『空のkiroku』Home/index/prev/アラスカ!ALASKA!−2008.6/next

アラスカ!ALASKA!タイトル画像
by 日蝕貧乏知恵者猫

June 2008

空のkiroku 雑記帳 ここより先に記事を載せることが多いです。m(_ _)m
 「カテゴリーのアラスカ」や「タグクラウド内のアラスカ」の文字をクリックして下さい。
アラスカ・極北・オーロラ・宇宙・環境などに関するテレビ番組をご紹介。
TV Trivia Calendar googleのカレンダー機能を利用
TV Trivia ブログ内TV番組紹介のカテゴリー表示
オーロラ情報局 アラスカを含むオーロラに関する記事はこちらで。
2008年6月のニュース
 ◆アメリカ渡航、事前承認が必要に
 ◆ホッキョクグマ絶滅危惧種に
2008.6.4
アメリカ渡航、事前承認が必要に

ビザなし渡米、事前承認が必要に
  朝日新聞 2008年6月4日付
 米国土安全保障省は3日、観光や商用などの短期間の米国旅行について、日本人など査証(ビザ)免除の対象者に対し、インターネットの承認システムでの事前承認を義務づけると発表した。8月から試行を始め、来年1月12日に義務化する予定だ。

 同省は出発の72時間前までに申請することを求めている。自宅のパソコンなどから利用でき、氏名やパスポート番号、米国内の滞在先など、これまで機内で書類に記入していた内容を登録する。申請サイトは当初は英語だけで始まるが、10月半ばまでにほかの言語のサイトも立ち上げる予定。ただ、記入は英語で行う必要がある。

 具体的な旅程が決まっていなくても登録可能で、登録後に変更もできる。承認されると最長2年間有効で、複数回の入国が認められる。登録しなければ、飛行機に乗れなかったり、入国を拒否されたりする可能性があるという。当面、手数料は無料。

 9・11テロを機に始まった入国審査の厳格化の一環。同省のチャートフ長官は「航空機の搭乗前に係官が旅行者が脅威かどうかを判断でき、比較的簡単、効率的に安全保障を強化する方策だ」と説明している。

paw
 2005年10月4日以降アメリカへ渡航する場合には、米国滞在先住所の事前申告制度というのが必要になっていました。正式には「事前旅客情報(API)」(詳細FAQページ)と言うようです。

 …ということで、米国国土安全保障省(DHS=Department of Homeland Security)を見てみました。
 この度のシステムは、電子渡航認証システム(ESTA=Electronic System for Travel Authorization)と言うものだそうです。
DHS Announces Pre-Travel Authorization Program for U.S.-Bound Travelers from Visa Waiver Countries
Fact Sheet: Electronic System for Travel Authorization (ESTA)


 アメリカ大使館のプレスリリースで、参考仮翻訳とされていますが概要の和文を見つけました。
DHSがビザ免除プログラム渡航者に対する事前渡航認証システムを発表

 上記システムの適用によりアメリカへの渡航時には、事前申請としてESTAと、出入国審査にはUS-VISITとして両人差し指のスキャンと顔写真の撮影が必要ということになります。(こちらの記事の下のほうもご参照ください)
 なお、指の指紋のスキャンですが、10指全てになる気配…2007年中には導入ということなので、既に実施されているのでしょうか?(2007年9月のシアトルでは、まだ両人差し指だけでしたが…)
 仕方がないとは言え、ますます面倒なことになっていますねぇ…。(-_-;)


paw
 今回の制度ですが、パソコンがないなどでインターネットを使えない方や自宅にインターネット環境がない方など、自ら申請できない状況も考えられるのですが、そういう場合にはどうしたら良いのでしょう?
 申請は出発72時間前までにということで、ツアーの場合は旅行会社が一括申請するとか、個人渡航者で自力で申請できない場合には、航空会社が代行して下さったりするのかしらん?
 急なアメリカ出張なども大変ですし、例えばアメリカ留学や単身赴任中の家族が病気になって看護に行くとか、突然恋人に逢いたくなったりしたら?(^_^;)
 人生の様々な場面で、72時間前までに決められないことはいくらでもあったりして…。

 それから、一度申請すると2年間有効ということですが、手元にはスタンプや書類が残らないので、有効期限とか期限を忘れてしまうこともありそう…。(渡航時に申請すれば、パスポートなどで確認可能ですが^^;;)
 定宿を決めておき、とりあえず申請しておき、あとは渡航の度に更新、パスポートを更新したらこちらも更新というのが安心なのでしょうね。

Top
2008.6.1
ホッキョクグマ絶滅危惧種に

ホッキョクグマ絶滅危惧種に正式指定 温暖化の影響、北極海の氷溶け

Secretary Kempthorne Announces Decision to Protect Polar Bears under Endangered Species Act
 米政府は14日、ホッキョクグマを絶滅危惧(きぐ)種に正式に指定した。主要な生息場所である北極海の海氷が気温上昇で溶解し、絶滅の危険が生じていると判断した。
 米国で地球温暖化が絶滅危惧種指定の要因となるのは初めて。ただし、ホッキョクグマの保護が温暖化対策として利用されることには警戒感も示した。


 北極海の氷は、ホッキョクグマがエサのアザラシを取ったり、子育てしたりする場所で、夏場に解けてしまうと、陸にあがったクマの体重は減り、子グマの生存率も低下するなど、生息を大きく脅かす。
 内務省によると、1979年から2007年までの海氷の変化を衛星観測した結果、溶解の進行で海氷は昨年秋に最低水準となり、将来予測では今世紀半ばに30%、今世紀末までに最悪97%が失われるとしている。

paw
 絶滅危惧種法を提案したのは、アメリカ内務省(US Department of the Interior)の魚類・野生生物局(US Fish and Wildlife Service)で、ホッキョクグマの生息数は2050年までに現在の2/3になるだろうと予測しました。
 しかし、内務省はこれまで絶滅危惧種(Endangered Species)への指定を先送りにしていて、連邦裁判所が命じた期限の1日前にギリギリで指定を発表したものです。

 けれども、絶滅危惧種に指定されただけでは何の解決にもならず、ホッキョクグマが餌を得たり子育てをするために必要な海氷がしっかり張るためには、地球温暖化を食い止めなければ彼らは絶滅の一途を辿ることになります。
 ところが、アメリカ=アラスカのホッキョクグマの生息地は石油や天然ガスの埋蔵地でもあるため、様々な思惑が絡み合い、保護政策と石油採掘とのせめぎ合いになっています。


Polar Bear Information
Protecting the Polar Bear
アラスカ州の絶滅危惧動植物リスト

Top

前へのリンク  ホームページへのリンク  目次へのリンク  次へのリンク

Top

Produced by Madoka Fukushima
Copyright (C) MADOKA FUKUSHIMA 1999-2008
All Rights Reserved.