映画館がやってきた!

構築日記・不定期便
- What's NEWを兼ねた日記のような読み物 -
2005年12月
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2005.12.31
  • 『SAYURI』鑑賞(TC市川#P) ★★
     芸者ムービーである。
     スピルバーグ制作だが、桃井かおり、など日本人俳優が沢山登場するので 必見な感じで。
     ストーリーは、第二次世界大戦前夜、貧乏を理由に芸者の置屋に売られた 少女(主人公)が、女の戦いを勝ち抜いてやがて、少女時代に憧れた旦那(会長さん) に身請けされるまでの物語である。
     まあ、身請けといっても、ラスト付近は戦後で、かつての芸者文化は 崩壊しているという設定なのだが。
     第一印象は「画面が暗い…」
     芸者の世界は夜の世界というわけだからか、人買いに連れられて故郷を 離れるその日から、とにかくず〜っと夜のシーンばかり。照明はロウソク だけ。土砂降りの日も多かった。
     結構劇場が混んでいて、サウンドスクリーンの穴が見えるほど前の席 だったので、暗くてもディテールまで見えてはいたけれど、 「きっと自宅でハイビジョン放送を見る方が綺麗だな、ピントもコントラストも…」 とずっと思っていた。
     「あれっ」と思ったのは、主人公の目が「青い」こと。
     いくら「小説」の話でも、目の青い日本人って、存在し得るのかなぁ?
     これには結構違和感があり、「水のような目」と物語中で呼ばれるのだが、 それほど特別扱いされるわけでもないのが、却っておかしい。
     主人公が注目される決め手となる「踊り」は、新作舞踊という 設定では有るが、それは「日舞として斬新」というより、 「中の人の他の映画(LOVERSとか)に良く似ている」というイメージが 拭えず、この作品で一番の違和感シーンではあった。
     なにはともあれ、女の争い、旦那衆との駆け引きの中で トップに上り詰めたところに戦争があり、苦労の底に有ったところで、 ラストがハッピーエンドなのは良かった。
     ハッピーエンドとはいえ、旦那には「本妻」が居るわけで 「しょせん夜の女…」という限定付ではあるのだが、まあ望みうる 範囲の最高のハッピーエンドではある。
     「ハリウッド制作のゲイシャ・ムービー」というある意味やばい シチュエーションに恐々見に行ったのだが、想像以上の出来栄えだったと思う。
  • HV版『トルク』鑑賞(WOWOW) ★
     バイクの暴走ムービー。
     濃厚な色彩が眩しく、スタイリッシュな編集や、スピード感を演出する 特殊効果はなかなかのもの。
     ストーリーは「ありえね〜」の連続だけどね。
  • VW100・23日目
  • 「デジタル紅白」鑑賞
     今年はフルHD紅白歌合戦である(笑)
     投票も、昨年は電話回線だったけれど、今年はインターネット回線。 毎年進化しているのだ。
     今年も「デジタル審査員」に参加した。
     今年の方式は、会場の審査員も、デジタル審査員も、すべて平等に一票… というフェアでスリリングなもの。
     会場の投票は、赤/白のカードをコンピュータの画像処理でカウントしたらしい。
     「日本野鳥の会」と決別してから、NHKも毎年色々な計数方法を考えているけれど、 画像処理は今までで一番ハイテクだ。
  • RD-X6があるおかげで。「レコ大」の裏録画も実施。
     今年も新人賞は見た事も聴いたことも無い人が受賞。なんか、納得行かない。 絶対「お金」だと思う。
     曲は激しいダンス音楽で、歌を聞かせるよりは、大勢で踊りとか組み体操とか、 そういうパフォーマンスがメインで、TVで見ると派手だが、たぶんCDを買っても 面白く無さそうである。
     考えてみれば、審査員は業界の重鎮(老人)で、新人賞候補のグループが ターゲットにしている世代とはまるで違う人々で、彼らに審査される意味が 無いのではないかな〜。
     そういう意味では「カウントダウンTV」なんかの出す賞の方が、 リスナーの実感と一致するのではないだろうか。
     てか、わざわざ重鎮が審査せずとも 「レコード大賞」なんだから、売り上げで表彰すれば いいじゃん。ねえ?
     そのへん、紅白の審査で「情報公開」が進んできたことと 対照的な世界である。
     フィギュア・スケートの代表選考も最後に審査はあるものの「年間ポイント」 を公開してやっている。
     「密室審査」は信用されない時代だ。
2005.12.30
  • VW100・22日目
  • RD-X6・地上アナログのチャンネル設定
     我が家はケーブルTVを通して視聴しているため、RDの自動チャンネル設定で 設定されたローカル局(tvk、ちばTVなど)は、番組表で設定されているチャンネルと 実際に受信可能なチャンネル(実際はCxx台で放送)が食い違っていた。
     なので、昨日自動録画された番組は「砂の嵐」
     せっせと手動でチャンネル設定したのだが、「番組表」と連動させるための コード設定がなかなか面倒だった。
     EPG(電子番組表)はとても便利だが、取り説は分かりにくく、こりゃ自力で設定できない 人も居るだろうなぁ…。
  • X3からX6への録画予約の移植
    を実施したいのだが、折悪しく「特番シーズン」の為に、毎週録画している番組の ほとんどが休止していて、EPGに表示されず、作業が出来ない。
     残念(^^;
     一方、「新番組」の自動検索機能では、100個以上の番組が引っかかり、 ページをめくるだけでウンザリしてしまう。やれやれ…(笑)
     X3とX6の使い分けは、最初は極力X6に移行させるつもりだったが、
     X3は4:3画面(アナログ放送)で、プロジェクターで見る必要の無い番組 (語学やバラエティ)専用。
     X6は16:9画面(ディジタル放送)と、4:3画面でもプロジェクターで見る番組 専用、という使い分けすることにした。
     これは、X6の「接続TV設定」を16:9画面にしておくと、TV(4:3画面)で 見たときに正常な画面にならないため。かといって、一々TVとプロジェクターで 設定を変えるのは面倒でありえない。アナログ放送が終了して16:9のTVを買うまで は、この体制のつもり。
     ただし、X6の設定は「起動時は480i出力」にして、TVでも見られる設定。
     これは録画予約の確認の為。
     プロジェクターに出画する時は、そのままでも絵は出るけれど、 「解像度切り替えボタン」を押して、D2/D3出力(1080i)を選択する。
  • RDの愛称
     家庭内で「あの番組はどのレコーダーで録画したの?」という会話の為に、 個体識別が必要である。
     RD-X3を「三号さん」、RD-X6を「六号さん」、当然X2は「二号さん」
     さん付けで呼ぶことに決定。
     先日まで放映していたアニメ『ぱにぽにダッシュ』に「六号さん」という キャラクターが登場することにちなんでいるのだが。
2005.12.29
  • VW100・21日目
  • RD-X6・アンテナ配線見直し
     X6には「BS/CS」,「地上アナログ」,「地上アナログ」の三系統のアンテナ端子 があり、従来の配線の系統(BS/CS,U/V)の中に入れなかった。
     電気屋さんに行って探したら、こういう機種用の「三分配器」があった。
     そういうわけで、従来は「壁の端子二つをそのまま使った二系統の数珠繋ぎ」 だったアンテナ配線を、
    一つは「地デジを含む三分配系統」…RD-X6+地デジチューナー(+FMチューナー)
    他方は「BS/CS,U/V二分波」…RD-X3+D-VHS+テレビ
    として総とっかえ。
     ちなみに、アンテナ端子は22個もあることになる。げろげろ(^^;
  • i-Link応答なし
     突然、地デジチューナーの呼びかけに対して、RecPOT等が応答しなくなった。
     怪しいのはRD-X6なので、接続をバラして、通常はRD-X6はオフライン。 「必要があるときだけ、配線換えでRD-X6とD-VHSを直結」という方法に変更。
     効果があったのか、RD-X6を外した後は地デジチューナー側は正常動作した。
2005.12.28
  • VW100・20日目
  • 10mのHDMIケーブルでRD-X6を接続。映る映る。
  • ラック内照明
     以前100V/5Wのナツメ球〜常夜灯に使うような電球が、6連になったのを、 飾り用に買って、適当に転がしていたのを、オーディオラックの天板の裏に くっつけた。テープでぺたっと。
     元々が電飾の実験用に買ったものなので、「赤、青、黄、緑」の四色の 電球を着けていたのだが、調光器でほのかにRD-X6を照明すると、 これがなかなか良い。まるでカタログ写真のようである(笑)
     照明スイッチは40Wのスタンドと連動しているので、DVDのディスク入換え 等の時には、部屋が薄明かりになるのと連動して、DVDトレイにブルーの照明が 当たり、操作パネルは黄色の照明、と、美しくも実用的。
     この電球自体は去年のクリスマス・シーズンから一年近く転がしていたもので、 こんなに美しくなるなら早く取り付ければよかった。うっとり(笑)
2005.12.27
  • VW100・19日目
  • 東芝HDD+DVDレコーダ RD-X6 購入
     従来使用していたRD-X3は、TV直結専用で、当面はBS2(アナログ)専用として 活躍の予定。RD-X6には「BSアナログチューナー」が乗っていないため、 BS2は画質で劣るのだが、BS2はここでしか放送していない番組…「深夜劇場にようこそ」 などが有るので捨てられないというわけだ。
     大河ドラマのDVD化用など「ハイビジョンで見るが、念のためDVDで残しておきたい」 という番組バックアップ用途にも使いたい。
     でもRD-X3が捨てられないので、接続は大事になった。
     現在映像機器はこんな構成
    • DVD(D1/2): CD/SACD/DVDプレイヤー(DVP-NS999ES)(コンポーネント接続)
    • TV/SAT(D1/2/3):デジタルチューナー+Rec-POT*2+D-VHS(コンポーネント接続)
    • Video1:D-VHS(アナログ接続)
    • Video2:RD-X6(HDMI接続)
    • Video3:NC(RD-X3)
     これをアンプ(プロジェクター)とTVに接続。
     全部をコンポーネント接続できれば簡単だが、入力が足りないので、あの手この手 で回避する。大変。
2005.12.26
  • VW100・18日目
     今日は、ハイビジョンを見る時間なし。
  • 「BLOOD+」脱落
     二ヶ月以上見たけれど、展開が遅くてだるくなって、どうでもいいやと言う感じに…(^^;
  • 正月休みの録画計画
     だめだ、絶対見切れない…(^^;
2005.12.25
  • VW100・17日目
  • HV版『ディープ・ブルー』鑑賞(WOWOW) ★★
     DVDの異常な低画質にはがっくり。ハイビジョンで見られることを心待ちにしていた作品だ。
     フルHDで見ると、ほぼ前編が高感度フィルムで撮影されたらしくて、猛烈に粒子 (フィルム・グレイン)が目立つことが分かる。
     このザラザラした画面を圧縮しようと言うのだから、DVDの画面がボケボケ になったのも納得がいく。圧縮メディアには最悪のソースだ。
     それがハイビジョンだと、ザラザラも含めてビデオ化されていて、 ザラザラだけれど「鮮明なザラザラ」として再現されている。
     おかげでDVDの何倍も楽しむことができた。
     …とはいえ、「やっぱりネイチャー物はNHKのハイビジョン作品が一番」と 思ったのも確かなことで、NHK+SONYの画質力は今のところ世界一。 こいつは日本人として誇りにしていいし幸せなことだ。
     深海の神秘を撮影していたのは、『タイタニック』にも登場したロシアの ミール1&2号。懐かしかった(笑)
  • フィギュアスケート・オリンピック代表選考会(2)
     トリノの本編でもここまでは無いかもしれないほどの緊迫した展開。
     あまりにも完成度の高い演技で、素人には点数の予測もできないほど。
     いずれにしても、最終的にオリンピック代表に選ばれた三人(荒川、すぐり、安藤)は、 多くの人が納得すると思う。
     とりあえず、この三人で表彰台独占も有り得ないことではない。
  • 蜷川の舞台「天保十二年のシェイクピア」鑑賞(wowow)
     24日深夜から25日にかけて鑑賞。なにしろ四時間も有る。
     シェイクスピアの37の戯曲すべての要素を盛り込んだと言うこの作品…
     いやいや、もっとシェイクスピア力を磨かないと、ついていけなかった かも(笑)
     とはいえ、眠くなる暇も無いほどの目まぐるしい展開で面白かったな。
2005.12.24
  • クリスマスの鶏料理
     今年は妻がフランス産の地鶏(ブレス鶏)を通販して丸焼きを作った。
     肉は結構密度感があり、かみ締めるとうまみが沸いてくる。
     お腹には、ライスと栗を詰めて、これが付け合せ。鶏と栗の甘みの取り 合わせは絶品だ。
     飲み物は「カヴァのロゼ」で乾杯して、本編には秘蔵(笑)の 「ジュブレ・シャンベルタン(アンリ)
     これはブルゴーニュの代表的銘柄で、ブドウはピノ・ノワール。
     「シャンベルタン」と言えば、ドラマ「王様のレストラン」で知ったかぶりの 客と生真面目なソムリエがトラブルを起こす原因となった一本(笑)
     フルーティな香りと酸味、比較的軽い渋みで、分かりやすく言うと ものすごく高級なボジョレーみたいな味。と言うとブルゴーニュのマニア からは非難されるか(^^;
     でも、品のある「線の細さ」みたいなところが一番記憶に残る印象ですね。
  • フィギュアスケートオリンピック代表選考会(1)
     今日はショートプログラム。
     あまりのハイレベルな戦いに、クラクラしっぱなしである。
     女子6人全員をオリンピックに参加させてあげたい。
  • VW100・16日目
  • HV版『ロード・オブ・ザ・リング・二つの塔SEE』鑑賞(BShi) ★★★
     これも昨日の『シービスケット』に引けを取らない高画質。絵柄的に 『シービスケット』のように一目見てインパクトの有る高画質なカットは見つけ にくいが、少なくとも『旅の仲間』より高画質化しているのは体感できる。
     これはソフト化の問題だけでなく、映画のCG技術そのものが高度化している ことも有るのではないか?
  • RD-X6 通販で発注
     某カメラ店のweb通販でなんと価格.comの最安値と同じだった為買い。
     しかし、パナソニックのHDMIケーブル(10m)と共に発注したらケーブルが結構高い(^^;
     これでRD-X3の馬鹿げて明るい画面におさらば&「地上アナログ停波」までの最後の つなぎOK…という感じ。
     つまり、現在使用中の地上デジタルチューナーと併用することで、 「アナログx2+デジタルx2」の録画体制が揃って、アナログは従来どおりDVD録画。
     デジタルは当面D-VHS録画を継続し、HDD内蔵ブルーレイ・レコーダ、フルダブルチューナー 付きで編集&自動録画機能が充実…という、現在の最新DVDレコーダー並みの使い勝手の 製品が出てきたら移行しようという構え。
     この体制での使い分けは、
     「単体地上デジタルチューナー」は、D-VHSへの直接録画が出来るので、WOWOW/BS-hi最優先。
     「RD内蔵デジタルチューナー」は、編集が出来るので民放専用。
     こうすれば、WOWOWの契約対象のB-CASカードが一枚だけであることと矛盾しない。
     アナログ放送は民放の低俗・低画質番組専用にまだまだ使い道があるし、 急いでフル・ダブル・デジタル化せずとも、アナログ放送がなくなる頃にはHDDの 大容量化が進んでいるだろうし、再エンコード低レート化が可能になっているかもしれない ので、あわてる必要は無いと予測。
     長いこと「デジタル化への移行パターン」を考えていたが、ブルーレイ直前の 今の段階では、これが最良の組合せだと思う。
  • 大掃除パート1
     いやはや、荒れ切った部屋を整理するためには、クリスマスなんて浮かれている暇は無い。 とりあえず、紙ものの廃棄処分に着手。
  • サラウンドLRのポール移設
     サラウンドバック設置の前準備として、サラウンドLRの位置を決定版にする。
     間接照明の取り付け方法も検討。
  • NHKのスクランブル化検討…規制改革推進会議が答申
     「馬鹿」じゃないの、改革推進会議
     そもそもの「NHK改革」は、不祥事に端を発した不払いの拡大を受けて 議論され始めたもののはず。それなのに委員会の検討はまるで的外れだ。
     スクランブルは「NHKは公共放送である」という前提がまったく失われている。
     日本で成り立っている有料放送は、WOWOW的に映画、音楽、スポーツなどの 人気ソフトにターゲットを絞るか、CS的に多チャンネル展開で 人気過去ソフトの再放送、オタクけ番組提供の二つだ。
     これはどちらも今までのNHKにまったく当てはまらない。
     「視聴率は稼げないけれど、文化的に意味の有る作品を放送し、 アーカイブすること」が公共放送の大きな目的だ。今だれも目に留めることが 無かったとしても、数十年後に貴重な意味を持つ映像だってあるだろう。
     NHKが「お金」のために視聴率をキープするための番組に比重を移したら、 民放が一局増えるだけだ。
     そもそも、ニュース天気予報の基本的な情報番組、災害時の緊急放送や 選挙公報など、そのために有料契約する人は居ないけれど絶対に必要な番組は どうやって放送するのか?
     「下らないバラエティ」や「ヒット曲」「大作映画」「ビッグイベント」 などが悪いとは言わないけれど、民放は多様な文化の、上澄みの数パーセント しか流さない。
     「日本の文化」の多様性を維持するために、NHKは絶対に必要だし、 そのためには、「NHKなんか必要ない」と考えているバラエティしか見ないような 人の意見や経済学者の邪悪な見解はくそくらえである。
     NHKは義務教育に税金が投入されているのと同じレベルで、国民に 必要な存在であり、そうあるために、放送の「中身」(予算の使い道) を検討すべきであって、お金の取り方の議論など瑣末である。
     そのためには、予算は全国民から徴収(税金で確保)して、その代わり 政治介入されないための「独立した監査委員会」の監督の下で予算執行すべきだ。
     「公共放送」なのだから、民放が少しずつ人とお金を出し合って、 視聴率を考えると作ることが出来ないけれど、文化的に必要…というような 作品を取る受け皿の働きをするのも良いだろう。
     つまり、民放とNHKは補完しあうべき存在であって、そのためにも、 同じ収益構造では駄目だということだ。
  • そもそも、すこしくらい不払いがある、といっても、受信料を払っている 膨大な視聴者が居る。
     今のNHKにお金を払っている視聴者の意向を聞かずに、勝手に構造改革をしようと いう委員会こそ、有ってはならないのではないのか? 委員会の人選こそ、政治介入だ。
     委員会の人選こそ、お金を払っている視聴者の選挙に任せるべきじゃないのか?
2005.12.23
  • VW100・15日目
  • HV版『シービスケット』鑑賞(wowow) ★★
     うわっ、これは驚異の高画質だ!
     祝日なので、昼から録り溜めたD-VHS映画を色々見た。
     基本的には、VPL-VW10HTで見たときに、アプコンと分かる作品は保存 していない。つまり手持ちの録画は真HD放送の作品のみだけれど、 案外「720Pプロジェクター」で事足りそうな解像度の作品が多い。
     しかし、『シービスケット』は凄い。
     電気的な強調感が一切無いのに、1080ラインの解像度をフルに生かしたシャープな 線が出ている。スチルの白黒写真を使った回想シーンなど、コンピュータの信号を 入力しているかのようなくっきり画像。
     動画もカメラがパンしているような画面ではもちろん解像度の多少の違いは 判別できないのだが、多くのシーンで「フルHDの1ドットが生きている」高画質。
     今まで圧縮画像の限界かと思っていた画質が、「MPEG2侮れないぞ」 と考え直させる高画質だ。
     フルHDのプロジェクターのデモをやるなら、こういう作品を選んで見ないと、 720Pとの差を見せ付けることは出来ないな。逆に言えば、こういう作品なら 妻に「意外に違わないものね〜」とか言われないぞっ(^^;
     それに、このレベル作品だと明らかに、明るさ、フォーカス感、画像の安定 などなど、昨日見たTHX認定映画館の『キングコング』の画質に勝っているの が分かる。
     フォーカス感は映写技師の視力の問題があるような気もするのだが、 フィルムをプリントする過程で甘くなる影響を受けているのではないか?
     最高のハイビジョン映画は、コピーを重ねたフィルム作品より明らかに オリジナルプリントの画質に近そうだ。
  • 『ハウルの動く城』DVD鑑賞
     アニメはVW100でどうか?ということで、見た。
     どえらいボケボケ!最新アニメとしてハウルをサンプルにしたのに…。
     思い立って「480i入力」+「DRCモード1:入」にしてみると、明らかに 先鋭度が向上した。
     セル画の輪郭がいい具合にくっきりして、アニメらしいメリハリが増す。
     アナログっぽい画質の作品のためには、まだまだDRCの使い道はあるなぁ。
2005.12.22
  • VW100・14日目
  • I/OデータのHDDからD-VHSへのムーブ実験(2)
     ソニー製チューナーのコマンドでは失敗したので、Rec-POTのモードを切り替え、 Rec-POT自身のリモコン操作で再トライ。
     今度は無事にmoveに成功した
     モードを切り替えるときにいったん電源を切るのだが、リモコンからの 電源断ではなく、背面のスイッチを操作しなければならないのが、ちょっと 難有りだ。モード切替も背面スイッチで狭い、手探り。
  • 『キングコング』鑑賞(TC市川#5) ★★
     面白い。でも、キモい、長い!(苦笑)
    舞台:ニューヨーク1933年
    アン・ダロウ(ナオミ・ワッツ)
    映画監督:カール・デナム(ジャック・ブラック)
    脚本家:ジャック・ドリスコル(エイドリアン・ブロディ)
    ヴェンチャー号船長:
2005.12.21
  • VW100・13日目
  • ImageDirector2のインストール
     このソフトは、本当にガンマカーブを作る機能しかないようだ。
     もっと色々本体機能がコントロール出来れば面白いのに…。
  • HV版『平成ガメラ三部作』鑑賞
     フルHDで再鑑賞企画。
     最もプラズマ火球が濃厚なのは、第一作『大怪獣空中決戦』だった。
     濃厚というのは色温度が低いということ。赤くてドロリとした質感があり、 続く作品のそれは、より白熱して温度は高いがサラサラ感が出ている。 つまり、「火球」というより「熱線」に近い。
     あと印象的な赤を挙げるならば、『ガメラ3』冒頭の「赤字のクレジット」だ。 こいつは「禍々しい雰囲気」を盛りたててくれる。
     VW100の画質設定的には、「色温度:中」にして「色空間:ワイド」で青白いのも 真っ赤なのもどちらも強調してやると、コントラスト低めな元画像を補完して 宜しい。
     気になるのは、カットによって「黒レベル」が変動していること。
     最近見た洋画と比較すると、例えば『ハリーポッター/アズカバンの囚人』 では暗いシーンは本当に真っ暗になってしまうのだが、『ガメラ』では 暗いシーンは真っ暗にせず灰色から始まって「暗いところを見せよう」という 意図のようである。
     これがVW10HTの時にはプロジェクターの黒浮きのためにあまり気にならなかったが、 VW100になったら、「明るいシーンの黒」より「暗いシーンの黒」の方が 明るい、というこの現象がちょっと気になる。
     解像度は、邦画としては優秀なほうだと思う。
     ミニチュア撮影、高速度撮影、ナイトシーンで、そもそもフィルムの粒子が粗く オリジナルの解像度が低いシーンが多いのだが、それと明るいシーンや静止したもの を撮影したものの解像度の高さの違いがはっきり分かるのが、ハイビジョンの 凄さだ。
     『ガメラ』は状況説明のために「新聞記事」のアップが何度も出てくるが、 テンポが速くて見出ししか読み取れないが、一時停止すると 映画館では誰も読む事の出来ない本文まできちんと作りこまれているのが くっきり読めて感心する。解像度は最高だし、内容もちゃんとしている。 一緒に書いてある怪獣とは関係ない記事まで、公開当時国会の争点になって いた話題(夫婦別姓問題とか)が配置されていたりして、ほんと、小道具(美術?) さんのこだわりに関心。
2005.12.20
  • VW100・12日目
  •  RD-X3→(S)→TA-DA7000ES→(色差)→VPL-VW100  という接続で、ハイライトが飛び気味になる現象の対策(対症療法?)として、 S端子接続を試みる。
     事前の予想通り、アンプでの色差変換を通さないと、ハイライトの色飛びは起きず、 綺麗な色で表示する事ができた。
     とすると、やはり問題はアンプの入り口でRD-X3の出力が飽和しているということ になるのだろう。
     S端子なら普通に綺麗な映像ではあるが、できれば繋ぐケーブルは減らして色差に 統一したい。次の一手は…根本原因(RD-X3)の買い替え?
  • 間接照明の実験
     最終的には天井付近に取り付けるのだが、とりあえず手近な板切れと組み合わせて 直接光が見えないようにして、ピアノの上に置いて壁面を間接照明してみた。悪くない。
     妻の第一声は「ずいぶん明るいのね〜」
     比較対照はクリスマス電飾か?
    (ラックの上の壁面をクリスマス電球で照明している。これは、つけたまま映画が見られる ほど暗い)
  • I/OデータのHDDからD-VHSへのムーブ実験
     D-VHSデッキはビクターMH-DH35000
     チューナーのプルダウンメニューから「ダビング」を選ぶと、 80GBのディスクはそもそも対応していないようで、数分後に停止する。
     160GBのディスクは一見成功したように見えるが5分ほど後に突然「i-Linkが切断された」という理由で 録画が停止した後、D-VHSデッキを認識しなくなった。
     録画できないだけならともかく、認識しなくなるというのは非常事態だ。
     結局電源を切って数時間放置したら復帰していたのだが、どうにも、 このままではラチがあかない。
     誰かi-Linkの動作を検証する懇談会を作って欲しいものだ。SHARPが一番 i-Linkに熱心なようだけれど。
2005.12.19
  • VW100・11日目
  • HV版『バグズライフ』鑑賞
     なんと、WOWOWの放送はアプコン画質なのが判明。
     ハイライトは僅かだが飛んでしまっているし。
  • HV版『シュレック1&2』鑑賞
     『シュレック』は、1も2もちゃんとフルHD画質だった。
     1からそうとうな高画質のCGIだったけれど、2になるとさらに質感が向上しているのが 分かる。いまだに「人間の顔」というのはCGでは難しいものの一つだが、シュレックでは 脇役の表情に至るまで上手く出来ている。
  • HV版『ロード・オブ・ザ・リング・二つの塔SEE』鑑賞
     フルHD再鑑賞。
     冒頭部分のみ。『二つの塔』は最初から暗いシーンが多いので、コントラスト比の高さは 如実に利いてくる。派手な部分がほとんど無いこの作品では、インパクトは感じない。ただ、 VW10HTの時に感じていた「新しいプロジェクターにしたら、ここは○○だろうなぁ…」 という理想の画質とのギャップが存在しないというだけだ。
  • HV版『メディア』録画の確認のみ
     蜷川芝居。これは後で妻と一緒に見るため、冒頭だけ見て録画の確認。
     「ハスの花の咲く池」のセットの、葉っぱのグリーンが凄く実体的だ。 厚紙にポスターカラーで彩色したマット感が良く分かる。
     アップになると衣装の縫い目まで見える。…というのは、WOWOWの舞台撮影 クルーの技術と、ディレクターのセンスのよさが如実に分かる。
2005.12.18
  • VW100・10日目
     RD-X3→(S)→TA-DA7000ES→(色差)→VPL-VW100
     という接続で、ハイライトが飛び気味になる現象を確認。
     (従来は全部S端子で接続していた)
     もともとRDシリーズのハイライトは「規格外に明るすぎる」と世間の評判なので 大本の原因はRDにありそうなのだが、アンプでS/色差変換をやらせている為に、 そこで飽和してしまっているのではないだろうか…というのが、私の推測。
     しかし、RD側の画質調整で明るさを最低に絞っても、ハイライトの飛びを 完全に抑える事ができない。
     アンプ側の調整機能には、色に関する項目は有るが、輝度に関する項目は無い (普通、100%白の輝度信号の電圧の最大値は規格で決まっているから、調整する 必要が無いはずだが…)。
     さて、どうしたものか…
  • THXの黒レベルのテストパターンで、RD-X3で入力した時には、 一番黒いパターンと二番目のパターンが識別できるが、DVDプレイヤー (DVP-NS999ES)から入力した時には、どんなにゲインを上げても判別できない。
     調整は1〜3番目が全黒になることが正解なので、1,2番の区別がつかないことは 問題ではないし、見たとしてもDVDの圧縮ノイズがざわざわしているだけの領域 ではあるのだが、調整している過程では、これが見えて安心したいとも思う。
     ファクトリーモードの「映像A/DC」の設定で変化すると思うが、無駄に暗い 領域からA/D変換がスタートすると、ダイナミックレンジの無駄と言うこと なのだろうか?
  • ヤマギワから間接照明用蛍光灯RT-LINEが届く
     本体は僅か3cmx4cm程度の細い断面なのだが、山のように緩衝材を詰めた巨大な箱で 届いて驚いた(^^;
     今日の日曜大工は、これを組み立てるだけで終り。
     寒いとやる気が出ないものだな…(苦笑)
     材料は揃っているのだから、作業は、20箇所程度の穴あけ+ボルト止め、板の接着と ネジ止め、木目調シートの貼り付けで、半日で終わるような気もする。
     でも、昨日はピクチャーレールの取り付けだけで半日かったので、これも予定の 数倍の工数がかかるのだろうな…(^^;
  • HV版『アラビアのロレンス』鑑賞
     フルHDでどのような絵を見せるか気になっていたソフトのひとつ。
     若干ではあるが、輪郭補正が見えるのが惜しい。
     どれほど高解像度でも、輪郭補正が目立つと映画ではなくビデオに見えてしまう。
     
  • HV版「白くまピース」鑑賞
     白熊の人工保育のドキュメンタリーで、これはフルHD目的で見たわけではなくて ひたすら可愛いから(笑)
     ヨチヨチ歩きの白熊は、「100%ぬいぐるみ」である。
     
  • HV版「フィギュアスケート・グランプリファイナル」鑑賞
     グランプリシリーズの上位六人による最終決戦だが、今年はシングルに 日本人の男子二人、女子三人が登場、メダルが合計三個。つまり、世界のメダルの 半分が日本人という凄い状況だ。見ないと一生後悔するという(笑)
     民放のハイビジョン(BS-A)は、リンクの背景の広告文字のエッジで、 振るハイビジョンの解像度が無いことが良く分かる。足りない解像度を 作っていることが見える。
     とはいえ、ロング主体で構成された画面は臨場感たっぷり。 アップになれば衣装のスパンコールの形まで分かる。
     画面はほとんど白だが、字幕の水色から濃紺(ちょい紫)に至る グラデーションがVW100の発色の素晴らしさを見せた。
     VW10HT(超高圧水銀ランプ)の青は、波長の関係から明らかに紫がかって いて華やかなのだけれど濃密な感じの青系のグラデーションは苦手だった ので、比較してみると、VW100の青は、ずっとブラウン管の青に近く、 さらにコクがある。
     キセノンは「赤」のイメージが強いだけに、青の美しさは意外な収穫で 興奮する。青が美しいから、色温度「中」のニュートラルな白も美しい。
     もちろん、赤系もこの試合では、濃いワインカラーや、蛍光ピンクや、 様々に鮮やかな衣装が入り乱れ、どれもこれも美しく素材感が明瞭なのが 素晴らしい。
     撮影技術はやはりNHKが最高で、民放はフィギュアの経験、HDの経験が 浅いことが分かる。
     フルHDでは、カメラのピントが外れているのが良く分かるし、選手が 演技を終えて静止してからあわててピントを合わせなおす瞬間がばっちり 見える。
     たま〜に、ペア選手の背後の看板(画面中央)にピントがあっていたりして、 妻が「あ〜、下手な記念写真みたいだ…」とか笑っている(^^;
     さらに時々、字幕がスダレ状になる。
     これは、カメラ画像と字幕ジェネレータの偶数/奇数フィールドが 逆転しているのだろう。もしも局が気づいていないとすると、局の モニターの解像度が低いということか?
     いずれにしても、民放のハイビジョン力の向上には期待したい。
  • 民放のセンスのこと
     今回のスケートは「テレ朝」系の放送なのだが、出場する選手に勝手に キャッチフレーズが付いていた。
    • “17代目の天下統一”…織田信長の子孫だそうである。スケート関係ないし
    • “イケメン魔術師”…確かに歴代の日本人選手の中では顔は良いけど、軽薄だ
    • “シンデレラ”…まったく意味不明
    • “4回転ドリーマー”…彼女の今年の売りは「表現力を身に付け、ジャンプだけではない」ということで、全く本人の努力と矛盾したコピーである
    • “ミラクルマオ”…ミラクルって、他に思いつかなかったんだな
     というわけで、「戦隊物」じゃ無いんだから恥ずかしいコピーは引っ込めた方が 品性を辱めないと思うのである。
     まあ、その昔ジャネット・リン「氷上の妖精」とか呼ばれていた時代は よかったな〜と思わないではないが、ようするにセンスだ。
2005.12.17
  • VW100・9日目
  • さよならVPL-VW10HT
     VW100購入時に、VW10HTのAVACの下取り価格を聞いたら、バカらしいほど安かった。 「どれくらい安いか」というと、中級の10mの色差接続ケーブルを買う くらいの値段。激安にも程がある。
     どうせ安いなら…と、職場の映画好きに同じくらいの価格で譲ることにした。
     「スマイル・ゼロ円」だけれど、身近な人が喜ぶ方が価値がある。
     前世紀のプロジェクターとはいえ、コントラスト比以外は最新の液晶プロジェクターに 劣るわけではなく、十分に楽しめるはずである。
  • アンカーの修正
     プロジェクターの天吊り工事のとき、一緒に打ち込んでもらった 配線ダクト用のアンカーがすこぶる斜めっているのを修正。
     「スコヤ」で垂直を見ながら慎重にハンマーで叩いていくのだが、 力加減が難しい。
     結局5本のアンカーのうち5本を修正したが、最終の微調整は、ダクトを 取り付けてみてからということになりそう。
     若干壁紙に傷が付いたのは、業者の仕事ならクレームするところだが…
  • プロジェクターの背後の壁にピクチャーレールを取り付け
     綿密に採寸しいざ穴あけ…たら、壁の裏に鉄板があるらしく下穴が通らない。
     仕方ないので「壁厚センサー」を使って背後が空洞の部分を探る。強度は 出ないが仕方ない。
     とかなんとかやっているうちに日が暮れてしまったため、本日の作業は終了だ。
     スパイダーマンのポスターを飾る。
  • プロジェクターの排気口の前に温度計を置いてみた
     室温19℃で、排気温は約52℃(噴出し口から10cm)
     室温+33℃ということ。
     約600Wも使っている割には、予想しなかった「低温」では無いだろうか。
     壁面は暖まっているけれど、熱いというほどの温度ではないし、この程度の 温度なら、壁紙へのダメージもほとんど無さそうだ。良かった良かった。
     
2005.12.16
  • VW100・8日目
  • 配線ダクトを流用した間接照明のための蛍光灯を購入。
     合計長、約2200mmで3万円。けっこう高いね。
     あとは、ナショナルのショップライン(黒)を2.5m買えば、買い物終了。
2005.12.15
  • VW100・7日目
     ついに一週間経過した。
     ハリポタつながりでHV版の『賢者の石』を見る。
     いやはや、主役三人組は本当に可愛い。そして最新作の大人っぷりは驚いてしまう。
     「賢者の石」は3,4作と比較して明らかに明るい絵が多いのだが、中でもほうきの 練習をする芝生の緑の美しさが印象的だった。これはちょっと「ベルビア」っぽい 色合いだな。
     フィルムカメラで写真を撮っていた時代は、このポジフィルムの色合いをルーペで 覗いて惚れ惚れしていたものだが、その色がプロジェクターで再現できるなんて、 つまり「映画館の色」が見られるということ。良い時代だなぁ。
  • 舞台系の映像が見たくて『オケピ!』を見る。
     wowow生中継を録画したこのテープは、少し黒が浮いているので、微妙に明るさの調整。
     『オケピ!』は、黒バックに黒い服の演奏者が並んでいる舞台なので、黒が黒らしく映り、 しかも潰れてはいけないという、なかなか難しいソースには違いない。
     こういう作品は、普通の「映画」より広いコントラスト比を要求している。
     しかも、多くの舞台と違ってこの作品はスモークを焚いていないので、クリアだ。
     今我が家に存在する、もっともVW100の威力を発揮できるソースの一つかもしれないな。
2005.12.14
  • VW100・6日目
  • 信号設定メニューとメモリー
     VW100の「信号設定メニュー」には、以下の項目が有る。
    • 入力信号調整(シフト/水平サイズ)
    • ワイド切り替え(垂直位置/字幕サイズ)
    • DRCモード
    • フィルムモード
    • オーバースキャン
     取り説を読んでもはっきり書いては無いのだが、このメニューの内容は 入力信号ごとに記憶されるらしい。
     さらに、入力信号ごとに「画質メモリー」の番号も記憶しており、例えば、 ハイビジョンからDVDに切り替えるとDVDで使用していたメモリーが再現される。
     つまり、
    • ハイビジョン「1125i固定」→画質メモリーUSER1
    • DVD「525Pモード」    →画質メモリーUSER2
    • ビデオ「525iモード」   →画質メモリーUSER3
     というふうに設定しておくと、入力信号が切り替ると、自動的に画質メモリーが 連動して変化する。そこで、ビデオだけDRC「入」にするとか、使い分けられる。
     とりあえず、
    • ダイナミック→*****/不使用(予備)
    • スタンダード→1080i/ハイビジョンビデオ作品
    • シネマ   →1080i/ハイビジョン映画
    • ユーザー1 →480i/DVDレコーダ
    • ユーザー2 →480P/DVD映画(LB作品)
    • ユーザー3 →480P/DVD映画(フル)
     このようにメモリーを使いをわけてみる。

  • HV版『ハリー・ポッター/アズカバンの囚人』鑑賞(wowow) ★★
     最新作を映画館で見るのを機会に、前作『アズカバンの囚人』のハイビジョン版 を鑑賞する。
     しばらく前にwowowで放送されて録画したものだが、とにかく暗いシーンが多いので 「これはVW100が入ってから見よう」と寝かしていた一本(^^)
     画質的には一番くらいシーンで思い切り「明るさ」を上げて、一度黒潰れしない ギリギリの「明るさ」数値を確認し、明るいシーンで眩しくない「コントラスト」数値を 確認してから見る。
     とにかく『アズカバンの囚人』は、ハリーが家出のように出発するのが夜だし、 ディメンターが現れるのが夜だし、狼男たちが登場するのも夜。ナイトシーンの 連続で、本当に平均輝度が低い。
     先日のAVACの商談会では、YAMAHAのブースでこの作品のラスト付近を映していて、 黒が引き締まっているのはわかるが、あまりにも輝度が低くて何も映っていない みたいだった(ちょっとオーバーに言ってます(^^;))
     VW100では、「全黒」と思われる「暴れ柳の根元の通路」に飛び込んだシーンの黒が VW100で表現可能な100%の黒より、1〜2目盛りプラスになる数値に設定し、最も暗いシーン でも階調が潰れないようにした。
     これで明るいシーンが眩しすぎない程度にコントラストを設定すると、想像以上に 暗いシーンの見通しが良い。
     世間の噂では「ダイナミックアイリス/オート」だと、黒が黒すぎて潰れてしまう というのだが、我が家の環境では「真っ暗闇でも見えすぎるほど見える。」
     恐らく、スクリーンゲインが1.9と高い事が見えすぎるほど良く見える原因だろう。
     最暗部でも、ゲインが1を切るようなホワイトマットと比較すれば倍も明るい ので、全黒で黒浮きが100%無いとは言えないけれど、そのかわり見えるべきものは 漏らさず見える。
  • 『ハリー・ポッター/炎のゴブレット』鑑賞(TC市川#8) ★★
     ハリポタは、毎回映画館で見ている数少ないシリーズものの一つだ。
     1,2あたりは「子供向け」と思いつつも話題先行で見に来た感じであったが、 前作からは「いかにも子供が喜びそうなエピソードの寄せ集め」という 雰囲気を脱却して、ミステリー色が濃く、大人が見ても楽しめる映画にシフト してきたような気がする。
     で、『炎のゴブレット』だが、まるで『ハリーポッター』では無いような オープニングだった。監督が変わるとここまでテイストが変わるのだろうか とびっくりするくらいの変わりようだ。いきなり「何か大変な事が起きる」 という緊張感をぶつけてきた。
     2,3作では、毎回繰り返される「叔父さんの家での虐待」シーンが もうウザくて仕方なかったのだが、こんどはずばり本題に入る為、虐めが無い。 これは素晴らしい!(笑)
     オープニングに違和感を持ったのは、いつもの可愛いテーマ曲がまったく 別物のアレンジで「言われてみればあの曲か?」というほど違っていたのも 大きそう。音楽の効果はバカにならないものだ。
    以下ネタバレ
     ストーリーは原作を読んでいない私にとっては、唐突な感じのする展開が多かった。
     長い原作を150分に圧縮するのは難しいと思うが、たとえば『ロード・オブ・ザ・リング』 があの長大な原作をほとんどの原作マニアが納得するほど違和感無くまとめ 上げたことと比較すると、まったく脚本能力が低いと思う。
     映画はやっぱり「脚本」が命だ。
     パンフレットを読んで、
     「ハリーが見た悪夢から、ダンブルドア校長は魔法界の力を結束させる必要を感じて 三大魔法学校の交流試合を復活させる。」 とか、「かつて偉大な魔法使いであったダンブルドアも老年に差し掛かり、その力には かげりが見える」とか、そういう重要な情報が脚本からは全然分からない。
     原作を読んでいない人にそれを分かられる為の説明を入れるのは、それほど 難しくないはずだから、脚本家がうっかりしていたとしか思えない。
     その上、たぶん原作者もあまり几帳面な人じゃ無さそうだ。
     主人公の行動にしか注意が行き届いておらず、サブキャラの性格や言動に 一貫性が足りないと思う。
     それにしても、『炎のゴブレット』というタイトルはおかしい。
     タイトルになるくらいだから、どんな魔力を秘めたアイテムかと思えば、 名前を書いた紙を吐き出すだけ。
     あれではただのビンゴ抽選機と変わらないではないか。
     ダンブルドアが17歳以下の生徒が立候補できないように魔法のシールドを 張っていたのに、14歳のハリーの名前を書いた紙が出てくる。
     そこで「ハリーがズルした」という結論をだす大人や友達の「思考回路」 が壊れていて、リアリティーが無い。
     魔法のバリヤがあるのだから、普通に「17歳以上の誰か他人が投票した」 と思わないのは何故か、だれか説明して欲しい。
     そもそも、「炎のゴブレット」にただの抽選機以上の魔力が有るのなら、 ルール違反の間違った人選をするのがおかしいし、「代表は三人」と言って いるのに、四枚目の紙として出てきたハリーを代表にするのもおかしいし、 四枚目を出力した「炎のゴブレット」は故障しているよね。
     「ゴブレットの決定は神聖にして絶対じゃ」というならば、 それは何故かの説明が必要なはずだ。
     「詳しい説明は原作を読め」というのでは、映画としてどうかと思う。
     映画として純粋に面白いのはやはり、ハリーが存分に活躍しているシーンだ。
     今回の目玉はまず「三大魔法学校対校試合」だから、そこでハリーがどう戦うか は盛り上げどころ。
     なのだが、実は一年間じっくりかけて三種目の競技を開催するという 設定の為、映画としては競技の合間の話の方が多い。そうとは知らなかったので 肩透かしだ。
     たとえば、ドラゴンから黄金の卵を奪う第一試合。
     「四人の挑戦者が四種類の異なる種類のドラゴンと対決する」 という流れで、くじ引をした結果、ハリーに一番手ごわそうなドラゴンが当った… と盛り上げた次のカットで、「他の三人の挑戦者は成功した、いよいよハリーの番だ」 …ということで、ドラゴンは一匹しか見られない。
     「おいおい、スルーかよ」と思わず呟いてしまった。
     普通の映画なら、それぞれの挑戦者が、あの手この手で戦い、てこずる ところをたっぷり見せた後に、最強のドラゴンとハリーの対決で盛り上げるところ じゃないのか?原作でも他の挑戦者の戦いは書かれていないらしいが、映画だからこそ 見せたい山場の一つだと思う。
     この試合では、「ほうきを呼び寄せる魔法」で空中戦に持ち込むのだが、 屋根に激突してほうきを落とした時には、最初の魔法を使わずに必死で 手を伸ばしたりしているところがまた、一貫性が欠如していて呆れるのだ。
     そもそも、新入生の頃から「アップ」とひとこと言っただけで、地面に置いた ほうきがハリーの手元に飛び込んできたのに、あんな必死にてを伸ばして、 「魔法使いなら魔法を使え」っていうのだ。
     観客満員の闘技場(?)から、いきなり場外乱闘なのはルール無用って感じ?
     もしも竜がハリーを追うことより黄金を守ることを優先させていたら、ハリー の作戦は成り立たなかったな。運が良かった。
     第二試合「水の底から人質を救出する課題」は、まあまあ、スジは通っていた。
     第三試合「巨大迷路で優勝カップを探す課題」は、壁が迫ってきたりして危ないのだが、 ただそれだけで、肩透かし。走って逃げるだけでは「魔法関係ない」って感じ? 「巨大迷路の中心のお宝をゲットするための魔法」というものが見られないならば、 魔法試合の意味が無い。
     個人的には、ほうきに乗って上空から捜索することをお薦めする。
     そもそも魔法なんて、通常のルールを無効化するために有るものじゃないのかね?
     「壁が迫ってくる」なんて迷路の方が迷路として反則なのだから、魔法で壁をぶち破って 直進しても良いと思うし、焼き払っちゃってもOKだな。
     そして、「優勝カップにハリーを陥れるワナが仕込まれている」というのも 理不尽だ。
     他の挑戦者がハリーより先にカップに到達する可能性は有るし、「触ったらワープする」 という仕掛けの為だけなら、魔法試合の優勝カップに細工するより、ハリーの歯ブラシ にでも細工しておけば、その日の内に確実に本人が引っかかるはず(笑)
     これはもう『トリック』の世界で「どこまでも手の込んだことを!」 と奈緒子も言っている(^^;
     ワナにかかったハリーが飛ばされた先は、例の「あのひと」の所。
     復活した「あのひと」は、ハリーを殺す気満々なのに、身動きが取れず絶体絶命の ハリーに止めを刺す前に、延々と演説タイム。
     あぁ、どうして映画の悪役はいつもいつもこうしてミスミス勝ちのチャンスを フイにするのであろうか(^^;
     予告編で「ハリーの恋人登場」みたいに扱われていた中国人娘とのエピソードが、 「ダンスに誘ったら先約がいた」というだけの、小さな扱いだったのは、これは 予告編にやられたというべき。
     てわけで、満遍なく突っ込みどころだらけのこの作品がそれでも面白いのは、 主役三人組が可愛く頑張っているところ。それがあるから。
     前作くらいから暗い話も多いけれど、それとは別に「爆笑」もののコネタも 沢山ちりばめられている。

     大人は全員首尾一貫しない論理で行動しており、腹が立つことばかり。
     「子供の手本になる行動」とか「いつでも信頼できる」とか「頼る事ができる」 とか、そういう大人が一人もいない。
     この物語の大人たちは、ハリーを重要人物として扱ってはいるが、大人と子供の 間に本当の信頼関係が無い。見ていてイラ付くのは実はそこが最大の理由なのだ。
     前作で登場した「シリウス」をもっと大きく扱えば、ハリーが見習うべき大人 として芯が通った、腰の据わったストーリーが作れたのではないかなぁ。

     ところで、「ハリーとハーマイオニー、ロン」の関係について妻が、 「アムロ、フラウ、ハヤト」の関係だといっていた。つまり、 「あの人は私たちとは違うのよ…」って。
     でも実際はハリーが得意なのは「ほうきで飛ぶこと」だけ。という感じ。
     「あのひと」も復活したことだし、そろそろ「偉大な魔法使い」らしいところを 見せないと、このままでは大人になっても「宅急便屋さん」くらいしか 出来る仕事も無いぞ。

     毎回ゲストキャラの「闇の魔法の防衛術」の先生。
     『賢者の石』→実はヴォルデモート憑き
     『トイレの花子さん』→役立たずの売名屋さん
     『アズカバンの囚人』→人狼
     『炎のゴブレット』→中身別人(本人は監禁され)
     …てなわけで、ホグワーツの人事はアバウトだ。
     考えてみれば「ヴォルデモートとの対決」に直面しているハリーにとって、 一番必要な教科のはずなんだが、こんなことでは何時まで経っても まともに授業になら無いような。
     今回の先生は、ホグワーツに着任した初日から秘密の宝箱に監禁されている ように見えた。救出されたのは一年の授業が全て終わってから。
     …ということは、一年間ず〜っと窮屈な箱の中で縛られたままほげほげ 言ってたのか?死にそう(^^;

  • 予告編
     『ナルニア国物語』の長い予告編があった。
     「動物が喋る」てのが「児童文学」っぽいけれど、ホビットとかエルフとか、 めっちゃ『指輪物語』と繋がってしまう。エルフの女王様なんてどこから見ても 指輪物語からカットアンドペーストしてきたみたい。
     指輪の魔力は凄い(笑)
     それはともかく、映像は豪華で美しく楽しめそうな予感がする。
  • ミスタードーナッツで、間接照明計画についてプレゼン
     今日は映画の待ち時間にミスドを使った。
     お店の間接照明やダウンライトを例に、プロジェクターの配線ダクトを 使って、間接照明を仕込むんだよ…という説明を試みる。
  • 再び『ハリー・ポッター/アズカバンの囚人』鑑賞
     映画から帰宅後、再度『アズカバンの囚人』のラスト付近だけ見る。
     映画館は、フィルムのコントラスト比は最大で1500:1程度だというので、 そのつもりで見ると確かに黒は完全な黒ではない。
     THX認証映画館と比較して、黒側の絶対値は、明らかにプロジェクターの方が 上回って黒いし、最大輝度もプロジェクターの方が明るい。
     フォーカス感も、実はプロジェクターの方が高くて、フルHDプロジェクターの 画素の小ささは、1H程度まで近づいて初めて画素が感じられるほどのキメ細やかさだ。
     相対的な画面のサイズは、シネスコだと映画館にはかなわないけれど、 ビスタだと良い勝負だ。
     つまり、もはや「質」では映画館に負ける部分は無くなったなぁというのが、 VW100でハリポタを見比べた感想である。
     こうしてみると、「画質マニア」ではない私にとって、プロジェクターの画質 (解像度とコントラスト)は、もはや100%満足すべき領域に到達したと言っても 良さそうである。もちろん、色再現、 ユニフォミティーにはまだ不満もあるのだが。
  • 「ゲド戦記」第一巻を買う
     「ゲド戦記」が気になりだしたのはもう10年も前のことなのだが、 岩波のハードカバーしか出ていないので、高いしかさ張るのでずっと保留していた。
     ところが、「ジブリでアニメになる」というではないか(^^;
     なんか悔しくて、つい購入に踏み切ってしまった。
     ごくごく一部でコアなファンを持っているこの作品だが、昨今のファンタジー ブームの中で頑なにハードカバーでしか売っていないし、滅多な書店では 見かける事も無かった為、岩波のやる気の無さの象徴みたいな気がしていた。
     ところが、映画化。ついでに『ナルニア』の原作も岩波から出ているのだな。
     来年の岩波書店は、原作効果でウハウハだなぁ…
2005.12.13
  • VW100・5日目
     VW100には、画質メモリーが6個あり、VW10HTのメモリーと似たような感じである。
     VW10HTでは「フル/ノーマル/ズーム/字幕入り」の画角切り替えをこれでやっていたが、 VW100はメモリーの 前半に「ダイナミック」「スタンダード」「シネマ」の名前が付いているので、ちょっと 縛られる
     実際には、ボタンに付けられたモード名は、飾りみたいなもののようだが。
     入力信号が切り替ると、最後に使っていたメモリー番号が呼び戻される機能が付いている ようでもあるが、画面に表示が出るわけでもない為、良く分からない。
     もはや「4:3LB収録」のLD/DVDを見る事もほとんど無く、画角でメモリーを 使い分ける必要も薄れたので、新しい使い方を検討したいものだ。
     リモコンには「画角(WIDE MODE)」「ブライト」「コントラスト」のダイレクトキー が有るので、「それ以外の要素をメモリーする」と考えるのが良さそうだ。
     DRCの使いどころについても思うところあるのだが、後日に。

  • 『スターウォーズ』のDVD、エピソード4と3のダース・ベイダー比較
     VW100導入以来、『スターウォーズ』は少しずつあちこちを見ているのだが、 今回はダース・ベイダーの黒比較。
     エピソード3ではラストのほんの少しの時間しか登場しないのが勿体無いのだが、 とても美しい。それと比較するとエピソード4のヘルメットはワックス掛けの 反射のムラなんかが見えて使い込んだ感じか。
     エピソード3,4を続けてみると、3のオープニングの豪華さ(要素の多さと長さ)と、 4のシンプルさの落差がものすごい。
     「帝国」の成立後、共和国が荒れ果てている感じがする。…と感じるのは やはり「新三部作」あればこそだな。
     『シスの復讐』では、背後の宇宙空間に無数のブラスター・ビームが飛び交って いるのだが、VW100の赤のパワーと動画性能によって、一つ一つの輝きが明瞭だ。 つまり戦闘が熱い!
     さらにジェダイがぶんぶん振り回す、赤、青、緑の三原色なライトセイバーの 輝きも鋭い。
     考えてみると、『シスの復讐』には、スターウォーズ史上最高に原色の鮮やかさを 多用した画つくりだ。これと比べると『新たな希望』はほとんど白黒映画に近いと 言って良いくらいで、印象的なのはタトゥーインの夕日の赤くらいだ。
  • HV版『ロード・オブ・ザリング・旅の仲間SEE』鑑賞(BS-hi録画)
     ハイビジョン鑑賞作品として、実写を見たいのでこれを選ぶ。
     画質には言う事が無い(笑)
     冒頭のホビット庄の美しい景色、菜の花畑なんかは、ハイビジョンならではの美しさ。
     花火のクッキリ感は『スターウォーズ』の星が多いのと同じ理屈だな。
     「一つの指輪」の表面に文字が浮かび上がるシーンでは、表面に彫刻した文字の 立体的な陰影が克明に見える。
     今回は1/3までしか見ていないが、この先は「暗い映像」続きでハイコントラスト比 の真価が問われるなぁ。
  • シネスコ対策
     「より映画館らしい空間」のために何が出来るのか考えたら 「部屋を整理する」…ってのは大前提なのだが(^^;、「スクリーンの黒枠を 画面の下に合わせる」という方法があった
     もちろん、これは以前からある方法だが、VW10HTの時には、黒浮きが 画面の外に存在するのが知覚できてしまう為にあんまり良くなかった。
     ところが、VW100ではほとんど画面の外が真っ黒なのでスクリーンをずらしたとき 画面の外に余分な光が漏れている感じが無い。
     おかげで、スクリーンの下端と画面の下端をあわせたときに、非常に引き締まった 感じがする。これは使える。
2005.12.12
  • 今週のハイビジョン
     フィギュアスケート「グランプリファイナル」最優先のため、映画はパス
     帰宅してRD-X3を確認したら、HDDの残りが2時間を切りそうだった。数日ハイビジョンと DVDに熱中していたらあっという間にピンチだ…(^^;
  • VW100・4日目
     配線ダクトの木工部分の設計が終わり、部品を買ってきた。板と金具で 4,000円くらいかな
     あとは電気関係の設計が残っている。
  • AVACから工事の請求書。まずまずの金額か。
     返事のついでに、
    • コンポーネントケーブルの交換でDVDの画質がまともになったこと
    • VW100の床置き用のゴム足がもげている件
    • その他工事の精度の話
     などをする。
  • VW100のフォーカスとレンズの収差
     VW100のフォーカスは合わせ難い。
     導入初日に工事担当氏がリモコン片手に冷や汗モードで、「なんとか実用」 という状態に設定して帰って行ったのだが、とりあえず、映像関係の配線が 本決まりになったので、自分で心行くまでピントを合わせてみることにした。
     結論から言うと、「まずまず納得の行くピント」を得る事ができた
     ピントを合わせ難い原因は、
    • レンズの収差の影響で、僅かにドットがにじんでいる
    • 画素が小さい
    • 電動フォーカスの力加減にコツがいる
    • スクリーンとの相性
     の三点か。
     「レンズの収差の影響で、僅かにドットがにじんでいる」のは、 一眼レフの高級レンズ(一本20万円くらい)でもこのタイプ (35mmカメラで24mm〜50mmの大口径ズーム相当?) だと輝点の周りには紫のニジミが生じるもので、200万画素のデジカメを等倍に拡大して 見ることに比べると、「常識の範疇」かもしれない。
     「オール・レンジ・クリスプ・フォーカス(ARC-F)」などという大層な命名された レンズを積んでいるのでもう少し「クリスプ感」が欲しいところだが、このニジミは 鑑賞距離からは判別不能なので、それで正常なのだろう。
     結局「画素の形がかっちり見える」ことを期待してピントをいじると、 どこがジャストなのか見失うということだ。
     画素が小さい(開口率が高い)ことも、話をややこしくしている。
     つまり、透過型液晶プロジェクタは、「画素の隙間」がはっきり見える状態が ピントが合っているということで、分かりやすかったが、SXRD素子は隙間が見え ない為、輪郭が「まったり」しているように見えてしまう。
     しかし、本当はSXRDでもピントが合っていると画素の隙間が見える ようなのである。
     物理的には100インチスクリーンで0.1mm程度の細い隙間で、しかもレンズ収差の ために薄っすらとしか見えないけれど、ピントを送っていると画素の隙間がはっきり 見えるポイントがある。
     これが、暫定的にはジャストなピントと解釈していいだろう。
     考えてみれば、0.61インチのSXRDパネル約200倍にも拡大して、0.1mmの隙間が 見えるかどうか…という話なので、レンズも頑張っていると言えるのかも知れない。
     スクリーンとの相性は、我が家ではウルトラビーズスクリーン (キクチの190PRO-G)を使用しているが、これは幕面で微妙に光が散乱して 画素の形が膨らむ傾向があるようだ。
     もちろん、非常に微妙なレベルの話で、1画素の描写に影響するというより、 画素の隙間が見やすいかどうか、というレベルの話。(総合的には、明光を減らし コントラストを稼ぐ効果の方が有益さで勝る)
       電動フォーカスの力加減は慣れるしかない。
     ともあれ、設置の精度が良ければ、センター一点が合えばスクリーン全面に ピントが来る理屈だから、幕面にかじりついてじっくりピントを探せば何とか なるという結論である。
  • ピントと収差
     画素の隙間であわせたピントは、恐らく「緑パネル」に来ている。
     RGB三枚のパネルに完全に同時にピントが来るとは限らない。
     つまり、ピントが来ていないパネルは、小なりといえどもボケて輪郭が 膨らんでいる可能性がある。
     また、レンズの性質として、ピントの前と後で、収差の性格が変わることもある。
     つまり、「画素の隙間が見える」という意味のピントとは違う位置に、 「全体のニジミの量が最少」になる位置が有るかもしれない。

  • VW100の黒浮き
     厳しく見ていくと、下記のような黒浮きのムラがある。
    1.画面上、画素のある範囲の外側に、ぐるりとほんのり明るい部分がある。
    2.全黒に極めて近いとき、画面の右下、左上がほんのり明るい
    3.天井に向かって青い光が出ている
     これらの現象は、レンズの数十cmまえに紙を置いて映して見ると、明るく良く見える。 (実用の為にはわざわざそんなことをする必要は無いけれど)
     1.は素子の外側のことで実際にはスクリーンの黒枠の部分に当たる為ほとんど 目には見えないが、2.の画面の角がほんのり明るく見える(これはスクリーン上で 知覚できる)現象に繋がっているように思われる。
     つまり、2は液晶のムラというより画面外の無駄な散乱光が、画面の内側に漏れた結果ではないかと。
     3.は画質にどのくらい影響しているかわからないのだが、天井に光が漏れて いるのでちょっと気になる。映画を見ているときには視野に入らないけれど、どうやら、 光学素子のフチの部分の照り返しのようだ。
     真っ黒なものに光を当てても、「黒いものがある」ということが見える程度に 光は反射しているものなので、上記の現象くらいのレベルの光漏れはあっても 不思議の無いことかもしれない。
     レンズ以外の部分から漏れてくる光というのは、全く無い。
     デモ機では、背後の排気スリットから若干の光が見えた記憶があるが、 我が家の個体では背後の壁に光が映りこむようなことは起きていない。
  • VW100のユニフォミティ
     画面の上1/3が赤味がかっている。
     通常の映画では分かりにくいが、アニメの均一な肌色で気になる。つまり、 画面で顔のアップになったときに、上がピンク系の肌色になり、真ん中が 黄色っぽい肌色になる。
     3Dガンマ(Fモード)の設定画面のグレーでは完全に均一なように見えるのだが、 肌色だとムラが知覚できるというのは、人間の目と言うのは精密なものだ。
     「見えるものは見える」のだが、まあかなり高い次元での話である。

  • 『マッハ』鑑賞(wowow) ★★
     いやはや、振り付けがあるとはいえ、このアクションは凄すぎる。
2005.12.11
  • VW100・3日目
     まだDVD鑑賞。やっぱり基本はDVDって感じなので。
    『タイタニック』
     主にスケーラの性能と、I/P変換の性能を見る。
     『タイタニック』は今では珍しい「レターボックス収録」の作品で、フルHDの固定画素 ディスプレイで見るためには、画素数にして約8倍の水増しが必要だ。
     ところが驚いたことにこれがなかなかの高画質。
     ということは、LDも高画質なのか?
    『ザ・ロード・オブ・ザ・リング・王の帰還 SEE』
     こっちは「現代的高画質」の代表作。
     シーンによってはハイビジョン版と見間違うくらいの絵が出ているぞ! 
  • 妻の合唱団の演奏会を聴く
    「GPC第26回定期演奏会」
    • モーツァルト/戴冠ミサ
    • クリスマスキャロル集(J.Rutter/E.Rubbra/W.Walton/他)
    • J.ラター/マニフィカト
     後半のステージは盛り上がった。曲も面白い
2005.12.10
  • VW100・二日目
     朝から晩まで映画を見ていたい気分なのだが、早急に残りの作業…スピーカーの 吊り込みをしなければならない。
     そのためには、ベースとなる配線ダクトの設計をしなければならない。
     まずは、AVACが取り付けてくれたアンカー位置の再確認(信用してない(苦笑))
     天井が異常に固いというので、アンカー下穴あけは「職人おじさん」と「若手」が 途中交替して作業していたが、「1mmもずれるわけないだろ〜」と呟いていた 職人氏の開けた穴は、確かに最大誤差1mm程度に収まっていたが、若手の開けた穴は 2mmとか3mmとかばらついており、しかも垂直じゃない。
     この、2mm、3mmが+2+3なら=1mmだが、+2-3=5mmもずれているから頭痛い。
     プロジェクターとスクリーンの距離が5mmの誤差なら「正確」というべきだが、 80mm間隔でペアになる穴が5mm狭い(75mm)となると、誤差は一割だよ。 そのうえ垂直じゃないんだぜ。これに長ネジをつけたらその先端の誤差は何センチ になるやら…
     曲がって植えたアンカーは「叩いてまっすぐにして使って下さいね」と 若手氏がひとこと言って撤収していったが、考えてみれば、あなたがまっすぐに 修正したうえで引渡してくれたら良かったのでは…
     まったく、測りなおして良かった。とりあえず、誤差はこれから自作するダクトの 穴の位置を合わせれば何とかなるから。(それが自作の良い所だ)
  • てなわけで、配線ダクトの設計。
     プロジェクターの背後に、120mm四角、長さ2500mmの木製のダクトを設置し、 そこに配線と、スピーカーと、照明器具(スポット&間接照明)をつける予定。
     昨日「プロジェクターの取り付けは大変だ」というのを思い知ったので、当初 ダクト取り付け時は一旦プロジェクターを下ろそうと考えていたのだが、 二分割して一人でも簡単に付けはずし出来る構造に設計変更だ。
     (妻が手伝ってくれるとも思えないし、一人で作業できないとね)
     取り付ける要素が多いため、設計は難航。
     気が付いたら暗くなってきたので、とりあえず配線関係の買い物に出る。
  • 昼間AVACからの電話もあった
     VW100のフォーカスが甘い件で。まだDVDも見ていないので、一通り落ち 着いてから先に進むということに。
     それはそれとして、配線ダクト設計のついでで「VW100のマニュアル」を見ていたら、 うちのVW100にはリアフットが無い(脱落している?)ことに気が付いた。
     マニュアルの絵を見ると、床置設置の時には、リア1フロント2の三つの足で 三点支持する構造になっているようなのだが、うちのVW100は、そこにはなんだか 窪みがあるだけなのだ。
     箱から取り出したときにもげたのかと思いあちこち探すが、床にも箱の中にも それらしき部品は落ちていない。
     だとすると、工場にある内に、足がもげるほどひどい仕打ちを受けたとか?
     それでフォーカスも合わないとか??
     なんだか、疑惑は深まるばかりである。
  • VW100でDVDを見る
     DVD接続用のD端子ケーブル(1.5m)と、コンポーネント(10m)を買った。
     AVアンプTA-DA7000ESには、S端子入力をコンポーネント信号に 変換する機能があるので、VHSとDVDレコーダもまとめて、コンポーネント 一本で接続だ。
     VW10HTでは、見る機器にあわせて、プログラムリモコンでアンプの入力と プロジェクターの入力を同期して変更していたが、VW100では入力の切り 替えは使わない。(っていうか、リモコンに入力のダイレクト変更ボタンが 無いから同じ使い方が出来なかったのだが。)
     HDMI接続の機器が増えるまでは、これで凌げるだろう。
     ちなみに、VW100の入力を「オート入力サーチ」にしておくと、[INPUT]ボタンを 押した時に、入力のある端子に自動的に切り替る。
     優先順位は「コンポーネント→HDMI→DVI→ビデオ→S→入力A」の順
     コンポーネントが一番偉いのだな。

     さて、新品のコンポーネント・ケーブルで接続すると DVDもまともな絵が出た。良かった〜。
     なんだかんだ言っても、VW10HTの時代、画質調整のために擦り切れるほど見た DVDを見るのがVW100の確認の為にも安心感がある。
     さっそく『スターウォーズ・エピソード3・シスの復讐』を見る。
     冒頭の宇宙空間の戦いを見ると、暗い部分が染みのように黒い。やはりデフォルト は使えないのでTHXオプチマイザー画面を使って、きっちりと画面を調整する。
     VW10HTでは、あまりコントラストを絞り込むと、ぼわっと薄い画になってしまったが、 VW100はもともとのコントラストが高い為か、コントラストを絞っても画が薄くならない。
     スターウォーズといえば、「ライトセイバー」だが、この赤・緑・青の原色の乱舞が 実に鮮やか。やっぱり、動画表示が高速なのと、原色の彩度が高いせいなのか。
     宇宙空間を飛び交うブラスターの明滅も目にしみる。
     注目の「火山の惑星の決闘シーン」は、ある意味繊細といって良いほど、 克明に見える。
     劇場版『機動戦士Zガンダム』
     冒頭の宇宙空間の星の十字線に注目。
     VW10HTでは、コマ送りでないと見えず、これはVW100でも厳しかったが、 数箇所は見えたので、やはり動画の反応は高い。ここから先は「動体視力の問題」 か?
     この作品は、TVシリーズと新作パートの質感を合わせるためわざとノイズを 混ぜ込んでいるのだが、VW100で見ると「うっ」と思うほどノイズの粒子の 一つ一つが踊っているのが克明に見える。これはびっくり。
     MPEG2圧縮で、こんな粒の一つ一つが記録できているのか…
     RD-X3の録画
     これは汚い(^^;
     VW100は、美しい映像は美しく、汚い映像は汚いままに、克明に表示して くれるようだ。圧縮による画の汚れがありありと見えてしまう。
     まあ、このプロジェクターでバラエティを見るのは、そんなに無いと 思うけれど。

2005.12.9
  • VW100取り付け★当日★
     金曜日だが、一日お休みにして早朝から片付け開始。
     取り付け作業に訪れ他のは、下見に来た若手とベテラン職人風の二人。
    • 1.採寸
       「配線ダクト兼サラウンドバックsp取り付けレール兼照明器具取り付けベース」の 取り付け穴は、前日に図面を引いたもので説明。「長ボルト」を5本取り付けるための アンカー打ち。
       VW100本体の取り付け位置は、工事担当氏が
       「むむ、米国版PSS-610の図面と、VW100に添付の取り説の数値が違う」
       というので、とりあえず、VW100を箱から出し絵を出して、現物あわせで距離を測る。
       我が家の寸法は110インチ設置の為にはかなりギリギリで、排気スペースが取り説推奨の 20cmは取れない。そのため、可能な範囲で壁から離すということで、排気スペースは 9.5cmになった。
       これで、スクリーン面では、ズーム最大で111〜2インチくらいの余裕か?
    • 2.穴あけ
       天井にM6のボルトが入る穴を開ける。プロジェクター3、配線ダクト5の合計8箇所。
       スクリーンを取り付けるときに、最初の一本だけ自分で穴をあけ、猛烈に硬いので 後悔した事があるのだが、今度の工事に来た担当氏も「めちゃめちゃ硬い」との感想。
       通常のコンクリートだと「さくっ」と穴が開くらしいのだが…。
    • 3.プロジェクター取り付け1(ベース金具)
       PSS-610という金具は、天井側に取り付けたパイプと、プロジェクターに取り付けた パイプをあわせ、ピンを差し込んで止めるだけ、という非常に簡単な構造をしている。
       水平方向の角度は、天井のベースの振りで、垂直方向の角度は、 プロジェクター側 の金具のネジで固定するのだが、水平(画面の傾き)を調整する機能が無い (必要な場合は力でねじる)。
       これは、実用的には欠陥商品なのではなかろうか?
       床置なら、足に付いたネジでくるくるっと簡単に傾きが調整できるのに、 天吊金具は実際の 取り付けのことを真剣に考えているとは言いがたい周辺機器である。
       さて、天井側のベースの取り付け。
       担当氏がだいぶてこずっている。ボルトの間隔が狭くて、上手く入らないようで、 ハンマーでガンガン叩いている。
       担当氏が帰った後、私が測りなおしたら、前ボルトと後ボルトの間隔が216.5mm のところを、レンズ先端から前ボルトまでの距離216mmで打ち込んでいるようだ。
       結果的に5mm狭い。
       天井側ベースの金具側の穴はかなり大きいので、5mmの間違いを吸収してくれたようだが、 ハンマーで叩いてねじ込んだような状態なので、本来ベース側にある「左右くびふり機能」 は使えない状態である。
       とりあえず、物理的にスクリーンセンターと直角に金具が収まっているので今は害は 無いけれど、将来微調整が必要になったときとか、金具を取り替える必要が出来た時には、 AVACが始末を付けてくれるのだろうか…?
    • 4.プロジェクター取り付け2(本体をドッキング)
       ベース金具が付いたら、そのパイプにプロジェクター側のパイプを差し込んで、 ピンで固定する。
       金具自体はとても丈夫だが、結合部はピンでぶら下がったところを、小さな ネジで押さえ込んでいるだけなので、地震が来たら一発でずれそうだ。
    • 5.画面の位置合せ
       まず水準器で本体を水平にし、ボルトを固定。微調整は腕力でねじる。
       リモコンの[LENS]ボタンを押すとクロスハッチが表示され、電動で 「フォーカス」「ズーム」「垂直シフト」が操作できる。
       担当氏が「クロスハッチがすぐに消えてしまい調整が出来ない」とぼやいていたが、 あとで調べたところ、「ファクトリー・モード」の入ると、メニューボタンを押すまで クロスハッチが消えないということが分かった。
       これから導入する人は、これを知っていると役に立つかも。
       ちなみに、各モードに入るのは従来機種と同様
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       ただし、ファクトリーモードで表示されるメニューをうっかり変更すると、 RESET機能は無いのでご用心。
       「垂直シフト」は、仕様上は0.65V(110インチで205mm)
       我が家は画面上端が天井から550mm。
       プロジェクターは、天吊金具300mm+レンズセンターまで91mm=391mm
       つまり、垂直シフトの残りは、46mm…けっこう、ギリギリである。
    • 6.フォーカス合わせ
       合わない…
       物理的に水平・垂直はきちんと出ているはずなのに、あちらを立てるとこちらが 立たずという感じで、全面にフォーカス感が得られる範囲が極端に狭い感じ。
       VW10HTと比較すると、そもそもピントの合う「深度」が非常に浅い感じがするし、 一点に限っても100%あった感じがしない。
       (これは後でお店からSONYに問い合せてもらう事項として合意した。)
       「スクリーンの微妙なたわみ」でピントが来ないのか、それとも、AVACに 吊ってもらったスクリーンが「5mm傾いている」せいか?
       ↑左の取り付け穴と比較して、右の取り付け穴が壁に近すぎて、金具が壁面と 干渉しており、ガンガン叩いてやっと収まった。そのため、完全な平行とはいえない。 (こんなんばっかだなぁ…)
       ピントの他、クロスハッチが微妙に色がにじんでいるのも気になる。
       これは、レンズ収差か、画素ズレか良く分からない。
       非常に高画素なのでレンズの限界?(ズーム一杯、シフト一杯だし…)という気もするが、 「オールレンジ・クリスプ・フォーカス・レンズ」という名前をつけてレンズの性能を 誇っている立場からは、もっと良くても良い気がする。微妙な関係である。
    • 7.絵を出してみる
       フォーカスはなんとか、平均的にピントが治まる位置に定め、DVDを映してみる。
       「なんじゃこりゃ〜!」
       恐ろしいほどの、ぼけぼけ、色ぐちゃぐちゃ画像である。
       あんまりおかしいので、ハイビジョンに繋ぎ代えてみると、物凄くまともで綺麗。
       結局DVDがおかしいのはケーブルに問題がある可能性あり、ということで、 様子を見ることにした。
       ケーブルはVW10HTで使用していたそのままであり、今まで問題は無かったので 「なぜVW100だと異常になるのか」が納得行かないが、ケーブルの信頼性に関しては まんざら心当たりが無いわけではないのであった(このへんがまた微妙)
       もしかすると、VW100はケーブルを選ぶのかもしれない。

     …というわけで、結構波乱含みの約三時間半(?)で、作業は終了。

  • ケーブル問題で、今日のところはハイビジョンしか見られないので試写第一号は
    『スターウォーズ・エピソード2』それから
    『2001年宇宙の旅』の二本立てとなった。
    一般放送として「食彩の王国・ブロッコリー」も。

     まず、『スターウォーズ・エピソード2』
     暗部がとても引き込まれている。
     デフォルトは「コントラスト:80」「明るさ:50」だが、カラーバーでチェック してみると、これでは、ぶっ飛び、黒つぶれ設である。
     どうも、SONYのメーカー設定は良く分からない。所詮「店頭モード」と 理解するのが正解か。
     結局暫定で「コントラスト:68」「明るさ:60」くらいにしてみると、 格段にナチュラルな映像になった。
     カラーバー上の正解と、デフォルトがこれほどかけ離れていると、 「VW100は黒を沈めすぎ」という風評が立つのも頷ける。
     実際には「コントラスト」「明るさ」の他、「ガンマ補正(切・1・2・3)」とか、 「黒補正(切・弱・強)」の組合せもあるので、好みも含めて、調整の幅は広い。
     ともあれ、『スターウォーズ』の星は多かった(笑)
     冒頭のテロップが終わった後に、コルサントの上空に移り、今まで全部星だと 思っていた「点」が動き出し、実は無数の宇宙船だったと分かるシーンで、 「星はただの点」に、「宇宙船は立体的な丸」に見えるような気がするのだが、 いくらなんでもこれは気のせいかな…(^^;
     「点」だけでなく、面、テクスチャの表現も豊かだ。
     見れば見るほど自然で普通な画なので、うっかりするとプロジェクターが 変わったことに気が付かない…というと言いすぎだが、言いたいことは、 「VPL-VW10HTで、CRTと見比べて「これが正解」と調整に励んできた理想の色合い が、最初から出ている」のが、やっぱり凄い。
     「色温度:中」、「カラースペース:ノーマル」の画は、まさにモニター調と 呼ぶべき自然な画だ。
     モニター調の画は簡単に得られるので、これからは、「映画館らしい表現」 を目標に調整に励んでみようかと思う。

     『2001年宇宙の旅』は、宇宙船の白さが見所っていうのが、ある意味 スターウォーズと一緒なのだが、古いSFXで「光学合成」多用なので、合成された 部品ごとの「光源色」の違いが凄い。
     そのばらばらな「色々な白」が、VW100だと克明に分かる。
     『2001年』を見ている途中に妻が帰宅したため、「モノリスの黒」 のチェック(笑)は、後日に。

     眠そうな妻に「食彩の王国・ブロッコリー」を無理やり見せる。
     キセノンランプ搭載で「赤」ばかりが話題になるVW100だが、「ブロッコリー」 を見て「緑のリアリティー」にも驚いた。
     画面いっぱいに広がる、ブロッコリーの緑と「つぶつぶ」
     まったくこれは「SD画質」ではお話にならないだろう異次元のリアリティー だ。ブロッコリーを見るならハイビジョンに限る(笑)
     ネットでは「緑が従来と違う」という違和感を書いている人がいたけれど、 見慣れたブロッコリーの色を見ると、キセノンランプだからこその「深緑」 が表現されていると感じた。
     そもそもVW10HTの「超高圧水銀ランプ」の光源では、植物の深い緑が出ず、 ただの「暗い緑」になってしまっていたのが、ずっと気にはなっていたのだが、 あれは、水銀の「黄緑に近い輝線スペクトル」の物理的限界だったのだろう。

     気になる点は幾つか有るが、まずは感動的なスタートを切った。
     プロジェクターの呼び名は「RUBY」(開発コード?)にするか、「ケロロ軍曹」 にするか、悩みどころである(笑)

2005.12.8
  • のだめカンタービレ
     妻が友人から借りてきて読んでいる。#5で千秋が演奏する 「ラフマニノフの2番」のCDの鑑賞会をしたら、「夫はなんの曲でも持ってるな〜」と 妻に好評(^^)まあ、これは超有名曲だからな。今までCDで聞いた回数より生で聴いた 回数の方が多いかもしれないくらいだ。
     このリヒテルの録音は1959年ワルシャワ・フィル。
     もちろんアナログ録音/デジタル・マスタリングという作りなのだが、久しぶりに 聞いてみるとアナログマスターらしい音のつぶれ(ピークの詰まった感じや、ひずみ、 ローレベルのノイズ感)が、今まであまり意識したことが無かったのに、今は良く 聞こえるので驚いた。
     アンプがデジタル(TA-DA7000ES)になって、細部が聞こえるようになったのかな〜?

     あと我が家に有るのは、#8の「ブラームス交響曲第一番」とか。
     実は私の聴く音楽はものすごく偏っているので、いわゆる有名曲はたまたま 「カップリング」で入っていたに過ぎないのだが、ブラ1は好きな曲だなぁ。

  • VW100取り付けまであと1日
     AVACに、昨日のメールの内容の確認電話する。
     上階に騒音が出ることの挨拶。
2005.12.7
  • VW100取り付けまであと2日
     簡単な図面を引いて、昨日考えた方針に沿った施工が可能かどうか、ハンズで 想定する部材の下見。
     行けそうなのでAVACに「工事内容の変更点」についてメールする。
     
2005.12.6
  • 道の向こうから、真っ黒な車体に電飾したデコトラが二台やってきて信号で止まった。
     今時珍しいと思い走り去る姿を見送ると、後ろ扉には「仁義を切る任侠な男」の巨大な イラストが書いてあり、そこに「宇宙人大歓迎」のセリフが…
     嘘のようだが、本当の話なんだ、信じてくれよ〜
  • VW100取り付けまであと3日
     ヤマギワ電気に行き、照明関係の資料収集。時間が無い。
     方針は決まった。
     木製のダクト(自家製)を天井から吊る。外観は民芸調居酒屋の偽物の梁みたいか?
     そこに、スピーカーを吊り、ケーブルを通し、ダウンライトもしくはスポットライト、 背後の壁面を照らす間接照明を仕込む。ダクトで隠れる壁面にピクチャーレールを 設置して、映画のポスターを飾る。
     直接天吊りではなく、木製のベースを介してスピーカーを吊るので、 高さと角度の微調節ができるし、スピーカーのメーカーが代わっても 自分で交換できるのがミソ。
     照明機能は当初(最初にAVACに打診したとき)は含まれていなかったが、 三日間凄く考えたので、構想が膨らんでしまった。
     結果が予測できないので、ここは時間をかけてカットアンドトライ。 冬休みの工作かな。
2005.12.5
  • 今週のHV
    • 5 月 15:50 wow 129 恋愛適齢期
    • 10 土 8:00 wow 花婿来るSD
    • 10 土 13:20 wow 124 ミンボーの女
    • 10 土 15:30 wow 115 タンポポ
    • 11 日 20:00 wow 107★スカイキャプテン
    • 11 日 深2:50 wow 140★KITCHEN
    • 11 日 深5:55 wow2 回転木馬SD
     今週はやや小粒なラインナップ。プロジェクターが入る9日に何も予定がないのは 落ち着く事ができて幸いである。
  • VW100取り付けまであと4日
     全費用の内、ハードのお金を振り込み完了。ひさしぶりに、3ケタ枚 の一万円札を見た。厚い(苦笑)
     スピーカー工事に関しては、やはり単純なダクトによる処理が納得行かないので インテリア的に美しい処理の模索を開始。
2005.12.4
  • アントネッロ&ラ・ヴォーチェ・オルフィカ演奏会「エンサラーダス」鑑賞(石橋メモリアルH. at 上野)
     毎度おなじみ、濱田氏団体の演奏会。
     以前、同様の曲を演奏したものの、編成を変えて再演。
     「エンサラーダ」というのは、いわゆる野菜の「サラダ」の語源と なった言葉と同様で「いろいろ混ぜ合わせて賑やかな音楽」という意味の曲種です。
     今回一番面白いと思ったのは「ナチュラル・トランペット」
     これはトランペットの原型で、ただ長い管が巻いてあるだけで、ピストンも 無い。単純な指穴が三つある状態と、完全に「無穴」と二つの使い方をして いたようだけれど、あの原始的な楽器で、濱田さんのコルネットとのユニゾン があんなに美しく確かなピッチで響くもんなんだな〜、と、いまさらながら関心。
     美しかった。
     ハープの音色も楽しめた。
     二度ほど「東京カテドラル」のものすごい濃い残響の中で聞いて、夢のような 甘い響きを経験したけれど、石橋のような普通のホールで聞けば、タッチの 繊細なところまでくっきり聞こえて、こっちも魅力的だ。
     声に関しては、わりと普通ですか?
     一家言ある妻に譲る(笑)
     曲の合間にパントマイムとバロックダンス、それにダンスの人の語りがあって、 語りは曲の内容を物語風に紹介してくれるのだが、カンペを読みつつも カミカミなのが残念だった。もちろん彼の本業はダンスかもしれないが、 声は深くて魅力的。だから、カミカミは残念ですよ。
  • VW100取り付けまであと5日
     FAXで最終見積書が届く。
     本体+天吊金具(+同時工事するスピーカーの天吊金具)をコミにした価格で、これを 「一括払い」ということでプラスαの値引きしてもらった。ふむふむ。
     しかし、天吊工事費がなかなか高い。値引きがぶっ飛ぶぜ、うひぃ(^^;
     アンカー打ちだけお願いして、自分で出来そうなところは、自分でやる手もあるけれど…。
2005.12.3
  • NHK交響楽団定期公演Cプロ
    マルティヌー/交響曲第6番 ブラームス/ピアノ協奏曲第2番 指揮:イルジー・コウト ピアノ:マルティン・ヘルムヒェン
  • フィギュア・スケートetc.を見る(NHKなど)
     トリノに向けて日本人選手の出場権争いが面白い。
  • VW100取り付けまであと6日
     今週の『ケロロ軍曹』を見ていたら、軍曹の誕生日は12月9日なのだそうだ。
     それは、我が家にVW100がやってくるのと同じ日ではないか?(笑)

     NHKホールに出かけたついでに東急ハンズに行き、「完全暗黒化計画」 のための部材を購入。滑車(シングル*2,二重*2)で、これで、平行に幕を引く事が 出来る仕掛けを試作する予定。

2005.12.2
  • VW100の取り付け(天吊り)の下見が来る
     工事の責任者はSONYの仕事も受けていて、QUALIA004の取り付けを何台も経験している そうだ。経験値は高そうで、まずは安心して任せられそうな感じであった。
     まあ、我が家の工事は特殊なことは何もないのだが、どうやらVW100に関しては 既に買った人は多いが「天吊工事」はほとんどトップバッターということのようである。
     スクリーンサイズに対して設置の奥行きがギリギリなので、ズームに頼らずびしっと 最短距離で投影距離を設定してもらう必要があり、丁寧な仕事に期待したい。
     工事の人は、QUALIA004とVW100の画質についても話をしていた。
     「DVDの画質は、VW100が断然進化している」とか。そういえば、昨日AVACで VW100をデモしてくれた店員も全員DVDの良さを強調していたな。
  • 通線するケーブル
    コンポジット*1, S*1, コンポーネント(3RCA)*1(3本), 10base-T*1, HDMI*1(未使用), 電源*1, スピーカーケーブル*2
     問題は、今はSD系コンポーネントとHD系コンポーネントを別系統で接続している のだが、VPL-VW100ではまとめる必要があること。裏でどういう配線になっているのか 調べないと分からん(^^;
     アンプ(TA-DA7000ES)に、コンポジット/S端子から、D4/コンポーネント信号への アプコン機能が有るので、これを利用して一本化するか?
     少なくとも、一本化しておくことによってアンプの入力切替に連動して、 プロジェクターの入力系統の切り替えが不要になるので使い勝手は良い。
  • オーディオラック内HUB
    VPL-VW100, 地デジチューナー, PS2/PS3, RD-X3,
    うわ〜、VPL-VW100を繋ぐと、5端子HUBが一杯になるな。
  • 完全暗黒化計画
     お店の視聴室は天井も黒かったりする。出来れば我が家も暗黒化したい ところではあるが、リビングシアター故、そんなことは許可されない。
     そこで、スクリーン左右の取り付けネジと、リアスピーカーの取り付けネジ の間にワイヤを張り、そこに黒幕を張る…というのはどうだろう?
     つまり、天井にカーテンを張るようなもの。必要ない時は、スクリーンケースの方に しわしわっとたたんでしまう。
     ダークなエスニック柄なら、インテリア気分。か?
  • VW100取り付けまであと7日
2005.12.1
  • 12月1-4日のハイビジョン予定
    • 1 木 10:15 wow 101 真珠の耳飾の少女
    • 1 木 21:50 wow 蜷川vs1
    • 1 木 深2:00 wow 149 ハロー・ドリー
    • 2 金 21:50 wow 蜷川vs2
    • 2 金 23:30 wow 70 OASISライブ
    • 3 土 11:30 wow 125 お葬式
    • 3 土 13:40 wow 119 あげまん
    • 3 土 15:40 wow 132 マルタイの女
    • 4 日 10:55 wow 128 スパイダーマン2(吹
    • 4 日 20:00 wow 128 スパイダーマン2
    • 4 日 深2:50 wow 155 幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門
     多いな(^^;
     12月は演劇の蜷川作品がたくさん放送されるので、全部押さえるのである。
  • AVAC(HT館)にて打ち合わせ&VW100実機視聴
     本体価格+天吊り工事-不要なコンポの引取り。最終的な金額はまだ確定していない のだが、現金払いだともう一押し勉強してくれるらしい。ガツンと払うので ガツンとまけてほしいな(笑)
     話の中で聴いたところでは、AVACでは100台以上の予約があり、先日の商談会では 10台以上が当日売れたらしい。が、SONYも気合を入れて作っていて、いつになく スムーズに入荷中とか。
     AVACに展示のVW100は、スチュワートの140インチスクリーンに投影。
     「最高の状態で見ていただけるようになっています」と自信の様子だが、120インチ 以上は難しいという風評のわりに、この大画面でまったく問題は無いようだ。 スクリーンしだいということだな。
     考えて見れば、商談会ではSONY,Victor両社とも、結構シワシワの簡易なスクリーン を使っていたな。(SONYは巨大な錘でテンション掛けていたけれど…)
     デモは『スターウォーズEP3』を上映していて、パルパティーンのオフィスの 暗くて重〜い赤がまた良い。エピソード3は「プロップ展」などに出かけて、本物の ミニチュア模型、衣装や小道具の色なども見ているが、それらの記憶が喚起される ような色彩だ。
     プレイヤーからは512Pで入力しているそうで、 「プロジェクターのスケーラがまた良いんですよ」とのこと。
     最近HDMI端子つきで1080iにアップスケールした出力の出来る DVDPが登場してきていて、導入について迷っていたのだが、 「HDMIの出力にはまだまだ相性問題の可能性もあり、画質は必ずしも最高にならない。 VW100なら512Pのコンポーネント接続が一番結果が良い」とのことなので、 無駄に出費をせずに、HDMIはブルーレイまで空けておいても良いようだ。
     ハイビジョンをリクエストするとアニメ『アップルシード』の冒頭を。
     この作品、人物は平面ふうに作られているが、背景はフルCGで物凄い奥行き感だ。 細かい粒子やザラつきが鮮明で、液晶の立ち上がり速度が速いことが感じられる。
     爆発シーンでMPEG2が破綻して一瞬だけブロックノイズが発生するのが、 異常にシャープにエッジくっきりに見えたのは笑った。
     ここまで動画がシャープに見えるなら『機動戦士Zガンダム・星を継ぐもの』 の冒頭の宇宙空間の星の十字の輝き(VW10HTでは、停止しないと見えない)も、 見えそうだなぁ…
  • VW100に太い電源ケーブルが刺さらない件
    は、「インレット周りのプラスチックカバーを分解しても良いか」を AVACがSONYに質問中だとか。
     しかし、そんなにゴツイ電源ケーブルをおごる必要があるかなぁ?

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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!