実況&分析マシュダ一家
2005.05.06竜王戦1組 中原VS康光 手損角換り 歩間5-7-5


日時:2005.05.06
棋戦:竜王戦1組  出決2回戦   
戦形:手損角換り
先手:中原 誠
後手:佐藤康光

▲2六歩    ▽3四歩    ▲7六歩    ▽3二金    ▲7八金    ▽8四歩
▲2五歩    ▽8八角成  ▲同 銀    ▽2二銀    ▲3八銀    ▽3三銀
▲1六歩    ▽6二銀    ▲7七銀    ▽6四歩    ▲4六歩    ▽6三銀
▲4七銀    ▽4二玉    ▲6八玉    ▽9四歩    ▲9六歩    ▽5四銀
▲5八金    ▽6五歩    ▲5六銀    ▽6二飛    ▲7五歩    ▽1四歩
▲7九玉    ▽3一玉    ▲7六銀    ▽6六歩    ▲同 歩    ▽同 飛
▲6七金右  ▽6二飛    ▲6六歩    ▽5二金    ▲4五歩    ▽2二玉
▲7七桂    ▽6三銀    ▲8六歩    ▽5四歩    ▲7一角    ▽7二飛
▲2六角成  ▽7四歩    ▲同 歩    ▽同 銀    ▲1五歩    ▽同 歩
▲1四歩    ▽5五歩    ▲同 銀    ▽7五銀    ▲同 銀    ▽同 飛
▲6四銀打  ▽7四飛    ▲7五歩    ▽7二飛    ▲1五香    ▽7六歩
▲6五桂    ▽4九角    ▲6八玉    ▽6三歩    ▲5三銀成  ▽5八銀
▲7六金    ▽5三金    ▲同 馬    ▽6七銀打  ▲7七玉    ▽5二歩
▲6三馬    ▽7八銀成  ▲同 玉    ▽6七銀不成▲7九玉    ▽7八金
▲同 飛    ▽同銀成    ▲同 玉    ▽7六角成  ▲1三銀    ▽同 桂
▲同歩成    ▽同 香    ▲同香成    ▽同 玉    ▲1四歩    ▽2二玉
▲1三銀    ▽3一玉    ▲投了

 98手で後手の勝ち


メシ喰ってどうなったか No: 7564 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  05/05/06 Fri 19:51:43

78手目の52歩が好手。康光が55歩で誘った仕掛けはコレであった。さすが棋聖。見せる場所が凄い。危ない端を渡る。
ここで攻め急いで78銀成以下の詰めろはアッサリ飛車を切られて以下13ブチコミで頓死を喰らう。53馬の利きで26金と打てるので飛車はいらない。おそらくこの頓死筋をチラつかせて康光は中原を誘った。52歩で中原温泉郷は一挙に瓦解。
31玉で即詰みナシという当家のオチも完璧。楽しい半日であった。康光はやはり面白い。


63手目75歩? No: 7563 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  05/05/06 Fri 18:51:21

中原は康光の74飛挑発で温泉気分かと聞かれて切れた模様。74飛も相当ずうずうしいが75歩は敗着。これで先手は勝てない。76歩なら先手に勝機はあった。76に後手から位を張られて角銀歩で負けた将棋はない。後手玉は31と下がって即詰み変化が皆無。当家は先手76歩から36歩で59馬引き変化で楽しんでいた所。中原もやけに性急なのでナニか用事でもあるのだろう。ノミヤの請求書整理かもしれない。


57-61手目 中原一挙に盛りマン No: 7562 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  05/05/06 Fri 18:06:26

57=55同銀。これで中原命拾いとニンマリ歩損解消。中原はこういうロハの歩は必ず取る。森内相手の竜王戦挑戦者決定戦でも取ったほど。歩切れの相手に1歩を与えては逆転の兆し。
58=75銀。見え透いた十字飛車。急に冷え込んだ春らしい。あの娘もミニスカに後悔しているであろう。こんな駒アタリ偶数番2の連続技は康光らしくない。女流将棋と言われて焦ったのであろう。
59=75同銀。逃げると桂頭に歩。当然取る。
60=75同飛。中原75歩に腹を立てて親子喧嘩したかったのかもしれない。
61=64銀。55飛の銀取り阻止+76歩阻止。76にいた銀が一挙に双頭手で敵陣で打てれば逆転。2手もワープしたことになる。羽生の77銀も凄かったがコッチはド派手。飛車が下がって76歩で77桂の顔は立つ。後手からの82角+54の銀殺しは65歩が連動手。58歩を垂らして敵陣への角銀攻撃は馬が働き出す。上部が抜けて右辺も安泰。今度は中原の温泉気分を期待する番。


56手目55歩? No: 7561 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  05/05/06 Fri 17:41:19

康光にしては珍しい様子見に見える。ナニか凝った手順でもあるのだろうか?
この駒アタリ偶数番2は方針と違う。すぐに14香で奇数番を解消すべき。15香同香同馬には14歩。同馬では11香で馬が死ぬので24歩のイトマがない。26馬と逃げれば75香で後手押せ押せ。77桂が喜びすぎだったという中原の感想が聞けたのに。


34-50手目極楽の空中庭園 No: 7560 [返信][削除]
 投稿者:実況&分析マシュダ一家  05/05/06 Fri 17:13:00

34=5thアタック。桂を跳ばせてからでも76銀が浮いているので67金しかないようだが同歩とせずに83角があるかもしれないと即時決行。
手損角換りでない85歩型なら32手目が5thアタックになるがそれは有り得ない。だからこの76銀そのものが中原の空中楼閣戦法と読むべき。
35=同歩。素直。66地点の位は死と同義語なので。
36=同飛。ここで得た1歩故62飛の意味は十分。
37=67金。67銀では46飛。浮いた76銀を手順に死守しつつ空中楼閣造営。
38=64飛では負け。
39=66歩。逆に打たせて68飛から迎撃では後手の遅れた14歩を好手に逆行相転化。
40=52金。後手十分と油断。手損角換りでは相当いい方だが...
41=45歩。機敏。1歩持たれた代償にみっつめの位作成。空中楼閣は中原お家芸だがここまで天蓋を張り巡らした布陣は珍しい。
42=22玉。中原同様35歩とはしない謙虚さ。山崎ならいきなり44歩。
43=77桂。天蓋張れば仕上げは桂。
44=63銀。構造転換。康光の得意。先手なら喜んでやる。これが意外に見えるのは角換り腰掛け銀の8thアタックの影響。
45=86歩。76銀とした時から一番やりたかった手。85歩の6thアタックを狙う。結局相手の奇数番原理が優秀な時は偶数番原理で対抗するしかない。凸同士だと老いた方が力負け。
46=54歩。今さら驚かない。隠し位活用は最近もみた。
47=71角。清水イチヨでも打つ。
48=72飛。連動手。女流将棋にしてすみませんと謝りながら。
49=26角成。ここまで贅沢な天蓋は中原将棋では初めてかもしれない。かつての煉獄の空中楼閣が極楽の空中庭園となった。
50=74歩。おかげで煉獄の空中楼閣の方は崩壊の兆し。
53=15歩。自陣に受けはないので。
54=同歩。歩はムダにしない。これで3歩手持ち。
55=14歩。歩切れだが馬を即時活かす。ダバにした郷田より積極的。


33手目76銀 No: 7559 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  05/05/06 Fri 13:29:39

本当は感嘆符をつけたい。
しかしコレしか再度の逆行3-5を取る手がないだけ。
あとは康光が創る将棋。当家ではすでに後手必勝。


27-32手目先手の葛藤 No: 7558 [返信][削除]
 投稿者:実況&分析マシュダ一家  05/05/06 Fri 13:21:48

27手目56銀=次に45銀の3rdアタック示唆。
28手目62飛=45銀牽制。83角は65歩ですでに阻止。
29手目75歩=4-4の牽制で74歩阻止。これが空間開放手だけなら緩手。
29手目14歩=3-5に反転させる。26手目と対の構図。
31手目79玉=一応位取りの優位性に満足して逆行5th
32手目31玉=ブランコ後進で逆行3-5。これで先手難しい。
45歩は卍腰掛け銀で千日手。36歩は64角で危険。いずれも先手から3-5を2-6の6thにしては4=23手目6-2同様仕掛けられない。


26手目65歩 歩間5三部作完成 No: 7557 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  05/05/06 Fri 13:06:12

後手が3選択だったのでこうなった。
1=16手目で5-1
2=17手目で6-1
3=22手目で7-1
4=23手目で6-2
5=26手目で5-3
これで後手の歩間5三部作は完成したが問題はこれが本局初の3rd作成手となったこと。先手はこんな位を諸手で認めなたくない。従って65地点をGNにしたい。その為には銀の尻に角を打つか56銀から77桂でGN作成。後者はすでに77地点にお荷物の銀がいるのでコイツをまずどけないといけない。ところが75歩+76銀+77桂には3手もかかってしまう。
だから当家は手損角換りに77銀は嫌い。
この違いは双方の右桂に抽出される。後手は93桂から85桂が有り得るが先手の右桂は17に跳べても25桂とできない。
従って敵の1ポイントを認めるか認めないかという依怙地な解釈を迫られる。


25手目58金 誰も怖くて近寄れない No: 7556 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  05/05/06 Fri 12:55:27

58金は春なのにまだストーブを片づけない風情。ひとめ玉が暑苦しい。それが当家の自陣駒アタリ原理の言い分。
昨日の小夏日和がうってかわって今日の千駄ヶ谷は肌寒い。58金は中原の体感温度が正常であることを示す。ところがショーギとは冷血動物に都合よいようにできている。それを緩和する為に盤駒は木の温もりを保持したのかもしれない。アレが石でできていたら誰も怖くて近寄れない。一度出来た棋理自体には血も涙もない。


24手目54銀 貫禄が邪魔する地点 No: 7555 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  05/05/06 Fri 12:43:33

康光は3を選択。考えただけのことはある。永世名人への礼節を知らないのが玉に傷かもしれない。腰掛け銀のブランコ前進をここで取られると先手は56銀としにくい。65銀を読まないといけない。47銀と下がるとまた中継ミスかと思われてしまう。さりとて79玉はハブの奥義を当家が暴いた直後なので見せにくい。山崎も局後に妙に感心したと告白した見えない三頭手が79玉。こういう所で貫禄が邪魔する地点。


歩間5を巡る23手目の分岐 構造1-4No: 7554 [返信][削除]
 投稿者:実況&分析マシュダ一家  05/05/06 Fri 12:33:03

構造は以下
1=16手目で5-1
2=17手目で6-1
3=22手目で7-1
4=23手目で6-2
この通り康光は歩間奇数番を取り中原は逆行歩間偶数番を取っている。
従って康光はこの地点で思考する選択肢はみっつ。どこで歩間5を取るかということになる。
1=14歩。即時逆行歩間5。相腰掛け銀へ。
2=74歩。即時逆行歩間5。77銀を咎めに。
3=54銀。相腰掛け銀ならいきなり65銀示唆+65歩で歩間5作成。


23手目まで アブナイ5に戻すのが流れ No: 7553 [返信][削除]
 投稿者:実況&分析マシュダ一家  05/05/06 Fri 12:11:41

中原の初手26歩が風格。時の棋聖相手に相掛りなら圧勝すると見せつける。不思議なモノで中原級になると初手でその日のコンディションがすべて判ってしまう。最近羽生も森内も初手76歩なのでそろそろ26歩が来ないといけない。一番おいしい手をいい時期に中原にもっていかれた。
2手目がアウンの呼吸。84歩ではゴーダになってしまう。こうした感想はこの棋譜だけをみても理解できない。やはりこの対局までの流れがある。裏番組の野月はそうした流れから途中下車して風景写真を撮っている棋士。島にも説教する力量がない。だから横歩取り85飛でオンブにダッコでレベル維持を謀るしかない。残念ながら白菜は半分に切るしかない。ヤオの気持ちも今日になってみるとわかる。
康光の6手目84歩は今週の羽生と同じというより羽生が康光を踏襲している。ところが羽生経由で当家が再評価した背景を康光は咀嚼した。
だから14手目16歩を受けない。中原は羽生と同じ理由で先手番で右玉とはしない。朝日オープンとの分岐というより中原のクセを知っていれば受ける必要がない。だから康光は安心して62銀で応じる。
従って77銀という緩手は15歩とできない恥じらいから来る。これが中原の中庸主義。84歩の意義を認め尚且つ初手から第3手目に意味を付与。
中原が妥協したので16手目で康光は14歩と受けずに歩間5を取った。初手26歩でやや引け目を感じた証拠。それも山崎のように過激に74歩ではなく64歩で腰掛け銀をリクエストしたところが美味しいトコ取りの色男の徴。すべて当家の希望通りに指している。
敏感な中原はすぐに察して46歩。96歩で逆に中原が相腰掛け銀をリクエスト。康光はここで思考停止。14歩のツケを支払うか迷っている。
難しく考える必要はない。元々アブナイ歩間5は康光が先に作成した。だから康光らしくアブナイ5に戻すのが流れ。


本日の竜王戦 二元中継は半分にNo: 7552 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  05/05/06 Fri 11:05:56

中原誠vs佐藤康光
現在4手目32金。康光33角矢倉より手損角換りを見たい。中原ならどう指すのか。

島 朗vs野月浩貴
野月なら横歩取り85飛しかアタマにないので島の方から康光風手損角換りを仕掛けて貰いたい。横歩取り85飛なら観戦しない。