MashudaBBS2003.08.25藤井システム2003/中川ブレイク


明日は王位戦第4局 No: 2125 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/08/25 Mon 19:35:32

中川羽生と言えばNHK杯決勝。あれで中川はブレイクしテレビ解説もするようになった。
羽生の棋譜に恐怖を感じない者は連盟棋士にはいないであろう。一昨日公開の銀河戦で中川は羽生に千日手にされた。千日手手順でひとくぎりつくと、今度は羽生がテレビ用に打開する。 我々は羽生に恐怖など感じない。魅力は感じる。

放送:2003.08.23(土)
棋戦:銀河戦
戦型:陽動向い飛車 千日手で中川失敗
先手:中川大輔
後手:羽生善治
▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △4四歩 ▲2五歩 △3三角
▲4八銀 △9四歩 ▲6八玉 △8四歩 ▲7八銀 △3二銀
▲5六歩 △4三銀 ▲5八金右 △2二飛 ▲5七銀 △7二銀
▲7九玉 △6二玉 ▲9六歩 △5二金左 ▲6六角 △8三銀
▲6八銀 △5四銀 ▲7七桂 △7一玉 ▲8九玉 △7二金
▲8六歩 △6四歩 ▲7九銀 △8二玉 ▲3六歩 △7四歩
▲1六歩 △1四歩 ▲6八金寄 △4三金 ▲2六飛 △5一角
▲8八銀 △7三角 ▲4八角 △4五銀 ▲5七金 △5四銀
▲6六歩 △3三桂 ▲3七桂 △9二香 ▲6七金 △9一玉
▲7九金 △8二金 ▲1八香 △4二金 ▲4六歩 △5二金
▲3五歩 △同 歩 ▲8五歩 △同 歩 ▲5五歩 △4三銀
▲4五歩 △8四角 ▲4六飛 △4二飛 ▲2四歩 △同 歩
▲2六飛 △2二飛 ▲4六飛 △4二飛 ▲2六飛 △4五桂
▲2四飛 △3七桂成 ▲同 角 △3六歩 ▲4六角 △3七歩成
▲2一飛成 △4七と ▲2四角 △3二飛 ▲3五桂 △3四飛
▲4三桂成 △同 金 ▲5一角成 △同 角 ▲同 龍 △2四角
▲8四歩 △同 銀 ▲5二龍 △8六桂 ▲7一銀 △7三銀
▲6三角 △8三金 ▲8五桂 △8四銀 ▲7二角成 △9七桂
▲同 銀 △7九角成 ▲同 玉 △3九飛成 ▲6九桂
まで113手で先手の勝ち

この将棋は打開した時点で羽生が負けるとわかっている。だからこれに勝っても中川は喜んではいけない。97手めの74歩も打てない者は恐怖感さえないであろう。羽生はと金を活用しなかったら絶対に勝てないのであると思えば龍取りにかまわず迷わず打てる歩である。ここが陽動振り飛車の最大の弱点だからである。羽生や康光がこの地点を空ける時はここに桂馬か角を打つ。桂馬の場合はG効果と寄せに活躍する双頭手、角の場合は攻防+G効果のトリプル手となる。従って中川の74歩はこの両者の手を殺すG効果を兼ねた双頭手であった。この構図が最初から頭にないと63手めに85歩は先手から突けない。千日手でもよいのなら別であるが。
108手め97桂。ご存じ羽生の玉頭V2固め。もしこれが王手でない変化であれば中川は負けていた。これが王手だったから同銀と取ったのである。昨日の森内の場合はそうではない。74角が詰めよだったから仕方なく飛車で取ったのではなく最初からこの地点で寄せに必要な駒を取ることを考えていた。この地点にしか逆転のチャンスはなかったからである。谷川将棋が圧倒的に面白い点は相手がつかむワラも逆用して意味を与えようとすること。羽生はそれを谷川から学んだのであった。


昨日の藤井システム2003 No: 2124 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/08/25 Mon 18:34:50


丸山は夏に極端に弱い。以下丸山の頭はウニである。藤井システム2003をまともに喰らってしまった。
開始日時:2003/08/24(日)
棋戦:JT杯2回戦
戦型:四間飛車
先手:丸山 忠久
後手:藤井 猛

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽4四歩 ▲4八銀 ▽4二飛
▲5六歩 ▽9四歩 ▲6八玉 ▽7二銀 ▲7八玉 ▽3三角
▲5八金右 ▽9五歩 ▲2五歩 ▽5二金左 ▲5七銀 ▽3二銀
▲7七角 ▽6四歩 ▲3六歩 ▽6二玉 ▲8八玉 ▽7四歩
▲6六歩 ▽7三桂 ▲6七金 ▽4五歩 ▲9八香 ▽8五桂
▲8六角 ▽6五歩 ▲7八玉 ▽3五歩 ▲同 歩 ▽4六歩
▲同 歩 ▽6六歩 ▲同 金 ▽4五歩 ▲5八金 ▽4六歩
▲4八歩 ▽7五歩 ▲同 歩 ▽4五飛 ▲3八飛 ▽9六歩
▲同 歩 ▽6五歩 ▲7六金 ▽9九角成 ▲8五金 ▽9八馬
▲8八桂 ▽8四歩 ▲7四金 ▽8五香
41手め


41手め▲5八金は悪手。そこで▲3四歩に変更した変化。
開始日時:2003/08/24(日)
棋戦:JT杯2回戦
戦型:四間飛車
先手:丸山 忠久+マシュダ一家
後手:藤井 猛

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽4四歩 ▲4八銀 ▽4二飛
▲5六歩 ▽9四歩 ▲6八玉 ▽7二銀 ▲7八玉 ▽3三角
▲5八金右 ▽9五歩 ▲2五歩 ▽5二金左 ▲5七銀 ▽3二銀
▲7七角 ▽6四歩 ▲3六歩 ▽6二玉 ▲8八玉 ▽7四歩
▲6六歩 ▽7三桂 ▲6七金 ▽4五歩 ▲9八香 ▽8五桂
▲8六角 ▽6五歩 ▲7八玉 ▽3五歩 ▲同 歩 ▽4六歩
▲同 歩 ▽6六歩 ▲同 金 ▽4五歩
▲3四歩 ▽2二角
▲2四歩 ▽同 歩 ▲6四角 ▽7三銀 ▲5五角 ▽同 角
▲同 歩 ▽4六歩 ▲4三歩 ▽同 飛 ▲4四歩 ▽同 飛
▲4五歩 ▽3四飛 ▲4六銀 ▽3九飛成 ▲6八飛 ▽2九龍
▲6五角 ▽3九龍 ▲6四歩 ▽2八角 ▲3五銀 ▽1九角成
▲4四銀 ▽中断

先手には以下75金捨てや53銀捨ての猛攻が用意されているが桂香損では先に後手陣に受けで投資されて攻めが続かない。既に41手めで悪いということである。JT杯ならばこの展開で盛り上がるであろう。
持ち時間に従ってどこで変化するか決定すればよい。因みに26手め73桂は悪手である。26手めで既に後手は悪いということである。

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