iCab STAND 〜 2002-1st

by eat iTou / update on 2002-03-27


2002-01-05

1月3日、Alexander さんから 新しいベータバージョン (Beta 101) の案内が来る。これの添付書類を見たところ昨年12月24日にもベータバージョン (Beta 100) が出ていた模様。今回もらった電子メールには以下のような文がある。

もし新しいベータバージョンの案内を望むなら "Help" メニュー > "Check for iCab Update" で自動的に iCab アップデートをチェックするように設定して欲しい。登録してパーソナライズされた iCab ならベータバージョンも探すだろう。手動でチェックする場合でももちろんこの案内を得ることがきる。iCab の登録ユーザ数の増加により電子メールによる案内が困難となってきた。しかし "check for update" 機能の利用によって同様の案内を得ることができるだろう。新しい通知方法を理解して受け入れて欲しい。

Carbon 版で画像のドラッグ&ドロップでのデスクトップへの保存が可能になっている。

「iCab Beta - Readme」という書類によれば、Carbon 版はアプリケーションと同一フォルダ内にある「Plug-ins」フォルダを探さなくなったようだ。System 標準の Plug-ins フォルダのみをサポートするとのこと。

UTF 絡みの不具合は修正されていない模様。UTF-8 については以前メールしているのだが、今回 iCab を極めるの掲示板に W5 さんの書き込んだ UTF-7 についての不具合を報告した。返事はまだない。

日本語のインライン入力はまだ未対応。

以前の Carbon 英語版でホットリストやツールバー周りの日本語を化けさせないためには ResEdit を使いカントリーコードと Txtr リソースの変更が必要だったが、今回のベータではカントリーコードを日本にするだけで文字化けしない。このベータに同梱されている「new & modified iCab resources」という文書に新規もしくは変更されたリソースとして「'Txtr': 147 (only in the MacOSX version), 148 (only in the MacOSX version)」とあるのだがこのおかげなのだろうか。

ベータ版に同梱の「iCab Carbon - Readme」より、作者へレポートする際に Console のログを一緒に、という話を以下に引用。

あなたが以下の事をしてくれるとなおいっそう私の助けとなる。MacOSX の Console アプリケーション ("Applications/Utilities" フォルダにある)を起動、環境設定...を開け、「クラッシュ」の両方のセッティングにチェックする。こうすればアプリケーションがクラッシュするとき、Console は事故についての役立つ情報を自動的にログファイルへ記録し、スクリーンに事故のエラーログを表示する。このエラーログを、あなたが開いていたページの URL とiCab でどんな操作をしていたかという情報と共に送る。

今回のベータは起動が遅い。あまりにも遅いので「遅いっ!!」とメールを出す。

話は変って、先月中旬に「iCab を極める」の管理人さんより、クレジットカードを使った登録料の支払い方のページを作ったのだがカードを持っていないので間違いが無いか確認してもらえないだろうか、とメールを頂く。kagi.com のサイトでの登録作業後に送られてくるメールについての情報などを送信。無事公開なさった模様。かの人とメールでやり取りしたのはこれが初めてだった。


2002-01-23

20日付けでベータバージョン登場。前ベータで起動が遅かったのは Hotlist の読み込みに手間取っていたようだ。

iCab は拡張子が「.dmg」「.gz」のファイルをダウンロードせずにブラウザウィンドウに表示するので困っていたのだが、今回のベータ版に付属の書類に説明が有った。以下意訳。

多くのウェブサーバは「.dmg」「.gz」をプレインテキストとして送りだす。iCab をはじめとする多くのウェブブラウザはこのサーバの情報を尊重するためダウンロードせずテキストとして表示する。

しかし MSIE と OmniWeb はサーバの送る「Content-Type」情報を尊重せずにこれらのファイルをダウンロードしてしまう。これら二つのウェブブラウザをテストに使用しているウェブマスタは気付かないため正しく設定する事はない。

これより、iCab はサーバが「Content-Type」の値を「text/plain」として送り出すファイルが「.dmg」「.gz」の拡張子を含むもの全てチェックし、ダウンロードする。この挙動は間違っているが、ユーザやウェブマスターが予想する動作としてはたぶん正しいだろう。

ここに書くのを忘れていたが、昨年末に出たベータで Faborite Toolbar からのアップルスクリプトの起動が可能になっている。


2002-03-11

次のプレビューに向けて何をしているのか教えて欲しい、とメールを出す。「現在、ウェブキャッシュとイメージキャッシュを再設計している。これは CSS 実装の助けとなりそしてウェブページをロードする速度を上げるはずである。他にもこまごまとしたフィーチャーを計画しているが、しかし、最も重要なものはより良い CSS のサポートである。」


2002-03-14

11日の返事に対し、次のプレビューでは CSS がよりサポートされるという事だろうか、と質問を送る。「より CSS をサポートした物の前に別のプレビューが出る事になるだろう。しかし、その次のバージョンは CSS のサポート度合いが上がっているはずだ。」つまり、次のプレビューはキャッシュ機構を変更し動作速度を上げた (はずの) ものを発表、その不具合検証等をして後、少なくとも現在よりはスタイルシートのサポートがまともになったものを登場させる、という手順らしい。


2002-03-16

さらにキャッシュの再設計について、古いバージョンとの互換性はあるのか、と質問を送る。「新しいリリースは旧いキャッシュを読み込めるが、旧いバージョンは新しいキャッシュを認識できない。」


2002-03-17

新しいリリースは旧いキャッシュを新しいものに置き換えてしまうのか、それとも新規に別名でキャッシュフォルダを作るのだろうか、としつこく質問を送る。「"a" から "z" までのキャッシュはそのまま、違いは "cache.cab" ファイルに記録されているキャッシュ情報にある。このファイルのみが新しいリリースによって置き換えられ、キャッシュファイルに関する情報が更に幾つか追加される。」


2002-03-27

次のプレビュー或はベータはいつリリースされるのだろうか、と質問する。「現在、より速い動作の為、そして後々の CSS2 の為に必要な、新しいキャッシュマネージメントを実装中である。これは、非常に基礎的な部分への修正となるので、ベータのリリース前にまず大規模な内部テストを行う事になる。それでも、なるべくそれに時間がかからぬようにしたいと思っている。」ということで、次のリリースまでまだ間がありそう。

iCab を極めるの掲示板にえおんさんの書き込んだ、6x6 以下のサイズでなおかつ透過領域のある gif 画像を背景に指定すると拡大表示してしまう、という挙動が気になり報告する。「情報をありがとう、私はこれを修正するだろう。」


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