帝国の末裔
MashudaBBS2004.08.28-29
2004.08.28王位戦第4局 囲碁将棋ジャーナル 森内解説
2004.08.22NHK杯先崎VS井上 手損角換り 腐ったNHK

2004.08.19銀河戦 山崎VS康光 相掛かり十字架銀

2004.08.29NHK杯 宮田VS深浦 地獄門定跡  横歩取り84飛型

2004.08.24銀河戦 久保VS瀬川 藤井システム攻略55桂+53桂

2004.08.22JT日本シリーズ羽生VS深浦 横歩取り85飛 王手飛車定跡

ギリシャの亡霊とローマ帝国の末裔 シンクロナイズドブレーンズへ


ギリシャの亡霊とローマ帝国の末裔 シンクロナイズドブレーンズへ No: 6327 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/08/30 Mon 05:19:24


男子バレーボール決勝はブラジルが3—1でイタリアに勝ったが、試合ソノモノが女子バレーほど面白くない。アタックが余りに強すぎて流れがパターン化してしまった。バレーボールはプロ化できない。男はパワーがアリすぎて逆に構成が単調となる。横歩取りが廃れるような構造と同じ。一点集中だけならハンマー投げの方がはるかに面白い。

オリンピックとは国別の勝負なので、日本という地域色は全競技に必ず現れる。それを象徴しているのがシンクロナイズド・スイミング。
今季アテネ大会のフリー・ルーティンの日本チームの題名は「サムライ」。日本人が聞くとサムイ。なぜ彼女らがこんな迎合をするかと言うと審査員がオマヌケなため。
シンクロナイズド・スイミングでは技術点と芸術点が双璧。芸術点をアピールしないと勝てない。グローバリゼーションの特異化を芸術点に期待した結果「ゲイシャ・フジヤマ・ハラキリ三部作」の絵葉書地獄から脱出できない女子たち。小谷実可子のマダムバタフライ、94年ローマ世界選手権で芸術点オール満点を得た奥野史子の夜叉の舞がその象徴だったかもしれない。
シンクロナイズド・スイミングとは見ての通り、動作そのものが水に制限されている。だからその制約を効果的に生かすバロック演劇の系譜を強いられる。文楽の人形の動きは制約されている独特の所作だが、それを歌舞伎にした時にバロック演劇の系譜となる。これはそのまま西洋演劇の歴史でもあった。ギリシャ時代の仮面劇とは人間機械化、即ちデウスエクスマキーナの喜劇化であった。音楽の権化であるバッハが田舎者であった時代に欧州の文化シーンを席巻したヘンデル時代のバロックオペラも同じ事を目指した。
森内のあとNHK総合土曜インタビュー2004にっぽんに演出家の蜷川幸雄が登場したが、コレが日本の鬱陶しい島国演出の悪しき代弁者。アテネ公演をいまだに自分の最高の舞台だったと思い込んでいる蜷川には60年代の「自分探し」という自慰専門のアングラ言語をギリシャ劇に吹き替えるだけの島国根性しかない。この腐って発酵した表層はそのまま「集団-サムライ-鳴り物」というシンクロナイズド・スイミングと同じ。
あれだけ努力してもアタマの中味が味噌臭くては日本は永遠に二番手であろう。
中国は何をしたか。シンクロナイズド・スイミングで囲碁をテーマにした。チャイニーズゲームとして囲碁をデザインし見事入賞を果たす。北京大会では日本を凌ぐかもしれない。
日本が北京大会で芸術点に対抗するにはカブキ、サムライ、味噌ラーメンではもう勝てない。そんなものはグローバリゼーションの自虐化でしかない。
今度の北京大会はショーギ。これならフリー・ルーティンが満点となり大逆転で金メダルが取れる。コスチュームには将棋の駒「玉」。8人の動きは飛車角金銀の乱舞。空中演技は水から跳ね上がる2枚の桂馬。華麗な足技は歩の突き捨ての行進。大トリのリフトは北京の空を貫く香車の垂直大ジャンプ。このようなモノが見たい。シンクロナイズド・スイミングでロシアを打ち破る時こそ日本が完全に脱皮するとき。
ロシアとは白ロシアのこと。ルーツはビザンチン帝国時代の王国子女の末裔なのでコレに芸術点で勝つということはローマ帝国に勝つと言うことである。北京大会のシンクロナイズド・スイミングに期待したい。


2004.08.22JT日本シリーズ羽生VS深浦 横歩取り85飛 王手飛車定跡 No: 6326 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/08/30 Mon 03:44:14

日時:2004.08.22
棋戦:JT将棋日本シリーズ2004 二回戦第一局
戦形:横歩取り85飛 35歩73桂 王手飛車定跡
先手:羽生善治王座
後手:深浦康市八段
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽2二銀
▲8七歩 ▽8五飛 ▲2六飛 ▽4一玉 ▲5八玉 ▽6二銀
▲3六歩 ▽5一金 ▲3八銀 ▽7四歩 ▲3五歩 ▽7三桂
▲3三角成 ▽同 桂 ▲3四歩 ▽4五桂 ▲3三歩成 ▽5七桂成
▲同 玉 ▽3五角 ▲5八玉 ▽2六角 ▲3二と ▽同 玉
▲6六角 ▽4四角 ▲同 角 ▽同 歩 ▲6八銀 ▽3七歩
▲同 銀 ▽3六歩 ▲2八銀 ▽6四角 ▲3四金 ▽2八角成
▲4三角 ▽4一玉 ▲2三歩 ▽3一銀 ▲3二歩 ▽同 銀
▲同角成 ▽同 玉 ▲4三銀 ▽4一玉 ▲3三桂 ▽3一玉
▲2二歩成 ▽同 玉 ▲2四歩 ▽1四角 ▲2三歩成 ▽同 角
▲2一桂成 ▽同 玉 ▲2三金 ▽3五飛 ▲3三角 ▽4六桂
▲6九玉 ▽5八銀 ▲7九玉
まで81手で先手の勝ち

29手め35歩に誰もが同飛と取れなくなった。名人戦の森内ショックのおかげ。そこで森下絶賛の中原73桂だが、深浦が指すとこれだけで負けとわかる。羽生ならこの変化はデガラシと言うであろう。
デガラシよりもっとヒドイ「王手飛車定跡」となった。66角に44角など見るといい加減にしろと中原なら怒るであろう。羽生は喜んで44同角。
43地点を開けて指せるのは丸山だけと当家に言われて深浦もそれなら自分もと思ったところで貴様にはムリ。
52=64角。深浦はイモ。37歩+36歩からの仕掛けの帰結がこれでは自分の財布しか見ていない証拠。これはひとめで手抜きできる緩手。28角成などまるで先手玉に響かない。
53=34金。43地点開放の欠陥直撃。
以下見たマンマ。羽生は3手詰めの詰め将棋を将棋上達法として深浦に勧めている。
そこで羽生に43角を打たれたら後手玉は寄りとひとめなのでここで54手めは42金と受けるべきと誰でも思う。青野がいくら落ちぶれてもその位は指摘できる。そこで検証。青野が言う42金で深浦は果たして羽生に勝てるのか?
棋戦:マシュダ一家青春杯
日時:2004.08.22
戦形:横歩取り85飛 35歩73桂
先手:ブーハ
後手:タコウラ+アオノ1号
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽2二銀
▲8七歩 ▽8五飛 ▲2六飛 ▽4一玉 ▲5八玉 ▽6二銀
▲3六歩 ▽5一金 ▲3八銀 ▽7四歩 ▲3五歩 ▽7三桂
▲3三角成 ▽同 桂 ▲3四歩 ▽4五桂 ▲3三歩成 ▽5七桂成
▲同 玉 ▽3五角 ▲5八玉 ▽2六角 ▲3二と ▽同 玉
▲6六角 ▽4四角 ▲同 角 ▽同 歩 ▲6八銀 ▽3七歩
▲同 銀 ▽3六歩 ▲2八銀 ▽6四角 ▲3四金 ▽4二金
▲3五桂 ▽2八角成 ▲7七桂 ▽5五飛 ▲5六歩 ▽同 飛
▲5七歩 ▽7六飛 ▲4三角 ▽同 金 ▲同桂成 ▽2一玉
▲2三歩 ▽投了
67手で先手の勝ち

もっとはやく終わってしまった。青野は嘘つきである。それでも自分は潔白だと言いたいなら今度▽4二金で指していただきたい。
鈍臭い王手飛車定跡からの37歩が新手などとおだてる青野も入り江の廃船だが、深浦の将棋はもう飽きた。分析しがいがない。そこにあるのは蛆が沸いた死骸。
今日の男子マラソン決勝ではゴール直前のトップランナーのブラジル選手に傭兵風コスプレ客の一人がアタックするというハプニング。それでもブラジルのデリマ選手は三位。日本勢の油谷繁は2時間13分11秒で5位。成績も立派だが試合後のインタビューも素晴らしい。アブラヤという名前を聞くと歌舞伎と円谷を思い出す。
嬉しいニュースは当家が最も贔屓にしている陸上男子ハンマー投げの室伏広治が金メダルを取ったこと。当日1位のハンガリーのアドリアン・アヌシュがドーピング検査のステロイドプロファイル比較分析で偽の尿を提出した疑惑がもたれたが、再度オシッコ提出を拒んだため。アヌシュとはケツのアナという意味なので、チンポとアナルでズッコケルという極めて卑猥な印象を与えた。アヌシュのハンマーはもともとサマになっていない。史上もっとも美しい投げ姿をみせたのは日本の室伏広治ただひとり。そのまま大理石にして永遠の美を残したいと古代の人なら考える。室伏広治ならプラクシテレスも題材にしたであろう。
美しく投げた姿を昔から棋譜という最もコンパクトな記号で残せるのが棋士。


2004.08.24銀河戦 久保VS瀬川 藤井システム攻略55桂+53桂 No: 6325 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/08/30 Mon 02:33:10

2004.08.24銀河戦 久保VS瀬川 藤井システム攻略55桂+53桂
放映:2004.08.24
棋戦:第12期 銀河戦 決勝トーナメント 1回戦 第7局
戦形:藤井システム攻略55桂+53桂
先手:久保利明八段
後手:瀬川晶司前アマ王将
▲7六歩 ▽8四歩 ▲1六歩 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀
▲6八飛 ▽5四歩 ▲7八銀 ▽4二玉 ▲6七銀 ▽3二玉
▲3八銀 ▽5二金右 ▲5八金左 ▽5三銀 ▲1五歩 ▽3三角
▲4六歩 ▽4四歩 ▲3六歩 ▽4三金 ▲3七桂 ▽8五歩
▲7七角 ▽2二玉 ▲6五歩 ▽3二金 ▲4七銀 ▽7四歩
▲2五桂 ▽5一角 ▲4五歩 ▽7三角 ▲4四歩 ▽同 銀
▲4五歩 ▽3三銀 ▲同桂成 ▽同金寄 ▲4六銀打 ▽5五桂
▲5六歩 ▽4七桂不成▲同 金 ▽1二玉 ▲2五桂 ▽2二銀
▲3三桂成 ▽同 金 ▲1八飛 ▽5三桂 ▲3五歩 ▽6五桂
▲6八角 ▽3五歩 ▲1四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽1三歩
▲5四飛 ▽3六銀 ▲同 金 ▽同 歩 ▲1四歩 ▽同 歩
▲5五歩 ▽3七歩成 ▲5六銀打 ▽4八歩 ▲5八金 ▽5七歩
▲同 銀 ▽8六歩 ▲6五銀 ▽4三金 ▲7四飛 ▽8四飛
▲4八銀 ▽同 と ▲同 玉 ▽7四飛 ▲同 銀 ▽5五角
▲1三歩 ▽同 桂 ▲4六桂 ▽2八飛 ▲3八歩 ▽3七歩
▲3九金 ▽3八歩成 ▲同 金 ▽2九飛成 ▲3九飛 ▽同 龍
▲同 金 ▽9九角成 ▲4一飛 ▽5七歩 ▲同 角 ▽5六歩
▲6六角 ▽同 馬 ▲同 銀 ▽3二銀 ▲8一飛成 ▽6九飛
▲5九歩 ▽6六飛成 ▲1四香 ▽5七角 ▲4九玉 ▽4六角成
▲2五桂 ▽5七歩成 ▲1三香成 ▽同 銀 ▲同桂成 ▽同 馬
▲2五桂 ▽5八と ▲同 歩 ▽5九金 ▲同 玉 ▽6九龍
▲4八玉 ▽3七金 ▲同 玉 ▽3九龍 ▲3八歩 ▽4六銀
▲2六玉 ▽3五馬 ▲1五玉 ▽2四金 ▲投了

136手で後手の勝ち

藤井システムはすでに同窓会で歌う校歌の懐かしさがある。17手めの局面を見ると後手必勝に思えてしまう。19手めを見るとどうやってあの昔のネタで宴会を沸そうかなとウズウズする。校歌は廃れることはないので如何様にも楽しめる。23手めともなると壊れたジュークボックス。これを修理してなんとかSPを聞こうと悪戦苦闘する楽しさまである。
久保は29手め47銀。谷川が渡辺明に負けた29手め47銀と同じ。
30手めナベラは康光&森下24歩から攻略したが、瀬川アマは74歩から。42手め55桂打ちは最近みかけた。誰が指していたかすぐに思い浮かばないということは分析していない。当家は棋譜検索を絶対に行なわない。棋譜は記憶の箱からしか引き出さない。理由は「人生は短い」。ざっと見ただけの棋譜は大抵局面図だけ覚えてそのまま破棄。その時はこの桂で銀を取れば居玉なので王手となるとだけ覚えた。居玉とセットの55桂打ち。
久保はすぐに催促して25桂。金桂交換で18飛が51手めなので久保はここまでノータイムで指せる。
先手の仕掛けは25桂+45歩が6thアタックから始まる場合後手有利が当家の結論。久保の仕掛けは同窓会で歌う校歌と言うこと。
51手めの局面で久保が先手有利と考えていれば恐らく久保の時代は「短かったワネ」と女房に言われても仕方ない。飛車先の脅威はどちらが怖いか陣形と持ち駒を見てひとめ。先手は67銀を漬物石にしたので飛車を1筋に回すしかない。
52手め53桂=後手の工夫。素晴らしい桂。
53=35歩。敗因1の逆行相をもつ3回目の久保の6thアタック
54=65桂。反藤井シス。25桂の反転。
55=68角。86歩阻止でこれしかない。後手優勢。
なんと駒得を主張した久保は53桂を甘く見て3回目の6thアタックを敗因にしてしまった。当家の理論なら53桂を見る以前の問題。6X3の将棋など負けに決まっている。
56=35歩。これで2歩損。合計=桂+歩2と金一枚の三枚替えなので陣形の差で後手大優勢。
57=14歩。暴れるしかない久保。歩切れでは66歩と打てない。
61=54飛。大悪手。歩を取ってはマズイ。この十字飛車と歩を2枚もって先手逆転したように見えるのは錯覚。この飛車は自陣を死守した攻防の飛車なので攻めだけに使うと先手陣は一挙に危うくなる。
62=36銀打ち。66歩のイトマを与えない厳しいブチ込み。
63=36同金。久保は短気。
64=36同歩。おかげで優勢となった35歩が連動手で進軍。次に57歩が余りに厳しい。54飛大悪手のツケ。46銀が角で取られる浮き駒となるばかりか寄せあいで玉頭に歩を打たれたらオシマイ。
65=14歩。飛車成も65歩もすでに間に合わないので、先手から先に玉頭攻めで暴れるが・・・
67=55歩。久保はナニも無かったと悟って無念の受け。飛車など成っても無意味。25金や25銀は一手遅い。次に66歩を打たれたら即負け。
68=37歩成。久保の3回目の6thアタックから始まったあの35歩が大出世。
69=56銀打ち。37同銀では47金打ちが決め手。泣く泣く受ける久保。ここまでミジメを晒しては藤井システムは先手でもタコ扱いであろう。
70=48歩打ち。ホントかよという展開。35手めに歩を切らしたツケ。久保は投げても良い。以下何しても久保は絶対に勝てない。


2004.08.29NHK杯 宮田VS深浦 地獄門定跡  横歩取り84飛型 No: 6324 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/08/29 Sun 20:13:20

2004.08.29NHK杯 宮田VS深浦 地獄門本定跡  横歩取り84飛型
放映:2004.08.29
棋戦:第54回 NHK杯 2回戦 第4局
戦形:地獄門定跡  横歩取り84飛型
先手:宮田敦史五段
後手:深浦康市八段
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽3二金
▲7八金 ▽8五歩 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽2二銀
▲8七歩 ▽8四飛 ▲2六飛 ▽4一玉 ▲5八玉 ▽6二銀
▲3六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽5五歩 ▲6八銀 ▽5六歩
▲6六歩 ▽5四飛 ▲3五歩 ▽1五角 ▲2五飛 ▽1四歩
▲1六歩 ▽3三桂 ▲2八飛 ▽4八角成 ▲同 金 ▽3九銀
▲2六飛 ▽4八銀成 ▲同 玉 ▽5七歩成 ▲同 銀 ▽2五金
▲2八飛 ▽2七歩 ▲1八飛 ▽3六金 ▲8三角 ▽5一金
▲3四歩 ▽同 飛 ▲3七歩 ▽3五金 ▲4六銀 ▽同 金
▲同 歩 ▽2四飛 ▲3八角成 ▽8六歩 ▲3五銀 ▽2五飛
▲2六金 ▽同 飛 ▲同 銀 ▽2八金 ▲5二歩 ▽同 金
▲2三歩 ▽3八金 ▲同 飛 ▽2三銀 ▲5七玉 ▽2八歩成
▲6八飛 ▽2九と ▲8六歩 ▽8七歩 ▲7九角 ▽5五桂
▲5六歩 ▽3九角 ▲4八金 ▽5九銀 ▲5五歩 ▽5六歩
▲4七玉 ▽4八銀不成▲同 飛 ▽5七金 ▲同 角 ▽同歩成
▲同 玉 ▽5六歩 ▲5八玉 ▽4八角成 ▲同 玉 ▽2八飛
▲投了
102手で後手の勝ち

深浦は後手番で横歩取りばかりだが羽生にコテンパンにされたばかりであった。また深浦の横歩取りかと思うとウンザリする。軽薄なクセに新手新手と煩わしい元凶が深浦。
宮田がこんなタコ将棋に勝てないのは深浦が強いのではなく単純に宮田が弱すぎた。このタコのどこがスーパー暑しクンかわからない。指し手がウスラ寒い。スーパーの食品売り場でもここまで寒くない。詰め将棋が得意なら控え室でパソコン代りに使ってあげたら便利君と呼ばれるであろう。
屋敷の解説はいつ聞いても気持ちよい。当家と同じ思考法。83角を封じ込める74歩もなぜ深浦は気がつかないのかと思い始めた途端に屋敷はすかさずその手を言える。当家のこうした期待は屋敷に裏切られたことはない。つくづく竜王戦は無念。深浦の指し口は相変らず序盤にセコク中盤に暗い。終盤はイモ。一言で芸がない。人気ないのは当たり前。宮田はそれ以前の棋士なので何も期待しない。
84飛から早めに54歩を突いて55歩止めは相掛りにおける地獄門定跡。これが中原囲いの最大の特権。屋敷が中原を破って史上最年少で棋聖になった頃には当時の全変化を把握していた。横歩取り85飛全盛期に森下や森内も試行錯誤している84飛型。ところが右桂が使えないではないかと言うのが羽生たちの苦悩であった。当家は一昨年から85飛は84飛型開発のためにあったと述べている。
宮田の勘違いは単なる勉強不足が原因ではない。ゲーセンで得意顔になっているようなタイコ持ち棋士が思い上がった証拠は27手め48銀から至るところに散見。39手めは28飛ではなく27飛だったかなどと感想戦で言うようではオシマイ。68銀やりたければ最初からそのように指さないといけない。
深浦が30手め56歩と突いたのは部分的に竜王戦の羽生封じ手を想起。そして深浦が影響されて早めの56歩を決行したのが2004.05.25朝日オープン第5局。あの時のことを知っていれば何が違うのかひとめでないとおかしい。あの将棋は大変有名なので知らない棋士はいないが、何が違っていたか忘れると形にこだわってしまう。あの時は深浦は51金を決めていた。今度はそれさえ手抜きで54飛の地獄門定跡へ突入。すると先手は角交換して83角打が作戦中枢として即座に見えないと手遅れであるばかりか、横歩取り85飛の筋をそのまま使うと劣勢に陥る。宮田の頭がパターン化した証拠は33手め35歩。こいつはホント脳味噌が固まっている。森内気分だけマネしてもダメ。
ただしこの地点の解釈は当家と屋敷でも違う。屋敷は55角変化で28歩打を嫌がった。当家は55角変化をむしろ誘う。
屋敷が述べるタコ変化は以下。

33手め67銀の場合の55角変化1
▲6七銀 ▽5五角 ▲3七桂 ▽5七歩成
▲同 玉 ▽3七角成 ▲投了38手で後手の勝ち

そこでこれを防ぐには55角には37桂ではなく28歩打しかない。屋敷は解説者なのでそのような色気ない変化にソッポを向けたが、宮田までそれを信用して55角変化だけは避けようと思考した。
当家なら55角を誘い堂々と28歩を打つ。これはマシュダ一家においてG効果と呼ぶ飛車打にめっぽう強い手なので手順に打てれば61金型の欠陥を直撃できる。以下の変化。

棋戦:マシュダ一家地獄門定跡
先手:28歩G効果から飛車切り
後手:ボッタクリ専門の店「深浦小ダイア2」
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽3二金
▲7八金 ▽8五歩 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽2二銀
▲8七歩 ▽8四飛 ▲2六飛 ▽4一玉 ▲5八玉 ▽6二銀
▲3六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽5五歩 ▲6八銀 ▽5六歩
▲6六歩 ▽5四飛 ▲6七銀 ▽5五角 ▲2八歩 ▽5七歩成
▲同 銀 ▽2五歩 ▲同 飛 ▽3三桂 ▲5五飛 ▽同 飛
▲8三角 ▽5一金 ▲5六角成 ▽2五飛 ▲3八金
47手めで先手必勝。

28歩G効果は飛車切り最強手。中原から康光まで駆使している。先手が欲しいのは飛車ではなく角。そもそも後手は飛車角だけで攻めている。ならば大駒交換して「序盤は飛車より角」というのが常識。大局観以前の問題なので宮田は単に深浦のハッタリにダマされただけ。新定跡もクソもない。飛車交換すれば下記進行でも中原なら喜んで最後に28歩を打つ。

棋戦:マシュダ一家地獄門定跡
先手:飛車交換には28歩G効果
後手:ハッタリ専門の店「深浦小ダイア2」
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽3二金
▲7八金 ▽8五歩 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽2二銀
▲8七歩 ▽8四飛 ▲2六飛 ▽4一玉 ▲5八玉 ▽6二銀
▲3六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽5五歩 ▲6八銀 ▽5六歩
▲6六歩 ▽5四飛 ▲6七銀 ▽1五角 ▲2五飛 ▽1四歩
▲5六歩 ▽2四飛 ▲同 飛 ▽同 角 ▲2八歩 ▽投了
41手で先手の勝ち

先手はすでに2歩得なのでこれで勝負は終わる。あとはジワジワ行くだけ。
33角から55角と15角変化は横歩取り全変化の基本なので15角を忘れた宮田は基礎堅めをしないで技に走る日本女子バレー選手とお友達になれる。

オマケで深浦得意の34飛冗談変化。

棋戦:マシュダ一家地獄門定跡
先手:飛車交換には28歩G効果
後手:ボッタクリ専門の店「深浦34飛」
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽3二金
▲7八金 ▽8五歩 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽2二銀
▲8七歩 ▽8四飛 ▲2六飛 ▽4一玉 ▲5八玉 ▽6二銀
▲3六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽5五歩 ▲6八銀 ▽5六歩
▲6六歩 ▽5四飛 ▲6七銀 ▽5七歩成 ▲同 銀 ▽2四飛
▲2五歩 ▽3四飛 ▲4六銀 ▽4四角 ▲3五銀 ▽投了
41手で先手の勝ち

途中25歩など打たずにイキナリ飛車交換でも先手は楽勝。
このような変化はいくらでも作成できるが後手は全てヘコム。飛車角だけでは後手に何もできない。そんな将棋を見せる深浦もすでに枯れているが、まともに対応できない宮田は死んだ方が良い。貴様のタコ将棋はテレビで二度と見たくない。先週のコバケン解説はヒドイと言うが、今日の宮田はもっとヒドイ。こんな棋士を出すのが間違いの元。こいつはNHK杯をナメている。ふざけているのはこれと同じ将棋を順位戦で飯塚がマネして宮田もついに逆切れして以下のタコ踊りとなったこと。
日時:2004.08.24
棋戦:C1順位戦
先手:宮田
後手:飯塚
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽2二銀
▲8七歩 ▽8四飛 ▲2六飛 ▽4一玉 ▲5八玉 ▽6二銀
▲3六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽5五歩 ▲3五歩 ▽7四歩
▲3八金 ▽7三桂 ▲6八銀 ▽5二金 ▲3七銀 ▽1四歩
▲3四歩 ▽4四角 ▲3六飛 ▽7五歩 ▲4六銀 ▽5六歩
▲5五銀 ▽5三角 ▲3七桂 ▽3五歩 ▲5六飛 ▽3四飛
▲2三歩 ▽同 金 ▲5四銀 ▽4二角 ▲7五歩 ▽3三桂
▲7四歩
以下何しても先手の勝ち

30手めの74歩をめぐってどれほどの血が流されたことか。この場合は悪手。飯塚は宮田以下。だから間違ってもこういう連中をNHK杯に出してはいけない。アレのおかげでせっかくの日曜が一日気分悪い。こんな若手を出すくらいなら清水やアマ強豪を出せ。


2004.08.19銀河戦 山崎VS康光 相掛かり十字架銀 No: 6323 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/08/29 Sun 05:18:22

2004.08.19銀河戦 山崎VS康光 相掛かり十字架銀

本日の中国VSロシアの女子バレー決勝はアテネオリンピックのクライマックス。各セットがデッドヒート。ぎりぎりで2セット先取したロシアが3セット連続落として負けた。ゴールデンメダルポイントの表示がでた最後の1点まで勝負がわからない僅差の大熱戦。総合力は拮抗。双方基本にパワーがある為、防御力の重要性が引き立つ。最後は最強三枚ディフェンスをもつ中国にわずかに軍配があがった。両国とも泣きじゃくる選手。あの化け物たちが号泣するとは。
これ以上の試合はない。攻撃力より防御力が優った。

下記棋譜は山崎VS康光の相掛り十字架銀右玉の大熱戦。こちらは日本VS中国のノリ。山崎は魅せる。だが折れる。谷川研究会メンバーが全員ポッキリ折れてしまうのは防御力がないため。暴力はある。

放映:2004.08.19
対局:2004.07.15
棋戦:銀河戦12回本戦1回戦第6局
戦型:相掛かり十字架銀
先手:山崎隆之 五段
後手:佐藤康光 銀河
▲2六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩 ▲7八金 ▽3二金
▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽2三歩 ▲2八飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲8七歩 ▽8四飛 ▲3八銀 ▽3四歩
▲2七銀 ▽9四歩 ▲9六歩 ▽1四歩 ▲6九玉 ▽4四歩
▲6八銀 ▽4五歩 ▲3六銀 ▽3三桂 ▲1六歩 ▽6二玉
▲5八金 ▽7二銀 ▲7九玉 ▽4二銀 ▲6六歩 ▽4三銀
▲7六歩 ▽6四歩 ▲4八飛 ▽5二金 ▲4六歩 ▽同 歩
▲同 飛 ▽4五歩 ▲4八飛 ▽6三銀 ▲4七銀 ▽7四歩
▲3六歩 ▽7三桂 ▲6五歩 ▽7五歩 ▲4四歩 ▽5四銀左
▲7五歩 ▽6五歩 ▲6七金右 ▽9五歩 ▲同 歩 ▽6四銀
▲7六金 ▽6三金 ▲5六銀 ▽1三角 ▲4三歩成 ▽同 金
▲2八飛 ▽2四角 ▲4四歩 ▽4二金 ▲3五歩 ▽7七歩
▲同 角 ▽7四歩 ▲3四歩 ▽7五歩 ▲8六金 ▽8五歩
▲9六金 ▽7六歩 ▲8八角 ▽8一飛 ▲3三歩成 ▽同 金
▲4三歩成 ▽同 金 ▲3六桂 ▽4六角 ▲2三飛成 ▽4二金
▲3三角成 ▽同 金 ▲同 龍 ▽7二玉 ▲7四歩 ▽1九角成
▲3二龍 ▽6二香 ▲4四桂 ▽2九馬 ▲5二桂成 ▽6六桂
▲7三歩成 ▽同 銀 ▲7五桂 ▽6四角 ▲6三桂成 ▽同 銀
▲6七歩 ▽7八桂成 ▲同 玉 ▽7五桂 ▲7九桂 ▽5六馬
▲同 歩 ▽5八金 ▲6一角 ▽同 飛 ▲同成桂 ▽6九角
▲8八玉 ▽6八金 ▲6二成桂 ▽同 銀 ▲7三歩 ▽同 角
▲8五金 ▽7八角成 ▲9七玉 ▽7四銀打 ▲8四金打 ▽同 角
▲同 金 ▽9六歩 ▲投了
134手で後手の勝ち

24=44歩。14歩もかなり強気だがこれは凄い。
26=45歩。康光には呆れてしまう。
28=33桂。康光の十字架銀殺し。
41=46歩。山崎もこの位への4thアタックで行くしかない。先手不本意な展開。
47=47銀。桂が使えないのでは仕方ない。45銀はひとめ無理。
48=74歩。一連の手順の帰結。
51=65歩。1歩も引かない5thアタック。好手。
52=75歩。65同歩は55角で後手負け。
53=44歩。駒アタリ奇数番3。本来ならここで56銀としたいが1手分遅い。4thアタックで飛車を下がったツケ。従ってこれは後手にせかされたナンバー。
58=95歩。表向きは3rdアタックに見えるが駒台仮想番原理でこれは優勢を導ける5thアタック。好手。
64=13角。序盤14歩の狙い筋。45歩の位を生かして45角から19角成を見せつける。
65=43歩成。ここで地雷作動。
66=43同金。同銀は先手に45銀と位を取られ46角の恫喝消滅。すでに22地点が空白のため今度は45銀には同桂と取れない。
68=24角。まだ飛車を成らすわけにはいかない。
69=44歩。再度地雷を仕掛ける。
71=35歩。桂頭を狙うが・・・
72=77歩打。逆行奇数番1。
74=74歩打。駒アタリ偶数番2に見えるがまだ駒台に1歩あるためにこれは仮想ナンバー3で後手優勢。
80=76歩。金をカニ這いで逃げた挙げ句こんな所に位を張られては先手苦しい。
83=33歩成。先手桂得だが陣形が大差。後手玉は容易に寄らない。康光はあとは寄せに必要な駒を手順に補填するだけ。
87=36桂。22角成では33角と合わせられる。
88=46角。一番最初の狙い筋敢行。連動手で指せた為に有効。
89=23飛成。森内みたいに37歩を打ちたいが山崎はそのような手を指したことがない。55銀が怖いのであろう。その時は47歩と打つ。それが鬱に見えるのが山崎。
91=33角成。ここでも37歩を打てないということはやはり55銀が怖い。自陣の玉がドンづまりなのでコレが最初からやりたかったのであろう。
94=72玉。合駒が角しかないので先逃げするか、19角成で香車を合駒にするかの選択。ところが42龍に52香では44桂が厳しい。この形は棋聖戦で丸山相手に経験済なのでひとめで逃げの一手とわかる康光。
95=74歩。緩手。当家なら先に王手。
97=32龍。66角があるので桂を護る22龍とできないのがつらい。
98=62香。おかげでこんなところに合駒されてしまった。
99=44桂。期待の二段ロケットだが旧式のため一手遅い。
100=29馬。これが有名な康光の天馬効果
106=64角。絶好手。催促かつ82地点死守のトリプル手。これで飛車をいつでも切ることが可能。83金打は二枚替えなので後手望むところ。
109=67歩。催促のお返し。すでに関西風漫才。
112=75桂。87桂成を狙う。
113=79桂。この桂が鬱。
114=56馬。天馬効果炸裂。
117=61角打。ここで首を出すのは仕方ない。
以下64角の威力で山崎寄せ合い負け。83金から81飛でも64角が強力で後手玉は詰まない。先手は受けなし。康光の角と桂の使い方が絶妙。このような玉頭戦では無類の強さを発揮するのが康光。羽生や丸山とのタイトル戦を制したばかりか、先の棋聖戦では森内相手にもこの右玉で勝ったばかり。


2004.08.22NHK杯先崎VS井上 手損角換り 腐ったNHK No: 6322 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/08/29 Sun 01:54:44

放映:2004.08.22
棋戦:NHK杯二回戦
先手:先崎学八段
後手:井上慶太八段
▲2六歩 ▽3四歩 ▲7六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8四歩
▲2五歩 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽2二銀 ▲3八銀 ▽3三銀
▲7七銀 ▽1四歩 ▲1六歩 ▽6二銀 ▲6八玉 ▽6四歩
▲5八金 ▽6三銀 ▲7九玉 ▽7四歩 ▲2七銀 ▽7三桂
▲2六銀 ▽5二金 ▲6八金右 ▽6二玉 ▲9六歩 ▽9四歩
▲1五歩 ▽同 歩 ▲同 銀 ▽同 香 ▲同 香 ▽1六歩
▲1八歩 ▽8一飛 ▲1二香成 ▽4四銀 ▲1四角 ▽3三金
▲2二成香 ▽5五銀 ▲2四歩 ▽同 金 ▲2三角成 ▽同 金
▲同飛成 ▽6五桂 ▲3二成香 ▽3九角 ▲4二金 ▽7七桂成
▲同 桂 ▽5九銀 ▲5二金 ▽同 銀 ▲4二成香 ▽6八銀成
▲同 金 ▽5九銀 ▲6九金打 ▽6八銀不成▲同 金 ▽4五角
▲2二龍 ▽6一銀 ▲4三成香 ▽7三玉 ▲5三成香 ▽5二歩
▲5四銀 ▽6六銀 ▲6三成香 ▽8三玉 ▲4五銀 ▽5七角成
▲5二龍 ▽同 銀 ▲7二角 ▽9三玉 ▲9四角成 ▽同 玉
▲9五香 ▽8三玉 ▲7二銀 ▽投了
87手で先手の勝ち
解説小林健二は同情したくなるほど過去最低の出来。序盤の棋譜進行をグチャグチャにしただけで指し手も追えないようでは不愉快極まる。盤面だけ映していただいた方がよかった。
NHKの編集もおかしい。コバケンが盤面解説を始めた時に安食の27銀と言う読み上げの声が聞こえている。この手を聞いた時に「おー先崎やったか」と驚くのが当家であるが、実際の指し手は違っていた。要するにNHKはこの戦形で最も興味深いはずの序盤進行をカットしている。慶太が晴れの舞台で「手損角換り」をみせたからには谷川軍団の最新必殺技がでるはずと期待して当然。コバケンが指し手をキチンと再現しないので実際に先崎がどのような手順で棒銀を指したか不明のまま番組が進行してしまった。将棋が終わるまでこのモヤモヤが残る。どうせ録画放映ならNHKは撮り直しをするべきであった。NHK担当者のコバケンへのイヤガラセであろう。なんとも陰湿な連中。アホな棋士に丸なげではロクな番組が作れない。コバケンを出したくないならハッキリと連盟に言うべき。本人に恥かかせてまで出すことない。
感想戦で確認したところ27銀はなんと23手めに指されている。対局者同士が実際に番組で再現したのでその手順を信用するしかない。
番組中ではディレクターが安食の棋譜読み上げの音量も下げたばかりか実際に指された前後の録画は編集でカットされてコバケンの間違った棋譜再現など放映していた。しかも二回とも棋譜再現が間違っている。こんなことが許せると思っているのであろうか?視聴者を不愉快にさせるばかりか特定の人物を故意に貶めている。この手口は最も汚らしい。これがNHK人間のヤラセ裏定跡。本人のミスを決して修正しないでそのまま垂れ流して責任逃れをしたつもりらしい。あの給料泥棒たちは録画し直す態度がまるでない。この手抜き編集だけで不払いの理由にされても仕方ない。棋士とて間違うことはある。それをフォローするのがNHKの仕事。
まあみててごらん。こんな番組制作態度を露骨に見せつけるときは、同じ事が必ず頻繁にでるようになるから。ワイドショーより悪質。
先崎の41手め14角打は驚いた。74手め66銀と79手めの52龍は共同演出。すでにどう指しても慶太は助からない。慶太は負けても見せ場を作るのが本当にうまい。谷川の良き影響。


王位戦第4局 囲碁将棋ジャーナル 森内解説 No: 6321 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/08/28 Sat 14:34:47

王座戦を控えている為に森内はやや押さえて解説。当の羽生に来週挑戦するのが森内なのでうっかりしたことは言えない。
森内解説はすべてマシュダ一家の実況&分析の丸写しに見えるが、それができる所が最強棋士。
以下森内解説の要点。
1=63金型は35歩でダメ。当家の実況&分析同じ見解。
2=63銀型で35歩は挑戦。谷川賛美も当家と同じ見解。
3= 矢内が聞いた39手め55角はない。27歩で角の打損。当家はパス。
4=矢内が聞いた44手め63香打には森内はマシュダ一家変化MF12をそのまま飛車角交換まで再現。当家の結論は後手受け切りだが森内も同意。
5=49手め41龍への評価は当家と違って森内にはできない。彼には面白いとしか言えないが森内はやらない変化。個性というより貫禄の違い。このような最重要地点を棋士同士で評価できないのが棋士による解説の欠陥。ただし51手め45歩からの珍しい形への素直な感慨は述べている。
6=56手め44同銀。ここで42歩や42銀はダメと公式掲示板の渡辺明変化に釘を刺す森内。深浦に教えて貰ったらしいが、森内が述べた変化はすべてマシュダ一家変化MF21と全く同じ。
7=59手めは56香ではなく44龍とすべきと言う見解も当家と同じ。森内はマシュダ一家の中空三角理論の第3展開形を支持。 =MF22変化
8=60手め43銀を大山15世名人の手などとおだてる森内。こんな手は当たり前となぜ言えないのであろう。これは受けるだけの手ではなく明解に19角成の駒アタリ奇数番1を逆行相で見せつける手。攻撃をより強化する最強手なので森内なら真っ先に指すはず。「私なら指す」と言えないところが現役棋士のつらいところ。渡辺明もこう指すかもしれないが深浦なら絶対に指せない。
9=61手め11飛カモという森内。当家と違って谷川の心情へ同調はしないということ。
10=71手め59銀が苦しいというのは当家と同じ見解のようでもかなりニュアンスが違う。これは谷川が初めて見せた受けるだけの手だが、歩切れ最大の欠陥と見てはすでに負け。ここで受けだけの手にナンバーを振ったのが当家。丸受け2は負けだが、丸受け1なら忍耐と読むしかない。森内はこの局面を悲観しすぎている。しかし羽生はそうではない。まだ難しい。

83手め以後はロクなコメントなし。要するに森内に解説させるのが間違い。当家はMF24からの派生変化23龍に少し期待したが、これは難しい。森内はすべてパス。当家の昨日の研究では23龍でも先手にチャンスがある。かなり難解。最終のワナは歩ではなく後手に香を打たせてそれを放置して先手が勝つ変化。歩が1枚先手に残るだけでぴったりの寄せ。ただし羽生は見抜いて受けて勝ちきるであろう。その実感があるので森内は83手め以後は何も言えない。指し手の問題ではなく経験値。だから31飛から怪しくなったという森内は残り時間が少なくては羽生に勝てないと言うことを告白したことになる。
森内は王座戦で羽生に形勢不明の終盤にされたら1勝もできない。それが丸見えとなった解説。ただし森内は35歩も41龍も56香もやらない。だからキッチリ羽生に勝てないとオカシーと思い込んでいる。そこが羽生に丸見えとわかっていないかもしれない。