羽生の感想によると82手め22飛成の自陣飛車で31の成桂にあててようやく後手が指せると思ったらしい。次の谷川の83手め63金が大悪手で逆転したと羽生は言っていることになる。
谷川は王位戦第4局で未完のレクイエムを書いて無冠となるかもしれない。しかし無冠と引き換えでも過激で華麗な変化を望んだ。谷川の35歩2ndアタックの欠陥は4つ。
1=96歩を入れると成立しない変化の為自陣玉の脱出が期待できない。
2=先手陣の右の桂香が使えない。
3=歩切れで苦しむ。
4=連動手を取り続けることを強いられる。

本譜では90手めに57歩と羽生は打っているが、この歩は全変化で登場する後手の救いとなる叩き。これを相手しては先手は勝てない。当家なら最初から放置することしか考えない。銀を取られて58歩成の瞬間は先手玉が絶対に詰まない形。その瞬間に駒を入手しつつ後手玉に詰めろをかける構図だけを描くしかない。谷川は57歩が怖いので5筋の歩を切らしにくかった。だから53香成は最後の寄せが見えていないと指せない。
昨日のMF24をそのまま指し継ぐとその変化になる。
無論MF0Xでは羽生が大好きな57歩を導入。

MF0X フィナーレ「双頭のペガサス乱舞」
日時：2004/08/26
棋戦：マシュダ一家コアラ杯
先手：57歩を放置
後手：57歩が敗着
▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽９四歩 ▲５八金右 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽７二銀
▲７八玉 ▽３二銀 ▲５六歩 ▽６四歩 ▲５七銀 ▽５二金左
▲３六歩 ▽６二玉 ▲５五角 ▽６三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲４六銀 ▽４五歩 ▲３三角成 ▽同　桂 ▲３五銀 ▽３四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　銀 ▽４六歩 ▲３三銀成 ▽同　銀
▲４六歩 ▽同　飛 ▲２一飛成 ▽４四角 ▲５五桂 ▽７二銀
▲１一龍 ▽５六飛 ▲５七香 ▽７六飛 ▲７七歩 ▽４六飛
▲４一龍 ▽５五角 ▲４五歩 ▽５六桂 ▲３七角 ▽７一玉
▲４四歩 ▽同　銀 ▲４六角 ▽同　角 ▲５六香 ▽４三銀
▲３一飛 ▽１四角 ▲４五歩 ▽４一角 ▲４四歩 ▽３二銀
▲３三桂 ▽２八飛 ▲４一桂成 ▽５七角成 ▲５九銀 ▽５八馬
▲同　銀 ▽２一金 ▲４三歩成 ▽同　金 ▲１八角 ▽３一金
▲同成桂 ▽３三銀 ▲３七角 ▽２二飛成 ▲３二金 ▽１一龍
▲３三金 ▽同　金 ▲５三香成 ▽３一龍 ▲６三成香 ▽５七歩
▲７二成香 ▽同　金 ▲６四角 ▽５八歩成 ▲７二角成 ▽同　玉
▲３一角成 ▽６九と ▲６三銀 ▽同　玉 ▲５三飛 ▽７二玉
▲６三金 ▽８二玉 ▲５二飛成 ▽９三玉 ▲７五馬 ▽８四歩
▲８二銀 ▽投了
109手で先手の勝ち

解題
1=88手め31龍。この位置で成桂を取らせるのが83手め超筋悪32金の真の意味。
2=90手め57歩は完全放置。
3=93手め64角。ここで初めて角が出て龍に当たる大団円。
4=94手め58歩成をさらに放置し95手め72角成でデュアルペガサスの空中乱舞クライマックス。
以下97手めの局面は先手玉は絶対に詰まない形で後手玉は詰めよ。後手が69と金で先手玉を裸にして首を出した瞬間即詰み。後手玉は序盤94歩を玉脱出の空間開放手とするエスケープに期待しても37-64-31-75の軌跡を持つラストペガサスの射程にあるために攻めあいで負ける。

最終変化MF0Xでは後手の駒台に飛車角+金銀2枚+桂香+歩5枚が残る。先手の駒台には歩が2枚。2ndアタックによる偶数番原理の勝利を象徴する数字。ただしMF0Xでも先手の桂香は盤上に残ってしまった。谷川の表現したかった世界は最初から不完全な構図であろうか？

日時：2004.08.25-26
棋戦：王位戦第4局
戦形：四間飛車
先手：本物の谷川
後手：本物の羽生
▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽９四歩 ▲５八金右 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽７二銀
▲７八玉 ▽３二銀 ▲５六歩 ▽６四歩 ▲５七銀 ▽５二金左
▲３六歩 ▽６二玉 ▲５五角 ▽６三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲４六銀 ▽４五歩 ▲３三角成 ▽同　桂 ▲３五銀 ▽３四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　銀 ▽４六歩 ▲３三銀成 ▽同　銀
▲４六歩 ▽同　飛 ▲２一飛成 ▽４四角 ▲５五桂 ▽７二銀
▲１一龍 ▽５六飛 ▲５七香 ▽７六飛 ▲７七歩 ▽４六飛
▲４一龍 ▽５五角 ▲４五歩 ▽５六桂 ▲３七角 ▽７一玉
▲４四歩 ▽同　銀 ▲４六角 ▽同　角 ▲５六香 ▽４三銀
▲３一飛 ▽１四角 ▲４五歩 ▽４一角 ▲４四歩 ▽３二銀
▲３三桂 ▽２八飛 ▲４一桂成 ▽５七角成 ▲５九銀 ▽５八馬
▲同　銀 ▽２一金 ▲４三歩成 ▽同　金 ▲１八角 ▽３一金
▲同成桂 ▽３三銀 ▲３七角 ▽２二飛成 ▲６三金 ▽４四銀
▲６四角 ▽４五歩 ▲５三香成 ▽同　金 ▲同　金 ▽５七歩
▲同　銀 ▽６三歩 ▲２三歩 ▽同　龍 ▲６二金打 ▽同　金
▲同　金 ▽同　玉 ▲４二角成 ▽２八龍 ▲５八歩 ▽５二金
▲投了
102手で後手の勝ち

http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/040825-26oui4.html

谷川が見せた構図は非常に興味深い。ここまで見せれば勝敗など関係ない。 今日アテネで行なわれている新体操で言うと谷川は玉。羽生はリング。羽生は当初子供のフラフープであった。玉はよく落ちるが、リングは容易に落ちない。玉と輪は男女の象徴。羽生のリングは最後にどうなったかと言うとクサレマンコとなって谷川を包み込んだ。連盟棋士がヤリ手ババアと表現する手法。当家が実況&分析を中断した56手めから回想。
56=44同銀。柱の引力1。マシュダ一家手順回避。角のヒモとなった銀。
57=46角。ここで飛車を取ったのが柱の引力2。中空三角理論通り。
58=56香。疑問。中空三角理論を完遂するなら柱の引力3の44龍。以下の変化でも後手の攻めは頓挫。
MF22
▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽９四歩 ▲５八金右 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽７二銀
▲７八玉 ▽３二銀 ▲５六歩 ▽６四歩 ▲５七銀 ▽５二金左
▲３六歩 ▽６二玉 ▲５五角 ▽６三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲４六銀 ▽４五歩 ▲３三角成 ▽同　桂 ▲３五銀 ▽３四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　銀 ▽４六歩 ▲３三銀成 ▽同　銀
▲４六歩 ▽同　飛 ▲２一飛成 ▽４四角 ▲５五桂 ▽７二銀
▲１一龍 ▽５六飛 ▲５七香 ▽７六飛 ▲７七歩 ▽４六飛
▲４一龍 ▽５五角 ▲４五歩 ▽５六桂 ▲３七角 ▽７一玉
▲４四歩 ▽同　銀 ▲４六角 ▽同　角 ▲４四龍 ▽３五角打
▲４一龍 ▽５七角成 ▲同　金 ▽同角成 ▲５八歩 ▽６八金
▲同　銀 ▽同桂成 ▲同　金 ▽投了
69手で先手の勝ち

従って後手は二枚替えを実現しても馬は逃げないと攻めが切れる。手番は再び先手に戻り駒割は大駒3枚持った先手が依然優勢。谷川はそれでも57香打の主題を続行し、香を取られるだけの駒にすることを避けた。だからこそ先を読む必要がある。
60=43銀打。43歩打を防いで当然。驚く手ではない。と金を作成されたら後手は即負けなので仕方ない。 最後の長考13分は羽生の恥じらい。
61=31飛打。ここで谷川が最後の長考28分。これは故意の悪手。谷川が羽生に14角を打たせる為にわざとこんなことをしている。これをかつて谷川アイロニーと見たのがマシュダ一家。しかし今日は違う。谷川がグランソナタ形式の展開部へ41龍からの驚くべき大フーガを披露したことに当家は感動していた。43歩打を阻止されたので谷川は己の芸術完遂のために羽生に大フーガの最後のパッセージを強いたと読む。14角は41龍変化の最後を飾る華。それを羽生は負けと知り71玉で展開部そのものを破り捨てた。それを谷川が強引に戻した心意気は賞賛すべき。そうでないと41龍そのものが完全否定される。
69手め=41桂成。37銀は即負け。
MF23
▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽９四歩 ▲５八金右 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽７二銀
▲７八玉 ▽３二銀 ▲５六歩 ▽６四歩 ▲５七銀 ▽５二金左
▲３六歩 ▽６二玉 ▲５五角 ▽６三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲４六銀 ▽４五歩 ▲３三角成 ▽同　桂 ▲３五銀 ▽３四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　銀 ▽４六歩 ▲３三銀成 ▽同　銀
▲４六歩 ▽同　飛 ▲２一飛成 ▽４四角 ▲５五桂 ▽７二銀
▲１一龍 ▽５六飛 ▲５七香 ▽７六飛 ▲７七歩 ▽４六飛
▲４一龍 ▽５五角 ▲４五歩 ▽５六桂 ▲３七角 ▽７一玉
▲４四歩 ▽同　銀 ▲４六角 ▽同　角 ▲５六香 ▽４三銀
▲３一飛 ▽１四角 ▲４五歩 ▽４一角 ▲４四歩 ▽３二銀
▲３三桂 ▽２八飛 ▲３七銀 ▽７九角成 ▲同　玉 ▽２九飛成
▲６八金寄 ▽７五桂 ▲７六角 ▽６五銀 ▲投了
76手で後手の勝ち
71手め=59銀打は受けるだけの手だが仕方ない。ここで32飛成としたいがそれでは58馬からどう指しても先手玉は受けなし。
74=21金。銀を死守しつつ飛車取りで当然。
77=18角。初日のマシュダ一家デザインへ回帰。ソナタ形式の主題再現の構図。谷川将棋はだからおもしろい。全体がＡ-Ｂ-Ｃ-Ｂ-Ａとなる。
Ａ=羽生が藤井システムから採用した94歩+64歩+63銀
Ｂ=谷川55角から驚異の35歩
Ｃ=41龍の狂気の展開。これはベートヴェンがやること。
そして羽生が展開部を崩し谷川が主題回帰を願って以下はその反転。
83=63金。最後の敗着。どうせ金を打つなら当家なら32金と打つ。それが羽生殺しの手。王者谷川には決行できなかった。
そこで当家が代りに彼らが破り捨てた二枚角の大フーガ終結部を作図。これで57香打からの香主演の第二主題が完結。

MF24
日時：2004/08/26(木)
棋戦：マシュダ一家コアラ杯
先手：大フーガ終結部　第二主題57香打の変身
後手：初日の方針通り徹底的に受けつぶしを狙う
▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽９四歩 ▲５八金右 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽７二銀
▲７八玉 ▽３二銀 ▲５六歩 ▽６四歩 ▲５七銀 ▽５二金左
▲３六歩 ▽６二玉 ▲５五角 ▽６三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲４六銀 ▽４五歩 ▲３三角成 ▽同　桂 ▲３五銀 ▽３四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　銀 ▽４六歩 ▲３三銀成 ▽同　銀
▲４六歩 ▽同　飛 ▲２一飛成 ▽４四角 ▲５五桂 ▽７二銀
▲１一龍 ▽５六飛 ▲５七香 ▽７六飛 ▲７七歩 ▽４六飛
▲４一龍 ▽５五角 ▲４五歩 ▽５六桂 ▲３七角 ▽７一玉
▲４四歩 ▽同　銀 ▲４六角 ▽同　角 ▲５六香 ▽４三銀
▲３一飛 ▽１四角 ▲４五歩 ▽４一角 ▲４四歩 ▽３二銀
▲３三桂 ▽２八飛 ▲４一桂成 ▽５七角成 ▲５九銀 ▽５八馬
▲同　銀 ▽２一金 ▲４三歩成 ▽同　金 ▲１八角 ▽３一金
▲同成桂 ▽３三銀 ▲３七角 ▽２二飛成 ▲３二金 ▽１一龍
▲３三金 ▽同　金 ▲５三香成 ▽３一龍 ▲６三成香
89手で羽生の手番。

絶賛するべきは谷川。羽生は検査機。

盤面写真と棋譜が44歩でようやく一致したかと思ったら今度は棋譜が先に44同銀を示している。もう満員電車でチカンを楽しむのは飽きたので当家はこれで引き上げる。
素晴らしい中継の為にフォローするとこの掲示板の時間表示は誤差がある。実時間は現在04/08/26 Thu 16:52で投稿。ついに8分から9分もプラスの時差ボケとなった模様。

谷川の素晴らしい51手め45歩を確認。マシュー45歩を1手分ずらして配置しただけでこうなるとは。
エレガントな谷川。41龍からの谷川芸術のハイライト。そしてこの45歩からの44歩。うっとりする光の柱。
やはり谷川はいつでも魅せる。あの35歩を成立させるとは。
羽生は今日は協力者であったというよりただの腰抜け。先週大介にボロ負けしておかしくなったのかもしれない。

中継が重いので先に終局図を作ってしまった。
羽生のタコシステムなので以下のように手っとり早く終わる。
MF21
棋戦：マシュダ一家コアラ杯
先手：中空三角理論　時間差攻撃45歩
後手：ブーハ戦意喪失
▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽９四歩 ▲５八金右 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽７二銀
▲７八玉 ▽３二銀 ▲５六歩 ▽６四歩 ▲５七銀 ▽５二金左
▲３六歩 ▽６二玉 ▲５五角 ▽６三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲４六銀 ▽４五歩 ▲３三角成 ▽同　桂 ▲３五銀 ▽３四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　銀 ▽４六歩 ▲３三銀成 ▽同　銀
▲４六歩 ▽同　飛 ▲２一飛成 ▽４四角 ▲５五桂 ▽７二銀
▲１一龍 ▽５六飛 ▲５七香 ▽７六飛 ▲７七歩 ▽４六飛
▲４一龍 ▽５五角 ▲４五歩 ▽５六桂 ▲３七角 ▽７一玉
▲４四歩 ▽４二銀 ▲４三歩成 ▽同　銀 ▲４七歩 ▽４五飛
▲５六香 ▽３七角成 ▲同　桂 ▽投了
63手で先手の勝ち

最新盤面の写真は41龍から更新がないため棋譜しか確認の手だてがないが55角は指されている。渡辺明の公式掲示板投稿の記号から推察すると羽生はおそらく54手めに71玉と早逃げしている。
それは大フーガ14角からの手順に攻防の58龍があるため。

MF20
棋戦：マシュダ一家コアラ杯
先手：中空三角理論攻防58龍
後手：大フーガ14角の欠陥
▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽９四歩 ▲５八金右 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽７二銀
▲７八玉 ▽３二銀 ▲５六歩 ▽６四歩 ▲５七銀 ▽５二金左
▲３六歩 ▽６二玉 ▲５五角 ▽６三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲４六銀 ▽４五歩 ▲３三角成 ▽同　桂 ▲３五銀 ▽３四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　銀 ▽４六歩 ▲３三銀成 ▽同　銀
▲４六歩 ▽同　飛 ▲２一飛成 ▽４四角 ▲５五桂 ▽７二銀
▲１一龍 ▽５六飛 ▲５七香 ▽７六飛 ▲７七歩 ▽４六飛
▲４一龍 ▽５五角 ▲４五歩 ▽５六桂 ▲３七角 ▽４八銀
▲４六角 ▽同　角 ▲５六香 ▽１四角 ▲３一龍 ▽５八角成
▲同　金 ▽５七銀成 ▲５三香成 ▽同　金 ▲３三龍 ▽５八成銀
▲５三龍 ▽７一玉 ▲５八龍 ▽投了
69手で先手の勝ち

まったく中継が繋がらなくなってしまった。
確認できた棋譜は55角まで。清算すると谷川は負けなので51手めは45歩以外にない。それが中空三角理論の引力によるセオリー。以下羽生が駒アタリ奇数番3を取る変化。
MF19
棋戦：マシュダ一家コアラ杯
先手：中空三角理論45歩から
後手：大フーガ14角から即詰

▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽９四歩 ▲５八金右 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽７二銀
▲７八玉 ▽３二銀 ▲５六歩 ▽６四歩 ▲５七銀 ▽５二金左
▲３六歩 ▽６二玉 ▲５五角 ▽６三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲４六銀 ▽４五歩 ▲３三角成 ▽同　桂 ▲３五銀 ▽３四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　銀 ▽４六歩 ▲３三銀成 ▽同　銀
▲４六歩 ▽同　飛 ▲２一飛成 ▽４四角 ▲５五桂 ▽７二銀
▲１一龍 ▽５六飛 ▲５七香 ▽７六飛 ▲７七歩 ▽４六飛
▲４一龍 ▽５五角 ▲４五歩 ▽５六桂 ▲３七角 ▽４八銀
▲４六角 ▽同　角 ▲５六香 ▽１四角 ▲３一龍 ▽５八角成
▲同　金 ▽５七銀成 ▲５三香成 ▽同　金 ▲５四歩 ▽同　金
▲３二飛 ▽５二歩 ▲３三飛成 ▽５八成銀 ▲８二銀 ▽７九角成
▲同　玉 ▽６九金 ▲８八玉 ▽７九銀 ▲９八玉 ▽８八金
▲投了
78手で後手の勝ち

谷川は41龍に62分考えたと棋譜に書いてある。
羽生は当然55角。以下の変化は後手の攻めあい勝ち。
MF18
棋戦：マシュダ一家コアラ杯
先手：あとは1手違い形作り
後手：4筋と金だけで攻める
▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽９四歩 ▲５八金右 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽７二銀
▲７八玉 ▽３二銀 ▲５六歩 ▽６四歩 ▲５七銀 ▽５二金左
▲３六歩 ▽６二玉 ▲５五角 ▽６三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲４六銀 ▽４五歩 ▲３三角成 ▽同　桂 ▲３五銀 ▽３四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　銀 ▽４六歩 ▲３三銀成 ▽同　銀
▲４六歩 ▽同　飛 ▲２一飛成 ▽４四角 ▲５五桂 ▽７二銀
▲１一龍 ▽５六飛 ▲５七香 ▽７六飛 ▲７七歩 ▽４六飛
▲４一龍 ▽５五角 ▲５二龍 ▽同　金 ▲５五香 ▽４九飛成
▲８二角 ▽４七歩 ▲７一角打 ▽５一玉 ▲５三香成 ▽４八歩成
▲５二成香 ▽同　玉 ▲５三金 ▽４一玉 ▲投了

64手で後手の勝ち

盤面写真はまだ48手めの局面だが棋譜更新では41龍となっている。
なにかの間違いであろうか？
この中空三角理論は当家途中変化でもボツにした手順。
先に光の柱に侵入すると負けのはず。
ナニカの間違いであってほしい。

MF17
棋戦：マシュダ一家コアラ杯
先手：後手玉は寄り筋確信
後手：飛車の守護神も戦死
▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽９四歩 ▲５八金右 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽７二銀
▲７八玉 ▽３二銀 ▲５六歩 ▽６四歩 ▲５七銀 ▽５二金左
▲３六歩 ▽６二玉 ▲５五角 ▽６三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲４六銀 ▽４五歩 ▲３三角成 ▽同　桂 ▲３五銀 ▽３四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　銀 ▽４六歩 ▲３三銀成 ▽同　銀
▲４六歩 ▽同　飛 ▲２一飛成 ▽４四角 ▲５五桂 ▽７二銀
▲１一龍 ▽５六飛 ▲５七香 ▽７六飛 ▲７七歩 ▽４六飛
▲４五歩 ▽２六角 ▲４四角 ▽同　銀 ▲同　歩 ▽同　角
▲４三銀 ▽５一金引 ▲５二歩 ▽同金直 ▲同銀成 ▽同　金
▲４三金 ▽同　金 ▲同桂成 ▽７七角成 ▲同　桂 ▽４三飛
▲７一角 ▽６三玉 ▲５三角成 ▽同　飛 ▲同香成 ▽同　玉
▲５一龍 ▽５二歩 ▲５五金 ▽投了
75手で先手の勝ち

MF16
棋戦：マシュダ一家コアラ杯
先手：後手玉は寄り筋と油断
後手：V2固めで先手玉は即詰

▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽９四歩 ▲５八金右 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽７二銀
▲７八玉 ▽３二銀 ▲５六歩 ▽６四歩 ▲５七銀 ▽５二金左
▲３六歩 ▽６二玉 ▲５五角 ▽６三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲４六銀 ▽４五歩 ▲３三角成 ▽同　桂 ▲３五銀 ▽３四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　銀 ▽４六歩 ▲３三銀成 ▽同　銀
▲４六歩 ▽同　飛 ▲２一飛成 ▽４四角 ▲５五桂 ▽７二銀
▲１一龍 ▽５六飛 ▲５七香 ▽７六飛 ▲７七歩 ▽４六飛
▲４五歩 ▽２六角 ▲４四角 ▽同　銀 ▲同　歩 ▽同　角
▲４三銀 ▽５一金引 ▲５二歩 ▽同金直 ▲同銀成 ▽同　金
▲４三金 ▽同　金 ▲同桂成 ▽７七角成 ▲同　桂 ▽４三飛
▲７一角 ▽６三玉 ▲６二金 ▽７四玉 ▲７二金 ▽７六銀
▲５三角成 ▽７七銀成 ▲同　玉 ▽８五桂 ▲７八玉 ▽７七銀
▲８九玉 ▽８八金 ▲同　銀 ▽同銀成 ▲同　玉 ▽７六桂
▲７九玉 ▽８八銀 ▲７八玉 ▽８九角 ▲投了
88手で後手の勝ち

羽生が余りにやる気ないのでコアラヴァイオレンス5で盛り上げてみよう。
MF15
棋戦：マシュダ一家コアラ杯
先手：必殺マシュー45歩+44角打
後手：今日は負けてもいいんです

▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽９四歩 ▲５八金右 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽７二銀
▲７八玉 ▽３二銀 ▲５六歩 ▽６四歩 ▲５七銀 ▽５二金左
▲３六歩 ▽６二玉 ▲５五角 ▽６三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲４六銀 ▽４五歩 ▲３三角成 ▽同　桂 ▲３五銀 ▽３四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　銀 ▽４六歩 ▲３三銀成 ▽同　銀
▲４六歩 ▽同　飛 ▲２一飛成 ▽４四角 ▲５五桂 ▽７二銀
▲１一龍 ▽５六飛 ▲５七香 ▽７六飛 ▲７七歩 ▽４六飛
▲４五歩 ▽２六角 ▲４四角 ▽同　銀 ▲同　歩 ▽同　角
▲４三銀 ▽５一金引 ▲５二歩 ▽同金直 ▲同銀成 ▽同　金
▲４三金 ▽同　金 ▲同桂成 ▽７七角成 ▲同　桂 ▽４三飛
▲７一角 ▽６三玉 ▲６二金 ▽７四玉 ▲７二金 ▽投了

71手で先手の勝ち

解題=見たマンマ。邪魔な角を歩でドカしたと思わせてからいきなり襲う。

羽生もこのような温泉手を指すようになってはジジイと同じ。
これは全変化で登場するべき後手の最後の禁断の切り札。先手の3手めを直撃し歩を打たせて歩の枚数を減らす最悪のやり手ババア手順の為当家では二日目に絶対にＵＰさせない変化。これは初日の構図のため。
王位戦も汚れてしまった。これでは谷川も拍子抜け。
結局羽生は谷川兄貴がモロ怖かった。羽生は腰抜け。

羽生は慎重だがすでに寄せの構図作成の段階。
谷川は受けるだけの手を指すとすぐに負けが確定する。以下は59歩の底歩変化。

MF14
棋戦：マシュダ一家コアラ杯
先手：必殺マシュー45角打+59歩
後手：ナナメ駒なければ後手玉安泰2

▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽９四歩 ▲５八金右 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽７二銀
▲７八玉 ▽３二銀 ▲５六歩 ▽６四歩 ▲５七銀 ▽５二金左
▲３六歩 ▽６二玉 ▲５五角 ▽６三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲４六銀 ▽４五歩 ▲３三角成 ▽同　桂 ▲３五銀 ▽３四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　銀 ▽４六歩 ▲３三銀成 ▽同　銀
▲４六歩 ▽同　飛 ▲２一飛成 ▽４四角 ▲５五桂 ▽７二銀
▲１一龍 ▽５六飛 ▲５七香 ▽２六飛 ▲２七歩 ▽同飛成
▲４五角 ▽２九龍 ▲７二角成 ▽同　玉 ▲６三銀 ▽同　金
▲同桂成 ▽同　玉 ▲６一龍 ▽６二桂 ▲５九歩 ▽９九角成
▲８八銀 ▽７七香 ▲同　銀 ▽９八銀 ▲５二金 ▽８九銀不成
▲６八玉 ▽７七馬 ▲同　玉 ▽８五桂 ▲投了

70手で後手の勝ち

解題
1=先手が攻めあいを負けと悟って59歩の底歩で一旦受けた場合は後手に馬を作られ香車を取られる。
2=時限爆弾の馬を消そうとした場合、馬が逃げてくれたらチャンスが生じる。
3=しかし77に香車を打たれ同桂や同玉は詰み。
4=98銀または98角と必至をかけられ形作りしかない。

やはり後手の決め手は桂打ち。金がなくとも先手玉は助からない。
先手はナナメ駒を手順に入手できれば逆転できたがすでに遅い。
上記変化で後手は龍作成で桂入手が大きい。そこで先手は57香変化を選択した限り初心に返りいずれの桂馬も渡さないようにしないといけない。二通りある。

羽生は56飛を指した。これしかないのだから仕方ない。44角以外はすべて谷川の指し手に乗っているだけ。
対して谷川57香は一番先手がやりたくない手。以下の攻めあいは先手負け。
MF13
棋戦：マシュダ一家コアラ杯
先手：必殺マシュー45角打
後手：ナナメ駒なければ後手玉安泰

▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽９四歩 ▲５八金右 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽７二銀
▲７八玉 ▽３二銀 ▲５六歩 ▽６四歩 ▲５七銀 ▽５二金左
▲３六歩 ▽６二玉 ▲５五角 ▽６三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲４六銀 ▽４五歩 ▲３三角成 ▽同　桂 ▲３五銀 ▽３四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　銀 ▽４六歩 ▲３三銀成 ▽同　銀
▲４六歩 ▽同　飛 ▲２一飛成 ▽４四角 ▲５五桂 ▽７二銀
▲１一龍 ▽５六飛 ▲５七香 ▽２六飛 ▲２七歩 ▽同飛成
▲４五角 ▽２九龍 ▲７二角成 ▽同　玉 ▲６三銀 ▽同　金
▲同桂成 ▽同　玉 ▲６一龍 ▽６二桂 ▲５二金 ▽８六桂
▲６八玉 ▽７七銀 ▲同　桂 ▽同角成 ▲同　玉 ▽６五桂
▲８八玉 ▽７七角 ▲８九玉 ▽８八銀 ▲同　銀 ▽６九龍
▲投了

72手で後手の勝ち

解題
1=49手め18角打はなんども出したので飽きた。そこで45角打。
2=後手は全部清算してもかまわない。
3=後手はジリジリやってもかまわないので先手を焦らせることも可能。
4=双方桂馬が命の駒

ここで飛車を成ると負け。何もしなくとも飛車角取り47香の田楽刺しがある。そこで最善は56飛。見たとおり角筋と香打ちを外して桂取りで手番を握る。この将棋は谷川炎の35歩から手番争奪戦。
MF12
棋戦：マシュダ一家コアラ杯
先手：桂取りを見せられイケイケ
後手：催促56飛で谷川自滅を期待

▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽９四歩 ▲５八金右 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽７二銀
▲７八玉 ▽３二銀 ▲５六歩 ▽６四歩 ▲５七銀 ▽５二金左
▲３六歩 ▽６二玉 ▲５五角 ▽６三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲４六銀 ▽４五歩 ▲３三角成 ▽同　桂 ▲３五銀 ▽３四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　銀 ▽４六歩 ▲３三銀成 ▽同　銀
▲４六歩 ▽同　飛 ▲２一飛成 ▽４四角 ▲５五桂 ▽７二銀
▲１一龍 ▽５六飛 ▲６三香 ▽同　銀 ▲同桂成 ▽同　金
▲４五角 ▽５四飛 ▲同　角 ▽同　歩 ▲３一飛 ▽４三角
▲６一飛成 ▽同　角 ▲投了

56手で後手の勝ち

解題=2枚角で防戦。後手は99角成と桂取りを見せつけ先手に無理攻めさせて受け切りを目指す。

非常にシンプルな展開。この桂馬はすぐに殺せない。
構造は常に先手が手番を握れるようになっている。銀を逃げれば香車を取る。後手が同様に駒を補充しようとすると先手から双頭の必殺27角打で終わってしまう。
MF11
棋戦：マシュダ一家コアラ杯
先手：必殺マシュー27角打
後手：こけたカンガルーの自決

▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽９四歩 ▲５八金右 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽７二銀
▲７八玉 ▽３二銀 ▲５六歩 ▽６四歩 ▲５七銀 ▽５二金左
▲３六歩 ▽６二玉 ▲５五角 ▽６三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲４六銀 ▽４五歩 ▲３三角成 ▽同　桂 ▲３五銀 ▽３四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　銀 ▽４六歩 ▲３三銀成 ▽同　銀
▲４六歩 ▽同　飛 ▲２一飛成 ▽４四角 ▲５五桂 ▽７二銀
▲１一龍 ▽４九飛成 ▲２七角 ▽２九龍 ▲６三香 ▽７一玉
▲６一香成 ▽同　銀 ▲７二金 ▽投了
51手で先手の勝ち

解題=みたマンマ

No: 6303はサンタマリア藤井に聞いた為にかなり残虐な殺し方であるが、そこまで秒読みの中でのポカを装って龍を使わなくとも64手めは74金で簡単に詰んでいる。
そこで後手に金がないことを見越して98玉でなんとかならないかとのリクエストがあった。それでも先手玉は助からない。84桂を打たれては以下の変化でもダメということ。従って先手は41手めでフツーに角成を防がないとマズイ。

MF10
棋戦：マシュダ一家コアラ杯
先手：コアラヴァイオレンス4-2
後手：頭の丸い駒だけで詰ます場合

▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽９四歩 ▲５八金右 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽７二銀
▲７八玉 ▽３二銀 ▲５六歩 ▽６四歩 ▲５七銀 ▽５二金左
▲３六歩 ▽６二玉 ▲５五角 ▽６三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲４六銀 ▽４五歩 ▲３三角成 ▽同　桂 ▲３五銀 ▽３四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　銀 ▽４六歩 ▲３三銀成 ▽同　銀
▲４六歩 ▽同　飛 ▲２一飛成 ▽４四角 ▲１一龍 ▽９九角成
▲８八銀 ▽９八馬 ▲９九香 ▽８八馬 ▲同　玉 ▽４九飛成
▲５九金寄 ▽２九龍 ▲１八角 ▽８四桂 ▲６三角成 ▽同　金
▲７五桂 ▽７六桂 ▲９八玉 ▽５一香 ▲６三桂成 ▽同　玉
▲１八角 ▽同　龍 ▲同　香 ▽７九角 ▲７七銀 ▽７八銀
▲７六銀 ▽８九銀不成▲同　玉 ▽８八銀 ▲７八玉 ▽８九角
▲６九玉 ▽７七桂 ▲投了

74手で後手の勝ち

解題
1=98玉と逃げて一瞬詰めろ逃れの詰めろとなっているが
2=後手に一旦香車で受けられて1手スキとなる。
3=そこで第3局のように王手龍取りを目指すが・・・
4=詰めろ逃れの詰めろで手順に桂を入手したはずが詰まされた。
金が後手になくとも先手玉は詰む。必殺78飛の攻防手も効かない。

そこで不本意ながら角成は防がないといけないが、元々羽生の44角も仕方なく紛れを求めて打った角と思考するのが先手の正しい修正手順。

羽生もついにマシュダ一家ラインをパクルようになってはおしまいであろう。これは以下の恐ろしい変化がある。

MF09
棋戦：マシュダ一家コアラ杯
先手：コアラヴァイオレンス4-1
後手：打ち歩詰みを逃れる詰み手順
▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽９四歩 ▲５八金右 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽７二銀
▲７八玉 ▽３二銀 ▲５六歩 ▽６四歩 ▲５七銀 ▽５二金左
▲３六歩 ▽６二玉 ▲５五角 ▽６三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲４六銀 ▽４五歩 ▲３三角成 ▽同　桂 ▲３五銀 ▽３四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　銀 ▽４六歩 ▲３三銀成 ▽同　銀
▲４六歩 ▽同　飛 ▲２一飛成 ▽４四角 ▲１一龍 ▽９九角成
▲８八銀 ▽９八馬 ▲９九香 ▽８八馬 ▲同　玉 ▽４九飛成
▲５九金寄 ▽２九龍 ▲１八角 ▽８四桂 ▲６三角成 ▽同　金
▲７五桂 ▽７六桂 ▲７八玉 ▽７七香 ▲同　玉 ▽８八角
▲７六玉 ▽６五銀 ▲８五玉 ▽８四銀 ▲９六玉 ▽９五歩
▲８六玉 ▽７五銀 ▲同　玉 ▽７四金 ▲８六玉 ▽９四桂
▲９五玉 ▽８四金 ▲９六玉 ▽８六桂 ▲同　玉 ▽９五金
▲７五玉 ▽７四銀 ▲６四玉 ▽６三銀 ▲６五玉 ▽２五龍
▲５五桂 ▽７四銀 ▲６四玉 ▽６三歩 ▲同桂成 ▽同　銀
▲投了

90手で後手の勝ち（63手め以後は冗談参考変化）

解題
1=先手に馬を殺してもらい二枚換えを誘発。
2=桂馬を入手しマシュー18角を打たせる。
3=84桂打が詰めよ。
4=94歩が最後に活躍しすべてが繋がる全面戦争終焉。

ポイント=先手玉は3種類も打ち歩詰め手順があるために先手に勝ちと錯覚させて75桂を打たせる。

現在羽生は対局室に谷川独り残して部屋に戻ってしまった。
谷川が堂々と21飛成とやったのでマイッタと反省しているかもしれない。
そしてマシュダ一家のコアラヴァイオレンス4のマシュー82銀打ち変化を見て畳でぶっ倒れている頃であろう。
すでにトライアスロン最終盤。最後に詰めろ逃れの詰めろをかける変化が羽生には必要。角2枚あれば羽生が最も得意な分野。

威風堂々のテーマで谷川はバシンと21飛成。すでに谷川ヴァイオレンスの射程距離。羽生が思考した局面は下記変化50手めで後手勝ちというもの。
そこで51手めの最善手を考える。ここで受けては先手負ける。しかし直接手がない。必要な駒は桂馬。
MF08
棋戦：マシュダ一家コアラ杯
先手：必殺82銀　桂を再度入手　コアラヴァイオレンス4　
後手：86桂から詰めよ　カンガルーキック

▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽９四歩 ▲５八金右 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽７二銀
▲７八玉 ▽３二銀 ▲５六歩 ▽６四歩 ▲５七銀 ▽５二金左
▲３六歩 ▽６二玉 ▲５五角 ▽６三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲４六銀 ▽４五歩 ▲３三角成 ▽同　桂 ▲３五銀 ▽３四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　銀 ▽４六歩 ▲３三銀成 ▽同　銀
▲４六歩 ▽同　飛 ▲２一飛成 ▽４九飛成 ▲１一龍 ▽２九龍
▲１八角 ▽１九龍 ▲６三角成 ▽同　金 ▲７五桂 ▽４一歩
▲６三桂成 ▽同　玉 ▲８二銀 ▽８六桂 ▲同　歩 ▽８七角
▲同　玉 ▽６九龍 ▲７五桂 ▽５四玉 ▲５五金 ▽４三玉
▲４一龍 ▽投了

61手で先手の勝ち

51手め以後の解題
1=桂馬があれば先手勝ちという局面を想定
2=後手からの必殺86桂を許して詰めよを誘発。
3=香車一枚余るので後手からの変化球にはいったん受けも利く。
4=82角ならわかるが桂を取りに82銀打とはさすがに羽生も読んでいない。

この常識破りの82銀打は先々週ＵＰしたマシュー22銀打と双璧。

初めて羽生らしい手が出た。ここで谷川が飛車を成りマシュダ一家のコアラヴァイオレンス18角を打たせて加藤茶という場合は以下。　
MF07
棋戦：マシュダ一家コアラ杯
先手：攻防18角 コアラヴァイオレンス3
後手：攻防24角 カンガルートライアスロン1
▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽９四歩 ▲５八金右 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽７二銀
▲７八玉 ▽３二銀 ▲５六歩 ▽６四歩 ▲５七銀 ▽５二金左
▲３六歩 ▽６二玉 ▲５五角 ▽６三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲４六銀 ▽４五歩 ▲３三角成 ▽同　桂 ▲３五銀 ▽３四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　銀 ▽４六歩 ▲３三銀成 ▽同　銀
▲４六歩 ▽同　飛 ▲２一飛成 ▽４九飛成 ▲１一龍 ▽２九龍
▲１八角 ▽１九龍 ▲６三角成 ▽同　金 ▲７五桂 ▽４一歩
▲同　龍 ▽５二銀 ▲６三桂成 ▽同　玉 ▲３二龍 ▽２四角
▲投了

54手で後手の勝ち

封じ手24歩から33銀成まで昨日のマシュダ一家手順を谷川は選択。
これは驚異の35歩を選択すれば谷川なら当然。他の手は先手すぐに劣勢となり負ける。 封じ手に26銀などと言う手は角交換を羽生が望んだためにすでに有り得ない。
37手めの46歩は一見当然のようでもかなりズーズーシー手。この1手を入れると後手にも選択肢が生じる。羽生が長考する由縁。まず先手の飛車成を防ぐ変化。
MF06
棋戦：マシュダ一家コアラ杯
先手：45桂
後手：44角
▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽９四歩 ▲５八金右 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽７二銀
▲７八玉 ▽３二銀 ▲５六歩 ▽６四歩 ▲５七銀 ▽５二金左
▲３六歩 ▽６二玉 ▲５五角 ▽６三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲４六銀 ▽４五歩 ▲３三角成 ▽同　桂 ▲３五銀 ▽３四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　銀 ▽４六歩 ▲３三銀成 ▽同　銀
▲４六歩 ▽２四歩 ▲４五桂 ▽４四角 ▲３三桂成 ▽同　角
42手めが基本型
解題
1=飛車を成らせて22飛と当てるのはマシュダ一家ラインの18角打があるためにまず飛車成を防ぐ24歩を思考。
2=45桂打に43金は後手負け。
3=44角に66角は同角から39角で先手負け。
4=42手め以後は岐路二通り。後手に角を成らせて香銀と二枚替えか否か。

思考の基本。
1=常に序盤で指した手の意味へ繋げる逆行相を把握。
2=最大のポイントは後手94歩が93香と逃げる空間開放手として機能していること。
3=逆に先手は3手めの76歩が欠陥となっている。
4=先手の選択としては常に有る82角変化は従って38手めで手番を後手に渡した本譜では先手不利。

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二日目

MF05
棋戦：マシュダ一家コアラ杯
先手：最強マシュー33銀成
後手：カンガルーキック86桂
▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽９四歩 ▲５八金右 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽７二銀
▲７八玉 ▽３二銀 ▲５六歩 ▽６四歩 ▲５七銀 ▽５二金左
▲３六歩 ▽６二玉 ▲５五角 ▽６三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲４六銀 ▽４五歩 ▲３三角成 ▽同　桂 ▲３五銀 ▽３四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲同　銀 ▽４六歩 ▲３三銀成 ▽同　銀
▲２一飛成 ▽２二飛 ▲１一龍 ▽２九飛成 ▲１八角 ▽８六桂
▲６八玉 ▽１九龍 ▲６三角成 ▽同　金 ▲７五桂 ▽投了

47手で先手の勝ち

解題=キックはかわす。

棋譜更新はないが最新盤面の最終写真を信じるならば谷川が封じた。
羽生はコアラヴァイオレンスを畏れて26手めは45歩と角交換を要請。
初日の最終手34歩となった。以下コアラがカンガルーに聞いた展開。

MF04
棋戦：マシュダ一家コアラ杯
先手：馬を作ってウマー
後手：76飛で歩をパクル
▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽９四歩 ▲５八金右 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽７二銀
▲７八玉 ▽３二銀 ▲５六歩 ▽６四歩 ▲５七銀 ▽５二金左
▲３六歩 ▽６二玉 ▲５五角 ▽６三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲４六銀 ▽４五歩 ▲３三角成 ▽同　桂 ▲３五銀 ▽３四歩
▲２四歩 ▽同　歩 ▲３四銀 ▽４六歩 ▲同　歩 ▽同　飛
▲４八歩 ▽３六飛 ▲３三銀成 ▽同　銀 ▲３七歩 ▽５六飛
▲８二角 ▽９三香 ▲９一角成 ▽７一金 ▲９二馬 ▽７六飛
▲７七歩 ▽４六飛 ▲８三馬
51手まで

要するに羽生は歩得でネチネチ指すという展開。
解題
1=48手めに初期コアラ変化のように83馬を阻止して72玉は即座に83桂で同歩は飛車を抜かれて後手が負ける。
2=48手め76飛の王手は昨年の名人戦でも羽生が見せた舟囲いの急所直撃だが、谷川がここで最後の1歩を使う仕組み。
3=形勢は後手としては満足。
4=谷川の35歩は先手として無謀であると言うのが当家の結論だが教皇加藤一二三立会いなのでなんとかなる。このクソ忙しい時代、千日手よりマシと言うのが教皇。

2ndアタックを敢行したからには谷川ヴァイオレンスしかない。
そこでまず年少コアラ組に憧れの谷川ヴァイオレンスをマネしてもらった。これは馬も飛車も角もみーんなぶった切って一挙に終盤にしてしまおうという野蛮な手順の最短型。
MF03
棋戦：マシュダ一家コアラ杯
先手：プリンセスメグ
後手：大魔人カナ
▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽９四歩 ▲５八金右 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽７二銀
▲７八玉 ▽３二銀 ▲５六歩 ▽６四歩 ▲５七銀 ▽５二金左
▲３六歩 ▽６二玉 ▲５五角 ▽６三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲４六銀 ▽３六歩 ▲３五銀 ▽５四歩 ▲７七角 ▽３七歩成
▲同　桂 ▽３六歩 ▲２四歩 ▽３七歩成 ▲２六飛 ▽３一桂
▲２三歩成 ▽同　銀 ▲２四歩 ▽３二銀 ▲３四銀 ▽２二歩
▲３三銀成 ▽同　銀 ▲８二角 ▽９三香 ▲９一角成 ▽７一金
▲９二馬 ▽７二玉 ▲５五歩 ▽８二金 ▲９一馬 ▽５五歩
▲同　角 ▽３八と ▲３四歩 ▽同　銀 ▲３二歩 ▽同　飛
▲４四角 ▽５三銀 ▲８二馬 ▽同　玉 ▲２三歩成 ▽同　銀
▲３三歩 ▽同　桂 ▲同角成 ▽同　飛 ▲４五桂 ▽３七飛成
▲５三桂成 ▽同　金 ▲２三飛成 ▽同　歩 ▲６二銀 ▽５二金
▲７一銀打 ▽９二玉 ▲８二金 ▽投了
81手で先手の勝ち

谷川はやってしまった。
この2ndアタックはコアラ杯では敗着となる手。
そこでマシュダ一家炎の応援団としてはここでアテネオリンピックに夢中になっている青年部へ緊急要請をしなければならない。

谷川は決して逃げない棋士。気持ちよい。
谷川らしく36歩から55角で羽生の64歩の餌に食いついている。
羽生に言わせれば谷川は馬鹿正直かもしれない。
この64歩は食い逃げされると後手は負けるので63銀と受ける。
これには以下のように先手が馬を作成できる変化がある。

MF01 63銀変化1　馬を先手に作らせる場合▽７二玉の受け
棋戦：マシュダ一家コアラ杯
先手：タニー
後手：ブーハ
▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽９四歩 ▲５八金右 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽７二銀
▲７八玉 ▽３二銀 ▲５六歩 ▽６四歩 ▲５七銀 ▽５二金左
▲３六歩 ▽６二玉 ▲５五角 ▽６三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲４六銀 ▽３六歩 ▲３五銀 ▽５四歩 ▲７七角 ▽３七歩成
▲同　桂 ▽３六歩 ▲２四歩 ▽３七歩成 ▲２六飛 ▽３一桂
▲２三歩成 ▽同　銀 ▲２四歩 ▽３二銀 ▲３四銀 ▽２二歩
▲３三銀成 ▽同　銀 ▲８二角 ▽９三香 ▲９一角成 ▽７一金
▲９二馬 ▽７二玉 ▲５五歩 ▽８二金 ▲９一馬 ▽５五歩
▲同　角 ▽３八と ▲３四歩 ▽同　銀 ▲３二歩 ▽同　飛
▲４四角 ▽５三銀 ▲投了
62手で後手の勝ち

先手は簡単に馬を作成できるが使い道がない。手順中50手めに72玉が強い受けでこれで44角の王手を阻止。先手は馬を切ってどこかに抜け道を探す必要があるが、馬を時限爆弾として機会を狙うと先手は手を殺されて押さえ込まれやすい。
先手がもし63銀ではなく形にこだわって63金としたい場合は64歩そのものが指せない。以下の変化の時に63銀型が強みを発揮。

MF02 63銀変化2　馬を先手に作らせない場合はと金を捨てる
棋戦：マシュダ一家コアラ杯
先手：タニー
後手：ブーハ
▲２六歩 ▽３四歩 ▲７六歩 ▽４四歩 ▲２五歩 ▽３三角
▲４八銀 ▽９四歩 ▲５八金右 ▽４二飛 ▲６八玉 ▽７二銀
▲７八玉 ▽３二銀 ▲５六歩 ▽６四歩 ▲５七銀 ▽５二金左
▲３六歩 ▽６二玉 ▲５五角 ▽６三銀 ▲３五歩 ▽同　歩
▲４六銀 ▽３六歩 ▲３五銀 ▽５四歩 ▲７七角 ▽３七歩成
▲同　桂 ▽３六歩 ▲２四歩 ▽３七歩成 ▲２六飛 ▽３一桂
▲２三歩成 ▽同　銀 ▲２四歩 ▽３二銀 ▲３四銀 ▽２二歩
▲５九角 ▽４七と ▲同　金 ▽７二玉 ▲３三銀成 ▽同　銀
▲３二歩 ▽同　飛 ▲投了
50手で後手の勝ち
もし後手が形にこだわって22手めに63金型だと最終手の局面は41角の飛車金取りから角を切って金打の隙があるので先手の攻めは続く。

ようやく全部リロードできた最新盤面を見ると羽生は昼食前に52金左を指している。これは先手の緩手に応じる手なので谷川は勝てるであろう。
羽生は余りやる気ない。後手番でマシューSPをやるかどうかは谷川次第。

谷川の初手26歩で羽生の手損角換りを期待したが四間飛車。羽生の頭は夏のバカンスでバカになっている。8手め94歩に58金=羽生には居飛車の選択肢もあるため自重。対藤井システムではこの58金はダブルディフェンスの為に甘い。だから10手めの42飛が時間差攻撃に見えてしまう。
16手め64歩が後手の故意の隙。17手めの最強応手57銀で昼食休憩。