実況&分析マシュダ一家
2005.06.23-24名人戦第7局 森内VS羽生 相矢倉37銀
偶数番原理 バーバヤーガ4

祝 森内名人初防衛 No: 7741 [返信][削除]
 投稿者:名人戦第7局二日目午後 実況&分析マシュダ一家  05/06/24 Fri 23:47:16

後半分析
60=45金。羽生のダマシ手となる平行駒アタリ偶数番2。当家ではボツ変化。25歩から離れるようでは放浪金。羽生は森内が角をどちらに引くかここで聞きたいだけ。同飛変化ならば19角は先手苦しい。久保は再度の72歩を示して諦めたが後手は最初に踏み込むべき地点。86歩以下の同歩変化は負け。羽生は86同銀を読みきれなかった模様。そこで勝負を引き伸ばしここで角の退路を聞き悪手を誘ういつもの手口。
61=19角。第6局ではマシュダ一家実況&分析通り悪手として葬られた手を再現。どちらに逃げても逆行奇数番1であることが羽生の誘惑。森内は二局越の頑固一徹。当家も脱帽。
62=33銀。最近の羽生らしい甘い双頭手。34桂阻止と42飛準備。34桂阻止は当家実況&分析通りだが71歩成ならば42飛変化と読むようではダメ。86歩変化を放棄しては後手勝てない。19角が86歩に対して無防備な為勝負すべき。羽生は延命策の双頭手に甘えすぎた。
63=35歩。昼のマシュダ一家実況&分析の完璧さを裏づける35歩。羽生が最も畏れる地点へ楔。
64=36歩。19角変化を咎める流れに逆に誘導されてしまった。35歩が余りに厳しいため。68角変化ならこれを同金と取れないが19角ならあると最後の1歩を投資。歩切れが痛いので縒りは戻る。
65=52銀。本局初の駒アタリ奇数番3で森内逆転成功。
66=35金。羽生唯一の期待となる逆行奇数番3で楔歩撤去。連動手で25歩アタリが羽生の相変わらずの救い。歩切れ解消で再逆転を狙う。
67=63銀成。悪夢再現の駒アタリ偶数番2。ここで76銀や76金なら駒アタリ偶数番4。森内は偶数番原理へ完全移行したと読む。
68=55歩。46歩変化は負け。そこで55歩しかない。逆行奇数番1。先手のみ仮想番計上可能。偶数番原理VS奇数番原理の構図。
69=76金。仮想番計上で二回目の駒アタリ奇数番3は陰伏ナンバー。偶数番原理の強味。

最終盤は玉アタリが出現するために駒アタリ原理から離れ丹念に詰みまで読むしかない。康光登場。今日はやけにキゲンいい。
70=86歩。角を逃げては即負け。72飛変化でも最も重要な質問。矢倉戦の白眉。
71=86同歩。68角の支えがないので同銀とは取れない。
72=65桂。右でも左でもすでに同じサザンクロス。
73=65同歩。同歩しかないため。
74=65同桂。72飛変化でも登場。
75=34歩。玉アタリには玉アタリ。33銀を敗着にする手。
76=34同金。44銀では序盤15歩が活きる。
77=26桂。これも王手ナンバーなので手抜きできない。5回目の玉アタリ番を獲得して勝勢に。
78=77桂成。玉アタリ番1行使。
79=77同金。矢倉77金に負けなし。
80=45金。捨て身の四頭手で最後の勝負手。羽生らしいダマシ手連発。殺しても生き返るゾンビー。
 1=55角阻止
 2=36飛阻止
 3=34桂を打たせて桂入手
 4=敵玉の右辺脱出阻止

81=34桂。初王手はサンザンクロス返し。先手唯一の必殺技。この34桂しか当家も作図しない。楔35歩が羽生に殺されたので26桂で。35金変化では71角でやはり後手負け。
82=同銀。 従って羽生は先手に桂を打たせ桂入手で再逆転を狙うしかなかった。
83=同桂。王手二連発。
84=33玉。羽生エスケープ開始。駒アタリ奇数番3で桂にアテる。玉が敵駒にあてて奇数番計上する分析は今回初めて公開。
85=46銀。三頭手。無条件に34玉は逆転。要の金を外しに。金が逃げても55地点清算+53地点死守。
86=44金。すでに寄りでも格言に頼る。
87=64成銀。森内の仮想番解釈成功。これは同角と取られるためにアタリから外しやすい。19角変化には64角切りが仮想番に計上できなかった。今度は55銀連動手で総清算できるために有効。ここまで我を貫いた名人見事。森内初防衛。
88=同角。取るしかない1。
89=55銀。4回目の王手番は双頭手。
90=同金。取るしかない2。
91=同角。すべて繋がった王手角取り。
92=同角。取るしかない3。
93=同歩。取るしかない4は森内が引き継ぎここで首を出す。
94=64桂。5回目の王手番で掛りを最初から作る。5は1へ戻る。
95=53角。64桂にアテつつ44金の詰めろを見せる双頭手。
96=76桂。羽生からの2回目の王手で金を取る。
97=同金。ひとめ詰まない。
98=45金。44金の1手詰め回避。羽生の無念を物語る1。
99=57桂。羽生53桂の鏡像。名人芸。
100=45桂阻止。羽生の無念を物語る2。
101=45桂。逆行V2固め。羽生のオハコを逆引きで完全に奪う。
102=同角成。王手解消。
103=44銀。金2枚残す。
104=同馬。34玉は35歩。矢倉は3筋の歩を切らせば攻めがすべて連鎖。逆に後手は74歩が凍結状態から解凍できなかった。
105=同角成。63手目35歩の勝利を讃えて。
106=同玉。
107=54金。
108=34玉。
109=35歩。素晴らしい収束。歩を2枚残すのが偶数番原理勝利の旗印。逆に羽生は歩を3枚残して負ける。森内の最高譜。2003.10.21&22竜王戦第1局まで連鎖させた。あの日も羽生は34地点で投了。

まだ新生森内は始まったばかり。ようやく芸を磨き始めた段階。人気がでるのは今日から。
60手目45金が敗因2。二回目の80手目45金は勝負手なので分析対象外。63手目35歩が勝因。
羽生の感想「早い段階で問題があった」は当然。初日分析のこと。 羽生は二重にマシュダ一家に完敗。
今日は連盟将棋の流れの中で指し継いだ結果なので初心に帰り最初から洗い直すしかない。感想戦など無意味。伊豆の帝王青野も言っていた。感想戦にダマされると。
康光との二日制王位戦がますます楽しみ。


日時:2005.06.23-24
棋戦:名人戦第7局
戦形:相矢倉37銀
先手:森内俊之名人
後手:羽生善治四冠
▲7六歩    ▽8四歩    ▲6八銀    ▽3四歩    ▲6六歩    ▽6二銀
▲5六歩    ▽5四歩    ▲4八銀    ▽4二銀    ▲5八金右  ▽3二金
▲7八金    ▽4一玉    ▲6九玉    ▽5二金    ▲7七銀    ▽3三銀
▲7九角    ▽3一角    ▲3六歩    ▽4四歩    ▲6七金右  ▽7四歩
▲6八角    ▽4三金右  ▲7九玉    ▽6四角    ▲3七銀    ▽3一玉
▲8八玉    ▽2二玉    ▲1六歩    ▽8五歩    ▲2六歩    ▽9四歩
▲3八飛    ▽5三銀    ▲1五歩    ▽9五歩    ▲1七桂    ▽2四銀
▲2五桂    ▽7三桂    ▲1八香    ▽4二銀    ▲4六銀    ▽4五歩
▲同 銀    ▽2五銀    ▲同 歩    ▽5三桂    ▲3四銀    ▽同 金
▲7五歩    ▽同 角    ▲4六角    ▽6四銀    ▲7二歩    ▽4五金
▲1九角    ▽3三銀    ▲3五歩    ▽3六歩    ▲5二銀    ▽3五金
▲6三銀成  ▽5五歩    ▲7六金    ▽8六歩    ▲同 歩    ▽6五桂右
▲同 歩    ▽同 桂    ▲3四歩    ▽同 金    ▲2六桂    ▽7七桂成
▲同金直    ▽4五金    ▲3四桂打  ▽同 銀    ▲同 桂    ▽3三玉
▲4六銀    ▽4四金    ▲6四成銀  ▽同 角    ▲5五銀    ▽同 金
▲同 角    ▽同 角    ▲同 歩    ▽6四桂    ▲5三角    ▽7六桂
▲同 金    ▽4五金    ▲5七桂    ▽6七角    ▲4五桂    ▽同角成
▲4四銀    ▽同 馬    ▲同角成    ▽同 玉    ▲5四金    ▽3四玉
▲3五歩    ▽投了
109手で先手の勝ち

終局=22時  残り時間=森内6分、羽生22分。


二日目午前中 No: 7740 [返信][削除]
 投稿者:名人戦第7局二日目 実況&分析マシュダ一家  05/06/24 Fri 13:12:35

封じ手は45歩。連盟棋士は羽生谷川戦以後大抵マネして同銀。
2年前のNHK杯でナカヒロが37銀と引いて島に勝った時は19香+53銀型の為に45歩37銀には44銀と後手は盛り上がれた。44銀があると先手の切り札35歩が緩和されてしまう。当家のINDEXには掲載していない。コメントだけ別の棋戦の実況&分析で触れたはず。
本局の42銀型で37銀と下がる手を指すと先手から7thアタックの攻め筋が後手にすべて掌握される。
そこで森内は取った。まず歩得。以下は指し手が読みやすいので先手から研究しやすい。後手の指し手も歩損で停滞できないので決まってくるため。そこで52手目53桂まで当然。
久保はまず54銀変化を読んだ。同金に54銀。後手に銀二枚+歩を持たれてダメそうとすぐにわかる。
そこで34銀同金。これで後手の陣形を乱し桂と歩の2枚換え+手番掌握で先手優勢が森内の結論。元奨励会員瀬川も53桂で久保に勝ったが久保は思い出したくない。
55手目の局面は自動駒アタリ奇数番1。歩切れの羽生は25金と言う手が残っているのが救い。そこで森内は焦って継続手を貴重な手番に投資。55手め75歩。深浦や行方がやりそうな手なので悪手に決まっている。他人の棋譜を見てしかモノ言わない渡辺明が吹聴しそうな手。
羽生にとってこんなに美味しい歩はない。歩切れのためボーナスポイントが加算される。当然同角に決まっている。森内が調子に乗って指した75歩とは完全受動駒アタリ偶数番2。
以下悪手連鎖を強いられる。
まず46角。遊び角を使って調子よいように見えるが実態は駒アタリ偶数番2。後手は2枚換えの歩切れをすでに解消したのであとは駒得を主張すればいいだけ。従って64銀と羽生は口笛吹いて平然と打つことができる。これで25金の逆行奇数番1に戻るために受けだけの手ではない。
昼食休憩前に森内は焦らされて72歩と垂らした。
2回目の完全受動駒アタリ偶数番2。総計3回目の駒アタリ偶数番2。これを同飛と取れば後手の桂得が残り先手は83銀で4回目の駒アタリ偶数番2を取らされる。64角切りが仮想番として計上できるかどうかだが、森内にはどうせできないと羽生に見透かされている。
63手目74銀成の瞬間に後手は駒アタリ奇数番3を初めて取ることができる。歩切れが解消された上に持ち歩が2枚あるため。
そこで最後に53桂が跳ねて寄せ型が築けるかと言う構図。
角は右に引くと第6局同様先手負け。そこで68角の里帰りで心機一転できるかだが、この将棋は68角から始まったことを羽生にイヤミで押しつけられることを嫌うのが森内の習性なのでどうせまた頑固に右に下がるかもしれない。渡辺明も殺したマシュダ一家27銀をまた見せるかは森内次第。羽生が怖いのは35歩だけ。これは久保も言ったように34桂があるため。従って羽生は77歩で清算後36銀成と楔歩を外す。不成では新規駒アタリ奇数番1の35歩で逆転するため。36銀成は双頭手。再度の歩切れ解消が大きくこの1手だけで後手勝勢となる。


銀の相関構造 矢倉46銀と53銀の関係 No: 7739 [返信][削除]
 投稿者:実況&分析マシュダ一家 4  05/06/24 Fri 03:54:59

矢倉で興味深い構造に46銀と53銀の関係がある。
今期名人戦第6局では53銀は42銀と引き46銀は45銀と出る。
前期名人戦第6局では53銀は44銀と出て46銀は37銀と引く。
これは桂と関係がある為に当家では先に桂を跳ねた方が不利と思考した。それはすでに今日までの二度に渡る名人戦分析としても正当化された。
裏側から見ると銀の動きにも構造は反映されている。 今回はこの銀の動きに焦点を当てる。
相手が銀を引きそれに吸い寄せられるように自分の銀が出る位置関係と宙吊りの引力斥力の進行法がバーバヤーガの構造を想起させる。
1=a1-b1
2=a1-b2
3=b1-b2
4=a1-a1

3で後手の指し手が手番を握る構造。


駒アタリの種類と仮想駒アタリ奇数番3から千日手の問題 及び大譲渡 No: 7738 [返信][削除]
 投稿者:実況&分析マシュダ一家 3  05/06/24 Fri 02:21:58

なぜこの局面になったかと言うと森内が当家のグランクロスのリクエストに応じなかったため。
そこで初日は久保を楽しむ。久保は公式戦で一度だけ擬態矢倉を指した。相手の名前は忘れたことにしたいらしい。3手目に96歩で相手に居飛車にされると先手負けと当家も藤井には警告した。大介はそれでも飛車を振るので負けても仕方ない。
久保の矢倉解説は妙に面白い。48手目で25銀は悪手とわざわざ述べている。そのように言えるのはこの局面がすでに駒アタリ奇数番1と知っているため。駒アタリ原理にはすぐに行使できる能動番以外に仮想番、跳躍番、受動番、平行番、連動番、自動番等がある。さらに能動番と受動番の組み合わせで種類も異なる。今回の名人戦のターニングポイントである第3局は当家の跳躍駒アタリ奇数番3阻止の一大戦略が羽生の角換り腰掛け銀を制圧した。すでに実況&分析された通り。
二重駒アタリ以上の重複番は1に換算。指し手はひとつのため。換算手法は別フレームで扱う。
48手目はまだ仮想番状態のために25銀が行使できない宙吊りナンバー。それを能動番にするのが後手の権利。この権利は先手から譲渡された。その代りに次に仮想偶数番2を作成しないと先手が純正駒アタリ奇数番1を取ると恫喝している。
従って後手の戦略の主軸は25銀の仮想番を繰り込めるかということしかない。封じ手第2候補の33桂は仮想番を無にする二重駒アタリ奇数番なので先手からの譲渡番を駒アタリで返す手法。これは譲渡ナンバーも数えないといけない。連盟将棋は勝敗を示すことが仕事なので貸し借りナシの関係は好まない。
では連盟将棋で本命の45歩以外に後手が仮想駒アタリ偶数番2を作成出来る箇所があるであろうか?
75歩は同歩同角74歩で負けてしまう。65桂の桂捨てから25銀+26桂で飛車を動かして39角成を画策しても駒損がひどくて後手負け。そこで75歩を実現させるためには84飛で74歩を阻止しないといけない。同歩から84飛では75歩を死守され負けてしまうので封じ手の局面までに84飛がないと成立しない。95歩に変えてそれを実現した場合は先手に穴熊に組まれる。従って48手目は45歩以外に仮想駒アタリ偶数番2は常識的に存在しないかに見える。論理的には48手目に仮想駒アタリ偶数番2作成手は6種類ある。後手から先に1歩損をするというのが45歩の方針。ならば55歩でも先に1歩損となる。55歩とは54地点を開放して54金を実現させるサクリファイス。同銀53角46銀54金55歩45金同銀同歩同歩で金銀交換で歩損ながら最後に36角の連動駒アタリ奇数番1を見せている。28飛なら37銀打。引き角で26歩を狙うのは羽生がすでに見せた構図でもあった。5筋の歩を切ると後手から歩を垂らす権利も発生するので三頭手解釈ができる。ところが53角から26歩狙いなら先に歩損しなくとも48手目に出来る。
53角35歩45歩同銀35角同角同歩ならば次の27角が飛車銀取りなので先手は受けないといけない。38飛型は角交換に弱い。先手からの35歩を待って45歩とした方が後手に取っては仮想駒アタリ奇数番3なので迎撃力が強い。従って53角の仮想駒アタリ奇数番3狙いに先手は35歩とはせずに待機策を取ることになる。
このように考えるとこの将棋は68角の先手からの大譲渡に後手は再譲渡しさらに先手は譲渡を繰り返す構図となる。これは千日手となる。
その根本原因は第7局において振り駒で先手番が譲渡されたと言うこと。
ところが連盟将棋には独特の掟がある。蓄積財産を転用する場合に千日手で金庫をご破算にしては破門されると言うこと。
だから久保も大介も渡辺明も巣の中の小鳥のように口をそろえて封じ手は45歩と言う。
今回の立会いは86歳丸田祐三。読売に続いて毎日新聞が監査役に選出したマルタの男。
千日手で俺を殺す気かと睨まれたら羽生とて二の句がないと山村は考えた。しかし丸田祐三はこの桧舞台で死にたいはずである。二度くらい千日手をやって三日目の朝に勝負がついて丸田祐三は死んでいたという位の散り際を本人は望んでいる。
しかし羽生の葛藤はない。封じ手も躊躇の演技だけ。一言でアッサリしている。
そこで次は45歩変化を作成してみる。これで本当に後手に勝機があるのかと。ひとめダメ。構図は簡単。先手の68角大譲渡を受け入れると後手は勝てない。


封じ手の位置 48手目の裂け目 No: 7737 [返信][削除]
 投稿者:実況&分析マシュダ一家 2  05/06/24 Fri 00:38:07

この局面における当時の分析を再読すると罵声の嵐となっている。
なぜそうなったのか全体を通読しないと意味不明かもしれない。
久保は48手目の封じ手は45歩しか思考しない。渡辺明も同じ。
しかも二人とも同銀しか考えない。当時の羽生は違っていた。48手目が45歩なら49手目は37銀と引くことから思考した。それが銀の特性を最大限引き出す手のため。
当時の羽生がどう思っていたかは1992年竜王戦第5局分析前文に昨年記した。
以下引用
「第4局も谷川の情けで勝たせて貰ったと羽生が書いている。
49手めに同銀と取るべきと言うのが彼らの結論。羽生は自分で37銀引きは腰抜けだったと書く。
終盤は谷川が勝ちを何度も逃したと羽生が素直に告白している。
谷川圧倒的な2連勝で迎えた第3局はゴッドタニー撮影中止命令。そして第4局は谷川が腰抜けブーハに駒アタリ奇数番3を与えて勝ちにしたというのが当家の分析であった」


この荒御霊は駒アタリ奇数番原理を根拠に描いている。
ところがその後偶数番原理でバランス維持を謀っている当家は25桂構想そのものを疑問に思っている。
だから当時の分析でもあの荒御霊さえ41手目から47手目に言及していない。
49手目にもあえて触れていない。これはその狭間にある48手目に問題があるため。
羽生がその裂け目に位置する48手目を封じ手にしたことは当然。

なぜあの日当家では罵声の嵐となったのか?
それは第4局であったため。今回の対局は第7局。
偶数番局と奇数番局では相違があるばかりか、最終局では先後を決める振り駒をゼロナンバーとして当家では試算計上。


初日回想 No: 7736 [返信][削除]
 投稿者:実況&分析マシュダ一家 1  05/06/23 Thu 23:57:21

田中寅彦の息子が振り駒。 顔も手もデカイ。森内が先手となる。
昨年同様羽生の永世名人がかかっている対局は矢倉。自分のために指すというより注目局は連盟将棋の共同成果としてある程度の完成度を示さないといけない。間違っても第4局の中飛車や第5局の相横歩の駄作並に落ちてはいけない。
以下歩間理論から見た最終局用譲渡。最終局は初期値から違う。

第1部歩間理論+譲渡理論

00=後手から譲渡01
01=歩間01
02=歩間02
03=先手から譲渡02
04=歩間03
05=歩間04
06=後手から譲渡03
07=歩間05

第2部駒自陣駒アタリ原理
08=歩間4-1。ブランコ後進2。以下平行歩間維持 
09=自陣駒アタリ原理発動
10=ブランコ後進2
11=58金はブランコ原理で有効。自陣駒アタリ原理で閉塞手。
12=32金はその逆。
13=78金で自陣駒アタリ原理へ回帰。
14=後手から作戦明示。
15=先手一挙に有利に。

第3部ブランコ原理
16=ブランコ後進で追随。
17=67金との選択で角を早めに使う77銀。
18=ブランコ後進で追随。
19=角の展開。
20=ブランコ後進で追随。
21=歩間3-2で4手目歩間3の34歩に作用。
22=歩間4-2で牽制。5手目と8手目の歩間4。5手目のブランコ後進。
23=67金。大譲渡行使への道。

第4部 3-3構造の魔法陣
24=74歩。ついに3-3構造へ。
25=68角。大譲渡履行。グランクロス消滅。当家への挑戦回避。
26=43金。巨大なため息と共に大譲渡へのブランコ後進。
27=79玉。負けない入城1+。
28=64角。3-3構造からの駒アタリ奇数番1+空間開放の双頭手。
29=37銀。37桂は負け。最強37銀で駒アタリ奇数番1回避。
30=31玉。負けない入城1-。譲渡の構図は一貫。
31=88玉。負けない入城2+。
32=22玉。負けない入城2-。
最後の2手で最終局用のナンバーの整合性が不一致。振り駒の影響が破綻。この2手は過去の資産への妥協。後手が妥協するしかなかった。

第5部 前半
33=16歩。4-3構造へ進行。先手の主張1 参照>050619.html
34=85歩。3-4構造で牽制。後手の主張1
35=26歩。4-4構造へ進行。先手の主張2
36=94歩。5-4構造へ進行。後手の主張2

第5部 後半
37=38飛。2筋から3筋への柱相転化。
38=53銀。受け身に見えるが5-4構造の後手の主張維持。
39=15歩。4-5構造へ進行。先手の主張3
40=95歩。3-6構造へ進行。後手の主張3

フィナーレ1 逆行拒否
41=17桂。後手の3-6構造で全作戦明示。逆行不可。
42=24銀。後手の3-6構造で迎撃する駒アタリ奇数番1。
43=25桂。受動アタリ奇数番1で死の行軍続行。
44=73桂。後手の3-6構造で進軍。

フィナーレ2 構造破綻
45=18香。大団円に参加
46=42銀。泡踊りで歓迎
47=46銀。合いの手牽引
48=45歩。封じ手は破壊

連盟将棋では47手目の局面が13局。48手目45歩が11局、33桂が2局。
当家ではこの局面では真っ先に1992年第5期竜王戦谷川VS羽生を思い出す。

48手までの消費時間&残り時間
▲先手=2時間41分  6時間19分
△後手=4時間29分  4時間31分


相矢倉25手目68角 No: 7735 [返信][削除]
 投稿者:実況&分析マシュダ一家 0  05/06/23 Thu 11:16:37

森内のリミット。結局旧全集に頼った。
羽生のため息で衛星放送終了。