2000年2月14日NHK杯 加藤VS谷川 対四間飛車急戦稲妻銀 第4回加藤一二三講座分析
2005.04.24NHK杯 先崎VS松尾 相矢倉


2000年2月14日NHK杯 加藤VS谷川 対四間飛車急戦稲妻銀 第4回加藤一二三講座分析 No: 7504 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  05/04/24 Sun 21:22:52

2000年2月14日NHK杯 加藤VS谷川 対四間飛車急戦稲妻銀
第4回加藤一二三講座2005.04.24使用棋譜分析

放映:2000.02.14
棋戦:NHK杯
戦型:対四間飛車急戦稲妻銀
先手:加藤一二三
後手:谷川浩司

▲7六歩
*珍しく教皇が先手。おかげでテクストが読みやすい。これまでは後手ばかりなので先後逆の符号。コンクラーベで新法王はドイツ人となった。18歳の時に終戦。アレもコレもの年齢。
▽3四歩
*谷川は1982年に教皇から名人奪取。当時22歳。谷川は30歳過ぎて振り飛車に手を染め18年後のこのNHK杯決勝でもこの1手でソレと判る。当時は棋聖。
▲2六歩
*66歩はない。それが信念。ソレでいいのかとの問いには=
*教皇とはそのような存在。
▽4四歩
*谷川はひたすら勝ちたい。教皇なら振り飛車には棒銀しか指さないため作戦がラク。A級から陥落した時にB級棋士がこぞって加藤一二三相手に飛車を振った心境と同じ。新教徒はアソコにいない。
▲4八銀
*棒銀なら38銀ダロと思った視聴者は狂信者かもしれない。その場合谷川は中飛車にするので先手はすぐに劣勢に陥る。
▽3二飛
*この三間は含みが少ない。四間の方が優秀と教皇は確信している。対四間でもイビアナを教皇はやらない。急戦で行く。ソレが谷川には怖い。だから実践例が少ない方を選択。
▲2五歩
*石田流には組ませない。34飛の形は棒銀が通用しない。名人戦でも谷川のひねり飛車に教皇はやられた。三間にはイビアナ選択という他の棋士の常識が教皇にはない。避妊堕胎禁止の継続。
▽3三角
*コレ以外は24歩とされて後手は即負け。手合違いの場合は後手が45歩と突く場合もある。教皇は冗談でもそう言うことは言わない。
▲6八玉
*ここで他の手はどうか?
*攻撃手は難解。48銀が重いと思考すればこれは自陣駒アタリ原理では最善手。3つの呪縛を緩和。
▽4二銀
*逆にこの手は自陣駒アタリ原理では悪手。これは33角の忍耐をほぐす攻撃手。
▲7八玉
*谷川が威圧するのでカワス。
▽6二玉
*ブランコディレイ。後手は美濃にもアナグマにも組める。
▲5八金右
*後手玉が動く時は後手玉からの急戦はないので。
▽7二玉
*ブランコ後進で追いつくカメ。
▲3六歩
*いつもながら激しい。15手目にして自信漲る最強手。後手からの35歩を阻止しつつ37銀を示唆する三頭手。
▽8二玉
*42銀の方針と違うが最強手を見せられ後手は成す術がない。ナスは滑るので要注意。
▲5六歩
*43銀としてみろと咆哮。
▽5二金左
*優柔不断な谷川らしい腰抜け手。これで後手負けと判る。
▲6八銀
*後手から急戦があろうがなかろうが教皇の脳味噌にはアナグマの文字はないように見える。後手は急戦が仕掛けられないのが三間の実態。
▽7二銀
*68銀の急戦を見せられ逆に後手が穴熊にしては姿焼きにされてしまう。後手はここまで無思考。
▲9六歩
*先手優勢を導く歩間4。谷川が序盤でノータリンなのでいきなり勝ちを決めに行く手。
▽9四歩
*ナフタリン臭い手で応じる。後手不利なブランコ後進。先手陣には後手からの95歩が怖くないが美濃には先手からの95歩が終盤で致命傷。
▲5七銀左
*双頭手。
▽5四歩
*4th牽制だが偶数番原理の生き権化加藤一二三には恰好のターゲット。
▲6八金直
*後手の52金型への回答。
▽6四歩
*角交換後の角筋を避けつつ敵玉へ向かうようでも実態は歩間3で待機するしかないだけ。
▲3七銀
*先手の攻めは早い。何度見ても気持ちよい。
▽4三銀
*角頭死守。
▲2六銀
*実にシンプル。故に奥も深い。
▽1二香
*双頭手。後手三間の待機策は四間から棒銀封じに32飛と振り直すより1手得しているのが主張。参考>1手パス戦法<手損戦法 奇数番型と偶数番型
▲4六歩
*奇数番原理型棋士の谷川相手に自重。すぐに35歩の4thアタックは同歩と取ってくれずにGNにされてハマリ。ところがこれは5th作成手なので教皇にしては珍しい。
▽6五歩
*大爆笑。ひとめこんな手はない。従ってこれは谷川がビビって6th牽制手を指したと見る。勝負手の部類。
▲3八飛
*素晴らしい。後手の牽制手を相転換する偶数番原理の白眉。35歩は先手負けと教皇テクスト。後手が別に期待する16歩は谷川からの7thアタックが有効。
▽4二角
*見え透いた谷川ライン。64角で迎撃することが65歩からひとめなので戦略が丸見え。すでに38飛で中空三角理論に突入しているので64角は間に合わない。
▲3五歩
*迫真迫る6thアタック。偶数番原理の最強ナンバー。
▽6四角
*やはり最初のアタックをGNにして迎撃。
▲3四歩
*混戦の原因1。ここはGNを残して偶数番2を選択するのが偶数番原理。教皇はこういう最重要地点では「指した」としか書かないので講座にならない。従って偶数番原理も当家の専売特許。
▽同 銀 ▲4四角
*64角を容認して先手から1歩得をする指し方。
▽4三銀
*1歩損だけで谷川の無茶苦茶な64角の顔が立った。1歩損で手番奪回が後手のセオリー。
▲3三歩
*飛車交換は先手負けなので阻止しつつ手番を奪回する駒アタリ偶数番2。教皇もこの33歩を出したのは初めてらしい。
▽3一飛
*同桂は講座では同銀同飛同飛の桂得でも11角でどうかと煽る。谷川は歩損しても先に桂損するほど気前よくない。34歩で封印。同角同歩成の連動手が銀アタリでは飛車打ちが間に合わない。
▲7七角
*31飛は「谷川自重」と教皇は書く。こんな歩が取れない永世名人はかつていなかったと言いたいのかもしれない。
▽4五歩
*大爆笑。これは奪還偶数番原理というよりコレしか残っていないだけ。
▲3五銀
*33桂と取れと言っている教皇にとっては逆行駒アタリ偶数番2で大優勢。26銀が動いて稲妻銀となっては先手に負けはない。教皇は「高等戦術」とのみ表記。やはり駒アタリ偶数番原理は当家のモノ。
▽5五歩
*谷川得意な駒アタリ奇数番3。3を取るにはこれがひとめなのでラク。
▲同 歩
*二回目の逆行駒アタリ偶数番2で勝勢に。
▽3三桂
*二歩損では負けなので1歩だけ取り返す。
▲3四歩
*露骨。駒アタリ偶数番2にはもうひとつある。その指摘がないと言うことは教皇自身は偶数番原理の存在を知らない。経験ですべて語っているのが「直感精読」。これをレクイエムのラテン語にすると逆翻訳はXXXX。
▽2五桂
*これで歩損解消。次に37歩狙い。
▲3六飛
*さすがに37歩の自動駒アタリ奇数番3を喰らっては逆転されるので。36飛は教皇によれば「会心の1手」。これは駒アタリ奇数番1なので改心の1手とも読める。
▽6三金
*逆行奇数番1。
▲4五歩
*GN解消でまたもや歩得+強烈な位。
▽6六歩
*65歩がタコ手と後世マシュダ一家のような純粋理論派に烙印を押されることだけを谷川は避けたい。すると2歩損でもコレしかない。65歩悪手を反省する気があるなら別の手を選択。
▲同 銀
*同歩は55角。同角は54歩か強く74金。いずれも奇数番1を強引に取る指し方。
▽5三角
*それが谷川美学?66歩がただの言い訳にしか聞こえない。
▲6五銀
*逃げた大将は殺すまで追うのがセオリー。35角で切れと催促。
▽4六歩
*切れと言われて行くほど素直に育っていない。必ずイヤミを言うのが谷川家。
▲4四歩
*谷川アイロニーは咎めるのが教皇。35角とは切らせない。加藤一二三が常に好感度ナンバー1である理由はイヤミがひとつもないこと。これは自動駒アタリ偶数番2。
▽同 銀 ▲4六銀
*イヤミを断ち切る偶数番原理の裏技。銀の泡踊りの至芸。「今考えても44歩は判らない」と教皇は書くが自動駒アタリ偶数番2が判らないと告白したことになる。
▽4五歩
*ダメな駒アタリ奇数番1をしつこく取る。ハッキリ言ってクドイ。
▲5四歩
*またもや駒アタリ偶数番2で教皇圧勝。
▽7一角 ▲5五銀 ▽3五銀 ▲3九飛 ▽3四飛 ▲4四歩
▽3七歩 ▲4三歩成 ▽4六銀 ▲同 銀 ▽同 歩 ▲4九飛
*ここで47銀が逆行偶数番2なので偶数番原理ではひとめだが実際そう指されたら実戦では困ったカモと教皇。谷川は奇数番原理の将棋しか知らない。だから振り飛車が指せない。故に先崎あたりにもNHK杯で負ける。
▽5四金 ▲同 銀 ▽同 飛 ▲5三金
*凄い手。トドメを指すにも駒アタリ偶数番2。
▽同 飛 ▲同 と ▽同 角 ▲4六飛 ▽3八歩成 ▲5四歩
▽7一角 ▲4二飛成 ▽5二歩 ▲1一飛 ▽4七歩 ▲6三銀
*以下谷川は中村並の受ける青春を演じてギャグを飛ばしているが、すでにナニもない。
▽6二銀 ▲7二銀成 ▽同 金 ▲6一銀 ▽6三銀打 ▲4四角
▽4八歩成 ▲7二銀成 ▽同 銀 ▲7一飛成 ▽同 銀 ▲同角成
▽同 玉 ▲5一龍 ▽6一歩 ▲6二金 ▽投了
107手で先手の勝ち


2005.04.24NHK杯 先崎VS松尾 相矢倉 No: 7503 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  05/04/24 Sun 13:05:41

棋戦:NHK杯
放映:2005.04.24
戦形:相矢倉
先手:先崎学
後手:松尾歩

▲7六歩
*先崎は最近真っ当な顔に落ち着く。これでオシになれば偶数番型棋士への変身完了。
▽8四歩
*松尾の色Yシャツはレディメイドとすぐにわかる安物ファッション。首廻りが合っていない。将棋よりまずウルサイ彼女がホシー。
▲6八銀 ▽3四歩 ▲6六歩
*一昨日は77銀のくせに解説渡辺明を気にした。渡辺明は66歩しか指さない。
▽6二銀 ▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽4二銀 ▲5八金右
▽3二金 ▲7八金 ▽4一玉 ▲6九玉 ▽5二金 ▲7七銀
▽3三銀
*色モノにしてはやけに退嬰的。
▲7九角 ▽3一角 ▲3六歩
*少し考えて。後手が腰抜けと察して行くつもり。
▽4四歩
*歩間4に戻すだけ
▲3五歩
*2分も考えて4-2からの2ndアタック。さっき考えたくせにこれで少しマギレそう。
▽同 歩 ▲同 角 ▽5三銀
*45歩示唆
▲6八角
*後手の角筋が閉塞したので強く行くなら37銀。松尾を畏れた。これでモリシス68角の手損を回避しつつ飛車の転回が軽い為に飛車先不突きの利点を最大限有効に使えると思考。
▽4五歩
*疑問。歩間4破綻。
▲3七銀
*46に争点が出来たので2回目の2ndアタック示唆
▽4四銀右
*46歩牽制。
▲7九玉 ▽4三金右
*3-2で待機。解説渡辺明は先崎とは2-3回やったと言う。いい加減な相手と思っている返答法。
▲6七金右 ▽5三角
*64角には渡辺明なら18飛らしい。65歩はどうか?渡辺明は言及しない。不信に思っていたら感想戦で出た。松尾は65歩には53角としたが65歩変化は誰でも自信ないから言えない。すぐに勝負がつくため。41玉が危険と言うことになる。
▲4八飛
*即時41玉の筋へ。38飛は?
▽3四銀
*45地点補強。羽生と同じ思考法で46歩ならGN作成。
▲3六歩
*35歩とされたら後手の押さえ込み成功なので仕方ない。
▽3一玉
*これでなんとか戦える。
▲8八玉
*緩手。
▽2二玉
*緩手。テレビ将棋らしい。
▲1六歩
*緩手の交換後に再度ブランコ前進。
▽9四歩
*ブランコ後進+歩間5で2ndアタック催促。
▲1五歩
*歩間4へ戻す明解な緩手。
*26銀なら完勝。見せるなら46歩。
▽9五歩
*歩間3へ戻し歩間4作成権利獲得。
▲2六銀
*26歩の歩間4はない。他に手がないので飛車先不突きを活かす4thアタック示唆。
▽9三桂
*15分使い果たし最初の考慮時間へ。
*64角は負けと悟って勝負に。
*じっと24歩から23銀を狙いたいが24歩には同角。1歩温存したが1歩損しては先手にイビリ殺される。矢倉は歩損の攻めが難しい。
▲3七桂
*先手は理想的な攻撃体勢
▽8五桂
*ここで行くしかない。
▲8六銀
*これで桂が質駒。先手優勢。渡辺明は単に模様がイイとのみ。
▽9二飛
*双頭手。46歩は端攻めが切れないので46角が怖くない。71角の双頭手も回避。95銀は飛車で切って二枚換え。22玉ブランコ後進を逆行相転化させた15歩のツケ。
▲3五歩
*24歩としなかったので仮想2ndアタック。渡辺明はこの当たり前の手をなぜ思考しない?
*渡辺明推奨の46歩は端攻めを許すのが15歩ブランコ後進の弱点。簡単な思考法で十分。
▽同銀右 ▲4五桂
*すぐに同銀は36歩からのと金による飛車イジメを嫌った模様。
▽7一角
*松尾変調というより最悪。端攻めが一挙に頓挫。負けても同銀とすべき。35銀にはじっと34歩。35角には44歩。いつもの71角が飛車に当たらないので双頭手にならない。
▲3五銀 ▽同 銀 ▲5五歩 ▽3四銀
*歩を打てと露骨に催促してカッコつけただけ。先崎相手なら同歩でいい。38飛なら3歩あるので叩ける。桂交換なら56桂が残る。銀打で受けるだけでは相手が増長するだけ。
▲3三歩
*桂取りなのでコレしかない。
▽同 桂
*松尾なら逃げると思った。
▲同桂成 ▽同金寄
*金銀4枚で柱造営とは棋士と言うより土建屋。
▲5四歩
*歩切れからの双頭手。こんな悠長な手を許してはいけない。
▽9六歩
*短絡。
▲同 歩 ▽9七歩 ▲同 桂 ▽9八歩 ▲同 香 ▽9六飛
▲9五歩
*先崎のブタ将棋を誘発しただけ。もっと相手の特性を知らないと勝負にもならない。
▽5五桂
*今頃やっている。あとだしなら46歩。
▲5六金
*ノンベンダラリの性格そのもの。
▽9七桂成
*今度は自分が桂アタリとされて逆切れ
▲同 香 ▽6四桂
*ようやくV2固めがでたが
▲9六香
*阿部なら65銀で投げろと相手をイヤらしい眼で睨み倒す。先崎もそういう時期があったが一度優勝すると温情がイヤミとなる。
▽5六桂
*こっちに跳ぶしかないのでは逆転もない。
▲4一飛 ▽3一歩
*飛車を取ってもダメ。角を取っては同飛が固すぎるので14桂の直撃を嫌ってタコ角をオトリに。
▲4五桂
*71飛成67金14桂同歩同歩で渡辺明は必死と豪語。羽生なら詰めろとのみ言う。
*45桂は柱に作用するのでタコ角を相手するよりイモ筋。
▽同 銀 ▲2五桂 ▽6八桂成
*丸山なら48成から入玉する。
▲同 飛 ▽2四銀
*45地点死守して駒を投入すべき。豆乳は豆腐屋さんで。
▲3三桂成 ▽同 銀
*今度同玉は45龍で入玉不可。
▲2五桂
*こんなイモ攻めを許して終焉とは松尾も負け方を知らない。
▽6四桂
*2回目のV2固めをやってボロ負けした棋譜は初めて見る。
▲3三桂成 ▽同 金 ▲4二銀 ▽7六桂 ▲9八玉 ▽3二金打
▲3八飛
*松尾は実戦で98手目36歩の二歩で反則負けを選択。感想戦はここまでやってまだ残り4分。「あの36歩の2歩はワザとですか?」と涼子なら言いかねない。松尾は無言でブルブル。異様な空気に仕方なく51手目まで戻って46歩変化再現の面汚し。
▽投了

97手で先手の勝ち(実際は98手目に二歩で反則負け)