日時：2004.07.22
棋戦：竜王戦決勝トーナメン 準々決勝
戦形：藤井システム47銀
先手：谷川浩司
後手：渡辺　明
▲７六歩 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽８四歩 ▲６八飛 ▽６二銀
▲３八銀 ▽４二玉 ▲１六歩 ▽３二玉 ▲７八銀 ▽５四歩
▲５八金左 ▽５二金右 ▲１五歩 ▽５三銀 ▲６七銀 ▽３三角
▲３六歩 ▽４四歩 ▲４六歩 ▽８五歩 ▲７七角 ▽４三金
▲３七桂 ▽２二玉 ▲６五歩 ▽３二金 ▲４七銀 ▽２四歩
▲２六歩 ▽１二香 ▲２五歩 ▽１一玉 ▲２四歩 ▽２二銀
▲５六銀左 ▽２四角 ▲４五歩 ▽２三歩 ▲３五歩 ▽同　角
▲６四歩 ▽同　歩 ▲４八金直 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽８五歩
▲４四歩 ▽同　銀 ▲１四歩 ▽同　歩 ▲６四飛 ▽８六歩
▲８三歩 ▽同　飛 ▲３六銀 ▽８七歩成 ▲６六角 ▽７八と
▲８四歩 ▽８二飛 ▲３五銀 ▽５三銀 ▲６五飛 ▽３五歩
▲１三歩 ▽同　香 ▲２五桂 ▽４四歩 ▲６七銀 ▽６四歩
▲３五飛 ▽３四歩 ▲１三桂成 ▽同　銀 ▲２五飛 ▽６五歩
▲同　飛 ▽７四桂 ▲７五角 ▽６四銀打 ▲同　角 ▽同　銀
▲８五飛 ▽６六桂 ▲同　銀 ▽７四角 ▲８七飛 ▽６五銀
▲同　銀 ▽同　角 ▲６七銀 ▽６九銀 ▲５六銀打 ▽６六歩
▲６五銀 ▽６七歩成 ▲同　金 ▽８六歩 ▲同　飛 ▽９五銀
▲８三歩成 ▽８六銀 ▲８二と ▽８七飛 ▲５六銀 ▽８九飛成
▲６二飛 ▽４二金引 ▲６四角 ▽７七銀成 ▲４二角成 ▽６七成銀
▲同　銀 ▽４六桂 ▲３三馬 ▽２二金打 ▲１二歩 ▽同　玉
▲投了
120手で後手の勝ち

谷川健闘虚しくついに散った。 ▽８七飛が余りに厳しかった。
マシュダ一家47銀悪手説は谷川にも覆すことが出来なかった。
以下の67金を取らせる変化でも120手めで後手の勝ちとなる。

棋戦：マシュダ一家青春杯
先手：タニー無念
後手：ナベラ快勝
▲７六歩 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽８四歩 ▲６八飛 ▽６二銀
▲３八銀 ▽４二玉 ▲１六歩 ▽３二玉 ▲７八銀 ▽５四歩
▲５八金左 ▽５二金右 ▲１五歩 ▽５三銀 ▲６七銀 ▽３三角
▲３六歩 ▽４四歩 ▲４六歩 ▽８五歩 ▲７七角 ▽４三金
▲３七桂 ▽２二玉 ▲６五歩 ▽３二金 ▲４七銀 ▽２四歩
▲２六歩 ▽１二香 ▲２五歩 ▽１一玉 ▲２四歩 ▽２二銀
▲５六銀左 ▽２四角 ▲４五歩 ▽２三歩 ▲３五歩 ▽同　角
▲６四歩 ▽同　歩 ▲４八金直 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽８五歩
▲４四歩 ▽同　銀 ▲１四歩 ▽同　歩 ▲６四飛 ▽８六歩
▲８三歩 ▽同　飛 ▲３六銀 ▽８七歩成 ▲６六角 ▽７八と
▲８四歩 ▽８二飛 ▲３五銀 ▽５三銀 ▲６五飛 ▽３五歩
▲１三歩 ▽同　香 ▲２五桂 ▽４四歩 ▲６七銀 ▽６四歩
▲３五飛 ▽３四歩 ▲１三桂成 ▽同　銀 ▲２五飛 ▽６五歩
▲同　飛 ▽７四桂 ▲７五角 ▽６四銀打 ▲同　角 ▽同　銀
▲８五飛 ▽６六桂 ▲同　銀 ▽７四角 ▲８七飛 ▽６五銀
▲同　銀 ▽同　角 ▲６七銀 ▽６九銀 ▲５六銀打 ▽６六歩
▲６五銀 ▽６七歩成 ▲同　金 ▽８六歩 ▲同　飛 ▽９五銀
▲８三歩成 ▽８六銀 ▲８二と ▽８七飛 ▲６二飛 ▽６七飛成
▲１二歩 ▽同　玉 ▲３二飛成 ▽２二金 ▲４三龍 ▽６八と
▲４九玉 ▽５八と ▲３八玉 ▽４八と ▲２九玉 ▽６五龍
▲投了

120手で後手の勝ち

しかしここまで我が道を貫いた谷川を讃え下記の棋譜で幻想勝利にしばし酔いしれたい。

棋戦：マシュダ一家青春杯
戦形：タニー讃歌
先手：マシュ一
後手：ナベラー
▲７六歩 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽８四歩 ▲６八飛 ▽６二銀
▲３八銀 ▽４二玉 ▲１六歩 ▽３二玉 ▲７八銀 ▽５四歩
▲５八金左 ▽５二金右 ▲１五歩 ▽５三銀 ▲６七銀 ▽３三角
▲３六歩 ▽４四歩 ▲４六歩 ▽８五歩 ▲７七角 ▽４三金
▲３七桂 ▽２二玉 ▲６五歩 ▽３二金 ▲４七銀 ▽２四歩
▲２六歩 ▽１二香 ▲２五歩 ▽１一玉 ▲２四歩 ▽２二銀
▲５六銀左 ▽２四角 ▲４五歩 ▽２三歩 ▲３五歩 ▽同　角
▲６四歩 ▽同　歩 ▲４八金直 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽８五歩
▲４四歩 ▽同　銀 ▲１四歩 ▽同　歩 ▲６四飛 ▽８六歩
▲８三歩 ▽同　飛 ▲３六銀 ▽８七歩成 ▲６六角 ▽７八と
▲８四歩 ▽８二飛 ▲３五銀 ▽５三銀 ▲６五飛 ▽３五歩
▲１三歩 ▽同　香 ▲２五桂 ▽４四歩 ▲６七銀 ▽６四歩
▲３五飛 ▽３四歩 ▲１三桂成 ▽同　銀 ▲２五飛 ▽６五歩
▲同　飛 ▽７四桂 ▲７五角 ▽６四銀打 ▲同　角 ▽同　銀
▲８五飛 ▽６六桂 ▲同　銀 ▽７四角 ▲８七飛 ▽６五銀
▲同　銀 ▽同　角 ▲６七銀 ▽６九銀 ▲５六銀打 ▽６六歩
▲６五銀 ▽６七歩成 ▲同　金 ▽８六歩 ▲同　飛 ▽９五銀
▲８三歩成 ▽８六銀 ▲８二と ▽８七飛 ▲６二飛 ▽６七飛成
▲１二歩 ▽２二玉 ▲１一角 ▽１二玉 ▲３二飛成 ▽２二金
▲同角成 ▽同　銀 ▲１三歩 ▽同　玉 ▲４六角 ▽２四角
▲２五桂 ▽１二玉 ▲１三歩 ▽同　桂 ▲１一金 ▽同　玉
▲２一金 ▽１二玉 ▲２二金 ▽投了
129手で先手の勝ち

最強森内と谷川の七番勝負が一度みたかった。
なぜ47銀などを・・・

これはもう渡辺明が挑戦者となるしかないであろう。

後手が角を逃げないのは当然だが最初の谷川プラン36銀で逃げないのは最短。しかし金の位置が問題。60手め78との所で後手が飛車を1手分使って86飛と逃げて龍を作ると、後手はと金がすぐに使えずに下記変化で危険。後手が一番怖いのは入玉だけなのでと金で押さておけば一応安心。
あとは谷川の得意分野。鑑賞するのみ。

60手め86飛からの79龍変化
棋戦：マシュダ一家青春杯
先手：タニー
後手：ナベラ

▲７六歩 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽８四歩 ▲６八飛 ▽６二銀
▲３八銀 ▽４二玉 ▲１六歩 ▽３二玉 ▲７八銀 ▽５四歩
▲５八金左 ▽５二金右 ▲１五歩 ▽５三銀 ▲６七銀 ▽３三角
▲３六歩 ▽４四歩 ▲４六歩 ▽８五歩 ▲７七角 ▽４三金
▲３七桂 ▽２二玉 ▲６五歩 ▽３二金 ▲４七銀 ▽２四歩
▲２六歩 ▽１二香 ▲２五歩 ▽１一玉 ▲２四歩 ▽２二銀
▲５六銀左 ▽２四角 ▲４五歩 ▽２三歩 ▲３五歩 ▽同　角
▲６四歩 ▽同　歩 ▲４八金直 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽８五歩
▲４四歩 ▽同　銀 ▲１四歩 ▽同　歩 ▲６四飛 ▽８六歩
▲８三歩 ▽同　飛 ▲３六銀 ▽８七歩成 ▲６六角 ▽８六飛
▲６二飛成 ▽４二歩 ▲３五銀 ▽同　歩 ▲４四角 ▽同　金
▲５三角 ▽７六飛 ▲４四角成 ▽７九飛成 ▲６九歩 ▽投了

71手で先手の勝ち

あとは野となれ山となれとなる。
この突き捨ては49歩の底歩を用意したと読み替える地点ではない。
69歩の底歩は勝敗を左右するので64歩突き捨てが有効だったがこれは即時最終盤。アナグマ側が望む突き捨て。
谷川この大一番で大変な試練を身に科した。47銀では半日で当家もデザイン構成は無理。粗デッサンしかできなかった。8筋を受ける展開は歩を取っても飛車を回っても後ろ向きで先手面白くない。

棋戦：マシュダ一家青春杯
先手：タニー
後手：ナベラ

▲７六歩 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽８四歩 ▲６八飛 ▽６二銀
▲３八銀 ▽４二玉 ▲１六歩 ▽３二玉 ▲７八銀 ▽５四歩
▲５八金左 ▽５二金右 ▲１五歩 ▽５三銀 ▲６七銀 ▽３三角
▲３六歩 ▽４四歩 ▲４六歩 ▽８五歩 ▲７七角 ▽４三金
▲３七桂 ▽２二玉 ▲６五歩 ▽３二金 ▲４七銀 ▽２四歩
▲２六歩 ▽１二香 ▲２五歩 ▽１一玉 ▲２四歩 ▽２二銀
▲５六銀左 ▽２四角 ▲４五歩 ▽２三歩 ▲３五歩 ▽同　角
▲６四歩 ▽同　歩 ▲４八金直 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽８五歩
▲同　歩 ▽７四歩 ▲３六銀 ▽２四角 ▲２五銀 ▽７三桂
▲８八飛 ▽５一角 ▲１四歩 ▽同　歩 ▲１三歩 ▽同　銀
▲１五歩 ▽同　歩 ▲４四歩 ▽同　銀 ▲４五桂 ▽２四歩
▲１四歩 ▽２二銀 ▲３三歩 ▽同銀引 ▲同桂成 ▽同金寄
▲３四銀 ▽同　金 ▲１五香 ▽２五歩 ▲１三歩成 ▽同　香
▲同香成 ▽同　桂 ▲１四歩 ▽投了

81手で先手の勝ち

香車を取られると46香が厳しい。67地点も傷。そこで67角打のトリプル手でデザイン補修。空間閉塞手&後方死守。ギリギリの攻防にはトリプル手か最低双頭手がないと先手即時崩壊

棋戦：マシュダ一家青春杯
先手：タニー
後手：ナベラ

▲７六歩    ▽３四歩    ▲６六歩    ▽８四歩    ▲６八飛    ▽６二銀
▲３八銀    ▽４二玉    ▲１六歩    ▽３二玉    ▲７八銀    ▽５四歩
▲５八金左  ▽５二金右  ▲１五歩    ▽５三銀    ▲６七銀    ▽３三角
▲３六歩    ▽４四歩    ▲４六歩    ▽８五歩    ▲７七角    ▽４三金
▲３七桂    ▽２二玉    ▲６五歩    ▽３二金    ▲４七銀    ▽２四歩
▲２六歩    ▽１二香    ▲２五歩    ▽１一玉    ▲２四歩    ▽２二銀
▲５六銀左  ▽２四角    ▲４五歩    ▽２三歩    ▲３五歩    ▽同　角
▲６四歩    ▽同　歩    ▲４八金直  ▽８六歩    ▲同　歩    ▽８五歩
▲同　歩    ▽７四歩    ▲３六銀    ▽２四角    ▲２五銀    ▽４六角
▲４七金左  ▽３五角    ▲１四歩    ▽同　歩    ▲１三歩    ▽同　銀
▲１五歩    ▽同　歩    ▲８八飛    ▽７三桂    ▲３六金    ▽８七歩
▲同　飛    ▽８六歩    ▲同　飛    ▽８五飛    ▲同　飛    ▽同　桂
▲９五角    ▽２九飛    ▲５八玉    ▽１九飛成  ▲３五金    ▽４六香
▲４七銀    ▽同香成    ▲同　玉    ▽３五歩    ▲６七角    ▽中断

このデザインでは先手負け。飛車をどちらから打たれても苦しい。

飛車交換は避けられない。69歩の底歩たよりに48金を残して58地点を開放する47金左双頭手変化。

棋戦：マシュダ一家青春杯
先手：タニー
後手：ナベラ

▲７六歩    ▽３四歩    ▲６六歩    ▽８四歩    ▲６八飛    ▽６二銀
▲３八銀    ▽４二玉    ▲１六歩    ▽３二玉    ▲７八銀    ▽５四歩
▲５八金左  ▽５二金右  ▲１五歩    ▽５三銀    ▲６七銀    ▽３三角
▲３六歩    ▽４四歩    ▲４六歩    ▽８五歩    ▲７七角    ▽４三金
▲３七桂    ▽２二玉    ▲６五歩    ▽３二金    ▲４七銀    ▽２四歩
▲２六歩    ▽１二香    ▲２五歩    ▽１一玉    ▲２四歩    ▽２二銀
▲５六銀左  ▽２四角    ▲４五歩    ▽２三歩    ▲３五歩    ▽同　角
▲６四歩    ▽同　歩    ▲４八金直  ▽８六歩    ▲同　歩    ▽８五歩
▲同　歩    ▽７四歩    ▲３六銀    ▽２四角    ▲２五銀    ▽４六角
▲４七金左  ▽３五角    ▲１四歩    ▽同　歩    ▲１三歩    ▽同　銀
▲１五歩    ▽同　歩    ▲８八飛    ▽７三桂    ▲３六金    ▽８六歩
▲同　飛    ▽８五飛    ▲同　飛    ▽同　桂    ▲９五角    ▽７九飛
▲６九歩    ▽８九飛成  ▲８二飛    ▽４二銀    ▲５一角成  ▽３一銀
▲投了

 78手で後手の勝ち

棋戦：マシュダ一家青春杯
先手：タニー
後手：ナベラ

▲７六歩 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽８四歩 ▲６八飛 ▽６二銀
▲３八銀 ▽４二玉 ▲１六歩 ▽３二玉 ▲７八銀 ▽５四歩
▲５八金左 ▽５二金右 ▲１五歩 ▽５三銀 ▲６七銀 ▽３三角
▲３六歩 ▽４四歩 ▲４六歩 ▽８五歩 ▲７七角 ▽４三金
▲３七桂 ▽２二玉 ▲６五歩 ▽３二金 ▲４七銀 ▽２四歩
▲２六歩 ▽１二香 ▲２五歩 ▽１一玉 ▲２四歩 ▽２二銀
▲５六銀左 ▽２四角 ▲４五歩 ▽２三歩 ▲３五歩 ▽同　角
▲６四歩 ▽同　歩 ▲４八金直 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽８五歩
▲同　歩 ▽７四歩 ▲３六銀 ▽２四角 ▲２五銀 ▽４六角
▲４七金直 ▽３五角 ▲１四歩 ▽同　歩 ▲１三歩 ▽同　銀
▲１五歩 ▽同　歩 ▲８八飛 ▽７三桂 ▲９五角 ▽８五飛
▲同　飛 ▽同　桂 ▲８二飛 ▽７九飛 ▲６八玉 ▽８九飛成
▲３二飛成 ▽３三金 ▲同　龍 ▽同　桂 ▲３二金 ▽７八飛
▲６七玉 ▽８七龍 ▲６六玉 ▽７七龍 ▲同　角 ▽同飛成
▲投了

84手で後手の勝ち

棋戦：マシュダ一家青春杯
先手：タニー
後手：ナベラ

▲７六歩 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽８四歩 ▲６八飛 ▽６二銀
▲３八銀 ▽４二玉 ▲１六歩 ▽３二玉 ▲７八銀 ▽５四歩
▲５八金左 ▽５二金右 ▲１五歩 ▽５三銀 ▲６七銀 ▽３三角
▲３六歩 ▽４四歩 ▲４六歩 ▽８五歩 ▲７七角 ▽４三金
▲３七桂 ▽２二玉 ▲６五歩 ▽３二金 ▲４七銀 ▽２四歩
▲２六歩 ▽１二香 ▲２五歩 ▽１一玉 ▲２四歩 ▽２二銀
▲５六銀左 ▽２四角 ▲４五歩 ▽２三歩 ▲３五歩 ▽同　角
▲６四歩 ▽同　歩 ▲４八金直 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽８五歩
▲同　歩 ▽７四歩 ▲３六銀 ▽２四角 ▲２五銀 ▽４六角
▲４七金直 ▽３五角 ▲１四歩 ▽同　歩 ▲１三歩 ▽同　銀
▲１五歩 ▽同　歩 ▲８八飛 ▽７三桂 ▲９五角 ▽６二銀
▲８四歩 ▽８五歩 ▲１四歩 ▽２二銀 ▲１五香 ▽２六角
▲１三歩成 ▽同　香 ▲同香成 ▽同　銀 ▲１四歩 ▽２二銀
▲７五歩 ▽９四歩 ▲７七角 ▽８四飛 ▲１九香 ▽１二歩
▲３六金 ▽３五角 ▲同　金 ▽同　歩 ▲４四歩 ▽投了

89手で先手の勝ち

ここで谷川に1歩渡す為にNo: 6015変化で63手めに14歩の楔が打てる。
端攻めには1歩が命。ところが恐ろしい変化があった。14歩の瞬間が歩切れなので手抜きで85飛と走る壮絶変化。

棋戦：マシュダ一家青春杯
先手：タニー
後手：ナベラ

▲７六歩 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽８四歩 ▲６八飛 ▽６二銀
▲３八銀 ▽４二玉 ▲１六歩 ▽３二玉 ▲７八銀 ▽５四歩
▲５八金左 ▽５二金右 ▲１五歩 ▽５三銀 ▲６七銀 ▽３三角
▲３六歩 ▽４四歩 ▲４六歩 ▽８五歩 ▲７七角 ▽４三金
▲３七桂 ▽２二玉 ▲６五歩 ▽３二金 ▲４七銀 ▽２四歩
▲２六歩 ▽１二香 ▲２五歩 ▽１一玉 ▲２四歩 ▽２二銀
▲５六銀左 ▽２四角 ▲４五歩 ▽２三歩 ▲３五歩 ▽同　角
▲６四歩 ▽同　歩 ▲４八金直 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽８五歩
▲同　歩 ▽７四歩 ▲３六銀 ▽２四角 ▲２五銀 ▽４六角
▲４七金直 ▽３五角 ▲１四歩 ▽同　歩 ▲１三歩 ▽同　銀
▲１五歩 ▽同　歩 ▲１四歩 ▽８五飛 ▲１三歩成 ▽８九飛成
▲６九飛 ▽同　龍 ▲同　玉 ▽１三香 ▲投了

70手で後手の勝ち

角など相手にしない。73桂など間に合わせない端攻めの猛攻で行く。
飛車も成らせてやる。69歩で受ける。後手陣はアナグマのツケで右がガラすきなのでソコへ入玉して楽勝。当家なら入玉だけ敢行してアナグマの姿焼きを作る。

棋戦：マシュダ一家青春杯
先手：タニー
後手：ナベラ

▲７六歩 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽８四歩 ▲６八飛 ▽６二銀
▲３八銀 ▽４二玉 ▲１六歩 ▽３二玉 ▲７八銀 ▽５四歩
▲５八金左 ▽５二金右 ▲１五歩 ▽５三銀 ▲６七銀 ▽３三角
▲３六歩 ▽４四歩 ▲４六歩 ▽８五歩 ▲７七角 ▽４三金
▲３七桂 ▽２二玉 ▲６五歩 ▽３二金 ▲４七銀 ▽２四歩
▲２六歩 ▽１二香 ▲２五歩 ▽１一玉 ▲２四歩 ▽２二銀
▲５六銀左 ▽２四角 ▲４五歩 ▽２三歩 ▲３五歩 ▽同　角
▲６四歩 ▽同　歩 ▲４八金直 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽８五歩
▲同　歩 ▽７四歩 ▲３六銀 ▽２四角 ▲２五銀 ▽４六角
▲４七金直 ▽３五角 ▲１四歩 ▽同　歩 ▲１三歩 ▽同　銀
▲１五歩 ▽同　歩 ▲１四歩 ▽２二銀 ▲１五香 ▽７三桂
▲３六金 ▽８五桂 ▲９五角 ▽７七桂成 ▲同　角 ▽８九飛成
▲６九歩 ▽１七角成 ▲４四歩 ▽同　銀 ▲６四飛 ▽投了

77手で先手の勝ち

すでにNo: 6013手順で74歩は間に合わない為に後手負け。そこで手抜きできない85歩。角は金と交換して8筋突破が後手最強変化。角などくれてやる。

棋戦：マシュダ一家青春杯
先手：タニー
後手：ナベラ

▲７六歩 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽８四歩 ▲６八飛 ▽６二銀
▲３八銀 ▽４二玉 ▲１六歩 ▽３二玉 ▲７八銀 ▽５四歩
▲５八金左 ▽５二金右 ▲１五歩 ▽５三銀 ▲６七銀 ▽３三角
▲３六歩 ▽４四歩 ▲４六歩 ▽８五歩 ▲７七角 ▽４三金
▲３七桂 ▽２二玉 ▲６五歩 ▽３二金 ▲４七銀 ▽２四歩
▲２六歩 ▽１二香 ▲２五歩 ▽１一玉 ▲２四歩 ▽２二銀
▲５六銀左 ▽２四角 ▲４五歩 ▽２三歩 ▲３五歩 ▽同　角
▲６四歩 ▽同　歩 ▲４八金直 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽８五歩
▲同　歩 ▽７四歩 ▲３六銀 ▽２四角 ▲２五銀 ▽４六角
▲４七金直 ▽３五角 ▲３六金 ▽７三桂 ▲３五金 ▽８五桂
▲９五角 ▽３五歩 ▲８三歩 ▽同　飛 ▲６一角 ▽７七桂成
▲８三角成 ▽６八成桂 ▲同　金 ▽３九飛 ▲投了

70手で後手の勝ち

棋戦：マシュダ一家青春杯
先手：タニー
後手：ナベラ

▲７六歩 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽８四歩 ▲６八飛 ▽６二銀
▲３八銀 ▽４二玉 ▲１六歩 ▽３二玉 ▲７八銀 ▽５四歩
▲５八金左 ▽５二金右 ▲１五歩 ▽５三銀 ▲６七銀 ▽３三角
▲３六歩 ▽４四歩 ▲４六歩 ▽８五歩 ▲７七角 ▽４三金
▲３七桂 ▽２二玉 ▲６五歩 ▽３二金 ▲４七銀 ▽２四歩
▲２六歩 ▽１二香 ▲２五歩 ▽１一玉 ▲２四歩 ▽２二銀
▲５六銀左 ▽２四角 ▲４五歩 ▽２三歩 ▲３五歩 ▽同　角
▲６四歩 ▽同　歩 ▲４八金直 ▽８六歩 ▲同　歩 ▽７四歩
▲３六銀 ▽２四角 ▲２五銀 ▽５一角 ▲１四歩 ▽同　歩
▲１五歩 ▽同　歩 ▲１四歩 ▽２四歩 ▲４四歩 ▽３三金寄
▲４五桂 ▽投了

61手で先手の勝ち

同歩と取ると桂跳ね後の33歩や最終盤の34桂打などの傷を作る。同角は1歩得と思って取るしかない。
これが谷川の狙い。頭が丸い駒相手なら放蕩息子47銀も36銀と進出できる。とにかくこの右銀を使わないと先手には勝機がない。
銀がでると37桂が一瞬浮くので48金がどこかで必要になる。38金では46桂の傷を残すのでダメ。

39手め45歩は5thアタック。ナベラは報知新聞読みながら40手めは23歩で傷を消すだけ。44歩はまるで怖くない。
そこで谷川は切れて35歩。
圧倒される。
なぜこんな不利自認の偶数番で攻めるのかと言えば、すでに戦いは始まっており悠長に玉を動かせないため。自陣駒アタリ原理の範疇ではすでに後手優勢となってしまった。だから先手は攻めないと負ける。ところが例のアホな放蕩息子47銀をなんとか前線に送らないと既に勝てない局面。
35歩とは谷川らしい。ようやく熱を帯びてきた。

谷川や羽生は棋界を背負う両巨頭の為に王道を示さなくてはいけないが、半面腑甲斐ない棋士をかばわなくてはいけない。まず棋界のガン「イビアナ」を激減させたはずの藤井システムを救済しないといけない。ところが家元の藤井がアホな47銀に執着した為、羽生も谷川も大変な苦労をしている。
まず以下の棋譜。
2004.03.12竜王戦1組森下VS羽生 後手番藤井システム
この時羽生の藤井シス28手め63銀はタコ扱いされたのに先週は羽生が先後逆で47銀としている。後手の63銀も先手の47銀もその後大変な苦労を強いられる。
上記棋譜を先後逆にすると渡辺明が今日見せている手順となる。あの時は羽生の63銀は足かせとなり森下に完敗。羽生は玉を左に逃げるしかなかった。最初からマシュダ一家69玉構想なら24歩はないので攻めの継続が可能。47銀に替る69玉構想の最大のポイントは27銀からのアナグマ攻略。

さて現在進行中の谷川手順とマシュダシステム69玉手順はなにが違うかというと39手め45歩の局面で先手の1手分がなんだったのかということ。
谷川や羽生は藤井同様に悪手の47銀とした為に46歩の叩きを後手に許してしまう。しかし47銀の換りに69玉だったならば戦場から遠いために先手は攻めに専念できる。47銀や48玉は迎撃のアタリがきついために急戦向きではない。

棋戦：マシュダ一家青春杯
先手：29手め69玉
後手：30手め24歩
▲７六歩 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽８四歩 ▲６八飛 ▽６二銀
▲３八銀 ▽４二玉 ▲１六歩 ▽３二玉 ▲７八銀 ▽５四歩
▲５八金左 ▽５二金右 ▲１五歩 ▽５三銀 ▲６七銀 ▽３三角
▲３六歩 ▽４四歩 ▲４六歩 ▽８五歩 ▲７七角 ▽４三金
▲３七桂 ▽２二玉 ▲６五歩 ▽３二金 ▲６九玉 ▽２四歩
▲２六歩 ▽１二香 ▲２五歩 ▽１一玉 ▲２四歩 ▽２二銀
▲２七銀 ▽２四角 ▲４五歩 ▽同　歩 ▲５六銀 ▽投了

41手で先手の勝ち

渡辺明ならやると思った。アナグマで2回もいい思いをした直後なのでね。
先手の26歩がそのまま進軍すると24歩を取るまで3手かかる。その3手分で12香-11玉-22銀のアナグマが完成できる。
24歩は最後に24角とすぐに取れるので歩損も解消できる。1歩の先攻投資で利息はゼロかは定かでない。それは谷川次第。
68飛が1手で28飛と回れる先手駒組ならこの順番は不可能。
しかし3回目にタダでやらせる女は大抵因縁つけてくる。高利貸しならもっとタイヘンであろう。

これは当家が悪手と断定した手。もっと正確に言えば悪手の連動手。29手め47銀がアホなのでアホにつきあった手が招いた26歩という3手一組の不良グループ。
しかし困った。今日は谷川応援のつもりでいたが、いきなり不良応援団では当家の良識も疑われてしまう。
そこでこう考える。世間では大きな組織とはおよそ不良グループ。それでも世の中仕事が回っている。ツケは分散して庶民が支払う構造。それが資本主義の基本。

この25桂跳ね阻止の24歩はもともと後手番藤井システム攻略から始まった。康光が将棋世界の対藤井戦自戦記で書いた86歩の可能性を当家が絶賛し、それを受けてその後森下も羽生相手に試して快勝したという経緯がある。本家康光は先週後手で羽生相手に成功させた手。
この手は先手では有効だが後手で行なえるかはまだ決定的ではない。取りあえず先手の47銀が緩手なので有効と言うこと。

さすがに谷川の立場では69玉を指せば暑さのせいで発狂したと思われるだろう。
48玉を指さなかったことだけは賢明。
この47銀は先手の方向性を余りに色づけるために後手の思う壺。この銀は本当は27銀から玉頭を直撃する棒銀にしたい。その為には後手に先に24歩を指させればよい。それが69玉の第一の意味。先に24歩なら27銀から16銀と進出できる。これが序盤15歩の最大の強味。棒銀成立の空間開放手ともなる15歩に逆行相転化する。
しかし谷川は47銀を指してしまった。すると後手には堂々と25桂阻止の24歩が次に突けるという構図。

四間飛車28手めですでに5thの状態。これがまず肝心。
先手は臨戦態勢に見えるがそれは攻めの原理で見た場合。すでに後手はじっと待機して最強の受けの原理を駆使している。
従ってここで見るべきは先手の受けの原理。
まず居玉であること。居玉は避けよと言うが、居玉自体は問題ない。問題は周囲の駒。29手めの局面では金二枚の斥力は48地点にではなく69地点へ行けと言っている。この一言で藤井は頭を殴られた思いであろう。玉が斥力解消を完遂する為には右玉構想ならば28玉までに3手かかってしまう。すると後手のアナグマが完成してしまい藤井システム15歩が悪手になる。
ところがマシュダ一家自陣駒アタリ原理が示唆する左玉構想だと2手で陣形が完成する。1手でも戦える。それが常識を覆す29手め69玉。

69玉コンセプト　後手に悪手を指させる1手から駒組の再編成
1=自陣駒アタリ斥力解消。
2=敵が迎撃しかできない体勢を逆用。
3=自分が攻めたい地点から玉を離す。
4=戦闘の最中に玉を右に逃がす。或いは駒を玉に寄せる。

四間の弱点は8筋と7筋。そこを角&銀一枚だけで死守しているから飛車まで7筋8筋に再度回ることを強いられ四間本来の攻撃力が半減している。なにが足を引っ張っているかと言うと自玉。親分が遊んでいるならまだマシ。この親分は眠っている粗大ゴミ。ソコに居るだけでジャマ。
もともと藤井システムが成立した背景はアナグマ攻略で自玉を囲う3手分を省略したこと。これを2手分にすれば先手は攻撃できる。1手ならば後手にマイナスの手、例えば12香を指させることができる。この手を見て玉は再度59地点へ戻ってもよい。これがマシュダ一家最強「玉の泡踊り」。この「玉の泡踊り」を48玉から行なうと後手に攻撃手74歩や24歩を指されてしまう。特に24歩は7th作成を示唆する攻防手なので危険。69玉ならば逆に74歩を先手が咎めることができるばかりか、24歩を緩手にすることができる。その一手分で78玉と8筋7筋を玉自ら死守し、飛車が69-29と大回転して後手の24歩を即時咎めることができる。
78玉を後手が即時攻めつぶすことはできない。角交換した場合に角換り将棋特有の駒分散型陣形が圧倒的有利。むしろ後手のアナグマは駒組の再編成ができない。即ち藤井システムは四間飛車だが、マシュダシステムは四間飛車も一過性の形態として見る。
マシュダシステム=後手の陣形次第で矢倉にも組んでしまうという可塑性を絶えず維持。
しかし連盟棋士で29手めに69玉を指せる者はいない。あまりに非常識と思われこれが敗着になればアホ扱いされる。しかし当家は断言しよう。69玉は48玉よりまともな手である。

棋戦：マシュダ一家青春杯
先手：29手め69玉
後手：30手め45歩
▲７六歩 ▽８四歩 ▲１六歩 ▽３四歩 ▲６六歩 ▽６二銀
▲６八飛 ▽４二玉 ▲７八銀 ▽３二玉 ▲６七銀 ▽５四歩
▲３八銀 ▽５二金右 ▲１五歩 ▽５三銀 ▲５八金左 ▽３三角
▲４六歩 ▽４四歩 ▲３六歩 ▽４三金 ▲３七桂 ▽８五歩
▲７七角 ▽２二玉 ▲６五歩 ▽３二金 ▲６九玉 ▽４五歩
▲６六銀 ▽４六歩 ▲４五桂 ▽投了
33手で先手の勝ち

谷川が先手で四間にした4つの理由
1=渡辺明が2手めに34歩とした為。ナベラが矢倉を避けた。横歩取りは2004.07.13Ａ級順位戦で谷川は指したばかり。
2=羽生が先週先手で藤井シスを康光相手に試して序盤ボロボロにした。
3=渡辺明は16歩を受けない。
4=下記棋譜が許し難い。

日時：2004.07.20
棋戦：C級1組順位戦
戦形：四間　千日手
先手：石川陽生
後手：渡辺　明
▲７六歩 △３四歩 ▲１六歩 △８四歩 ▲６六歩 △６二銀 ▲７八銀 △４二玉
▲６八飛 △３二玉 ▲３八銀 △５四歩 ▲６七銀 △５二金右 ▲５八金左 △５三銀
▲１五歩 △３三角 ▲４六歩 △４四歩 ▲３六歩 △８五歩 ▲７七角 △２二玉
▲３七桂 △４三金 ▲６五歩 △３二金 ▲６六銀 △７四歩 ▲４八玉 △１二香
▲５六歩 △１一玉 ▲３九玉 △２二銀 ▲４七金 △５一角 ▲２八玉 △８四角
▲５七銀 △７三角 ▲２六歩 △９四歩 ▲９六歩 △３一金 ▲２七銀 △４二金引
▲３八金 △３二金寄 ▲４八銀 △４二金寄 ▲６九飛 △４三金 ▲５七銀 △４二金引
▲６六銀 △８四角 ▲６八飛 △３二金寄 ▲８八飛 △４二金寄 ▲５七銀 △７三角
▲４八銀 △８三飛 ▲２五歩 △３二金直 ▲６八飛 △８二飛 ▲１八玉 △４三金直
▲６九飛 △７二飛 ▲２八玉 △８二飛 ▲５七銀 △３三金寄 ▲６八飛 △３一金
▲６九飛 △３二金直 ▲６八飛 △３一金 ▲６九飛 △３二金直 ▲６八飛 △３一金
▲６九飛 △３二金直
まで90手で千日手

この棋譜は29手めに問題がある。だから5thはおろか9thでは硬直した。そこでナベラは得したと思い先手番でまたも穴熊とする。

日時：2004.07.2
棋戦：C級1組順位戦
戦形：四間　指直し
先手：渡辺　明
後手：石川陽生
▲７六歩 △３四歩 ▲２六歩 △４四歩 ▲４八銀 △９四歩 ▲６八玉 △４二飛
▲７八玉 △７二銀 ▲５六歩 △５二金左 ▲５八金右 △３三角 ▲２五歩 △９五歩
▲５七銀 △３二銀 ▲７七角 △６四歩 ▲８八玉 △６二玉 ▲９八香 △７四歩
▲９九玉 △７三桂 ▲６六歩 △７一玉 ▲８八銀 △８二玉 ▲６七金 △６三金
▲３六歩 △８四歩 ▲７八金 △５四歩 ▲１六歩 △４三銀 ▲６八銀 △５二飛
▲５八飛 △２二飛 ▲３七桂 △８五桂 ▲８六角 △３二飛 ▲７九銀右 △３五歩
▲同　歩 △５一角 ▲６八角 △９七桂成 ▲同　銀 △３六歩 ▲３八飛 △７三角
▲８八銀引 △５二銀 ▲３九飛 △６五歩 ▲５五歩 △９六歩 ▲９五歩 △３七歩成
▲同　飛 △９七桂 ▲９四桂 △７一玉 ▲６五歩 △８九桂成 ▲同　玉 △９七桂
▲同　香 △同歩成 ▲同　銀 △９二香打 ▲８八銀上 △５五角 ▲４六角 △９四香
▲同　歩 △４六角 ▲同　歩 △８五桂 ▲６四香 △６六歩 ▲６八金引 △６四金
▲同　歩 △６七香 ▲５八金 △９七桂成 ▲同　銀 △５五角 ▲８六桂 △６四角
▲６五歩 △４六角 ▲４七飛 △１九角成 ▲６四桂 △９五香 ▲７四桂 △７三銀打
▲８六銀 △７四銀 ▲５二桂成 △同　金 ▲５三歩 △５一金 ▲６四桂 △同　馬
▲同　歩 △６五桂 ▲９五銀 △７七歩 ▲７九金 △８五桂 ▲６三香 △７三銀
▲４三角 △７八歩成 ▲同　金 △７七桂左不成 ▲９九玉 △６三銀 ▲９六金 △９四香
▲同　銀 △９八歩 ▲８八玉
131手まで先手勝ち

対四間の穴熊の味をしめたナベラ。48手め35歩が後手事実上の敗着だが、すでにひどい作戦負け。7th作成の瞬間に先手から先攻されても8thで応対されてもすでに後手雁字搦めの構図。もしここで14歩だとその瞬間46歩とされ次の15歩が間に合わない。あるいは14歩の瞬間いきなり65歩から55歩でも後手負け。そこで石川はこの時点で紛れを求めて6thアタックで自滅。先手58飛の威力でどう転んでも1歩先手に取られる為65歩が厳しすぎる。結局後手がこの権利を強引に奪取しにかかっても本譜69手めが示すように最大の65争点が簡単に奪い返される仕組み。最初の65歩権利確保の作戦勝ちから2度も65歩を許しては勝負にならなかった。

谷川ならばまず渡辺明が端を受けないことを見る。これを受けるか受けないかがすべて。
7手め38銀は大変な挑発。この手で打診する谷川。
9手め16歩が決定的な問い。
14手め52金を見て谷川は堪忍袋の緒が切れた。
15手め16歩。これで谷川勝ちに見える。