MashudaBBS2005.06.16-18
2005.06.18    名人戦第6局15歩の問題
2005.06.18
 名人戦第6局の悪夢
2005.06.17竜王戦1組 行方VS郷田 角換り腰掛け銀
2005.06.16王位戦挑戦者は康光 新12番勝負へ
2005.06.15A級順位戦 藤井VS大介 相振り3-1アタック

名人戦第6局 15歩の問題No: 7697 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  05/06/18 Sat 23:55:34

大介が囲碁将棋ジャーナルで69手目の15歩が矢倉では当然の手のように述べたがこれは悪手。これを突いた為にますますヒドクなったのが真相。逆転したいのならこんな手は指さない。羽生はこの手を見て24歩を指している。そうでないとマシュダ一家戦略の天童の重石の二の舞となりかねない。15歩で羽生は勝ちを確信しているはず。
もし15歩に意味を付与するなら二通りある。ひとつは大介のタコ変化。

77手目12歩=大介は取るしかないと豪語して以下の変化
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽4二銀 ▲5八金右 ▽3二金
▲7八金 ▽4一玉 ▲6九玉 ▽5二金 ▲7七銀 ▽3三銀
▲7九角 ▽3一角 ▲3六歩 ▽4四歩 ▲6七金右 ▽7四歩
▲3七銀 ▽6四角 ▲6八角 ▽4三金右 ▲7九玉 ▽3一玉
▲8八玉 ▽2二玉 ▲4六銀 ▽5三銀 ▲3七桂 ▽7三角
▲1六歩 ▽1四歩 ▲2六歩 ▽2四銀 ▲3八飛 ▽9四歩
▲1八香 ▽9五歩 ▲6五歩 ▽8五歩 ▲2五桂 ▽4二銀
▲5五歩 ▽4五歩 ▲同 銀 ▽5五角 ▲4六歩 ▽7三角
▲5六銀 ▽5五歩 ▲4七銀 ▽6二角 ▲5九角 ▽5四金
▲3五歩 ▽同 角 ▲3七角 ▽7一角 ▲5六歩 ▽3五銀
▲5五歩 ▽6五金 ▲1五歩 ▽同 歩 ▲4五歩 ▽2四歩
▲5四歩 ▽4六歩 ▲同 銀 ▽2六銀 ▲1二歩 ▽同 香
▲1三歩 ▽同 香 ▲同桂成 ▽同 玉 ▲5九角

マシュダ一家の場合=77手目12歩を無視して角を取る変化
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽4二銀 ▲5八金右 ▽3二金
▲7八金 ▽4一玉 ▲6九玉 ▽5二金 ▲7七銀 ▽3三銀
▲7九角 ▽3一角 ▲3六歩 ▽4四歩 ▲6七金右 ▽7四歩
▲3七銀 ▽6四角 ▲6八角 ▽4三金右 ▲7九玉 ▽3一玉
▲8八玉 ▽2二玉 ▲4六銀 ▽5三銀 ▲3七桂 ▽7三角
▲1六歩 ▽1四歩 ▲2六歩 ▽2四銀 ▲3八飛 ▽9四歩
▲1八香 ▽9五歩 ▲6五歩 ▽8五歩 ▲2五桂 ▽4二銀
▲5五歩 ▽4五歩 ▲同 銀 ▽5五角 ▲4六歩 ▽7三角
▲5六銀 ▽5五歩 ▲4七銀 ▽6二角 ▲5九角 ▽5四金
▲3五歩 ▽同 角 ▲3七角 ▽7一角 ▲5六歩 ▽3五銀
▲5五歩 ▽6五金 ▲1五歩 ▽同 歩 ▲4五歩 ▽2四歩
▲5四歩 ▽4六歩 ▲同 銀 ▽2六銀 ▲1二歩 ▽3七銀不成
▲同 飛 ▽1二香 ▲1三歩 ▽同 香 ▲同桂成 ▽同 玉

当家では85手目に53歩成と成り捨てる変化を検討していた。同角なら54銀でからめるが同銀でどうかと。駒損で歩切れではダメそうなので当日はパス。結局15歩が入玉を招くとんでもない悪手という結論。しかしそれ以前に35歩で先手苦しいので69手目以後は検討対象外。誰かやるとすれば15歩ですべて見切らないと先手指しきれない。
この端の問題は遡ると44手目の95歩と関連する。この手はアナシス対策だったが最終盤で95馬という詰み筋を消している。先手から逆襲され入玉のターゲットになる可能性もある。

大介はそれ以外は19角も73銀もタコ扱いで当家分析傘下。ついでに1昨日のA級初戦のコメントは「自分が弱いのに失望」。あれは絶望と言うべきポカであった。戦略への意欲は好感もてるのでガッカリしないでいただきたい。
今日の囲碁将棋ジャーナルではそんなことよりも放送開始以来もっと驚いたことがある。第37期女流アマ名人戦で優勝した小学6年生の香川愛生様。これは凄い。このような少女が日本にまだいたとは。林葉直子以来の超大型新人になるかもしれない。元奨励会員ネタなどもう燃え尽きたので今度は香川愛生に是非プロ試験を用意していただきたい。やはり少女を思春期の男部屋臭い奨励会地獄に落とすのは今時不合理。未来のケイ英かもしれない。香川愛生一人で10年は女流棋界もろとも盛り上がる。渡辺明の時もそうだったがひとめオーラがある。


名人戦第6局の悪夢 No: 7696 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 05/06/18 Sat 05:58:03

山崎が最後の衛星解説で酔っていた。
森内の最後の見せ場は山崎によれば以下。山崎の名人戦第6局名局説の根拠はコレしかない。

82手目16香変化 山崎版
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽4二銀 ▲5八金右 ▽3二金
▲7八金 ▽4一玉 ▲6九玉 ▽5二金 ▲7七銀 ▽3三銀
▲7九角 ▽3一角 ▲3六歩 ▽4四歩 ▲6七金右 ▽7四歩
▲3七銀 ▽6四角 ▲6八角 ▽4三金右 ▲7九玉 ▽3一玉
▲8八玉 ▽2二玉 ▲4六銀 ▽5三銀 ▲3七桂 ▽7三角
▲1六歩 ▽1四歩 ▲2六歩 ▽2四銀 ▲3八飛 ▽9四歩
▲1八香 ▽9五歩 ▲6五歩 ▽8五歩 ▲2五桂 ▽4二銀
▲5五歩 ▽4五歩 ▲同 銀 ▽5五角 ▲4六歩 ▽7三角
▲5六銀 ▽5五歩 ▲4七銀 ▽6二角 ▲5九角 ▽5四金
▲3五歩 ▽同 角 ▲3七角 ▽7一角 ▲5六歩 ▽3五銀
▲5五歩 ▽6五金 ▲1五歩 ▽同 歩 ▲4五歩 ▽2四歩
▲5四歩 ▽4六歩 ▲同 銀 ▽2六銀 ▲1九角 ▽2七銀不成
▲6八飛 ▽1八銀成 ▲同 飛 ▽1六香 ▲1七歩 ▽同香不成
▲3五銀 ▽1八香成 ▲8二角成 ▽3五角 ▲4四銀 ▽6九銀
▲3五銀 ▽7八銀成 ▲同 玉 ▽3五歩 ▲5三歩成 ▽3八飛
▲6八銀打 ▽5三銀 ▲4七角 ▽投了
99手で先手の勝ち

言い捨ての棋士解説とはかくもいい加減なものであった。そもそも控え室は最初82手目17香でどうかと言っていた。その後山崎のアタマは最低価格ソフトより悪いと判明して16香に訂正された。山崎は自分が市販ソフトよりまだまだ強いと豪語していたがわざわざ連盟棋士の言うことではない。青野は詰み変化はソフトに敵わないと2年前の竜王戦でハッキリ言っているがもう少し恥ずかしそうに述べている。
こんな変化で後手が負けてはハブの感想戦二枚舌が相変らず通用してしまう。羽生のコメントは最初の一言以外深い意味がない。従って上記変化は慰めのウノミ。ウソ変化を作成して名局と彩るならもう少しホントらしく見せていただきたい。以下が当日作成の当家ボツ変化。山崎よりマシ、ヤマクミより色気ないと言うシロモノ。

マシュダ一家当日ボツ版
作成:2005.06.15
棋戦:第63期名人戦第6局変奏 必殺75銀
先手:マシュダ一家A
後手:マシュダ一家B
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽4二銀 ▲5八金右 ▽3二金
▲7八金 ▽4一玉 ▲6九玉 ▽5二金 ▲7七銀 ▽3三銀
▲7九角 ▽3一角 ▲3六歩 ▽4四歩 ▲6七金右 ▽7四歩
▲3七銀 ▽6四角 ▲6八角 ▽4三金右 ▲7九玉 ▽3一玉
▲8八玉 ▽2二玉 ▲4六銀 ▽5三銀 ▲3七桂 ▽7三角
▲1六歩 ▽1四歩 ▲2六歩 ▽2四銀 ▲3八飛 ▽9四歩
▲1八香 ▽9五歩 ▲6五歩 ▽8五歩 ▲2五桂 ▽4二銀
▲5五歩 ▽4五歩 ▲同 銀 ▽5五角 ▲4六歩 ▽7三角
▲5六銀 ▽5五歩 ▲4七銀 ▽6二角 ▲5九角 ▽5四金
▲3五歩 ▽同 角 ▲3七角 ▽7一角 ▲5六歩 ▽3五銀
▲5五歩 ▽6五金 ▲1五歩 ▽同 歩 ▲4五歩 ▽2四歩
▲5四歩 ▽4六歩 ▲同 銀 ▽2六銀 ▲1九角 ▽2七銀不成
▲6八飛 ▽8六歩 ▲5七銀 ▽8七歩成 ▲同 金 ▽6四歩
▲5六銀 ▽8六歩 ▲同 金 ▽8五歩 ▲8七金 ▽1八銀不成
▲同 飛 ▽1六香 ▲6五銀 ▽1八香成 ▲6四角 ▽2八飛
▲同 角 ▽同成香 ▲6一飛 ▽3五角 ▲4四銀 ▽7九角打
▲7八玉 ▽8六歩 ▲同 銀 ▽6六歩 ▲3五銀 ▽6七歩成
▲同 玉 ▽3五角成 ▲4四角 ▽同 馬 ▲同 歩 ▽7五銀

上記変化で最後の75銀が面白いがかなりキワドイ負け方。

解題
1=96手目王手に合い駒なら25飛成で後手圧勝。
2=99手目は妥当な線で駒アタリ奇数番3で作成。
3=101手目も成り行き上駒アタリ奇数番3で作成。
4=115手目は43歩成で先手は勝つ。
X=95歩が敗着という結論を導けるか。

75銀に同銀は87飛成。同歩は94角の王手飛車。当家が当日の実況&分析で25地点に落ちている桂などいつでも取れると書いたのはこうした変化ばかりだった為。75銀変化でも25桂が残っている。これを取ると本譜のように24銀と打たれたりする。かつて羽生が藤井にやられたような銀を打たせては棋譜が汚れる。従って森内が19角を選択したのは85銀を期待したブラックジョークであろう。それが最大限の譲渡。しかし何度でも言う。ヒモ付の飛車と女をマトモに相手すると最後は必ずミジメを晒す。
相手の歩先に打つ85銀は先の名人戦第3局の129手目62飛成変化に対抗する130手目86銀をすぐに想起させる。後日光速ノートでわざわざMF分析を補填しているほど谷川も熱くなった変化。
ところがブーハにはあの時森内に打たせなかった銀など自分で打つ気がない。ひとめ芸を盗んだと思われる。61飛と森内が打ってくれないと成立しない。先に33歩や44銀とされたら怖い。実際は25桂さえ取らなければいずれの変化も後手玉は23地点から上部にスルスル脱出できる。28成香があるので先手から悠長な羽交い締めでは入玉で勝ってしまう。ところが最後の最後で28馬などとやられるとまた谷川に大熱戦と皮肉られてしまう。
当家実況&分析期待通りUの特権を誇示して86歩から羽生は入った。その後も怖い変化と二番煎じはやらない。もっとエゲツないことを羽生は考えている。73銀も情けない手だがその前の性根が腐っている。キャバクラ嬢が客を本気にさせる時はウブを装う。
実戦で羽生はどうしたかと言うと96手めに25歩として桂を取っている。それで86桂でキワドイなどと終局後に平然とウソこいている。山崎も中川も軽くダマされたのでウマク乗った。
これは羽生のブラックジョーク返しに決まっている。その証拠に森内は目の色変えて24銀打を棋譜に刻むしかなかった。森内にとって棋士人生最大の汚点となる屈辱。森内は悪夢にしばらくつきまとわれる。 「俺は藤井扱いか?」と。藤井システム迎撃作戦とは先手から25桂をおびき出しそれを取るゾ取るゾとジラシながら迫る。羽生は矢倉の定番25桂もお客さんのように扱った。当家のリアルタイム指摘通り61手目35歩がすでに敗着なのであとはツバ付女にどこかでグッバイするしかない。
だから19角変化などで羽生を煽ってはいけなかった。心中までするのは江戸時代の芝居。
その焼き直しでは大衆小説並にひとめクドイ。


2005.06.17竜王戦1組 行方VS郷田 角換り腰掛け銀 No: 7694 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 05/06/18 Sat 03:07:51

日時:2005.06.17
棋戦:竜王戦1組 出決決勝
戦形:角換り腰掛け銀
先手:行方尚史七段
後手:郷田真隆九段
▲7六歩 ▽8四歩 ▲2六歩 ▽8五歩 ▲7七角 ▽3四歩
▲8八銀 ▽3二金 ▲7八金 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲3八銀 ▽7二銀 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽9四歩
▲4六歩 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6三銀 ▲6八玉 ▽5二金
▲5八金 ▽4一玉 ▲7九玉 ▽5四銀 ▲3六歩 ▽7四歩
▲5六銀 ▽4四歩 ▲3七桂 ▽3一玉 ▲6六歩 ▽7三桂
▲2五歩 ▽3三銀 ▲4五歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽4四銀
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽6五歩
*1歩得したので返して逆襲。
*駒アタリ偶数番2なので後手としては以下偶数番原理を駆使しないと勝てない。
▲同 歩
*これで歩損解消し先手指しやすいように見えるがこれが受動駒アタリ偶数番2で後手の偶数番原理の範疇。
▽7五歩
*2回目の駒アタリ偶数番2として解釈できるとすれば+陰伏駒アタリ奇数番3
▲6四角
*あの時康光が指したこの手を当家が絶賛注目して以来猫も杓子もナメカタもこう指す
▽6三金
*当時の分析ではこの手はタコ印を押されたがハブは康光に勝った。谷川も丸山に勝った。
▲7五角
*逆行駒アタリ奇数番1で先手の歩得で優勢。
▽8六歩
*よって後手は偶数番原理を駆使。
*受動駒アタリ偶数番2で逆襲。しかし谷川が最初に指したこの手は疑問。歩がもったいない。単に暴れている印象が強い。
▲同 角
*その理由は単純。同歩とも同銀とも取ってくれないため。従ってUの特権唯一の例外が発生する。では飛車を切れるか?それは63金変化ではムリ。
▽6五桂
*従ってこれは63金変化に於て純正駒アタリ偶数番2としか解釈できない。先手にとって連動陰伏駒アタリ奇数番3となる。
▲6四歩
*丸山が指した非常に有名な三頭手。当日の分析でも次々にその正体が明かされた。
▽7三金
*敗因1。谷川は85歩だったがこれ以上谷川のマネしたくない郷田は初めて自分の手にこだわった時点で負け確定。当時の公開分析では隠した変化。66桂で後手勝ちとあの時書いている。郷田は独自の66桂変化提示したが阿部にさえ負けた。
▲6六銀
*仮想番作成。先手絶好調で優勢維持。郷田も行方もマシュダ一家愛読者以上ではなかった。ただしあの日のGNXは郷田が転んで出てきた概念。郷田には感謝。
▽3五銀
*敗因2。今さら歩得している場合ではない。
*当家の理論ではこれが構造破壊手。逆行陰伏偶数番2はすでに幻想。構造維持の権利は先手に完全掌握された。
▲2二歩
*陰伏駒アタリ奇数番3で先手勝勢。
▽同 玉
*火中の栗を拾う時期ではない。
▲6五銀直
*ゴーダが火事場のタンスから財布を出しているのでキメに行く。
▽同 銀 ▲同 銀
*これで先手桂得なのでナメカタでもあとは勝てる。郷田が一人で勝手に転んだ。行方を褒める将棋ではない。
▽5五角
*フツー先に飛車を切って打ちたいが73金変化ではムリ。
▲7七角 ▽6六銀
*すでに駒アタリ奇数番1からやり直す段階は過ぎた。ゴーダひどすぎる。羽生丸山に勝ってナメに負けるか?
▲5六銀
*連動駒アタリ奇数番3がシメ。郷田のおかげでまたしても偶数番原理は奇数番原理の日影に。
▽7七銀成 ▲5五銀 ▽7八成銀 ▲同 玉 ▽8八歩 ▲同 玉
▽8六歩 ▲同 歩 ▽8七歩 ▲同 玉 ▽6九角 ▲7七玉
▽6六歩 ▲7八銀 ▽同角成 ▲同 玉 ▽8六飛 ▲6五角
▽6九銀 ▲7七玉 ▽8九飛成 ▲4三銀 ▽同 金 ▲同角成
▽3三金 ▲5三馬 ▽3一桂 ▲4五桂 ▽4三金 ▲同 馬
▽同 桂 ▲3三角 ▽同 桂 ▲同桂成 ▽同 玉 ▲4五桂
まで105手で先手の勝ち


王位戦挑戦者は康光 新12番勝負へ No: 7693 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 05/06/17 Fri 10:07:43

昨日の挑戦者決定戦は午前10時から将棋会館で。振り駒で康光先手。
矢倉となり19時50分に119手で先崎が投了。
第2手目で後手は負けたと推測できる。
康光の初手は76歩であろう。康光に甘える先崎ならすぐに32金と指す。
これは先手番で飛車を振らない康光を挑発しているだけの自縛手。
この手によって先手は第6手目歩間4まで後手の作戦がすべて見える。
まず右四間急戦矢倉を封印できる。後手は6筋ばかりかさらに5筋を先に突くか葛藤を強いられる。このように先崎の棋士人生で大事な一番では32金がその後の葛藤を肥大化してしまう。結果先手の質問にすべて後ろ向きな手しか指せない。先手は飛車先不突きの利権を維持し37銀型と68角を難なく実現できる。そして迎える最大の難関。
前日に羽生森内が矢倉を見せたことがすべてを決めてしまった。
あれは康光のためにあったような将棋。
森内羽生が示したことは後手はUの初期値を活用しないと勝てないということ。だから森内の19角誘いに躊躇なく86歩が指せる。これは加藤一二三ならひとめの手。先崎にはUの初期値を素直に受け入れる素養がない。盆栽将棋しか指さないのでは康光に見切られて当然。渡辺明ならまだ子供なので「きれいなボンサイです」と言わせることができる。だから先崎に負けた。当家にとってアレは凡才。福崎なら梵妻と言う。
先崎にとって王位が羽生であったことが致命傷であった。 谷川がまだ王位ならば先崎が挑戦者になれた。羽生先崎の二日制7番勝負は有り得ない。それではオッズの差異が犯罪を招きかねない。
当家にとっては3年半ぶりに羽生康光の連続番勝負が見られることが嬉しい。あの時の王将戦棋王戦10番勝負は熱かった。やはり康光が来ないと燃えない。森内では手が見えすぎる。康光はナニを見せるかわからない。昨年の棋聖戦もそうだった。負けのはずが予想外のとんでもない手が出てきて森内が間違えそれが怪我の巧妙手となった。あれは才能と言う以外にない。始まったばかりの棋聖戦第1局もドラマの大ドンデン返しに圧倒された。
王位戦は二日制なので康光に勝機がある。当家は康光王位しかアタマにない。


2005.06.15A級順位戦 藤井VS大介 相振り3-1アタック No: 7692 [返信][削除]
投稿者:マシュダ一家 05/06/16 Thu 12:57:03

名人戦と同時中継だと藤井大介戦が酒場のカラオケリクエスト曲に聞こえる。
大介が居るおかげでアイフリがA級で多く見られるようになった。
3=このブランコ前進を顔面受けすると後手は即負け。それは結論が出ているのでこんな手で大威張りするようでは藤井の名人挑戦は有り得ない。この手を指した時点で相手が羽生森内なら即先手負け。大介なので可能。
4=そこで大介得意の2-1構造へ。
5=3で緩和。
以下4VS3のアイフリは後手有利が当家の結論。
ではそれを強いる3-1の1stアタックが本当に可能なのか? それを証明する手順を大介は発見できたのか?
それとも先手に67銀を許すしかなく、結局4VS3を強いることなど後手には無理だったのか?
それが8手めなので彼らもタイヘン。
本局分析1-4。
1=敗着は13角。
2=名人戦第6局の当家実況&分析同様に桂を先に跳ねた方が負け。
3=43手目先手陣形はマシュダシステムの四間急戦でも昨年登場。
4=72手目自殺手71角の代りに45桂なら藤井恒例のポカは有り得た。45桂を放置して63桂成から後手玉に必至をかけると逆に先手玉がピッタリ詰む。すでに勝敗が決まっている時はせめて瞬間芸くらい見せないとフクちゃんが笑う。45桂に藤井はどうせ金を逃げる。そこで74角でガンバル。来年やれば中川が桂先の角定跡ナリと言って冬の笑いを取ってくれる。71地点は玉が行く場所なのでそこに角を打って勝ち誇る棋士はA級では大介しかいない。玉が「私の座る場所がない」と言う場合は大抵末期症状。玉が「このマンションに一緒に住みませんか」と言う場合は早期前立腺ガンなので病院に行った方が良い。
藤井は森内同様自玉が安全ポイとすぐにハッタリかますので玉に迫る手でないとポカしてくれない。

日時:2005.06.15
棋戦:A級順位戦
戦形:相振り3-1アタック
先手:藤井猛
後手:鈴木大介
▲7六歩 ▽3四歩 ▲9六歩 ▽3五歩 ▲6六歩 ▽3二飛
▲7八銀 ▽3六歩 ▲同 歩 ▽同 飛 ▲6八飛 ▽3四飛
▲2八銀 ▽5二金左 ▲7七角 ▽1四歩 ▲5八金左 ▽1三角
▲6五歩 ▽3三桂 ▲3七銀 ▽3六歩 ▲2六銀 ▽4五桂
▲4八玉 ▽3七歩成 ▲同 桂 ▽5七桂成 ▲同 金 ▽3六歩
▲4五桂 ▽3七歩成 ▲5八玉 ▽3六と ▲3五歩 ▽同 と
▲3三桂成 ▽2四飛 ▲3五銀 ▽2七飛成 ▲2四歩 ▽2八龍
▲6九玉 ▽1九龍 ▲3九歩 ▽6二玉 ▲2三成桂 ▽2二歩
▲1三成桂 ▽同 香 ▲7五桂 ▽1七龍 ▲2三歩成 ▽同 歩
▲4六銀 ▽7二銀 ▲5四歩 ▽2六龍 ▲5三歩成 ▽同 金
▲3三角成 ▽5二金上 ▲3五角 ▽同 龍 ▲同 銀 ▽4二銀
▲5四歩 ▽同 金 ▲4二馬 ▽同 金 ▲8二飛 ▽7一角
▲6三桂成 ▽同 玉 ▲6四歩 ▽同 金 ▲同 飛 ▽同 玉
▲6五歩 ▽投了
79手で先手の勝ち