彼の説は異端の烙印を押されて、大学をやめることになっ たが、十年後の長崎空港に、彼の予言どおり乗員乗客が突然現代に帰ってくる。
       生きて帰ってきたことを喜ぶ家族がいる一方、それぞれに複雑な事情を抱え込む 当事者たち。
       …と、第一話はこんな感じ。(原作は2004年出版らしい)
       一言で言えば、「黄泉帰り」のバリエーションの一つかな。
       「雨の夜だけ妻が帰ってくる」とか、最近何かと亜流が多い気がするのだが、 今回は「複数の人間が帰ってくる」という点はよみがえりに近く、 「ブラックホールによる時間の遅延」というSFガジェットを用いることで、 「死んでいない」から、より普通に突然戻ってきた人のドラマが展開できるものと 思われる。
       そもそもタイトルの「神はサイコロを振らない」という言葉は、 (ブラックホールを予言した)相対性理論のアインシュタインが、 素粒子物理学の「不確定性原理」を批判して言った言葉だ。
       しかし、現代の理論物理学では「不確定性原理」は、確かだと思われている。
       ということは、SF的には、ブラックホールによる時間の遅延で始まったこの ストーリーは「不確定性原理」で幕を閉じるのだろうか?
       つまり、「ブラックホールの中で時間が遅れたから、事故機が10年後に登場した」 というだけなら、「再会した家族は末永く幸せに暮らしました」で終わるところだが、 それではすまない「不確定性原理」的な何かがラストに起きると。
       それは、何故一方通行のはずのブラックホールから戻ってくる事ができたのか…、 という謎に係ってくるのじゃないかな?
      (予告編に、それらしき話がチラっと出てきていたし)
       SF的な考察はさておき、これは「帰ってきた人」のそれぞれの事情や、迎えに来た家族、 現れない家族それぞれにいろいろな事情があって、沢山のドラマが展開する余地のある 面白い題材だ。
       第一話として、主人公が事故で恋人と友人を同時に失ってから、まるで余生を 送るようにひっそりと地味に生きてきたところに、想像を絶する事態が降りかかる、 その展開、テンポ、緊張感の持続が実に良かった。
       「黄泉帰り」ものの人気が高いうえに、「空港もの」でもあるし、主役の三人も 実力派。脚本次第では名作になりそうな予感である。
  • その他のドラマ(第2話)
    • 「西遊記」
       オリジナル版では、孫悟空、馬(龍)、さごじょう、猪八戒、という順番で 仲間が集まっていたのだが、今回は孫悟空が一番新弟子で下っ端という設定。
       今回のキャストの性格設定が、河童が「クールガイ」で、豚が「電車男」、 孫悟空が「しんご」という感じだからしょうがないか。
       が、いずれにしても「バラエティ系ドラマ」を狙っているようだ。
       SMAPxSMAPとセットでなんとなく見るけれど、保存はしないこととする。
    • 「アンフェア」
       いきなり主人公の親友が被害者になってしまい、「犯人はこいつしか有り得ないじゃん…」 という描写だったのだけれど、まだ二回…ってことは、今回の内容もまたミスディレクション を狙っているのだろうなぁ…
       「毎回意外な展開」というのは、名作ドラマの条件の一つを満たしているが、これから どうなるのだろう。
       今回「脅迫小説」を書いていたと思われる若手小説家の自宅でその恋人の殺人が起きた けれど、「彼をゴーストライターとして使っていた大御所小説家」も怪しいな。
       しかし、この手の作品で「いかにも怪しい人物は犯人じゃない」というのは定番。
       これを逆手にとって名探偵が「お前が犯人だ!理由は一番怪しくないからだ!!」 というギャグもどこかで見た記憶がある(^^;
       「彼の小説を持ち込みで読んだ記憶がある編集者」は犯人の資格が有る。今回の被害者と ライター両方の知り合いだし。
       被害者はこのゴーストライターが脅迫状を書いていたのか調べようとしたところを 殺されたが、ゴーストライター自身は泥酔していたわけで、ここは編集者が女を殺し、 ゴーストライターを連れ去ったと推理するのが自然。
       とはいえ、現段階でここまで怪しいと、まだ裏があるのではないかと言う気もしてしまう(笑)
       第二話までで、3回、計4名の殺人が起きているのはなかなかのペースだ。
       次回も殺人が起きるらしい。
       ちなみにこの「アンフェア」というタイトルは、「フェアな推理小説」ではない という意味の言葉らしい。
       これは、2003.12.4の日記に書いたように 1928年に発表された「ヴァンダインの二十則」とか、「ロナルド・ノックスの十戒」に 詳しく規定されている。
       「フェアな推理小説連ドラ版」を考えると「犯人は第一話に登場している」 というのが必須だと思う。極端に言えば、最終話にしか登場しない人物が犯人だったりすると、 それまでの10回騙されていたようなものだから。
       「予告殺人」の被害者が誰か、というのもこのドラマでは「推理」の対象だろう。
       これは、あまりにも警察がマークするような分かりやすい対象だと犯行が不可能に なってしまうが、意外な人物だけれどちゃんと前の回から登場していないと「アンフェア」 である。これは難しい条件だ。…もう一度見ないと分からないな…
       もっとも、ドラマのキーワードが「アンフェアなのは誰だ」なので、 「アンフェアなヤツが犯人である」というヒントを補完することで推理が完成するのかもしれない。 …などと熱心に考えると、過去の「推理連ドラ」で一生懸命推理した挙句に騙された 苦い記憶がよぎるのだが(^^;;
    • 「功名が辻」
       第二話最後で、仲間由紀恵登場。第三話から彼女の活躍が見られるのだなぁ。楽しみ。
    • 「N'sあおい」
       特別ここが面白いって程でもないのだが、まだ行ける(^^;
  • というわけで、今期の生き残りは上記に「時効警察」「喰いタン」を足した7本。
     これは多い。今後「N'sあおい」と「西遊記」は脱落するかも。
     「アンフェア」は、展開次第。
2006.1.18
  • グインサーガ外伝20(アルド・ナリスの事件簿2)「ふりむかない男」読了
     正式タイトル、ながっ(笑)
2006.1.17
  • 2006年第一四半期ドラマ2
    • 「白夜行」…5分でリタイヤ
       ストーリーは(EPGの解説によれば)子供の頃に、それぞれの両親を殺した二人の子供の その後の物語…ということだが、オープニングにいきなり、「クリスマスシーズンの路上で サンタクロースの仮装をしたまま血まみれでもがいている青年」と、「それを見つめながら じわじわと遠ざかろうとしている、毛皮のコートに身を包んだバブルな女」を交互に 映しながら、そればっかり5分、タイトルがでるまで延々と。
       死にそうな彼の周囲には、大勢の人が歩いているけれど、誰も助けない。救急車とか呼ばない(笑)
       このシーンが、ドラマのラストと接続するのだろうけれど、あまりにも趣味が悪くて タイトルが出た時点で消しました。
       っていうか、血まみれでのたうつサンタクロースを5分もただ、だだ、放送する センスがもう、想像を絶してる。
    • 「小早川伸木の恋」…さいもんふみ原作…10分でリタイヤ
       主人公は「唐沢寿明」、気にしている役者であるが、耐えられなかった。
       「病的に嫉妬深い妻の愛情に耐え切れずに、つい浮気をしてしまう」という話らしい のだが、「ヒステリックに暴れる美人妻」のシーンを見ていたら、登場人物の夫(唐沢くん) が愛想を付かす前に、視聴者である私がイヤになってしまった。勘弁して欲しい(笑)
       恐らく原作(マンガ)なら、パラパラっとめくって済ますシーンだが、ドラマで たっぷりコッテリ、ヒステリーを撒き散らされるのは、ちょっと違うな。製作者は メディアの違いを理解していない。
    • 「時効警察」…次週も見る
       署内でも何をする部署か知られていないくらいの日陰な職場「時効管理課」の警官 (オダギリジョー)が、趣味で「時効になった事件」を調べる話。
       海外ドラマには、「アメリカには殺人事件の時効が無い」ということで、迷宮入りの 事件を調べるドラマが有るけれど、日本は時効があるため、「趣味の捜査」という コメディータッチの刑事物になっている。
       もちろん、明らかになった真犯人は逮捕されない。
       はっきりいって、途中で何度やめようかと思ったほど、ユルユルでヌルい ドラマなんだけれど、事件の解決の糸口が見えてくるとやっぱり面白い。
       しばらくゆるく見守ることに決定。
       第一話は、前半に「時効管理課」の日常描写、登場人物の紹介、趣味で時効の事件を調べる きっかけのなど、説明的なエピソードが多く、これが詰まらなかったのだが、二話以降は 事件に掛ける比率が増えてもっと面白くなるのではないかなぁ。
       それにしても、オダギリジョーって、二枚目の癖にこういうヘンテコなドラマに 出演している頻度が高いような気がするな。
    • 「喰いタン」…次週も見る
       食いしん坊探偵、だから「喰いタン」
       こちらも猛烈にゆるくてヘンな作品。ドラマの半分が主人公がモノを食べているシーン なんだけれど、食い物がきっかけで犯人逮捕の糸口を掴む。
       第一話は、店の寿司と出前の寿司の握り方の違いを喰い分けて犯人のアリバイを 崩すという話だったのだが、本当に毎回食べ物に絡めて事件を解決していくならば見もの とも思うので、次回に期待。
       しかし「時効警察」と同じく、初回時間拡大で作られていて、登場人物などの説明がたまらなく 詰まらない。
       拡大分の時間が無駄…というより逆効果。90分〜2時間しかない映画ならどう作るか、掴みを考えて もらいたいものだ。
       「喰いタン」について言えば、冒頭から主人公はひたすら食事をしていて、一緒に仕事を することになった探偵事務所の仲間にも「彼が有能なのかただの変態なのか」それが分からない。
       でも、登場人物が「ウンザリ」するシーンをまともにウンザリするほど撮影したら、 視聴者だってウンザリするんだ。
       そこで、「相棒は呆れているけれど、本当はただの食欲変態では無いのかも?」と 思わせるシーンを、視聴者だけに分かるような形で挿入するような工夫が無いと、 付き合えない。
  • もう一本「アンフェア」もあるから、今期の刑事ものは3本も有るのだな。
     ただし、「アンフェア」だけは、一話完結ではない推理モノ。このなかのどれが最後まで たどり着くだろうか?
  • ちなみに、今期新スタートで見るべきアニメは無し。
2006.1.16
  • めがねが壊れる2
     いつもの地元の眼鏡屋に行くと、今回壊れためがねLANCELのチタンフレームは 2000年に買ったものだという事が分かった。つまり「6年」
     前回壊れた2000年頃から、現在の「ヨン様めがね」に似た細長いフレームが流行していた ので、視界にフレームが見えるのをうっとおしいと思う私は買い換えられずに居たのだが、 二度同じ壊れ方をしたLANCELは、そろそろお別れしてもいい気分。
     次は、チタンフレームが軽いとはいっても、レンズが大きいとそれなりの重量があり、 最近は これがわずらわしく感じられるようになっていたため、いまよりホンの少し小さめの フレームに代えてみることにした。
     今のフレームは、総チタンで剛性が高くカチカチ。金属疲労でフレームが壊れるのも あまりにも硬すぎるからと思われるが、現在店に展示されているフレームは、 「チタン」と「形状記憶合金」が組み合わされていて、ずいぶんしなやかなので驚いた。
     結局今よりホンの少し小さくて、ギリギリフレームが視界に入るか否かくらいの大きさで、 チタングレーのつや消しのフレームに。
     20年位前から、身の回りの小物はチタン製が多いが、今度のメガネはいかにもチタンで、 腕時計の色とお揃い。
     立派なチタンおやじである。
     あと20〜30年もして、歯がなくなったり、関節がだめになったら、チタン歯根、 チタン人工関節をいれてチタンじじいになるんだぜ(笑)
     その前に、今からチタンで結婚指輪の作り直しをするというのはどうだろう? (そういうモノでもないか…)
2006.1.15
  • めがねが壊れる
     LANCELのチタンフレーム。
     フレームの左右を繋ぐ部品の二本ある金属の一つが折れる。
     全然力がかかっていない状態で綺麗に割れており、いかにも「金属疲労」という感じ。
     戦闘機のフレームにも使われる丈夫な金属が、なんにもしていないのに壊れていいものだろうか…?
     思い出してみると、その前のメガネもまったく同じフレームで、ほとんど同じ部分が 壊れて買いなおした(前回3年くらいで壊れた)ものなので、構造的な弱点が あったのかもしれない。
  • 『舞台版・笑の大学』DVD鑑賞 ★★
     パルコ制作で、一般のDVD店ではなかなか置いていないものなのだが、『THE有頂天ホテル』 上映の映画館で売っていたので買った。
     ほとんど「自主制作ビデオ」みたいな画質で、メニューも何にも無いのだが、内容に関しては なかなか面白かった。
2006.1.14
  • 『THE有頂天ホテル』鑑賞(TC市川#1) ★★★
    脚本と監督:三谷幸喜
    音楽:本間勇輔

    申し分のない副支配 新堂平吉:役所広司
    議員の元愛人、今は客室係 竹本ハナ:松たか子
    人生崖っぷちの汚職国会議員 武藤田勝利:佐藤浩市
    歌を愛するベルボーイ 只野憲二:香取慎吾
    神出鬼没のコールガール ヨーコ:篠原涼子
    筆の達人筆耕係 右近:オダギリジョー
    憲二の幼馴染で謎のフライトアテンダント 小原なおみ:麻生久美子
    不幸せなシンガー 桜チェリー:YOU
    副支配人 瀬尾高志:生瀬勝久
    アシスタントマネージャー 矢部登紀子:戸田恵子
    マン・オブ・ザ・イヤー受賞者 堀田衛:角野卓造
    武藤田の秘書 神保保:浅野和之
    板東の息子 板東直正:近藤芳正
    スパニッシュマジシャン ホセ河内:寺島進
    ウェイター 丹下哲平:川平慈英
    客室係 野間睦子:堀内敬子
    徳川の付き人 尾藤:梶原善
    ホテル探偵 蔵人:石井正則
    新堂の別れた妻 堀田由美:原田美枝子
    芸能プロ社長 赤丸寿一:唐沢寿明
    事故に遭った大富豪 板東健治:津川雅彦
    能天気な総支配人:伊東四朗
    死にたがる演歌歌手 徳川膳武:西田敏行
    アヒル:山寺
     映画館では久しぶりの「初日・一番スクリーン」での鑑賞だが、昼過ぎに出かけたら チケット売り場には行列が出来ていて、2時台の上演は満席になっていた。
     後から聞くところによると、初日動員は昨年の邦画ナンバーワン作品と同等の スタートダッシュを飾ったらしい。
     RD-X6で番組表を検索するとこの一週間と言うもの毎日二時間くらい監督(三谷幸喜) の出演しているバラエティーが引っかかるような状況で、宣伝の凄さの効果が確実に 現れた格好だ。
     そして、宣伝も凄いが、中身はもっと凄かった。
     世の中「予告編はカッコいいけれど本編はスカスカ」「予告編の方が良かった」 なんて作品はいくらでも有るが、この『THE有頂天ホテル』は、次から次へと 展開するぎっしり詰まったエピソードの、その密度があまりにも高い為に安心して 笑っていられないくらい濃厚な作品だった。つまり、次から次へと笑いどころが やってくる為に、一々しっかり笑っていると次の笑いどころに被ってしまうぐらいで。
    >  予告番組で「ワンシーン・ワンカット」の撮影方法を宣伝していたが、この方法は 確かに役者も観客もテンションが高く維持される方法として成功しているように思った。
     23人+1と言われる主要登場人物のエピソードがそれぞれしっかり起承転結しているのも 凄い。
     若干の悪役の皆さん以外には、それぞれに良い新年が訪れて、観客として 気持ちが良い。
     コメディーながら、サラウンド効果も縦横無尽に使われているので、映画館に行くなら、 是非音の良いシネコンで見るべき作品でも有る。
     サラウンドは、「ワンシーン・ワンカット」の撮影方法を補強する為に、一台のカメラ では追いきれない画面外の出来事や、シーンの繋ぎ目で「登場人物の視野の外でもう 次のイベントが起きている」ことを示す為に、画面の外から中へ、中から外へ移動する 音が随所にあるし、中には画面の外から「声だけ」のシーンの方が多いような登場人物(?) も居る。
     邦画の音響も進化したものだ。
     笑いだけでなく、アッと驚くアクションシーンも、まったりほのぼのシーンも、 何でもありのこの作品は、確かに「三谷監督作品の最高峰」と誰もが認める作品に なっているし、「早くも今年度最高傑作!」というコピーを宣伝されても納得の行く 傑作だ。
2006.1.13
  • ゲド戦記II
     Iが結構面白かったので、II,IIIをAmazoneで注文していたのが到着。
     1,500円以上送料無料なので、ハードカバーの本だと、一冊で送料無料になってしまう のが結構凄いことだ。まあ、本当に一冊だけだと環境に優しくない気がするのでなるべく まとめ買いすることにしているのだけれど。
  • ヘンデル・フェスティバル・ジャパン〜オラトリオ「ヘラクレスの選択」鑑賞(浜離宮朝日H.(築地))
     妻の友人を含めて四人で演奏会を聴く。
     会員になると、「ヘンデルの好きな作品の作品番号を会員番号にもらえる(ただし、先着順)」という なんだかマニアックな会が主催する演奏会で、演目はもちろん「本邦初演」みたいな。
     ただし、こういうことが成り立つのは、ヘンデルの作品数が猛烈に多いから。
     「非ヘンデル・マニア」の私の記憶の中では、今回の演目は、
     「お〜、イントロが「メサイヤ」とコンパチ!」とか、 「なんか「ハレルヤ・コーラス」みたいな曲が…」とか、低レベルな驚き(笑)
     まあ、バロック期の多作家のマイナー作品は、使いまわし感があっても、びっくりしては いけないわけだが(^^;
  • 演奏会の後は、築地の24h寿司
     同行した友人二名は、恐ろしいほどの多食家なので、別会計だった。良かった(^^;
     数ヶ月前に同じ寿司屋で食べたときには、あちらにペースをあわせようと頑張ったら、 帰りの電車でマジ具合が悪くなったなんだよね〜(^^;; 今回はおっけ〜(笑)
2006.1.12
  • 1月期ドラマ
    • 「西遊記」
       →ラブロマンスじゃない月9
       孫悟空を初めとして、メインキャストはなかなか雰囲気が合っている。
       「夏目雅子」版と比較しても、負けていないかも。
       ただし、冒頭にキムタクの仮装を持ってきたのはいただけないな。あれをやられると SMAPxSMAPのコントにしか見えない。
       面白かったのは、「きんと雲」が、空飛ぶサーフボードみたいに描かれていたこと。
       これはアニメの「エウレカセブン」と同じなので、斬新とは言えないが、 絵的には躍動感があって面白かった。
    • 「N'sあおい」
       →最悪な病院に、熱血看護婦が転属されてくる話。
       第一話は登場人物の立ち位置の紹介という具合だったが、とりあえず、続きを 見ても良いかな?
    • 「アンフェア」
       →篠原涼子が検挙率ナンバーワン刑事に扮して、連続猟奇殺人と対決する。
       「猟奇殺人」というのが、イマイチ好みではないけれど、主人公のさっぱりして 大胆な性格の描写が面白い。
       やつぱり、ダメ人間がうだうだする話より、天才肌の人間が突っ走る話の方が 面白いに決まっている。
       第一話を見ると、第二話で解決して最終回になってしまいそうな展開だ。
       このくらいサクサク進む方が緊迫感が有って良い。第二話に期待。
    • 「ロケットボーイズ」
       →一話脱落。高校生の話だが、タルすぎ。
       タルい高校生がリアリズムだとしても、そんなの見たくないなぁ。
    • 「探偵」
       →一話脱落。テイストが合わないが、青春ものか?
    • 「巧妙が辻」
       →第一話は「千代」の子供時代で、義経と違って少女時代はほとんどただの戦災孤児 なので、面白いかどうかはまだまだ先の話だろう。
  • HV『デイ・アフター・トゥモロー』再鑑賞
     主役の女子「ローラ」は、オペラ座の怪人のクリスティーンかな?
     二度目の鑑賞だが、以外に面白い。突っ込みどころが多くて。迷作『アルマゲドン』 に準ずる楽しさか。
     今回気になったのは、オープニングでは「南極大陸の氷がゆるみ、氷棚が崩落する」 という映像を作っているのに、ストーリーの中身北半球に大災害が 起きる話だということだ。
     北半球に被害が出るのは北極の氷が解けるからだが、映像的には南極の方が面白いから だよなぁ…
     災害が起きるタイムスケールが、最初の学会シーンでは「100年から千年」と言っていたのが、 一旦事が始まると「数ヶ月」さらに「数週間」「数日」と、どんどん詰まっていくのは、 まるでシェイクスピア劇のような時間の飛躍。
     ヨーロッパで発生した「冷気の台風」がアメリカに到達する時間とか、「科学者が子供を 助けに行く旅に必要な時間」とか、物理的に絶対必要な距離、時間の省略・短縮は、 この映画の全体に行き渡っている。
     逆にヒロインを襲う津波は、最初に見えて「危ない!」と叫んでから、救出されるまで ここが見せ場とばかり、やたらと時間をかけてネバネバと押し寄せてくる(笑)
     そういう「無理」のあるシーンの裏側には、製作者の得意げな顔が透けて見えて、 ある意味、微笑ましいとも言える。
     それにしても、いくら寒くなったといっても、ニューヨークに「狼の群れ」が 現れたのには驚いた。アラスカから二三日で走ってきたのか。それともロシアのタンカーで 飼っていたのか?ここは笑うところだよなぁ(^^;
  • それにしても、現実の異常寒波が大変だ。
     関東はただ寒いだけで雪が降らないからまったく問題ないけれど、日本海側の ニュースを見ると驚いてしまう。
     とはいえ、小学生の頃は「新潟県では冬になると二階が玄関になる。」と 教えられていたので、降るものだと思い込んでいたのだが、違うのか?
     まだまだ、1,2月と雪の季節が続く。
2006.1.11
  • HV『スパイダーマン』鑑賞
  • HV『スパイダーマン2』鑑賞
     フルHD再鑑賞
     1も2も高画質の部類だが、1は薄っすらとビデオ的な輪郭があり、2の方がフィルムっぽい 質感を持っていて、フルHDの効果を感じる。
  • RD-X6でDVD-R(CPRM/VRモード)焼きのテスト
     古畑FINAL(地上デジタルのTS録画)をレート変換ダビングで、SD画質に変換したものを DVD-R(CPRM/VRモード)焼きする。
     素材は120分で、DVD-Rちょうど一枚分の容量(95%以上)。
     これを焼いたら、15分で終わった。
     RD-X3なら、60分+αかかるところなので、驚きの高速化である。
     しかし、CPRM/VRモードのディスクは、現状ではRD-X6の自己再生のほかは、 RD-X3,DVPNS999ES,パソコン(2005年製造のVAIO/TでWinDVD5)のいずれでも再生不可能。
     取り説には「非対応機器で再生すると、機器を壊す危険があり、その場合一切の保証は出来ない」 などと書かれているが、確かに、非対応機器にディスクを入れてから「再生できません」 などのメッセージが出るまでの数秒間、ジコジコとなかなか嫌な音がする。本当に壊れる 可能性が無くも無さそうだ。
     しかし見られないのでは、DVD-Rに落とす意味が…
     パソコンは再生ソフトのバージョンアップで今後見られるようになるのかもしれないけれど。
     DVD-Rも、素のDVD-Rの他に「CPRM対応」、「DL」などが増え、元から有るDVD-RAM/+R/RW などと合わせると種類が増えて、売り場で正しいディスクを探すのも面倒で行き着くところまで 来てしまった感がある。
     だんだん面倒になってきた。
     次世代では、ぜひ「メディアはRと書き換え可能ディスクの二種類だけ」というくらいに 整理して欲しいものだ。
     もちろん「コピーワンス」の撤廃も重要。
     少なくとも「ダウンコンバート」した480iの信号は「デジタル放送だから無劣化」という 理屈は全然成立せず、アナログ放送と大差無い。せめて問題を「ハイビジョン信号」 に限定すれば、従来のDVDがこれ以上複雑になることは避けられたはずだが。
  • RD-X6の不具合1
     「見るナビ」の文字入力画面(タイトル編集など)で、入力エリアの枠内に ランダムなノイズが表示され、文字が見えなくなる現象が、高い頻度で発生する。
     「番組ナビ」の番組説明画面、でも存在しないタイトル編集画面の入力エリアと同じ領域に 同様なノイズが表示され、文字が見えなくなる。
     このノイズには、放送中の番組が透過している。
     「番組ナビ」の全チャンネル一覧、の番組表部分でも同様のノイズと透過。
  • RD-X6の不具合2
     TS/VRボタンで放送を切り換えると、TSで放送中の103ch(BS-hi)で音声が出なくなった。
     アナログ音声も出ない。
     再度TS/VRボタンを押してTS→R1→R2→TSと戻ってくると、今度は音声が出た。
     録画時に同じ現象が発生したら「えらいこと」である。
  • RD-X6の不具合では無いかもしれないが困る話
    ・特定のチャンネルのEPGが5日分しか取れていないことがあった。
    ・地上デジタル放送のロゴが表示されないことが何度もある
    ・同じアンテナ線に繋がっているSONYの地デジチューナーではトラブル無しなのに、 RDは、画面の小さな乱れが結構発生する。感度が悪い(?)
2006.1.9
  • HVドラマ「古畑任三郎FINAL」鑑賞
     第一話(&石坂浩司編)と第二話(イチロー編)、第三話は後日。
     第一話は東京の山奥の旧家で起きる殺人事件で、「金田一耕介シリーズ」のパロディー みたいなテイストでなかなか面白かった。
     トリックもなかなかの力作。
     第二話は、とにかくイチローが犯人というのが目玉なんだろうなぁ。
     我が家的には、「河原の草野球場」でのシーンが、自宅から徒歩数分の場所で、 「こんなところで古畑のロケが…!」というサプライズ。
     イチローと田村正和の肩越しに、我が家が映っている〜(^^)
     まあ、この近辺は結構頻繁に刑事ドラマのロケには使われているようなのだが、 やはり「古畑」は格が違うと(笑)

  • VPL-VW100とRD-X6のHDMI接続のノイズのこと
     RD-X6はHDMI接続でVW100に直結している。
     (AVアンプのコンポーネント入力が二つしかなく、DVDと地デジチューナーで既に 埋まっているため、)
     この接続で、ハイライトにチラチラと黒いドットが砂粒のように点滅する 現象が見られる。
     ノイズはハイライトで目立つのだが、黒っぽい部分でも接近して良く見ると、ビットが反転 しているかのようなノイズが有る事が分かる。
     MPEGのノイズならブロック状に化けるだろうが、ここで見られるノイズは 「1ドット単位のチラツキ」である。
     また、このノイズは「一時停止」でも「サムネイル画像」でもチラチラと 動的に発生しているので、放送の中に含まれているものではない。
     となると「HDMIの伝送路上の不安定」が原因かと思われるのだが、このチラつきは 画面全体にランダムに出るのではなく、特定の絵柄の固定した場所に出るし、再現性がある。
     HDMIケーブルにノイズが乗っているのなら、ランダムなノイズになるだろう。 だから、原因は伝送されるデータそのものがおかしいように思われる。
     画面のグラデーションに沿って等高線状に発生するケースも有るので、 特定の輝度がデータ化けしているようにも考えられる。
     HDMIを送受する装置が一組しかないので、組合せを変えた実験など出来ないのが 残念だが、X6かVW100のどちらかの故障かソフトのバグか、相性問題が有るのか…、 そんな現象ではないだろうか? どちらかというと、今はX6を疑っているのだが、 それほど根拠は無い。
     東芝のハイビジョン経験値の方がSONYより少し低そうに見えるだけで。
2006.1.8
  • 『タイタニック』の特別版DVD鑑賞 ★★★
     主に特典の鑑賞。
     削除シーンや「アナザー・エンディング」は面白かった。
     沢山の削除シーンの為に、説明臭さ、説教臭さが薄れて映画らしさが増したような、 そんな印象を持った。
     後は「音声解説」を見ないとならないし、久しぶりに昔放送されたドキュメンタリーや 『SOSタイタニック』などの関連映画も見直したい。
     50時間くらい欲しい…。
2006.1.7
  • 『タイタニック』の特別版DVD鑑賞 ★★★
     最初に出たDVDはレターボックス・サイズでLDに毛が生えたような画質だったけれど、 やっと現代的に高画質なバージョンでの発売だ。 きちんとスクイーズ収録で、しかも片面二層二枚組みの高転送レート仕様で、 DVDでは有るけれどハイビジョン的にクッキリ見えて、ローズ達の衣類の 質感まで分かる。
     ハイビジョン化を控えての高画質DVDであるし、DVD化してこのレベルの 画質が出来るなら、ハイビジョンソフト化されたときの画質にも期待が持てる。
     音声はdts-ESを選択。平均レベルが非常に低く、通常映画を見る音量の+6〜10db くらいのボリュームで鑑賞したけれど、もちろん、大音量部分はかるくヤバイ。
     やはり家庭での鑑賞にはドルビーデジタルで多少圧縮した方が良いような…
2006.1.6
  • 『タイタニック』の特別版DVD発売
     『タイタニック』を買うのは妻の役目。「店頭のデモビデオを見ただけで泣ける」 というメールが届いた(^^)
  • NHKハイビジョン・スペシャル「カッティングエッジ」鑑賞
     映画制作における「編集」というプロセスの紹介。
     映画の黎明期の作品から、ロシア映画の革新、ハリウッドの最新SFX映画まで、 「編集」の進化の歴史を辿りながら、それが映画にとってどんな意味・効果を持つのか、 現役の編集者たちが解説していく。
     古今東西の名画の名場面が次々とハイビジョンで見られる。これは保存版番組 だなぁ。
  • HV版『ゴジラ FINAL WAR』鑑賞
     ずばり、大怪獣総進撃。
     最後のゴジラだというのに、 「東宝特撮映画の懐かしいものを全部詰め込みました」 という映画になってしまった。アイドル歌手のFINALコンサートで、 デビューからのヒット曲メドレーを歌う、そんな感じの映画。
     ストーリーは、
     「X星人」が地球にやってきて、怪獣を操って地球を侵略する。 これをゴジラとモスラが撃退する。
     …って話。
     でも、ゴジラの出番はず〜っと無くて、映画が半分終わってから やっとこ。「ゴジラ」を見たいんだぞ、ゴジラをだせ〜!!
     結局「松岡くん」と「北村一輝(X星人)」のアクション映画。
     確かに主役二人のアクションシーンは、『マトリックス』みたいで カッコいい。けど、『ゴジラ』映画の主役がゴジラでなくて 何だというのだろう。理解できない。
     …
     この作品のゴジラは、X星人の脅威から人類を救って海のかなたに去っていく。
     見方を変えれば、「FINALと言いながら、結局続編を作る余地を残して 一休みするだけ」とも思える。
     『ゴジラ(1st.)』は、人類が自らの愚行で生み出したモンスターで、 倒し、克服すべき敵だった。
     もしも、本当に初代ゴジラに敬意を表す気があるのなら、 ゴジラは敵であるべきだし、戦って勝つべきだし、止めを刺して 最終回にするべきだった。
     そういう観点から、私は新シリーズでは釈由美子の『vsメカゴジラ』が 傑作だったと思う。
     音楽は「キース・エマーソン」
     懐かしいサウンドだ、なぜこんな起用なのかは疑問だけれど。
  • 「イーグルス・フェアウェル・ツアーI」鑑賞(WOWOW/HV)
2006.1.5
  • RD-X3のバージョンアップ(ZF16)実施
     RD-X6のユーザ登録をしたついでに東芝のサイトを見ていたら、約半年前にX3のバージョンアップが 上がっているのを発見した。内容は「HDDパワーモードをセーブの設定にして、回転停止状態にあるときに特定のタイトルを再生をすると、まれに停止することがありました。」
     まさに、最近頻発して「いい加減壊れてきたかな…」と思っていた現象じゃありませんか(^^;
     というわけで、早速更新。まだまだ戦えます。
     X6はデータ放送経由で自動バージョンUPされるはずなので、こんな苦労はしなくて良いはず。
  • LOGOの謎が解けた
     東芝のサイトの、別の機種のQ&Aに「デジタル放送のチャンネルロゴを取得中です」と 書いてあった。(X6のQ&Aはまだリンク先の中身無し)
     先行して発売された機種のQ&Aで解答されている内容が、何故取り説に書かれないのか。
     東芝のドキュメント軽視の姿勢が感じられるね。
2006.1.4
  • RD-X6で「古畑任三郎FINAL」を編集
     RD-X6の編集機能を使ってみる。
     ハイビジョンの編集は、データが多いためか、普通ビジョンほどサクサクとはいかないけれど、 動作がトロいとはいえ、スローやコマ送りが自在に出来るのは感動だ。
     タイトルの書き換え画面には、画面が乱れて文字入力エリアが見えなくなる バグがあるようだ。
     とりあえず、チャプターを切って「偶数チャプター」だけ集めるコマンドでCM無し のプレイリストを作ってみたが、スキップすると、思ったとおりのチャプターに 飛べず、存在するのに再生できないチャプターが出来てしまった。
     これも、バグのようだ。
     ソフトが大幅書き換えになっているようで、安定するまでにはまだまだ 時間が必要なのかもしれない。
     衛星バージョンアップに期待だ。
  • 電源を切ったRD-X6のディスプレイに「LOGO」という表示。
     こんなの、取り説に書いてないぞ…。裏で何をやっているのだ。
2006.1.3
  • 「新選組!! 土方歳三 新選組最後の一日」鑑賞(BS-hi)
     函館政府が降伏した日の出来事を描く。
     函館政府の「大志」を聞かされると泣けた。
     描写はほとんど函館の人々に限られているのだが、やはり薩長のトンガリ帽子 をみるとムカつく(笑)
  • アニメ「鴉-KARAS-」
     近未来の新宿に集まる人と妖怪、妖怪同士の争いを描く。タツノコプロの40周年記念作品と言う ふれこみである。
     三話まとめての放映だったが、映像はスタイリッシュ&スピーディーで、 なんというか「海外のオタク市場」がターゲットという感じ。
     確かに映像は驚くような出来栄えだが、三話見たところまででは、 ストーリーに付いて行けるかどうか疑問だ。まあ、戦闘シーンの美しさだけで 持たせられるくらい「インパクト」は有るのだが、ならば、二時間くらいの 劇場作品にしても良かったのではないかな?
     最近は「必見」の作品は無数にあるわけで、いくら映像が凄くても だらだらひっぱられるのは辛いのだ。
     ともあれ、同じ「刀を振り回して戦うアニメ」としては、「BLOOD+」が 問題にならないくらい、戦闘シーンのグレードは高くて凄い。
     血まみれの「BLOOD+」が奇麗ゴトに見えるくらい、「鴉-KARAS-」の 殺陣は迫力があり、スタイリッシュで斬新だ。センスの違いと言うと簡単になって しまうけれど、これは昨今の「3D格闘ゲーム」の画面エフェクト使いにも似ていて、 とにかく「カッコいいものはカッコいい」のだ。
     縦横無尽の飛行、追跡のカメラワークは3D-CGによるものだが、手書きや実写では 出来ない効果を出して、コンピュータの力を遺憾なく発揮している。
  • 紅白スキウタ組織票のこと
    スキウタを投票して、おさむお兄さんをNHK紅白歌合戦に送り出しましょう!!
    というページがあって、結果が スキウタ集計/P11
    ママの結婚 坂田おさむ
        順位/票数
    ハガキ  1 / 129,079
    携帯   420 / 111
    パソコン 219 / 416
    データ放送401 / 42
     パソコンの投票か、携帯の投票が実力で、あとはいわゆる「組織票」と思われるので、 この人たちは、一人平均310〜1162枚のハガキを書いたのだろう。
     結局NHKは組織票対策として「各投票方法での順位の平均」という方法を取ったために、 BEST100には入れなかったわけだが。
     ちなみに、スキウタ白組の一位は「 世界に一つだけの花 SMAP (ハガキ45位 / 17,853枚) 」 で、ハガキ以外の電子系はすべて一位。
     SMAPの上に44曲あって、ほとんどは演歌の組織票という感じかな。
2006.1.2
  • I/OデータのHDDからD-VHSへのムーブ実験(3)
     90分番組を、S-VHS(強制D-VHSモード)の120分テープにムーブ。
     ところが、「テープがありません」という表示で異常終了する。
     さんざん悩んだが、RecPOTのダビング機能は、「本物のD-VHSテープ」と、 「S-VHSのD-VHSモード」を区別しているらしい。
     なんと余計なお世話な仕様だろう?
  • HV版『未知との遭遇』(WOWOW)鑑賞
     おっと、これはビスタ版だ。DVDはシネスコなのにおかしいな?
     焼付け字幕のまわりの輪郭補正を見ると、DVDとこの放送は同一マスターから 作られているようである。
     せっかくのハイビジョン版なのに、マスターがなんとなくビデオっぽく、 ひと世代前の印象なのは残念だ。もしかするとアプコンなのか?
2006.1.1
  • 新年会
     妻の実家に一族が集まるので参加。
     遊びは甥の持ち込んだ「人生ゲーム・昭和回顧編」と私が持参した「ガム・バランス」
     人生ゲームは、お宝アイテムがいかにも昭和的で懐かしい。
     「ガム・バランス」(バランスの駒がロッテのガムになっている)は、最終戦では なんと論理的に抜くことの出来るコマが尽きるまで続いて、大熱戦だった。
     人生ゲームは、お金やお宝のやり取りが多くてけっこう大変で、二回もやると クタクタだが、バランスみたいにシンプルなゲームは何度でも遊べる。
     「お節料理」は、毎年中華街仕込み。
     純和風のお節より、ちょっと豪華で嬉しい。
     飲み物は、吟醸酒の「十八年大古酒」というのが珍しかった。微妙に白ワイン のような味に変化するものらしい。

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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!