映画館がやってきた!

構築日記・不定期便
- What's NEWを兼ねた日記のような読み物 -
2003年12月
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2003.12.31
  • 実家で年越し
     父と宴会準備の買物なんかしていると、あっという間に夜。妹夫婦はデパート 務めで、今シーズンは元旦営業だというのはご愁傷様。
     紅白歌合戦は、今年から日本野鳥の会がお役ご免になったというので、 どうするのかと思ったら、会場から投票ボールが流れてくる方式だった。
     これと、審査員のボール、デジタル投票を併せて、曖昧さの無い方法。
     毎年紅と白がほぼ交互に勝つのを「ぜったいイカサマ有りだ」と思っていたので、 今年の結果が楽しみ。なにしろ、デジタル投票でさえ、前半戦で大差がついていたのが 後半戦で僅差になるのが怪しいと思っていたもので。
     さて、蓋を開けてみれば、白組圧勝…というより、会場審査員のボールが、紅ゼロ個 という、パーフェクト試合。
     ある意味紅白の歴史に残ると思うけれど、勝負が決まった瞬間の紅組出演者の マジこわばった表情が忘れられない(^^;;
     トリが天童vsSMAPでは勝負は当然わかっていたが、それにしてもゼロとは…
  • ちらっと「曙vsボブ・サップ」に切り換えたら終わってた。曙は負けるだろうと 思ってはいたが、1R-KOとは弱かったなぁ …それでも、瞬間的に紅白を抜く視聴率に到達したとか…
  • 父が「これは旨いぞ」と言って取り出したのがレトルト・吉野家の牛丼
     世間でそんなものを見たことが無いのだが、どうも生協特別商品として 存在するものらしい。
     感想は「旨い。なんだか店より肉が良い」(^^;;?
     店頭では、あまり味は問題にされていないのか、それとも 普段利用している店(有楽町、錦糸町etc.)の技術が足りないのか?? まあ、秋葉原の 東にひっそりとある店は、玉ねぎが煮詰まっちゃってて凄かったけどなぁ(^^;
  • 年越しの蕎麦までフルコースでこなして就寝。食べ過ぎ(笑)
2003.12.30
  • 下呂温泉〜高山〜伊那(実家)
     やや眠いが朝食に間に合うように起床。旅館の朝食はまあ、どこも同じだな。
     今日も11時集合で観光らしい。
     山を二つ越えた長野の実家から父に迎えに来てもらう予定だが、10時前には 到着していて「折角なので温泉に入っていく」と妹と二人連れであった。 活動的だ。
     …てなわけで、ミステリーツアー二日目は「下呂観光」かと思ったら いきなり高山でラーメンを食べるだと(^^;;;
     谷底のうねうね道を車で一時間強で高山。黒塗りの壁の古い町並みが残る 土地で、高山ラーメンと、飛騨牛の店、それから造り酒屋があちこちにある。
     こんな山奥に昔は物凄い富が集中していたらしい。
     今は観光化してやはり活気が有るが、たぶん、一時期は寂れていたのだろう。 なにしろ、街中の電気屋に「ベータマックス」の看板が堂々と残っている のである。いくら「古い町並みを保存」といったって、それはちょっと違 うだろうと思いつつも、懐かしくて記念写真をとってしまった(笑)…と、 そのくらい、世の中とずれているのだった。
     古いという点では京都などと似ているが、高山は山が迫って周囲と 隔絶された感じなのがだいぶ違う。観光と庶民の生活が渾然となっている 感じだな。
     案内された高山ラーメンの店は、小さくて混んでいたけれど 確かに旨かった。味は濃厚なトリガラ+魚系で醤油味。麺は細くて縮れている。
     濃厚なので毎日OKという味ではないが、妙に記憶に残るというかなんというか。
  • 食後に観光。町並みを巡った後、祭りの山車が展示されている施設に行った。 それと、左甚五郎を輩出した彫刻の街ということで、各地の寺社建築の ミニチュアが展示された資料館。時間が少なくてもっとゆっくり見たかったが、 一見の価値がある見事な作りだった。
     結局市街地は驚くほどの数の飲食店と土産物屋に占拠されていて、案内図にある 古い町並みの残った地域も、造り酒屋は良いとしても、中身は骨董屋だったりして、 観光一色だ。
     それよりも興味深かったのは、中心街から外れた民家の作りで、屋根の庇を支える 部分の横木に抽象的な文様が彫り込んであって、白く塗ってあるのが、どの家も皆 少しずつ模様や手の込み方は違うけれど、そういう軒が黒と白とのコントラストを 見せて連なっていること。
     これは古い家ばかりではなくて、わりと新しい家でも同じ装飾文様が施されていて、 古い建物の文様も塗りなおして綺麗に保たれているようだ。
     こういうのが本物のローカルな文化だし、"粋"だと思う。
     資料館に「左甚五郎」ゆかりの地であることが書かれていたが、きっと寺社の 彫刻による装飾をうんと様式化して生活に取り込んだのだろう。資料館の展示も良い けれど、町並みに染み込んだ歴史には重みがあるし、生きている。
  • 高山で本体と別れ、父、妹と合流。
     高山から自宅までは松本経由だとごく近いのだが、何しろそのルートは 御嶽山〜赤石山脈(3000m級)の峠を越える標高2000m以上のルートで、夏なら二時間 かからないと思うが、冬はとても通れないらしいので、一旦下呂に戻ってさらに南下、 中央道の恵那山トンネルを抜ける3時間コース。
     何となく、モリアの坑道を抜けた『旅の仲間』っぽい(笑)
     電車では、まったく東西の交通が無いので、一旦岐阜を縦断して豊橋に出て 長野縦断という6〜8時間コースだろう(^^;;;
     南コースを取ったとはいうものの、長野県は標高が高い。車から降りたら 氷点下で温暖な温泉旅行に油断した体がびっくりした(^^;
  • 本体は、白川郷から岐阜に抜ける高速道路を南下して、新幹線に乗る予定が、 大渋滞でアウト。ご愁傷様である。
     世界遺産の「白川郷」の山並みに高速道路を通してしまうのも、どうかと思うが ルートはともかく岐阜県内はどこもかしこも山道で、確かに道は必要だろう。 高速が渋滞するほど車が集中するのも無理ないなぁと地図を見ながら思った。
  • 実家につくと気温はしっかり氷点下。数日前には-7度まで下がったというので 東京より10度は低いのではないか? 妹の家では、夜間窓枠に結露した水滴が氷柱を 作り、朝になるとそれが溶けて落下しカチカチ音を立てて目が覚めると言っていた。
2003.12.29
  • 下呂温泉
     出発は10時集合と言っていたのに、いつのまにか11時集合と変わっていたのは、 昨夜の二次会・三次会が盛り上がりすぎたためらしい。
     我が家は一足先に大垣駅周辺を散歩して、岐阜のお正月準備の雰囲気を 見てくる。野菜やお惣菜はやはり関東とは違うものがあって面白い。
     肉は「飛騨牛」というブランドがどこでも見られる。旨いのかな?
     温泉旅行メンバーは、東京からの観客と、ホストの団員と、指揮者先生一家で、 ワゴン車3台、約20名。なかなかの大旅行である。
     旅程はホストの頭の中にあり、私はとにかく「下呂温泉」としか聞いていない ミステリーツアーだ。
     車は、まずは「日本昭和村」 に行く。
     美濃加茂市にある、本来は「道の駅」がすごく巨大化したテーマパーク。国道41号線 バイパス工事に併せて作られたもので、物凄い山の中に凄い道路が立体的に切り開かれて、 その先に相当な面積の「昭和の田舎」が作られている。
     岐阜県民の人によると、2003年開業で予定を遥かに上回る入場者があって大盛況だとか。
     はっきり言って、岐阜の土木パワーには圧倒される。あちこち山だらけなので、 それを切り裂く力は金と技術のモニュメントという趣である。うちの実家もいい 加減田舎だが、これほどまでに自然にチャレンジしてないもんなぁ…。
     …と言いつつ、しかし、「昭和村」自体は山を切り裂いて作った中に、 「昭和30年代の里山の風景」を作っているのが面白い。恐らく自然の地形を利用して なだらかな谷間に、茅葺屋根の民家、水車、畑、水田、木造の小学校(移築したとか) などなどが作られている。
     昭和といっても、岐阜の30年代と、東京の30年代では相当の差が有るだろうと 思うけれど、うちの実家の長野県の山奥の記憶には近い。例えば、小学校の木造校舎 などは、私が現役小学生のころに次々と鉄筋コンクリートに立て直されていたので、 「最後の木造校舎世代」ということになるのだろうが、展示場として使われている ここの小学校にある民家の古道具類は、ばあちゃん家の納屋の奥にはいくらでも 転がっていた。
     駄菓子屋の品揃えの再現も、街中にはもうあんなものは無かったけれど、一つ 谷を越えた離れ集落の雑貨屋なんかには、まだまだ古いものがあった。
     ただし、茅葺屋根や水車小屋はさすがに絶滅していたなぁ。
     一方、東京育ちの妻によれば、自分の子供時代には、昭和村にあるものは全然 無かったし、小学校は当然鉄筋校舎だったらしい。
     昭和とひとくくりにしても、15〜80年前の大きな幅があるし、戦後間もない 時代までは地域差もとてつもなくある。
     前日演奏会で見たホールのように、東京並が日本各地に存在する現代の感覚とは やっぱり違う。
     な〜んてことを、色々と思った。
     ともあれ、結構な広さがあるし、中で食事や体験教室の類も出来るので、半日以上は 過ごせそうな施設だ。(それが道の駅だっていうのが驚くけど)
  • ちなみに「日光江戸村」は江戸時代の再現というよりは「時代劇の世界」 だと思うので、文化的なギャップを真面目に感じることも無い。
     なにしろあちらの方が昔だとはいっても「都市」だし、「昭和村」の建物の少なさ というか、のどかな広さとはかなり趣が異なる。
     近くの愛知県には「明治村」もあるが、こちらには行ったことが無い。何かのついでに 一度見ておきたいとは思うが、「明治」というのも、どちらかというと都市文化を 感じる。大正ならなおのこと。ハイからさんの世界だ。(岐阜に大正村があるそう です)
     してみると、「昭和」というのは現在と近いからこそ、田舎がありがたく感じる のかもしれない。
     同じ昭和でも「江戸東京博物館」の中に見る昭和は「高度経済成長の歴史」で、 洋風建築の中に、トランジスターラジオ、オートバイ、電化製品。
     ともあれ、昭和というのは凄い大変革の世界だったわけだな。
  • などと考えているうちに、団体旅行はずんずん進む。
     道々、巨大な二つのアーチを組み合わせたSFな塔が見え、車内騒然(笑)
     聞けば 138タワーパークという公園のシンボルで、その名のとおり138mの高さ。展望台部分は 地上100mとか。(愛知県一宮市)
     地元民が塔の高さまで覚えているのは凄いと思ったら、いちのみや(1の38)と、 地名の語呂合わせで塔の高さを決めたらしい…(^^;
     ちなみに映画「タワーリング・インフェルノ」で燃え落ちたビルが138階建てだそう だけど、縁起が悪いので無視。か?
     また工事は、初めに地上で先端部分を組み立てた後、下駄を履かせるようにジャッキ アップしつつ下部構造体を挿入していく、 リフトアップ工法 という方法をとったらしい。
     ともあれ、周囲にあんまり高い建物が無いから、目立つ目立つ。
     ただただ、観光の目玉、公園のシンボルとしてあれだけのかっこいいSF建築物を 作ってしまう一宮に感服だ。岐阜の山の中の高速道路と同じ「土木パワー」がある。 中京地区って、凄い。
     巨大建築はすべからくSFである。とはいってもまあ、60年代とか、そのへんの。
     現代の巨大建築は、橋、ダム、高速道路と、どれも政治的には大失敗だ。
     最近は、ホビット庄の自然と一体化した住居に住んでみたい気もする。それ、 シャープのCMに半地下のかっこいい家が出てくるのをイメージもしている。
  • とかなんとか考えつつ、下呂温泉
     冬の温泉街だから寒いのかなと思ったら、全然市街地と大差無いし、雪も無い。
     どうも、標高が全然高くないからのようだ。
     旅館前で解散して帰宅する人も居てやや人数減。
     普通の旅館の夕食の後、大量に持ち込んだビール等で部屋宴会。
     指揮者を囲んで真剣な音楽話が続き、最後に酒が尽きたのが明け方5時頃。 7時の夕食から数えると、10時間もちびちびと飲んでいたことになるのだが、 意外にそれほど酔ってない。
     飲んだ端から分解したか?
  • TVは、SMAPxSMAP星野監督登場を見る
2003.12.28
  • 合唱団MIWO 第20回記念定期演奏会
     バッハ/ロ短調ミサ曲(岐阜県県民ふれあい会館サラマンカホール)
     岐阜に小旅行。
     大谷研二氏が指揮するバッハが得意な合唱団。上手い。しかし、なんで「わざわざ岐阜まで」 かというと、この合唱団にわざわざ東京から通って参加している知人が二人居て、 さらに、この演奏会を聴きに行く友人の温泉旅行がセットされているので…(笑)
     今回の旅行は出発がちょっとゆっくりめだったので、少し余裕を持って家を出て、 東京駅の大丸地下の広大な駅弁売り場を見て歩く。
     帰省ラッシュと重なる時期のことで、子供が多くていつも以上に騒然とした 売り場だったが、妻と「まい泉のミックスかつ弁当」「3x3中華詰め合わせ」 「うに・いくら・鮭ちらし寿司」の三つを買って新幹線に乗り込む。
     東京駅には、駅を代表するご当地弁当というような、決定的な商品は無いわけだが、 多数の店が競い合っているだけあって、なかなか旨い。
     二時間ちょっとの短い旅だが、昼からビールも飲んで旅気分絶好調。
     さて、なんにも無い駅、岐阜羽島に到着してタクシーでホールまで行く。 (長良川のほとりにあり、県庁の側なので、名古屋から在来線に乗り換えれば 駅も近いのだが、新幹線のローカル駅は、見渡す限りの田んぼのど真ん中という感じ)
     会場の「サラマンカホール」は、公共の複合施設内にあるホールにしては超豪華で、 音も良い。岐阜のオルガン技術者がスペインの「サラマンカ市」の歴史的オルガンを 修復したのを縁に、友好関係にあるそうで、このホールのオルガンはサラマンカの オルガンのレプリカだし、エントランスホールを飾る巨大なレリーフもサラマンカ にあるもののレプリカとか。
     とにかく、田んぼの真中に「ミニ・東京国際フォーラム」が出現したみたいな 雰囲気。うちの田舎にも、これくらいセンスのあるホールがあればと思うのだが。

     演奏は、バロックの小オーケストラの伴奏による二時間もある大作なのだが、 まるで本物の響きを楽しませてくれた。
     「本物」というのは、多くの場合日本人の歌声は日本語の特性なのか、ちょっと 硬い響きがするのだけれど、MIWOの演奏は最初の和音から「柔らかく包み込むような 広がりのある響き」で、日本人が歌っているという気配が全然しない。
     ソリストの声のほうがダイレクトに聞こえる分、ある意味日本人を感じるが、 合唱はホールの響きも味方につけて、とても充実した音だ。
     妻が以前参加していた合唱団も「現代音楽」のスペシャリストとしては日本一だと 思ったが、その合唱団がバロックの演目を演じるとこれほど心地よい響きは 無かった。単純にトップクラスの技術を持っているといっても、何でも出来る わけではなくて、バッハについては、ここは20年も続いている団体で、その間 専門分野について着々と積み上げてきたものの凄さが現れているのだなぁと思う。
     客席は、開演前からの行列で超満員だったが、そういうところにも実績が表れて いる。まあ、東京からも結構大勢聴きに行っているし、まさか岐阜市だけから こんなに人が集まるとも思われないから、各地から集まる聴衆の熱意も大変な ものだと思う。
     終演後は、演奏者の打上げに合流させてもらった。(なぜか大垣市にバス移動 (^^?交通の便がいいのかな)
     今回のオケのコンサートマスターは「タブラトゥーラ」の田崎さん。
     ティンパニーも、タブラトゥーラの人。
     たぶんその辺の友人関係で、東京の古楽コンサート関係で見かける、有名奏者 (仮称プロレスラー氏とか)の顔もちらほら会場にある。
     レセプションの挨拶の中では、溶け合うだけではなくもっと積極的に表現 して欲しいという意見も聞かれたが、あの美しい響きを維持したままさらに はじけた表現が出来るようになったら、きっと凄いのだろうな。全般に、 ハイレベルな演奏に対して、さらに上を目指して欲しいというコメントが多くて、 真面目に良い雰囲気だった。
     ちなみに、田崎さんのスピーチは「爆笑」の渦。タブラトゥーラのコンサートでは つのだたかし氏がギャグを飛ばしてそれなりにうけていたが、実はあちらでは 黙々と演奏に専念している田崎さんの方が話は面白いのかも。
     練習の後、常連として呑みに行っている店のママが招待されているのが、 さすが合唱団か(^^)

     二次会に散っていく人も大勢居たが、私は宴会場のホテルでお先に休む。
     ところで宴会場の係員が全員「研修員」のバッジを付けていたのは、すでに ホテルも年末モードで、休暇に突入しているのか…

2003.12.27
  • 今日から正月休みスタート。 今年は28〜1まで5日間連続で家を空けるため、年賀状を出し、 年末番組の予約をし、可能な限りHDDを空ける。少しは掃除もしてみる。
     旅行の準備は、明日起きてから。
     慌しいというか何というか…
2003.12.26
  • 動物裁判の事例 を見る
     ひとこえ吠えてびっくりした老人が転んだだけでも、骨折して入院中に 風邪でも引いて死んだら、死亡の責任まで認められほぼ千万単位の賠償の判例がある。 犬はリスクが高くて飼えん…。
     相手がミニチュアダックスフントの死亡事故まで有るのが解せないが、 事故はレトリバーがやたらに多い。被害者はほとんど老婆で骨折。
2003.12.25
  • 10HTのランプ時間が1800時間を超える
     毎日一時間は居眠りのために無駄に点灯しているような気がするが、そろそろ ランプ寿命で画面周辺部に薄く色むらが出てきた。総作動時間は6000時間。
     このランプが消耗する頃には、新型を買いたいと思っていたが、なかなか 目ぼしい新機種が出ない…
     本体は1999年のクリスマスイブに設置されたので、昨日でちょうど4年。 本体とランプにかかった金額を均等割すると、一日あたり500百円をちょっと 切るくらいのコストということになった。
     安くは無いが、こんなものかなあ? 電気代やソフトの金額も当然あるし 機器の総額まで話を広げると、確実に毎日1,000円以上かかっているな。
     アナログ地上波が停止するまで使おうかというTVは、一日あたりのコストなんて、 30円くらい。良い物を長く使う生活がしたいけど…。
  • DeCSS作者無罪
     自分で楽しむためのコピーが合法というのは好ましいが、他方で「プロテクトを 破る人間が居るために正規ユーザーが不便を被る」という、現実もある。
     少なくとも、CDやDVDを丸ごと違法送信している連中は問答無用で検挙で構わ ないと思うが。そして正規ユーザーの権利を保護してほしい。
  • 米国でBSE発生のこと
     国内の牛肉の33%が米国産とは知らなかった。驚きである。
     我が家的には、肉といえば大半が「国産の豚」なので全く影響は無い (しかも米国製品不買運動中)けれど、 唯一「吉野家」が値上げになったりしたら寂しいことかも。ほとんど牛 単品の店だから店も辛いだろうなぁ。
     吉野家が米国100%に対してマクドナルドが100%オーストラリアというのも 不思議だ。
     BSE問題は今に始まったことではないのだから、仕入先が多角化していないのも 不思議だが、消費者にとっては「肉は牛だけじゃない」のだから、33%が入って こないのは確かに大変だけれど、何とかなるんじゃないかねぇ…。
     BSEに関しては、形の見える「肉」より、屑部位から作られる「エキス」の 類に不安が存在するわけだから、それが不気味だ。全面禁止より、ヤバイ加工 食品を追跡するほうが絶対有益。
  • それにしても、牛肉は「安くなった食材」の一つだ。
     エビ、カニ、ウナギ、色々なものが安くなったなぁ。どれも輸入のお陰だけれど、 昔はどうなっていたのだろう…? 本当は、米を腹いっぱい食べて、1960-70年代 くらいの食事が一番体にいい気がするのだけれど。
  • ところで、牛は食肉の中でもっとも効率が悪い(同じ肉を作るのに、 餌を沢山食う) ので、地球に厳しい食品だ。温暖化ガス(メタン)の発生源でもあるし(^^;
  • 運動しなくてもやせる物質発見らしい。
     ただし、筋肉の中の脂肪限定(霜降りってことか?)
     大発見では有るが、内臓脂肪や、皮下脂肪を減らしたいよな〜、人間で霜が 降っているのは余程のことだと思う。やせ薬を飲んで生活を改善し ないのは、それはそれでまた体に悪そうだが…。
  • 本日も途中下車で有楽町をちょっと回って帰宅
     ミレナリオ初日より街はやや空いていた。とはいえ飲食店は満席。
     有楽町〜東京駅間の高架下の店が、ここ何年かですべてお洒落なスポットに 変貌していて驚いた。しかも、多くの店が「予約で満杯」だ。もしかして 景気良いのか?
     我が家的には、この喧騒に参加するファイトは無く(^^; 帰宅して食事。 ワインだけは潤沢に在庫があり、選び放題だ(笑)
2003.12.24
  • 帰宅途中、有楽町駅が異常に混雑しているので驚いたが、それは電飾イベント「ミレナリオ」 が本日から開催されるためだった。
     駅、車内は朝の通勤ラッシュもびっくりの混雑で、駅周辺には人の波。 ビックカメラの店内まで(別にビックカメラでイベントがあるわけでないのに) 大晦日のアメ横のように混んでいた。
     とてもあの混雑に混ざる気にはならないので、入り口だけちらっと見て 引き返した(^^;
  • 最近はハイビジョンによる映画鑑賞が「あたりまえ」となり、その画質に関しては 妻も認知するところとなっているが、ブルーレイ・レコーダーの話になると 「あんな巨大な装置は許しがたい」ということになるらしい。
     でも、メディアの保管スペースはD-VHSの半分で済むぞ…という話もあるのだが、 まあ、ディスクに録画したい私であっても確かにBDZ-S77は確かにでかい。 ラックに入りさえすれば大きさなんか関係ないんだけどね…。
     地上デジタルも始まったのだから、4月には新型が出るのかなぁ…
2003.12.23
  • 天皇誕生日だが、まず世間的にはクリスマス。祝日にしてくれた 陛下には感謝である。(ていうか、昭和天皇が偉いのかな?(笑))
     妻と自宅ディナーということで買物に出かけると、商店街にも活気があって 楽しい。
     どこもかしこもクリスマスだが、魚屋だけは甘エビとイクラを怒涛の ように売っていてすでに正月モードであった。
     私が小学生の頃は12月に入ると「歳末大売出し」だったが、いつのまにか 「歳末」はラスト一週間まで圧縮されて「クリスマス」が台頭しているわけだが、 魚屋はクリスマスとは無縁なのかと納得。
     かと思えばとあるスーパーでは、「刺身盛り合わせ」のパックに「ひとくちチョコ」 のオマケをつけて無理やりクリスマス商品にしていた。これはこれで凄い(笑)
  • 毎年妻はクリスマスディナーには気合を入れた料理に挑戦している。 今年のメインは、妻が贔屓にしている羊肉の通販サイト で買った「ラムのモモ肉」を使ったロースト・ラム。つまりいわゆる ロースト・ビーフのラム肉版。
     塊で500gあるのをフライパンでしっかり焼いた後にオーブンに入れて ほぼ余熱でじっくり保温する…という感じで作ったものだが、切ってみると 本当に美しいばら色になっていて「ご馳走」な感じ。
     ラムのモモ肉はあっさりと癖の無い味なので、ソースも重要だが、 肉汁が大量に出てきたものをベースにマスタードと醤油を加えたものは なかなか旨い。
     サイドメニューは、アボカド・サラダ、ポテト・グラタンとハモン・イベリコ。 それにお惣菜のスモークサーモンの生春巻きも追加。
     スペイン産の生ハムは、数年間の輸入停止があり最近「再解禁」になったもので 再開第一号。今日食べたものは意外に「発酵臭」が少なくてマイルドだったけれど、 水分が飛んでぎゅっとコクの増した赤味と純白の脂肪の甘味ハーモニーが たまらなかった。やっぱり他に代わるものの無い世界。
     ポテトグラタンは、粉を使わず牛乳だけで煮た物にチーズをかけて焼いたらしい。 あっさりしていてこれも良い。
     アボカドは、時々店で買ってもなかなか甘くとろけるような物には当たらないの だけれど、今回は「リンゴ」と一緒に置いて二週間ほど追熟したらとても美味しく なっていた。
     それと、昼間買物に出たとき、「肉屋のお惣菜サラダと、"RF1"のサラダと 同じような内容なのに"RF1"の方が美味しそうに見えるのは何故だろう…」と いうことで観察してきた成果を妻が投入した。具体的には、秘密なのかな?
     このサラダに「オリーブの輪切り」を入れると一段と「お店っぽくなる」 というのは今回の発見。
     見た目も綺麗なのだが、コクと塩味のアクセントが付くのがとても良い。 これは普段のサラダにも使える。
  • 酒は、お手ごろなCAVAの辛口と、夏にエノテカのセットで買ったうち一番 高価でず〜っと取っておいたチリの赤ワイン、モンテスオリー
     スペイン産発泡ワインのCAVAは、いわゆるシャンパンに比べて 数割安いけれど、BRUTと表示された辛口のものは、毎日飲めるくらい飽きの 来ない旨さだ。子供のころはクリスマスというと、ちょっと甘口のサイダー が付き物だったけれど、甘口のシャンパン(本物)は、やはりデザート的。
     CAVA,BRUTは食事が美味しくなる。ケーキと併せてもドライな味はサッパリ して旨い。
     ラム肉に合わせたのは、モンテスオリー。
     12本詰め合わせの中の一本なので、せいぜい2,000円前後までのワインしか 買わない我が家では絶対買わない価格だけど、開けてびっくりした。 酸味や渋みや、味の構成要素の全てがマイルドで飲みやすいけれど、 全体としてとても複雑で深い味わいになっている。つまり、バランスが良い ということなのかな。
     最近飲んだ同じメーカーの1/5の価格の赤はもっとずっと普通にシンプルな味 だったから、やはり何か違うんだな。  基本的には「手軽な価格で旨いもの」を追求しているけれど、たまには 専門店の薦める自信作を飲んでおくのも必要だなぁと思ってしまった。 知識の幅を広げるために。
  • HV版『黄泉がえり』鑑賞 ★★
     食事の後、デザートにケーキなんか食べながら映画鑑賞。
     まず最近のハイビジョン放送から、妻のリクエストで『黄泉がえり』
     原作本は妻も読んだようなので、その違いの部分をみるのがまた面白い わけだが、私も先日一度見ただけでは見落としていた部分があって面白かった。
     感情移入して見ていると、最後のコンサートシーンの主題歌で結構泣ける(^^;
     CGの使い方も実に上手い。魂っぽい光や、蘇った人の消失現象にCGを使っている けれど、自然に美しい。
     芝居に関しては、草薙君がやっぱりSMAPに見える…少なくとも、中央官庁の 官僚様には見えないとか、田中邦衛が多分精神科医の役だと思うけど、これも 「医者には見えない」とか、地元の役人役としてアイフルのCMのおじさんが 出てくると、どうしてもチワワが目に浮かんで辛いとか、ラーメン屋の店員が お笑いのデブでなく、もう少し普通に冴えない感じの役者を使えばいいのにとか、 基本的にはTVで濃いイメージを持つタレントが出演することによる違和感が 色々有るのだが、なんとか許容範囲内か。
     RUIのコンサートの最前列の観客で、ノリに違和感がある人が居るのも辛いな。
     こういうのは、監督の細かな仕事で何とかなる気がする。頑張れ。
     SFっぽい描写の部分は、音楽も含めてソコハカトナク『ガメラ2・レギオン襲来』 を思わせる。原作の本質はかなり「人間ドラマ中心」なので、「恋愛」を軸とした この映画化は悪くないと思うのだが、もしも「SF的状況シミュレーション」に 力を置いて作ったならば、それも大変面白かったのではないかという気がする。
     ところで、原作の「黄泉がえり現象」は何ヶ月も経過しているが、 映画版では何日間の出来事なんだろう。
     RUIが新曲を発売してからコンサートを開くまでの手間を考えると、 かなりの日数が必要そうなのだが、主人公の直接の身の回りの出来事だけ 見ていると、せいぜい一週間足らずの出来事にも見える。このタイムスケール の不統一感は何とかならなかったのかなぁ。
  • 『ローマの休日』DVD鑑賞 ★★★
     まず「吹替え版」で見てみた。池田昌子だからね。
     でも、アン王女の高貴で大げさな言葉遣いもポイントなので、英語でも見たい。
     最後に見たのは何年も前のTV放送だと思うので、細かな記憶は薄れていたけれど、 予告編の傷だらけのフィルムと比較して、修復された本編の画質は素晴らしい。
     傷もブレも無く、いい仕事をしている。
     白黒だが、フィルムそのものがきりっとハイコントラストで、ビデオ的な エンハンスが極小の画面は晴れ晴れした空気感で一杯。ローマ観光に行きたくなる。
     何といっても、オードリー・ヘップバーンの美しさ、その微妙な表情の変化 に込められた情感が素晴らしくてひたすらため息が出る。
     ところで、「ローマの休日」は24時間の物語なので、時間経過を気に しながら見ていたら、ずいぶん奇妙なことに気が付いた。
     まず、王女を拾ったグレゴレー・ペックが目が覚めるのがほとんどお昼。
     新聞社で叱られて帰ってきて、王女を起こすまでにさらに時間が経っている ことを考えると、貴重な「ローマの一日」だというのに、王女が行動を始めるのは、 午後1時は回っている。もったいない(^^;
     しかもいきなり髪を切ったりしているので、またまとめて時間を使っている。 劇の上では、午後3時は過ぎていると思って間違いない。そこで、直後の 「スペイン広場」のシーンの背景の時計台の針を見ると、 「早くしないと日が暮れるなぁ…」という時間。
     ところが、次のカットでグレゴリー・ペックが登場すると、時計台の示す時刻が 巻き戻っている(^^;;;
     現代の作品なら絶対デジタルで修正すると思うのだけれど、そのまま辻褄の 合わない時計を残したのは、映画会社の見識というか、悪くないことでは有る。
     次に時刻がはっきりしているのは、午後9時過ぎの「船上パーティー」だが、 どうも、食事をしていない。アイスクリームとお茶はしているけれど。
     ラスト近くグレゴリー・ペックの部屋に戻ってから「私の料理を食べさせたい」 というくだりがあってなかなか感動的だが、24時間お茶、ワインのみでは、たぶん 本気でお腹すいていると思うなぁ(^^;
     と、DVD鑑賞ならではの細かい楽しみはともかくとして、いい話だ。
     グレゴリー・ペックが最後に自分の正体を明かすのも爽やかでいい。
     
2003.12.22
  • VAIOをXPに上げるか否か…
    http://vcl.vaio.sony.co.jp/products/win/index.html
     調べるとうちの機種では最高解像度での画面表示が上手く出ないみたいだ。が〜ん…。 やっぱりXPにしたければ買いかえってこと?
  • いつもお世話になっているWaveSpectra がバージョンアップしていた。
     さっそくインストールしてみたが、色々なところがじんわりと便利になっている。
     ただし、普段測定に使っている非力なWindows95ノートではサウンド・ ドライバの関係で使えなかった。なぜ「非力なWindows95ノート」かというと、 メインのWindowsMe機より、騒音が少なく内蔵サウンドボードもちょっと性能が 良いようだからなのだか、流石に限界かな…
2003.12.21
  • 今日も妻は第九。だから映画を4本見て、DVD-Rを二枚焼いて、ドラマDVD-R のラベルデザインまで出来た。 (それでも以前在籍した合唱団はこの倍以上忙しかったので、 私の映画鑑賞がはかどった訳だ。最近はペースダウンしてるよな…)
     ちなみに、今日のメニューは「豚キムチ炒飯」
     10月に中華街で買った「中華お玉」で作る初チャーハンかも。平たい木ベラ で作るのに比べて、肉を焼くのにぎゅっと押し付ける動作とか、盛り付けが散ら ばらずに素早く出来るなど利点はある。重いけど。
     「ためしてガッテン」仕込みの「絶対焦げ付かない中華鍋」も冴える。 ツルツル・サラサラで、本当にウソのようにコゲ付かないから、今使っている テフロン加工のフライパンがだめになったら、それも鉄製にしてしまおうか。
  • というわけで、DVDを焼いたり、作ったDVDのラベルの印刷データを作成しつつ、 DVDやハイビジョンを見て一日過ごす。
     トリックのDVDラベルは、好きな作品なので凝ったデザインにしようかとも思ったが、 結局シンプルなロゴだけになってしまった。もともとロゴがデザイン的なので それもまた良し。

  • 『スターウォーズ・ジェダイの復讐』DVD-R作成
     LDは持っているのだが、もはやLDプレイヤーはバックアップシステムに下げて しまったので、夏にBSで放送されたものをDVDに落としている。ただし、LDと同じ 位置にチャプターを設定する、というのがささやかなこだわり。
     エピソード1,2のDVDの画質とは比較にならないけれど、手軽に見られるようになって 嬉しいなと…。
     これで、『スターウォーズ・三部作』は「特別編(ワイド)」「オリジナル編(TVサイズ)」(手持ちLDからバックアップしたもの)の 2種類のDVDができた。あとは「オリジナル編(ワイド)」のLDが手に入れば 完璧なのだが…。

  • 『ソラリス』DVD鑑賞 ★☆
     SF文芸大作、という感じ。DVDの特典映像の中で監督達も発言していたが、 SFというジャンルが「宇宙」とか「アクション」とかに埋没していない頃の、 古き良き叙情漂うSFになってる。
     ま、謎の星「ソラリス」はフルCGIだし、セットは軌道ステーションの室内と、 主人公の地球の部屋しかないので、予算はミニマムなんだろう。金かかってるのは ジョージ・クルーニーのギャラくらいか。でも志は大作。
     とにかく、舞台は宇宙だけれど作品のテーマは「愛する人との関係をもう 一度やり直せるのなら」というifの物語。ここで重大な役割を果たすソラリス は「神様」なのかも知れない。
     ソラリスは一個の惑星でありながら巨大な意思を持っているように見える。
     ソラリスの海は、死んだ人間をよみがえらせる。
     ステーションの中に忽然と現れる「客」。それは、亡き人の思い出に苦しむ人の 心のコピー。「原子以下の量子的微粒子 で構成された異質の何か」ということを除けば、本物と寸分違わぬその人は、 外観も、仕草も、考え方も、生前の本人と区別することは出来ない。
     しかも、神様が一週間だけ命を与えてくれた…なんていう話と違い、 宇宙空間に捨てても殺しても蘇ってくる。それはソラリスの海を構成する 何かが人の心と共鳴して実体化した何かなのだ。
     精神のバランスを崩したクルー。ステーションでは事故や自殺が起きる。
     自体を究明し、クルーを救うべく向かった精神科医師の主人公(クルーニー)に もまた、「客」が訪れる。
     彼は妻を失っていた。精神科医師にもかかわらず、不安定な心をもつ妻の 行動を予測することが出来ず、不用意な言葉が妻を自殺に追いやった。
     その妻が「客」として現れる。
     何故ここに現れたかを妻は理解していないが、死ぬ日までの記憶を彼女は おぼろげに持っている。彼が「人生をやり直せたら」と後悔する出来事が 起きる直前の彼女だ。そして彼女には自分が「客」であるという意識も無い。 言い換えれば限りなく本物なのだ。
     最初は幽霊を見たような反応を起こした彼だが、クルーにもそれぞれに「客」 が来ていることを知り、恐らくはそれがソラリスの作り出した自分の記憶の 人物のコピーであることを知っても、彼は妻と人生をやり直すことを 選択しようとする。
     ラストシーンにSFらしいサプライズはあるけれど、これは、人生の選択に 苦しむ男の物語だ。
     過ちを取り戻すことが出来るなら、人はどんな犠牲も厭わないのだろうか。 しかし、どんなに本物そっくりでもそれが記憶から生み出された幻のような 存在であることも意識しているのに。
     まったく、微妙な物語である。
     何年かしたら、また見たくなるかもしれない。『ブレードランナー』に 共通するシンミリした引っ掛かりが残る。あまり人に薦めたい気持ちを 起こさせないのは、見た人の心の中に起きる感情も、主人公の心の問題と 同じように極めてプライベートなものだからに違いない。誰でも、あの時 やり直すことが出来たなら…という経験は有って、それは人に語るもので はないのだから。
     この作品のクルーも、自分の「客」を隠そうとする。観客の心に残る思いも それと似たようなものなのだろう。
  • 『ソラリス』でガンマ調整
     いやはや、構造的にヒットし無さそうな作品だけれど、心に引っかかる というのは良い作品の証拠。
     で、どうも暗いシーンが多いので、DVDプレイヤーの画質調整でガンマ カーブをいじってみた。
     gamma.xlsで、シミュレートした数値から 暗部を立て、名部はリニアにした数値を入れる。なかなか良いね。

  • HV版『ニュー・シネマ・パラダイス』鑑賞(wowow)
     カリカリとコントラストが高く「ハイビジョンらしい」のだが、何故か 画面に点状の汚れがあるのが気になるんだよなぁ。

  • HV版『黄泉がえり』鑑賞(wowow)
     DVDで『ソラリス』を見た日に似たようなテーマの『黄泉がえり』 の放送があるのも何かの縁か。
     原作の「黄泉がえり」は、死者が大量に蘇ってくることの社会的興味も シミュレーションしているのだが、映画版ではばっさりと削って、SF的な 説明も最低限にして、家族と黄泉がえりの人の関係を軸に主人公(草薙くん) と恋人の話をラストにどんと投げかける作り。
     だから、ますます『ソラリス』と本作は近付いてしまった。
     だいたい、ここまでSF描写を削ってしまうと、何故黄泉がえりが起きたのか、 何故黄泉がえり現象には期限があるのか、というあたりは全く謎のままで、 ただ、どうやら黄泉がえりにはあるエリア内にお墓があることが必要だという 説明しかない。
     ソラリスと違うのは、黄泉がえりを受け入れる姿勢がとてもハッピー だということだ。「もう一度会うことが出来るなら」という思いの中には、 たぶん苦いものも有るのだろうが、いじめで自殺した少年の黄泉がえりも、 ここでは「あてつけに自殺しちゃってごめんなさい」なんて言ったりして。
     まあ、DNAレベルで生前のその人と同じというのも肯定的になる原因か。
     その中で主人公と、その恋人(のようなもの)の関係だけは、ちょっと 苦いものがある。
     ともあれ、SF的なものを求める人は、原作はより感動的なので読む ほうがいい。ただし、「RUIコンサート」は、何曲もちゃんと曲が 聞けるので映画も良い。とはいえ、こんな終盤で延々と歌を聞かせて いないで、話を進めてくれと思わないでもないのだが。
     しかし『黄泉がえり』の中に描かれている現象はわかる気がする。
     生前親しかった人がひょっこり生き返ったら、案外「あ、お帰りなさい」 という感覚で済んでしまうような。
     もちろん、親子の年齢が逆転してしまうと混乱もあるかもしれないと、 再婚したところに前の旦那さんが戻ってきたら揉めるかなとか、有るけど、 普通に嬉しいよな。
     『ソラリス』の破滅的人間関係というのは、しんどいよ、ほんとに。

     ところで、蘇った人の思いからさらに古い世代の黄泉がえりを許可する 設定なら、かなり面白いことになるのでは。 先祖代々の墓から一気にご先祖様がぞろぞろ蘇ってきたら 大変なことになるだろうなぁ…。

  • HV版『羅生門』鑑賞(BSJ)
     BSJを録画したものなのでCMが入る。テープメディアでは結構辛い。
     元は芥川龍之介の名作なので、感想は今さらなのだが、 4人の証人の発言の食い違いには人間の「業」を感じる。
2003.12.20
  • 12月後半。妻は第九の演奏会関連で留守勝ち。映画を見る チャンスではある。自炊モードになるので、あまり映画ばかり見ていると 食べはぐれる…なんて事にはならず、何だかんだと作りはするが。
     今日は妻が作り置いた芋煮と、自作の豚キムチ炒め。冬はイモもキムチ も旨い。
  • 妻が出かけたので、朝からスピーカーの調整
     今日もパソコンのFFTアナライザでちびちびと。
     やはり、スクリーンを下ろすとカーテンの吸音が妨げられるのか、 センタースピーカーの低音が増える。そのかわり、定在波は全般的に 増えているのだろう、60Hz付近が少し下降したのは部屋の奥行き方向、 つまりスクリーン対向面の定在波がハッキリした証拠。さらに120Hzは 驚くほど鋭いディップ(凹み)が出る。それでも前のマンションより ずっと癖は少なめだが。
     ともあれ、まあまあの音だと思うな。
     SWを追加すると、ローエンドは伸びるが、100Hz付近が干渉して 下がりがち。もともと、SX-LC33はメインLRと比較してそれほど低音が出ない わけではないので、この対策は保留して、しばらくセンターは「ラージ設定」 で試してみる。
     これで、基準の設定は出来たと思ってよいだろう。
     LFE信号は、作品によって-10db〜-3dbまで大胆に変化させる。
     映画館のような音量を出すわけには行かないので、ダイナミックレンジの 圧縮機能を作品によって上手く使い分け、迫力と聞き易さのバランスを 取るのが次の課題か。
  • 『デビル』鑑賞(TV) ★
     1997年/米。ブラピとハリソン・フォードのダブル主演。
     IRA(アイルランドのテロ組織)シンパだった、青年(プラピ)の父は、彼の 子供時代に英国の諜報組織に目の前で殺害される。
     長じて組織一の活動家になった青年は、対空ミサイル(イラクでアメリカの ヘリを落としているような)を入手するために、米国に渡る。
     そこで、組織の手を通じて、ハリソン・フォード演ずるアイルランド系 アメリカ人の警官の自宅に居候する。警官は全ての暴力に反対していて、 職務においても今まで4回しか銃を使ったことが無い。
     青年は、米国の組織とコンタクトを取り、ミサイルの取引を進めるが、 汚い裏切りと、英国諜報部の追跡が待っていた。
     ついには青年の正体は警官の知るところとなり、祖国への愛と非暴力の 信念のせめぎ合いのドラマが展開する。
     というわけで、シチュエーションは「スパイ映画」みたいだが、作りは めっきり叙情派だ。
     タイトルが『デビル』(原題:Devile's own)なんて内容の想像がつかない けれど、「アイルランド」という歴史的に貧しくてず〜っと英国の支配下に 置かれていた民族の開放を願う「心情」は、青年も警官も共通していて、 ただ暴力に対する姿勢だけが正反対であるという二人の運命のすれ違い を描く作品だ。
     英国情報部を絶対悪として、IRAのテロリストの心情を同情的に描いている のは、米国映画だからか。ハリウッドにはアイリッシュの役者も 多いし、もともと英国と喧嘩して独立した国だからな…。
     しかし、今なら国際情勢的にあり得ない映画だろう。
     英国諜報部は、テロ組織の人間は裁判にもかけずその場で射殺していく 暗殺集団として徹底的な悪として描かれている。
     一方IRA側は、目の前で父を殺された少年がまたテロリストになると言う、 憎しみの連鎖が提示されている。実は「父の敵討ち」であり、テロの影の 部分にある意味免罪符を与える描写。そして弱いものはより強い武器で 武装しなければならない、という論理が青年を駆り立てる。
     だが、その強烈な民族意識は海を渡った米国の組織の中では腐敗しきって おり、武器の密売で太っている人間もいる。
     青年は警官の家族との交流に、自分には失われた家族の影を見るが、 彼の目的、復讐の思いが止むことは無い。
     そんな祖国の現実を目の当たりにして、警官の心情はどう動くのか… という視点でこの作品を見ると「ハリソン・フォード」が主役なのかも しれないけれど、結局はアイルランド系「アメリカ人」であり、受身の生き方 しかしない。主役というよりは、半観客。アイルランド紛争を見るアメリカ人 の代表である。
     それにしてもこの作品の「テロは許さない」という一応のポーズと、 アイルランドに対する同情的なムードのギャップはどうだろう。ほとんど、 テロリストに捧げる鎮魂歌(レクイエム)のようにも見える。
     つまり、アイリッシュにシンパシーを抱くならば悪は大英帝国だ。 ということであり、そこには米国流のダブルスタンダードの匂いがある。
     テロの目的を歴史的な「民族紛争」から個人的「復讐」の物語に矮小化 しているのも気になる。やられたらやり返せという免罪符がちらつく。
     もちろん、ハリソン・フォードの役どころは「憎しみは捨てるべきだ」 という立場だけれど、見た人はどう思うだろう。ブラピの作戦を成功させて やりたいと思う人の方が多いと思うんだよなぁ…。
     ブラピの思いつめた顔を「美しい」と眺めて済ますことも出来るのだが、 やっぱりこんな世の中では映画の娯楽も影が見える。ともあれ、 この題材ではちょっと「娯楽」としては成り立たなかったなという気が するのだ。みんな辛いのはわかる。しかしどうすりゃ良いっての?
     そんな感じね。
  • ちなみに、他の感想文HPを見ると「ブラピはテロリストらしい悪さが 感じられないのが失敗だ」と見ている人もいるようだが、この作品を 「アクション映画」として見てしまった為の失敗だろう。
     プラピは運命に巻き込まれて当然あったはずの幸せを奪われ、近付くことも かなわず幸せに背を向けて生きるしかない悲劇の主人公なんだから。まあ、 日本の配給会社が予告編でドンパチを強調するような煽りも悪いけどね。

  • 『チャーリーズエンジェル・フルスロットル』DVD鑑賞 ★☆
     『デビル』なんていう、深刻ったらしい映画を見たその日に、能天気の 極みな作品も見てしまう(笑)
     電気的に強調したカラーが、漫画チックなムードを加速している。
     まあ面白いのだけれど、一々感想文を書いて語るような作品じゃない ことは確か(^^;
2003.12.19
  • SONY 世界初・走るヒューマノイドロボット 〜歩行・跳躍・走行運動統合制御技術の開発に成功
     QRIO(キュリオ)の歩行速度は、従来6m/分だったが、小走りで14m/分の速度を出したとか。
     速度的には「ほんとに走ってるのか?」という遅さだが、ポイントは「両足が浮いている」 ということ。100分の2秒だけ浮き上がる…というので、ほとんど肉眼では確認不可能 だと思うが、画期的なことらしい。
     つまり従来は「足の裏の感触」でバランスをコントロールしてい たが、走るために空中姿勢の予測制御までやっていると。物理的には、足が接地している ときには、接地点を中心としたモーメントをコントロールするが、浮いている時には、 重心が中心とするモーメントが発生する。これを統合するとか。
     考えてみれば、SFやアニメのロボットで「走れる」のは当たり前の基本。現実も 着実に進化しているんだな。
     動画で見ると「えっほ、えっほ」という感じ。お猿の籠屋のようだが、 確かに従来の歩行とは違うように見える。
     次は、歩幅を広げることに挑戦なのかな。それには、筋力もアップしないとね。
     スキーやスケートも面白いだろう。なんか、ポンキッキみたいだけれど。
  • HD DVDの試作機登場 - NEC
  • RD-X4は表示窓の明るさが切り換えられるらしい。
     それ以前の機種は、いつでも全開なので、部屋が明るく見えるんだよね〜。
     だから我が家では、機材によっては表示窓を色セロハンで隠している。
2003.12.18
  • 『ソラリス』購入
  • 『ローマの休日』購入
  • 『ターミネーター3』購入
     勢いでトリックのDVDも買おうと思ったが、『古畑任三郎BOX』が発売されたのを 思い出し、それを買おう…としたら品切れだった。おのれ…。
     まぁ、買ってもなかなか見られないDVDが山になっているので、あわてて買う 意味も無いけれど。
     さて、帰宅してまず『ターミネーター3』を見てみたのだが、やっぱり、微妙だ(笑)
     鑑賞中に妻が帰宅して「私も見たい」というので、ひとまず前半しか見ていないのだが、 めちゃくちゃシリアスだったT1,T2に比べるとトホホと言いたくなるくらい、 登場シーンは前二作のセルフパロディー的ギャグがちりばめられており、果たして、 概ねスベリまくりだ。
     そもそも、前回ラストで溶けたターミネーターとは別モデルという設定だし、 T2で未来は書き換えられたのだから、しつこく平行進化的に、ほとんど同じ ターミネーターが生産されているのが変な気がする。まあ、ジョンコナーが T2を偲んで自らターミネーターを作るってことなら有りうるけれど。
     その、滑ったパロディーと、大人になったジョン・コナーが絶妙にダメ男 なのが悲しい。設定上ダメ男なのは仕方ないとしても、せめて、ルックスは なんとかならなかったのかと…(^^;

  • 今週末、12月20日から『踊る大捜査線・インターナショナル版』が公開になると TV-CMしてたな。未公開お宝映像にちょっと興味があるが、最大のポイント 「スカイウォーカーサウンド」で音を付け直したこと。
     最近は邦画の5.1chも普通になってきたが、アメリカで邦画の音をつけたことで、 他の映画に対する刺激になると良い事だ。
    東宝の記者会見
  • 銀座で『二つの塔』の広告トラックを見た。ちょっと驚いた。
2003.12.17
  • 山田奈緒子の「全部まるっとお見通しだ!」
     ドラマ最終回の翌日発売とか。上田が著書で手柄を独り占めしているのに反論する 内容だとか。
  • 『LOTR・二つの塔』監督コメンタリ鑑賞
     これを見終わると「クリア」と言いたくなる。でも、まだ3通りのコメンタリが 残っている。とりあえず、美術スタッフコメンタリに取り掛かるが、沈没(笑)
     2月の第三部までに、完全クリア出来るだろうか…。
     原作本も、第二部を再読始めた。
2003.12.16
  • 演奏会 アントネッロ「王侯貴族の為の"ルネサンス"な大忘年会」(王子ホール・銀座)
    参考URL
     アントネッロの古楽はいまや「お洒落なクラシック」として人気になっているようだ。 バロックが難解といわれ、ルネッサンス時代が全く未知の領域だったのが僅か30年前 だったのだから、世の中の変化は大きい。
     古楽復興のきっかけはCDの誕生、研究の深化はたぶんインターネットのお陰、たぶん チケットが売れるのもネットの力。だからまあ、あれもこれもテクノロジーによって 成り立っていたりするんだな。
     というわけで、今回の演目は
    《マクシミリアン一世の宮廷音楽》 〜ドイツ・リートの源流を尋ねて〜
    ルートヴィヒ・ゼンフル《さあ、みんな飲もう!》《ああ、愛しのエルスライン》《五月には》《言い得ぬ悩み》《お人好しのもらった女房》《お風呂の讃歌》
    ハンス・マルティン・ルター《神は我が砦》
    ハンス・レオ・ハスラー《踊って、跳びはねて》
    トーマス・シュトルツァー《森の梢は葉を落とし》
    作者不詳《農夫がせがれに嫁をもらった》《妻を娶ったハンスは》《僕が知っている最高の鳥は》ほか
     先端的な古楽の演奏家は、皆「研究家」でもあり、濱田氏の演奏会も毎回何かしらの 解説を伴っており、この話を聞くのが面白い。
     マクシミリアン一世の治世は1493〜1519年。 ウィーンの歴史
     バロック以前は、演奏家と作曲家は未分化だったので、まだまだ楽譜は単なるメモ代わり のような状態で、膨大な装飾と即興に彩られ、本当はどういう演奏がされていたのか判らな い。それを調査復元しているのがアントネッロのスタイルである。
     今回面白かったのは、バッハの教会カンタータにも即興が存在したという話で、  当時教会カンタータは、バッハが指揮し弟子が交代でオルガン伴奏を務めるという分担で 演奏していたが、弟子達はこの当番を非常に嫌がっていたという話が残っている。
     何故かと言うと、演奏が盛り上がってくると指揮をしているはずのバッハがオルガンに 手を伸ばして「もっと分厚い和音を出せ」と要求して、伴奏者はやりにくくてしょうが なかった。なんていうやり取りが有ったのだそうだ。
     60〜70年代くらいに録音されたものを聞くと、「バッハの音楽は数学的な精密さで完成され ているから、楽譜に忠実に精密に演奏すべし」という立場と「主に楽器法によってロマン派的 修飾を施す」という二つのアプローチがあるが、いずれにしても古典派以降のクラシックは、 「楽譜に忠実」なのが基本なので、アドリブの概念がほとんど無い。
     それとは逆に、アントネッロの演奏会では、知っている曲でもどんな演奏が飛び出すか わからない「ライブな楽しみ」が基本になっていて、ネタは古いがこれはジャズの世界に 近い。
     今回の演目の中では、スザートの曲がよく知っているものだったけれど、見覚えのある 譜面に比べて音符の数は4〜16倍にもなっているのではないかと思われる「曲芸的装飾」 を凝らした演奏で、冒頭から飛ばすぞ!というノリを感じさせてくれた。速弾は自慢 はライブの基本だね。
     器楽ものでは他に、リコーダー一本で戦争を表現した曲で、大砲の弾が「ぴゅ〜」っと 飛んでいって「どど〜ん」と炸裂する様を音と身振りで表した「宴会芸」な曲もあって 客席を沸かせた。
     歌曲のほうはこの時代、「世俗」のものはどれもこれも男女の愛を歌ったものばかりで、 それは現代の歌謡曲などとあまり変わらないことだが、違うのはずいぶん下世話で直接的な 分野に偏っていることだそうだ。
     濱田氏は「会場が銀座なのでなるべく上品になるように選びたかったのだが、 それでも随分ロコツな表現の歌ばかりで…」と、ほんとかどうか判らないが、 宴会で場を盛り上げる曲として、いかにも有りそうな選曲では有る。
     新婚初夜の情景や、女房の浮気や、新婚早々大男が妻に逃げられた理由などなどの 歌が並ぶが、歌詞カードだけでなく、男女の歌手に「歌詞の内容の寸劇」をやって もらってから歌に入るのが、二人の芸達者もあってなかなか面白い。
       アンコールには、次回の演奏会の曲の予告編を演奏するという、シリーズものならではの サービスもあり、これも盛り上がった。
    ちなみに次回は
    《ヴェラスケス時代スペインの愛の歌とダンス〜歴史的スペイン舞踏による情熱のパフォーマンス〜》
     スペイン好きには特にたまらない「ツボ」突きまくりの企画で2ヵ月後が待ち遠しい。
  • 六本木のクリスマス電飾
     コンサートの後、妻と足を伸ばして六本木ヒルズのクリスマス風景を見に行った。
     隅から隅までクリスマス・モードだが、電飾にLEDを使っているのが変わっている。
     普通の電飾は「電球色」というか、黄色っぽい光が基本で色使いといえば、赤や緑だが、 六本木では見渡す限り「白色LED」の青白い光。
     電球と比べて冷たい光だけれど、宝石のような冴えたイメージもあり、なかなか かっこいい。白を基調にブルーとグリーンの二色を使っているのは、ダイヤ、 エメラルド、サファイアのイメージか。
     TV朝日の前では化粧品のイベントで井川遥を囲んでCM撮影。
     素人エキストラを集めてポーズをつけていたが、やれ、大変そう(笑)
     おみやげ物コーナーで「どんとこい超常現象」の本を初めて現物を見て立ち読み。
     冗談の本かと思ったら、結構ちゃんと中身が有って驚いた(笑)
     それにしても、ヒルズは広い。今日は全体の何%を見たのだろうか
     ショップ&レストランフロアを一通り回ってきたが、へとへとだ(^^; どこも行列だし。
  • センターspスタンド入荷
    製品:若月製作所 ST-14X
     17日と言われていたが、16日に着いてしまった。店からメーカーに催促して もらった翌日に到着するとは、やはり何処かで伝票を止めてたな?
     ともあれ、さっそく組み立て。
     側板2枚を横木2本、計8本のビスで留めるだけの簡単な構造で、強度的にどんな ものだろうと思ったが、結構ガチガチに頑丈だ。
     組み立てのコツとしては、最後のネジの締め付けは、スピーカーを設置した後で 行うこと。そうすると、ねじれも無くぴたっと接地して安定する。たまにネジを 増し締めしてやることも必要だろう。
     それにしても「御影石のボード」は良い。
     狂いの無い完全な平面だという安心があるから、スピーカーを設置するのに 余計な心配が要らない。
  • 消費者はFPDテレビの画質に対し「ギラギラ感」を求めている
     日経の記事にてヤマギワの売り場責任者が発言。
     なんちうか、一般消費者のリクエストと、画質マニアの求める世界は相当 隔絶しているみたいだな。
  • 東芝の0.85インチHDD
     500円玉より小さく、写真を見るとまるでエイプリルフールのような気分になる。 容量は2〜3GBで携帯電話に使うとか…。
     最近は携帯電話の液晶も大きいし、雑誌をダウンロード販売して読むなんて アプリケーションがあれば、大容量メモリも役に立つかも。
2003.12.15
  • センターspの入荷予定が判明。17日。ということは結局まる一週間以上 かかることに。在庫があって何故そんなに? 実は今日まで発送手続きを 忘れていたとか?
     今は仮置きなので、スタンドを使うとまた音が変わるなぁ…。高さ、角度、背後 のカーテンからの距離、etc...
  • 価格.comをみたらRD-X4がもう13万円台になっているんですが…。 一旦「地上デジタルの先行きを見る」と思ったものが、値下がりすると また欲しくなるなぁ…
  • フセイン元大統領、拘束
     それは一定の成果だが、だからといって明日から攻撃が減るとも思われず、 大量破壊兵器が見つかるわけでもなかろう。イラク人の反米感情というのは、 フセインとはまた別の次元であるわけだし。
2003.12.14
  • 年賀状作成
     今年の旅行写真の中から妻が選んだ写真を組み合わせて、ちゃちゃっとデザイン。
     宛名もプリンタでがんがん印刷。年賀状自体は、何の真心も要らないなぁ…(^^;
  • D-VHSで録画したハイビジョン映画のリスト作成→ [HDソフト・リスト]
     厳選しているつもりだが、調べたらもう50本以上あった。
     オペラや宝塚を足すとさらに30-40本ある。恐ろしい。
  • フィギュアスケート・グランプリシリーズ
     取り溜めたものから日本、フランス、アメリカ大会を連続して視聴。
     画質に関する興味深い経験があった。
     日本大会はNHKの中継であり、見慣れた高画質である。
     ところがフランス大会は動画ブレがひどい。 たぶんPAL/NTSCの方式変換があるせいだと思うが、激しく残像感があり、 もうごっちゃごちゃ。
     アメリカ大会は色が滅茶苦茶なのと、輪郭補正がきつくて物凄い。
     リンクの上にはエッジの跡が白く残っていくが、これがアメリカの映像では 黒いクレヨンで落書きをしたように、太くくっきりとぐちゃぐちゃの線が現れて、 物凄く醜い。
     色のほうは、全体的にコッテリしているのだが、明らかにカメラごとに色合い、 濃さが異なる。一番酷いカメラでは、日本人選手の顔がオレンジと黄土色を混ぜた ような凄い色になっている。同時に映っている白人の肌色はまだ許容できるピンク色 なので、どうやら、もともと色の薄い白人の顔を健康色に見せるために、こてこて の調整が標準のように思える。
     淡い水色の衣装なんかほとんど「黄緑」で、こういう変な色が米国人は好きな のだろう。
     だとすれば、数年前のSONYのプロジェクターのデフォルト色がやたら緑色っぽい 理由も、ランプの癖以上に、米国市場で受ける発色というのを意識して偏っていた のではないかという気がする。
     ともあれ、日本人の感性に合うのはやっぱりNHKだった。
  • ちなみに競技のほうは、日本人女子シングルは優勝を含む大活躍。
     見ているこちらが、幸せを感じる美しい演技だ。
     この大会には、クワン、スルツカヤが出ていないけれど、オリンピックでも このレベルの演技ならメダルが取れると思うな。
     対照的に男子シングル日本勢は、転倒ばかりでまるで不甲斐ない。
     上手いという点では優勝したロシア選手が一番だが、中国人選手のジャンプが 猛烈だった。とにかく正確無比の高速回転でまったくブレが無い。
     あれは、絶対CGでワイヤーを消している。…と見るほどに思う。人間業じゃない(^^;
2003.12.13
  • センタースピーカーの調整
     詳しくは[センタースピーカー Victor SX-LC33導入記]で。
  • HV版『パニックルーム』鑑賞 ★
     莫大な遺産を隠したまま無くなった老人の屋敷が売りに出て、とある母子 (ジョディー・フォスター)が引っ越してきた。
     ところが、無くなった老人の孫が隠し財産の場所を知って独り占めしようと 忍び込み、母子はパニック・ルーム(強盗対策の避難部屋)に逃げ込む。
     しかし、泥棒の目的はそのパニック・ルームに備え付けられた金庫で、 攻撃を仕掛けてくる。
     屋敷に仕掛けられたTVモニターで賊の行動は監視できるけれど、引っ越してきた ばかりでパニックルームの設定が終了していなかったために外部との連絡が取れない。
     しかも娘の持病のため、外部に薬を取りに出なければならなくなる。
     …というような話。
     密室を巡る攻防戦なので、けっこう低予算っぽい(^^;
     犯人は三人組で、悪人レベルも違い仲間割れしたりする。
     とにかく外部からは絶対あけることが出来ないので、私が賊ならば、外部との 連絡を絶って持久戦だろう。腹がすけば食べないわけには行かないのだし、 そのうち交渉の機会も訪れるだろう。
     だいたい、前の住人の孫ならば、運び忘れたものを取りに来たということで 玄関から訪ねれば強盗する必要も無いものだということを、彼らはすっかり 忘れている(笑)
     そういうわけで、犯人とのやり取りはまあまあ面白いのだけれど、これは 平凡なB級映画ってことかな。TVの2時間ドラマでも良いんじゃないかという 感じ。
  • 古畑任三郎スペシャル「黒岩博士の恐怖」(おみくじ殺人) ★☆
     DVD発売記念+1/3に新作が放送される宣伝のための再放送か。
     『羊たちの沈黙』のパロディーのオープニングが一番面白く、犯人との知恵比べは 初めからネタが割れているし、それほど巧妙な手口でもない。唯一の物的証拠が 「偶然」手に入るというのもイマイチというか反則かと。
     ま、作者が本格推理を目指していないというのもあり、それでも面白いんだけれど。
     DVDに焼こうかと思ったけれど、古畑はたぶん全部買うので止めた(笑)
2003.12.11
  • センタースピーカーと御影石到着
     スピーカースタンドだけ未着。前のスピーカーのスタンドに置いたが、 イマイチ安定が悪くて怖いのである。
     スタンドは通販サイトのステータスを見ると「メーカーに配送依頼中」のまま 音沙汰が無い。発注から一週間たってしまう。
     詳しくは[センタースピーカー Victor SX-LC33導入記]で。
  • 御影石ボード導入記 1
     引越し以来、長らく(仮置きとして)木製のボードを使用していたのは、メインスピーカー の買い替えを意識してのことだが、センタースピーカーの買い替えを機にフロント3枚分を 揃えてしまう事にした。
     商品はネット通販で「御影石 オーディオ」を検索すると上のほうに出てくる石匠運慶という店。
     5cm刻みで各種のサイズのボードを選べるのと、比較的安価に買えるのが良い。
     私が買ったのは、
    山西松藤黒御影石オーディオボード450x400x30mm(17kg) 単価 7200円
     三枚買ったが、重すぎるためかお届けの梱包は二つに分かれていた。梱包材の重量も 含めれば60kgは超えるかも。とにかく、取り扱い、怪我には注意。
     スピーカーの外観よりボードが大きいのは、家人や来客が不用意に近づいて スピーカーをけっ倒すのを予防するため。10cmでも余裕があればかなり安全に なるはず。
     外観について、石の質については申し分ない。
     「山西松藤黒御影石」というのは、黒い結晶の集合の中に透明な粒子が散った ような石。模様というほど目立つ部分が無くシンプルなのが良い。
     平面性が高く、床に置くとぴたりと馴染む。重量のお陰でフローリングの床の ほうが変形して馴染むということもあるかもしれないが。石を床に置くと、 フローリングの微かな凹凸が潰れるミシミシという小さな音がする(^^;
     上面は面取りされているが、ここの精度(Rの角度、深さ)にはバラツキがある。 しかし、モノが真っ黒なので目立つことは無く、気に入らない面が有ったら裏に 回してもいいから許容範囲内だと思う。
     非常に硬く、剛性が高いので持ち上げた状態で叩くと「カンッ」という打音がする。 しかし、床に置いた状態では叩いても無音。床にぴったりなので接触面が振動を損失 してくれるということだろう。
     吸い付くように安定してガタが無く、叩いても無音。これはオーディオボードの理想 に近い。
     メインスピーカー(中型ブックシェルフ)を元のボードから下ろして置き換える。
     前のボードに微妙なソリが有ったらしく、木製のスタンドが変形して御影石との 間に微かにガタがあるが、スピーカーを乗せると、時間と共に再度変形して馴染ん できた。このへんは「木」の良いところだろう。一時間程で触って分かるほどの ガタは無くなった。
     出てきた音については、格別良し悪しを上げるほどの事は無い「真っ当な音」だ。
     床・御影石・スタンド・スピーカー(接点にごく薄いゴムとフェルト片もある)が しっくりと馴染んで落ち着くのにある程度時間がかかると思われるので、置いた その日に最終的な音が出るとも思われないし、一週間もたってから前の状態との 微細な違いを記憶で書くのもうそ臭いだろう(笑)
     某他社通販サイトの「購入者の声」のページには、絶賛の声が並んでいるが、 よほど前の状態がヘロヘロだったので無い限り、置いた瞬間にスピーカーを変えた かと思うほど音が変わるはずが無い。
     だから今は「極めてちゃんとした音がする」といのが正解。付帯音が減少して すっきりしたような気がするのは、たぶん見た目が美しくなったことによる 心理的なものだと思う。以前は明るい色のボードを隠すために黒布をかけて いたり、ちょっと見た目が良くなかったので、三つのスピーカーがきちんと 御影石のボードに乗った姿は美しい。清々しく聴けるね(^^)
     妻も「早く御影石を買え」と言い続けていたので、きっと満足だろう。 理由はサウンドではなく、インテリア的に黒布が床にあるのが気に入らない からだと思うけど。
     ともあれ、石の重量に床が馴染んでいくと、音が変わるのか変わらないのか。 変わったとしてそれは判るのか。その辺も今後は楽しみだ。

     床に伝わる振動というのは、もともとほとんど無くて、さらに今回の御影石で ほとんどカットしていると思われるが、離れたリスニングポイントでは振動を 感じる。これは空気伝播による共振だと思われるので、床そのものの問題だ。 フローリングである限り、これをゼロにするのは無理だろう。
     ともあれ、これでまた最終形態に一歩近づいたと思うと満足度の高い お買物であった。

  • 新選組関連特番
    12/23(火)18:45〜22:00(19:00〜19:30中断) BShi「140年目の新選組 男たちからのメッセージ〜混迷の時代、あなたならどう生きる〜」
    1/1(木)
    24:15〜25:15
    「スタジオパークからおめでとう!」三谷ゲスト 俳優ゲスト
    1/7(水)20:00〜20:45、21:15〜22:00 その時歴史が動いたスペシャル「新選組〜最後のサムライ〜」
    1/11(日)20:00〜21:00「大河ドラマ 新選組!『黒船が来た』」
  • そろそろ年末年始用に、HDDレコーダの容量を空けないとな…。現在常に50〜75% くらいの使用率、時間にして残り30時間前後ほどだが、一週間近く家を空けるとなると たぶん凄いことになってるだろう…見ないでR焼きだけは避けたいが…
  • ETA(バスク祖国と自由)のトップ拘束
     スペイン愛好家として大きな気がかりの一つであるETAの組織が壊滅した(と当局は 発表)とか。
     1939〜75年のフランコ政権が終わった後各地で起こった自治独立の運動の中で もっとも過激で暴力的なのがETAで、毎年多数のテロ被害者を出して来た。
     しかしこの指導者は29歳だと言う。この人物にどのような特別な指導力が あったのかは知らないが、29の若者が組織のトップを務めるような若い組織では 簡単に再生してきてしまうような気もする。日本にも昔は「赤軍」系の若い テロ組織がたくさん有ったけどね。
     フランコ独裁時代のスペインを旅行したことのある知人は「流石に当時は治安は 良かった」と言っているが、独裁政権崩壊後、治安は悪化し、私がスペインに行った 時には、スリも引った くりもあちこちで出会った。鞄に工夫していたので取られなかったけれど(^^;; 物乞いもやたら多い。
     ともあれ、スペインが安全な国になるのは喜ばしい。泥棒はともかく (諦めているらしい(^^;;)
2003.12.10
  • ボーナス出たぞ
     今回は先行してちまちまとシリコンオーディオやセンターspなどを買っているが、 あとはどうしようか…
     欲しいものが無い…というと正確じゃない。プロジェクターは欲しいがQUALIA004 は豪華すぎるし、アンプは欲しいがTA-DA9000ESまで凄い機種は必要じゃないような…(ていうか、 ラックに入らないし…)
     ブルーレイも次の機種が出るのを待ちたいし、地上デジタルはサービスエリア狭すぎ。
  • イラク派兵
     だんだん実現に向かって進んでいく。
  • 自衛隊は非武装で行くようにと言っているイラク民主化指導者もいる。  武装して来ればアメリカと一体化と見なされる、としているが、政府は 「無反動砲(ロケットランチャーのことか?)を持たせる」と言っており、 やる気満々である。
     行く以上、殺されに行くような装備ではならないのは当然だが、非戦闘地域での 活動が前提の自衛隊の重装備には明らかなウソがある。
     この瞬間だけを見れば「支援が必要だ」という理由は幾分の正当性が有るように 見えるが、一つずつ原因を遡っていけば、インフラが破壊されたのは米軍が 戦争を始めたからだ。本来は壊した本人が責任を取るべき筋のものである。
     つまり間接的に、イラクへの支援は米国の政策を支援していることになる。
     米国は「大量破壊兵器をめぐる査察で何も出てこないのはフセインが隠している からだ」と言って戦争を始めたが、それが偽りであったことはすでに確定している し、政治的な意図をもったデマで有ったことまでほぼ確定だ。
     米国の妄想、米国中心のグローバルスタンダード思想を正すのが、 同盟国の本当の責任のはずであり、過去に遡ってそのとき小泉氏の政治姿勢は 間違っていると判っていたはずだ。
     現在これほどまでにイラクの秩序が混乱して戦闘が継続し大勢が死んでいるのは 全て米国が「武力」を使ったからだ。
     米国は大量破壊兵器の捜索などすっかり無かったことにして「独裁者フセイン から国民を解放した」などとふざけたことを言っているが、米国が殺したイラク 人の数がフセインの殺した国民の数より少ないといえるのだろうか?
     「誤爆」の一言で済ましている市民の犠牲が、遠く未来に渡って西側と イスラムの関係をどれほど悪くして行くか認識しているだろうか。
     現地には失業者だって沢山いるのだから、日本としてお金を出して復興事業に 彼らを雇うのも貢献だと思うし、本当に平和になって、世間の注目が下がった 頃に継続的に支援していくことも大切だと思うぞ。
     米国が生み出した戦闘状況のなかに日本人を送り出す以外に出来ることは有る。 派手じゃないだけで、それも大切だ。
  • オランダ軍がサマワ求職デモに発砲して負傷者
     もう滅茶苦茶だね。
  • 米国防長官に「何を言っているか分からない」賞
     英国の市民団体「分かりやすい英語キャンペーン」が授与した。
     受賞の英語は、イラクの大量破壊兵器の有無にからむ長官の、昨年の記者 会見での発言。
    「我々が知っている、と我々が知っていることがある。知らない、と知られていることがあることも知っている。つまり、知らないことがあることを我々は知っている。知らない、ということを知らないこともある」
     …日本でも総理と官房長官に「何を言っているか分からない」賞をあげたいね。

  • ところで、AV機器を見に行くと何処でも戦争映画をやっているね。
     AVACはスピーカーを説明しながらdtsデモディスクの『プライベートライアン』 をどかどか流していた。(定番)
     ヤマギワ本店は『パールハーバー』の日本の奇襲から 米国の開戦演説のあたり、ビックは『ブラックホークダウン』をいつでも流して いる。
     『ブラックホークダウン』は、正義の味方のつもりで突入したら、結構嫌われて いて酷い目に合うという話なので他の二本とは毛色が違うが、『パールハーバー』 は9.11から 連なるイラク戦争にべったりなぞらえることの出来る「米国々威発揚バカ映画」だし、 『プライベートライアン』は、ストーリー的には「戦争の欺瞞と兵士の犠牲を、 途中で個人の生き甲斐話にすり替えて、最終的には兵隊さんよありがとう」という 巧妙な作品だが、まず八割方は 「リアルな戦闘のバーチャル体験」に重点を置いた作品だ。
     時代劇、チャンバラ映画や、西部劇は「様式美」だと思うし、歴史映画の中の 戦争シーンは義理、人情、勇気、決断など、戦闘そのもの以外にも描くべきものは 多いだろう。
     しかし、5.1chサラウンドシステムのデモ用映画として普及している上記の 作品たちはなんか違う。ゼロ戦の機銃掃射が前から後ろに音が動いていくとか、 ロケット弾の着弾音がずしんと響くとか、そんなのばっかり。
     リアルに戦争をやっている世界に住んでいて、娯楽として戦争を楽しむ ことが出来るという状況が良く分からない。しかも個人の楽しみではなく、 迫力の5.1chを売るための道具として、血みどろの殺戮シーンのリピート、 というのは無自覚に過ぎないだろうか。
  • スピーカーベースの御影石、発注
     載せるセンターspも発注したので、土台も発注。我が家は玄関が「黒御影石」 なので、インテリア的には整合性が良いぞ…と妻には説明している(笑)
2003.12. 9
  • センター・スピーカー SX-LC33(ビクター) 購入
     ただし通販。発売直後はあちこちで見かけたのに、雑誌でベストバイを取った後、 在庫が薄くなったのかなかなか店頭で見ない。割引率が急進(30%offを超えた)して 利益が薄くなったこともありそう。だから仕方なく、通販。
     早く届かないかな〜
     スピーカー・スタンドも発注。ネットで。
  • オーディオ懐古録 - 昔懐かしい機器の写真満載。こういうのを見ると、今の機器たちがとても画一的に感じる。
     スピーカーなんか状態さえ良ければ今でも使えるのだろう。昔は30cmを超えるウーファー ユニットが沢山あったから、今のトールボーイブームの平均的音とは随分違うだろう。 能率悪そうな平面スピーカーも、今の超強力アンプなら現代的に鳴るかもしれない。 中古の出物があれば聴いてみたいな…。
     SONYのAPM-6なんてカタログの周波数帯域が20〜20kHz。ウーファーが 物凄い振幅を出せるらしい。絶妙にSONYっぽい仕様だと思う。
  • マランツの3板DLP
     350万円だって。クオリア4が安く見える。回路もかなり奮発しているようだが、 それにしても、単版のDLPが3台分の価格というのは芸の無い…(^^;;
2003.12. 8
  • メモリースティックウォークマンNW-MS90D購入
     CD23枚分がメモリーに入り、バッテリーもそれを全部聞くぐらいの時間持つ。 ということで、「ラジオ・スペイン語講座」の テキストCDを入れて勉強しようかという構えである。
     しかし、放送は一日20分有るがCDは超コンパクトに一か月分が入っているため、 物凄い速度で話が進んでしまう。一回3〜5分くらいか。発音の確認ぐらいに しかならない。…これは厳しいかも…と初日から暗雲が(^^;
     まあ、買ったけれどなかなか聞く時間の取れないCDも山積みなので、いくらでも 使い道はあるのだが(^^;;
     ところで、この機械、リモコンが無くマッチ箱たらずの小さな本体にボタンが あるので、普通のウォークマンとは持ち歩き方が違う。今は胸ポケットに入れて いるのだが、落としやすい気もするし、短めのネックストラップを入手して首から ぶら下げるのが最適のような気がするな。
     音質はATRAC3 Plusの48kbpsモードを使用しているが、クラシックもの を録音しても、屋外でヘッドホンで聞く分には充分すぎる。データは1/20〜30くらいに 圧縮されている計算。世の中進んだな。
     低音は付属のインナーイヤー型ヘッドホンがとても小さいので、ちょっと弱い。
     ちなみに、ヘッドホンジャックはミニミニプラグで、SONYのリモコンの先にくっ付ける タイプの機種なら後から付け替えも可能。
     ともあれ、これで積み上げていたCDが消化できるなぁ
    参考:acii
  • 秋葉原でSX-LC33を探すがなかなか見つからない。今冬のBestBuyを取ってから 急に見なくなった気がする。品切れか?
  • AVACでシャープのZ11000が『指輪/二つの塔』のセオデン王が復活した辺りを やっていたのだが、カメラがゆっくりPANすると、王のお肌がガビガビに荒れて 見える。
     帰宅してから同じシーンを確認してみたが、別に普通の状態だった。何が原因 だったのだろう。DVDPのプログレッシブ処理か、それともプロジェクタの スケーリングの動画処理性能か? 誤差拡散処理のためか…。
     プラズマTVでも「ゆっくりPAN」すると画像が乱れる機種は多いので、 何か原因はあるのだろうが。
  • RD-XS41のファームウェア、またアップデート - 頑張れ。
  • RDなら地上デジタルもok - というページが出来た
     コピーワンス番組の扱いについての説明だった。  
2003.12. 7
  • リチャード三世観劇(日生劇場)
    • 市村正親(リチャード三世)
    • 夏木マリ (王妃エリザベス)
    • 香寿たつき(敵家未亡人アン)…もと宝塚男役トップ
    • 瑳川哲朗 (腹心バッキンガム公)…蜷川シェイクスピアの常連さん
    • 高橋長英 (次兄クラレンス公)…蜷川シェイクスピアの常連さん
    • 松下砂稚子(マーガレット)… 文学座のひと
    • 東恵美子 (母ヨーク公爵夫人)… 青年座のひと
    • (リッチモンド伯ヘンリー)
    • 演出…蜷川幸雄
    • 音楽…宇崎竜童
     『アルパチーノのリチャードを探して』…という映画が有るが、この 『リチャード三世』は、シェイクスピア史劇の中でも格別な悪人であり、多くの役者を 魅了した役でも有る。
     なにしろ、行きつ戻りつ苦悩を重ねることの多いシェイクスピア劇の登場人物の中に あって、この男の悪事には一切のためらいが無い。実の兄に暗殺者を送り込み、 王位継承者の王子達を暗殺し、権力のために女を篭絡し、捨て、陰謀を共にしてきた 部下も、迷い有りと見るや死に追いやる。
     陰謀の果てに王位につくものの、あまりに無謀な簒奪の王位は、彼の手から奪い 取られるのもまた速い。しかし最後の戦いの中にあっても単身敵陣に切り込み、 敵兵を蹴散らしつつ、宿敵ヘンリーの名を叫ぶ。
     …と、まあこんな具合に、リチャード三世は「突き進む悪」だ。
     史実の王は、短いながらも普通に王としての勤めを果たし、いくつかの暗殺事件は 有ったにせよ、それも当時のイギリス王家の王たちが成してきた血なまぐさい権力争 いの歴史から見れば、普通の範囲であり、ここまで一途に悪として描かれるのは、 シェイクスピアの時代、エリザベス女王の家系が、この話で最後に勝利する ヘンリー方であったからという理由だそうだ。
     つまり、リチャード三世の悪の切れ味は、まさにシェイクスピアの筆が脚色した ものということだ。
    (ロンドン塔で殺された、先王の王子達は、実は戦後ヘンリーが暗殺したという 話さえある)

     というわけだが、この公演の凄さは、ほぼ、市村正親個人の放つオーラの力に負う 気がした。歪んだ姿に生まれ、日の光を浴びることのない己の運命への呪いを、謀略の 糧として燃え上がるリチャード三世の怨念。その悪の疾走感をバリバリと放射する 力が市村氏にはある。
     彼は、男達は剣と命令、金で操るが、女の運命は言葉で操る。
     この舞台で注目されるのは、宝塚を退団してストレートプレイ、初挑戦という 香寿たつき(敵家未亡人アン)だが、まあ普通かな。リチャードに夫を 殺されながら、そのリチャードに言い寄られ、結婚し、やがて殺されるという 役どころで、揺れ動く心を表現するのが難しい役だが、市村氏のペースである。 もちろん、リチャードに巻き込まれる役だから相手方のペースなのは当然だが、 「そのとき、アンの心はどうであったか」ということがもっとバチっと伝わって くると面白いのだがと思う。
     もう一人の女は夏木マリ(王妃エリザベス)
     リチャードにとっては兄嫁。王の後継ぎ、殺される王子達の母。
     終盤にふたりの壮絶な呪いの言葉合戦があるのだが、これは本当に見もの、 聞き物であった。矢継ぎ早の言葉の応酬、音として言葉に打たれる感覚は、 紙の上の戯曲からは決して想像することの出来ないライブな興奮だ。
     恐らく、この辺りのくだりは、文字で読んだら長くて長くて、退屈する のではないか。だが、名人の口から発せられる言葉には命が宿っているとしか 言いようが無い。
     これ一つのためにでも、この公演は意味があった。
     反対にがっかりしたのは、松下砂稚子(マーガレット)東恵美子(母ヨーク公爵夫人) の二人。
     二人ともイマイチふにゃふにゃした台詞で、リチャードに向かって呪いの言葉を 吐いたりするのだが、肝心なところで噛んだり、止まったりと、市村氏のテンション に比較したらあまりにも不完全な状態。鬼監督と呼ばれる蜷川氏は、この状態を どう思っているのだろう。
     二人とも比較的高齢の役だが、ほとんど「素の老人状態」でボケてんじゃないかと 思うほど。いつまた引っかかると思うと胸騒ぎがして、だいぶそっちに気持ちが 引っ張られさて仕舞ったことは事実。
     あれは酷かった。何とかして欲しい。技術も声質も、あれではただの普通の ばあさんだ。とうていイギリスの薔薇戦争を生き延びてきた悲劇の女達に見えない。
  • インタビュー:香寿たつき

  • GT4プロローグ購入
     GTシリーズは、私が入れ込んでいる数少ないゲームの一つ。その最新版。
     実在のサーキットが幾つか収録されているのと、最新の車のデータが収録される ことが売りか。
     さっそく、馬力の小さな車でのんびり二つのサーキットを回った後で、 大馬力の車でラリーコースを回ったら、乗り物酔い(3D酔い)してエロエロになって しまった(^^;;;
     要するに、実車で下手な山道運転に乗り合わせたのと、変わりない(^^;;;
     じっくり取り掛かりたい。が、時間が無いなぁ…

  • HV版『スターウォーズEP2/クローンの襲撃』鑑賞(wowow) ★★★
     WOWOW 12月の目玉にして今年最大の目玉の一つともいえる、スターウォーズ初の ハイビジョン放送だ。もしも、ハイビジョン設備を持っていなかったとしても、この 放送を知ったら買っていたかもしれない。
     『エピソード2』もDVDでは何度も見たが、まさに次元の違う高画質。
     思うに、この作品は初めからハイビジョンの画質を意識して作られたゆえに、 ハイビジョンで見たときに引き立つような作りになっているのではないだろうか。
     冒頭のナブーの宇宙船の金属感のような「面の表現」でさえ優れて見えるのは 不思議なことだが、星や都市の明かりの瞬きの数が多いことはもちろんのこと、 役者以外フルにCGで作られているシーンでも、遠景の人や車の動きが観客の視力に 挑戦するくらい遠くの小さなオブジェクトの動きまで描き込まれている。
     DVDでも何かが動いていることはわかるのだろうが、ハイビジョンの解像度は その3〜6倍あるから、動きの意味まで分かることになる。
     そのことによって、都市の活気や、クローン工場の規模の大きさまで、DVDとは 違った強さで伝わってくる。
     もちろん、ヨーダの産毛の一本一本が見えることによって、CGIのややプラス チッキーな質感と実写部分の差がより判別しやすくなる、ということも有るが、 そもそも「壮大なデジタル絵物語」として捉えたい新三部作にあっては、 「実物らしさ」はそれほど問題ではない。
     ヨーダに関しては「ラテックスの本物」が存在するから、その違いが気になる のは確かだが、たとえば、カミーノの首長星人の皮膚のテクスチャなら、DVDでは 「ツルツルでは無い」ということまでは感じられるが、ハイビジョンでは 「ウサギやヤギのような短い毛に覆われているようだ」という所まで見える。
     つまり、CGIにはCGIなりのテクスチャのバリエーションが存在するのだという ことが、より明確に分かる。
     TV(30インチ以下)で映画を見ると、おもに登場人物の顔に注意が行く。これが スクリーンになると(80インチ以上とか)になると、周囲の情景にも目が行くよう になる。ハイビジョンになると、さらに登場人物のアップだけではない 情報が自然に目に入るようになる。
     確実に感じるものは変わる。
     「ハイビジョンでスターウォーズの星空を見たい」という長年の夢は、叶えられた。
     冒頭に現れるSTAR WARSのロゴのスクロールも、すっと虚空に消える その瞬間まできちんとSTAR WARSと読める。DVDやLDでは、ガクガクと形を 崩して走査線の彼方に消えていくという感じだったから、まるで違う。それだけで プチ感動の嵐だ。
     次は、旧三部作の「スターデストロイヤー」の登場シーンがハイビジョンで 見られるのが夢か。細かい部品がくっきりと見えるほど、そのスケールの大きさが 伝わるはず。現状では、レターボックス収録のLDより、4:3収録の昔のLDの方が 確かに、精密描写の部分では上回っているのが分かっている。(画面中央部分の 画素数だけで考えれば、シネスコ作品の4:3収録は、ハイビジョンに匹敵する。)
     まだまだ、今のプロジェクターで行けるなぁと思ってはいても、こんな放送を 見ると、一刻も早くフルHDのプロジェクターが欲しいと思うのも事実だ。200万は 出せないけれどね。
2003.12. 6
  • 『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔SEE』鑑賞 ★★★
     まずは前半ディスク。およそセヲデン王の復活まで。
     長いことは長いのだが、新たに挿入されたシーンはどれも重要でオリジナルで 省かれたストーリーを補強しているため、話が滑らかにつながり却って観やすく なっている。夜中に見始めると、オリジナル版はついつい眠くなってしまうような ところがあったが、より長くなっているにもかかわらずSEEは話に入り込みやすく 眠くなるような緊張の途切れを感じにくいのではないか。
     そんな理由で、『二つの塔』もSEEこそ本来の姿という気がする。
     画質は良い。冒頭から暗いシーンが多いので、やや黒浮きが見える程度に プロジェクターを明るく設定する必要があるが、ニュージーランドの自然の 広大で多様なことに圧倒される。
  • Windowsのメモリ確保作戦
     ウィルス対策ソフトを入換えたらなんだかますますメモリが逼迫し、 OSが起動しただけでシステムリソースが30%台。I.E.が三つも起動したら あっという間に「メモリが足りません」の警告…という苦しい状況になって いたので、常駐しているソフトを探し出し、あまり役に立たないものを カットする作業をしてみた。
     まずは、「スタートアップ・フォルダ」に入っているソフトだが、 ここには余り数が無い。
     問題なのは、裏でこそこそ起動しているものたち。
     これはmsconfig(WindowsMe)というコマンドで、調べることが出来る。
    もちろん、システム上絶対に必要なプロセスや、停止しても復活してしまうものなども あるのだが、試行錯誤の結果起動時に約50%くらいのメモリーは確保できるようになった。
     これで、メモリの使いすぎで頻繁に落ちていたWindowsが少しはまともになるかと 思うと喜ばしい。
     参考情報はこのへんWin.FAQで 「システムリソース」を検索してみる。
2003.12. 5
  • 地震雲?気象庁に問合せ殺到
     4日、関東地方上空に細長い雲が現れ、市民から「地震の前兆では」との電話が 相次いだという。…飛行機雲だろう普通。羽田があるし、
     「地震雲」ってそんなにポピュラーなのかい?とYahoo!にて検索してみればなんと 23,200件ヒット。おいおい、日本の科学精神は何処に行った…
     しかもトップに表示されるHPは100万アクセス達成だそうだ。
     このページは、阪神大震災以降に出版された「前兆証言1519!」 という本に触発され、前もってこういう情報を集められたら意味があるのでは?と 作者は言っているが、そもそも「地震の前にこんな普段と変わったことが有った」 という現象は
    1.現象A発生・地震発生
    2.現象Aなし・地震発生
    3.現象A発生・地震なし
    4.現象Aなし・地震なし
    の4パターンを全てカウントし、「あり・あり」の確率が他の3パターンと比較して 優位に多いことを証明しないといけない。
     地震雲の研究ならば、全国で毎日定点観測し、地震雲であろうが無かろうが 記録しなければならない。
     だから、事後の証言本などゴミだ。金儲けしたいライターに騙されているのだ。
     逆に、ネットで常に情報を収集している人がいるのは意味があるだろう。 きちんとやればやるほど、無意味なことが分かるだけだとは思うが、そこに 意味がある。  ただ、このページの主催者は1519の証言の信頼度を見積もるのに、
    「観察した人々が、普段見ない現象として感じたわけであるから、 少なく見積っても7割程度(1000)は前兆証言と見ていいのではないか と思う。」などと言っている。あまりに無邪気で泣けてくる。どういう根拠なのだ?
     さらに
    「数多くの証言が得られる状況なら、宏観前兆現象が地震と有意な関係に あるとかないとかの議論にかかわらず、恐らく実際に震災はやってくるだろう。」 とも書いている。この無邪気な姿勢。
     こういう人が多いから、飛行機雲を見て気象庁に電話が殺到し、新聞ネタになる なんて異常なことが起きる。今回地震が起きなかったことも、彼らは三日もたつと 忘れてしまうので、また雲を見上げるのだろう。何度外れても外れは忘れて当たっ たことだけ忘れない。
     まあ、「はずれを忘れる」のは生物の本能らしいけれど。人間なんだから 本能を超えなければならない。
  • ちなみに「細長い雲は地震の前兆現象である」と仮定した場合でも、 同時に「細長い雲は飛行機雲である」という事象は存在する。
     もちろん、純気象学的にも、流体力学的にも細長い雲が発生するメカニズムは 存在する。
     専門家にはそれが見分けられるのかもしれないが、一般からの目撃情報の収拾 について、区別は難しいだろう。つまり、毎日のように現れる飛行機雲のどれかが 地震雲かもしれないというのは「ロマン」は有るが、予知としては「狼少年現象」 に埋没するだろう。
     正式な「地震予知連絡会議」の発表でも、3回はずしたら4回目に信じる人の数は 相当少ないはず。しかし不思議と学者の発表より、ナマズやネズミの方が一般には 人気が有る。結局人には「自分の目で見たことを信じる」という本能があるから なのだろう。
  • ちなみにここは、研究者がやっている予知のページ→PISCO
     個々の掲示板の12/4の書き込みに問題の雲に関する書き込みがある。 「クロスした雲」ってのが尚更飛行機雲だ。
2003.12. 4
  • ドラマ「トリック」episode4
     今回はまるっと『犬神家の一族』横溝正史、金田一耕助のパロディーだった。
     何しろ冒頭から「横溝注意」の看板の脇で「わ〜横溝にはまった〜」などと騒ぐ 村人が(^^;;
     …といっても、原作は読んでいないし、漠然と映画のイメージ、それも角川映画の 大量CMのイメージだけが妙に潜在意識にまで食い込んでいるような作品なのだが、 ともあれ、そんな世界。きっと、映画『犬神家の一族』を見ていると数段面白そう だし、実際本家のほうを見たくなるような出来栄えだった(たぶんTVで一度見ているが)。
     しかし、『オースティン・パワーズ』を見てから007シリーズを見ると、なんだか シリアスに見られないように、このepisode4を見た後で『犬神家の一族』を見たら、 金田一耕助が「まるっとお見通しだ!」と叫びそうでハラハラすることになる んだろうなぁ(^^;;
     滅び行く旧家の遺産を巡る骨肉の争い。「名探偵は殺人を止められない」の セオリー通り、今回は冒頭からばんばん人が死にまくり、どんどん棺おけが増え ていく。
     トリックでは毎回「依頼者」が犯人のパターンが多いので、そういう意味では 始めからネタが割れているとも言えるが、今回は「えっ…、ということは こいつは犯人ではないってこと?」と思わせる巧妙なトリックが仕掛けられていて 最後まで緊張を繋いだのは上手かった。(ちょっと強引なのは何時ものとおりだが)
     殺人の方法が、刺殺、毒殺、感電死、一酸化炭素中毒、突き落とし…と全員 バラバラなのも、よくひねり出したものだと思う。一話完結ではこれだけ色々な ことは出来ないから、長さといい、事件編と解決編の二週に分かれている構造と いい、ミステリーものにはぴったりの構成だ。特に前・後編に分かれているのは、 一週間の間あれこれ考える楽しみがあって小説的だし、解決編を見た後で もう一度通して見たくなる面白さもある。
     そういう意味で「録画・再見必須」のドラマだ。それで、犬神家をレンタルで 見てからもう一度ドラマも見てしまう。そんな感じ。
     今回は元ネタがあるとはいっても、TVドラマの枠の中でこれだけの作品を一週間 という短い期間でバンバン撮れるというのは凄い。
     ところで、ネットの書き込みを見ていると横溝正史や『犬神家の一族』を全然知らない …だからパロディーネタが全然理解出来ていない層が非常に多いことを感じる。 角川映画ブームも昔話になったということか…。とはいえ、未だにエンタツ・アチャコ (昭和初期の漫才)のギャグも挿入しているけどなぁ。判る人だけにわかればいいという スタンスなのだろうか。
     アニメ「名探偵コナン」みたい…という書き込みは、もう世代が違うのだろう。 たぶん推理小説モノはすべてコナンなんだろうなぁ。コナンや探偵学園の アニメは何度か見たことが有るが、中身はそうとう無理無理で、そうそう目新しく 完璧なトリックがあるわけが無いと思う。「トリック」も回を重ねるごとに目新しさは 減っていくが、最後に残るのは「マンネリ」でも笑える掛け合い漫才の部分だったり して(^^;
  • ヴァンダインの二十則(フェアな推理小説の原則論)
     アシモフのロボット三原則よりだいぶ複雑だが、「探偵と読者は同じ手がかりを与えら れなければならない」あたりは、だいぶ一般に認知された項目だろう。いっぽう 「ミステリーは高等な知的ゲームだ」という意識がたちすぎて時代にマッチしていない 部分が多いので、二十則自体変革の必要もありそう。
     『トリック』は純ミステリーというより手品と超常現象を持ち込んでいるところと 証拠不十分な推論で、犯人に馬鹿にされてしまうところなど、目指すところは 若干違うようだが、特にシリーズ3になってからはやけにはっきりと「伏線」を提示 するようになって、フェアなミステリーに近づこうという意識を感じる。
  • 同様のミステリのルールで「ロナルド・ノックスの十戒」てのもある。
     二十則よりだいぶコンパクトにまとまっているが、「中国人を登場させてはならない」 とか書いてあるのがご愛嬌。
     上記二つの規則は同じ1928年に発表されたのだそうだが、そういう時代だったのかな。 きっと中国人は「魔力」で何でもやりかねないと…(^^;
  • ドラマ「白い巨塔」
       元祖、金田一耕助の石坂浩司が大変なことになっている(笑)
     次期教授選挙の工作を、他大学の教授に指摘され、ぽんぽんと頭越しに話を進められ、 指図され「こりゃ、教授殿には相当の屈辱…」と思ったら、お見送りの玄関先で ブチキレですよ。う〜ん、わかるわかる。
     そんな感じ。古臭い権力闘争のドラマだからそれほど「見たい」と思っている わけでもないのに、見ると目が離せなくなってしまうというのは、やはり、ドラマと 役者が凄いのか。
     自分より人気も実力もある助教授を、自分の後釜としたくない一心で教授戦工作に 打ってでた自尊心の塊の教授が、その為に、八方にぺこぺこ頭を下げる羽目になり あまつさえ「あなたは甘い」となじられる。
     こんなことなら、ストレートに自分のところの助教授を教授に据えて後々まで 影響力を繋いでおいたほうがどんなに良かったかと、きっと後悔しているに違いない。
     そういう、陰険な嫌な親父の苦悩を、石坂浩司はなかなか上手く演じていると思う。
     まあしかし、後輩が権力志向な奴だとしても、ここまで人間関係をこじらさなければ それなりにお互い平和に共存できたのではないかと思うと、自分でまいた種だなぁ、 教授が。
  • 早くSONYのSXRD普及型プロジェクターが出ないか〜という話
    ZDNNの記事 を見ると、「ハリウッドは、HD-TVに対しては、暗号化したデジタル出力しか認めない といっている。」という話がある。
     こうなると「ハイビジョンパッケージソフト」はBD/AODどちらから出てもプロジェクター から写せない可能性が有る。ひょっとしてこの辺のデジタルな仕様の策定を待っている のだろうか?
     せめて入力ボードの差し替えで対応できるような構造にしてくれればいいのに。
     そのほかに考えられる理由としては、
    1. クオリアの出荷から時期を置いている。(出荷したばかり)
    2. クオリアの最終調整に手間がかかって新型どころじゃない
    3. 水銀系ランプで満足の行く色を出すのが大変だ
    4. 地上波デジタルとBDの普及を待っている
    5. ハリウッドがパッケージソフトを出すのを待っている
    6. 意外に歩留まりが悪くて出荷できない
    7. 他社のHDデバイスの動向待ち(エプソン/ビクター/DLP陣営)
     ともあれ、政治的技術的な壁はいろいろありそうだが、何時頃出るかの予告 ぐらいは知りたいものだ。
  • 地上波デジタル放送が始まったことにより、私の気持ちの中では、非対応装置に お金を出すことに対するテンションが相当下がっている。
     DVD-Rも地上波デジタルの録画できるDVD-Rになることが必要だと思うが、 (対応可能になったとしても)ハードディスクからのムーブモードでは 「書き込み失敗=番組消失」になってしまうわけだから、今の信頼性ではとても たまらない。
     画質的にも一気にBD-REかAODが普及するのを待たなければならないところまで 飛んでしまうが、だとすると2〜3年はブランクが出来てしまうのか?
     アンプもずっと更新してない。
     アナログなドルビーサラウンドから始まって、LDのAC3-RF→DVDのドルビーデジタル→ DTS → DD-EX → DTS-ES → BSデジタルのAAC
     一方CD系では5.1chアナログ入力から、i-Link接続が登場してこれが本命になり そうだが、まだSACDとDVD-Aの互換性が解決していない。なにより、全然普及がまだまだ。
     映像系はアナログ接続は固まっているが、i-Linkはまだまだ混沌としている。 コピープロテクト問題に至ってはまったくこれから。
     こんな状況では、とても高い金は出せない。ハイビジョンソフトの規格が 固まる頃には、10年はこのフォーマットでいける…という状況になるだろうか?
2003.12. 3
  • 『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔SEE』発売
     43分の未公開シーンを追加。4時間近い大作になるとなかなか取り掛かれない…(^^; ということで、ちまちまと特典映像から取り掛かる。
     撮影15ヶ月というのも長いけれど、その後の処理も延々やっているんだから 大変だな。
  • ネチケット道場 - 会話形式になっている
  • 以前「男の食彩」で紹介されていた(と思う)キャベツ入りメンチカツを、 すっかりレシピも忘れたが適当に再度作ってみた。
     作り方は普通のメンチカツの生地に、肉と目方にして同量のキャベツ (千切り若しくはみじん切り)を混ぜるだけ。
     キャベツが多くなるほど、まとめた時に崩壊しそうになるが、そこは技術(笑)
     内部がボソボソで肉汁が逃げやすいから、しっかり粉、卵でコーティングすることも 重要かな。
     キャベツは芯も細く切って入れる。キャベツがサクッとした歯ごたえになって 甘味も有り美味しい。
     妻に言わすと「肉は豚100%キャベツは千切りのほうがいい」との事だが、 まあまあだ。
  • 先日「豚肉のビール煮」を二度ほど作ってなかなかの出来栄えに満足した私だが、 他の煮込みも作ってみたくなりレシピなどを調べてみた。
    鶏肉のシメイビール煮 - シェ・ミカワ。サッパリ系でウサギ肉でも作れるとか
    牛肉のビール煮 - 薄切り肉でさっと煮
    レシピじゃないけど現地のレストランの皿写真 - 同じさ皿にフリット山盛り(^^; ここのソースはトマト抜きの模様。
    フリット山盛り - ページ末尾付近。同じ店か?
    これも参考写真 - ここはトマトに黒ビールで黒いなぁ。他の料理の写真も参考になる。
    フランドル地方の料理写真がたくさん載っている - レシピは不明だが…
    これは焼肉用肉で作る。トマト有り -
    超シンプル - 玉ねぎとビールだけ
    トマト無し -
     結局のところ、レシピはトマトの有無と、肉の形状で4パターンに分かれるのか。
2003.12. 2
  • 警視庁が都内の公共施設を点検。防犯カメラの死角について増強を指示
     『踊る大捜査線2』みたいにリアタイムに監視するわけではなかろうが、 まあ、ほんの1年前とは随分意識が変わったものだ。
     うちのマンションでも、赤外線センサーと高性能カメラを組み合わせた最新の 有人監視システムの設置工事が済んだ。映画の監視システムは必ず破られる 決まりだが、現実のシステムはバッチリ泥棒を阻止してもらいたいものである。
  • 山梨のリニア実験線が有人で時速581km/hを記録
     これってマッハ0.5くらい。東京大阪間1時間。飛んでかないほうが不思議なくらい の速度だけれど、実用化されないと意味が無い。予算つかないものか?
     ちなみに、新幹線は443km/h,TGVは515km/hの記録を持っているとか。速い…。
2003.12. 1
  • スピーカーベース用として御影石を発注
     40x45(2枚),40x25(1枚),30x35(1枚)
     本当はステージのようにフロント面を石で固めたいところだが、まぁ、 それはそれ(なんだか分からん(笑))
     フロントspを入換えてからにしようと思っていたが、まだまだ今のを使い そうなので、センターspと共に入れてしまうのだ。
     ちなみに、オーディオショップで御影石や大理石なんかを買うと、石屋さんで買う のの何倍も取られるので、もちろん専門店で注文 だ。はたして、どんな石が来るかな?
  • イラク日本大使館員襲撃事件のこと
     もっとも不可思議なのは、危険なのが分かりきっている地域に向かうのに 何故、護衛の車もつけず向かったのかということ。使った車は軽防弾仕様(拳銃の 弾なら止まるが機関銃は無理)だそうだ。
     防弾性能を上げると、重くて逃げ足も遅くなるとか、護衛の車をたくさん付けると 今度はミサイルの標的になるとか、その装備を選んだには色々理由が有るようだが、 ハッキリしているのは、彼らはどんな装備を選択しても安全は無いという状況 に置かれていたということだ。
     政府は数日前の「日本大使館銃撃事件」の時も、「大使館を狙って発砲したのか どうかも分からない」と呑気なたわ言を吐いて、イラクの日本人に対する危険を 隠蔽してきた。そのツケを、第一線で働く文民が肩代わりすること になったのではないか。
     たとえ目的が「復興支援」であっても「親米国は全て攻撃の対象である」と、 残存勢力は警告してきたのだから、「危険、危険というが、程度の問題だ、国内 だって危険はある」などと、詭弁を弄し、危機の把握を怠り、何も手を打た なかった小泉首相は、責任の所在を明らかにすべきだ。調査団を送り込んでいる のに対策が出来ない総理なんて無能としか言えない。
     米軍も、バグダットから会議開催都市に向かう幹線道路の「危険情報」を 提供していなかったのだろうか。だとすれば、重大な義務違反ではないか?
  • 今回の攻撃で、残存勢力は宣言した標的を正確に狙ってきた。
     バラバラに逃げ込んだ元部隊が散発的な攻撃を仕掛けているのではない ことは明らかで、大規模な情報網の存在がうかがわれる。それだけの組織が 秘密に動けるということは、一般人の相当多くが協力していることを 示唆している。
     フセインとアメリカ、どちらが嫌われているのだろう? 英国の民間調査会社 によると、米英軍を信用していない人が80%、フセイン政権の追放が嬉しい人は 50%だそうだが、最も悲しい出来事としてこの戦争を上げた人も30%以上居る。

     日本はどうすれば良いのかというと「米国の大義無き戦争」を認めた時点で すでに手遅れになってしまった。そもそも大義があれば殺人が許されるのかという 事自体、問題があるが、米国との同盟関係を大切にするということは、一大統領の 暴走を追認することではない。喧嘩をたきつける友人と、止める友人と、どちらが 本当の友か。
     そもそも「大量破壊兵器」を保持しているからという理由ではじまった戦争は、 いつのまにか「テロに屈してはならない」という理屈に摩り替わっているが、 他国の領土を占領する軍隊が現地で反撃されることをテロと呼ぶのは 論理のすり替え ではないか?
     米国(CIA)は、冷戦時代の対ソ戦略の一環として、タリバーンの母体となる イスラム原理主義勢力に大量の武器弾薬を渡して戦わせた。イスラムの 国中に滞空ミサイルが普及しているのは、もともと米国がソビエトのヘリ を落とすためテロリストを支援していたからだ。
     アメリカは自らの仕掛けた罠と戦っているのだ。
     アメリカの呼ぶ「人権無視のフセイン政権」が崩壊したのに、何故イラク国民 は命がけで米軍を 攻撃するのか、そのことを考えたことが有るだろうか。
     米国の保護下で新政権が発足したとしても、これだけの反米勢力があれば、 米軍が撤退したとたんに軍事クーデター、暗殺だらけかもしれない。
     米国は、結局イラクを二つに割るだけだ。ベトナム、朝鮮半島と変わる ところは無い。
     「テロに屈しない」というのは、軍事的に勝つことだけではない。
     テロリストを支援する広範な一般市民の生活に目を向け、暴力に拠らない 社会の変革を支援し、教育していくことが、そもそもの根本対策だ。
     当然何十年もかかるだろうが、50年、100年のスパンで。何故憎しみ合うのか を考えていかなければならない。日本と中国、朝鮮の関係だって、戦後これだけ の時が過ぎ、世代交代が進んでも憎しみが残っているのは、やはり必要な努力が 欠けているからだろう。


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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!