iCab STAND 〜 2002-2nd
by eat iTou / update on 2002-06-24
2002-04-16
本日 Beta 108 登場。Mac OS X 版での話になるが、マウスのスクロールホイールへの反応が良くなっている様な気がする、TEXTAREA への日本語入力とスタイルシートへの対応は相変わらず、新しいキャッシュシステムの導入もまだの様だ。これより前に 107、106 というナンバーのベータが出ていた様だが、毎日手動でチェックしていたにもかかわらず引っ掛からなかった。ベータではあるけれども公開していなかったのかな、と思いきや Readme ファイルに「Automatically checking for iCab updates didn't always work.」という記述が。頼みますよ、ホントに。以下、Readme を勝手に翻訳。
Beta 108 (15.04.2002)
バグフィクス
- Mac OS X 版で「Accept Cookie」ダイアログの期限切れ日付けを短い書式で表示する様になった。
- 「Classic」ファイルパスの「Cocoa」ファイルパスへの変換が正しく行われていなかった。そのせいでローカルの Java アプレットがロードされなかった。
- 壊れた GIF アニメーションによって Mac OS X 版の iCab がクラッシュする事があった。
- ファイルダイアログ (Open、Save、その他) が開いていると「Help」キーを押してもヘルプウィンドウが開かなかった。これは、現在はヘルプウィンドウの下に隠れているが、ファイルダイアログが非常に疑わしい。
Beta 107 (10.04.2002)
バグフィクス
- 今までの iCab は HTTP「Refresh」ヘッダ (あるいは同等のメタタグの内容) を、そのヘッダがセットされた対象が読み込まれた時点で使用していた。現在、埋め込まれたオブジェクトの読み込みが完了するのを待って「タイマー」が始動する。
- Mac OS X 版で、ローカル・ディスクそしてボリュームからJavaAppletsを開けるようになった。Java for X は、ローカルURLの「翻訳」を必要とする Carbon とは別のディレクトリ構造を予想する。Mac OS X の下で全てのボリュームは「/Volumes/」に、一方 Carbon では「/」にマウントされる。
- Mac OS X の下で Java applets をリリースしても iCab はもうフリーズしない。Mac OS X での Java は、applet がどこで、いつリリースされるか、非常に敏感なようである。applet がブラウザの主なスレッドから解放されないと、Java for X が常にフリーズするようだ (Java for Mac OS X のバグと見受けられる)。
- ウェブサイト全体をダウンロードする際、そのサイトが CODEBASE 属性のある OBJECT タグを含んでいると、ダウンロード完了前に中止していた。
- hotlist.html ファイルを stuffit アーカイブ化せずに電子メールで送ろうとすると、メールアプリケーションはそれを送る前にファイルを再フォーマットしなければならない。その再フォーマットにより iCab がエラー無しで、そして幾つかの hotlist エントリの消失無しでファイルの全てのデータを読むことができない、という結果が齎されていた。現在、そのような「歪められた」ファイルを読むことができるようになった。
Beta 106 (06.04.2002)
バグフィクス
- iCab による他のアプリケーションの起動に関するデフォルトのセッティングを「always ask」に変更した。以前 iCab は、デフォルトで「リモート」ページによるアプリケーション起動について尋ねるだけだった。しかし、システムそして他のアプリケーションがある設定にされていると、このセッティングは危険でありえた:
+ iCab が、InternetConfig の filemappings によってダウンロードの後処理を設定されている。
+ InternetConfig の filemappings で、アーカイブ (Stuffit、その他) のためのセッティングは、「Stuffit Expander によって後処理すること」となっている。
+ Stuffit Expander は、抽出されたアーカイブにディスクイメージがある場合自動マウントする設定にされている。
この場合、ウェブ・ページは自動的にディスクイメージを含む Stuffit アーカイブのダウンロードを始めさせることができた。iCab はアーカイブをダウンロードしてそしてファイルを後処理する。Stuffit はアーカイブを抽出、自動的にディスクイメージをマウントする。ページのある JavaScript コードはそれからしばらくの間 (アーカイブが抽出されディスクイメージがマウントされたことがはっきりするまで) 待つことができ、それから、このディスクイメージの HTML ファイルを開く (ここの問題は、ディスクイメージのボリューム名を判っているためファイルを確実に発見できる、ということである)。この HTML ファイル (この時点ではローカルファイルとなっている) は、やはりディスクイメージの中にある、どんなアプリケーションでも起動できる。新しいデフォルトのセッティングでは、ユーザーの明確な確認がなければアプリケーションを起動できない。
- ブラウザウィンドウ内のたくさんのリンクをクリックし、これらのリンクされたファイルのダウンロードがダウンロード・マネージャーに移動される (ファイルが表示不可のフォーマットである、ということ) 時、iCab が全てのダウンロードを開始しない、と言う現象が起きていた。有効なダウンロードの接続数 (「Preferemces > Network > Connections」参照) より多くのダウンロードが始まったとき、これは起こった。Option-Click を使ってダウンロードを始める、或いはダウンロードダイアログを使うことで問題なく正しく作業を行った。
- Onload は、全てのイメージがロードされた後、正しく呼び出されるようになった。
- クラッシュを引き起こすことがありえた Shockwave 6 プラグインの妙なバグ (?) のためのワークアラウンド。
- <http://www.sticksoftware.com/software/AquatintManual.html> での画像に見られる特別な aplha チャネルをサポートした TIFF コーデックをインクルードした。
- Mac OS X での印刷で、ヘッダとフッター行 (URL、日付、その他) が印刷されなかった。
- Cmd-W をタイプするとき、PowerPlant に適用したちょっとしたパッチにより、常にトップのほとんどのウインドウを閉めるはずである。
- サーバーがパスワードを尋ねない時、iCab は FTP にログインできなかった。
- Mac OS X でファイルをダウンロードする時、ファイルのアイコンはファインダーで正しく示されるようになった。
- Mac OS X で iCab は (Mac OS 9 と同様に) ファイルコメントとして URL を置くことができるようになった。
- ウェブ・ページの背景が (CSS によって)「transparent」として定義されたとき、Mac OS X で背景は決して消されなかった。それによりウインドウをスクロールすると、新しい内容は昔の内容の上に描画された。
- MSIE は時々ブックマークファイルの一部を非常に妙なフォーマット書くので、Internet Explorer のブックマークのインポートは時々iCabを混乱させた。
- 無効な日付フォーマットによる「Last-modified」HTTP ヘッダのためのワークアラウンド。
- Automatically checking for iCab updates は、必ずしも働かなかった。
- hotlist ファイルを保存するとき、キャラクタ「<」そして「&」は正しくコード化されたが、これらのファイルを読むとき、icabはこれらのキャラクタを正しく解読しなかった。
- hotlist.html ファイルがエイリアスファイルによってと別のファイルに取り替えられると、iCab は必ずしも hotlist ファイルを更新しなかった。
- 時々 History のエントリを複数の開けられなかった。
- History で、iCab はページがキャッシュにあるかどうか、再び示すようになった。
- HTTP レスポンスに異なるコンテントタイプを持つ複数のコンテントタイプヘッダを加えるという、まずく設定されたウェブサーバのためのワークアラウンドを実装した。iCab はこれらのヘッダの最初でなくて最後を使うようになった。新しい挙動は、MSIE そして Netscape の挙動にマッチする。
- Mac OS X 下で、無効なクッキーによってクラッシュさせされていた。
- Netscape 或いは MSIE のブックマークをインポートする時、iCabは「Favorite toolbar」フォルダを認識していなかった。これは、直された。
- 新しい hotlist エントリは選ばれたエントリの後、エントリが選ばれていなければ、最後に加えられる。
- hotlist 或いは History のフォルダを新しいウインドウで開く時、ウインドウタイトルをフォルダ名にするようになった。
- mailto URL でのコメントをサポートするようになった (それは、現在はコメントが無視されることを意味する)。
- Mac OS X で、クッキーダイアログは最早タブを使わない。
- History は、定期的に保存されるようになった。
- JavaScript の MimeTypes アレイは、ブラウザプラグインによって理解されるものだけでなく、システムが知っている全ての MimeTypes で満たされる。
- 書き直される FTP ディレクトリリストのためのパーサー。
- 悪く無効な ebay HTMLコードのためのワークアラウンドを実装、これらのページ (そして多分他も) がうまく表示され今より良く見えるはずである。
- hotlist 或いは History ウインドウでの Alt-doubleclick は、 (ファインダーの様に) クリックされたエントリを開けてそしてウインドウを閉める。
- ダウンロード場所のデフォルトはダウンロードフォルダになった。
- 特に多くのコンテントがそれらのウインドウにある場合、hotlist、History そしてダウンロードマネージャーのウインドウは非常に速く反応するようになった。
新しい特徴
- hotlist ウインドウのコンテクスチュアルメニューに、選ばれたフォルダの全てのページを同時に開ける新しいメニューアイテムを追加。
- Mac OS で、Java が動くようになった (ほとんど)。まだ幾つかの問題が残っている:
Java applet のあるページから離れる時は必ず、iCab はフリーズする (レインボーカーソルが回ったまま)。決して返事が無いシステムコール
「SetJavaAppletState(mEnvironment,mApplet,kAppletDestroy)」
をするため、iCab はそれ以上何もできなくなる。妙なことに、(他のページを開く事無く) 全部のウインドウを閉じる時は、上記と同じシステムコールが全く同じパラメータでコールされるにも関わらず問題は全く起こらない。私はこれが Mac OS X の問題なのか iCab の問題なのか判らない。誰かこの問題についてアイデアがないだろうか?
また、iCab プレファレンスのセキュリティパラメータは、まだ働いていない。
- iCabは、一般的なあるtyposを訂正する:ドメインネームの「,」は「.」に置き換えられる。
- iCabは、Preferences にショートカット「Cmd-;」を割り当てる。
- Mac OS 8 或いは 9 におけるマウスドライバはホイールが動かされた時どのスクロールバーを動作させるか自身で判断しなければならない。それは、スクロールバーを発見しスクロールアローのクリックをシミュレーションしなければならないという意味だ。iCab では、あるマウスドライバはフレームページでスクロールバーを見つけるのに幾つか困難があるようで、しばしばフレームページでスクロールできなかった。これは非常によりよく働くようになったはずである。
- Mac OS X では、マウスホイールは、常にマウスが指しているエリアをスクロールするようになった。以前は、ホイールは常にアクティブフレームをスクロールした (目的のフレームをスクロールするには先ずそのフレームをクリックしなければならなかった、と言う事だ)。カレントウインドウが分割されていなければ、マウスの場所はどこでも良い。
- Hotlist メニューに「File Current Page」という新しい機能。このメニューコマンドを使うことで、カレントページを直接 Hotlist 内の任意のフォルダへ加えることができ、名前と URL の変更、そしてコメントを付け加える事ができる。
- Mac OS X に新しいアイコン ( Preferences > Operation > Browser に「Crystal」がある)。プレファレンスファイルが無い場合はこの新しいアイコンがデフォルトのアイコンとして使われる、それは iCab を初めて使う時という事だ。
- 「Tools」メニューが登場。現在このメニューは以下のものを含む:
+ クッキー・マネージャー
+ ダウンロード・マネージャー
+ リンク・マネージャー
+ キオスク・モード
+ スクリプトDebugger
+ コンソール
+ エラーリポート
- クッキーマネージャーは分離したウインドウとなった。リサイズ可能なリストで再要求可能なクッキーを分類、閲覧できる。コンテクスチュアルメニューを使う事で (リスト・ヘッダを control-click) 個々のデータフィールドの表示・非表示を選択できる (Downloadマネージャー、History そして hotlist ウインドウと同様)。
- Mac OS X で、全てのウインドウを同時に、ドックに収められるようになった (Window メニュー)。
ところで、Readme の中で「iCab/Mac - Beta 108」というように表記されているのだが、もしかして他の OS 向けのものも計画されているのだろうか。
2002-05-05
Beta 108 で UTF 問題が解決されているのを発見。meta タグでの charset 指定がある場合には「Japanese (JIS)」を選んでいても問題なく表示される。この指定が無いとに手動で変更しなければならないのは相変わらずだが、サーバが HTTP ヘッダに charset 情報を付けている場合については未確認。以前「iCabを極める」の掲示板での「iCab2.6、UTF-7エンコードのページでフリーズ」という報告に記されていた「Unicode 2.1 (UTF-7) を使った複数言語表示実験ページ」についても落ちる事なく無事表示できた。
私は、あーみーさんの「iCabで行こう」というサイトで UTF に関わる iCab の不具合を知ったのだが、しばらく前からそのサイトが存在していない。どなたか経緯をご存じの方がいらっしゃったらお教え願いたし。
もう数カ月前の話になるが、Google で「イート伊藤」を検索。その中に2チャンネルのスレッドが有り、どういう経緯で私の名前が出たのか恐る恐る覗いてみたら、ただ単に私のところからの引用だったので一安心。
2002-05-28
5月25日付けで Beta 110 が登場。Beta 109 が21日に出ていた様なのだが引っ掛からなかった。スタイルシートへの対応改善、予告されている新しいキャッシュシステム、等は無し。今回の目玉は「フィルタマネージャ」という機能だそうな。環境設定の Display、Images、IFRAME、Plug-ins、Java、Script、Identity、HTTP Referer、Cookies、Compatibility 等を URL 毎に設定できる。幾つかの URL 向けに定義された設定ファイルをダウンロードできるページを公開する模様。あなたの作ったファイルも送ってくれればそこで公開する、といった旨の案内もあり。
そのフィルタマネージャ登場に合わせてか環境設定の項目の並び順に変更あり。
プログレッシブ JPEG の展開が早くなっている様な気がする。
2002-05-31
本体サイズ、Pre 2.7.1 が 4.4 MB、現 Beta では 4.7 MB にアップ。
おそらく Beta 106 での変更のおかげなのだろう、「環境設定...」ダイアログでスクロールホイールが利くようになっている。
2002-06-20
6月14日付けで Beta 116 が登場している。こんな感じ。
この頃急に、どうやら Mac OS X を 10.1.5 にアップデート後から、一部のローカル環境にある CSS ファイルを表示できなくなった。読み込もうとはするのだがすぐさま Finder に処理を渡してしまう。幾つかのファイルで試したところ、クリエータが「iCAB」でないと表示されない事が判明。キャッシュされた CSS ファイルのクリエータを iCAB 以外に設定し試したところ、直接 iCab にドラッグ & ドロップしても駄目だが、その CSS ファイルを参照しているページからのスタンダードリンクツールバーを使った移動は可能であった (iCab のキャッシュ以外のローカルなファイルではこれも無理)。この事を Alexander さんに尋ねた。
これはおそらく、Mac OS X の『問題』、正確には Mac OS X の『ファイルマッピング』設定の問題だろう。残念な事にファイルマッピング設定は (Mac OS 9 までとは違い) システムプレファレンスでアクセスできないので、これを調べ正す事は不可能なのだ。
これらのファイルのファイルタイプが「TEXT」に設定されていないので iCab はそのファイルを開ける適切なアプリケーションをファインダに尋ねるのではないかと私は思う。
File Buddy を使って調べてみたが、どの CSS ファイルでもタイプは「TEXT」となっていた。しかしその下にあるポップアップメニューには「No types found for extension "css"」との表示。これが「Mac OS X の『ファイルマッピング』設定の問題」ということなのだろうか。
わたしゃ毎日生きとるぞなー!>「それを食べろ」氏
失礼いたしました。
2002-06-21
一部 CSS ファイルを表示できない問題に関して「環境設定のネットワーク内インターネットプロトコルで『File』項目にチェックが入っていないのでは」と Alexander さんより指摘あり。確認したが既にチェックは入っている、と連絡したところ「問題のあるファイルを送ってくれ」との返事。いやはやお手数おかけします。
2002-06-23
問題のあるファイルを送ったところ返事あり。「ありがとう。問題を発見した。次のリリースでフィクスできるだろう。」との事。どんな問題を発見したのだろうか、と質問する。
2002-06-24
返事あり。「偶発的に、拡張子が『.css』のテキストファイルをローカルディスクから開く際に外部アプリケーションに渡されてしまっていた。」という事だそうな。
2002-06-27
Pre 2.8.1 が登場している。予告通り CSS ファイルの扱いに関する不具合が解消されている。
御意見、御感想は eat-it@cap.bekkoame.ne.jp まで
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