おかげで45飛のゲンコツ喰らう。
オチは「カーちゃんゴメン」であった。
せっかくココまで来たのに歩いて帰るには遠い片道切符。

日時：2005.12.27
棋戦：第31期棋王戦挑戦者決定戦
戦形：相矢倉37銀名人戦第7局版
先手：郷田真隆九段
後手：森内俊之名人
▲７六歩    ▽８四歩    ▲７八金    ▽３二金    ▲６八銀    ▽３四歩
▲６六歩    ▽６二銀    ▲５六歩    ▽５四歩    ▲４八銀    ▽４二銀
▲６九玉    ▽４一玉    ▲５八金    ▽５二金    ▲７七銀    ▽３三銀
▲７九角    ▽３一角    ▲３六歩    ▽４四歩    ▲６七金右  ▽７四歩
▲３七銀    ▽６四角    ▲６八角    ▽４三金右  ▲７九玉    ▽３一玉
▲８八玉    ▽２二玉    ▲１六歩    ▽８五歩    ▲２六歩    ▽９四歩
▲３八飛    ▽５三銀    ▲１五歩    ▽９五歩    ▲１七桂    ▽２四銀
▲２五桂    ▽７三桂    ▲１八香    ▽４二銀    ▲４六銀    ▽４五歩
▲同　銀    ▽２五銀    ▲同　歩    ▽５三桂    ▲３四銀    ▽同　金
▲７五歩    ▽同　角    ▲４六角    ▽６四銀    ▲７二歩    ▽４五金
▲６八角    ▽４三銀    ▲２四歩    ▽同　歩    ▲同　角    ▽３三金
▲同角成    ▽同　玉    ▲２二歩    ▽２七角    ▲３七飛    ▽１八角成
▲２一歩成  ▽３六金    ▲３八飛    ▽２七馬    ▲２五銀    ▽３八馬
▲３四歩    ▽４四玉    ▲３六銀    ▽３四銀    ▲４六桂    ▽３五歩
▲３四桂    ▽３六歩    ▲２五金    ▽４五飛
まで88手で後手の勝ち

終了=18時56分。消費時間=郷田3時間52分。森内=3時間27分。（持ち時間各4時間）

「後手受けきり勝ちが控え室の結論」らしい。
後手の正解51玉に先手が必殺76歩の後に楽勝気分で香でも取った場合
先手：87手め46金
後手：88手め34玉
▲７六歩    ▽８四歩    ▲７八金    ▽３二金    ▲６八銀    ▽３四歩
▲６六歩    ▽６二銀    ▲５六歩    ▽５四歩    ▲４八銀    ▽４二銀
▲６九玉    ▽４一玉    ▲５八金    ▽５二金    ▲７七銀    ▽３三銀
▲７九角    ▽３一角    ▲３六歩    ▽４四歩    ▲６七金右  ▽７四歩
▲３七銀    ▽６四角    ▲６八角    ▽４三金右  ▲７九玉    ▽３一玉
▲８八玉    ▽２二玉    ▲１六歩    ▽８五歩    ▲２六歩    ▽９四歩
▲３八飛    ▽５三銀    ▲１五歩    ▽９五歩    ▲１七桂    ▽２四銀
▲２五桂    ▽７三桂    ▲１八香    ▽４二銀    ▲４六銀    ▽４五歩
▲同　銀    ▽２五銀    ▲同　歩    ▽５三桂    ▲３四銀    ▽同　金
▲７五歩    ▽同　角    ▲４六角    ▽６四銀    ▲７二歩    ▽４五金
▲６八角    ▽４三銀    ▲２四歩    ▽同　歩    ▲同　角    ▽３三金
▲同角成    ▽同　玉    ▲２二歩    ▽２七角    ▲３七飛    ▽１八角成
▲２一歩成  ▽３六金    ▲３八飛    ▽２七馬    ▲２五銀    ▽３八馬
▲３四歩    ▽４四玉    ▲３六銀    ▽３四銀
▲４六桂 ▽３五歩 ▲３四桂 ▽３六歩 ▲４六金 ▽３四玉
▲３六金 ▽３五歩 ▲２五金打 ▽４三玉 ▲３五金直 ▽７二飛
▲６一銀 ▽６二飛 ▲３四金右 ▽４二玉 ▲４四金上 ▽５一玉
▲７六歩 ▽８四角 ▲４三金右 ▽６一玉 ▲５三金上 ▽同　銀
▲同　金 ▽８二飛 ▲１一と ▽投了
109手で先手の勝ち
先の丸山青野戦でも後手必勝であったが大逆転したばかり。

すでに46桂には35歩で森内圧勝と言っている。圧勝コースなら44玉とはしない。森内がサービスしたら大逆転は有り得る。
必殺76歩で大逆転する場合
先手：87手め46金
後手：88手め34玉
▲７六歩    ▽８四歩    ▲７八金    ▽３二金    ▲６八銀    ▽３四歩
▲６六歩    ▽６二銀    ▲５六歩    ▽５四歩    ▲４八銀    ▽４二銀
▲６九玉    ▽４一玉    ▲５八金    ▽５二金    ▲７七銀    ▽３三銀
▲７九角    ▽３一角    ▲３六歩    ▽４四歩    ▲６七金右  ▽７四歩
▲３七銀    ▽６四角    ▲６八角    ▽４三金右  ▲７九玉    ▽３一玉
▲８八玉    ▽２二玉    ▲１六歩    ▽８五歩    ▲２六歩    ▽９四歩
▲３八飛    ▽５三銀    ▲１五歩    ▽９五歩    ▲１七桂    ▽２四銀
▲２五桂    ▽７三桂    ▲１八香    ▽４二銀    ▲４六銀    ▽４五歩
▲同　銀    ▽２五銀    ▲同　歩    ▽５三桂    ▲３四銀    ▽同　金
▲７五歩    ▽同　角    ▲４六角    ▽６四銀    ▲７二歩    ▽４五金
▲６八角    ▽４三銀    ▲２四歩    ▽同　歩    ▲同　角    ▽３三金
▲同角成    ▽同　玉    ▲２二歩    ▽２七角    ▲３七飛    ▽１八角成
▲２一歩成  ▽３六金    ▲３八飛    ▽２七馬    ▲２五銀    ▽３八馬
▲３四歩    ▽４四玉    ▲３六銀    ▽３四銀
▲４六桂 ▽３五歩 ▲３四桂 ▽３六歩 ▲４六金 ▽３四玉
▲３六金 ▽３五歩 ▲２五金打 ▽４三玉 ▲３五金直 ▽７二飛
▲６一銀 ▽６二飛 ▲３四金右 ▽４二玉 ▲４四金上 ▽６一飛
▲４三金右 ▽５一玉 ▲７六歩 ▽８四角 ▲５三金上 ▽同　銀
▲同　金 ▽５二金 ▲４三桂 ▽同　金 ▲同　金 ▽６二玉
▲８三銀 ▽投了
113手で先手の勝ち

これだと桂を温存できるので後手からの一発芸は消えるが16馬を許すばかりか肝心の44歩が利かない。
先手の期待は38馬34歩同銀24金42玉34銀だが後手が飛車打ちなら33金+例の71歩成で61銀を見せて繋がるが34銀に単に72飛とされると44桂には51玉早逃げで負け。金ナシ将棋は負け将棋。24金ではつらい。72飛には先に61銀打でも62飛で切れている。

肩凝ってアタマ振っている模様。だから昼に肉を食べてはいけない。これは飛車を切られて先の48桂。47馬なら36銀。37馬なら36金でいずれも48馬には35銀or35金で入玉困難となり42玉を強いられる。金ナシ将棋に受けはナシなので飛車を金代わりに使うかもしれないがそれでは後手苦しい。やはり先手は1歩千金。後手も攻め合いに持ち込まないといけない。96桂か86桂一発で決まればいいが桂を渡した瞬間後手が即詰みというコースが望ましい。

スンナリと27角打っている。郷田は28飛ではなく37飛。これは香を取られるが21歩成28馬には桂を打たずに38金で飛馬交換要請できる。桂を温存して37馬同金が連動手なのでまだ金が一路玉に近い。角が入るとなんとかなるかもしれない。森内の余裕の協力に見えるが昨年は挑戦者決定戦で2連敗したのでそろそろ焦っているかもしれない。

郷田といえばドラエモンの名脇役ジャイアンの本名。
33角成はひとめ切れている。しかし切れたジャイアンが「母ちゃん許してくれ」と家出する場合なぜか感動を呼ぶ。
同桂ならアタリができそうだが同玉に22歩ではまた同玉と取られる。
22同玉46歩に44金引きは十字飛車で切られて負けだが強く同金。
22同玉に単に28飛は1歩足りない。72歩の分。無論72歩がなければ69手め22歩は同飛で先手負け。従って72歩の顔を立てるために角を切ったことになる。72歩を活かすなら71歩成でよかった。24歩を緩手にさせないで強引に繋げる場合は森内の協力が必要。
森内が本気で入玉するなら22歩も無視して上部開拓27角。その場合桂香取られても馬+と金で受けつぶすしかない。36馬は桂を取られると48桂+38金打で馬飛車交換。

驚くべき強手。森内は背水の陣どころか過剰防衛。これなら先手から23歩に同金はない。同玉は25歩24金24歩同玉35金+28飛で生きた心地しないが先手が切れたら入玉確定。この勝負手の手順でハッキリしているのは72歩の処遇。名人戦では「昼食休憩前に森内は焦らされて72歩と垂らした」と当家は読んだが今度は森内が71歩成そのものを許さないという強烈な自己反省。1歩あれば入玉阻止できたという場合もある。
72歩は飛車の横利きも止める双頭手だが1歩投資したこと自体で歩切れになり入玉されては全てが水泡に帰す。
やはり歩切れでは負けるので23歩は断念して下がるであろう。
24歩を気合い負けにさせるとは強烈な名人。

勝ちを意識しすぎた模様。この手自体は駒アタリ偶数番2なので手堅いが郷田にしては冴えない。郷田の首尾一貫が引き延ばしの誘惑に負けたと当家は見る。先ほど褒めすぎたかもしれない。同歩同角には後手は無論23歩とは打たない。手順に33歩とすれば鉄壁。最大の脅威35歩を未然阻止できるばかりか先の66角王手飛車も阻止。後手は1歩使うが王手飛車がなければ72と変化には同飛と取れる。
今度は先手も一発で決まらないので勝負が長引くとむしろ逆転しやすい。33歩にいきなり23歩は同金68角24歩で逆転。68角に換えて57角は負け。むしろ後手に攻める権利がある。もし23歩をやるなら35桂しか迎撃がないが72とは同飛で後手の攻め成立。
62銀や42銀から強引に桂を取りに行っても34歩。それで王手飛車の筋が再度浮上したと見ることはできるかもしれない。そこで森内も33歩とするか考慮中。アナが有りそうなのはむしろ35桂より57桂のような手だが2歩は禁止なので有り得ない。15桂もない。28飛は72歩が無意味。

首尾一貫を貫くなら少し怖いが71歩成。以下86歩から後手が勝負を仕掛けると同銀同角同歩85歩の瞬間72と。68角効果で後手が諦め72飛と手を戻す。83銀74銀成65桂右の後手の必殺技には歩が三枚あるので2枚使って72歩からの叩き。羽生の33銀はその時最後に75歩同飛66角の王手飛車を避けた手。森内は52銀を嫌った為に43銀だったが代わりに66角の王手飛車変化を避けないといけない。
もし郷田が勝負に震えたら先ほど教えた24歩。

郷田も昼を挟んで68角に1時間半近く考えたが森内は47分で43銀。
35歩を最も畏れているのは羽生同様。35歩から34桂を喰らうと攻めあいで後手負け。それこそ24歩同歩同角23歩には42角切りでも先手楽勝。攻め合いは先手に必ず桂を渡すので86歩や55歩が間に合わない。 スピードが全然違う。
そこで42角切りと34桂を同時に回避する43銀。受けの三頭手解釈するなら55歩同歩54歩を避けたと見ることもできるがそれだけなら44金引きでも構わない。三頭手解釈する時には52銀阻止を加算。森内が指した52銀を自分で封印する手なら受けの三頭手として妥協できるとのジコマン。
しかし苦しい。先手からは24歩同歩同角が今度は51角成を見せる。
71歩成の催促もある。71歩成の瞬間は緩手だが72とや76歩が連動手として厳しいのでここで受けオンリーの三頭手や四頭手はいずれにして双頭の攻めを甘受するのでつらい。数字にすると逆行受動駒アタリ奇数番1と実に単純。
68角は名人戦分析で86歩変化を阻止する手。森内用意の新手は当然19角に対するマシュダ一家変化。当日羽生が逃げたので負けてもいい今日なら一回は試してみたかった。当家もソレを見たかったが最強MF68角に森内もマイッタ模様。これは64銀をさらに重くするバック森シスの最高度の手順なので郷田がプライド捨てて踏み切ったことには好感もてる。
郷田を褒めたのは初めてかもしれない。

昼食後61手め68角
郷田が初めてマシュダ一家分析を支持した証し。 恥も外聞もマネーもない。どうやら本気で棋王挑戦を狙っている。
当時の名人戦昼の実況&分析で当家は19角に否定的。
「角は右に引くと第6局同様先手負け。そこで68角の里帰りで心機一転できるかだが、この将棋は68角から始まったことを羽生にイヤミで押しつけられることを嫌うのが森内の習性なのでどうせまた頑固に右に下がるかもしれない」
森内は19角だったが羽生が勝負をためらい負けにした。

新人王戦記念対局と名人戦の思い出

そう言えば森内は渡辺明相手に48手め33桂で最近負けている。

日時：2005.11.24
棋戦：第36期新人王戦記念対局を元にした35歩
戦形：相矢倉37銀　48手め33桂
先手：渡辺明の感想から57手まで復元
後手：森内俊之　推定
▲７六歩 ▽８四歩 ▲６八銀 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽６二銀
▲５六歩 ▽５四歩 ▲４八銀 ▽４二銀 ▲５八金右 ▽３二金
▲７八金 ▽４一玉 ▲６九玉 ▽５二金 ▲７七銀 ▽３三銀
▲７九角 ▽３一角 ▲３六歩 ▽４四歩 ▲６七金右 ▽７四歩
▲６八角 ▽４三金右 ▲７九玉 ▽６四角 ▲３七銀 ▽３一玉
▲８八玉 ▽２二玉 ▲１六歩 ▽８五歩 ▲２六歩 ▽９四歩
▲３八飛 ▽５三銀 ▲１五歩 ▽９五歩 ▲１七桂 ▽２四銀
▲２五桂 ▽７三桂 ▲１八香 ▽４二銀 ▲４六銀 ▽３三桂
▲３五歩 ▽２五桂 ▲３四歩 ▽９四桂 ▲２五歩 ▽同　銀
▲６五歩 ▽５三角 ▲３五銀 ▽57手以下先手の勝ち

そこで今回は名人戦に戻って48手め45歩に。
60手め45金で昼食。この手は当時「羽生のダマシ手」と実況&分析。次の森内19角の頑固一徹に当家が折れて名人防衛となった地点を郷田に譲渡して昼食休憩。

41手め17桂から48手め45歩まで
2005.06.23-24名人戦第7局 森内VS羽生 相矢倉37銀では48手目45歩の局面の消費時間が先手森内2時間41分に後手羽生が4時間29分。局面前例が当時は11局。それ以後いくつか増えた。当家がその後扱ったのは確か2題。
2005.11.21王位戦渡辺VS松本　相矢倉37銀
2005.11.25B1順位戦井上VS北浜　相矢倉37銀
前者で56手めの27銀はタコ手と当家が言ったばかりなのに北浜は27銀指して簡単に負けた。郷田も名人戦で羽生の銀打が理解できなかったが今度はどうであろう？
2005.04.16囲碁将棋ジャーナル　名人戦解説の嘘　郷田がダメ棋士の理由

森内は郷田の角換り腰掛け銀への誘いに1分躊躇。
5手め68銀に3分。郷田の脳味噌はカップ麺。3分で茹で上がる。
この2手分以外32手まで合計約15分。1手30秒平均のノータイム進行。
30秒あるとアクビしながらでも3-3と数えることが出来る。
33手め16歩。フツーここは3-3維持だが4-3となっては後手が歩間3に戻すしかない。3種類ある。14歩と45歩は後手負けなので消去法で森内は85歩。以下の進行
第一展開
33=4-3
34=3-4
35=4-4
36=5-4
第二展開
37=5-4
38=5-4
39=4-5
40=3-6
後手が3-5-5-3と誘導し裏番で6th牽制。
次に17桂なら名人戦手順。最近渡辺明も指した。

第31期棋王戦挑戦者決定戦 郷田VS森内　相矢倉　羽生の大嘘

棋王は羽生。羽生は100にひとつは嘘をつく。最近の大嘘は「将棋の勝負には偶然性が一切関与しない」。今月ラジオでそう断言している。
では振り駒はなんであろう？
今日の振り駒は竹部さゆりがと金4枚で郷田を先手にした。振り駒を女子供にやらせていいのか？女子供に選挙権を与えると父ちゃんは戦場に駆り出される。選挙権の問題以前に振り駒そのモノが諸悪の根源であったとお父さんは気がついた。なんでこんな国に生まれてしまったのか。国語と英語が授業で半分づつなどと言う国がどこにあるのか。なんで棋士が英会話教室を兼業しているのか？
棋士は自分の手は汚さない。振り駒を奨励会員や女流棋士にやらせる

放映：2005.12.25
棋戦：NHK杯
戦形：手損角換り早繰り銀
先手：丸山忠久
後手：青野照市
▲７六歩 ▽３四歩 ▲２六歩 ▽３二金 ▲２五歩 ▽８八角成
▲同　銀 ▽２二銀 ▲１六歩 ▽１四歩 ▲７七銀 ▽３三銀
▲４八銀 ▽６二銀 ▲３六歩 ▽６四歩 ▲３七銀 ▽７四歩
▲７八金 ▽６三銀 ▲４六銀 ▽４四歩 ▲３五歩 ▽４二飛
▲３四歩 ▽同　銀 ▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　飛 ▽２三金
▲２八飛 ▽２四歩 ▲３五歩 ▽４三銀 ▲６八玉 ▽６二玉
▲３七銀 ▽５四銀左 ▲７九玉 ▽４五歩 ▲５八金 ▽６五歩
▲８二角 ▽７三角 ▲同角成 ▽同　玉 ▲２六飛 ▽６四角
▲１八香 ▽３三桂 ▲３六飛 ▽２五桂 ▲３四歩 ▽３二歩
▲８八玉 ▽８二玉 ▲２六銀 ▽２八角成 ▲２五銀 ▽１八馬
▲３七飛 ▽２九馬 ▲３三歩成 ▽同　歩 ▲２四銀 ▽２八馬
▲３六飛 ▽２七馬 ▲３九飛 ▽３七香 ▲同　飛 ▽同　馬
▲２三銀成 ▽７二飛 ▲５六香 ▽６四馬 ▲６八金右 ▽１八飛
▲４四角 ▽６二金 ▲３三角成 ▽４六歩 ▲同　歩 ▽４七歩
▲５四香 ▽同　歩 ▲６六歩 ▽４八歩成 ▲６五歩 ▽７三馬
▲８五桂 ▽４六馬 ▲２九金 ▽１六飛成 ▲１一馬 ▽２五龍
▲６四香 ▽同　銀 ▲同　歩 ▽同　馬 ▲６五歩 ▽４二馬
▲４四馬 ▽６七歩 ▲同金直 ▽２三龍 ▲４三歩 ▽同　馬
▲６二馬 ▽同　飛 ▲７三銀 ▽同　桂 ▲同桂成 ▽同　玉
▲６四銀 ▽７二玉 ▲７三金 ▽６一玉 ▲３五桂 ▽６九銀
▲６八金引 ▽７八銀成 ▲同　金 ▽６六桂 ▲同　銀 ▽６九銀
▲６二金 ▽同　玉 ▲６三飛 ▽７一玉 ▲６二銀 ▽投了
131手で先手の勝ち

37手め37銀で解説タカミチは82角をやりたいらしい。それは日浦もマネして負けているばかり。
2005.12.06C1順位戦　日浦VS北島　手損角換り早繰り銀
では谷川は37手め82角でなぜ勝ったのか？

日時：2005.10.25
棋戦：棋聖戦二次予選決勝
戦形：手損角換り棒銀
先手：谷川浩司九段
後手：増田裕司五段
▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽３二金 ▲７八金 ▽８四歩
▲２五歩 ▽８八角成 ▲同　銀 ▽２二銀 ▲３八銀 ▽３三銀
▲７七銀 ▽６二銀 ▲６八玉 ▽６四歩 ▲２七銀 ▽６三銀
▲２六銀 ▽１四歩 ▲３六歩 ▽４四歩 ▲３五歩 ▽４二飛
▲３四歩 ▽同　銀 ▲３七銀 ▽３三金 ▲７九玉 ▽７四歩
▲５八金 ▽６二玉 ▲８二角 ▽７三角 ▲同角成 ▽同　玉
▲６六歩 ▽７二玉 ▲８八玉 ▽５二金 ▲６七金右 ▽９四歩
▲９六歩 ▽４五歩 ▲６五歩 ▽同　歩 ▲２四歩 ▽同　歩
▲５五角 ▽７三角 ▲３三角成 ▽同　桂 ▲２四飛 ▽１二角
▲６四歩 ▽同　角 ▲１三金 ▽３五銀 ▲１四飛 ▽２四歩
▲６六歩 ▽４六歩 ▲６五歩 ▽７三角 ▲１二金 ▽同　香
▲３四歩 ▽１四香 ▲３三歩成 ▽４四飛 ▲６四桂 ▽同　銀
▲３四と ▽５四飛 ▲３五と ▽５五桂 ▲６六金 ▽６七金
▲同金引 ▽同桂成 ▲同　金 ▽６六歩 ▲同　銀 ▽５五銀
▲４五と ▽６六銀 ▲５四と ▽同　歩 ▲６四桂 ▽同　角
▲同　歩 ▽７八金 ▲同　玉 ▽６七銀成 ▲同　玉 ▽６六歩
▲５八玉 ▽６七歩成 ▲同　玉 ▽６六歩 ▲５八玉 ▽８八飛
▲６八角 ▽６七歩成 ▲同　玉 ▽５五桂 ▲７七玉 ▽６八飛成
▲同　玉 ▽６七銀 ▲７七玉 ▽６八角 ▲６六玉 ▽６五歩
▲同　玉 ▽投了
115手で先手の勝ち
それは後手が72玉としたため。先手の82角には後に82玉とすれば手損はなくなり後手が先手の悪手を誘いやすい。 早繰り銀か棒銀かでも後手の戦略は違うが84歩型か83歩保留かで序盤は全て骨格が決まっている。
後手右玉には62玉+52金が理想形というのはタカミチの勘違い。
序盤で84歩が入っていれば棋聖戦最終局のように先手は64角阻止の66歩が突ける。康光は今年最も印象深い手にあの日の48手め64銀を囲碁将棋ジャーナルで掲げた。
本譜は42手めまでに青野の作戦勝ち。丸山は仕方なく43手め82角を打っている。丸山はタカミチや増田同様青野が72玉にすると思い込んでいる。いつものパターンで先手の飛車は後手の馬にイジメられるが後手の飛車は82玉効果で72飛と逃げられる。74手めは後手必勝。
必勝と楽勝は違う。青野は楽勝気分で指した為に緩手の累積が招くポカで大逆転負け。