2005.04.29岡崎将棋祭 森内VS谷川 手損角換り
2005.05.01NHK杯 近藤VS村田 対ゴキゲン相振り W時間差三頭手

1979.01.26-27王将戦 中原VS加藤 第5回加藤一二三講座 矢倉分析

2005.05.01NHK杯 近藤VS村田 対ゴキゲン相振り W時間差三頭手 No: 7528 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  05/05/02 Mon 10:55:49

放映:2005.05.01
棋戦:第55回NHK杯1回戦
戦形:対ゴキゲン相振り W時間差三頭手
先手:近藤正和五段
後手:村田智弘四段

▲5六歩
*近藤以外がやるとテント張り。
▽3四歩
*NHK杯初登場の村田が1分使った注目の第二手目。
▲5八飛
*これで先後逆の構図。それを後手が急戦で有効利用するか妥協するかと言う展開。
▽4四歩
*難しい。
▲7六歩
*近藤は勝ったと思っている。
▽4二銀
*相振りでやろうとの1分であった。師匠解説では弟子の練習将棋で見たことがあったと言う。師匠も敵なのでそんなモノを見せてはいけない。
▲6八銀
*角筋開通で中飛車がこの銀を7手目に繰り出したら負ける気がしない。
▽4三銀
*この銀は飛車筋開通のみ。先手が55歩としないので54地点死守にはならない。34銀進軍には手数がかかりすぎる。
▲4八玉
*振り飛車の特権。この手が指せるので駒組がラク。
▽3三角
*露骨に向い飛車示唆。本当は35歩で先手から角交換をさせて連動手で向い飛車にしたいが65角があるので不可。第二手目を活かすなら32飛。33角は時間差三頭手でも現在形で1しかない。
*1=22開放
*2=24角牽制
*3=33同桂連動手
*X=未来はいろいろ
▲5七銀
*シンプルが最善。
▽2二飛
*二度に渡る時間差三頭手のツケ。結局この手によって43銀も33角も1の意味しか行使できなくなった。先手の58飛の手損は解消し先後は戻る。
▲3八銀
*美濃築城。あとはフローリング作業後入居するだけ。先手は戦いを起こせる。
▽6二玉
*通常は玉移動が現役三頭手でないと後手は苦しい。これは贅沢三昧の後遺症。
▲6六歩
*機敏。玉がターゲットになったので歩間サンクであんがとさん。
▽2四歩
*先手にはまるで怖くない。飛車先歩交換原理で手番が必ず戻る。
▲6五歩
*最短の攻め。逆行歩間5で玉頭直撃の1st作成。
▽2五歩
*ドッチで4-2作成かと言う問題。簡単な方を選択。これはシンプルとは言わない。作戦負けか勝負手かという地点。
▲3九玉
*この交換は先手有利。飛車先不孝感漂う美濃完成。
▽7二玉
*どちらでも悩ましいので開き直る。
▲6八飛
*先手はすでに手損は関係ない。攻めるだけ。
▽2六歩
*負けを悟って6分弱も思考。ここで勝負手を摸索しているようではゴキ近藤に勝てない。4-2の仕掛けは連動奇数番1を取られて結局手番を渡す。そこでナニかあるかという問題。
▲同 歩 ▽同 飛 ▲2七歩 ▽2四飛 ▲6四歩
*この手をコン助の実力と思っては研究にならない。これはハッキリ相手の力量を見て一段階落とした発車オーライ。以下分析略。
▽同 歩 ▲同 飛 ▽6三歩 ▲6八飛 ▽6二金
*解説淡路は金無双を現在相振りでは不利とはあえて言わない。アワジーはナニか感じたから言わない。弟子の村田を気遣ったのかジー本人が本当にそう思っているのかは後記。
▲4六歩 ▽3五歩 ▲5八金左 ▽3四銀 ▲7五歩 ▽5二金上
▲2八玉 ▽1四歩 ▲4七金 ▽1五歩 ▲8六歩 ▽4三金
▲8五歩 ▽4五歩 ▲8四歩 ▽同 歩 ▲6四歩 ▽同 歩
▲3三角成 ▽同 桂 ▲6四飛 ▽6三歩 ▲8四飛 ▽8三歩
▲8八飛 ▽6七角 ▲4五歩 ▽2六歩 ▲同 歩 ▽4五桂
▲4六銀 ▽7六角成 ▲4八金直 ▽6六馬 ▲7七角 ▽4八馬
▲同 金 ▽2六飛 ▲2七歩 ▽4六飛 ▲4七歩 ▽5七金
▲同 金 ▽同桂成 ▲4六歩 ▽7六銀 ▲8三飛成 ▽同 玉
▲8四歩 ▽同 玉 ▲8五歩 ▽同 銀 ▲9五金 ▽7五玉
▲8五金 ▽同 玉 ▲8六飛 ▽7五玉 ▲6六銀 ▽6四玉
▲5五銀 ▽7五玉 ▲6六銀 ▽6四玉 ▲5七銀 ▽6七金
▲8一飛成 ▽5七金 ▲8四龍 ▽6五玉 ▲8三角 ▽7六玉
▲8六龍 ▽6七玉 ▲6六龍 ▽5八玉 ▲4九銀 ▽同 玉
▲6九龍 ▽4八玉 ▲5九龍 ▽4七玉 ▲3九桂 ▽4六玉
▲5五角 ▽4五玉
*村田の時間差三頭手は才能かもしれない。それが二度も重なって作戦負けから一挙に転落したと当家は読む。若さには未知の力が宿る。未知のモノは当家にも語れない。
▲4六歩
*終盤は近藤が故意に即詰み回避。イタブルのではなく駒台に1枚も残さずにハラダドキドキさせようという師匠譲りのファンサービス。弟子の悲惨なNHKデビューを見せつけられては身内贔屓となるフォローを淡路はしない。
▽投了

119手で先手の勝ち


1979.01.26-27王将戦 中原VS加藤 第5回加藤一二三講座 矢倉分析
第5回加藤一二三講座2005.05.01使用棋譜分析
No: 7527 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  05/05/01 Sun 21:03:31

1979.01.26-27王将戦 中原VS加藤 第5回加藤一二三講座 矢倉分析
第5回加藤一二三講座2005.05.01使用棋譜分析

日時:1979.01.26-27
棋戦:第28期王将戦
戦形:急戦矢倉
先手:中原誠
後手:加藤一二三
*加藤一二三が後手だと困る。テクストは先後逆の符号なので相変らず読みにくい。これに怒ると偶数番原理が理解できない。後手は先手。先手も先手。地動説を唱えるのが教皇。
▲7六歩
*元号表記は煩わしい。日の丸日本は英語が好きでも西暦は嫌い。昭和はそれでよかった。平成になると平和ボケ。換算しないと比較感覚が麻痺する。元号とは麻薬の一種。換算行為自体が患者には踏み絵らしい。
▽8四歩
*矢倉のみで挑戦者になった当時のひふみん第2手めはコレ。
▲7八銀
*大山もこのタケノコ手を好む。矢倉にする気があっても68銀とはしない心理戦=アナタそれしかないの?
*まっすぐ上げるだけなので指すときにラク。第二手めを指す音がウルサイ時も有効。
▽3四歩
*角取り。
▲7七銀
*66歩からの矢倉では駒組が制約される。振り飛車でも良いと言うのは別問題。
*この77銀には66銀急戦の含みがある。
▽6二銀
*ここで85歩ならば66銀はない。むしろ銀は縛られる。ところが85歩では85桂がない。
▲2六歩
*そこで歩間4。過激な中原の攻撃手に見えるが手法は中庸バランス。
▽4二銀
*以下中原作成の歩間4を双方維持。
▲4八銀 ▽3二金 ▲7八金
*自陣駒アタリ原理では最善。早囲いはしない。58金は閉塞。56歩の歩間5作成はしない。自然流は危機ナンバーを嫌う。
▽5四歩
*後手から歩間5を取ることが特徴。現代矢倉では先手が先に5筋でブランコ前進を取るが最近また先祖返りの兆候。
▲5六歩 ▽4一玉 ▲6九玉
*ここで58金はやはり閉塞。中原のバランス感覚は当家の歩間理論と自陣駒アタリ原理において極めて理論的。66銀は右が重い。25歩は軽すぎ。
▽5二金
*後手の作戦岐路。ブランコ前進で歩間5を取ったために55歩はつんのめると思考。
▲3六歩
*誰でも夢見る三頭手。これは55歩の2ndアタックを誘発するようでも序盤77銀を有効手に逆行相転化。後手が85歩としても受ける必要がすでにないので3手角を牽制したことになる。
▽7四歩
*すぐに55歩はブランコ前進の特典緩和。57銀でGN+56歩には同銀連動手。単に同歩同角には37銀で35歩には46銀で先手優勢。そこで第二変化で角引きの場所作成。
▲5八金
*強く誘う。55歩なら57銀の第1変化。芸が二重。現代では単に自陣整備の58金が挑発手となっている。現代矢倉より面白い。森下まではよかった。最近の猿マネ矢倉はアクビがでるだけ。森内もそう思って挑発したら負けた
▽3三銀
*教皇は3rdアタックの奇数番型将棋を敬遠する。52金の方針に従う。当時の棋士は従って中原の独り相撲としか思っていない。これでは中原時代が続いて当然。
▲7九角
*一段落。先手の過激な66銀という手も消滅。66銀は後手の42銀を進出させて75地点に後手からの争点を作成するので力差がないと先手の利権を放棄したと見なされる。
▽3一角
*歩間2で35歩3rdアタック牽制。中原は奇数番型棋士なので。
▲6六歩
*3-3で3rdアタック牽制。
▽4四歩
*4-3を後手が作成し先後同型で迎える24手め。後手が歩間5で挑発し歩間4に戻したと思考。ここからの逆算が現代矢倉なのでまだ矢倉の序盤は不明なことが多い。先手の26歩が緩手というのが飛車先不突き矢倉の仮説。
▲1六歩
*中原が今度は歩間5を取る。
▽9四歩
*偶数番原理に従い歩間6へ。
▲9六歩
*強引に5へ戻す。ところが5-4となり裏番が偶数番。後手に4thアタックの権利を付与と当家は見る。
▽8五歩
*加藤一二三の例外ナンバー。理論上は43金が先。
▲6七金右
*機敏。15歩は後手の誘いなので中原が好きな5thナンバー維持。
▽4三金右
*本局初のヒフミンの妥協と当家は見る。
▲1五歩
*中原喜びすぎたかもしれない。フツーはこれで作戦勝ちにみえる。先手だけ端詰めに成功したと。当家はそう見ない。これは挑戦者への迎合かプレゼント。
▽7三銀
*15歩によりこれで後手からの6thアタックが可能に。一言で15歩で先後が入れ替わったと思考。後手が偶数番型棋士であるということを中原は知らなかった。今でも知らないであろう。
▲3七桂
*自分からの6thアタックを決して好まないという典型。奇数番型棋士は15歩の代りに37銀なら5thアタックを敢行する傾向。
▽7五歩
*教皇迫真の6thアタック。奇数番型棋士なら64角。42角は先手なら指したい手だがNHK講座では先後逆なので68角などと表記してある。元号表記並に煩わしい。
▲同 歩 ▽同 角 ▲6五歩
*48銀型の性能を活かす。76歩では後手だけに1歩持たれて劣勢に。ところがこれまた6thでは奇数番型棋士は中間ナンバーしか取れなくなってしまう。
▽4五歩
*中原に同期して7th作成。手強い敵には敵の教則本で。
*この豹変の仕方はナマ将棋の在り方を示す見本。先の85歩と対。相手の顔に二重の変装して誘う。タイトル戦の醍醐味。
▲2五桂
*逆に誘いにハマった。中原なら瞬時に手が動く7thアタック。
▽4四銀
*24銀は仮想ナンバー作成の手法。こちらは位維持。手形決済かと聞かれたら現金商売と即答。取引先の会社が倒産することなど日常茶飯事。
▲1三桂不成
*57銀は24歩とはしてくれず35歩でと金作成示唆。現金もって来いと言うので行く。
▽同 香 ▲1四歩 ▽同 香 ▲同 香 ▽1六歩
*対棒銀の飛車封じ。棒銀の大家は封じ策もオテノモノ。未成年羽生相手にはこの16歩で逆に裏をかかれた。
▲1八歩
*18飛では17歩成同飛47角成で負けなので我慢に見えると連盟棋士なら言う。当家の視点は全く違う。この手が特例の7th作成。それを決して悟らせない点が中原の恐ろしいところ。
▽3五歩
*待望の1手に見えるが教皇にとって例外ナンバー。18歩のおかげで改宗を迫られた。教皇講座が講義の意味を成さないのはこの最重要地点で強引にパスするため。ところがこれこそ仮想2ndアタック。
▲1一香成
*今日のナマひふみんはこれが当然の手と言う。そうであろうか?
*これは中原の仮想駒アタリ奇数番3。教皇にはそれが眞性偶数番2にみえた。だから当然の一手とテレビで断言。
▽3六歩
*中原がヒフミン流をマネしていると思いつつ自分も。
▲2一成香
*先手の香得歩損で清算終了と妥協したのが教皇。これは中原にとって仮想駒アタリ奇数番1の受動型。永世名人になる棋士はこれを体得している。
▽3七歩成
*手番を活かす駒アタリ奇数番1はゲンナマで。後の棋聖戦で中原棋聖相手には48角成。当家も48角成しか思考しない。そうでないと偶数番原理の仮想番が登場しないため。48角成ならば双方の色が首尾一貫。
▲同 銀
*手順に歩得して質駒を逃げれば手ごたえを感じたはず。
▽3九角成
*1歩犠牲に馬を作成して飛車アタリ。
▲5七角
*飛車を逃げては負け。手番も渡せない。そこで馬アタリで四頭手作成。
*1=馬アタリ
*2=玉の退路作成
*3=75角示唆
*4=飛車譲渡後39地点死守
*中原の見せ場。
▽2八馬
*香損でも飛車に期待。不本意だが切るしかない。
▲同 銀 ▽8六歩
*再度駒アタリ奇数番1から開始。ここに至り序盤85歩へ繋がる楽しみ。
▲同 歩
*同歩か同銀か誰でもいつも迷う。迷った時の終盤の心得=質駒は作らない。
▽4九飛
*合い駒強要。
▲5九桂
*単純合い駒はフツー最も安い駒から思考開始。ところが中原は銀より好きな桂をここに打った。羽生ならリバースで香。それ以外は二次使用できない。ただの取られる合い駒なら負け。特に桂二枚渡すと相乗効果発生。
▽2九飛成
*ナマ飛車は生け捕りの青い標的。駒アタリ奇数番1で手番維持しつつ開放戦線へ。
▲3七銀
*本性をみせつつ奔走。パントマイムを見せずに着なれた普段着で。
▽5五歩
*教皇らしい正調駒アタリ偶数番2。
▲1三角成
*龍には馬の構図。
▽5六歩
*歩損解消+最強の位作成の双頭手。香損の代替45の位が強靭。
▲4八銀
*後悔先に立たず。やけに気前良すぎた。やはり桂がカワイイ。
▽4九龍
*露骨に銀取り。
▲5八歩
*以下時間がなかった模様。安いエサで一打逆転を狙う。
▽5二玉 ▲3一成香 ▽4二金寄 ▲7五角
*三頭手。
*1=48銀死守。
*2=角切りから39金打の龍殺し
*3=66角引きで馬とライン同期
▽3八歩
*第2変化阻止+39歩成の双頭手で凌ぐ。
*残り11分。
▲2二馬 ▽7四歩 ▲6六角 ▽5三金上
*角切り回避+55香阻止の双頭手
▲5六金
*敵の楔を取りつつ57空間開放の双頭手
▽5四桂
*55香でも打つ桂
▲5七角 ▽6一玉
*馬取り+玉の早逃げ+飛車の横利き開通の三頭手。玉の移動には多い特典。すぐに55歩は歩切れとなって85香または同金同銀同馬。
▲3二成香
*馬取り阻止。これで先手からの55歩には同金同銀同馬がない。
▽3九歩成
*犠牲で守備銀を遠ざける最終盤の仕掛け。取られても敵陣では歩に戻る。
▲同 銀
*これで37角の攻防ラインでギリギリ凌げる。角は必ず入手できるため。
▽5五歩
*最後の1歩で金殺しで勝負。
▲8五香
*駒アタリ奇数番3を取るしかない。
*新規で二種類ある。旧変化では2しかない。未練を持つと即時対応不能。
▽5六歩
*連動奇数番3。これが教皇には不本意と言うジョーク付。飛車を逃げて2に戻したいがそれでも3は3。すでに寄せの範疇なので既存原理はすでに不要。少ない変化を123と読むだけ。それが面倒だとコケル。
▲8二香成
*連動奇数番3返上。連盟棋士は殴り合いとのみ言う。3にもいろいろ種類がある。
▽同 銀 ▲8四角 ▽7三銀 ▲4四馬 ▽同金右 ▲8三飛
▽8四銀 ▲8一飛成 ▽6二玉 ▲7三歩 ▽同 銀 ▲8五桂
▽3七角
*決め手の攻防手。銀をそらせた効果。
▲7三桂成 ▽同角成 ▲5一銀 ▽5二玉 ▲6二銀打
*必至をかけて首を出す
▽5八龍
*「あと何分?」
*「残りありません」
▲同 玉 ▽6六桂打
*シメはサザンクロス
▲6八玉 ▽6七香 ▲同 玉 ▽5八角
*教皇テクストは囲碁講座より四倍も書店に山積み。ナマヒフミンを人間国宝に。
▲投了

114手で後手の勝ち


2005.04.29岡崎将棋祭 森内VS谷川 手損角換り No: 7526 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  05/04/30 Sat 22:25:36

日時:2005.04.29
場所:岡崎将棋祭り
戦形:手損角換り
先手:森内俊之 名人
後手:谷川浩司 九段

*日時:2005.04.29
*持ち時間:10分
*場所:岡崎将棋祭
*先手:森内俊之
*後手:谷川浩司
*前座に名人戦第2局の共同解説。何も言わずとも手損角換りをやろうと息投合。森内が成長した。
▲7六歩
*シーちゃんの振り駒で森内先手。上位棋士が大抵先手。逆に見れば振り駒は江戸封建主義の名残とも読める。偶然芝居のハンデを与えることで負けモト式名誉を保った過去。谷川後手で命拾い。
▽3四歩
*連敗街道マッシグラの谷川としては負けてもコンセプトだけは見せたい。グラコンは時代の象徴。
▲2六歩
*法外な地下都市は現代ではデパ地下。地上に出ると所狭しと変態ゴシック風の高層建造物。タケノコなら喰える。
▽3二金
*竹は煮ても焼いても喰えない。
▲2五歩
*このニョッキリ感がいい。
▽8八角成
*羽が溶けて墜落したイカロス。
▲同 銀
*壊された地下都市を何事もなかったように連動手で修復。後手が何も見ないかのごとく22銀や82銀とするよりマシ。
▽2二銀
*これも飽きた。女房の言い分をすべて認めるダメ亭主。淡路なら33金から向い飛車にして遊ぶかもしれない。
▲3八銀
*タケノコ。とにかくまっすぐ上がりたい。
▽3三銀
*これが当たり前の手であろうか?
*タケノコを誘って14歩でもかまわない。
▲7七銀
*ダメな谷川に合わせた緩手。これくらいやらないと見せ物にもならない。
▽6二銀
*羽生同様腰掛け銀を取り敢えずリクエストしてもダメ。25歩型で相腰掛け銀は現在後手指しやすいと森内は確信している。
▲6八玉
*格の違いを見せつける挑発。
▽6四歩
*俺をソコまでコケにするのかと谷川ブチ切れ。人間将棋並の打ち合わせをしなくとも丸見え。過去の遺産継承で例のごとく飛車を6筋に振ると判る。
▲3六歩
*64歩で後手からの早繰り銀がないので遠慮なく先手からハヤクリ35歩を見せつける。先手作戦勝ち寸前。
▽6三銀
*後手の作戦負け決定。
▲3七銀
*ここは弛めたら逆転。
▽7四歩
*勝負手を出すべき。同じ3rd作成にも選択科目はある。
▲7八金
*相手が攻めてくる所を手順に受けるだけ。
▽4四歩
*アレもコレもでは急にフケタお転婆娘。46銀なら54銀で牽制しつつ飛車廻りの双頭手を装う。年増の厚化粧は臭う。
▲5八金
*先手の2に対して後手が4でウワズってきたので。ズに乗りすぎと諌める。
▽1四歩
*今頃指す手ではない。緩手の見本。
▲7九玉
*手合違いと森内は冷酷に断言している手。
▽5二金
*ナニも考えていなかったことを朴訥に告白。
*すでに右も左も真っ暗やみ。
*移転先だけふたつ用意しても行くカラダはひとつ。カラダがモノに分断されては病気。分裂病という。
▲2六銀
*相手の病気をいたわる見切り発車。
▽5四銀
*見切り覇者と読んで。
▲4六歩
*角打迎撃阻止。
▽6五歩
*1手遅い。
▲3五歩
*こんな5thアタックを許したら後手はボロ負けしかない。
▽6四角
*仕方ない。
▲3四歩
*角を打たせたのであとは角を狙撃しつつ撹乱するだけ。
▽同 銀 ▲3八飛 ▽3三歩
*すでにG効果とは言わない。羽生31歩の直後ではただのイモ。角まで打って歩を打つのでは観衆から腐った卵を投げられて当然。
▲3七銀
*余りの大差に森内弛める。順位戦でもここで投了はさせない。
▽2五銀
*後手1歩得でナントか面目保持。
▲6六歩
*手慣れた5-3の奇数番将棋。谷川が一番指しやすい展開へ。これ以外は商売にならない。
▽3四銀 ▲6五歩 ▽同 銀 ▲6七金右 ▽6二飛
*それでも今期名人戦から見れば退屈な中古の中空理論。
▲6六銀
*66歩では客が逃げる。
▽同 銀 ▲同 金 ▽7三角 ▲6四歩
*すぐに68飛は55銀。中空三角理論に従うだけ。
▽同 飛
*性急。谷川は中空三角理論を知らないらしい。ブチコミを嫌っただけ。
▲6八飛
*今度55銀には65ブチコミ。
▽6二飛
*中空三角理論なら67歩。栄光にしがみつくケチな谷川らしい。
*相手に形作りを要請したいらしい。
▲6四歩
*これは理論通りだが最後の1歩でやる所がニクイ。銀があるので。
▽9五角
*歩が取れないようでは引退も近い。
▲7七桂
*飛車取りを避けつつ進軍の連動手。
▽7三桂
*他に手がないので切った張ったのコラージュ将棋で護摩化すだけ。
▲9六歩
*三日前の96歩より気持ちよい。
▽8四角
*サンドバック。
▲6三銀
*羽生にやられたブチコミ再現。
▽同 金 ▲同歩成 ▽同 飛 ▲7二角
*桂アタリにならないと言うだけの後手の趣向はタコだったと晒す。
▽6六飛
*今度は切るしかない。
▲同 飛 ▽同 角
*今年の天童人間将棋の方がマトモ。
▲6一飛
*この局面で後手は2手足りない。14歩がひどい緩手にされてしまった。
▽4二玉 ▲6六飛成
*連盟棋士は保険をかけると死ぬまで千回は言う。死んだら保険金はカミさんが貰う。63角成の詰めろは飛車打王手に88玉は先手玉即詰み。そこで68玉変化をここで仕込む。
▽3九飛
*「王手桂取りで谷川さん盛り返した」と石田なら煽る。
▲8八玉
*手損とは何かを象徴させる玉移動。ここまでに最後の寄せ形作成。30秒が4回あれば十分。
▽3一玉
*14歩の末っ子を慕うリア王。以前の谷川はこういうことが出来なかった。
▲6二龍
*王手香取りは名人かと疑われる。
▽2九飛成
*詰めろを掛けられる前に先に詰めろ。
▲8三角成
*詰めろ逃れで歩切れ解消の双頭手。
▽9七銀
*85桂打ではさっき取られた歩で69歩=臭いモノには蓋。
▲同 玉 ▽9九龍 ▲9八金 ▽8五桂打 ▲同 桂 ▽同 桂
▲8六玉 ▽9八龍 ▲7四馬
*双頭手の連続技で先手玉は安泰。
▽4二銀
*早めに打って入玉はどうかと丸山なら便所でつぶやく。谷川は公式戦でも入玉と言うルールを知らない。様式便器は頑なに拒む。
▲4一銀
*角さえ渡さなければよいのでラク。
▽5一金 ▲3二銀成 ▽同 玉 ▲2四歩 ▽6二金 ▲4一角
▽2二玉 ▲2三歩成 ▽同 銀 ▲2四歩 ▽9七龍 ▲8五玉
▽2五飛 ▲3五桂 ▽同 飛 ▲4五金 ▽8一香 ▲7五玉
▽2四銀 ▲3五金 ▽同 銀 ▲3二飛
*名人戦第1局と第2局に合わせて107手で投了。さすが谷川と言えば皮肉に聞こえてしまう。
107手で先手勝ち