2004.06.10&11名人戦第6局 矢倉
森内俊之竜王VS羽生善治名人
天童の重石
実況&分析 マシュダ一家

祝森内新名人誕生 No: 5564 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/06/11 Fri 21:56:17

NHK連想ゲームを楽しんでいるうちに終わっていた。
清水イチヨの「お見合い」告白部分は編集カットで残念。

夕食休憩後の指し手
88=82飛。二回目の里帰りは形作り要請。先に桂成で86桂の形作りをさせてくれと言うお願い。
89=35銀。33玉変化他の全変化を見切る。
90=34歩。紛れが消えた。
91=33桂成。
92=33同金。同玉変化は34歩が無意味。
93=25桂打。銀2枚+歩で必勝体勢。
94=35歩。金を逃げてはやはり34歩が無意味。
95=31銀打。取った漬物石が最後は逆立ちして森内名人奪取。

総合ポイント=24銀を相手しない。マシュダ一家大局観の勝利

日時:2004.06.10&11
棋戦:名人戦第6局
戦型:矢倉
場所:山形県天童市「湯坊いちらく」
先手:森内俊之竜王
後手:羽生善治名人

▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽4二銀 ▲5八金右 ▽3二金
▲7八金 ▽4一玉 ▲6九玉 ▽7四歩 ▲6七金右 ▽5二金
▲7七銀 ▽3三銀 ▲7九角 ▽3一角 ▲3六歩 ▽4四歩
▲3七銀 ▽6四角 ▲6八角 ▽4三金右 ▲7九玉 ▽3一玉
▲8八玉 ▽2二玉 ▲1六歩 ▽8五歩 ▲2六歩 ▽9四歩
▲3八飛 ▽5三銀 ▲1五歩 ▽2四銀 ▲4六銀 ▽4五歩
▲3七銀 ▽4四銀 ▲4八飛 ▽3三桂 ▲9六歩 ▽7三角
▲4六歩 ▽同 歩 ▲同 銀 ▽4五歩 ▲3七銀 ▽5二飛
▲4六歩 ▽同 歩 ▲同 角 ▽同 角 ▲同 銀 ▽4七歩
▲2八飛 ▽4八角 ▲5七角 ▽同角成 ▲同 金 ▽4八角
▲3七桂 ▽3九角成 ▲1八飛 ▽8二飛 ▲4七金 ▽2九馬
▲4八飛 ▽1九馬 ▲4五歩 ▽5三銀 ▲3五歩 ▽同 歩
▲7一角 ▽7二飛 ▲5三角成 ▽同 金 ▲3四歩 ▽4三歩
▲3三歩成 ▽同 銀 ▲2五桂 ▽8二飛 ▲3五銀 ▽3四歩
▲3三桂成 ▽同 金 ▲2五桂 ▽3五歩 ▲3一銀 ▽投了

95手で先手の勝ち 森内名人奪取

終了時刻=19時56分
残り時間 森内=1時間43分 羽生=55分


87手め25桂で夕食休憩 No: 5563 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/06/11 Fri 18:05:33

森内「誰でも跳ねるでしょ」
羽生「同玉は47同飛変化であったんだけど」
森内「マシュダ一家変化でしたから」
羽生「天童で漬物石を記念に買って帰る」
森内「ご家庭からそんなリクエストが?」


86手め33銀? No: 5562 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/06/11 Fri 17:52:49

刑事コロンダ「絶対ないって今言ったばっかなのに」
涼子「森センセー、久しぶりに出演したのに早速転んでますね」
コロンダ「俺なら投了」
島「予想が全然あたりません」
コロンダ「羽生七冠達成の頃も誰も指し手があたんなかった」
島「あの頃より今の羽生さんが強いのは間違いないんですが」
涼子「ますます当たらないと?」
森「だって34銀-35銀-同銀-34桂なら終わりでしょ」
森内「34桂は羽生の十八番V2固め」
コロンダ「早く対局室戻りなさいよ」
森内「竜王戦で待ってます」
コロンダ「まー羽生さんは桂馬が欲しいんでしょ。好きだからネー」
加藤「43歩など私は絶対に指しません」
羽生「漬物石がこれで解消したって誰も言ってくれないの?」


80手-85手め No: 5561 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/06/11 Fri 17:29:33

80=72飛。これが逆行連動手なら後手チャンスあり。
81=53角成。じゃ遠慮なく。
82=53同金。この将棋は同ナントカ多いね。
83=34歩打。誰でも打つ。注射は打ってはいけません。
84=43歩。これが棋界最強自己修復機能ダゾっと。
85=33歩成。44銀打阻止か。こっちは初王手。
森内退室。羽生は大きなアクビ声で見送る。
羽生にとってこの33歩成は元々脱島嘘変化19馬で後手必勝と考えていた順。桂馬は取らせて歩切れ解消ということ。


79手め71角打!!! No: 5560 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/06/11 Fri 17:20:12

羽生「ウヒャーいきなり」
森内「カンジで書くと生き成り」
羽生「馬で打たれちゃ負けちゃう」
森内「どうせ切るから」
羽生「角銀交換かあー。見せるなー」
森内「少しは盛り上げないと」
羽生「52飛なんか笑われるね」
森内「72飛はただ逃げただけなんで序盤の85歩までの2手分と82飛に戻った1手分で合計3手損で後手の攻めが遅れるから駒損でも攻めが続く」
羽生「こっちは暫く受けまくりしかない」


63手め-78手め No: 5559 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/06/11 Fri 17:04:51

63=57角打。39角成を阻止。
64=57同角成。59角成は継続手なし。
65=57同金。ソレで名人?またもや連動手獲得。
66=48角打。47歩打っちゃったし。打開あんがと。
67=37桂。GO。
68=39角成。単純な展開だけど。
69=18飛。当てられたら逃げるだけ。
70=82飛。里帰り。
71=47金。歩得。そっちは歩切れで先手優勢確定。
72=29馬。飛車金取り。
73=48飛。光へ回帰。
74=19馬。初志貫徹。歩切れには香得補填で迎撃。
75=45歩。香取ってるようじゃダメ。もう終盤。
76=53銀。駒アタリ奇数番1ばかりで終盤ってーのもナンカ。
77=35歩。そーね。角換り腰掛け銀みたいに派手じゃない。
78=35同歩。ジワジワくるね。香取りはアマイか。


本譜は現在78手めまで No: 5558 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/06/11 Fri 16:45:38

No: 5557は冗談変化。本譜は以下のように進行。

先手:森内竜王
後手:羽生名人

▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽4二銀 ▲5八金右 ▽3二金
▲7八金 ▽4一玉 ▲6九玉 ▽7四歩 ▲6七金右 ▽5二金
▲7七銀 ▽3三銀 ▲7九角 ▽3一角 ▲3六歩 ▽4四歩
▲3七銀 ▽6四角 ▲6八角 ▽4三金右 ▲7九玉 ▽3一玉
▲8八玉 ▽2二玉 ▲1六歩 ▽8五歩 ▲2六歩 ▽9四歩
▲3八飛 ▽5三銀 ▲1五歩 ▽2四銀 ▲4六銀 ▽4五歩
▲3七銀 ▽4四銀 ▲4八飛 ▽3三桂 ▲9六歩 ▽7三角
▲4六歩 ▽同 歩 ▲同 銀 ▽4五歩 ▲3七銀 ▽5二飛
▲4六歩 ▽同 歩 ▲同 角 ▽同 角 ▲同 銀 ▽4七歩
▲2八飛 ▽4八角 ▲5七角 ▽同角成 ▲同 金 ▽4八角
▲3七桂 ▽3九角成 ▲1八飛 ▽8二飛 ▲4七金 ▽2九馬
▲4八飛 ▽1九馬 ▲4五歩 ▽5三銀 ▲3五歩 ▽同 歩
78手めまで


森内の狙いは71角ラインでUの特権を緩和しつつ角切り。


71手め-88手め 千日手を示唆したい場合No: 5557 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/06/11 Fri 16:01:45

71=57角打。39角成を阻止。
72=57同角成。59角成は継続手なし。
73=57同銀。48地点を手順に死守し47歩を嘲笑。
74=73角。歩をすでに打ったので駒アタリ奇数番1で継続手続行。
75=46角。18飛では45桂から48歩成。
76=46同角。55歩は緩手。

77=46同銀。これで局面が戻る。千日手の悪寒。
78=48角打。羽生は千日手で良い。
79=57角打。森内は羽生の千日手意志を聞く。
80=57同角成。羽生は森内に千日手意志を聞く。

81=57同金。貴様ソレで名人か?
82=48角打。47歩打っちゃったし。打開あんがと。
83=37桂。GO。
84=39角成。ほんとアンガトね。
85=18飛。当てられたら逃げるだけ。
86=82飛。里帰り。
87=47金。歩得。
88=29馬。飛車金取り。
羽生「さっきから私達は何してるんだろ?」
森内「漬物意志かと」


午前中の放送、解説島の嘘変化 No: 5556 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/06/11 Fri 15:05:55

そう言えば午前中の放送では解説の島はまたもやアホ丸出しであった。ほとんど先祖返り。マナベ原人同様に島原人を装うのはイイが嘘はいけない。以下で先手勝ちなどと平然と言う。だから47歩には同飛が必然であると豪語している。

島の47歩-同飛によるタコ変化
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽4二銀 ▲5八金右 ▽3二金
▲7八金 ▽4一玉 ▲6九玉 ▽7四歩 ▲6七金右 ▽5二金
▲7七銀 ▽3三銀 ▲7九角 ▽3一角 ▲3六歩 ▽4四歩
▲3七銀 ▽6四角 ▲6八角 ▽4三金右 ▲7九玉 ▽3一玉
▲8八玉 ▽2二玉 ▲1六歩 ▽8五歩 ▲2六歩 ▽9四歩
▲3八飛 ▽5三銀 ▲1五歩 ▽2四銀 ▲4六銀 ▽4五歩
▲3七銀 ▽4四銀 ▲4八飛 ▽3三桂 ▲9六歩 ▽7三角
▲4六歩 ▽同 歩 ▲同 銀 ▽4五歩 ▲3七銀 ▽5二飛
▲4六歩 ▽同 歩 ▲同 角 ▽同 角 ▲同 銀 ▽4七歩
▲同 飛 ▽3八角 ▲4八飛 ▽2九角成 ▲3五歩 ▽同 歩
▲3四歩 ▽同 金 ▲6一角 ▽投了
69手で先手の勝ち

65手めに35同歩と取る所が島特有の嘘。こんなモノは無視して19馬と香も取り33歩成を先手にやらせて桂と歩も交換するのが常識。これで後手は歩切れ解消しつつ香得となり馬との連動手作成で後手必勝となる。だから森内は歩を取らずに冷静に28飛。


55手め-62手め 最もシンプルな進行 No: 5555 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/06/11 Fri 14:35:26

55=46歩。6thからの駒アタリ奇数番1。
56=46同歩。必然。
57=46同角。連動駒アタリ奇数番1。
58=46同角。3回目の「46同」で逆行駒アタリ奇数番1。
59=46同銀。4回目の「46同」で銀の連動手。一段落。
60=47歩。第三部開始の駒アタリ奇数番1。取れば38角。
61=28飛。連動手でUへの帰還。
62=48角。39or59へ馬を作成する双頭手。馬から48歩成が連動手と言う資産。着実に利を拡大。資本家と英雄の戦い。


封じ手は46歩 No: 5554 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/06/11 Fri 14:19:32

森内「封じ手で25歩はどーなんですか?」
加藤「私ならやります」
谷川「時と場合と気分によりけり」
康光「あの時は八百長と?」
森下「アレは気合いでしょう」
羽生「ソレソレ」
ヒフミン「それより46手めの33桂はどうなの?」 33銀のヒフミン棋譜は下記。
森内「33銀はオモシロイですね。24銀+33桂は愚型」
島「24銀は硬いカンジが」
中原「銀はチンポか?」
涼子「24銀はマシュダ一家に昨日漬物石と書かれてますが」
森内「前局の私の35銀は漬物石の呪いだそうで」
中井「オシンコは漬物石で決まるんですけど」
渡辺「メモメモ」

日時:2000.02.03
棋戦:A級順位戦
戦型:矢倉
先手:森内俊之
後手:加藤一二三
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽4二銀 ▲5八金右 ▽3二金
▲7八金 ▽4一玉 ▲6九玉 ▽7四歩 ▲6七金右 ▽5二金
▲7七銀 ▽3三銀 ▲7九角 ▽3一角 ▲3六歩 ▽6四角
▲3七銀 ▽4四歩 ▲6八角 ▽4三金右 ▲7九玉 ▽3一玉
▲8八玉 ▽2二玉 ▲1六歩 ▽9四歩 ▲2六歩 ▽8五歩
▲3八飛 ▽2四銀 ▲4六銀 ▽5三銀 ▲1五歩 ▽4五歩
▲3七銀 ▽4四銀 ▲4八飛 ▽3三銀左 ▲9六歩 ▽5五歩
▲同 歩 ▽5二飛 ▲4六歩 ▽5五銀 ▲4五歩 ▽4六歩
▲1七桂 ▽9五歩 ▲同 歩 ▽4二銀 ▲2五桂 ▽2四歩
▲1三桂成 ▽同 玉 ▲1四歩 ▽2二玉 ▲1三歩成 ▽同 香
▲同香成 ▽同 玉 ▲5九香 ▽5六歩 ▲4六銀 ▽同 銀
▲同 角 ▽8二飛 ▲1八飛 ▽1四香 ▲6四角 ▽同 歩
▲1五歩 ▽同 香 ▲同 飛 ▽1四歩 ▲4一角 ▽3一銀
▲1七飛 ▽6五歩 ▲1九香 ▽2三銀 ▲2五歩 ▽同 歩
▲2四歩 ▽同 玉 ▲6三角成 ▽2八角 ▲2九歩 ▽4六角成
▲4四歩 ▽同 金 ▲5六金 ▽7三馬 ▲同 馬 ▽同 桂
▲4六角 ▽3五歩 ▲7三角成 ▽9二飛 ▲4五銀 ▽同 金
▲同 金 ▽2六角 ▲3五金 ▽1三玉 ▲1四飛
113手で先手勝ち


二日目
封じ手の局面における当家の思考法 6th+駒アタリ奇数番1をめぐり No: 5553 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/06/10 Thu 23:51:08

まず谷川25歩をやるなら真っ先に点数を数える。すると先手がこの仕掛けで後手に入玉された場合1点足りなくなると気がつく。桂と歩3枚の交換は先手が損。
ところが今期名人戦で偶数番原理を始動させるという借りが森内にはある。そこで25歩以外の攻撃的な先手からの6th+駒アタリ奇数番1の手は以下の3種類のみ。
1=86歩。後手飛車が52飛でUの特権放棄をした為に86地点が先手の利権となる為に可能。先手が入玉するという構図。 谷川は絶対にやらない。
2=75歩。1歩損で74地点にスキを作成。
3=46歩。同歩には今度こそ同角で連動駒アタリ奇数番を重ねる手法。
谷川兄貴にラブコールを送るなら25歩。25歩はしかし負けてもよいと言う手。
まとめ
「1は鬼、2はヤクザ。3はA級棋士好み。4は谷川25歩玉砕」
根っこは以下。
1-3の方針の根底は後手が総力で玉側を死守しているのに25歩でソコを攻めるのは変態ではないかという健全な認識。一言で盤面全てを見渡す。すると後手は陣形をほぐすには24銀が漬物石であるが、先手は入玉で楽勝という構図が描ける。直前の後手の52飛に欠陥があるとまず思考するべき。これは3も該当。
次に相停滞手が有効かどうかの判断。
後手からの55歩などハッキリ怖くないので6th維持の相停滞手があれば最善。これは数種類ある。相停滞手etcに55歩ならばそこで25歩が文字通り駒アタリ偶数番2という進行。
最後に7th作成の王道。47歩は誰もやらないので65歩が該当。これは66銀から角の展開を促す空間開放手となる双頭手7th。即ち24銀を漬物石にする場合の攻撃型。しかしすでに述べたようにこの7thは後手へのプレゼントとなる為に最も怖い。


55手めの封じ手 No: 5552 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/06/10 Thu 19:42:17

森内は定刻の5時半にすぐに封じた。記録係の声に暫く黙って突然首をカクンと動かすいつものクセで「封じます」。
それを聞いた羽生が「アチャー」と頭を抱えた。もうハマッタと思っている。
谷川を愛する全国のハードコアラファンはすでに森内が谷川25歩と確信しているかもしれない。
島と大介は「自分なら46歩」と衛星放送で公言。
本当はここで7thを先手は作成したい。ところがその場所は2箇所しかない。65歩と47歩。これでは次に後手から55歩のプレ駒アタリ奇数番1をプレゼントしてしまうことになる。これは先手負ける。
相停滞手は6thを維持する28銀や飛車角or香車を動かす。これらの手はいずれも後手に6th+55歩で攻めろと言う恫喝。
島と大介は後手からの55歩-同歩-同銀は許せないという。それを阻止する58飛も受け身でやる気しないと述べる。しかし55歩の瞬間は手抜きできる。そもそも後手6thからの駒アタリ奇数番1が成功する将棋は彼らにない。それを森内が羽生にやらせてみるのか、森内が谷川を仰ぎつつ25歩と敢然と偶数番原理に挑戦するのかという分岐を森内はキチンと決断していた。


50手め-54手め 55手めで封じ手
二人がこの将棋を選択した背景
 
No: 5551 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/06/10 Thu 19:11:02

50手め46同歩=駒アタリ奇数番1は即時解消が彼らのモットー。
51手め46同銀=歩損解消。同角は角交換後47歩で先手負け。
52手め45歩=6thからの駒アタリ奇数番1。
53手め37銀=必然。
54手め52飛=羽生は森内が最後に作成した96歩の7thを6thに逆行相転化。即ち先手に6thから攻めてみろと。
今回の名人戦は羽生が先手番で偶数番原理を一回みせたので今度は森内がやってみようと言うこと。
先ほど谷川の光速ノート53がUPされた。憎い演出。当家では52以後はコメントしない。本局の進行に最も心を踊らせているのは谷川。あの日の胸中がそのまま去来したであろう。

1995年の王将戦は羽生の七冠達成を谷川王将がぎりぎり第7局めで制した戦い。第1局以外すべて矢倉となった七番勝負。
95.01.13第1局羽生得意のヒネリ飛車は後手の谷川が粉砕。
95.01.17阪神大震災
95.01.24第2局矢倉で谷川勝ち。
95.02.02第3局矢倉で羽生勝ち。
95.02.15第4局本局と同一局面を持つ第4局は羽生の逆転勝ち。

日時:1995年2月14日15日
棋戦:王将戦第4局
戦型:相矢倉
先手:谷川浩司
後手:羽生善治
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲6六歩 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽4二銀 ▲5八金右 ▽3二金
▲7八金 ▽4一玉 ▲6九玉 ▽7四歩 ▲6七金右 ▽5二金
▲7七銀 ▽3三銀 ▲7九角 ▽3一角 ▲3六歩 ▽4四歩
▲3七銀 ▽6四角 ▲6八角 ▽4三金右 ▲7九玉 ▽3一玉
▲8八玉 ▽8五歩 ▲2六歩 ▽2二玉 ▲1六歩 ▽9四歩
▲1五歩 ▽5三銀 ▲3八飛 ▽2四銀 ▲4六銀 ▽4五歩
▲3七銀 ▽4四銀 ▲4八飛 ▽3三桂 ▲9六歩 ▽7三角
▲4六歩 ▽同 歩 ▲同 銀 ▽4五歩 ▲3七銀 ▽5二飛
▲2五歩 ▽同 銀 ▲2六歩 ▽3六銀 ▲1四歩 ▽同 歩
▲同 香 ▽3七銀不成▲1八飛 ▽1七歩 ▲1二歩 ▽3一玉
▲1七飛 ▽2六銀成 ▲1五飛 ▽2四銀 ▲1八飛 ▽1七歩
▲4八飛 ▽1九角成 ▲1一歩成 ▽2九馬 ▲1二香成 ▽4二玉
▲2一と ▽5三玉 ▲1四歩 ▽3五銀左 ▲2二と ▽4二金寄
▲2三と ▽2五桂 ▲3三歩 ▽3七桂成 ▲4九飛 ▽3八馬
▲7九飛 ▽3三銀 ▲同 と ▽同金上 ▲1三歩成 ▽4六歩
▲3九香 ▽2七馬 ▲3七香 ▽同成銀 ▲2二成香 ▽4四玉
▲2三成香 ▽4五玉 ▲3三成香 ▽同 金 ▲5七金 ▽1八歩成
▲3九桂 ▽3六馬 ▲4九飛 ▽4八香 ▲5九飛 ▽4七桂
▲5五歩 ▽5九桂成 ▲2三と ▽4三金 ▲5六金打 ▽4四玉
▲4六金上 ▽同 銀 ▲同 金 ▽6九馬 ▲4五銀 ▽5三玉
▲7九金 ▽6二玉 ▲4四歩 ▽4二金 ▲5四銀 ▽6七金
▲4三歩成 ▽7八飛 ▲同 金 ▽同 馬 ▲9八玉 ▽5四飛
▲7九銀 ▽7七金 ▲同 角 ▽7九馬 ▲8八金 ▽7八銀
▲5四歩 ▽8九銀不成▲9七玉 ▽8六銀
148手で後手勝ち

この将棋は大変有名な棋譜。特に127手めは44歩で谷川勝ち筋と何度も語られた。しかし良く見れば後手入玉がそれ以前に確定したはずの将棋。従って森内がなぜこの局面を羽生にリクエストしたかの仕掛けは封じ手にある。
封じ手の局面で谷川は25歩。これが6thからの駒アタリ奇数番1となる駒アタリ偶数番原理の攻め筋となる。結果後手からの入玉が阻止できなかった。先手の切り札は14歩。森内にとってこの14歩が今年の楔。戦形は違うが昨年の棋王戦で羽生不敗伝説を打破した丸山14歩や2004.02.13朝日オープン準々決勝羽生VS森内における65手め13歩成の羽生の換算手が印象深い。
谷川が選択した14歩は4thからの駒アタリ偶数番2ではない。王手となる為。
共通していることは後手が羽生であり駒アタリ予備偶数番で先手に手番を渡したということ。


42手め-49手め No: 5550 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/06/10 Thu 16:55:06

42手め45歩=迎撃体勢1。先手に強制された5thからの駒アタリ奇数番1
43手め37銀=必然。これで自動偶数番。
44手め44銀=迎撃体勢2。
45手め48飛=自動6thなので待機。
46手め33桂=迎撃体勢3。
47手め96歩=待望の最強7thを先手が作成。
48手め73角=ここで仕掛けがない苦悩。
49手め46歩=最強7thからの駒アタリ奇数番1。先手優勢。


40手め24銀と41手め46銀 No: 5549 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/06/10 Thu 15:14:40

この交換で先手優位顕在化。94歩以降はすでにこうなる構造である為に94歩が午後指された。
目に見えて先手が良いのはこの40手め24銀と41手め46銀がある為。
後手はここで95歩が6thの為に指せない。先手の25歩が最強7thとなる為。だから後手は仕方なく24銀とした。この1手分の配当46銀は固定された5thからの仕掛けを見せる矢倉腰掛け銀の布陣。
後手はすでに迎撃する以外に進行しようもないので攻めと受けの構図がハッキリしている。従って昼食後指された94歩が緩手に逆行相転化したということになる。


39手め15歩 No: 5548 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/06/10 Thu 15:02:25

先手5th作成。すでに臨戦体勢。
ここで53銀により後手棒銀がないからと96歩を突いても5th作成だが意味が逆。15歩は即時開戦可能のアタック5thだが、96歩はディフェンス5th。ところが96歩で先に5thを作成すると今度は2手先の15歩が6thとなり開戦出来ない構造。逆に次に後手が15歩のスィングとなる95歩は後手からの6th作成の為に今度は先手に最強7thを作成し先攻する権利が与えられる。


38手め53銀 No: 5547 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/06/10 Thu 14:56:02

ここで95歩だと後手が先手に5thをプレゼントすることになる。95歩だけでは後手には継続手が皆無のため、先手に46銀から5th+駒アタリ奇数番1を即座に作成され敗勢に陥る。
そこで73角があるかであるが、これは84角への移動で85歩をUの特権維持から空間開放手へ逆行相転化させる指し方。これは94歩の方針とハッキリ違う。ところがこの53銀の場合64銀という進軍ルートもあるため73角より優位。この53銀は迎撃52飛をも可能とする双頭手。


37手め38飛 No: 5546 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/06/10 Thu 14:48:26

36手めに連盟棋士が想像もしないような手を当家は用意していたが、羽生はすでに指したので先に進む。
この38飛は興味深い。
後手が飛車を振れないのに先手はいとも簡単にこのようなことができる。これも26歩で止まっている為。
この飛車は後手の3手めの34歩を狙っている。
ここで先手は17香から18飛のスズメ刺しを狙う場合後手が14歩としていない為手数をすべて後手に読まれてしまう。
ところがこの38飛は後手の飛車の先天的特権駆使の不自由に対してより大らかな自由を誇示している。後手の国公立に対する民間のはばたき。


午後再開 羽生の選択した36手めは94歩 No: 5545 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/06/10 Thu 14:39:14

午前中の消費時間 森内=34分、羽生155分。
午後1時半再開。羽生の36手めは94歩。
ここで後手の方針とはどうあるべきか?
ここで大局観という言葉を出すのが好きな連盟棋士には答えられない。
大局観とは好きな相手を一途に愛する方針から発生。
ところが最初から離婚も将来有り得ると思ってケコーンするような者は脇差しを用意している。このような二股を後手は強いられていると彼らはまず思考するため。
34手めで森内が強いた羽生の方針とは、飛車先を突くことで後手はUの特権で戦えと言うこと。後手は85歩を突いた時点で飛車を振りにくい。「一途な思い=大局観」は86桂をブチコム構図しか頭にない。だから桂馬をクレと思っている。
ところがこの94歩はそのような大局観とは違う。迷いながら婚姻届を出しに行くバスの片道キップ。


34手め85歩と35手め26歩 No: 5544 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/06/10 Thu 14:15:16

矢倉序盤で角換り腰掛け銀と相が違う興味深い地点の交換。
後手の85歩とは攻撃を限定する4th作成。85桂という攻撃がこれで自動消滅。対して先手26歩は駒アタリ予備を作成しない有効な手。
ここでブランコの原理が先後逆となったのは66歩から派生している68角の1手分ではなく森内の準備した戦略16歩の分と今日は観るべき。
ここで昼食。羽生はここで方針を先手森内に強いられている。53銀の徹底防戦か、直撃手の94歩なのかという連盟将棋特有の分岐。
即ち端のブランコ運動が飛車先運動に換算されたということ。これも矢倉入城後の端歩を後手が先に受けにくいという構造から発生している。
後手は14歩とブランコ後進に付き合えなかった。先手の端攻めから棒銀が22玉を直撃するため。しかし後手の94歩は緩手となるかもしれない。
明解な返答を避けるなら名人戦ではなくなるかもしれない。


33手め16歩 No: 5543 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/06/10 Thu 12:52:20

すでに双方入城し第二部開始の時点でこれは緩手。
マシュダ一家奇数番原理においては46銀が最善。
ただし偶数番原理において「ある可能性」は否定できない。
典型的な奇数番型棋士である羽生に森内がコレをぶつけた所が凄い。
16歩を先手からの加藤流スズメ刺しの攻撃手としてみると構造が破綻する。
ところが68角からの首尾一貫と読み替えると森下システムが意図する「後手の作戦抽出」という構造と一致することは可能。
逆に後手はコレが先手の作戦明示と読むことで奇数番原理上では優位に立つ。


名人戦第6局 森内VS羽生
玉の緒の系譜 矢倉
 
No: 5542 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  04/06/10 Thu 12:31:49

矢倉。羽生の唯一の選択肢。当家もそれしか思考していないので1昨日矢倉INDEXを作成していた。
立会いの加藤一二三は角換り腰掛け銀を勧めた。マシュダ一家矢倉INDEXの冒頭を飾るのは加藤一二三VS羽生。羽生をここまで鍛えたのもヒフミン。そのご当人が現役棋士としてその雄姿を見せるだけで当家は嬉しい。
NHKは恐らくVTRを1分戻した。加藤一二三が開始時刻を正確に告げる為に必死に時計を見ている光景を放映している。
初手を指す前に森内は周囲を見た。珍しい。出来れば初手を指す前に関係者は退出して欲しいという首の動き。それは無理であろう。
開始30分後。退室していた羽生はすぐに戻って何か森内に小声で話しかけ、森内がそれに反応している。珍しい。
森内が何か言う前に記録係田中悠一三段に羽生が命じる。
ピッピっと言う音。エアコンの温度を2度上げたか下げた。
それから羽生はすぐに12手め32金。
矢倉の序盤は自陣駒アタリ原理で当家は見る。
加藤一二三は24手組以前に後手が主導権を握る方法示唆。これは大山77銀型に対して森下システムを頂点とした飛車先不突き矢倉が66歩型を主流にしている為。だからこの66歩を後手が早々に狙うべきという動機から後手の戦略が発生。
ヒフミンの場合は64歩-63銀-54銀-62飛の右四間。先月NHK杯でも宮田相手に見せたばかり。もうひとつは先手が17手め78銀の時に64歩-63銀-52飛の中飛車。ヒフミンは森内相手にコレを指していると嬉しそうに語る。
森内は17手めは67金右。
この地点の分析方向が当家と教皇は違う。森内は64歩を嫌って67金としたのではないということ。違いは後手陣に働きかけるか自陣を強化するかという点。
これはその先を読むと判明する。先手には79角-68角という動きがルートにある。この68角の1手分が一体なんだったのかという問題。
これを当家は先手が66歩から先天的欲望を制御した為と見ている。従って66歩とした時点で67金が先手の最善手であり77銀自体が17手めで有り得ない。もし先手が後手を誘惑したい場合のみそれが可能。従って教皇は森内に誘惑された楽しい思い出を語りたかったのであろうと当家は見る。
今日はなぜか絶好調のNHK斉藤アナに両者の表情を聞かれて「わかりません」と言う教皇は島よりネットに敏感。
毎日山村記者もなぜか絶好調。アンパンマンに向かって「ソーユー意味では」などと言っている。自分のオハコを奪われてアンパンも「今村さん」と言い返している。
涼子の顔は生まれて以来最も輝いている。島は芸能コメンテーターになってしまった。ナナメは美しいと言う。そこで持論を展開するために盤面を斜視してしまった。挙げ句「羽生さんは最後は矢倉」といつもの台詞。加藤一二三の足元にも及ばない。
教皇はなぜ角換り腰掛け銀で勝負しないのか、なぜ矢倉で先後の差を縮めるのかと怒っていた。
これには当家はこう答えたい。当家が見たいモノは矢倉であると。